自己紹介

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2010年2月21日日曜日

開発

 
 昼から夕方まで、歩き続けて

 ∧∧
(‥ )結局、遠出した場所の
 □-  赤土の露頭は全部ぺけでしたね

    (‥ )そうだねえ。いやはや残念だ。

 本当に全部ペケ(収穫がなかった)だったのかは、実のところ良く分からない。まだ赤土を観察する力があまりないから(以下で述べるようにスコリアをなかなか見つけられなかったりする)。

 ∧∧
( ‥)とはいえ、古い本に載っていたような
    赤土の露頭(地層の断面が露出している場所)は
    そもそも、そのほとんどがコンクリートの石垣に
    なってましたね。

    (‥ )見落とすもなにもそれ以前の問題だね。
        だけども、開発は世の常であって
        まあ、しょうがないよなあ。

 例えばふと立ち寄った公園では上り坂の小道に赤土が切り通し状に露出していた。とはいえ、ぼろぼろ崩れるから壁下の道には赤土がたまり、それが流れた跡や、掃除した痕跡がある。赤土を露出させたままというのは、管理運営にそれなりにコストがかかるということか。

 ∧∧
( ‥)でっ、ついにはコンクリートの石垣で
    覆われてしまうと。

    ( ‥)赤土の露頭が保存されているのは、
        湿った森の中であまり崩れず、
        そして人通りの少ない小道ぐらいなもんだね。

 ここら近辺では河岸段丘から下の段丘に降りるさい/あるいは登るさい、昔から使われていて、今でも使われてはいるが、ほとんど忘れ去られたような小道においてのみ赤土の露頭が残っている。

 ∧∧
(‥ )googleの地図で見ても段丘と段丘の間、
\-   そこにある斜面は緑の線でくっきりと
     分かりますね。

    (‥ )人間が開発するのは段丘面であって
        斜面はわざわざ開発したりしないからな。

 当然、そういう斜面は新興住宅地の背後のコンクリで覆われた壁になっているか、あるいは手つかずの管理もされていない荒れた林に成り果て見捨てられているか、そのどれか。当然、これが僕らの住んでいる段丘面の構造でございますと絢爛豪華に展示されていたりはしていない。

 ∧∧
( ‥)とはいえ、ようやく確認できました
    相模野第一スコリア。

    ( ‥)これでやっと2カ所目だ。

 片方は小さな公園の登る小道にある切り通し、もう片方は暗い森を抜ける上り坂。当たり前だけども、どっちも下の段丘から上の段丘にあがる場所にある。どこがスコリア?と思っていたら、たっかい場所に厚さ5センチあまり、長さ20センチ程度のスコリアがちょろーんとあった。

    ( ‥)なんか白っぽくて良く分からなかった。
 ∧∧
( ‥)乾くとと白くなるそうですねえ。

 このスコリアが見れる場所は他にも何カ所かあるらしい。たぶん、見落としているものもある模様。

 ∧∧
( ‥)まあ、ともかくこれで僕らの住んでいる段丘面は
    河原の痕跡である礫層の上に
    立川ロームだかなんだかが堆積した
    場所であることが分かると。

     (‥ )ということらしいね。

 まあ、赤土に関する詳しいことはいずれ生田緑地にいって確かめることにしよう。やらねばいけない仕事もあるわけだし、毎日、毎日、赤土を追いかけ回すわけにもいかぬ。ともかく、今日はいささか疲れた。



 

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