自己紹介

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2011年2月28日月曜日

おまえを絶望に摩耗させたものを私は見たい

 
 理想と夢は

 ∧∧
( ‥)あなたにいわせれば、理想と夢はトンデモの原因か
    あるいは共通の要因から生じる何かであると

     ( ‥)夢と理想を守ることを始めた時、
         仮説は反証で死ぬことを許されず、
         詭弁と虚構で生きながらえるゾンビと化す。

 いやむしろ

     (‥ )いわゆるトンデモな人が
         夢とか理想に飛びつくのかもしれんな。
 ∧∧
( ‥)そんなもんですかね?

 いや、実際、夢とか言ってる奴、概してただの痛い奴だし。


 ∧∧
( ‥)はあ、まあ、そういう人もいるかもですね

     ( ‥)前も言ったように夢見る人が、理想を追い求める人が、
         大虐殺を始めるのは当然なんだよな。

 おかしいなあ、うまくいかない。オレ様の夢や理想が間違っているわけがないのだから、ははーん、邪魔をしている奴がいるな? サボタージュしているに違いない。

 ∧∧
( ‥)でっ、虐殺を始めると。

     ( ‥)純血主義者のヒットラーだろが、マルクス主義者の
         スターリンだろうが、やることはそりゃあ同じだよな。
         理想の行き着く先はガス室か強制収容所さ。

 ああ、だからこう? 昔、昔、古代の思想家が言ったように

     (‥ )かように善を語る人は危険人物であるから皆殺しにすべし
 ∧∧
( ‥)理想の理想的な根絶。言葉の矛盾ですね。


 理想の理想的な根絶は非現実的。

 あるいはこう?

 自己否定的

 ああ、しかし

     ( ‥)世界を生き急がせれば、夢は現実に屈服し、
         理想は現実的に縮小する。
 ∧∧
( ‥)まあ、そりゃあねえ、夢や理想は耐久性が
    まったくありませんからね。

 世界を生き急がせねばならぬ。


     (‥ )自分の夢が指の間からすり抜けていく、あの時に浮かぶ
         人間の失望と絶望の顔は、これがもうゴミくずのような
         しろもので、しかし、その時こそがすばらしい。
 ∧∧
( ‥)仮説が現実に摩耗して敗北する時、
    それは知識がまたひとつ増えた瞬間であると。

 現実と接触した時、夢は摩耗し、その時、確かに確実に知識は増えている。

 だから破壊に絶望しか感じない間抜け面はたまらなく不愉快だ。それはただの間抜けではない。間抜けの上に間抜けではないか。手に負えぬ。

 だがしかし、その間抜け面の背景にひそむ現実は

 ∧∧
( ‥)確かに現実なのだと

     ( ‥)あの瞬間、確かに自分は実体で、この世界には
         何か秩序があるのだ、と実感させられる。

 そうだ、おまえを絶望的にまで摩耗させた、この宇宙の現実をこそ私は見たい。

     (‥ )夢見る間抜けが絶望に引き歪む、あの瞬間こそ
         宇宙の顕現なり。
 ∧∧
( ‥)ああ、しかし、今はあなたもお疲れモードですね。

 そうさ、体が重い。しかし、ここに絶望はなく、宇宙は顕現しない。自分が実体なのかどうかすらよく分からん。


     ( ‥)ここにあるのは作業だしなー
       -□
 ∧∧
( ‥)終わりも始まりもない作業の終わりの始まりですよ。


 まあ、しかし、いずれ死ぬのだから終わり、それ自体はあるのだ。


     (‥ )それにしても、死ぬまでに自分に実体があったと
         実感できるものなのかね? 腹が減ったとか
         痛いとか、そういうもの以外で。
 ∧∧
( ‥)どうでしょうねえ? 実感を持つ必要性さえないのでは?

 まあ、確かに、無いと言えば無い。知ればそれで良いではないか。

 

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