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2014年4月24日木曜日

なぜお前は私を選ばなかったのか?

 
 エロには色々な表現がある。読んでるこっちが恥ずかしく、というか、歯が浮くというか、ひるんでしまうぐらいにデレデレ甘々なものもあれば
 
 ∧∧
(‥ )ただひたすらに
\‐  男性が女性を暴力的に
    陵辱するものもありますね
 
  (‥ )まあ、道徳、倫理とかは
      置いておくとして
      個人の趣向や性癖は
      色々だってことなのだが...

 色々だから色々なんだろう。そう軽く考えてすませていたものの....
 
 いや
 
 実のところあれは、女の子に対する復讐なのではあるまいか?
 
 ∧∧
( ‥)なんだよ復讐って
 
  ( ‥)急に思い出した事が
    ‐□ あってね
 
 今から20年以上前、バブル華やかなりし頃、スポーツカーというかイタリア車とかドイツ車というか、あるいは高級車というか、そういう自動車を乗りこなしている男性がもてる、という時代があった。
 
 自分は学生だったから直接は状況を知らない。ノスタルジックに語れるものでもない。しかし、当時、こんな話を聞いたことがある。いや、あるいはなにかの雑誌で見たのかもしれないし、そもそも日本の話ですらない可能性もあるのだが
 
 ともあれ、それはこんな話だ。
 
 その男性は女の子にこっぴどく振られたのであった。なぜかというに乗っている自動車が嫌だと。そこで彼は高級車を買った。そうすると女の子をナンパすることなど、手のひらを返したように簡単だった。そして彼はナンパした彼女とラブホテルで一夜を共にすると、明け方、
 
 「どうせ車、目当てなんだよな?」
 
 と女の子たちを足蹴にしては罵倒するのである。
 
 ∧∧
( ‥)それを延々と続けているのだと
 
  ( ‥)多分、都市伝説に近いと
    ‐□ 思うのだけどもね
      作り話かもしれないしね
 
 だがたとえ都市伝説でも無視はできない。そもそも都市伝説とは噂だ。そして噂は人々の恐怖や思い当たる節をかき立てることでその命を得る。都市伝説が産まれて徘徊するには、それを裏付けるものがあるものだ。
 
 ∧∧
(‥ )自動車で女の子をナンパしては
\‐  彼女を罵倒する。
    彼は復讐をしているのだと
 
  (‥ )自尊心を傷つけられて
      彼は怒っているのだ

 
 そんなことを急に思い出した。そしてその見解を通してみると、暴力、陵辱ものに対する視点が、変わるとまでは言わないものの、見方に色がつく。
 
 ∧∧
( ‥)もしかしたら、陵辱ものとは
    女の子に対する
    復讐ではないのか? ですか
 
  ( ‥)自分を選んでくれなかった
    ‐□ 女の子に対する
      憎しみかな
 
 これは、別に男に限ったことではない。
 
 ∧∧
(‥ )あなたは自称フェミニストが
\‐  初音ミクに夢中のキモオタ
    きもいww
    と述べた発言も
    茶髪は非処女のビッチ! と
    罵倒するオタクの人の叫びも
    根本は同じだと考えて
    いますよね
 
  (‥ )どっちも、
      お前たちは
      自分を性の対象とは
      見てくれないのだ!
      そういう怒りだと
      思えるのでね
 
 しかも、おかしいと言えばおかしいし、当然と言えば当然なんだが、どちらの場合も、どうやら自分の好みでない相手に対して怒っているのである。
 
 自称フェミだか、30過ぎで未婚の女性だか、そんな彼女が今更キモオタを相手に望むか?
 
 オタクと自称する人間が、茶髪の腰の軽い女(と本人たちは思っている)相手を恋のパートナーに選ぶか?
 
 ∧∧
( ‥)そして、二つの怒りの
    共通点は、
    ”自分を性の対象と
    見なしてくれない”
    であると
 
  ( ‥)前にも言った事よ
    ‐□ ピーマンが嫌いでも
      ピーマンを憎悪したりは
      しない
 
 嫌いを通り越して憎悪するというのは、自分の存在意義を傷つけられたからこそなのだ。
 
 ピーマンは人間の存在意義を傷つけたりしない。だが、自分でないものを性の対象とする異性は、自分の存在意義を傷つける。なれば、憎むのはいずれなりや? 答えは明らかだろう。
 
 ∧∧
(‥ )...陵辱ものも、実は
\‐   傷ついた人が見てる
     そういう可能性ですか?
 
  (‥ )まあ、単に好きな人も
      混ざってはいるの
      だろうけどな
 
 とはいえ、人間の動機には憎しみと復讐が混ざっていることがある。そして憎しみは自分の存在を否定されたことから生じる。
 
 なぜ、お前は私を選ばなかったのか? 
 
 怒りの思いは深い。
 
 
 

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