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2015年8月15日土曜日

エアカーがやってこなかった未来

 
 どういうわけかSFや未来の物語というと、自動車にはタイヤがなくて、しかもふわふわ浮いて空を走る。
 
 いわゆるエアカーだ。
 
 今は亡きSF作家、アイザック・アシモフ博士もエアカーが1990年とか2014年には実現、普及していると予測していた。
 
 つまりこの話はhilihiliのhilihili: 当たらなかった未来の続き。
 
 ∧∧
(‥ )博士自身は
\‐  グランド・エフェクト・
    ヴィークルと呼んでるけどね
 
  (‥ )とはいえ要するに
      ホバークラフト型の
      エアカーだよな
 
 ホバークラフトは空気を底面から吹き出すことで、砂や地面や水の上も走れるが、吹き出すだけあって、周囲にはなはだしく物を巻き上げる=>https://www.google.co.jp/search?q=hover+craft&biw=802&bih=833&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0CAYQ_AUoAWoVChMItuno3rypxwIVZC6mCh2lk…
 
 ちょっと都市部で使うのはいただけない。
 
 ∧∧
(‥ )まあそのせいか普及は
\‐  しませんでしたよね
 
   (‥ )でも次のような事例も
       あるんだな
       こういうのを見ると
       ちょっとわくわくするね

=>Bubba's Hover - YouTube
 
 しかしやっぱり水を吹き上げている。やはりゴルフ場のような場所ならともかく、住居周辺でエアカーは使いづらそうだ。
 
 しかしそれもさることながら、エアカーというのは制動が難しそうである。
 
 ∧∧
( ‥)エアカーにはタイヤが
    ないからね
    タイヤを介して
    地面を足がかりに
    ブレーキや方向転換する
    そういうことができない
 
  ( ‥)もしも無重力を作る
    ‐/ 技術が実現しても
      タイヤは必要だと
      思うんだよなあ
 
 タイヤがないエアカーは制動がとても難しいし、小回りが全然効かないだろう。
 
 もちろん、ただ浮くのではなく、翼を持てばもう少し制動できる。しかし、それでもタイヤより旋回半径が大きくなること間違いない。
 
 例えば、ground effect hovercraftなるものがあるらしい。グランド・エフェクト、つまり名前からすると、地面すれすれを飛ぶと揚力が大きくなる地面効果を利用して、小さな翼で飛ぶホバークラフトのようである。

=>ground effect hovercraft - Google 検索
 
 ∧∧
(‥ )グランド・エフェクト..
\‐  まさにアシモフ博士の
    予想通りですね
 
  (‥ )でも当たり前だけど
      やっぱり
      小回りが効かないのな
      少なくとも自動車よりは
      旋回半径が大きいよね
 
 ∧∧
(‥ )翼があるのも
\‐  不便な点ですよねえ
    動かない時は収納するにしても
    道路を飛ぶ時は広げるし
    他の車にあまり接近できない

 
  (‥ )ちょっと困るよねえ
 
 
 それを考えるとやはり、開けた誰もいない土地で楽しむ娯楽品というのならともかく、都市部でエアカーが普及することは非現実的だ。当然、数は少なくなるし、一台あたりの価格も高くなる。当たり前だが、そういうことだ。これはつまり、この先の未来世界でも、タイヤのある車が当たり前のように走っていることを示している。

 
 ∧∧
( ‥)でもSF作家さんに限らず
    エアカーを描く人は
    多いよね
    なんでだろうね?
 
  (‥ )エアカーが走っている
      それだけで
      ここは現在の地球とは
      違う世界であると
      一発で分かる
      からじゃね?
 
 
 
 
  

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