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2009年8月16日日曜日

冷たい冷たい海で

 
 火星には水の流れた痕がある。しかし火星がそこまで暖かかった時期が本当にあったのだろうか? そこでこんな意見。火星の海や川ってものすごく塩分が濃くて、氷点下でも液体なんじゃねーの?

 ∧∧
(‥ )おおよそ、そういう論文が掲載されていたみたいですねえ
 □-

    (‥ )直に読んでいないし、この手の議論の概要も知らないので
        なんともおぼつかない理解だけどね。

 例えばの話、以前、natureに載った始祖鳥の論文。世間的には始祖鳥は鳥ではない!!?? ということでセンセーショナルに報道され、さらに一部では、いや、始祖鳥と現代の鳥の共通祖先とその子孫のすべてが鳥なのだから定義上、鳥でないというのはおかしいという意見もでたり(もっともこれは命名の話でしかないのだけど)。

 ∧∧
( ‥)でも実際には新しい化石をちゃんと見たら、始祖鳥の形質の
    幾つかは派生状態ではないことが改めて分かりました、であって

    (‥ )そこからデータを書き換えて、なおかつ一部のOTUを抜いて
        系統解析すると始祖鳥の位置がこれまでとはズレる
        というだけの話であって。

 言ってみれば、新しいデータがでました。そいでもってそれをこうやって入力すればこういう”ちょっとセンセーショナルな結果”を出すことができますよ(たぶん/というかほぼ確信犯)、であって。

 ∧∧
( ‥)あの系統解析は余計だって言った人いましたよね。

    (‥ )まあ余計だろうなあ。

 でもいいんじゃねーの、と北村は思う。センセーショナルな結果を意図的に導いて示してみせた論文なんてこの世界にいくらでもあるじゃないか、別にかまわないさ。鵜呑みにする人がいるよと怒る人もいたけども、別にいいじゃないか、みんなすぐに忘れるよ、少なくとも大概の人は。

 ∧∧
( ‥)口の悪い人がいってましたよ、騙される奴が悪いって。

    (‥ )いや、騙すっていうか、ちょっと誇大にしただけじゃんよ。
        悪いことではないさ。鵜呑みにすることも悪いことではないよ
        普通は忘れるから。

 鵜呑みの害なんてそんなもんさ。

 とはいえ、論文の結果の行く末はどうかというと、案の定、もっとたくさんのOTUを加えたら、別に普通の系統図ができて、始祖鳥はあいもかわらずディノニコサウリアよりも現代の鳥に近いとさ、(そういえばこんな話も簡単に本にしましたねえ)

 閑話休題?

 とっ、まあ、こういうこともあるので論文をひとつ、しかもまた聞きであーだのこーだの言ってはいかんのだけども。


    ( ‥)でも、昔の火星に、すっげーーーーしょっぱい海があって
        零下10℃とか20℃とかで浜辺に打ち寄せていたら
         面白いなあ。
 ∧∧
( ‥)この前、過冷却を見てみようと思って氷に塩を加えて計ったら
  -| 零下13℃までいって氷の周りの塩水も氷点下7℃とか10℃
     でしたね。

 でっ、思う。あれ? 地球の生物のことを考えたら、火星の冷たい、しょっぱい海や川に普通に生物がいたんじゃねーの?

 
    (‥ )時間的に厳しいけど、進化に十分な時間さえあったら
        普通に動物が泳いだり、歩いたりできるだろ。
 ∧∧
( ‥)確かに、地球でさえ、氷点下、過冷却状態で
    動いたり泳いだりできる動物がいますからね。

 いつか、いつか火星の堆積岩を掘ったらそんな化石が・・・・。


 

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