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2015年8月15日土曜日

処刑には手続きが必要なのです

 
 主人公は手を汚すわけにはいかない。
 
 ∧∧
(‥ )毎回敵をやっつける
\‐  さりとて軍隊でもない
    ただの個人で
    しかも法律無視
    これでは殺人鬼と
    同じだからね
 
  (‥ )だから
      手を汚さないような
      状況下でいかに
      悪人を殺すか?
      それが求められる
 
 
 そもそも物語とは、
 
 この悪人は処刑されてもしょうがないですよね? ねっ、ねっ? そろそろ殺してもいいですよね?
 
 そういう手続きを読者に向けて進めるものだとも言える。
 
 ∧∧
( ‥)主人公が法律を無視して
    私刑を続ける殺人鬼だと
    ばれちゃ困りますのでね
 
  (‥ )というわけで
      今回は事故ということで
      いかがでしょうか?

 
 
 他、見逃してやったのに敵が性懲りも無く攻撃したから、とか、敵の攻撃を避けたら敵自身に当たってしまいました、とか、色々取り揃えてございます。
 
 ∧∧
(‥ )見逃してやって
\‐  敵に敵を殺させる
    そういう手もありますね
 
  (‥ )そういうのって
      女幹部とかの場合だよな
      女の子だとさすがに
      先のような手続きでも
      殺すわけにはいかんでな
      少し改心させてから
      敵に渡して敵に殺させる
      これ良い手ね
 
 とはいえ世の中には
 
 主人公の圧倒的な力の前に、あろうことか恐怖にかられて立ちすくんでしまった女幹部。身を挺して盾となった部下たちに救われるのだが、当然、部下たちは主人公の手によって、一方的に皆殺し。バラバラに引きちぎられた彼らの残骸と血の海を見て、人が変わったように立ち向かう女の子。だが勝てるはずもなく、ぼこぼこに殴られたあげくに主人公に食われる。
 
 という物語も存在はする。
 
 ∧∧
( ‥)創作の世界は広大だわ
 
  (‥ )手続きには色々な
      ものがございます
 
 
 主人公が怪獣なら、もはや法律に従う必要はない。
 
 
 

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