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2014年2月23日日曜日

どうしても退屈しのぎが必要だ

 
 宅急便を出しにいったら、明日の午前着、という時間指定に店員さんが、すこしひるんだ様子を見せた。
 
 なんでも、東京都内でさえ、物流はなおも混乱中だそうである。
 
 ∧∧
(‥ )青梅とかはそうだ、と
\‐  言ってましたよね
 
  (‥ )青梅はここ以上に
      内陸だからね
      こっちが雨でも
      あちらは雪のことがある
      残雪は強烈なのかも
      しれないなあ

 ここ神奈川の中央部、青梅よりも八王子よりも南で海に近いここでさえ、北側の日の当たらない場所では20センチ近い、半ば溶けてそして凍り付いた根雪が残ったままなのだ。そういう場所では当然、道路も凍り付いたままである。おまけに先週の大雪以来、ここらは天候が不順で太陽の光があまりささない。もっと内陸で気温もやや低い場所だと根雪はずっと多いだろう。
 
 *そういえば青梅では中学校の体育館の屋根が、積雪の重みでつぶれたのであった。
 
 *自衛隊のお知らせを覗いてみたら、19日の時点で青梅市周辺で除雪支援実施、1日の除雪距離4.7km。また青梅市及び、奥多摩町などで食料、燃料の空輸を実施とある=>防衛省・自衛隊:平成26年2月大雪に伴う災害派遣について(03時00分現在)
 
 ∧∧
( ‥)一週間たったけども
    さすがに引きずりますね
 
  ( ‥)物流センターも
    ‐□ 混乱状態だそうだよ
      考えてみれば当然だな
 
 雪で2、3日動きが止まれば、荷物が滞り、滞留してしまう。滞留した荷物は雪が溶けるに従って外へ少しずつ出て行く。自動的にずっと影響が残るのだろう。
 
 さて
 
 日本は、というか世界のどの先進国も成長など、もはやできそうにない。
 
 ∧∧
( ‥)不可能ではないのです
    けどもね
 
  ( ‥)古典的な手はあれだ
    ‐□ 低賃金労働者を次々に
      発明して貧乏を外注する
      そういう手だな
 
 色々あって現在、ウクライナはEUに入りたい派閥とロシアの元にいたい派閥とで内紛状態。機動隊がローマの軍団のごとく盾を並べ、デモ隊が火炎瓶を投げつけ、至近距離からはがしたレンガかなにかを投げつけるという、古式ゆかしい戦争状態。広場は真っ黒こげに炎上中。
 
 でもまあ、あれだって、低賃労働者、悪く言うと奴隷の供給源を次々に外へ拡大していこうというEUのあるべき姿なのかもしれぬ。*物事には色々な側面があるということで、これとは全然違う見方もありうるし、当然、その解釈にも正当性がある。
 
 ∧∧
(‥ )でも、もはやどうにも
\‐  なりませんね
 
  (‥ )金融を経済の中心に
      据えるってのも
      悪くはなかったの
      だろうけどね
  
 少なくとも”欲をかいた人々”が、滞留させていたお金を放出してくれる、というのはありがたいことなはずだ。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、使っているだけなので
    バブルが崩壊したら
    どうにもならんのですけどね
 
  ( ‥)偏りという富を作成する
    ‐□ ために、みんな色々な
      手段を使うのだ
 
 豊かな先進国を武力で略奪したり、あるいは武力で他民族を奴隷化して彼らをエンジンとして酷使し、彼らの上前を全部ピンハネして世にも美しき市民と権利とやらの暴虐の帝国を作り上げたり、あるいは金融による一攫千金の夢を売りつけることで死蔵されていたお金を放出させる。見方によっては富の再分配だ。
 
 だがもはや万策尽きた。
 
 というか、あらゆる手は使い尽くして、もう新しい手が手持ちにない。
 
 もちろん、伝統的な手のすべてが完全に無駄になるわけもないが、起死回生の手段になるわけもない。新しい手法が現れて純白の花嫁だと皆が騒ぎ立てるが、実際には何十年、何世紀も前の古き良き、使い古された手でしかない。
 
 ∧∧
( ‥)そして世界が直面している
    この状況がね
    他人事じゃないんですよね
 
  (‥ )僕らのいるこの出版界
      もはや成長は望めない
      というか、あからさまに
      縮小の真っ最中でな
 
 考えてみれば似たようなものだ。イラストレーターを安値で使い倒すのは、そりゃあ低賃金労働者ってことであるし、あるいはこの業界には、先物取り引きのような側面もすでにあり、どこもかしこも縮小する世界でどうしたものかともがいておる。
 
 ∧∧
( ‥)この期に及んで成長など
    あろうはずがない
 
  ( ‥)書籍の電子化は
    ‐□ 理屈の上では成長戦略に
      なりえるんだが…
 
 実際には、多分、どうも、電子書籍が回転するにはある”閾値”が必要であるらしい。
 
 要するに、ある大きさにまで達しないと利益を生み出さないのだ。ありがちな話なんだが、ありがちなだけに状況は深刻だ。ある値にならないと利益を生み出さない。それはつまり、その状況に至るまで赤字であることを示す。そうなると、体力を失った出版界にはその敷居にまで駆け上がる力がない。自動的にこの成長は望めないことになる。
 
 *突破できるとしたら、電子とエロが鍵になるだろうけども、それを行うのは、既存の出版社ではないのかもしれない。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、そんな
    でっかい話よりもね
    あなた自身の問題ですよ
 
  ( ‥)困ったものだ、
    ‐□ 橋頭堡の確保
      現状の維持、
      これが精一杯でな
 
 これの何がいけないって、状況の根本的な解決にならないだけでなく、なによりも
 
 ∧∧
( ‥)つまらないと
 
  (‥ )俺はおもろいことを
      したいんだ
 
 このままでは人生が極めて退屈なものになってしまう。
 
 そして思うのだ、脱成長、ああ、そんなつまらないことしか言えないようでは、死体とおんなじです。それでは、ただ生きているだけだよね。
 
 ∧∧
(‥ )生きているだけとは
\‐  死んでいることと同じ
 
  (‥ )死んだも同然なのに
      生きている
      退屈というものが
      何なのか?
      それすら分からなく
      なっているのだな
      感覚の崩壊
      神経の寸断
      だから平気で
      脱成長と言うのだ
 
 
 ∧∧
( ‥)刺激が無いと、
    脳が真っ先に死ぬ
    しかしそうは言ってもですよ
  
 
  ( ‥)どこにいけばいいかな?
    ‐□ 周囲のあらゆる場所が
      不毛に見えるのだが
      不毛以上に問題なのは
      退屈だということだ
 
 退屈しのぎが出来る場所を探さねばならない。
 

 

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