自己紹介
- 北村雄一(北村@)
 - イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
 
2016年3月9日水曜日
宇宙人が見つからぬとはすなわち大凶兆
∧∧
(‥ )今日は部分日蝕だったけど
\‐ 雨降りで見れなかったね
(‥ )残念なことだ
気温も明け方よりむしろ下がったように思われる。16:00現在、外の温度は8度であり、湿度は85%だ。
さて
例えばこれ=>hilihiliのhilihili: 何も見えない世界に方程式などいらない
を踏まえてこう考える。
未来のある日、ついに人類は人工的と思われる宇宙からの電波をキャッチする。
相手が2000光年の彼方にいることに気がついた人類は、最初は耳をすまし、そして信号を送ることを決意した。
さすがにこの距離ともなると、亜光速宇宙船をそのまま質量爆弾にして地球に打ち込んでくるとか、あるいは数千万キロの巨大なレンズでガンマ線レーザーを収束し、ピンポイントで地球を攻撃してくるとか、そういうことはありそうにないからであった。
2000年後、相手から返信があった。最初は単純な数と符号から始まり、それが複雑になり、関係が分かったところで数学的な概念が並んでいた。
抽象的ではあるが、意味することは次のようなことであった。
あなたたちは私たちが通信に成功した2番目の種族です。1番目の種族からこれを教わりました。彼らもこれをずっと以前、別の種族に通信で習ったそうです。
その後に続く複雑怪奇な長い数式。
それは、恒星の内部で起こるような核融合を小型化すればするほど、その仕組みを維持構築する維持費が指数関数的に増大すること。必然的に、化石燃料から核融合への転換、そして文明の無限継続が不可能であることを示す証明であった。
それが終わると、また概念が並んでいた。
これを次の種族に受け渡してください。誰かがいつかこの壁を突破できるか、あるいは迂回できるように。
そして、今までこの数式を伝えてきたすべての種族の座標と、通信途絶を示す符号のおびただしい列。
∧∧
(‥ )化石燃料が枯渇する前に
\‐ 核融合を実現する
無尽蔵のエネルギーを得た
文明が
何十万年も継続できるのなら
いくら分母が少なくても
知的生物はかなり近い距離に
存在するでしょうし
証拠がもっと簡単に
見つかるでしょうね
(‥ )一世代前の研究者は
それを期待したんだろうな
だが見つからない
理由はなんだ? 核融合が物理的、技術的に不可能なのか?
そんなわけはない。
だとしたら、どこに誤りがある?
∧∧
(‥ )核融合炉があまりに複雑で
\‐ 特殊すぎるから
それを維持するためだけに
社会全体が動かなければ
ならなくなり
膨大な生産エネルギーも
ほとんどが熱として
散逸するとか
そういうことは
ありそうにないと
思いますけども...
(‥ )そのはずなんだが
それではこの状況は
一体全体なんなのだ?
宇宙人が見つからない、というのは、それはたまたまなのだ、と言うことはできる。実際そうだろう。
だが全然見つからないとなると、それは実のところ凶兆に他ならぬ
∧∧
( ‥)地球の歴史と関係なく
誕生した宇宙人は
人類よりも早く文明を
打ち立てたであろう
それを考えると
宇宙人とはあなた方の
未来の可能性そのもの
なのである
だがそれが見つからない
(‥ )見つからぬとは
存続が出来ぬということ
それは何かが根本から
不可能だという証明の暗示
これほどの凶兆はないぞ
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