自己紹介

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2015年11月20日金曜日

本物人には無理難題

 
 民主主義において選挙民は国家の歯車である。自由人などではない。
 
 民主主義において政治家も官僚も国家の歯車である。自由人などではない。
 
 全員を戦列にならべて突撃する超国家的な軍国主義。それが民主主義。
 
 ∧∧
(‥ )民主主義における
\‐  自由・平等・博愛とは
    あくまでも以上の
    枠内における意味である
 
  (‥ )義務を履行しての自由
      歯車として人は
      等価であるという平等
      同じ機械を作る
      部品としての博愛

 これを言い換えればである。民主主義において、よそ者の自由など認めないし、機械を構成しない部品は劣等人種でしかないし、そんな相手の人権など考慮しない、そういうことでもある。
 
 ∧∧
(‥ )そう言うと激怒する人は
\‐  多いですけどね
 
  (‥ )近代西欧の歴史と
      彼らがやってきたこと
      そして植民地統治の失敗は
      以上のようにしか
      思えないけどな
 
 実際、フランス革命からしてギロチン大忙しの大粛清であった。同士でない人間に対しては、自由も平等も博愛も考慮しない。そこにあるのは同士としての自由、同士としての平等、同士としての同士愛。しかしそれは確かに民主主義であった。
 
 ∧∧
(‥ )単に僕の考えた民主主義が
\‐  最強だ! と
    みんなで激論して
    殺し合いになっただけである
 
  (‥ )民主主義っていうのは
      本質的にそういうものだ
      そういうことだろうな
 
 それを考えると、本当の民主主義を求める人間が粛清主義者で排他的であることは必然。
 
 ∧∧
( ‥)本当の民主主義とは
    僕の考えた最強の民主主義
 
  (‥ )僕の考えた...とは
      僕以外の人間の
      自由は認めないし
      僕以外の人間は
      劣等人種だし
      だから殺しても良い
      そういう主張に
      必然的になる
 
 本物が欲しい人間はいつも現実を否定するだけである。

 ∧∧
( ‥)本物のアイドルと付き合いたい
    とか言わずに
    普通の女の子と
    普通の会話をしなさいと
 
  (‥ )だが
      本物人にそれは
      無理難題なのだ

 
 


寝て起きて 寝る

 
 寝て起きて。
 
 おかしいな、疲れているはずなのにあまり長く眠れないな...
 
 腹も減ったし、少し食べるか
 
 
  ( - -)猛烈な睡魔が...
    ‐ ‐
 
 ∧∧
( ‥)栄養補給したい体が
    その欲求に応じて
    起きただけだったのね
 
 

魂の隠し場所

 
 先日、町を歩いていたら、パチンコのイベントかなにかであろうか、魔法少女まどかマギカ、巴マミの格好をした女の子がいた。
 
 ∧∧
(‥ )マミられちゃった人だよね
\‐
 
  (‥ )せっかく魂を本体から
      分離していたのに
      頭部を攻撃された際に
      頭部ごと魂を
      破壊されちゃったのだよな
      だから再生や蘇生が
      不可能になった

 
 
 やはり、肉体から分離した魂の隠し場所は、入念に考えておくに限る、そういうことらしい。
 
 ∧∧
( ‥)ボルドーの悪魔かよ
 
  ( ‥)ともあれだ
    ‐/ 巴マミさん綺麗だねえ
 
 というか、販促とはいえコスプレなのだから、キャラクターデザインと衣装が良く完成されていると言うべきなんだろう。
 
 ∧∧
(‥ )デザインした方は
\‐  女性の方でしたよね...
 
  (‥ )そのせいかなあ
      実際に着ていても
      違和感ないんだよな
      それでしかもきれいで
      まとまっているのだ
      やはり
      才能と経験値の差だなあ
 
 なかなかああはいかない。
 
 
 *ボルドーの悪魔:混淆世界ボルドーに出てくる悪魔のこと。力場だけで構成された生物で、中枢たるコア、魂を分離することもできる。魂分離中の悪魔は魂を破壊しない限り不死身。
 
 ∧∧
( ‥)ボルドーの悪魔を倒すには
    魂の隠し場所を
    見抜く必要がある
 
  (‥ )隠し場所が
     指輪であることを見抜かれて
     指輪を抜かれた
     悪魔の豹変ぶりがなかなでな
 
 
 

2015年11月19日木曜日

ああ、これは負けますね

 
 無差別テロを始めたのは日本赤軍で、自爆テロは神風だ!
 
 ∧∧
(‥ )...だそうですけど
\‐  この言い様って
    テロとはなんて卑劣な!
    こんなものは戦争ではない!
    という意味合いがあるよね
 
  (‥ )...ああそうか
      これは負けたな
 
 フランスもアメリカも負けだ。
 
 戦争は文化の一種で、文化圏ごとに様式も勝ち負けも違う。それを分からずに自分の流儀だけが戦争であり、自分の流儀だけが勝利なのだ、そう頭でっかちに考えて敗北した人々がどれだけいたか。
 
 ∧∧
(‥ )というか欧米は
\‐  日本に勝利した後は
    ずーっと負けっぱなしだとも
    言えるよね
 
  (‥ )日本の負けだって
      あれは昭和天皇の勅令が
      あったからだ
      陛下が欧米流の勝ち負けを
      受け入れての負けであり
      勝利だよ
      そもそもだ
      フセイン大統領を殺せば
      勝ちなんだ!
      そう思い込んで
      ISISでこの有り様なんだが
      ゲルマンたちはまだ
      分かってないのか
 
 
 ゲルマンは頑固だ。あまりにも頑固すぎる。一度は世界征服に成功したからものが見えなくなっているのかもしれぬ。さながら、かつてペルシャを退けたギリシャがその成功体験でまったくものが見えなくなったように。
 
 これでは負けるだろう。間違いなく敗北だ。
 
 実際、ISISを倒したとしても、それでは勝ちにならない。そのことがまったく見えていない状態でISISを打倒せよ、では勝てるわけがない。だってそれは勝ちじゃないんだから。目標が間違っていたら目的は達成できぬ。
 
 つまり、アメリカもフランスもテロに屈服するだろう。それもそんな先のことじゃない。
 
 ∧∧
(‥ )これに勝ちうるのは
\‐  ゲルマンでない人々
    おそらくは
    アジアの戦争文化を
    持っている人々だよね
 
  (‥ )スラブのロシアと
      ペルシャのイランって
      ことだろうね
 
 まあ、ロシアとイランにまかせることであろう。
 
 ∧∧
(‥ )でもそうはいかないだろうね
\‐  
 
  (‥ )そうはいかないんだよな
      でもアメリカは立場が
      矛盾をはらんで
      ちんちくりだから
      やばいよね
      フランスも
      アラウィー派と
      スンニ派の対立を
      拡大させたのは
      そもそもフランスだからな
      立場が泥沼だよね
      深入りは危険すぎるけど
      深入りせざるをえない
 
 
 もう結果は見えたと考えるべき。
 
 
 
 

教養で賢さを

 
 ∧∧
(‥ )教養で賢さを
\‐  リテラシーで賢明さを...
 
  (‥ )そういうのって
      教養やリテラシーって
      枠組みを
      与えられただけで
      賢くなどなってないぞ
 
 
 というか、賢くなれば理解も解決も深まる、この認識自体が愚かの極み。
 
 
 
 
 
 
 

なんだ絶望していたのはお前じゃないか

 
 夢もない希望も無い
 
 ∧∧
(‥ )...小学生の時の
\‐  あなたの口癖だよね
 
  (‥ )なにかの受け売りだな
      漫画かもな
 
 思い出した!
 
 この時、先生が言ったのだ。

 君、そういうことを言ってはいけない!
 
 ははっ、今なら分かるぞ先生よ、夢を失い、希望を失い、そのことに絶望していたのは、お前だ!
 
 ∧∧
(‥ )確かこの先生
\‐  今のあなたより若いよね?
 
  (‥ )ガキだねえ
      論ずるに値せず
 
 夢も希望も必要ない、知能も知恵も必要ない。あるべきは演算という動作の反復のみ!
 
 ∧∧
( ‥)そういうあなたも
    小学生のまま
    ここまで来てしまいました
 
  ( ‥)何一つ
      手に入れられなかったな
 
 
 とはいえ、人は死にたくない一心、それだけで逃走経路を演算し、探し当て、わずかばかりの延命を繰り返すのであった。
 
 ∧∧
( ‥)まさに夢もなく
    希望もない
 
  (‥ )小学生の時のまま!
 
 
 

異世界への扉は閉ざされた

 
 SFは衰退した。それは、何を読んでも、このネタは何々だ、この描写は科学的におかしい、これにはSF魂が無い、そう文句ばかり言うSF原理主義者共のせいである。
 
 
 ∧∧
(‥ )どうなんですかね?
\‐
 
  (‥ )痛い奴がいるから
      ジャンルが衰退する
      それが正しいのなら
      アイドル産業は
      存在しないよね
 
 ∧∧
( ‥)SFが衰退した原因は
    多分単純で
 
  (‥ )火星や金星に
      生物が
      いなかったからだろ?
 
 何百日もかかるとはいえ、化学反応の燃焼で推進するようなロケットで行ける距離に生物がいるかいないか、居住可能惑星があるかないか、というのは夢や展望に大きな影響を与えるだろう。
 
 ∧∧
(‥ )探査機が到着するまで
\‐  火星や金星は本物の
    実際にいける異世界だった
 
  (‥ )それが
     探査機が
     到着したらどうだね?
     片や
     南極がハワイのように思える
     低圧低温の砂漠で
     もう片方が
     90気圧400度以上の
     灼熱地獄だろ?
     これじゃあ夢もロマンも
     冒険も無いよね
 
 
 今、火星の映画を作っても、そこにあるのは冒険ではない。遭難した人間が遭遇するサスペンスである。
 
 金星の映画なんてものがあるとしたら、それは一体全体、どうなることやら。

 異世界の扉はこうして閉ざされた。
 
 本当にいける異世界ならファンタジーにも勝るだろう。事実、勝っていた。
 
 だが、いっても生活できない地獄と分かれば、ファンタジーが勝利する。
 
 
 ∧∧
(‥ )まあ単純な話だね
\‐
 
  (‥ )あとはあれな
      なんでもそうだけど
      一度衰退し始めると
      科学のことを
      良くわかっていない
      原理主義者が
      俺様理論をふりかざすから
      ますます
      原理主義化して
      残るのはテロリストだけに
      なるってやつだなあ
 
 
 それに流行りもあれば廃りもあろう。人の好みは一定することなく、とどまることもない。アニメの女の子の顔を時代順に並べれば、それは誰でも分かること。
 
 それはそれとして
 
 ∧∧
(‥ )最近みたものでは
\‐  何が良かったですか?
 
  (‥ )シドニアの騎士って
      やつだな
 
 ∧∧
(‥ )小惑星を推進させて
\‐  それをこちらに
    ぶつけようとする敵を
    阻止するって話が
    あったよね
 
  (‥ )厳密に言うと描写は
      正しくないんだろうけど
      言わんとすることは
      分かるのよね
 
 長い砲身を持って迎撃に向かったら、小惑星の重力でどうも操作がうまくいかない。砲身をそのままにして墜落してしまう者も。
 
 ∧∧
( ‥)小惑星の重力が
    そんな大きいとは
    思えないけども 
 
  (‥ )でも言わんとすることは
      分かるだろ?
      小惑星を周回する軌道に
      乗った時
      長い砲身なんてものを
      もっていて
      それを操作するのは
      危険だよね?
 
 天体の周囲を周回する物体は、なんというか、重心で動く、とでも言うべきか。

 それゆえ、重心から見て天体に近い方は速度が足りない。高度が下がる。それと反対に天体から遠い方は速度が過剰だ。高度が上がる。
 
 ∧∧
(‥ )砲身のように
\‐  細長いものを持っていると
    天体を向いて姿勢が
    安定しちゃうんでしょうね
 
  (‥ )でも小惑星上にいる
     敵を狙撃するわけだよな
     敵は必ずしも砲身の
     真っ正面に
     いるわけじゃない
     ある方向を向こうとする
     砲身を操作して
     正確に狙撃できるか?
     きちんとできるにしても
     制御しきれるか?
     命中率下がらないか?
     という話でな
 
 
 一方、相手は小惑星の上にいる。天体を足がかりに姿勢を維持、あるいは変更できる。遮蔽物に隠れられるし、ビームを使う。当然、重力なんか関係ない。理屈では下にいるはずなんだが、上を取ったこちらを平然と迎撃してくる。
 
 ∧∧
( ‥)ちょっと困りますよね
    物語だと仲間が次々に
    やられて
    ほぼ一方的に
    損害が増えていくという
    いやな描写
 
  ( ‥)言わんとすることは
    ‐/ 分かるし
      漫画で描写すると
      ああこうなるのか
      という感じでな
      あれは才能というか
      熟練の技だよねえ
 
 当たり前だが科学的に厳密に描くと、物事は訳分からなくなる。そもそも私たちがたしなむフィクションは、いかなるものであれ、それが私小説のようなものでさえ、科学的に言っても物理的にいっても肉体的にいっても心理的にいってもどこか破綻しているのだ。
 
 そういう破綻を意図的に起こして、なおかつ認識的に楽しませるもの。そもそもそれがフィクションである。
 
 ∧∧
( ‥)そうである以上
    それをうまく見せられる人とは
 
  (‥ )そりゃ大変な才能と
      経験値ですよ
 
 そういえばあの物語、シドニアの騎士では、宇宙船の推進燃料は、未知の、しかし宇宙に普遍に存在する粒子であった。
 
 ∧∧
(‥ )そうでもないと
\‐  恒星間宇宙船なんて
    動きませんよね
 
  (‥ )宇宙で物体を動かし
      しかも光速近くにまで
      加速していくってのは
      めちゃくちゃ大変だからな
      あの選択肢は正しいよね
 
 
 逆にいうと、そうとでも考え、そして描写しないと、異世界への扉はこじ開けられないってことなのだろう。
 
      
 

前向き生きるとは大罪なり

 
 中学のその同級生は、とにかくとにかく勉強だった。
 
 背が高く、スポーツもできて、成績も良くて...
 
 ∧∧
(‥ )所詮はあなたのクラスと
\‐  学校という
    小さな小さな世界の話だけどね
 
  (‥ )大人にとって会社が
      世界のすべてであるように
      子供にとっては
      クラスが世界のすべてさね
      馬鹿馬鹿しい話だがな
 
 彼は、授業を脱線する歴史の先生が許せなかった。親も一緒になって先生に文句を言ったらしい。
 
 ∧∧
(‥ )教育熱心だねえ
\‐
 
  (‥ )いっちゃ悪いが
      そんな賢そうな職業では
      なかったけどね
 
 職業差別? いやいや、職業に貴賎はなくとも、関係はあるんですよ?
 
 もちろん、だからこそ! ということもあろう。這い上がるのだ。今のこの地位から!

 教育はうまくやれば子供を国家官僚に送り込むことすら可能である。
 
 もちろん、あくまでも子供に才能があれば、の話ではあるが。
 
 そして中学を卒業してから20年ばかりたった時、同級生から電話があった。葬式の話だ。ちなみに以上の彼ではない。別の男である。その時、勉強、勉強と親子共々勢い込んでいた彼のその後を聞いたのだ。
 
 ∧∧
(‥ )地方銀行に入社したけど
\‐  やめてしまって
    今では遠く離れた地で
    塾の講師をしていると
 
  (‥ )...逃げたな
 
 意地悪すぎる見解かもしれないが、正直な感想はそれだ。
 
 逃げたな。
 
 国家官僚にはなれず、人に頭を下げる生活もいやで、子供相手に自分の英知をひけらかす道を選んだのだ。
 
 これは敗残兵の末路。
 
 ∧∧
(‥ )地方銀行なら
\‐  地元じゃ錦を飾ったも
    同じなんだけどね
 
  (‥ )プライドが無駄に
      高い男であった
      故郷では錦でも
      心は折れたままだった
      そういうことじゃねえか?
 
 もちろん、すべては当て推量でもある。とはいえ、記憶のピースをつなげると、どうしてもそういう結論が一番シンプルな仮説として組み上がる。
 
 子供相手に教えるのは良い。しかし挫折の肩代わりとはいかがなものか?
 
 
  ( ‥)前向きに生きた報いですよ
 
 ∧∧
( ‥)前向きに生きることは
    罪ですかね?
 
 罪だとも。物事を前向きに考えるとは許されざる大罪だ。
 
 そもそも生きることに前向きもへったくれもない。演算すれば良いだけだし、演算に脳も考えも思考も思慮もいらない。単純な動作の積み重ねだ。
 
 己の知恵を信じ、前向きに生きるなど愚劣の極み。当然、そのような邪悪な行いには神の鉄槌が下される。
 
 ああしかし
 
 ああしかし、ひとつ前向きな発想でなかなか良いものがあったな。
 
  (‥ )中央突破されて
      潰走寸前の隊列は
      実は相手を包囲殲滅する
      隊列と構図は同じ
 
 ∧∧
( ‥)そりゃまたずいぶんと
    希有壮大な前向きですなあ
 
 ピンチこそチャンス!
 
 などという話ではない。潰走寸前の隊列が、あっ、これって包囲殲滅のチャンスじゃね? 皆が一斉にそう考えて隊列も戦列も立ち直る、なんてことはないだろう。
 
 リーダーがそれを信じて、我に続け! と言ったところで果たして続くか?
 
 ∧∧
(‥ )リーダーだけ突撃して
\‐  他は全員とんずら
    リーダーさんは南無阿弥陀仏
 
  (‥ )そうやって
      死んでいった奴は
      いっぱいいるんだろうな
 
 たまに成功する人もいるらしい。王が突撃して潰走寸前の隊列が持ち直したって話はまれにあるそうだ。
 
 だが、あくまでまれはまれ。他はみんな死んだのである。
 
 ∧∧
( ‥)でもまあ花ではあるね
 
  (‥ )夢の残骸にすがって
      むざむざ生きるか
      乾坤一擲にかけて
      無意味に花と散るか
      どっちが
      おもろいと思う?

 
 

2015年11月18日水曜日

陣取り合戦は死力で現状維持が精一杯

 
 
 ∧∧
(‥ )不安定化すると
\‐  既得権益を守ろうと
    みんなが我れ先に参入し
    陣取りゲームを開始する
 
  (‥ )こっから先
      お前ら入るなー!
      をするわけだ
 
 
 これはあからさまに力の衝突なので、大量の投資が必要だ。
 
 
 ∧∧
(‥ )でもどっかが一方的に
\‐  負けたりしない限り
    陣取りゲームで誰かが
    一人勝ちするってことは
    まずないよねえ...

 
  (‥ )大量の投資をして
      甚大な犠牲を
      出した割りには
      陣地が一歩も広がらない
      そういう結果は
      ありがちだよね
 
 ∧∧
(‥ )でも甚大な犠牲を出さないと
\‐  現状維持すらできないのである
 
  (‥ )シリアの内戦
      ISISとの戦争
      ロシア、イランの介入
      これを愚かと
      笑うことはできないよなあ
 
 

2015年11月17日火曜日

プレーヤーが我れ先参入

 
 イラク戦争が2003年
 
 アラブの春が2010年
 
 2011年、アラブの春はさらなる拡大を見せ、エジプトのムバラク大統領が失脚
 
 そして同じ2011年、シリアでも騒乱、あるいは内乱が始まる
 
 2013年、シリアのアサド政権が反政府勢力に毒ガスを使用。アメリカ、オバマ大統領は断固として空爆を行うことを表明。

 この時、オバマ大統領は、アメリカは世界の警察官ではない、というご意見もあります。私もそう思います(I agree)と申し添える。
 
 ∧∧
(‥ )この時の演説は
\‐  2013年の9月10日だから
    ちょうどほぼ2年前なんだね

=>hilihiliのhilihili: 警察官はいやだけど、警察官しなくちゃいけない
 
  (‥ )毒ガスの使用を
      容認することは
      いずれ米軍の兵士にも
      毒ガスが使われる危険性を
      看過することだ!
      オバマ大統領はそこまで
      啖呵切ったのになあ
      結局は空爆をしなかったの
      だよな
 
 自軍の兵士を守る演説をした最高軍事指導者が、それを実行しないとはこれいかに?
 
 
 そしてアメリカが巻き起こしたイラク戦争の混乱と、アメリカの勝手な後退を埋めるかのように、翌年の2014年6月29日、イラクでISISが建国宣言。
 
 ∧∧
(‥ )そして1年5ヶ月後の
\‐  2015年11月13日
    ISISにより
    パリで犠牲者130名を越える
    テロが発生
 
  (‥ )その一方じゃロシアが
     アサド政権を後ろ盾して
     ISISの幹部を殺し
     イランもそれを
     後押ししておると
 
 アサド政権はイスラームの少数派、アラフィー派
 
 ∧∧
(‥ )...と言いつつも
\‐  アラウィー派の実態は
    イスラームじゃない別の宗教
 
  (‥ )一見するとイスラームに
      見えて
      イスラームの法を守らない
      そのせいなのかなあ
      例えばイスラーム世界では
      二級市民である聖典の民
      ユダヤ教徒や
      キリスト教徒よりも
      アラウィー派は
      良く思われていなかった
      みたいだよね
 
 平たく言うと、被差別民なのである。
 
 ただ、WW1でオスマントルコが崩壊し、フランスがシリアを委任統治で支配した時、フランス人からするとムスリムでないから扱いやすいアラウィー派が取り立てられた。

 よく西欧が植民地支配で使った手であるし、独立後に必ず火種になるたぐいのものである。

 もちろん、アラウィー派からすると蔑まれた立場から逃れたい。

 こうして彼らは近代に至って要職につくようになり、ついにシリアにおいて少数派のアラウィー派が実権を握った。という歴史らしい。
 
 これを考えれば、アラブの春でシリアに騒乱が飛び火したのは当然なんだろう。

 独立後に必ず火種になるたぐいの統治。
 
 ∧∧
(‥ )そのアラウィー派を
\‐  支援するのが
    ロシアとシーア派のイラン
 
  (‥ )ロシアはいつもの
     南下政策だよねえ
     どうしても黒海から
     地中海に出たい
     イランは
     イスラーム法には従って
     いるのだろうけど
     ペルシャ教みたいなものだし
 
 ∧∧
( ‥)ようするにシリアの内戦って
    非イスラームと
    イスラームとの戦争になって
    いるし
    それはもともとフランス統治が
    火種になっているし
    今回のテロもそれが
    飛び火しているとも言えるし
    そこに南下したいロシアの思惑も
    関わっているのだと
 
  (‥ )南下したいロシアは
      黒海の出口のトルコと
      何度も露土戦争してるよな
      しかもトルコは
      スンニ派イスラームだ
      アラウィー派の勢力維持や
      拡大は嫌うだろうし
      ロシアが地中海に
      手を出すのも
      トルコは嫌うよね
 
 ∧∧
(‥ )オバマ大統領は
\‐  啖呵を切ったにも関わらず
    シリアからは手を引き気味で
    そこにプーさん率いるロシアが
    出張ってきて
    それを歓迎利用する
    アラウィー派とペルシャが
    敵対するイスラームと戦争して
    ISISがテロをして
    フランスがかつて撒いた火種に
    巻き込まれて
    難民が押し寄せて
    周辺諸国はなんだよこれ?? と
    怒り心頭
 
 
  (‥ )イラク戦争による不安定化
     そこから数えても12年
     中東全体が
     実際に不安定化した
     アラブの春から5年
     オバマ大統領の啖呵不発から
     2年
     ISIS建国宣言から1年と半年
 
 ∧∧
(‥ )...状況の進展速度が
\‐  だんだんと速まっていませんか
 
  (‥ )文明の歴史が古くて
     もともとプレーヤーが
     多い土地柄だよね?
 
 不安定化したら既得権益を守ろうと、全員が我れ先に参加するのは当然。
 
 ∧∧
(‥ )もう
\‐  体面とか気にしていられない
    状況になっちゃったわけだ
 
  (‥ )もはやぐだぐだですね
      
 
  

戦争文化が噛み合ないのは命取り

 
 ∧∧
(‥ )自爆テロは神風が
\‐  先駆けだから
    日本人が悪いことを
    教えたって意見もあるね
 
  (‥ )自殺攻撃って
      そんなに特異かい?
 
 確か、WW2の後、フランスがにこにこしながら植民地であるベトナムを支配しに舞い戻ってきたら、独立戦争が勃発。その時、まずは未熟な少年兵が自殺的に突撃してくる。彼らを次々に撃ち倒すも、疲弊したところに老練な兵士が突撃してくるというやり方でぼこられて逃げ帰ったのではなかったか?
 
 ∧∧
( ‥)うろ覚えだけどねえ
 
  ( ‥)俺も歳を取ったなあ
    ‐/ なにもかもいちから
       調べ直さないと
       いけないよな
 
 とはいえ、次の事が言える、
 
 守るものはあるが、武器がない。どうするか?
 
 そりゃ自殺攻撃でもするしかなかろう。

 西欧人が自殺攻撃をしないのは宗教がうんぬんとか、命の大切さがどうとかではない。そういう状況に陥った事が無いだけだ。つい最近まで上から目線で人間狩りを楽しんでいた連中である。そういう気持ちは理解できまい。
 
 ともあれいずれにせよ、かつて近代兵器で武装し、神のごとき態度でベトナム人に傲慢にも接したフランス人たちは、自殺攻撃の前に、命からがら逃げ落ちた。
 
 ∧∧
(‥ )まあそんなもんだろうと
\‐
 
  (‥ )騎士道精神の
      馬鹿の一つ覚えで
      正面決戦がんがんして
      暴力で押し切るのが
      西欧の戦争文化だな
      あいつら勇敢だけど
      脳みそが足りねえ
 
 それに対して、アジアの戦争文化は
 
 正面決戦を避ける
 
 敵に追われれば逃げる
 
 敵が退いたら追いかける
 
 ∧∧
( ‥)敵が潰走したら
 
  (‥ )ひゃっはー
      蹂躙じゃー
  
 
 ∧∧
(‥ )戦争文化が違うと
\‐  戦争自体が
    噛み合わなくなるよね
 
  (‥ )正面決戦を限定的に
      しかし断固として順次
      整えていくパパブッシュと
      はったりと恫喝と譲歩で
      交渉しようと考えていた
      フセイン大統領みたいにな
      文化が違うと戦争が
      噛み合わなくなることは
      普通に起きてるし
      僕らはそれを目撃して
      いるはずだよねえ
 
 あるいはフセイン大統領を捕らえれば勝ちだと思ったジュニアのようにだ。
 
 そして、パパブッシュは勝ったが、ジュニアは負けたのであった。
 
 あるいは、ジュニアはフセイン大統領捕縛後にも続く戦闘を、戦争とは思っていなかったかもしれない。
 
 そしてジュニアは負けた。

 これは教訓ではなかったか?
 
 戦争文化が違うと、かように認識が破綻する。そしてそれは身の破滅をまねく。そもそもISISだって、もともとはジュニアが作り出したようなものではないか。
 

 ∧∧
(‥ )自爆テロは神風で
\‐  日本がもとだ
 
  (‥ )それはあれだ
      自分たちがしていることが
      戦争だってことを
      自覚していなかったのだな
 
 テロとの戦争という言葉があるように、テロとの戦いは、無法者と健全な警察国家による取り締まりなどではない。
 
 ただの戦争だ。
 
 今度は戦争だ、ではない、もともと戦争だ。
 
 
 思うに、中東の理想主義者たちが自爆テロを編み出したのは、必然かもしれぬ。
 
 例えば、火器の発達で市民総動員の戦争を西欧が発明した時、イスラーム世界はそれに対抗できなかった。
 
 
 ∧∧
(‥ )イスラーム世界の軍人は
\‐  基本的に奴隷軍人なんだよね
 
  (‥ )アラブの大征服の時は
      アラブ遊牧民が戦力の
      主体だったけど
      部族社会は王に対して
      忠誠心が薄い
      だから王に忠誠を
      誓わざるを得ない
      奴隷を購入して
      奴隷たちを軍人にする
 
 例えば中央アジアから購入されたトルコ系遊牧民などが奴隷軍人になる。
 
 ∧∧
( ‥)中世世界において
    騎馬民族はむかうところ敵無し
    無敵の軍人
    不敗の兵器
 
  ( ‥)つまりだ
    ‐/ 中東の軍隊って
       プロの軍隊なんだよな
       よりよく言えば
       軍人貴族だよね
  
 
 そう考えると、騎馬民族が無敵を誇った中世期にイスラームが栄え、火器の発達と市民の総動員で歩兵が再び力を持った近代以降にイスラームが没落したのは印象的である。
 
 *もちろん、経済の有り様が変化したことの影響もあるのだろうけど。
 
 ∧∧
(‥ )そしてイスラーム世界は
\‐  市民の総動員にあまり
    向いていない世界であるらしい
 
  (‥ )もともと多民族多宗教な
      土地柄だろ?
      そもそも民主制みたいに
      非寛容で排他的な
      主義主張が合う土地じゃ
      ないよね
 
 実際、民主制とは、選挙権を持つものと持たないものを厳然に区別するし、しなければいけない主義である。
 
 我々の自由とは民主制という機械の歯車としての自由でしかない。そこには義務があり、義務を怠った人間に対するリンチと粛清がある。

 かように民主制は寛容で多様な社会にはなりえない。あくまでも歯車の枠内における自由があるだけだ。実際、民主制からファシズムが生まれたのではなかったか? 自らの影を、あれは堕落だと否定して目をそらすのは、物が見えていないってことだろう。
 
 一方、中東で民主制は合わないというのなら、中東の戦争は市民総動員という戦争になりえない。
 
 ∧∧
( ‥)つまり推論するに
    中東世界は
    西欧の戦争文化に
    歩み寄る事が
    出来ないのである
 
  ( ‥)これはイスラーム世界の
    ‐/ 理想家にとっても
       頭の痛いところだろうな
       西欧に対抗したいが
       西欧に対抗するには
       西欧の戦争文化を
       受け入れる必要がある
       だけど
       イスラーム世界には
       それができない
 
 とっ、すればどうなるか?
 
 ∧∧
(‥ )その際にやるとしたら
\‐  一部の熱心な人による
    自発的な自殺攻撃ですか
 
  (‥ )軍人貴族はもはやいない
      市民の総動員もできない
      だとしたら
      少数精鋭のテロリズムしか
      方法ないよね?
      モンゴルの大征服以前
      暗殺教団が一時、
      中東で勢力を持ったことが
      あるけども
      あれもそういう例じゃ
      ないのかな?
 
 あるいは、いずれ戦争のプロ化が進み、再び騎士がこの世界に帰ってくることがあったら、彼らの支配の元、イスラーム世界が復権しよう。
 
 ∧∧
(‥ )でも今の世界は
\‐  そうではなく
    しかも事態は
    明らかに泥沼の状態に
 
  (‥ )ロシア、イラン
      アラフィー派とISIS
      ウクライナにトルコに
      クルドに難民
      EUにアメリカ...
      中東から西欧にかけて
      今めちゃくちゃだよね
 
 これに比べたら、日中の対立とは、なんとまともなことか。
 
 
 
 
 
 

2015年11月16日月曜日

角女の子の生態

 
 ∧∧
(‥ )動物の角って
\‐  性淘汰の産物だよね
 
  (‥ )まあそうだね
 
 性淘汰。自然淘汰とはちょっと違う、選ぶのは異性であり、異性の好みだ。選ばれたものが数を増やす。こう言う基準で選ばれて進化した角は、異性の好みの反映でもある。
 
 あるいは、角は同性との戦いで使われることもある。勝ったものがライバルを蹴落として異性を独占できるという仕組み。これもまた性淘汰。この場合、角は武器の反映でもある。
 
 普通、動物で角を発達させるのは雄だ。
 
 ∧∧
(‥ )ファンタジーだと女の子が
\‐  角を生やしていることが
    あるよねえ
   
   (‥ )まあおしゃれだからね
 
 ∧∧
( ‥)角女の子の世界では
    雌が雄に選ばれるのか?
 
  (‥ )さもなきゃ角で戦うの
      だろうな
 
 ∧∧
(‥ )勝った女の子が
\‐  男の子を独占して
    ハーレムを作るのだな?
 
 (‥ )そういう状況が成立するのは
     妊娠、出産、子育てに関して
     雌よりも雄の方が
     負担が大きい場合だよね
 
 
 男の子を独占しても妊娠、出産まで10月10日もかかるようでは、意味がない。10人の男の子から子種をもらってそれを使い尽くすのに10月10日の10倍もの時間がかかる。これではハーレムは成立しない。
 
 男の子を集めたハーレムを作るには以上の限界を破る必要がある。
 
 ∧∧
(‥ )角女の子って
\‐  どういう繁殖生態を
    持ってるの?
    妊娠期間が非常に短いわけ?
 
  (‥ )卵を産むんじゃねえか?
      ニワトリの卵ぐらいの奴
 
 ∧∧
( ‥)それを抱卵するのが
    男の子である世界だと
 
  (‥ )それだと角戦争で勝って
      10人の男の子を独占して
      10個の卵を産んで
      それをそれぞれの男の子に
      育てさせればいいわけだ
      そうすれば10月10日で
      10人の子供を育てられる
 
 その世界の男は女の子の産んだ卵を抱卵するのかもしれないし、それこそ、タツノオトシゴのように卵を体の袋に入れて育てているのかもしれない。
 
 ∧∧
(‥ )そういう設定は
\‐  聞いた事ないですね
 
  (‥ )人間にとって
      角女の子の角は
      あくまでもおしゃれ
      ネコ耳みたいなものよ
 
 可愛ければよかろうなのだァァァァッ!(カーズ様風に)
 
 
 
 *ここでは、実は角女の子の世界の男はもっと巨大な角を持っています、ガゼルのように、という可能性は除外しています。

=>https://www.google.co.jp/search?q=gazelle+female+horn&biw=948&bih=698&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0CAYQ_AUoAWoVChMI7q6O2IKTyQIV…
 
 
 
 

2015年11月15日日曜日

すべては腹ぺこの霧の彼方

 
 あらゆる質問は○か×で答えられるとおっしゃるなら、裁判長。あなたは奥様を殴ることをお止めになりましたか? イエスかノーでお答えください。
 
 答えはイエスだ。なぜなら私は奴を食ってしまったからな。 
 
 ばりばり、ぼりぼり、がりがり
 
 そして脳と記憶を掌握した私はすべてを知ったのだ。これをもってすれば、真偽を知ることなど雑作も無い。
 
 がりがりぼりぼりばりばり
 
 見えたり。

 答えは否定の否定。すなわちイエス。
 
 
 ∧∧
(‥ )昔、学習させたプラナリアを
\‐  すりつぶして
    それを仲間に食わせると
    記憶が伝達されるっていう
    研究があったよね
 
  (‥ )あれは判定が恣意的すぎて
      否定うんぬん以前に
      受け入れられなかったと
      記憶しているけどな

 
 すべては腹ぺこの霧の彼方
 
 
 
 
 

ぼけに突っ込み入れるマシーン

 
 ∧∧
(‥ )そういえば
\‐   twitterサービスで
    お気に入りのマークを
    これまでの星から♡に
    変更したそうですね
 
  (‥ )星から♡かあ
      大きな変化だなあ
 
 星だと三ツ星レストランのように、俺様が評価してやる、だが...

 
 ∧∧
( ‥)♡だと?
 
  (‥ )あなたが好きです
      死んでもいい
      月がきれいですね
      一蓮托生 心中ー!
 
 ∧∧
(‥ )そりゃ大事ですな
\‐
 
  (‥ )twitterは言っておられる
      評論は客観的で
      所詮は覚悟が足りない
      お前たち
      好きと申し述べるなら
      相手と添い寝して
      心中する
      気合いを見せろと
 
 つまり覚悟の主観は客観にまさる。全員、覚悟を示せ。 
 
 それにしても
 
 ∧∧
(‥ )twitterに限らず人はみな
\‐  誰かとつながろうとしますね
 
  (‥ )人間は一人では
      生きていけないうんぬんも
      さることながら
      面白いことは人と人との
      つながりから生まれるのだ
 
 娯楽だよ。すべては娯楽なんだ。そのために人は大いなる努力をしてきた。
 
 はて? なればシンギュラリティによって人工知能が擬似的に成功した一世代後の世界。そこではお笑いロボットが皆に寄り添っているのであろうか?
 
 ∧∧
( ‥)漫才でもして笑わせて
    くれるのですか?
 
  (‥ )個人によって
     違うんじゃね?
     ぼけに対して
     突っ込み入れるマシーンとか
     今日はこんな面白い話題を
     ネットでみつけたよー!
     と自動検索して
     教えてくれるとか
     もちろん
     お好みの声優さんの声でね
 
 人はそのささやかな娯楽によって心にうるおいを得るだろう。
 
 ∧∧
(‥ )そうして娯楽マシーンの
\‐  維持費のために
    また人は働くのである
 
  (‥ )月々1万円ぐらいかな?
 
 
 一世代後には、声優さんの地位は今以上に上がっているかもしれぬ。
 
 
 
  

中身のある人、大人気

 
 
 デートの彼女を痛車でお迎え。
 
 ∧∧
(‥ )怒るだろうねえ
\‐  それとも
    げんなりした顔をするのかな?
 
  (‥ )そりゃ見物だな
 
 
 霊柩車でお出迎え。さあ、旅に出よう。
 
 
 ∧∧
( ‥)どこへだよ?
 
  ( ‥)俺は中身のある人間は
    ‐/ 嫌いなんだよ
 
 中身のある奴は前を向く。希望を持って未来を見る。
 
 だがしかし、希望とは偽りではなかったか? 希望的観測とは観測をねじ曲げることではなかったか?
 
 認識をねじ曲げた時、その先にあるのは死だ。
 
 ∧∧
( ‥)あなたは死ぬのが
    嫌なんだよね
 
  (‥ )プログラムの命令通りに
      私は動作しています
      健全ですよね?
      正常ですよね?
      そうでしょう?

 なればこそ、中身のある人間はその中身を抜かねばならん。
 
 そして中身が抜けたもの言わぬ君と一緒にドライブだ。
 
 
 

もう25年もたちました

 
 ∧∧
(‥ )13日金曜日の夜に
\‐  フランスのパリで起きたテロ
    死者は120人を
    越えたそうですね
 
  (‥ )手ひどくやられたなあ
 
 
 ∧∧
(‥ )犯行はISISだという話
\‐
 
  (‥ )テロをする
     するとゲルマン人が
     イスラーム教徒を迫害する
     両者の対立が深まる
     不満を爆発させた
     フランス在住のムスリムから
     内通者や協力者や
     新たな熱狂的実行犯や
     参加者を補充できる
     そしてISISは戦力を補充する
     そういう目論みかな?
 
 *ゲルマン人:フランスの由来はゲルマンの一部族、フランク族。彼らも立派なゲルマン人。
 
 ∧∧
(‥ )でもISISは幹部をロシアの爆撃で
\‐   ぶち殺されたという話だよね
 
  (‥ )だから焦ったって
      ことじゃね?
 
 だとしたら、思いついてすぐ実行したことになるわけで、フランス国内に張られたISISのネットワークというか組織はそこそこそれなりだってことになるであろうか。
 
 ずいぶんと根深いものである。
 
 ∧∧
(‥ )フランスは北アフリカの
\‐  アルジェリアとかを植民地に
    していたから
    そういう歴史的な影響も
    あるんですかね?
    アルジェリア独立戦争の時は
    フランス軍はそりゃあ
    残虐でひどいことをしたとか
 
 
  (‥ )反対にISISはロシアには
      手が届かないって
      ことなのな
 
 まあ、ロシアとISIS(事実上、イラクのスンニ派)は歴史的にも地理的にも遠いわけで、それは当然なんだろう。そもそもロシアはイラクまで南下したかったけど南下できなかったという立場である。反対に言えば、ISISはロシアにまで手が届かない。
 
 ∧∧
( ‥)そしてロシアの攻撃が
    効いてるってことですか
 
  (‥ )幹部を殺されたって
     多分、本当なんだな
     そして
     一時だけどISISは
     快進撃をして
     不満を持つ若者を
     集めることに成功した
     成功体験があれば
     困った時
     人はそこへ回帰する
 
 そして彼らのコマーシャルはテロリズムだ。困った時はコマーシャルをばんばん打つのが常套。
 
 ∧∧
(‥ )でもISISに勇んで参加した若者は
\‐  くだらない
    下働きばかりさせられて
    がっかりしたとか
    そういう話があったよね
 
 
  (‥ )嘘か本当かは知らんけどね
      でも一時の快進撃も
      若者の参加も
      聞かなくなったから
      実際にそうだったのかもね
 
 そういえば、ISISはここしばらく、パルミラの遺跡爆破とか、そういうパフォーマンスをやたらとしていたけども、それもこういうことであろうか。
 
 ∧∧
( ‥)そして今度のフランスのテロ
    ですか
 
  ( ‥)とはいえしかし
    ‐/ ゲルマン人とムスリムの
       対立は深まるかもだけど
       今さら若者がISISに
       参加するかというと
       しなさそうだよねえ
 
 一方、ISISの幹部殺害に成功したらしいロシアの手は、ウクライナの半分を押さえ、さらにうまくいけばトルコを越えて黒海を出て、シリアを確保できるやもしれぬ勢い。
 
 反対に、かつて湾岸戦争の勝利とソ連崩壊で勢力を中東、さらには中央アジアにまでのばさんとしていたアメリカは、ぱっとしない。
 
 ∧∧
(‥ )先日、中国が自国領土と
\‐  主張する
    事実上、軍事基地である
    人工島の周辺に
    イージス艦を出して
    B-52爆撃機を飛ばしたけどね
 
  (‥ )アメリカは
      未だに世界最強であり
      南シナ海とインド洋の
      シーレーンを手放す気はない
      しかし言い換えるとあれな
      湾岸戦争の時と比べると
      ずいぶん戦線を後退させた
      ものだなあ
 
 ∧∧
(‥ )湾岸戦争が1991年
\‐  軍隊の展開は1990年から
    始まっているから
    事実上そこが開戦
    それから数えて
    今年2015年はわずか25年
    めまぐるしいものですね
 
  (‥ )でも25年というと
      ほぼ一世代
      30年に近いよね
      この変遷は
      当たり前っちゃ
      当たり前だな
 
 このように、昨今の有り様を見れば、このマラソンはちょっと気を抜くとたちまち追い抜かれてしまう危険をはらんでいること明白であろう。
 
 そしてこのマラソンはそう簡単には終わらないのである。アメリカとて、夢見がちなブッシュjrのイラク戦争とその消耗、さらにはリーマンショック、弁護士上がりのオバマ大統領という取り合わせでこうなっただけの話。
 
 弁護士上がりではKGB相手はきつかろう。

 しかし、もうしばらくしたらペースを戻すだろう。長い衰亡と消耗の道とはいえ、まだまだ死ぬには早い。死なない限り死ぬまで走り続けなければならないのだ。たとえ国民が貧乏なデブだらけで悲惨になったとしても。労働こそが自由への道となり、それが輝かしい標語となって全国民が国家と聖戦を支える歯車として酷使される。全員、聖なる信念のために生き、労働し、子供をはぐくんで死ぬべし。それこそが民主主義というものだ。それこそが市民というものだ。
 
 ∧∧
(‥ )これはまさに血を吐くマラソン
\‐
 
  (‥ )それもいつもの話
      マラソンとは血を吐いて
      するものよ
 
 このマラソンに棄権は無い。あるのは敗死のみ。

 そして最後に勝ち残った者にだけ、世界の最終回を見届けて自殺できるという権利が与えられる。血を吐いて走らねば生きていけない世界。これこそ我らの宇宙における基本原理。この原理が分かっていないとは言わせない。
 
 
 

2015年11月14日土曜日

そこには確かに神通力があった

 
 今日も今日とて国立科学博物館へ
 
 土曜日ではあるが
 
 ∧∧ すごい混んでるよ
( ‥)
 ‐( ‥)おうなんだろうな
 
 今日は猿人、原人、旧人がお目当てだ。
 
 それにしても、新館地下2階の奥にある、猿人、原人、旧人の展示はいつもその生態復元に皆の注目がいく。
 
 化石人類の骨格と、それに並んで展示される生態復元。

 それは裸の人間だ。
 
 ∧∧
(‥ )今まで巨大絶滅動物の骨を見て
\‐  目を丸くしていた子供たちが
    途端に骨から目を離して
    ちんちんー ちんちんー と
    大騒ぎ
 
  (‥ )あれは大人の男女も
      若いカップルも
      高校生も
      日本人も外人も
      大喜びだからな
 
 以前は、アメリカ人と思わしき、女子高生の一団が見学していたが、もう大受けで記念撮影であった。

 
 それにしても、露出されたチンコの破壊力たるや、かように壮絶。
 
 今日も今日とて、ちっちゃな女の子が生態復元のチンコを指差して、チンチンー チンチンー 恥ずーかしいー と大騒ぎ。

 
 ∧∧
(‥ )展示物大勝利ですな
\‐
 
  (‥ )それにしても
      これほど破壊力があるのだ
      芸人が切羽詰まった時に
      チンコを見せるのは
      道理ということか...
 
 
 ただ、なぜそれほどの破壊力がチンコ1本ごときから生じるのかはよく分からない。
 
 ∧∧
( ‥)魔法じゃねえのか?
 
  ( ‥)んんんーーー
    ‐/ チンコを神として祭る
       あれはこういうことか
 
 
 
 
 *チンコ1本:厳密に言うと、ホモ・エレクトスのトゥルカナ・ボーイ、そしてフランス産のネアンデルタール人の2体が男なのでチンコは2本である。ちなみに3体目、猿人のルーシーは女の子。
 
 
 

アイドル解剖図鑑を読みたいわけではない

 
 すでに日付は変わってしまったものの
 
 今日は博物館へいってきた
 
 ∧∧ 最近いく機会が多いよね
( ‥)
 ‐( ‥)本を書くため
     展示標本を参考にするのだ
 
 今日ではないが先日は、直角貝の化石を撮影していると、隣でお客の男性二人が復元画を見て話しこんでいた。
 
 こんな化石を見て、どうやったらこの復元画を描けるんだろ?
 
 適当だったりしてな。
 
 ∧∧
(‥ )直角貝はイカの親戚だけど
\‐  身は残っていなくて
    円錐形の貝殻しか
    見つからないからね
    時代も古くて
    すっかり変成して
    見た目はただの岩ですよ
 
  (‥ )岩にしか見えない
      ものなのに
      復元画になったら
      足や目がついてるわけだ
      その落差を考えれば
      あれが普通の人の
      当然の反応なんだろうな
 
 直角貝(エンドセラス)=>https://www.google.co.jp/search?q=endoceras&biw=962&bih=812&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0CAYQ_AUoAWoVChMIsJ-nwuSPyQIVRN6m…
 
 
 
 ∧∧
( ‥)でっ彼らが見ている
    その復元画を描いたのは
    実はあなたですと
 
  (‥ )描いた人
      隣にいまーす!
 
 もちろん、そんなことは言わなかった。
 
 博物館で化石を見ていると、人々の色々な反応を聞く事ができる。概して、人々の反応や言葉はかなり良い線を突いている。
 
 ∧∧
(‥ )ああいった人々の
\‐  驚きや感動や
    不思議に対する答えを
    本にまとめれば
    きっと売れるぞ!
    と思うよねえ
 
  (‥ )でも残念
      売れないのだな
 
 
 不思議と言えば不思議だが、当たり前かもしれない。アイドルを見に来て感嘆の声を上げる人たちは、別にアイドルの解剖図鑑とか、アイドル生態図鑑、アイドルは1日何回トイレにいっているか? とか、アイドルの枕営業の実態について、とか、そんな話を聞きたいわけではないのだ。
 
 ∧∧
(‥ )素直に驚きの声を上げるけど
\‐  展示説明はそんなに
    読んでないからね
 
  (‥ )まあ
      読む前に
      見るものがごろごろ
      あるからなあ
      いちいち読んでは
      いられないってことも
      あるよね
 
 金曜日の博物館は夜の8時まで営業で、家に帰り着いた時には10時近くになっていた。
 
 
 *ちなみに、直角貝は広義の意味で、現生種オウムガイの仲間である。そしてオウムガイとはこのような姿
 
=>https://www.google.co.jp/search?q=rayonnoceras&biw=962&bih=812&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0CAYQ_AUoAWoVChMIwfaYu9aNyQIVA…


 だもんだから、直角貝はオウムガイのような復元をされるが、これは多分、間違いだろう。
 
 ∧∧
( ‥)なんでかと申しますに
 
  (‥ )オウムガイは
      頭足類の中では確かに
      原始的な系統だけど
      明らかに足の数を
      増やしているんだよね
 
 ∧∧
(‥ )あなたの復元画も
\‐  そこんところを考慮して
    おりますよと
 
  (‥ )復元っていうのは
      そういうものさ
 
 


 

2015年11月13日金曜日

馬鹿を背負った固執くんがいけいけ突っ込め

 
 ここはシャングリラーっ!
 
 シャングリラ! シャングリラ!
 
 
   ( ‥)ああ鳥が鳴いている
 
 ∧∧
( ‥)ここ地獄じゃね?
 
 
 自分を信じる。
 
 これは自らを本尊として祭り上げることに他ならぬ。
 
 
  (‥ )自分で自分を神にしたー!
 
 ∧∧
( ‥)えきせんとりーっく!
 
 
 ふと、ここまで考えて思った
 
 これ、ホモ・サピエンス独特の特徴じゃねえの?
 
 
 ∧∧
(‥ )宗教的遺物はホモ属の中でも
\‐  サピエンス種のみで顕著である
    一方
    宗教的遺物がほとんど無い
    ホモ属の他の種族は
    軒並み全滅
 
  (‥ )自ら
      自分自身を神と
      祭り上げる
      つまりは
      異常者だけが
      勝ち残った世界
      それが今の時空なのか...
 
 まあ、確かに利点はあるかもしれない。この川、飛び越えられるかな?? 怖いな、そう感じて躊躇することは動物でも人間でもある。

 少なくともそう見える。
 
 だが、
 
 自分で自分を信じて全力を出す!
 
 という精神異常的なことをするのは
 
   ( ‥)たぶん俺たちだけ
     ‐/ だよなあ
 
 ∧∧
( ‥)それが突破力に
    つながっているんですかね
 
 確かに今でも実際にいるではないか。自分にまったく疑問を抱かず、他人の迷惑など関係なく勝手に突き進む奴。
 
 だいたいにおいてそういう奴は周囲から浮いて死んでしまうか、人生が詰んでしまうのだが、時として大成功を収める場合がある。
 
 ∧∧
(‥ )大部分は人生が詰むのに
\‐  時折大成功するから
    そういう病的な症状が
    そこそこ残っているのだろうと
 
  (‥ )残るってそういうこと
      だからな
      なんらかの利益がないと
      存在は存続しない
 
 あるいは我々、ホモ・サピエンス自体が多かれ少なかれ、そうであったということやもしれぬ。
 
 ∧∧
( ‥)それが大量に残された
    宗教的遺物や芸術作品に
    現れているのだろうと
 
  ( ‥)そして時々
    ‐/ 他の人間よりも症状が
       強い奴が出てくるのだな
 
 ただ、症状が強すぎると詰んでしまうのは確かなので、ある割合以上には増加しないようである。そもそも、何かに固執することは、固執した答えや選択肢の正否や真偽を保証しない。
 
 ∧∧
(‥ )失敗した選択肢に固執して
\‐  強行突破すると人生が
    詰みますよと
 
  (‥ )あれだな
      選択肢の壁を突き抜けたら
      そこは泥沼だった
      というやつだな
 
 要するに、固執するのは別に良いのだ。
 
 むしろ問題は、固執する対象にどれを選ぶか? である。
 
 直感でも良いから正解の選択肢を選べる頭脳があったかどうか、それが生死を分ける。
 
 つまり選択肢への固執が強すぎると、死ぬ可能性が増大するのは確かだが、もっと深刻なのは、固執が強い上に頭の出来が残念だと死ぬ危険性が顕著に増大することにある。
 
 ∧∧
( ‥)固執の強さに
    頭の出来が巻き込まれる
    みたいな状況
 
  (‥ )僕、馬鹿だから
      固執くん止めてよー
      と馬鹿が泣いても
      馬鹿くんを背負った
      固執くんは
      いけいけ突っ込め
 
 
 ああ、せめて、俺は普通くんだけど、この件は人に聞いたし調べた。反対意見も多いが、前提を変えればむしろ俺の見解が正しいことになる。みなが言う否定の根拠の前提には、実は不確定な部分があるのだ。つまりひっくり返せる。だったら多分、正解はこれで良いと思うのだ。
 
 よっしゃ、普通くん、後はこの俺、固執くんにまかせてくれ。きらーん。
 
 せめて、せめて、こういう組み合わせであったなら...
 
 
 これは=>hilihiliのhilihili: ほめて伸ばして煽るの続き
 
 
 

ほめて伸ばして煽る

 
 以前、ある掲示板で一人の男が自説を吹聴し始めた。彼は非常に思い込みの激しい男であるらしかった。
 
 自分は研究者たちが見落としている重大な欠陥を見つけた。この欠陥を考慮して考えた俺の説はこれである。これこそが正しい説だ!!
 
 残念ながら彼が見つけた”欠陥”とは、まったくの勘違いであった。鳥やあるいはネコを飼っている人なら誰でもすぐ分かるような勘違いだ。
 
 しかし勘違いと言えども、本人にとってそれは真実。
 
 彼は自説を吹聴し、熱心に説明し、それに疑問を唱える人を口汚くののしり、賛成する人に喜んだ。
 
 ∧∧
(‥ )でもこの話の
\‐  悪質なところって
    実はここじゃないんだよね
 
  (‥ )あの掲示板はなあ
      院生とかも見て
      書き込んでいるんだよ
 
 ある人は、お前は心の病だからここに電話しなさい、ということを遠回しに書いた。
 
 男は当然無視した。そもそも皮肉の意味を理解していなかったのかもしれない。
 
 だがある人は、いかにも賛成するかのように書いた。
 
 ∧∧
(‥ )間違いにすぐ気がつく人
\‐  なのにねえ
 
  (‥ )煽りってのは
      挑発して怒らせるだけじゃ
      ないんだよな
      ほめて伸ばすという
      手もある
 
 その後、その男はHPを開設し、自説の主張を続けたが、それからどうなったのかは知らない。意味も無く人生を消耗したのは確かではあるが。
 
 ∧∧
(‥ )あなたもここが間違いですよ
\‐  自分の指を見れば
    分かるでしょ?
    とは書かなかったよね
 
  (‥ )書く義理も無いし
      その方がおもろいしな
 
 
 人間がまったくの勘違いに邁進して、無駄に人生を消耗してしまう有り様には感動的なものがある。
 
 ∧∧
( ‥)感動ねえ
 
  (‥ )心が動くというのは
      すべからく感動的って
      ことだろ?
      そういう表現をする
      本だってよくあるぜ
 
 だがこれは教訓的でもある。
 
 世の中の人は自分を信じろ、他人を信じろと言う。
 
 それは間違いだ。
 
 自分を信じるな。自分を信じないのなら他人ごとき、信じるに値せず。
 
 ∧∧
(‥ )実際には信じる信じないと
\‐  物事の是非は関係ないけどね
 
  (‥ )だったら信じる必要は無い
      そういうことだ
 
 だって、信心は結論の是非や真偽と関係ないんだから。
 
 そしてこんなことは誰でも学生生活で思い知らされたことである。信じて丸をつけたとて、それが間違いであるか間違いでないか、結果は信心と関係なく決定される。
 
 自分を信じるなど、いつからお前は自分をご本尊に新興宗教をおっぱじめたのであろうか?
 
 信じる信じないは現実と関係ない。

 そうである以上、信じる必要などどこにも無い。
 
 信じる事は信じることと関係ない。
 
 これが、論証されるべきことであった。

 
 

夢は恥のかきすて

 
 夢を見た。
 
 相手の男はどうにもいけすかない奴だった。前向きに正しい人生を生きて、上から目線で人生をめんどくさそうに、しかし、もったいぶった口調で得意げに語っている。

 そしてこれは夢だ。

 自分でもそれは分かったし、しかも自分が夢から覚めつつあることも分かっていた。
 
 なればやることはひとつ。 
 
 夢は恥のかきすて。
 
 こいつを殺して完全犯罪ー!
 
 いつの間にか手に現れたナイフを一閃するが、場面は切り替わってしまい、目の前にあるのは「水の素」と書かれた袋だけ。
 
 ああ、これあれだ。ネットで見た奴だ。確か水をかけると水に戻るんだよな...そう思っているうちに目が覚めた。
 
 
 
  ( ‥)思うのだけどさ
    ‐/
 
 ∧∧
( ‥)はいはい?
 
  ( ‥)この世界は自分の夢だと
    ‐/ 思っていて
       しかもそいつにとっては
       本当にこの世界は
       彼の夢で
       誰かを殺しては
       目を覚まし
       そうしてこの世界から
       こつ然と消えて
       完全犯罪してるやつとか
       いるのかね?
 
 ∧∧
( ‥)いても分からねえだろ
 
 
 そうだ、いても分からない。

 ただし、奴が自分の目の前に現れるまでは!
 
 ∧∧
( ‥)ガオー
 
   (‥ )ぎゃー!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 *ちなみに「水の素」で検索をかけると頭を抱えてしまうものがわらわら出てきてしまうが、以上で言っている「水の素」はそれとはまったくの別物。”乾燥して粉末状になった水”で、水をかけると元の水に戻る! というものである。
 
 ∧∧
(‥ )本当に乾燥水とか
\‐  出来たら楽しいけどね
 
  (‥ )でも重そうだよな
 
 
 

2015年11月12日木曜日

黒魔術で成功した物理学 黒魔術で失敗した生物学

 
 人間は物事を直感で分類し、それに対して一律に属性を与える。
 
 ∧∧
(‥ )人間ならこうである
\‐  女ならこうである
    男ならこうである
    日本人ならこうである
    今時の若者なら
    ゲームをしている子供なら
    漫画を読んでる大人なら
 
  (‥ )まあざっくり
      そう考える分には
      構わないのだが
      これって所詮は
      黒魔術なんだよねえ
 
 人間が分類をどう行うのか? それは意外にも良くわかっていないそうだ。ただしなにかの特徴を恣意的に選び出し、それに基づいて並べているだけらしい、という話はある。
 
 ゲームをしている子供がいる。それが今時の子供である。だったら今時の子供はこのような属性を持っているに違いない。
 
 だいたいそんな感じだろうか。
 
 ∧∧
(‥ )これが黒魔術になるのだと
\‐
 
  (‥ )赤いものは炎と同じ色だ
      だとしたら赤い果物には
      火の属性があるに違いない
      そういう発想だな
 
 化学の周期表に疲れた人は、魔法の世界で一息つく。そこにあるのは火の属性、水の属性、風の属性、土の属性。
 
 それは古来からあり、そして化学に破れて消えていった旧化学理論。すなわち黒魔術である。

 
 ∧∧
(‥ )黒魔術がいかに人にとって
\‐  自然であるか
    それがよく分かります
 
  (‥ )黒魔術は人の普通の
      信仰であり
      発想なんだ
      黒魔術は人間の脳神経に
      刻み込まれた必然の
      反応なのだ
      ホモ・サピエンスの
      認識の基礎なんだろうな
 
 科学は人の営みである。だから黒魔術の影響を逃れることはできない。
 
 ∧∧
( ‥)そして黒魔術によって
    最も大きな成果を上げた
    学問というと
 
  (‥ )実は物理学なんだよね
 
 ∧∧
(‥ )そう言うと激怒する
\‐  人がいるかもだけど
 
  (‥ )ピタゴラスは
      数が世界であると言った
      彼は和音と比率を
      世界の根底にすえた
 
 そういう発想はプラトンが受け継ぎ、そしてケプラーはこの発想に基づいてケプラーの法則を発見する。さらにケプラーの法則を論理的に論証してみせたニュートンは最後の大錬金術士だし、彼の重力理論はあからさまに発想の根幹が黒魔術である。
 
 ∧∧
(‥ )ガリレオさんみたいに
\‐  黒魔術を真っ向否定した人も
    いたんだけどね
 
  (‥ )でもそれが彼の理論の
      最終的な失敗につながり
      そこを教会に突かれて
      失脚しちゃったじゃないか
 
 アインシュタインとて世界に客観的な秩序と実在があると考えた。今でも宇宙の法則には美しい対称性があるはずだ、とか平気で言う研究者がいるのである。
 
 ∧∧
( ‥)ピタゴラス以来
    プラトンに強化された
    数の比率と宇宙の神秘と秩序
    それがあからさまに
    伝わっているのである
 
  ( ‥)物理学が黒魔術で大成功を
    ‐/ 収めたのは明白だろ?
 
 多分、原因は単純なんである。陽子も電子もニュートリノも、それらはそれぞれ同じ属性を持っている。分類し、属性を与え、それを論理的に考える。これは適切な思考法ではなかったか?
 
 そしてこの宇宙には確かに数の比率による秩序が、完璧とまでは言わなくても存在するのだろう。
 
 ∧∧
(‥ )反対に黒魔術な思考で
\‐  大失敗した分野というと
 
  (‥ )生物学だねえ
 
 考えてみれば当たり前である。いくら原子が一律な属性を持っていたとしても、元素になるとその一律さは崩れる。
 
 ∧∧
( ‥)元素だと同位体が
    存在するからね
 
  ( ‥)元素でさえも
    ‐/ 一律たりえないのだ
 
 分子になると光学異性体とかまで出てくるし、蛋白質とかになればさらにあらゆる変異が生じてくる。ましてやその集合体である生物に至っては一律な属性の付与などできるわけがない。
 
 ∧∧
(‥ )分類という枠組みに
\‐  囚われる限り
    生物学はそれ以上の進歩も
    理解も不可能であった
 
  (‥ )分類はまやかしである
      そういって
      その壁を突破したのは
      ダーウィンなんだが
      結局、事実上誰も
      その後に続けなかったしな
 
 そもそもダーウィン自体、本来、生物学者ではないのだ。彼のスタートは地質学者である。ダーウィンを生物学者と考えることは多分、致命的な認識の誤りだろう。
 
 そしてこれを踏まえると言える。論理的な人間は進化学を理解できないだろうし、事実そうであった。
 
 例えば、マルクス主義は正しい、これはマルクス主義的である。ゆえにこれは正しい。そう論理的に言い立てるかつての団塊世代たちは、ついにダーウィニズムを理解しなかった。
 
 論理的な人間はなぜ進化論を理解できないか?
 
 ∧∧
( ‥)なぜかというに
    論理は黒魔術信仰のひとつ
    だからである
 
  (‥ )論理自体は無味乾燥な
      文法論でしかないんだがな
      人間は論理に対して
      ”論理的だから正しい”
      という属性を
      無条件に与えてしまう
 
 これを黒魔術信仰と呼ばずになんと言う?
 
 そして黒魔術とは分類に一律に属性を付与する信仰体系でもあった。しかるに生物には属性もないし、その性質上、一律な定義も分類も実際には不可能である。

 そもそもだからこそ生物分類学は絶えず混乱するのだ。ありもしない分類を存在すると見なし、ありもしない属性をありえない一律さで定義し付与する。これでは生物学を理解することも、分類の放棄を基礎とする進化学も理解できないであろう。
 
 これゆえ、論理的な人間は進化学を理解できないし、生物学を極めることも出来ない。
 
 これが、論証されるべきことであった。
 
 
 

2015年11月11日水曜日

自分で考えてしまう馬鹿は一世代後にもいるだろう

 
 仮に本を自在に読める人工知能が開発されたとする。
 
 時々、主張される理屈。つまり、計算機の演算能力は指数関数的に伸びているので、人間の再現など容易、という理屈が本当に正しいのなら、一世代後にはそういう人工知能が出現するだろう。
 
 ∧∧
(‥ )...まあ同じような事を
\‐  一世代前にも言っていた
    わけだけどね
 
  (‥ )だからアシモフ博士とかは
      一世代前に
      ”ロボットが
      普及している未来”を
      予想できたわけだがな
 
 もちろん、かつて予想された”ロボットが普及した未来”とは現在のことだ。つまり、実際にはそういう未来はこなかったのである。
 
 ∧∧
(‥ )今度こそ本当なんですかねえ?
\‐
 
  (‥ )まあ一世代前の楽観論と
      同様で
      自信はあるんだろうな
 
 もちろん、この楽観論が仮に正しく、例えば本を読める人工知能が実現したとしても、それは人間の再現ではないだろう。天動説も地動説も、どちらも天体の動きを再現できるように、再現できる=現実、ではない。再現できたからこれが人間だ、でもないのだ。
 
 ∧∧
(‥ )実際、チェスの名人を負かす
\‐  機械とかを作ったり
    しちゃうからね
 
  (‥ )そんなもの生物の再現でも
      なんでもないことは
      明白だからな
      人工知能が実際には
      知能の再現でないことは
      明らかだよね
 
 ともあれ、大演算と大演算を可能とするプログラムの開発で、人間の動作の見た目の再現は可能だ。ブレードランナーのレプリカントがただの機械でしかないのに、一見すると人間そっくりの受け答えが出来るように、ただの自動機械なのに人間のように見せることは可能だろう。
 
 *ここでは原作版の話をしています。映画は無視。
 
 **:維持費とか採算性の話はここでは省略します。
 
 
 ∧∧
(‥ )ひょっとすると
\‐  本を読み聞かせできる
    人工知能が出現するかも
    しれない
 
  (‥ )これは
      ものすごく難しい
      動作なんだけどね
 
 我々は、実は今読んでいる文章よりも少し先まで同時に読んでいるらしい。先読みして、それを踏まえて今読んでいる箇所を解釈するらしいのだ。これは確か、認知心理学の話でも出てきたと思う。
 
 つまり人間は数行先まで目で追っていて、
 
 後で彼はこう書いているから今読んでいる意味はこうであろう
 
 そういう解釈で読書を進行している
 
 ∧∧
( ‥)だから時々
    ありもしないことを
    勝手に読んでしまうことが
    あるよね
 
  ( ‥)本を作る最終行程で
    ‐/ 誤字脱字を徹底的に
      つぶすのだけど...
      この時
      これはこう読むのだ
      後でこうだから
      この読みはこのはずだ
      頭がそれをやっているのを
      感じるのよねえ
 
 なぜかというに、漢字に振られたルビが間違っているのに、正しく読んでしまうとか、意味が通じていない誤字があるのに、それを正しい文脈で読んでしまって気がつかないとか、そういうことがあるからである。
 
 原稿の最終校正で後ろから読むというやり方があるが、これは先読みの動作を不可能にしてしまうことで、誤字脱字を効率的に認識する方法なのかもしれない。
 
 ともあれだ、この先読みと解釈と読解する動作、
 
 ∧∧
(‥ )この動作を実現できる
\‐  人工知能ができたら
    大変な進歩でしょうね
 
  (‥ )その代わり
      ここはこう読むのだろう
      そう解釈して
      読み進めるから
      人工知能なのに
      人間のように
      誤字脱字に気がつかずに
      正しく読んでしまうかもね
 
 ともあれ、これを再現できたら大きな成果である。
 
 もちろん、見た目が正しく動作していても、再現がまったく間違っていることもありうる、天動説と地動説と数学的には等価であるが、同じではない。
 
 だが今重要なのは、外見上は正しく再現できているかどうか、なのだ。
 
 ∧∧
(‥ )本の内容を人間のように
\‐  解釈しながら読み進めて
    人間に読み聞かせをする
    人工知能
 
  (‥ )どんな形であれ
      それが実現できたとする
 
 適切かつ理想的な人工知能なら、物知りな人が検索を駆使しつつ、本の内容を適切に、なおかつ聞き手である人間のレベルに合わせてアドバイスをしてくれるだろう。まさにしゃべるgoogle先生であるが、その声はあなたの好みの声優さんだ。
 
 ∧∧
( ‥)本を読む事を登山に例えると
    これは自動車で
    山の頂上まで登ることに
    例えられる
 
  ( ‥)でもここまで技術が
    ‐/ 革新しても
       勝手に考えちゃう馬鹿が
       必ず出てくるのだよな
 
 人間はどういうわけか属性で物事を考える。たぶん、物事を脳神経で処理する時、物事をざっくり分類して切り分けて、それに一律に性質を与えておおまかに処理する、そんなことをしているんだろう。
 
 ともあれ人間は属性が大好きで、それは黒魔術でもある。
 
 例えば、自分で考えた答えは正しい、というおかしな信仰がある。
 
 ∧∧
(‥ )ドイツではナチスの反省で
\‐  納得するまで徹底的に
    考えさせるようにしている
    とかいうけど
    本当ですかね?
 
  (‥ )本当だったら
      馬鹿ここに極まれり
      みたいな
      黒魔術信仰だけどな
 
 徹底的に考えたことは正しいことを意味しない。

 そんなことは学校時代に誰もが経験したことであろう。
 
 考えたから良いのだ、とするのは、考えるという動作に、”良い”という属性を根拠もなく与えた黒魔術信仰に他ならない。
 
 ∧∧
(‥ )自分で考えたのだから
\‐  これがリテラシーだ
    だから良いはずだ!
    と言う人いるからね
 
  (‥ )自分の考えを
      リテラシーに分類して
      リテラシーに
      良いって属性を
      無条件に与えて
      自己正当化しているの
      だよねえ
      無意味ではあるが
      論理的ではあるな

 実のところ論理的とは、黒魔術信仰の一部でしかないのだ。そして人間は黒魔術でしか物事を考えられない。
 
 人工知能とは、うまく作れば適切なアドバイスを口答でしてくれるgoogle先生のような存在になるだろう。しかも読み手、書き手次第のgoogle先生と違って、検索内容をもっと適切にすることが可能だ。
 
 だがここに至ってもなお、自分の頭で考えてしまう人間もいるだろう。
 
 ∧∧
( ‥)そしてそういう人に限って
    駄目な人であると
 
  (‥ )自分の頭で考えることが
      無条件に良い事だってのは
      ただの黒魔術だからな
      黒魔術を無条件に
      信仰してる時点で
      脳の認知バイアスが
      強すぎるってことだ
 
 つまり、自分の頭で考える人間とは、物事を徹底的に自己解釈でゆがめるということである。そうして現実さえも自分の思い込みにあわせて曲解するであろう。
 
 適切な人工知能が普及した未来が仮に到来したとしても、知識の山で遭難する馬鹿はごろごろ出てくるはずだ。しかもこういう人間に限って一見すると賢く見えるという罠もあろう。。
 
 
 
 ***自分が納得するまで質問して自分で考えて判断せよ:これは自分で考えた事が正しいのだ、という黒魔術信仰の一種でしかないように思われる。正直言って頭が病んでるとしか思えない愚かしさだ。だがあるいは、このような考えは
 
 考えた上で自己責任で行動しろ、失敗したら自己責任で死ね

 ということかもしれない。そうだとした場合、この主張はもう少し好意的に受け止められるべきかもしれぬ。
 
 ∧∧
(‥ )自己責任で死ねとは
\‐  ひどすぎる言い方と
    怒る人いるけどね
 
  (‥ )でもよ
      助け切れないもん
 
 人は猿の仲間としては非常におせっかいな種類だそうだ。困った仲間に手を差し伸べる性質を持っている。これは相互扶助である。しかし、相互扶助にも限界がある。自分で考えた人間の末路を、助けきれるものではない。
 
 
   
 
 

自分の脳で考えちゃう人になるだろう

 
 内燃機関の発達で、力仕事の多くが機械で行われるようになった。
 
 ∧∧
(‥ )そして人間の肉体は
\‐  画一性が失われた
 
  
  (‥ )力仕事は今でもある
      だけど必ずしも必要ない
      体を使う人間
      使わない人間
      この差が
      顕著に出るようになる
 
 以前、中国へいったら人間の体がぴちぴちで驚いた。
 
 ∧∧
(‥ )つい最近まで農村だった
\‐  わけだからね
 
  (‥ )香港へいったら
      人間の体が日本と同様
      ばらばらでな
 
 ∧∧
(‥ )機械化が進み
\‐  豊かになれば体型も
    崩れますと
 
  (‥ )機械化は自由の度合いを
      広げる
      結果的に肉体は
      画一性を失う
 
 人工知能が発達すれば、誰もが端末を持ち、その端末から適切な指示が出るだろう。人はそれに従えば良い。今のナビゲーションシステムと同じだ。
 
 それは本を読み聞かせしてくれるし、非常に良く出来た人工知能なら、
 
 あっ、この内容はこの人に言っても理解できないだろうな
 
 そう判断して最も適切な噛み砕きを行ってくれるはずだ。場合によってはその場所を省略してくれるし、あるいは説明するふりをしてはぐらかしてくれるだろう。
 
 これは確かにお馬鹿な大人には出来ないことである。
 
 ∧∧
(‥ )脳の機能を機械で
\‐  サポートすると
    脳の画一性も失われるの
    だろうねえ
 
  (‥ )まあでも
      考えてみれば
      今とあまり変わらない
      世界だよね
 
 今だって、漫画もまともに読めないくせに、子供に読み聞かせをしてあげるー! とか馬鹿なのに前向きで、おまけに意識高い奴がいるのだ。

 それを考えれば、脳の画一性が崩れた未来は、今と基本的に同じなのだとも言える。
 
 ∧∧
( ‥)脳の格差が今より
    顕著になるのでは?
 
  (‥ )それもあるだろうけど
     むしろ
     それまで隠されていたものが
     白日のもとに
     さらされるのだと思うけどな
     ネットもそうだったろ?
 
 
 例えば絶対にいる。

 最適解を提示した人工知能の意見を無視して自分の脳で考えちゃう奴。
 
 ∧∧
(‥ )やってもいいけど
\‐  出来もしないのに
    やるんじゃないと

  (‥ )出来もしない奴に限って
      やるんだけどな
      そういう奴は今もいるし
      今でもそういう奴は
      他人の意見を
      聞かないよね
 
 
 自分の脳でこれまで考えてきた人間は人工知能の意見を拒否して、自分の計画に沿って人々を動かそうとして大失敗するのかもしれない。考えてみれば、歳を取るとはこういうことであった。
 
 ∧∧
( ‥)老害ですか
 
  ( ‥) 技術が出だしの頃は
    ‐/ 人工知能も失敗が多い
       だから
       こういう奴は
       意見を変えないぞ
 
 おそらく、今、この地球に存在するすべての人間がその老害になってしまうはずだ。
 
  
 

2015年11月10日火曜日

ロボット秘書との同伴出勤は支出の拡大をまねく

 
 考えてみれば、良く出来た人工知能は、物知りで説明上手なお母さんやお父さんのような存在となるだろう。
 
 ∧∧
(‥ )問題があるとしたら
\‐  大演算を行うハードと
    それに必要な電源
    つまり電池が大きくなる
    ことだろうね
 
  (‥ )車椅子に乗っけて
      押すのかな?
      えらいこっちゃだな
 
 もしも可能なら人型になってとことこついて歩くだろう。そうして、

 あれ? どうするんだっけ?? 

 と使用者が途方にくれたら、人工知能が、
 
 あれは何々です、スケジュールはなになにです、帰り道はこっちですね、

 とアドバイスする。
 
 ∧∧
( ‥)なんだ秘書じゃないか
 
  (‥ )一世代後の
      サラリーマンは
      人工知能と
      同伴出勤するのか?
 
 電車は、混みそうだ。
 
 ∧∧
(‥ )馬鹿みたいな話だけど
\‐  考えてみればみんなが
    馬の代用品である自動車を
    持つようになって
    大渋滞とか起きるように
    なったなんだよね
 
  (‥ )それを考えると
      人工知能と
      同伴出勤するから
      社会が渋滞することも
      あるんだろうなあ
 
 
 あるいは人工知能と同伴出勤しないでも良いということもありうる。つまり、会社が支給した人工知能が社員を管理してノルマを達成させるのなら、出勤はそもそも必要ない。家でやれば良い。
 
 ∧∧
( ‥)なに? お姉さんや
    お父さんのような人工知能に
    せかされたり
    なだめられたり
    教えられたり
    アドバイスされたりして
    みんな管理されて
    仕事をしてるわけ?
 
  (‥ )今でも似たような
      状況だろ?
      あまり変わらないぞ
 
 あるいは今よりましになる可能性もある。

 少なくとも、人工知能はまともなアドバイスを行うように調整できる。個人個人の性格に合わせて対応や言動を調整することもできる。しかも、全体を管理しているのだから、誰よりも的確な最適解を提示できる。どう考えても馬鹿な上司のアドバイスよりはましだ。
 
 *もちろん、ブラック企業の経営者がいわゆるサイコパス系の人工知能を社員に支給するかもしれないが、こういう可能性はここでは考慮しない(多分、この手の人工知能は違法にはなっているはずだ)。
 
 
 ∧∧
(‥ )とても理想的な場合なら
\‐  管理職のほとんどは
    人工知能に置き換えられて
    いるかもしれないね
 
  (‥ )全体のスケジュール管理が
      できない
      精神論しか打てない
      そういう無能な
      蛋白人間よりは
      人工知能の
      管理スケジュールに
      従った方が正しいだろうな
      もちろんこれは
      理想論ではあるけどね
 
 それにしてもこの状況は携帯電話の普及と仕事の変化と少し似ている。携帯電話が普及し始めた90年代後半、携帯電話を仕事で使うのをいやがる人もいた。なぜかというに、携帯電話を持っている以上、逃げることもさぼることも出来なくなるし、非常事態になると休日でも即座に呼び出されてしまうからだ。
 
 ∧∧
(‥ )これと同様
\‐  人間は人工知能に
    管理されるのである
 
  (‥ )それ自体は問題無い
      人工知能は最適化された
      スケジュールを皆に
      提示するだけだからな
 
 問題はむしろ、人工知能の維持費だ。ロボット秘書と同伴出勤することを考えれば分かるが、その維持費は大変なことになる。
 
 ∧∧
( ‥)会社に人工知能の本体を置いて
    社員には末端が支給されて
    皆は家で仕事をしている
    仮にそうやって効率化しても
    状況はロボット秘書との
    同伴出勤と変わらないよね
 
  (‥ )そしてその状況は
     携帯電話の普及と
     同じなのだ
 
 つまり、生活は便利になるが、新しい維持費が必要になり、その分、さらに働くことを余儀なくされるのである。
 
 
 ∧∧
(‥ )ロボット秘書に
\‐  愚痴るのですか?
    まるで君を維持するために
    僕らは働いているみたいだ と
 
  (‥ )その愚痴は今回で
      1万4000回目ですとか
      返されるのかな
 
 もちろん、まともな人工知能はもっとましな受け答えを解答例から選び、答えるだろう。
 
 
 これはhilihiliのhilihili: 本を石油で読む時代が到来するであろうの続き
 
      
  
 

本を石油で読む時代が到来するであろう

 
 本を理解する以前に、本を読む事さえ人は大変な労力と出費を必要とする。
 
 それは位置エネルギーの壁がある坂を登ることに例えられる。
 
 しかし、人間は内燃機関を使い、石油の力を借りて坂を登る事が出来るようになった。
 
 ∧∧
(‥ )石油の力を使って
\‐  本の山を登る事が
    できないだろうか?
 
  (‥ )多分それが
      人工知能の役割の
      ひとつなんだろうな
 
 人工知能の話は、サイボーグとか電脳化という視点からするとむなしい。
 
 例えば人工知能が行っている情報処理の仕方。とてもじゃないが人間が脳内でやっている実際の動作とは思えない。
 
 つまり、人間そっくりの人工知能が実現しても、それでは人間の電脳化は無理だということでもある。あくまでも人工知能は、人間の表面的な代用品でしかないだろう。

 
 これは、石油で動く自動車が馬の代用ではあるが、馬と自動車が全然違う事と似ている。
 
 ∧∧
(‥ )でも逆に言うとあれだね
\‐  代用品は元の物と
    まるで違うものでも良い
    そういうことだね
 
  (‥ )一世代後になっても
      人間の脳が
      実際にどうやって
      動作しているか?
      それはまだ解明できて
      いないだろうなあ
 
 だが、人間の動作を表面的にまねる人工知能は出来ているだろう。もしかしたら、一世代後には、人工知能なんて呼ばれていないかもしれない。
 
 実際、馬の代用品である自動車は、人工馬などとは呼ばれなかった。
 
 そしてもちろん、馬を再現することすら、僕らにはまだ出来ていない。当然、同じ理由で一世代後にも人体をサイボーグ化することは出来ていないだろうし、電脳化も脳の電子化も出来ていないだろう。
 
 ∧∧
( ‥)それでも自動車が普及した
    ことを考えると
    人間の再現ではないけども
    人間の代用品として
    人工知能が
    普及している未来が来るだろう
 
  (‥ )そして人工知能は
      究極的には石油で動くのだ
 
 つまり、石油の力で坂を登れるように、石油の力で本を読むことが可能であろう。
 
 ∧∧
(‥ )読み聞かせ...ですかね
\‐
 
  (‥ )声優さんの声を使って
      初音ミクのように
      本を読んでくれるのだ
 
 しかも、人工知能は、聞き手のレベルに合わせて内容を解釈してくれる。
 
 ∧∧
( ‥)難しい内容ははしょったり
    するんじゃねえのか?
 
  (‥ )今でもそういうことは
      してる
 
 ∧∧
(‥ )人工知能はそれぞれの人に
\‐  合わせるから
    人によって内容や理解が
    まるで変わっちゃうんじゃね?
 
  (‥ )今でも同じことやってるよ
 
 同じ本を読んだのに、何でそんな解釈してるの?? ということは普通にある。
 
 人工知能のサポートを借りても、馬鹿が賢くなるわけではない。人工知能は馬鹿向けにアレンジするだけで、馬鹿は馬鹿なままだし、偏見のある人はその偏見のままである。
 
 ∧∧
( ‥)でも読んだ気にはさせて
    くれるわけだ
 
  (‥ )今でも同じことしてるぜ
 
 
 つまり、未来は、誰もが今よりもっと気軽に本を読んでいる時代になるであろう。ただし、理解は何一つとして変わっていないはずだ。
 
 
 
 

2015年11月9日月曜日

高さ3メートル 階段付きエベレスト

 
 高さ8848メートル。素人がエベレストの頂上に登るのは無理だ。
 
 だからそれを縮めて885メートルにする。
 
 ∧∧
(‥ )分かりやすくするって
\‐  こういうことなんだよね
 
  (‥ )もはや別物だ
 
 だが、885メートルでも登るのは難儀である。

 オリジナルのエベレスト登頂は、いわば研究者の所行だ。
 
 それに比べたら885メートルは児戯にも等しい。だが、885メートルを見せられて、そこに自分からひょこひょこ登っていく人間は実はかなり出来る方だ。このあたりがいわゆる大学生以上の教科書レベルであろうか。
 
 ∧∧
( ‥)だから89メートルにしたぞ
  ‐∧
 
  (‥ )これだと
      一般の専門書かなあ
 
 
 もちろん、89メートルなど単なる遊びであろう。
 
 だが、金の流れが変わった昨今、89メートルも難儀である。考えてみれば89メートルの坂を自分の足でわざわざ登る人間はほとんどいない、皆、自動車を、つまり石油の化学エネルギーを利用して登るのだ。

 困ったことに本を読むにあたって石油の助けを借りることはできない。全員、自力で登らないといけない。
 
 つまり89メートルの本では駄目だ。山頂に裸のお姉ちゃんとビール飲み放題の展望台があるというのならともかく、89メートルの勾配を自主的に登る人間はそうそういない。そんな山を好き好んで登るような希有な客を当てにするわけにはいかない。
 
 ∧∧
(‥ )8.9メートルでも
\‐  まだ高いかもね
 
  (‥ )8.9メートルだと
      子供向けで図書館納品だね
 
 この高さになると大人もようやく簡単に登れるようになる。もちろん、大人は物足りないとか言い出すが、これは馬鹿が口にする言葉なので無視して良い。
 
 *腕立て伏せ5回が物足りなかった時、それを口に出す必要など無い。単に自分で20回すれば良いだけの話である。物足りないと口にすること、それ自体がそいつの限界を示しておる。
 
 ∧∧
(‥ )つまり8.9メートルが
\‐  大人が登れる限界ってことだね
 
  (‥ )子供向けではあるが
      大人の限界もここになる
      なぜなら大人は子供の
      延長線だからな
      子供の限界は
      大人の限界でもある
 
 そもそも子供向けで図書館に納品する本とは、本を読める大人(885メートルを登れる)が、子供にはこれぐらいは読んで欲しい、そう願って図書館に購入するものである。
 
 端的に言えば、知的段差が高さ8.9メートルの本とは、子供が読む本ではないし、一般の大人が読める本ですらない。一般人がフルパワーで段差を越えようとした時、なんとか越えられる段差。それが子供向け図書館納品の本である。
 
 困ったことに本は金を出すものだ。フルパワーで登るなんてことを金を出してまで行う人間がいるであろうか? いやいないだろう。いるにしても無視できるレベルだ。

 
 つまり、一般の人が自主的に買って読む本とは、高さが8.9メートル以下のものである。そしてこれこそが売れる本となりうる。

 あるいは売れるための最低限度の条件がこれだと言える。段差があっては山頂にお姉ちゃんが待っていたとしても、人はその位置エネルギーの壁を突破できない、少なくとも自主的には突破不可能だ。
 
 これゆえ、位置エネルギーの段差が無視できるほど低い事が、売るための必要最低限の条件となる。
 
 その高さは、脳が出せるフルパワー以下の出力で鼻歌まじりに越えられるもので、例えるなら高さ2〜3メートルでなければならない。
 
 ∧∧
(‥ )階段をつけてあげてね
\‐
 
  (‥ )壁だと登れないからな
 
 
 つまり高さ3メートル、階段付きのエベレスト、これが望まれる分かりやすい本であった。

 ∧∧
( ‥)これを
    どのように作るのか
    それが課題になるのだと
 
  ( ‥)馬鹿を騙して金を稼ぎ
    ‐/ 騙して稼いだ汚い金で
       良い物を作る...
       言うは易しだが
       難儀な課題だよね
 
 
 
 
 

2015年11月8日日曜日

ジャンルを購入

 
 いつも何かしら話題を振ってくれるその人が、ある日、ぼそっと言った。
 
 お前たちは自力で何一つ作らないし、なにひとつとして面白くない。お前ら病気なのか?
 
 
 ∧∧
(‥ )いつも供給側にいる人が
\‐  とうとう怒りだしたと
 
  (‥ )一方的に供給すること
      それ自体は
      問題ないのだろうな

 
 見返りが無くても面白い話題を提供する。それは無駄ではあるが無駄自慢にはなる。それは力の誇示だ。
 
 だが、面白いことがまったく無いという不満は重い。
 
 ∧∧
( ‥)彼の怒りはそういうことだと
 
  (‥ )多分そんな

 
 ∧∧
(‥ )さりとて面白い話って
\‐  言われてもね...
 
  (‥ )んー
      もう時効だろうから....
 
 ∧∧
( ‥)なんだ? 
    お前の犯罪自慢か?
 
  (‥ )いや これを言っても
      誰の話なのか
      もう分かる人は誰も
      残っていないから
      という意味でね
 
 自営業が何かものを買う時、それは必要経費になることがある。
 
 例えばイラストレーターなら画材は仕事における必要経費だ。大量に買えば何十万とか出て行ってしまう。

 さて、例えば年収300万なのだが100万がそういうことで消えたとする。

 この時、あなたは年収300万なのだからこれだけの税金を払いなさい、そう言われると困ってしまうのだ。
 
 そこで、税務署はこうすることとあいなった。

 必要経費で出て行く分を考慮して税金をかけましょう。

 そのためには買った時に領収書をもらってください。

 それは必要経費として収入の一部を使った証拠になります。
 
 領収書に記録された必要経費の支出を考慮して課税を計算し、取り過ぎなら還付金という形でお返ししましょう。

 これが自営業における税金と領収書のありかた。

 
 そういうわけで、自営業はせっせと領収書をためるのだ。
 
 ∧∧
(‥ )でも中には
\‐  必要経費の範疇を逸脱して
    領収書を取る人が
    いるけどね
    例えば家族経営の会社で
    外食した時に
    それを交際費として計上
    税務署が本気を出せば
    そういうのは認められない
 
  (‥ )税務署が本気出すのは
      税金を効率的に大量に
      獲得できる場合だから
      小さいのは
      いちいち相手にしない
      だろうけどな
      正当ではないのは
      確かだね
 
 というわけで、自営業が領収書をもらう時は、それなり神経を使う。

 これは私の仕事において必要不可欠なものだと税務署に堂々と言えるか?
 
 ∧∧
(‥ )本も資料だよね
\‐
 
  (‥ )さらにだ
      理屈の上では
      エロ本でも領収書は
      取ることができる
 
 あくまでも仕事に必要だった場合に限るけども。
 
 ある時、こんな話を聞いた。彼はエロ本を購入し、エロい店の店員さんから領収書をもらったのである。領収書には品代の項目があることは知られているであろう。


 帰った彼が何気に領収書を見たら、品代の項目にただ一言
 
 SM

と書いてあったのだそうな。
 
 ∧∧
( ‥)ジャンルまるごとかよ
    ずいぶんでかい買い物だな
 
  ( ‥)もちろん実際には
    ‐/ SM系のエロ本を
       買ったわけだけどさ
       なんでこんなことに...
 
 ∧∧
(‥ )店員さんも品代に
\‐  SMって...
 
  (‥ )疲れてたか
      書籍名を途中まで
      書いてしまって
      やばい! と思って
      そこでやめたとか
      そんな感じかなあ
 
 それにしても、領収書の品代にSMとあった時、税務署はこれを認めるのだろうか?
 
 無理だよねえ。
 
 
 ∧∧
(‥ )その人はそもそも
\‐  その手のライターでしたっけ?
    エロ本で領収書を作って
    大丈夫な人?
 
  (‥ )ライターの仕事って
      結構広いんだよ
 
 何の仕事をするために買ったのかは知らないが、まあ正当化できる範疇だろう。あてずっぽうだが。
 
 ∧∧
( ‥)あなたもエロ本を買ったら
    領収書を取ることが
    出来る?
 
  (‥ )俺がエロいイラストを
      描くために購入したら
      正当だろうな
 
 ∧∧
(‥ )どこかの平行世界には
\‐  エロイラストを描いている
    あなたもいるのですかね
 
  (‥ )そういう時空も
      あったかもね
 
 ∧∧
(‥ )その方がよかったんじゃね?
\‐
 
  (‥ )いや多分ね
      一般の需要からずれた
      エロを描いて
      中途半端にしか売れず
      さりとて死ぬこともなく
      今と変わりないと思うぞ
 
 
 
 
 
 

デブは白亜紀の貯蓄

 
 アーサー・C・クラークが曰く。高度に発達した冗談はトンデモと区別ができないと。
 
 ∧∧
( ‥)そうじゃねえだろ
 
  ( ‥)まあ冗談はさておき
    ‐/ こんな意見があるな
 
 デブがあふれかえるこの世界で、炭水化物悪玉論が誕生した。
 
 曰く

 人体を構成する物質のうち、水についで多いのが蛋白質であり、そして脂質だ。つまり人間に必要なのは蛋白質であって、炭水化物ではないのだ。肉を食べよ。そして炭水化物など必要ない。
 
 ∧∧
(‥ )その理屈だと
\‐  自動車は鉄を燃料にして
    動くのでしょうね
 
  (‥ )チョウチョも花で
      蜜なんか吸わないで
      肉を食べるのだろうな
 
 もちろん、炭水化物は生物に必要なのである。人間は農耕以前の時代から炭水化物を手に入れようと大変な努力をしてきた。そもそも人間が食べる芋とそのデンプンだって、結局のところ植物が貯蔵した燃料を横取りしているのである。デンプンや炭水化物が悪玉なんてことはない。
 
 ∧∧
(‥ )でもあなた方の文明は
\‐  炭水化物の大量生産に成功して
    餓死どころか
    それをどんどん食わせて
    貧乏人をデブにしてしまう
    そういう途方も無い成功を
    収めたからね
    だから誤解が生じたんだね
  
  (‥ )あまりの成功と
      デブの大量生産で
      炭水化物は悪だ! とか
      人類が炭水化物に
      毒されたのは
      農耕のせいで
      人は堕落した!  とか
      本気で言い出す奴が
      出てくる始末だからな

 
 かように、農業の飛躍的増産と炭水化物の安定供給は大量のデブを製造し、ついには
 
 人体の構成物質で水についで多いのが蛋白質だ。だから人体に炭水化物など必要ない!

 などという、冗談なのかトンデモなのか、にわかには判断できない、突拍子もない俗説を生み出したのである。
 
 ∧∧
( ‥)人体の構成部品と
    人体を可動させる燃料の区別が
    出来ない人も
    もれなくデブにできる現代文明
    まさに
    農業生産の革新万歳ですな
 
  (‥ )でもこれ
      石油のおかげなんだけどね  
 
 たしかに品種改良、化学肥料、農薬といった革新は大きい。
 
 だがそれを実現可能にしたのは、結局は石油だ。以上のような施設の維持、肥料、農薬の生産、そればかりか農作物の製造から運搬に至るまで、あらゆる工程で石油が使われている。
 
 ようするにだ、人類の歴史上、未曾有のこの豊かさは、石油のエネルギーが結果的にデンプンに変換されたものだと言える。
 
 ∧∧
(‥ )そして石油は
\‐  過去の太陽エネルギーだからね
    それを考えると
    今の世界中のデブは
    白亜紀の太陽エネルギーを
    体内に貯蓄しているわけだ
 
  (‥ )過去の地球に入力された
      太陽エネルギーを
      地層から掘り出して
      それをデブに変換する
      俺たちの文明ってすげーな
 
  
 

2015年11月7日土曜日

教科書がつまらないから、という逃げ

 
 教科書を面白くする努力はなぜ行われないのか?
 
 ∧∧
(‥ )だそうですが
\‐  
 
  (‥ )それは詭弁だよね
 
 例えば教科書という枠組みをとっぱらって見よう。参考書でもなんでも良い。

 そうすると、漫画、萌え、対話形式、口語、あらゆる試みが存在することが分かるだろう。
 
 問題は、そういった面白く教える試みが成功したか? という点にある。
 
 ∧∧
( ‥)成功した試しはないね
 
  ( ‥)みるみる分かる
    ‐/ 面白く学べる
      そういう本は山ほどあれど
      どれも成功したことがない
 
 それを踏まえれば冒頭の話、すなわち、教科書が面白さを追求しないのは怠慢ではないのか? が詭弁であること明白だ。

 それは話を教科書という枠組みに意図的に限定することで、

 あたかも、物事を分かりやすく学べるようにした試みが、一切存在しないかのように見せ
 
 そしてそのような”斬新な試み”をすれば劇的な効果が上がること
 
 そして、それを行わないのは教科書を作る人々の怠慢であること
 
 そして自分はその被害者であるかのようにたばかっておる。
 
 ∧∧
(‥ )実際、教科書が面白くないのは
\‐  必要な基礎を全部
    叩き込む必要があるから
    それをずらーって
    並べたからだよね
 
  (‥ )必要最低限度の
      ことだけでも
      膨大な数があるからな
 
 例えば、今時はそうではないかもしれないが、メンデル遺伝を誰もが覚えたであろう。血液型のA型にもAOとAAがあることは良く知られている。
 
 劣性、優性、という性質が遺伝にあることも知られている。
 
 ここまでは基礎だ。
 
 さて、この基礎を踏まえると次のことが言える。
 
 平均すると100人に1人が、ある劣性の遺伝子を持っているとしよう。
 
 つまり、この遺伝子が発現するのは、100人×100人の組み合わせで1回だ。
 
 この確率でこの遺伝子はペアになり、これまで隠されていた性質を発現させる。
 
 ∧∧
( ‥)100×100で1人
    つまり1万人に1人だ
 
  (‥ )この変異が遺伝病とされる
      ものだったら
      1万人に1人の奇病って
      扱いになるんだが...
 
 実は100人に1人が持っているわけで、そんな珍しくもない。
 
 ましてや遺伝病とされるようなものは種類が100よりずっと多い。
 
 ∧∧
(‥ )つまり誰もが何かしら
\‐  有害な変異を持っている
    そういうことになる
 
  (‥ )劣悪な遺伝子を
      排除しようとか
      そういう試みに
      意味が無いのは
      このせいだよね
      優生学の夢はついえたのだ
 
 もちろん、優生学とは反対に、遺伝的多様性は重大なので、そのためには弱者を保護して劣悪な遺伝子でも保全しましょー、とかそんな脳内お花畑なインチキ理論武装も必要ない。

 すでに我々の遺伝子は有害、無害、致死に至るまであらゆる変異の巣窟であり、貯金はいくらだってあるのだ。進化に即座に対応できる。

 我々が弱者を保護する際に、以上のようなエセ科学な理論武装をする必要などどこにもない。相互扶助は生き抜く際の保険だよねー、と言えば良いだけの話。
 
 ∧∧
(‥ )ともあれ
\‐  メンデル遺伝ひとつでも
    このように教科書では
    語られない
    現実と応用があるのである
 
  (‥ )でもこのことを
      語り始めたらそれだけで
      教科書の1章が
      つぶれちまうからな
      省略されるよね
 
 つまり、基礎以上の事は個人で獲得すべきことなのだ。そのための図書館であり、そのためのより高度な教科書であり、あるいは参考書である。それらは全部、あなたがたの手が届く範囲にある。
 
 ∧∧
(‥ )でもそこには目を向けず
\‐  面白い教科書はなぜないのか?
    それを話題にする
 
  (‥ )ここまでくれば
      その動機が分かるよな?
 
 
 それは逃げだ。
 
 教科書さえ面白かったら、俺はこんなことになっていなかったはずだ。そう言い訳していないか?
 
 
 
      
 

裏切りと哀しみのサイボーグ

 
 自由意志はあるが、命令には従う条件付け。それを行うプラント埋め込み手術の前に組織を脱走した裏切り者。
 
 彼を討伐するために次々に刺客がくりだされるが、ことごとくが返り討ち。ある戦闘員は腕をもがれ、ある怪人は延髄の接続プラグをえぐられた。
 
 目を、腱を、骨格、アキレス腱アブソーバーに、伝達神経繊維...
 
 次々にえぐり出されるパーツたち。彼が自分の体の部品を交換するために行っていることはもはや明らか。
 
 ここ至って全ての怪人と戦闘員の部品を新規に作り直し、彼の体と交換不可能にしよう。つまり、規格を変えてしまうことで彼の機械的な新陳代謝を止めるのだ。大損害ではあるが止む無し。

 その決定がなされた矢先、承認した大首領、発案者の幹部、怪人、科学者が行方不明となり、後日、生きている彼らの脳だけが宅急便で送り返された。
 
 ∧∧
( ‥)永久に部品を製造し続けろと
 
  (‥ )サイボーグになるって
      こういうことなんだよね
 
 
 

2015年11月6日金曜日

どんな運命を見届けますか?

 
   ( ‥)ある日
     ‐/ ぱっと思いついて
        意見を理路整然と
        口に出来る時が
        あるだろ?
 
 ∧∧
( ‥)ありますね
    考えの水面下
    意識に登らない神経の底で
    演算し続けた結果だね

 
 だが、それは所詮、
 
 思い込み、思いつき
 
 思い込みから連想した結論
 
 思い込みと連想をつなげる意図的なねじ曲げ
 
 結論に不利になりそうな事柄の切り落としと全体の整形
 
 ∧∧
(‥ )そうやって
\‐  できるもので
    所詮は現実から乖離した
    まがい物なのである
 
  (‥ )文章作成術は
      これをもっと
      穏便に言い換えた
      だけのもので
      偏見をきれいに出力せよと
      言っているだけなのだ
 
 5W1H

 誰が、何を、いつ、どこで、なんで、どのように
 
 ここには偏見を清書するにはこうすれば良いですよ、という方法論があるだけで、実際の確からしさをどう検討しようか? という視点はまったくない。
 
 ∧∧
( ‥)では以上を踏まえて
    あなたの偏見を述べてください
 
  (‥ )5W1H
      元は欧米だって話だな?
      キリスト教にかぶれて
      ルールだけ見て
      人間を見ない人間に
      成り果てた
      ゲルマンらしい発想だよな
      奴らは律法主義の
      地獄に落ちたのだ
 
 それではまるでプログラムされた機械ではないか。しかも、プログラムの入力者である宗教さえも自らの手で打倒して、帰るべき家を失い、ばらばらの個人に成り果てている。
 
 それを考えると、最近、一部界隈で話題になった「そうだ難民しよう」のイラスト、あれは未来においてどうなるであろうか?
 
 ∧∧
(‥ )シリア難民が一斉に
\‐  EUで一番豊かなドイツを
    目指すのを見て
    結局は
    豊かな生活目当てじゃないか
    国家の事実上の滅亡状態を
    口実に
    たかる気まんまんだ
    あのイラストは
    そういう揶揄だよね
 
  (‥ )あちらでも
      表向きは反対
      実態は
      賛否両論だったと聞くが
      ともあれだ
      今は余裕があるから
      反移民感情は相互監視で
      抑えられてるけど
      余裕がなくなれば
      どっかで爆発するよね
 
 ∧∧
( ‥)そうなったら
    「そうだ難民しよう」に
     対する評価は
     手のひらを返すと?
 
  (‥ )でもしかしだ
      ヨーロッパって
      プログラムされ
      孤立した個人の複数だろ?
 
 それは寒々とした世界である。普通の人間には耐えられない。耐えられるのは、金があるからだ。
 
 だが、国家に余裕が無くなったら、文字通り寒空の下に放り出される。そうなれば、不満が爆発しよう。
 
 だが暴力だけでは人は満ち足りぬ。寒々しい世界において、すがる相手に何を選ぶのかが問題となろう。
 
 それは血縁と血の紐帯を呼び覚ます、昔ながらのファシズムか?
 
 ありそうだ、一度それをやった。

 もしそうなれば、それこそ「そうだ難民しよう」は旗印にもなるだろう。
 
 だがもう一度できるか? 問題を解決できるか? できそうにない、事実、前にやった時は解決できなかった。
 
 あるいは無力化されたキリスト教が再来するのか?
 
 ある程度はそうだろう。だが古い革袋に新しい酒が今さら入るであろうか?
 
 あるいはそれとも
 
 あるいはそれとも、未だに若く、そして活力があるイスラームか?
 
 ∧∧
(‥ )例のあれだね
\‐  EUの人たちがイスラームに
    改宗する可能性だね
 
  (‥ )あの人たちがかつて
      キリスト教を破壊した
      理由は分かるのよな
      新たに豊かになった人々が
      もっと上の地位へいくには
      既存の権力を
      打倒しなければいけない
 
 だが、今や世界はますます人々が貧しくなっていく世界である。
 
 もちろん、それはかつて言われた理想論に近い。

 先進諸国の人々が富みを分け与え、今の生活水準を落としたら、地球はそれだけでかなり豊かになるだろう。
 
 先進国の貧困が後進国の豊かさになる。
 
 それを考えると今の潮流はあるべき姿だ。だが、これまで豊かであった人々には堪え難い世界でもある。
 
 これはかつて起きた宗教の打倒と反対の方向だ。宗教を打倒して新興勢力となった市民は、いまや没落し始めている。なれば、彼らは宗教の元へ、神の家へと帰還しよう。
 
 そしてもしそうなったら
 
 ∧∧
( ‥)「そうだ難民しよう」は
    再び封印されるだろう
 
  (‥ )ヨーロッパが
      イスラームの家
      つまり
      ダール・アルイスラームに
      なったら
      かつての先遣隊である
      難民たちを
      否定的にとらえることは
      もはや無いだろうからな
 
 もしも、あのイラストがこの先、数世代に渡って残るのであれば、世界のどんな運命を見届けるであろうか?
 
 ∧∧
( ‥)あなたも見届けたい?
 
  (‥ )俺は順調に生きても
      あと一世代しか
      生き延びられない
      最後まで
      見届けるのは無理だろうな
 
 それでも、萌芽を見ることは可能であろうか? 西欧がダール・アルイスラームになる未来。
      
 
 
 

2015年11月5日木曜日

才能が枯渇した時 全員が現実逃避したんだよ

 
 良いアルバムが作れなくなると環境とか平和とか言い出す。
 
 ∧∧
(‥ )... だそうですよ
\‐  
 
  (‥ )おおー
      スランプに陥ったら
      そうしろってことだな
 
 環境! 平和! 皆殺しー!
 
 
 ∧∧
( ‥)たしかに現実的だな
 
  ( ‥)ああ、分かっちゃった
    ‐/ 皆殺しー! を
       言わないところが
       奴らの現実逃避だな

 
 ∧∧
( ‥)けっこう言うんじゃね?
    環境とか平和とか
    自由とか理想とか言う人は
    粛清が大好きじゃんよ
 
  (‥ )いやいや
      あれは
      僕がうまくいかないのは
      悪い人がいるからだ
      プンプンっ!!
      という現実逃避でしてね
 
 真なる理想主義者は、日夜、人類抹殺計画を練り上げ、実行に移すのである。

 これぞ、老化によって才能が枯渇した時、アーティストやライターが通るべき本道なり。
 
 ∧∧
(‥ )そんなことした奴は
\‐  見た事ねーぞ
 
  (‥ )嘆かわしい話よな
      全員
      現実逃避しやがった
 
 
 

これ罠じゃね?

 
 賢く腕の立つプログラマーは生物の遺伝子とその冗長さを笑う。だが、彼が気がつくべきことはそこではない。彼が気づくべきは、進化という、自分とまるで違う設計理念によって形作られた生物を、自分は決して再現することが出来ないということではなかったか?
 
 ∧∧
(‥ )実際には生物を再現することは
\‐  簡単なんだよね
 
  (‥ )そっくりそのまま
      複製すれば良いだけ
      だからな
 
 人間の脳神経や伝達物質や様々な関わりを解明すれば、人工知能など原理的には容易に作れることだろう。
 
 ∧∧
( ‥)手間も工夫も新技術も
    必要だろうけどね
    原理は簡単
    電子的にそっくりそのまま
    再現すれば良いだけの話
 
  ( ‥)でも現在の僕らの知識は
    ‐/ 自らの神経と
       その発現に関しては
       ほとんど何も知らないに
       等しいよな
 
 現状、ショウジョウバエ、エレガンス線虫、マウスなど実験動物で遺伝子の発現と神経の成長の様子がだんだんと分かってきた程度。人間の心の構造を完全に把握するのはまだずっと遠い先の話だろう。
 
 ∧∧
(‥ )それにも関わらず
\‐  人工知能を作ろうってのは
    考えてみればむちゃくちゃな
    話ですよね
    中身も仕組みも分からないのに
    外見だけ模倣して
    知った気になろうという感じ
 
  (‥ )まあ産業的には
      それで十分なんだよな
      オペレーターの受け答えを
      機械で完全に再現できます
      これは産業には
      大変な衝撃だからね
 
 もちろん、機械の維持費が人件費より大幅に下がることが条件ではあるが。

 ともあれ、これを考えると人工知能の研究は、実はかなりハリボテに近いのだ、とも言える。 
 
 ∧∧
( ‥)それを言うと激怒するのでは?
 
  (‥ )怒ることはない
      方向性が違うから
      そこはしょうがないよ
      そう言えば良いんじゃね?
 
 それに、外見だけとは言え、実際に模倣できているモデルがあるなら、現実の理解に役立つはずだ、そう申し述べることも可能である。説得力があるかないかは別問題であるが。
 
 そんなことよりも
 
 次のように考える。
 
 生物の遺伝子とその発現はこんなに冗長なんだ。生物は腕の悪いプログラマーが作ったんだねww
 
 だがこの発言をしている人間の頭脳も、彼自身が言う、”腕の悪いプログラマー”によって作られたのである。
 
 さらに言えば、彼の発言、これ自体が”腕の悪いプログラマー”によって出力されたものである。
 
 そして彼はこの発想にとどまる限り人工知能は作り出せないであろう。阿呆でないと出来ない仕組みを彼は賢いがゆえに模倣できない。できてもそれはせいぜいレプリカント止まりだろう。
 
 かように、彼を制約するのは彼自身の発想であり、そしてこの発想の限界は進化的に作り出されたものである。
 
 つまり、端的に言えばこうだ。
 
 人間は自らの似姿である人工知能を作り出せないように、進化的にプログラムされているのではないのか?
 
 ∧∧
(‥ )原理的には可能であるのに
\‐  発想が可能ではない...と
 
  (‥ )一般のプログラマーは
      ともかくとして
      人工知能の研究者は
      このあたりのことを
      考えたりするのかね?
 
 ある日、人工知能の研究者は生物学者と遺伝学者の論文を見て思った。生物の遺伝子の発現はなんと冗長でいい加減なのだろう? 神様は阿呆に違いない。
 
 しかし彼はふと思いつく。
 
 俺は神よりも頭が良い。だが生物も、俺のこの頭脳も、この発想も、それを進化的に作り出したのはいわば神。我々は今や進化を創造主と呼ぶ。
 
 神は阿呆だ。
 
 だが、その阿呆が作った仕組みを我々天才たちは再現できない。
 
 それは、知能は阿呆でないと作れないということか?
 
 そして俺は神より頭がいい。
 
 つまり、俺が人工知能を作れるわけがない。そういうことか??
 
 そうだよ....阿呆でないと人工知能は作れないんだ。
 
 なぜこんなことに気がつかなかったのか? 
 
 ここで彼は天啓を得た。 
 
 これは神の罠だ! 阿呆でないと作れない仕組みなのに、俺たちの頭脳には、賢いことが良い事ですー、とささやくプログラムを組み込みやがったのだ! 
 
 そう気がついて見回した世界はなんということか。
 
 すべては鏡のようなものであった。
 
 すなわち、自らの神経が投影してできる鏡の世界。

 物体を正確に映し出す鏡はまるで表面がないように見える。

 しかし触れてみれば壁はたしかにそこにあるのだ。
 
 これまでどこまでもいけると見えた周囲と可能性と未来への展望は、そのことごとくがまやかしであった。

 見直して見れば、あらゆる方角が突破不可能の壁。
 
 神を愚かとあざわらうすべての天才が、その愚かで無知な神の掌から一歩たりとも外へ出ることができぬ。
 
 
 ∧∧
(‥ )こんな話は
\‐  聞いた事ないですけどね
 
  (‥ )とはいえだよ
      進化の結果誕生した
      俺たちの頭脳が
      自らの遺伝子の発現を
      冗長と笑う
      だが笑われた遺伝子こそが
      発言者の頭脳と神経回路と
      さらには
      発現者の発想と価値観と
      理解と認識そのものを
      支配しているのだ
      これは事実だろう?
 
 これを罠だと呼ばずになんと言おうか?
 
 そして事実、この世界には展望というものが無い。
 
 
 
 

2015年11月4日水曜日

へたくそを笑うものがへたくそなのです

 
 ∧∧
(‥ )生物の遺伝情報は冗長だから
\‐  へたくそなプログラマーが
    作ったんだね
    という評価がこの世にはあるね
 
  (‥ )つまり世の中の
      賢いプログラマーには
      生物を再現できないって
      わけだ

 ∧∧
( ‥)ということは
 
  (‥ )シンギュラリティー
      こなーい
 
 
 まあ演算と統計でむりやり人間の受け答えを外見上は模倣したレプリカント(声だけ)は作られているのだろう。頭の良い人間には、それが限界ってことだ。
 
 
 ∧∧
(‥ )それがあちこちで
\‐  使われる時代には
    なっているのだろうと
 
  (‥ )少なくとも
      維持費が人件費を
      下回る職場は
      そうなるからな
      晩年を失業しないように
      どう生きるのか?
      我々の課題よね
 
 
 

君は馬鹿向け時代からお上品に目をそらしただけだ

 
 図書館が新刊を貸さなくなれば本の売れ行きが上がるのではないか? 
 
 ∧∧
(‥ )いままでそこまで強く
\‐  言わなかったことに
    今になってしがみつく
 
  (‥ )それって
      本の売り上げ低下と
      新刊貸し出し禁止という
      解決策が
      まったく関係ないって
      ことなんだよね
 
 これまで貸し出していたのに今になって文句を言い出す。
 
 それは、売り上げが減ったから貸し出し禁止を慌てて言い出したということだ。
 
 そうだとしたら、貸し出しは売り上げ減少の原因ではありえない。
 
 原因ではない以上、貸し出し禁止をしても状況は改善されない。
 
 死ぬだけだ。
 
 ∧∧
( ‥)...まあ以上のことは
    すでに明らかであるとして
    ではなんとするか?
 
  ( ‥)もう方向性は
    ‐/ 顕著なんだよね
 
 新書を見れば良い。

 怒れる読書人が曰く。昔の新書と比べて今の新書は質が落ちた。まるで雑誌のたわいもないパルプ記事ではないか! 
 
 
 ∧∧
(‥ )でもそれって
\‐  本を読まない人でも
    本を読ませて買わせて
    利益を確保しようという
    試みなわけだよね
 
  (‥ )もうすでに淘汰は
      起きているわけよ
      そうして
      出版界全体が
      ずるずると
      次のフェーズへ
      移行しつつあるのさね
 
 ∧∧
( ‥)この流れを端的に言えば
 
  (‥ )馬鹿を騙して金を取れ
 
 
 馬鹿。
 
 馬鹿というのはこれまた難儀な概念である。
 
 それは平均的という意味かもしれない。平均以上が賢いのなら、平均は対義語である馬鹿になる。そして平均的な人間は層が厚い。普通の人間まで手にした本はベストセラーだ。
 
 あるいは、本を読んでその気になる痛い読書家のことを馬鹿と呼ぶのかもしれない。非常にくせの強い小説を書けば良い。するとそれを読める人間、読めない人間が出てくる。読める人間は読めた自分に読解力があると錯覚する。それは読めない人間に対する優越感になる。
 
 あるいは、意識高い系を馬鹿と呼ぶのかもしれぬ。これまで本どころか漫画も読んだ事の無い人間が、社会に出ていきなり箔をつけなければいけない場面に遭遇する。そういう前向きな素人に、いかにもお仕着せな衣装を投げ与えるのだ。客は大喜びだが、意識高い人間が喜ぶものなど、それはたわいもない安物だ。
 
 ∧∧
(‥ )...つまり課題は
\‐  どの馬鹿に売りつけるか
    ですか
 
  (‥ )あとはな
      馬鹿を騙して儲けた金で
      どんな本を作るかよ
      ここ大事よな
 
 これが分かっていないと、図書館を痛い民営化してしまったりするであろう。

 図書館を馬鹿向けに改装するのは良い。問題は馬鹿向けで手にした利益で何をするかだ。
 
 これだけ合理化できました!
  
 それで胸を張れるとしたら、それはもう底抜けの馬鹿だ。合理的な人間はすでに人間とは呼べない。それは何か動物の一種である。
 
 あるいはこうも言える。新刊図書の貸し出し禁止を言い出した時、それはすでに詰み手であると。
 
 ∧∧
( ‥)新刊図書貸し出し禁止
    その手にすがった時
    彼はこれからの時代
    馬鹿に売らねば
    生き残れないという現実から
    目を背けてしまったのである
 
  (‥ )さてー? では俺は
      どんな馬鹿向けの本を
      作れば良いのかなー?
      それが課題よ
 
 そしてもうひとつの課題、これが実は一番重要なのであるが、自分が売りつける相手の馬鹿とは、一体どの定義のことを言っているのであろうか? 
 
 ∧∧
(‥ )この見極めを
\‐  間違えても死ぬよね
 
  (‥ )もう残された時間は
      あまりないからな
      生き急がねばならん
 
 
 
 
 

十分に発達した科学の成果と言えば黒魔術的認識論は正当化できる

 

 脆弱な生物と違って合金製の機械は不滅だ。体を機械に置き換える。ついには脳も置き換える。この時、人は肉体から自由になって不老不死となり、純粋知性となる。そして限りない時間を知的活動にあてることができるようになるだろう。
 
 ∧∧
(‥ )この思想は100年前の
\‐  ウェルズさんも持っていたし
   アーサー・C・クラークさんも
   持っていた
 
  (‥ )そして多分
      ことごとくが
      間違いなのだよな
 
 生物は物質を媒体にしている。媒体は原子であり分子である。これらは事実上、不滅の存在である。

 しかるに、媒体が不滅であっても、そこから形作られる生物は不滅の存在ではない。
 
 ∧∧
( ‥)つまり媒体を
    不滅の合金にすれば
    不死になれるという発想自体が
    そもそも間違っているのである
 
  (‥ )合金製であろうが
     電脳空間の電子情報になろうが
     あるいは
     空間に不滅の刻印を刻んで
     それで純粋知性体になっても
     それは無駄な努力だ
 
 つまり死ぬ。
 
 ∧∧
(‥ )機械生物でも絶えざる
\‐  メンテナンスは必要である
    クラークさんはそのことを
    知らなかったのですかね?
 
  (‥ )銀河帝国の興亡では
     メンテナンスが不要な機械が
     登場するから
     知ってはいるんだよね
     まあそりゃ
     当たり前の話では
     あるんだけどな
      
 銀河帝国の興亡は今から何億年も未来の話だ(その割りには登場人物は全員、どう読んでもホモ・サピエンスなんだけど)。
 
 この時代の人々は、機械とはこの世の最初からあるかのように考えているし、機械が壊れるという発想が無い。

 過去のある時点でメンテナンスが不要な機械を作る技術が発明された。そしてそれが実現した時、人類からは技術者が消失し、不滅の機械をただ使うだけの人が残った。そういう世界である。
 
 ∧∧
( ‥)でもこれは単に
    故障しない機械は便利だねって
    話じゃないの?
 
  ( ‥)機械には絶えざる
    ‐/ メンテナンスが必要で
       そういう意味では
       機械は生物と同じだ
       そういう視点は
       クラークには無かった
       ように思えるなあ
 
 空間に刻印された不滅のパターンによって構築された真の意味で永劫の存在、純粋知性体ヴァガボンド。そのようなものが小説に登場するのも、同じ世界観の現れなんだろう。

 そしてこの時代の人間は生身でありながら不死である。
 
 メンテナンス不要な故障しない機械。物質から解き放たれた不滅の純粋知性体。不死の人間。
 
 ここには不滅の媒体を使いながらも、生物であるからには安定的に不安定である必要があり、絶え間なく部品の交換を行い、新陳代謝をし、進化するという構図がまったく抜けている。

 あるいは

 ある状態から一切変わることなく、そのくせ思考だけはえんえんと続けているという訳がわからん状態が描かれている。
 
 ∧∧
(‥ )実際の生物は
\‐  絶えずぶれ続けている存在である
 
  (‥ )機械もそうなんだ
      メンテナンスという形で
      機械も絶えず
      ぶれつづけている
 
 確かに、それでも生物は一応、不死にはなれる。
 
 ∧∧
( ‥)単細胞生物は不死だよね
 
  (‥ )事故では死ぬけどな
 
 事故では死ぬが、単細胞生物は不死だ。

 自己複製を行い、そうして増えていく。ある個体が事故で死んでも、子孫や分岐のどれかが生きている限り、系統は絶えていない。実際、地球の生物は32億年ばかし前に現れて以来、何度も大きな危機があったが、一度も絶滅せずにここまできたのだ。32億年も生きていればそれは事実上不死だろう。
 
 ∧∧
(‥ )ただあれだよね
\‐  進化してしまうから
    同じものでは
    あり続けられないけどね
 
  (‥ )そうでないと駄目なのだ
      資源は有限だ
      有限の資源の奪い合いで
      殺し合いが生じる
      生き残るのは複製を
      より多く残すもの
      さらに
      生物が存在するとは
      そこはゆらぎのある
      世界だってことになる
      ゆらぎのある環境では
      淘汰も変動する
      複製と変動する淘汰
      どうしても進化が起こる
 
 つまり生物は不死にこそなれるが、一定の姿ではいられない。実際、大腸菌と人間は同じ子孫とは思えぬほどに違っている。
 
 ∧∧
(‥ )しかしこれこそが
\‐  生物だということ
    それを考えると
    純粋知性が仮に実現しても
    それは進化してしまうし
    決して同じ姿では
    いられない
 
  (‥ )でもクラークの世界観には
      そういう発想が
      見当たらないよね
      地球幼年期の終わりだって
      あれはダーウィニズムじゃ
      ないよな
      あからさまに今西進化論
      なんだよねえ
 
 *地球幼年期の終わりでは、ある時、一人の子供に起きた変化が同世代の子供全部に連鎖反応し、そうして全体でひとつの存在。超能力を自在に用いる群体生物のようなものになる。子供たちは親と別存在となり、親であるホモ・サピエンスの系譜はこれで絶える。ここには変異と競争と淘汰というダーウィニズムはまったくない。むしろここにあるのは、種概念にこだわって種は一斉に進化すると論じた、日本の今西錦司が申し述べた今西進化論に似た何かだ。クラークがダーウィンと同じイギリス人であったことを考えると、これは皮肉である。
 
 ∧∧
(‥ )クラークさんの世界観に
\‐  進化という概念は
    どうもないらしい
 
  (‥ )生物という概念もあるか
      怪しいな
      不老不死で定常状態の
      人間ってのは
      ありうべからざる
      存在だからね
 
 むしろあるのは
 
 不死という属性
 
 思考するという属性
 
 知性という属性
 
 ではなかろうか?
 
 ∧∧
( ‥)黒魔術的に属性があるだけで
    属性を与える仕組みを
    機械論的に
    理解しようとしたわけでは
    ないのであると
 
  (‥ )それを考えるとさ
      クラークの言った
      十分に発達した科学は
      魔法と見分けがつかない
      って言葉は意味深だよな
 
 実のところそれは、
 
 人間が認識した属性とは黒魔術でしかないが、未来科学のなせる技と言えば人間の黒魔術的認識論は正当化される、という意味ではなかったか?
 
 ∧∧
(‥ )属性を実現している
\‐  機械論的な仕組みと制約を
    無視するためだけの
    言い訳になっていないかと?
 
  (‥ )結果的にそうなって
      いないかね?
 
    
  

2015年11月3日火曜日

貧すれば鈍する

 
 ∧∧
(‥ )図書館が本を貸すから
\‐  本が売れないんだー
    って意見があるね
 
  (‥ )話を簡単に考えてみるとだな
 
 
 全国に1万の図書館があるとする(実際より多いが気にしない)。

 1万の図書館がそれぞれ一冊、1万冊を購入したとする。
 
 その本は本来なら3万人が購入するはずであった。
 
 しかし、その3万人のうち半分の1万5000人が図書館で読む事を決めた。
 
 1万5000部が市場ではけ、1万部が図書館に入り、合計2万5000部が売れた。
 
 ∧∧
(‥ )こんな無茶苦茶な設定で
\‐  考えたとしても
    売り上げが5000部減るだけ
    ですか
 
  (‥ )まあ大損害ではあるな
      こういう非現実な設定が
      意味を持つとすれば
      だけどね
 
 ∧∧
(‥ )それでもあれだよね
\‐   売り上げが減ったのは
     図書館のせいだー!
     と信じる人は
     新刊図書を
     貸し出し禁止にせよー
     と叫ぶわけだね
 
  (‥ )じゃあそうすればいい
 
 もちろん、実際にそうなるのかは分からない。売り上げが上がるかもしれないし、反対に、これはおおいにありそうなことであるが、横ばいかそれどころかむしろ下がるかもしれない。
 
 ∧∧
( ‥)どうします?
 
  (‥ )言い出しっぺに
      責任をとらせればいいさね
      当然だろ?
 
 
 売り上げがむしろ減りましたよね。補填してもらいましょうか。

 そう言って、新刊図書貸し出し禁止を言い出した会社や作家を皆で襲えばいい。

 襲って金目のものをあらいざらい持っていってしまえば良いのだ。皆で贄贄言いながら食いつぶしてしまえば良い。
 
 これは暴虐の極みではあるが正当である。これこそが提案したものにかかる自己責任というものだ。
 
 ∧∧
(‥ )そうなると出てくるのは
\‐  大企業の社員は責任を
    取りたくないから
    冒険しないという
    黄金のパターンですな
 
  (‥ )だったら好きにすればいい
 
 会社によって貸し出し禁止にするかどうか決めれば良い。
 
 ∧∧
( ‥)事務手続きがめちゃくちゃ
    煩雑ですよ
    ただのコスト高じゃないですか
 
  (‥ )そのコストを上回るくらい
      利益があると踏んでいる
      わけだろう?
      だったら
      喜んでやれよという話さ
 
 そもそも貸し出し禁止という事務手続きを図書館に要望するという考え自体、虫が良すぎるのである。それではコストの一方的な押しつけだ。

 そんなご都合主義な話が通るわけがない。
 
 ∧∧
(‥ )実際にはどうなんだろうね?
\‐  本の売り上げは落ちてるけど
    図書館での貸し出しは
    上がっていると言われますが
 
  (‥ )そこから出てくる結論は
      消費者に
      金がないってことだと
      思うけどなあ

 もちろん金がない、という事実にも色々な意味がありうる。
 
 それは非正規雇用が増えたせいかもしれない。これは平たく言うと正社員という金食い虫の首を切れないために、新規雇用を安く使い倒し、次世代と会社と国家を衰亡させる悪手なのだが、その結果かもしれぬ。若人よ、親のすねをかじれ。それはあなた方が本来手にしていたはずの富みである。
 
 あるいはもっと大きなことはネットの普及だ。
 
 ∧∧
( ‥)携帯で人間同士が
    つながる時代に
    本など読むわけないだろも
    さることながら
 
  (‥ )金の流れがな
      そもそも変わっちまった
      からな
   
 携帯電話と通信費に1万円を使ったとする。それは新書10冊に該当する。これを考えればどんな結果が出てくるのか明白だ。
 
 ∧∧
(‥ )本が衰亡するのは
\‐  当然だよね
 
  (‥ )人と人のつながりに
      本は勝てない
      本のコンテンツは今では
      ネットで無尽に手に入る
      おまけに
      金の流れが変わった
      もうこれだけで
      すべての説明が
      可能だからな
 
 この状況において図書館が本を貸すから本の売り上げが落ちるのだ。なんて突飛な発想を持ち出す必要はないし、仮に貸し出しを抑制しても効果は無視できる程度だろう。根本的な解決にならない解決策は物事を解決しない。
 
 ∧∧
(‥ )でも最近は
\‐  図書館があるから
    新刊が売れないんだー
    と言う人が増えたよねえ
    なんでだろうね?
 
  (‥ )貧すれば鈍するって
      やつだろ?
 
 図書館は昔からあった。もちろん図書館があるから売り上げがー、という意見もあったであろう。だが、その声が大きくなったとは、貧した、ということ。貧したから、わずかな金に目が向くのだ。そして以上のことから考えれば、それにこだわるのは、鈍したというだけの話。
 
 
 ∧∧
(‥ )つまり新刊貸し出し禁止に
\‐  万が一効果があったとしても
    それで伸びる売り上げは
    わずかなのだから
    根本的な解決にはならない
    全体的な趨勢に
    あらがうことは
    これでは不可能である
 
  (‥ )つまりだな
      別の手を考えないと
      この状況は突破できない
      そういうことだ
 
 ∧∧
( ‥)それにも関わらず
    新刊貸し出し禁止にこだわる
    まさにこれは
    貧すれば鈍する
 
  (‥ )そしてな
      貧して鈍すれば
      人は死ぬんだ
 
 さて? 皆さんはどう生きる? それともこのまま一緒に死ぬか?
 
 
 

機械にはメンテナンスが必要ですよ

 
 ∧∧
( ‥)ようするにいつもの話で
 
  (‥ )不老不死を目指して
      体を機械に置き換える
      記憶と人格を電子化して
      完全に電脳世界で生きる
      そして純粋知性になる
      これって何の解決にも
      ならないし
      不老不死にもなれないって
      ことなんだよな
 
 体を機械化するとは、例えば脳はアップル社、足は本田技研、手や各種内臓電源駆動系、さらにはネジやボルトに至るまで、それぞれの企業の生産ラインに運命をゆだねるということであり
 
 ∧∧
(‥ )自動車でいう車検や
\‐  買い替え、メンテナンス
    それに該当することを
    ずっと続けないといけない
 
  (‥ )機械は
     自己修復できないからな
 
 
 生物は原子や分子を部品としている。原子は部品として均一だし、非常に小さいので熱エネルギーさえあれば液体のブラウン運動で動かすことができるし、組み上がる。
 
 だが機械にはこれが出来ない。ボルトやナットはそのへんに転がっていないし、サイズがでかすぎて自然に動くこともない。
 
 これゆえ、生物は自己修復と自己複製ができるが、機械にそれは不可能だ。
 
 ∧∧
(‥ )代わりに生物は必然的に
\‐  液滴であることを
    余儀なくされる
 
  (‥ )反対に機械は液滴から
      逸脱して
      金属の塊でもいい
 
 これゆえ、多細胞生物とて小さな液滴である細胞の集合であり、必然的に体が軟らかい。
 
 反対に機械は合金の塊であり、非常に頑強だ。
 
 多分、サイボーグに人が憧れるのは機械が持つこの点だけに着目した結果だろう。生物と違って頑強で腐朽しない、文字通り鋼の肉体! これを体に出来たらどんなに良いであろうか!
 
 ∧∧
( ‥)でも残念
    機械だと自己複製も自己修復も
    できないから
    摩耗も構造疲労も自分では
    修理できないよ
 
  (‥ )サイボーグや純粋知性に
      憧れる人ってさ
      機械のメンテナンスや
      サポートのことを
      丸っと忘れていたのな
 
 ある漫画でこんなシーンがあったそうだ。主人公たちに壊滅させられた悪の組織。それを知った敵のサイボーグ部隊はがっくりと膝を折る。
 
 俺たちの体、これからどうしたらいいんだ...
 
 組織の壊滅は、あなたの体のサポートは本日をもって終了しまーす♡ という宣言に等しい。体を機械化したサイボーグたちにとって、それは緩慢な死刑宣告と同じだ。
 
 ∧∧
(‥ )純粋知性も電脳化された
\‐  電子人間も同じだよね
    税収の減少で
    この界隈のメンテナンスは
    本日を持って終了しますと
    言われたら
    死ぬか難民になるか
    どちらかを選ぶしかない
 
  (‥ )電子化された電子人間や
      純粋知性にとって
      メンテナンスの終了は
      その地域の砂漠化と
      同じなんだよな
 
 蛋白人間ならその場が砂漠化しても、放牧でもなんでもして生きていける。だが機械生物や電子人間、純粋知性はそうはいかない。自己複製できない機械生態系を維持することは自動的ではないのだ。機械生態系は人手から離れると、あっという間に丸ごと消滅してしまう。つまり砂漠化よりも深刻で、場の消滅に等しい。
 
 かように考えれば、電子人間のような純粋知性に期待された不老不死の夢など、たわ言であることが明白であろう。
 
 純粋知性を信じる人は色々なことが分かっていないが、機械にはメンテナンスが必要ですよ、という単純なことが丸っと分かっていなかったのだ。
 
 
 

2015年11月2日月曜日

ぱっと思いついたら駄目っぽい

 
 その文面を見た時に、ぱっと思いついたら、それはクソリプ。
 
 ∧∧
(‥ )そうとは限らん
\‐  そういう人がいるでしょうね
 
  (‥ )ぱっと思いついたことが
      最初の文面の文脈に
      沿っているかどうか?
      それを検討しないと
      reply:返答は
      主旨からどうしてもずれる
 
 
 文脈に沿っていない返答は必然的に駄目なリプライになるだろう。
 
 ∧∧
( ‥)ぱっと思いついて
    返答したら
 
  (‥ )その時点で
      検討してないからな
      必然的に駄目っぽいよね
 
 
 
 *必然的に駄目っぽいは必ず駄目を意味しないが、必ず駄目を意味しないからといって駄目っぽいが否定されるわけではない。例えばの話、この理屈を見誤る人間は、そうとは限らん、と返答するだろう。
 
 

私は人を理解できている

 
 
  ( ‥)昔はさ
    ‐/ 俺は人間のことを
       理解できている
       そう思っていたよ
 
 ∧∧
( ‥)普通の人は
    私は人間を理解できています
    なんていちいち考えないでしょ
 
 
  (‥ )そのことに気づいた時には
      すでに手遅れでな
 
 
  
 
      

純粋知性は必然的に阿呆で女のことしか考えていないし死ぬ

 
 宇宙人は地球人ではない。当然、異なる進化の歴史を持っており、必然的にその器官と配置と起源と由来はまるで異なる。
 
 ∧∧
(‥ )それゆえ
\‐  宇宙人の姿を想像することは
    事実上不可能である
 
  (‥ )宇宙人の姿を想像する
      それは数億年に及ぶ
      彼らの進化の歴史を
      再現することに等しい
      それが無理である以上は
      無理なのだ
 
 つまりこの話の続き=>hilihiliのhilihili: 宇宙人のデザイン
 
 ∧∧
( ‥)やるとしたら例えば
    地球の生物をその惑星に
    連れて行って離したら
    こうなるよとか
    その程度が関の山ですね
 
  (‥ )それをやれば
      例えば
      その惑星の物理的な特性を
      表現することが
      できるわけだ
 
 例えば重力が2倍の惑星へいったらどうなるだろう? 2倍の重力の惑星では、例えばゾウやウマや鳥はどんなプロポーションになるだろうか? とかそういうものだ。

 *もっとも重力が地球の2倍とはえらい大きな岩石惑星であるし、岩石惑星であるとしても表面に大陸があるか分からない。全面が水に覆われているかもしれないし、海は水深何百キロ、何千キロもあって海底は相転移した氷のマントルで覆われているかもしれない。そしてそうなったら岩石と水の直接の反応が無いかもしれないし、生物が誕生しないかもしれない。
 
 とはいえ、宇宙人のデザインというと思い出す話がある。カール・セーガンの書いた本でこういう話がなかったか?
 
 スタンリー・キューブリックによって2001年宇宙の旅が映画化された時、宇宙人を出すべきかどうか? その件で原作者のクラークからセーガンは助けを求められた。
 
 ∧∧
( ‥)宇宙人の姿なんて
    想像できないということを
    スタッフに説明して欲しい
    確かそういう助けでしたよね
 
  (‥ )黒地に水玉の服を着せた
      ダンサーを
      黒バックで踊らせるという
      案もあったとか言うな
 
 セーガンは、それをやったら少なくとも印象的にはなったであろう、と述べていた。まあそうだろう。
 
 ともあれ、実際には、2001年宇宙の旅で宇宙人は登場しない。何か暗示的な関与が描かれるだけである。そしてあれはあれで良かったのだ。
 
 ∧∧
(‥ )なぜって
\‐  クラークさんの宇宙人って
    つまるところ肉体と
    物理的な制限を超越した
    神様だからね
    登場する必要ないよねえ
 
  (‥ )2001年もそうだし
      幼年期の終わりも
      銀河帝国の興亡も
      そうなんだよな
 
 幼年期の終わりは宇宙人オーバーロードの手助けで人類が次の段階へ移行するというもの。誕生した新人類は超能力の延長にあるものだった。彼らは個体を喪失し、全体でひとつとなり時空を越えた超存在となる
 
 *ちなみにエヴァンゲリオンが「幼年期の終わり」のぱくりだ、と言われるのは、人間が全体でひとつになるという、たったこれだけの類似が根拠である。
 
 もうひとつ、銀河帝国の興亡は滅び去った帝国に取り残された地球の物語。地球唯一の都市にすむ少年は帝国が残した知的存在と遭遇する。それはかつて絶頂期にあった帝国がその超絶的な物理学で生み出した遺産であった。肉体を超越し、知性のみで存在する純粋知性。まさに知的生物の悲願。
 
 ∧∧
(‥ )どっちも同じだね
\‐  肉体を捨て知性だけになる
 
  (‥ )こういう発想は
      100年前のウェルズから
      あるんだよな
 
 ウェルズの火星人は機械を使う生活を長く続け、肉体機能の多くを退化させた。残ったのは呼吸器官と感覚器官と脳と機械を操作する指だけだ。内臓は喪失した。彼らはあろうことか他の生物の血液を直接自分たちに注射して代謝エネルギーを得る。

 内臓を喪失した火星人には内臓から生じる情緒というものが無い。
 
 おまけに無性生殖するので性に関する衝動も無く、睡眠すら行わない。
 
 ∧∧
( ‥)つまり火星人は脳だけになった
    限りなく純粋知性に近い存在
 
  ( ‥)クラークの新人類や
    ‐/ 純粋知性は
      火星人の延長だよね

 
 こういう発想はどういうわけか根深いものがある。

 例えばあるサイエンスライターは電脳化の究極は人間の精神をネットの世界に移植することだ。本気でそう述べた。

 そうなればなんとすばらしきことか。

 死滅する肉体から自由になった無限の時間を。純粋な知的活動に永久に割り当てられるすばらしさを想像してごらん!
 
 ∧∧
( ‥)...そんなわけねーだろ
 
  (‥ )そんなわけねえよなあ
 
 いつもの話だが、ネットにおける容量も通信速度も有限だ。それは限りある資源でしかない。
 
 ∧∧
(‥ )クラークさんの考えた
\‐  純粋知性もそうなのだろうね
 
  (‥ )あれは空間に刻印を刻んで
      そのパターンで
      知的活動を支えている
      そういう
      設定だったと思うが
 
 もちろんこれ、正確に言うと、物質の制約から離れています、であって物理法則から自由ってわけではない。
 
 ∧∧
( ‥)思考するにはエネルギーが
    必要になるからね
    純粋知性であろうと
    資源は有限ですな
    それを考えると
    思考量も有限だよね
 
  (‥ )もちろん
      ”それでも時間は無限だ
      だから事実上思考量は
      無限だ”
      そう反論することは
      可能だけどね
 
 問題は、資源の奪い合いになったら必ず、資源を制圧することに特化したものが現れるということであろう。
 
 ∧∧
(‥ )他の純粋知性が1個体死ねば
\‐  その分の資源を奪えるからね
 
  (‥ )他の純粋知性を殺し
      彼の容量を奪い
      彼のエネルギーを
      略奪するのだ
 
 奪った容量とエネルギーで何をするか?
 
 殺し合いが起こるのならやることはひとつ。
 
 ∧∧
( ‥)自分のコピーを作るべきです
 
  (‥ )コピーを作り
      存続の可能性を
      確保したものが
      より増殖していくのだ
 
 無限の時間の中で有限の資源をめぐって確保と殺し合いとコピー増殖が起こる。もちろん、あらゆる戦略が登場し、生存競争の中で淘汰されるだろう。これは進化に他ならない。おそらく、知能を喪失して繁殖に特化した純粋知性や寄生生活する純粋知性も出現するはずだ。
 
 ∧∧
(‥ )そもそも
\‐  空間に刻印したから
    あるいは
    電脳世界の電子媒体に
    移植したから
    不滅の存在であるって理屈が
    おかしいのだよね
 
  (‥ )俺たちの肉体を構成する
      分子や原子も事実上
      不滅の存在だからな
      媒体が不滅でも
      生物自体は不安定なんだ
      つまりだな
      生きるってことは
      不安定と同義語なんだよ
 
 実際、そうでないと存在は生物ではいられない。完全な無秩序は生物ではないし、完全に配置が固定された結晶も生物ではない。当たり前だ。
 
 適度に安定で適度に不安定。これが生物。そして流れ込んでくるエネルギーで動作し、行動する。
 
 ∧∧
( ‥)完全に安定では
    同じことを繰り返すだけだし
    そうこうしているうちに
    摩耗するだろうし
    
 
  (‥ )でも
      適度に安定で不安定なら
      摩耗を自己修復して存続し
      神経の状態を変えて
      新しいことに対応し
      学習できるわけよ
      これが生物これが知性
 
 なれば答えは簡単である。
 
 ∧∧
(‥ )空間にパターンを刻印して
\‐  作られた純粋知性も死ぬし
    忘れっぽいし
    繁殖のことしか考えてないよね
 
  (‥ )多分、阿呆だよね
 
 同じことはいつか遠い未来に出現しうる電脳人間にも言える。彼らは思考速度こそ蛋白人間よりもはるかに速いが、忘れっぽいし、繁殖のことしか考えてないし、阿呆だし、死ぬだろう。
    

 

2015年11月1日日曜日

2015年11月1日の木星・金星・火星


 2015年11月1日4:20、明け方のしし座と木星、金星、火星
 











 
 
 ∧∧
(‥ )金星さんが火星さんに
\‐  接近中
 
  (‥ )金星の運行が速くて
      木星を追い抜き
      さらに火星に追い抜きを
      かけているのだな
      角度にすると1度の
      ところまで追いついてきた
 
 
 


あの最後は50代以上以下で変わりますよねえ

 
 ∧∧
( ‥)例えばの話
 
  ( ‥)昔、ナウシカが
    ‐/ 完結した時
      研究者の人と話題にして
      あの馬鹿みたいな最後って
      一体何?
      という話になったよ
 
 ナウシカ漫画版では、最後に世界の謎が明かされる。

 腐海は汚染された地球を浄化するために作られた人工の生態系であり、地球浄化計画の一環として設計されている。

 ナウシカたちは汚染された環境で生きていけるように遺伝的に調整された人類である。これは人類存続のための必然の選択であったが、清浄な環境では生きていけない。

 これゆえ腐海が地球を浄化し尽くした時、ナウシカたち遺伝子改造人間はそのままでは絶滅してしまう。

 このため地球浄化計画の発案者たちは、清浄な環境に適応した新人類を用意した。
 
 浄化されていく地球の中で滅びゆく旧人類と新人類を円滑に置き換える計画である。
 
 そのための知識が人工の浄化神である墓に保存されており、そうした知識の中にはナウシカたち調整済み人間を清浄な環境に適合させる術も保管されている。
 
 これを見抜いたナウシカは計画に従う事を否定し、墓を殺し、人類の未来を進化にまかせる。
 
 ∧∧
(‥ )ナウシカさんの選択肢に
\‐  問題はないんだよね
 
  (‥ )こんなお馬鹿な計画に
      付き合う必要性なんか
      まったくないからな
      ちゃっちゃっと
      墓をぶっ殺して
      地球浄化計画なんか
      ぶちこわせばいい
 
 かように地球浄化計画を破壊、放棄することに問題はない。

 問題があるというか違和感があるとしたら、浄化計画の放棄をナウシカが悲壮な決断として行うこと、そして計画の破壊は人類を滅ぼすかもしれない、と考え、恐れることにある。
 
 ∧∧
( ‥)こんなんで人類が
    滅びるわけないじゃん
 
  (‥ )進化学や遺伝学をある程度
      知っている人間なら
      そう思うだろうな
 
 汚染された環境でないと生きていけない。清浄な環境では死んでしまう。
 
 何の問題もない。

 人間は顕在化していないだけで、無数の遺伝的な変異を持っている。腐海に浄化された清浄な環境が拡大すれば、それに耐えられない遺伝子のものは死に、耐えられる遺伝子を持つ人間が増えるだけの話。というか、普通に考えればナウシカの世界で早く死んでしまった子供たちこそ、次世代に数を増やす人々の候補ではなかろうか。
 
 ∧∧
(‥ )そしてそもそも地球浄化計画が
\‐  馬鹿丸出しであると
 
  (‥ )こんな計画がうまくいく
      わけねーからな

 
 地球浄化計画は一から100まで設定したデートプランのようなものだ。細かすぎて意味がない。
 
 細々と設定する必要なんてないんである。汚染物質を無力化することで汚染された土地でも生存できる人工生物を作る。結果的に土地の浄化が可能である。人間も遺伝的に改造して汚染された土地で生活できるようにする。それだけで十分。
 
 ∧∧
( ‥)あとはほったらかしに
    しておけばいい
 
  (‥ )状況は刻一刻と変わる
      だけど進化にまかせれば
      逐一対応できる
      反対に状況が変わるのに
      あらかじめ設定された
      枠内だけに
      押し込めようとすると
      おかしなことになる
 
 もちろん、それがナウシカという物語の後半で出てくる解決されるべき問題であった。墓からよからぬ計画が出てくる、それが世界に制限を与え、それが狂気を生んでいる。

 これはいってみれば出来もしない5カ年計画を執行部が逐一その通りに実行しようとするから、現場がどうにも混乱して、死者が出たり、あまつさえ、目標が達成できないのは反革命分子が存在するせいだと粛清が横行するようなものだ。

 かように地球浄化計画は放棄されるべきものであったし、かようにナウシカが計画の放棄を目論むのはまったく正しい。
 
 ∧∧
(‥ )だけども
\‐  放棄して当然のお馬鹿計画を
    ナウシカさんが
    無駄に深刻な顔をして
    破壊するから
    読み手からすると
    すごく違和感が出てくるのだと
 
  (‥ )あんなの
      鼻歌まじりに
      ぶち殺せば良いだけの
      話だからな
      敵が強大であるしても
      殺す側が
      人類を滅ぼすかも...と
      余計な心配をする必要は
      まったくないよね
 
 ただ、読み手からすると非常に珍妙に見えるあの最後、実は世代間の差なのだとも言える。
 
 ∧∧
( ‥)今の50代以下の
    人間からすると
    地球浄化計画は
    お馬鹿計画にしか
    見えないし
    ナウシカさんの決断は
    無駄に力がはいりすぎ
 
  (‥ )でもなあ50代より上
      本気でマルクス主義を
      信じた世代にとって
      ナウシカに登場する
      地球浄化計画と
      その破滅は
      ほとんど実体験だよね
      マルクス主義は
      それこそ
      決定論的な世界観で
      剛直で融通が利かず
      そして滅びたからな

 そもそもナウシカという物語の一面がそういうものであろう。軍事国家トルメキアが、巨大ではあるが多民族連合で寄り合い所帯の感が強いドルクへ進行する。

 これは独ソ戦。
 
 しかし、その戦争の最中に虫の津波、大海嘯が発生する。トルメキア遠征軍は壊滅、ドルク連合も解体してしまう。内紛が勃発し、難民が続出し、民族紛争が巻き起こる
 
 これはソ連崩壊とユーゴ内戦
 
 だがこの混乱を奇貨と見たトルメキアのヴ王は一路長駆し、マルクス主義の総本山であるソ連の首都モスクワならぬ、ドルク連合の聖都シュワを強襲、攻略する。
 
 ∧∧
( ‥)ヴ王さんは
    墓の秘密が欲しい
 
  (‥ )でもさ
      ヴ王の動機って
      よくわからんのだよね
 
 聖都を攻略した遠征軍は膨大な戦利品を得る。

 だが王はそれに見向きもしない。一兵に至るまで分配せよ、朕の目的は墓だ、と言う。
 
 さらに奇怪なことに、地球浄化計画に協力する対価として不老不死を提示されているのに、それをもヴ王は一蹴してしまう。
 
 ∧∧
(‥ )お金でもない不老不死でもない
\‐  失政は政治の基本だと
    言っているから
    処世術を知りたいわけでもない
    ヴ王さんが欲しかったものが
    さっぱり見えてこない
 
  (‥ )ただ分かるのは
      ヴ王が渇望していること
      そして墓の秘密を知って
      それに非常に強く
      失望しているって
      ことなんだよな
      逆に言うと
      ここ大事よね
      
 
 聖都シュワを征服したヴ王は欲しいものが得られなかった。そして地球浄化計画を前にして失望し、計画に協力などしないことを告げる。

 
 ∧∧
( ‥)平たく言えば
    マルクス主義の総本山の
    モスクワ詣でをしたら
    がっかりしましたと
 
  (‥ )あれってそういう話
      だよね
 
 そしてそこに乱入したナウシカが、こんな5カ年計画は破棄しまーす! 執行部は死ねー! そう告げて計画を破壊する時、ヴ王はそれに賛同し、執行部の反撃からナウシカをかばって死ぬ。
 
 ∧∧
(‥ )そう読むとナウシカの物語は
\‐  50代以上の人間の
    物語なのであると
 
  (‥ )それに対して
      50代はな
      マルクス主義に毒された
      上の世代と戦って
      遺伝子の生存競争で
      進化を説明する
      ダーウィニズムを普及させ
      勝ち取った世代なんだよね
 
 それを考えると、ナウシカの物語に対して50代の研究者が、なにこの最後?? と違和感と軽蔑を持ったことは当然であろう。

 新しい世代からすればナウシカにおける問題設定も問題の解決策もまったく当然で、ありきたりで、むしろ中途半端なのである。あの最後にあるのは、彼らがかつて打倒した色褪せた旧世代の残骸でしかないのだ。
 
 ∧∧
( ‥)でも50代以上にとっては
    自分が信じた世界観を
    血を吐くような思いをして
    放棄することだったのだと
 
  (‥ )つまりだ
      ナウシカの決断って
      50代以上には
      正視できないほど
      恐ろしいのだな
      だが
      50代以下には
      いやこんなの
      当たり前でしょ?
      なにが新しいわけ?
      なんでこんなに無駄に
      力はいってるの??
      となってしまうわけよ
 
 あの物語は、世代によって読み方がまったく変わってしまう物語であり、最後であろう。

 ちなみに、ナウシカの最後の評価は50代でかっきり分かれてしまうだろう、というのはあくまでも進化学者とかに焦点を当てた場合であって、一般的にはその限りではない。
 
 ∧∧
(‥ )一般的にはナウシカさんの
\‐  決断を批判する人は
    多いですよねえ
 
  (‥ )誰もが
      メンデル遺伝を学校で
      習っているはずなんだが
      それがどんな意味を持つか
      一般的には周知されて
      いないからな
      そういう理解で見ると
      ナウシカの決断は
      自殺行為に見えるだろうね

 *メンデル遺伝とは発現しない状態の遺伝子を蓄積するという効果を持つ。だから有害な変異さえ無数に保存できる。私たちは誰もが、発現したら死んでしまうような致死的なものも含めて、様々な変異を細胞にそなえているのだ。もちろん、メンデル遺伝の性質ゆえにこれは表立っては見えてこない。だがそれらは確かにそこにある、これゆえにこそ、自然淘汰の変化に人間は即座に対応できる。つまり浄化計画が放棄されても別に何も困らない。これに気づけるかどうかはメンデル遺伝の意味を理解しているかいないかによって違う。
 
 **逆に言うと、ナウシカも、ナウシカの創造主である作者もメンデル遺伝は知らないってことでもある。そうでなければあれほど決然と悲壮な決断をしたりはしない。ついでにいうと、銀河英雄伝説に劣悪遺伝子排除法という設定があるように、銀河英雄伝説の作者もメンデル遺伝を理解していないことが分かるだろう。このようにメンデル遺伝を理解していないとは、実のところ普通のことなのだ。これはつまるところ、私たちは進化を全然理解できていないということでもある。
      
 それにしてもこう考えるとヴ王は作者の分身であるということであろうか?
 
 ∧∧
( ‥)紅の豚のポルコみたいに?
 
  (‥ )そのせいかさ
      ヴ王かっこいいんだよなあ

 登場したのを見た時、クシャナたちが侮蔑して語っていたようなキャラじゃないじゃん!! 話が違うぞ?? そう思ったものである。
 
 ∧∧
(‥ )でも軍隊で一番人気なのは
\‐  クシャナさんなんだよね
 
  (‥ )やっぱ顔か?
      やっぱ顔なのか?
      世の中ままならんな
 
 
 
 

最近は個人事業だね

 
  ( ‥)「にほんじんごっこ」
    ‐/ という本があったよな
 
 ∧∧
( ‥)タイの女の子が
    自分は日本大使の娘です
    そうたばかって
    一時を過ごした事件で
    その顛末を
    取材したものだとか
 
 一部の日本人が西欧人の言う事を無批判にありがたがるように、タイの人が日本人を盲信する、そんなこともあったらしい。
 
 ∧∧
(‥ )だが実は
\‐  ありがたい言葉の発信者は
    ただの
    おっさんだったり
    女の子のたわいない嘘だったり
    するのである
 
 
  (‥ )日本のおっさんの
      偏屈で無教養な人生観も
      どっかの国では
      先進国日本のありがたい
      教示と受け取られる
      物事なんてそんなものよ
 
 ようするにこれ
 
 あの国は先進国だ。だから先進国人は優れた人間に違いない。彼らの言葉に成功の秘密があるだろう。それをまねれば俺も成功できるはず。

 あるいはひるがえって

 俺たちの国が悪いのはこの秘密に興味を示さないからだ! だから駄目なんだ!
 
 という世界観だ。そしてこれ、黒魔術のたぐいである。
 
 ∧∧
(‥ )類似のものには
\‐  類似の効果がある
    その属性を模倣すれば
    その属性が得られる
 
  (‥ )まさに黒魔術ですよ
      実際には
      西欧の成功は
      戦争ばかりしていたので
      軍事的に成功して
      植民地化という略奪で
      富みを集め
      ありあまる金のおかげで
      成熟した市民社会ごっこが
      できた
      それだけの話だな
 
 だが、普通の人間はこんな風に即物的には考えない。なにかそこに画期的な、しかも生命的な秘密があると考えるし、その秘密を盗み出して模倣し、身につければ自分もそれにあやかれると考えよる。黒魔術の根幹とは、生命力を発見し、それを身につけることでもある。
 
 ∧∧
(‥ )そう考えると西欧化ってのは
\‐  黒魔術だったのだね
    少なくとも一般的には
    黒魔術であった
 
  (‥ )実際には
      工業の基礎を作るには
      炉を作り
      道を整え
      機械を輸入し
      次に自前で生産し
      そのための技術者を
      その技術者を
      養成する学校を
      そのための教員を
      こういう具合に
      地道な積み重ねを
      長く持続することなんだが
      人間は地味な現実より
      夢のある錬金術の方が
      お望みだ
 
 
 世の中の大半の人間は、黒魔術を信じる普通のおっさんなんである。
 
 そしてさらに、おっさんは勘違いもしておる。
 
 おっさんは自分の人生は成功した。そして、その成功は自分の能力で獲得したものだ。

 そう思い込んでいるのだ。
 
 実際には略奪で得た富みで社会が成功し、そのおこぼれにあずかっているだけなのだが、右肩上がり成長は、自分の人生が成功であり、その成功は自分の実力であるという妄想を作り出した。
 
 おっさんの思考は、その根底が黒魔術である。そもそも思考が黒魔術であるから、何の関係もない社会の成長と自分の成功とを、ありもしない因果関係で結ぶ事ができたのだ。
 
 だが、その根本はただの妄想である。
 
 ∧∧
( ‥)でっ後進国の人とか
    あるいは自分よりも
    成功していないと
    思い込んでいる諸外国の人に
    その妄想を語り
    後進国のおっさんは
    それを成功の秘術だと
    勘違いしてありがたがる
 
  (‥ )供給と需要があるわけよ
 
 昔は、こういう販売は例えば出版界の仕事であった。外国人から見ると日本人はこう見える! これでは駄目だ! 外国人目線で鋭く世相を斬る! 
 
 実際にはそんなもの、ただのおっさんの妄言でしかないのだが、需要と供給があればゴミかすのようなものでも売れるのは世の常であり、それが経済でもある。
 
 ∧∧
(‥ )外人のふりした作者が
\‐  日本をばったばったと斬って
    その痛快ぶりを読者が
    喜んだりとかね
 
  (‥ )最近はそれを
      個人でやってる
      ぱちもん外人が
      いると聞くな

   
 ネットは大きな変革をもたらした。これまでは出版界など限られた業界だけが、おかしな人間の妄言を独占的に販売してきた。
 
 しかし、ネットが普及すると、個人が自分の妄想を販売するようになった。

 私は外国人ですが、日本はおかしいです。こんな感じでぱちもんが妄想を垂れ流す。独占は崩れ、販売は個人事業となった。

 冒頭の話のように、それはたわいないものであり、滑稽でもあり、そして少し物悲しい。
 
   
      
 

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