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2015年10月6日火曜日

最悪の政治とは不死者の政治

 
 ∧∧
(‥ )最良の君主制と
\‐  最悪の民主制
    どちらがましか?
 
  (‥ )どっちも同じだろ?
      ぶっ殺せばいい
 
 ∧∧
(‥ )最悪のリーダーは
\‐  殺される
    最良のリーダーも
    殺される
 
  (‥ )最悪も最良も
      そんなこと
      どうでもいいんだよ
      必要なくなれば
      みんなが為政者を
      殺すのだ
      為政者とはなにか?
      彼らは殺されるために
      いるのだ
      それはなぜか?
      手を打ったかどうか
      その手が結果として
      プラスになったのか
      マイナスなったのか
      評価すべきはそこだけ
      だからだ
 
 ∧∧
( ‥)政治的な解決は
    解探索の過程である
    それは試行錯誤である
    やってみる
    結果を見る
    必要な動作はそれだけである
 
  (‥ )手数を増やすには
      どうすればいいか?
      交代すればいい
      交代するには
      どうすれば良いか?
      任期を決めるか殺すかだ
      独裁制も民主制も
      その点では同じだな
 
 すなわち、為政者は何らかの形で殺されるためだけに存在している。そうでなければならない。失脚した時にお疲れさま、とねぎらわれるだけですむのか、あるいは目をえぐり出されるのか、あるいは殺されるのか。いずれにせよ、引導を渡されるのである
 
 こう考えると、最良の君主制と最悪の民主制のどっちがましか? それは多分、設問が間違っているということが分かる。殺せるのならどっちでも良いし、殺せないならどっちの政体でも駄目だ。
 
 ∧∧
(‥ )それを考えると
\‐  最悪の政治体制とは
    不死者の支配だね
 
  (‥ )不死というのは
      許されざる犯罪なのだ
      不死とは
      死そのものであると
      言っても良い
 
 不死者は絶対的な老害である。不死者は解探索の過程を破壊する。どんな知恵ものでも世界のすべてを含んでいない。なれば、本人がいかに、私にはバグが無いと申し述べても、それはたわ言だ。私にバグがなくても世界と整合した時、矛盾とバグが生じるだろう。
 
 それゆえ、不死者がいたら確実に絶対的に殺さねばならない。首を切り落とし、心臓をえぐり出し、切り刻んで炎で焼いて灰をまき散らさねばならない。例え彼がどんな人格者であり、いかに聡明であろうともだ。死なない、それだけで罪状は十分である。そんな人間に生きている価値などない。
 
 
 ∧∧
(‥ )まあ幸いなるかな
\‐   たとえ不死になっても
     人間はガンで個体性を
     喪失して
     死んじゃうけどね
 
  (‥ )肉体は永遠の存在ではない
      というよりも
      我々人間は個体としても
      集団としても実在しない
      実在しなかったものは
      不死になどなれない
      我々は実在しないからこそ
      不死になれないのだ
      不死者というのは
      個体が実在するという
      認識論的な誤謬が
      生み出した幻
      そういうことだな
 
 
 個体は実在しない。かくて不死者も実在しない。全員死ぬのだ。これは幸いなるかな。
 
 
 
 

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