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2015年10月25日日曜日

豊かな未来は確実に到来する

 
 自動機械が発展し、人工知能が普及し、これまで人間がやっていた仕事を機械が次々に奪っていく。
 
 しかし、機械が増えれば増えるほど、その機械を維持するための仕事が増えていく。
 
 人間が過労死寸前になってもうこれ以上の機械化は無理だ、と思った時、それが機械化の臨界点となる。
 
 その未来では、人間は機械群を維持するための部品となっており、これまでのどんな時代の人間よりも豊かな生活を送り、これまで以上に過労死と自殺が発生しているだろう。
 
 ∧∧
( ‥)これぞ真のシンギュラリティ
 
  ( ‥)2045年よりも
    ‐/ もう少し先かなあ
 
 
 農業とて、人間という部品を維持構築するための仕事にすぎぬ。そして最大の問題点は多分、ここにある。
 
 ∧∧
(‥ )結局
\‐  光合成の速度と生産力
    そして地球に入射する
    太陽エネルギーの総量が
    人間という部品の速度と
    量を制限決定してしまう
 
  (‥ )光合成を化学的に再現し
      なおかつ光ではなく
      石油から作る
      電気エネルギーで
      無理矢理駆動させる
      そうやって工場で
      じゃんじゃん食料を
      生産できたらなあ
 
 
 なおかつ、石油ではなく、核融合か高速増殖炉で生み出される電気エネルギーであればより理想的だ。
 
 ∧∧
( ‥)それでもなお
    反応速度は
    人間という部品が持つ
    化学的な代謝速度で
    制限されるけども
    人間という部品の数を
    極限まで増大させることは
    可能だろうね
 
  ( ‥)文明の発展が前向きで
    ‐/ 石油の枯渇という事態を
       技術革新で突破した場合
       未来の地球は
       人間を部品に組み込んだ
       機械の世界になって
       いるんだろうな
 
 
 残念ながら、機械は自己複製ができない。分子という均一な部品を使えないし、ブラウン運動も使えない巨大な部品で構成されているからだ。これゆえ、機械世界にはどうしても自己複製できる有機生物が部品として必要だ。
 
 機械の要請にしたがって人間は極限まで労働することになる。数も極限まで増大させられる。結果的に地上の、あるいは利用可能な深度に存在する地層中の炭素はすべて人間に置き換えられる。バクテリア以外の生物はほぼすべてが絶滅しているであろうし、地球は、人体と金属で構築されたサイボーグになっているだろう。
 
 ∧∧
(‥ )でっ?
\‐  あいかわらずその世界では
    戦争が起き
    過労死と自殺が起き
    人々はえんえんと
    働いているのだと
 
  (‥ )代わりに俺たちよりも
      はるかに豊かになって
      いるだろうけどね
 
 というか、豊かで幸せになるには過労死するしか無い。そういうことであった。
 
 まもなく全世界がそうなろう。確かに、現在の地球でまだそうなっていない地域が幾つかある。しかしそういった過労死の無い遅れた地域は、すでにそうなった先進地域に征服されて奴隷化される運命だ。この未来は変えられないし、人類の歴史が流れていく向きは明らかにこの方向である。
 
 
 ∧∧
(‥ )そういう未来でも
\‐  人々は過労死の無い
    エデンの園を求めているの
    でしょうねえ
 
  (‥ )馬鹿げた展望だけど
      人間とはそういうものだ
      発想が無駄に
      前向きなのよな
 
 
 

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