自己紹介

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2014年4月26日土曜日

月齢24の月(1日遅れ)

 
 月齢24をリンク=>Untitled Document
 
 ∧∧
(‥ )月齢はどちらもほぼ25
\‐  そのはずだけども
    2013年9月1日と
    2014年4月25日の
    スケッチは全然違うね
 
  (‥ )月っていうのは
     やっかいな代物だなあ
 
 
 本日26日の昨日、25日の早朝に月をスケッチしたが、そのさらに24時間前の24日の早朝は、公園の向こう、東の地平線を見張らせる場所までいくかどうかで悩んでいたのであった。
 
 *この話=>hilihiliのhilihili: 寝てしまったので
 
 ∧∧
( ‥)結局、いくことにして
    望遠鏡を分解、
    公園の向こうまでいくことに
 
  ( ‥)1キロと少しばかり
    ‐□ 望遠鏡を持っていく
      なんてことはないのだけど
 
 ああ、しかし、オバマっちが来日しているこの数日、警察の動きがいつもよりも大きいのである。リュックを背負って、分解した鏡筒(望遠鏡の筒の部分)を持って夜道を歩く自分の姿はあからさまに不審者。
 
 ∧∧ 幸い、職務質問はされず
(‥ )
 ‐( ‥)警察の人がこっちに
   ‐□ 気づかない局面もあった
     わけだけども
 
 ライトをともして周囲を照らす。当たり前の行為だけども、これをすると逆に夜目が効かなくなる。慣れれば明るい夜道が真っ暗で底なしの闇に見えるのだ。その向こうに人がいても、普通は気がつかない。というか、気づけない。
 
 それに、ライトを照らしてパトロールする警察は、ある意味、自分の居場所を宣言しているようなものだ。しかし、それこそが効果なのだろう。防犯とはそういうものだし。夜の中を影もなくささっと動き回るような警察はもはや警察ではあるまい。
 
 ともあれ、早くつきすぎて、月はまだ上がらず。40分ばかし待つ。そして予報された月の出の時刻、2:13になっても何も見えない。
 
 見えたのは10分後の2:23だった。
 
 ∧∧ でも全然わからないよ
(‥ )
\\‐
 ⊥ 
  (‥ )地平線近いと厚い大気や
      大都市のスモッグで
      どうにもならんな
 
 *時間的には後の話だが、朝が来た時、太陽でさえ目で直視できる鈍く赤い楕円形だった。ここからは東京方面の空気を通してみることになるので、地平線近い天体はほとんど見る事ができない。ちなみに太陽が見えたのは予報よりも8分遅れである。

 地平線近くにあるオレンジ色の月。徐々に高くなって、地形がよく見えるようになるまで1時間近くかかった。月はだいぶ高く上がり、家の周囲でも見えるような高度である。公園まで来たのは無駄足だとも言えるが、無駄足だと分かったことは大きい。
 
 ∧∧
( ‥)南半球だけ詳細に
    スケッチするんだね?
 
  ( ‥)まあ、そういうことだ
    ‐//
 
 そうして、初めて、気がついた。ああ、月の南半球の西部(地球から肉眼では左、東に見える部分)、明瞭に影を落とすクレーターがあまり無い。
 
 ∧∧
(‥ )地形が更新されて
\‐  古い構造が見えにくくなって
    いるような
 
  (‥ )湿りの海からの
      放出物で覆われたようにも
      見えるよね
 
 そういう目で地形を解釈したことが無かったからだけども、考えてみればずいぶん変な地形である。
 
 そこでふと思い出した。古い参考文献にもそういうことが書いてあったはずだ。目を通してみると
 
 ∧∧
(‥ )...ああ、でもこの文献だと
\‐  このあたりの地形は
    一度融解して、
    それでリセットされたことに
    なってるね
 
  (‥ )なるほどな、
      火山説の人だったのか
      どうりでな
 
 なんで文献をほったらかしにしていたのかと言うと、以前、読んだ時には何を言っているのか分からなかったからで、読み直してみると、どうして混乱的かが分かった。
 
 アポロが月にいく以前、月のクレーターは隕石衝突か火山説かで学会が二分されていた。特に、日本で月の地質を一般向けに論じた人は、どうも当時、力を持っていた左翼の人々で、隕石衝突説はアメリカの説であるから受け入れなかった節がある。なにがなんでも火山説という勢い。
 
 ∧∧
(‥ )そしてこの文献の人も
\‐  火山説の人だね
    アポロ以後に衝突説が
    勝利した時代になっても
    明言はしないけど
    火山説で考えているんだ
 
  (‥ )隕石衝突説で理解が
      進んでいるのに
      敗北した火山説で
      月の地形を説明する
      だけども負けたことは
      分かっているせいか、
      火山説で説明していますよ
      とは明言していなんだ
 
 例えば、「クレーターの火口底(火山であるという意味ではない)」と書いているのに、クレーターはマグマから成長する、というようなことを書いている。これは混乱的だ。
 
 *「クレーターがマグマから成長する」:どうもマグマから軽い成分が分離して、そうして月の海と陸が出来る、クレーターもそうして出来る、ということらしい。こういう成分の分離はあるし、そうして大きな構造が出来ることもあるけども、それが円形になる、という説明はされていない。こうなってくると本来の意味での火山説(つまり、火山の火口が極端に大きいものが月のクレーターである)ですらなくなってくる。
 
 ∧∧
(‥ )アイソスタシーや
\‐  アイソスタシーの異常が
    月にあることも書いているの
    だけどねえ
 
  (‥ )これも混乱的だなあ
 
 アイソスタシー:水が水平を保つように、惑星の地形も重力や、あるいは重量に対して水平という均衡状態を保つ、と言えば良いか。もちろん、でこぼこもありうるが、それは水面に木材が浮かぶように、やはり重量的に均衡を保っている。だが、例えば水の代わりにキャラメルだったら多少の凸凹は支えられる。物体の強度が凸凹を維持するのだ。月もまた同様。アイソスタシーが均衡状態になっていない。つまり、水のような流体というよりも、かちんかちんに固いことが分かる。
 
 一方、地球は固体ではあるし、その意味では、かちんかちんなんだが、実のところ流れる。例えば大型クレーターを支えられない。だが月は明らかに支えていられる。つまり月は地球よりもずっと固い、あるいは非常に粘性が高い天体だ、とも言える。
 
 月を説明するには、こういうかちんかちんに冷えた天体であるにも関わらず、海が出来るほど強烈な火山活動と熱源を持っていた、ということを説明できなければいけないのだが...
 
 ∧∧
( ‥)その月の表面が部分的に
    再溶融したことがあると
    主張している
 
  ( ‥)それだったら
    ‐□ 全部流れて均衡状態に
      なっちゃうよな
      大型クレーターも海も
      消えちゃうだろう
 
 つまり、アポロ以後に決着がついたのにも関わらず、クレーター火山説にこだわるあまり、結果的に、書いてる内容が矛盾だらけで、しかも肝心の月の地学に関する説明が間違っているという有様。
 
 ∧∧
(‥ )そういう本、というか
\‐  この本は執筆者が複数だから
    そういう章だったんだね
 
  (‥ )どうりで訳が分からん
      わけだよ
 
 ともあれ、興味を抱く視点、それ自体は同じだ。南半球の南西部が一回更新されてしまったようだ、という視点があることは把握できた。
 
 
 ∧∧
( ‥)単に説明がおかしいという
    だけでね
 
  ( ‥)とはいえ一方、
    ‐□ このあたりが本当に
      巨大クレーター生成の際の
      放出物で
      覆われているのか?
      これはこれで
      その把握はまだなんだよね

 
 ただ、この辺りの地域は湿りの海と、東の海の近くだ。そういう場所で古いにも関わらず地形が不明瞭になる、というのは、素人目にも暗示的である。
     
 

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