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2019年1月20日日曜日

部分的でもよいから味方です 熱狂的な味方が必要です

 
 頭の良い人間は、賢い言葉を語ると上昇できたという過去の成功体験があるので、社会に出てそれがもう役立たなくなっても賢いことを無駄に言う。
 
 ∧∧
(‥ )韓国の文さんを
\‐  素晴らしい! と称え
    それに引き換え安倍は!
    と言う人たちも
    結局はみんなと違うことを
    言える僕はすごいでしょ
    自慢でしかない
 
  (‥ )賢い人間は自分本位に
      なるからな
      人間関係がへただから
      どうしても自慢して
      どうしても
      ひんしゅくを買って
      だから欲しいものが
      どうしても手に入らん
 
 いずれにせよ、文大統領の志向は明白だ。それは韓国の軍事政権と保守層の打倒であり、彼らの犯罪を追及することであり、ゆえに軍事政権が結んだ日本との和解もまた打倒されるべきものなのであった。推測だが、まあそうだろう。
 
 もちろん、これはあきらかに無法である。
 
 それでもなお彼は進むであろう。

 そもそも理想とは無法なものだし、だからこそ理想は必然、失敗の道なのである。
 
 賢い人間は必ず失敗する。賢い人間は理想しか見ておらず無法を行う。しかるに人は無法を嫌い、だから賢い人間は失脚する。人間関係ダメなやつは何をやってもだめなのだ。
 
 つまるところ、賢く生まれたというだけで、それは自殺と同義である。
 
 とはいえ、うまくやる道もあるはず
 
 事実、世界には理想を成功させた独裁者が幾人かいる。理想と引き換えに国をめちゃくちゃにしてしまったが、理想とはそういうものだ。
 
 そういう独裁者たちの経路を知れば、わずかに存在する成功の道が見えてくるだろう。
 
 ∧∧
( ‥)そこで読んでみた
    ベネズエラは
    チャベス大統領の伝記
   「ウーゴ・チャベス」
    ローリー・キャロル著
    岩波書店 
    どうよ?
 
  ( ‥)1999年に大統領就任
    ‐/ 2001年に
       大農場主らの
       土地を接収する演説
 
 
 演説は実行に移され、富裕層からチャベス大統領に対する不満が噴出する。
  
 そして2002年4月11日。反チャベス派の大規模デモが政庁にやってくる。守るのはわずかな警備隊と武装したチャベス支持派。両者の対立は暴力沙汰になり、投石、催涙ガス、発砲、流血。さらには何者か(これはチャベス派でないどころか、外国勢力であったともいう)による狙撃が行われ19名が死亡。数百名が負傷。テレビに映し出されるのは発砲音。逃げまどう群衆、流血の人、動かぬ体。驚いて空を見る兵士たちも映るが、印象は最悪であった。
 
 ∧∧
(‥ )市民デモを狙撃する!
\‐  この事件によって
    チャベス大統領は即日失脚
    身柄を拘束されて
    キューバへの亡命を
    余儀なくされ
    12日中に
    暫定政権が成立したはずが...
 
  (‥ )ところが翌13日
      この発表を聞いた
      チャベス支持派たち
      首都の貧困層が大挙して
      押し寄せて
      暫定政権組が陣取る
      政庁を包囲
      さらには
      チャベス大統領と共に
      かつてクーデター未遂を
      起こした第42空挺旅団
      バドゥエル司令官が蜂起
      拘束されていた
      チャベス大統領を確保
 
 13日の夜。政庁を取り囲み、チャベス! チャベス! の声を上げる群衆。ハイタッチをして喜ぶ赤帽子の軍人。そんな彼らの前に煌々とライトを照らした軍用ヘリが空から降り立ち、軍楽隊の演奏と人々の歓呼とリズムの中、チャベス大統領が颯爽と現れる。


 
 =>https://www.youtube.com/watch?v=-ftiSmL-2LE
 
 
 ∧∧
( ‥)すげえな もはや映画だぞ
 
  ( ‥)熱心で行動的な支持層と
    ‐/ いざという時に自分を
       支持してくれる軍人と
       部隊がいれば
       無茶も通せるって
       ことだよねえ
 
 ∧∧
(‥ )文さんも無茶すると
\‐  色々な人から
    つぶされちゃうからね
    日米だけじゃない
    経済で失政したから
    国内支持率が落ちてるし
    Thaad撤回をしてないから
    中国にも白い目で見られてる
    まさに四面楚歌
    理想は風前の灯
 
  (‥ )それでも労働組合の支持は
      あるわけだろ?
      最低賃金値上げは
      若者こそあおりを食らったが
      組合のじいさんたちは
      笑顔だろうしな
 
 若者の人口は少ないわけだし、理想のためなら若者という少数派を切り捨ててしまってもよかろう(現実にはよかろうはずはないが、理想とはこういう下種なものなのだ)。

 かように、文のおっさんには理想を後押しできる熱狂的な支持母体がすでにある。
 
 あと必要なのは一部で良いから軍隊の支持。
 
 ∧∧
(‥ )まあ...今の韓国海軍とか
\‐  一部の軍人さんは
    文さんに借りがあるよね
    レーダー照射なんていう
    だいちょんぼしたのに
    文さんのおかげで
    責任取らずに済んだからね
 
  (‥ )んーでも
      その程度の恩じゃ
      いざという時
      動いてくれないよなあ
      意味不明な
      レーダー照射をする艦長だ
      そんな人間が
      他人のために体を張るとは
      とても思えん
      それにそもそも海軍では
      ちょっと役不足かなあ
      政治の主戦場は
      陸であるだけにな
      
 なにかこう、もう少し強い何かが必要。
 
 
 
 以下、追記
 
 ∧∧
(‥ )何気に検索してwikiを見たら
\‐  チャベスさんに対する
    2002年のクーデターは
    裏にCIAがいたと述べられてるね
 
  (‥ )参考文献は...ああなんだ
      NHKのドキュメントか
 
 ドキュメンタリーの内容が正しいのか、そもそもドキュメンタリーの内容が本当にそういうものなのかは分らない(そもそも見ていないので)。
 
 ∧∧
( ‥)ともあれ今回読んだ
   「ウーゴ・チャベス」の作者は
   その可能性は低いと
   書いてるね
 
  ( ‥)ただ狙撃手がいたこと
    ‐/ 彼らがさもチャベス派の
       仕業であるかのように
       デモ隊を建物の上から
       次々に撃ったこと
       そして彼らは
       エルサルバドルから
       来たこと
       これは事実みたいだな
 
 CIAの関与はともかくとして、2002年4月11日の騒乱が市民デモを利用した計画的なクーデターであったこと、つまり陰謀それ自体はあったこと、これはおおむね多くの人が支持することらしい。
 

 

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