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2017年2月14日火曜日

胴彫、胴体、擬胴彫は合理が宗教であることを合理的に論証する

 
 ショウジョウバエの体の前後端を指定する遺伝子群
 






 
 
左からトルソー、トランク、トルソーライク

名前を意訳するならば、胴彫、胴体、擬胴彫、であろうか?


=>Untitled Document
 
 
 ∧∧
(‥ )この3人の関係が
\−  なんとも理不尽なんだよね
 
  (‥ )信号を受信するトルソー
      信号を作るトランク
      ところが信号受信も
      信号制作係も
      卵とその周辺全体に
      遍在しているから
      それだけでは
      前後端を指定できない
 
 そもそも信号たるトランクのタンパク質はそのままでは信号にならないのである。
 
 ∧∧
( ‥)トランクのタンパク質を
    信号として有効化するのが
    トルソーライクの役割で
    トルソーライクだけが
    卵の前後端に局在している
    だから前後端だけで
    信号が有効化される
 
  (‥ )素直に考えれば
      トルソーライクが
      卵の前後端を指定する
      信号に思えるけども
      卵の前後端に存在する
      信号だけを有効化するのが
      トルソーライクの仕事で
      トルソーライク自体は
      信号の役割は持っていない
      そうなんだよな
 
 なんだそれ? こんな仕組みを作ったやつは一体誰だよ??? と思ってしまう奇怪な設計なんだが、それが進化というものであり、そういう仕組みで出来ているのが生物なのであった。
 
 ∧∧
(‥ )人間が思い描くきれいな設計
\−  論理と合理性の外にある存在
    それが生物と遺伝子なのだね
 
  (‥ )それを象徴するような
      3人組なんだよな
 
 だが言い換えれば、人間が持つ論理や合理性というものが自然界を理解する上では限界のある方法論であることを示す存在なのでもあった。
 
 実際、人間の論理や合理性というものは、プラトン主義であり、ピタゴラス教団であり、結局は根拠無き宗教であり黒魔術でしかないのである。
 
 ∧∧
(‥ )でもこれまでの人類は
\−   それで良い分野で
     生活してきたから
     論理や合理性という宗教に
     なんの疑いも抱いて
     こなかったのだね
 
  (‥ )それが崩壊してしまう
      世界の果てに俺たちは
      到達した
      それが遺伝子の世界であり
      生物学の課題であり
      進化学だってことだろうな
 
 数学、物理、化学は黒魔術の影響が非常に濃い分野であるが、そこの方法論が通用しない世界があり、それこそが我々の脳神経と認識と、さらには論理と合理性という宗教を生み出した。それを考えるとこの世界は皮肉で満ちている。
 
 ∧∧
( ‥)合理性という宗教を
    生み出したのが
    非合理の極みである
    進化であったという皮肉
    合理性を生み出す脳神経は
    非合理で作られているという
    矛盾ですなあ
 
  ( ‥)まあだからだな
    −/ 論理とか
      合理性というのは
      所詮は
      非合理な宗教でしかない
      これが
      合理的な結論なのよね

 
 困ったものだが、合理主義者という連中はこういう合理的なことが理解できない、まったく非合理な連中なのである。
 
 

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