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2020年1月25日土曜日

250年に一度コアラ4000頭燃えてそのお味は?

 
 ∧∧
(‥ )オーストラリアの山火事で
\−  コアラが4000頭死んだ
    地球環境が悪化したせいだ
    トランプのせいだ
    大変だという話
 
  (‥ )4000頭って...
      大した数じゃないべ
 
 コアラの個体数は見積もりに様々な数が挙げられている。40万頭とも4万頭とも言うし、一部保護団体は10万頭が4万頭に減った。これでは絶滅だ! とも主張する。
 
 ∧∧
(‥ )10が4になる...
\−  この程度は自然界では
    ありがちな減少では?
    一冬で集団の3分の2が
    死滅とか野生動物では
    むしろ普通だべ
 
 
  (‥ )どっちにしろ
      4000頭が
      焼け死んだぐらい
      たいした損害では
      ないよな
 
 今回の火事は未曾有の事態です!
 
 オーストラリアに白人が移住して文字記録を取るようになって250年。250年に一度の災害とは、なるほど、3世紀の歴史を持つ国家としては確かに未曾有の大災害だろうけども...
 
 ∧∧
( ‥)でも250年に
    1回の大火事なら
    1万年で
    40回起きる計算だよね
    この程度の災害で
    コアラが絶滅するのなら
    コアラはとっくに
    絶滅してるはず
 
  ( ‥)コアラってよ
    −/ Phascolarctos属に
       限っても
       400万年の歴史が
       あるんだよな
 
 
 つまり、この程度の火事ならコアラ一族は過去に1万6000回、経験したことになる。
 
 もちろん、コアラの歴史は縮小の歴史でもあった。オーストラリアはじょじょに砂漠化が進行して、森が縮小。木の上で暮らすコアラも、その400万年の歴史の中で分布を縮小してきたからである。

 とはいえオーストラリアの植物、特にコアラの常食であるユーカリの木は山火事に適応した植物で、燃えることを組み込んで進化したものだ。つまりコアラの歴史と進化は火事とともにあった。それを踏まえれば、250年に一度の未曾有の火事とやらでコアラが滅びたり、致命的な損害を被ることなどないし、それは明白だろう。
 
 ∧∧
(‥ )要するに人間は1万年という
\−  タイムスケールで考えることが
    できないのである
 
  (‥ )そして未曾有の山火事とか
      コアラが
      4000頭焼死したとか
      その程度で頭がてんぱって
      判断を誤るわけであるよ
 
 物事はそれにあった時間尺度で考えるべきだ。人間社会を論ずるなら100年でも長すぎるが、生物種について論ずるなら1万でも短すぎる。
 
 
 ちなみにコアラで一番心惹かれるのは、その肉のお味はいかに? という疑問なのだが、これが全然、見つからない。
 
 ∧∧
(‥ )...食べた人が事実上
\−  いないんだね
    より正確に言うと
    食べた人はいるはずだけど
    誰も書き記さなかった
    文献が記述が見つからない
 
  (‥ )ユーカリを食うから
      ユーカリの成分で
      肉がミント味になってて
      とても食えたものではない
      ...という俗説がもっぱら
      広がっているけども
      実はそれすら根拠が
      ないみたいだよな
 
 食って書き記した人がいないので、コアラは食えたものではない、という俗説もまた根拠なしなのである。
 
 ∧∧
(‥ )でも、おいしかったら
\−  コアラ料理ができるはずで
    ないってことは
    食えたものではないわけで
    理屈の上ではユーカリの
    精油成分(有毒)を
    肝臓で分解するから
    精油成分が内臓から
    肉に移ることはありうる
 
  (‥ )あくまでも理屈の上では
      だけどな
 
 身近な動物で味が分からないものは、そりゃあ多い。例えばカラスを食った人はほとんどいない。一部の文献では、線香の味がする、という記述があるのだが、自分自身はカラスを食ったことがないので分からない。コアラもまずいだろうという予測はつくが、実態は不明だ。
 
 
   
      

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