自己紹介

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2015年2月27日金曜日

僕の考えた最強の会社員

 
 僕の考えた最強のモビルスーツ
 
 ∧∧
(‥ )でも実際のところ
\‐  機械を動かすエンジンは
    生み出せる出力に
    限界がある
 
  (‥ )出力と動力に限界があれば
      動かせる重量が決まる
      エンジンの自重
      それを維持する機械
      動力を伝達する駆動系
      全体を支える骨組み
      そして身を守る装甲と
      その重量
      これらがお互いに
      関連しながら決定される
 
 全体のバランスは調整されねばならぬ。単純に言えば装甲が厚ければ安全性は増すが、動きが悪くなる。装甲が軽いと動きはよくなるが、安全性は低くなる。
 
 ∧∧
( ‥)持ち運べる銃器の重さも
    それで決定される
 
  (‥ )ロボットなんて
      可動部分が多いから
      航空機や車両、艦船以上に
      計算が面倒くさいだろうな
 
 腕を振ったら、そのモーメントが機体をぶれさせるかもしれない。モビルスーツなんてものを発明した奴の頭をかち割りたくなるくらい、計算は面倒に違いない。
 
 *関節を持って動く建築物の構造計算なんてものをあなたはやりたいか?
 
 ∧∧
(‥ )モビルスーツは架空の存在
\‐   でしかないけども
 
  (‥ )だが物語には現実と
      リンクしている部分が
      どうしても必要だ
      そうでないと
      視聴者は
      夢から醒めてしまう
 
 巨大人型兵器なんてもの自体が非合理的とはいえ、例えば出力は無限大で、移動速度は他のモビルスーツの10倍。大出力の火器を持って他のモビルスーツでは対応できない距離から精密に狙ってくる。接近戦においても無敵、ビームサーベルどころか、戦艦のビームが至近で直撃してもはじきかえす装甲を持つ...
 
 ∧∧
( ‥)そんなの面白くもなんともない
 
  (‥ )ご都合主義だからだ
      そしてそれは
      そんなものが現実には
      絶対にありえないからだよ
 
 僕の考えた最強のモビルスーツとは、出力とか重量とか、耐久性とかモーメントとか配分とか、そういうものを全部無視しているのである。
 
 それゆえに、それは架空の世界においてさえも絶対にありえない妄想として視聴者に認識されてしまう。
 
 ∧∧
(‥ )でも
\‐  僕が考えた最強のモビルスーツ
    こういうことを
    真顔で言う大の大人は多い
 
  (‥ )僕の考えた最強の国家
      僕の考えた最強の社会
      僕の考えた最強の政治家
      僕の考えた最強の労働者
      僕の考えた最強の会社員
      僕の考えた最強の若者
      そんなんばっかだな
 
  
 
      

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