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2020年1月6日月曜日

52箇所攻撃宣言

 
 ∧∧
(‥ )トランプ大統領は
\−  1月4日のtwitterで
    いざとなれば
    文化財を含めたイランの
    施設52箇所を攻撃すると
    ツイート
 
  (‥ )えーっと何々?
      Iran is talking very boldly...
 
 イランは図々しくもアメリカ施設への攻撃を語っている。我々が排除したテロリストの司令官、この雪辱をはらすためだと言っているのだ。しかるにこのテロリスト司令官はまさにいく人ものアメリカ人を殺し、多くの人々を手ひどく傷つけ、負傷させた人物だ。さらに言えばこの男の人生は殺人の連続であり、彼が殺した人々の中には何百人もの反体制イラン人も含まれているのである。

 彼は我々の大使館を攻撃し、さらには他の施設への攻撃も準備していた。イランは問題しか引き起こさない。それもずっとだ。義務として警告してさしあげよう。もしイランがいかなるアメリカ人、いかなるアメリカ施設であれ、攻撃をするのなら・・・

 我々はイランの52箇所を標的にしよう(これはかつてイランによって人質とされた52名のアメリカ人を意味している)。そうした標的にはイランにとって極めて重要なものもあるし、イラン文化にとって重要なものもあるだろう。この攻撃は、これらの標的、さらにはイランにとって、速やかかつ、壊滅的な打撃となるだろう。アメリカ合衆国はこれ以上の挑発を許さない。
 

 ∧∧
(‥ )最後のThe USA wants
\−  no more threats! を
    どう訳すのか迷うけど
 
  (‥ )単純に解釈すると
      脅迫は許さん 
      意味としては
      これ以上挑発するのなら
      どうなるか
      わかってんだろうな?
      ということだと思うが
 
 ともあれ、
 
 ∧∧
(‥ )...トランプのおっさん
\−  twitterだからと
    むちゃくちゃ言いよる
 
  (‥ )ははっ どっかの弁護士が
      さっそく記事を寄稿して
      文化財攻撃は
      ジュネーブ条約違反だと
      トランプ大統領を
      批判してるな
 
 とはいえ、重要なのはそんな点ではなかった(弁護士は自分の法的解釈能力を誇示するために記事を書くのであって、それゆえにその記事に未来予測と現状把握の価値はない。自己顕示欲な記事は普遍的価値を失うのである)。
 
 ∧∧
(‥ )肝心なことは
\−  イラクという国は
    北部のクルド、中部のスンニ派
    南部のシーア派より
    成り立っている国で
    しかも
    北部のクルド勢力圏にある
    油田を抜かせば
    重要な油田は南部シーア派の
    領域にあるってことでね
 
  (‥ )要するにアメリカとしては
      この争い
      基本的に負け戦なんよね
 
 
 まず第一にイランとの和平はありえない。

 だとしたら南部シーア派が油田を押さえた以上、イラクの石油の半分以上はイランの影響下に置かれることになる(実際、現在のイラク政権はシーア派、親イラン派なので、アメリカのソレイマニ司令官殺害に対し、これはイラクに対する主権侵害だと抗議している)。
 
 ∧∧
(‥ )アメリカの味方に
\−  なってくれうるのは
    スンニ派だけども
    スンニ派は油田を
    確保できないのだから
    スンニ派と同盟しても
    アメリカには意味がない
    少なくとも赤字だね
 
  (‥ )だがイランとは
      和平ができない
      だから
      イランの石油掌握を
      阻止しなければならない
      そのためには
      赤字もやむなしで
      米軍のイラク駐留が
      必要だが
      イラクに駐留する限り
      イランから攻撃される
 
 イランとの和平はありえない。だから駐留しなければならない。
 
 アメリカとの和平はありえない。だから攻撃しなければならない。
 
 イランとアメリカお互いに戦い続けるしかない。しかも戦いの場がイラクなら、そう簡単には全面戦争になりえない。だとしたら戦うしかない。戦うしかないとしたら・・・
 
 ∧∧
(‥ )...反撃するしかありませんな
\−
 
  (‥ )そして実際
      司令官の殺害で
      米国は力を誇示できたよね
 
 言わんとすることは明白であった。我々は敵対組織の司令官がいつ、どこにいて、どこへ行こうとしているのか? それを正確に把握しており、いつでもお前たちを殺害することができる。
 
 ∧∧
(‥ )そして結果的に
\−  ある程度の押さえ込みに
    成功したとも言えますなあ
    イランは報復を叫ぶけど
    現時点ではアメリカ大使館の
    近くにロケット砲が
    着弾したくらいですぞ
 
  (‥ )カタイブ・ヒズボラは
      日本の反米ゲリラ組織と
      同じ程度のことしか
      できなくなったわけよ
      一時的とは言えね
 
 私たちはお前の居場所と行動を正確に把握して殺害することができます。

 自分が攻撃される立場になることを考えれば自明だけども、このアピールは大変な圧力になる。抑止になるのは当然であった。
 
 ∧∧
( ‥)基本的にアメリカは
    負け戦だけども
    駐留米軍の力で
    スンニ派をてこに
    イラクの石油に
    睨みを効かせるのだと
 
  ( ‥)そしてイランにも
    −/ 睨みを効かせるわけよ
 
 
 もちろん、状況は悪いに違いない。そもそもフセイン大統領を排除したのが間違いで、敵勢力はシャットルアラブ川を越えてきた。防衛線は後退したのである。
 
 ∧∧
(‥ )さりとて
\−  この防衛線を放棄したら
    クウェートまで
    呑まれるのでは?
    クウェートもシーア派が
    多いはずですからな
 
  (‥ )クウェートどころか
     サウジアラビアの一部まで
     イランに食われるべ
     米軍は後退できないべさ
 
 ∧∧
(‥ )それ考えると
\−  トランプさんの今回の一手は
    効果的でしたなあ
    
    
  (‥ )あのおっさんやりおる
 
 
 とはいえこれは、これから長く続くチェスの一局面でしかないのであった。次にどのような一手が打たれるのか、それはまだ分からない。
  
    
     
 

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