自己紹介

イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック

2013年4月11日木曜日

そういえば、飲み会にこなかったな

 
 
 神奈川県には米軍基地があちこちにある。
 
 ∧∧
(‥ )ジェット機にヘリコプター
    軍用機が最近、
    よく飛んでますね
 
  (‥ )北朝鮮のミサイルに対する
      対応なんだろうね。
 
 さて
 
 hilihiliのhilihili: 空席ヶ原の続き
 
 
  ( ‥)そういえば、本の作成が
      終わった後の打ち上げに
      さそったけど、あいつ
      こなかったなあ。
 
 ∧∧
( ‥)ああ、某企業の下請け職人さん
    になった彼ね。
 
 何かに集中力のある人は、みんなで集まって飲む、”場”がしばしば苦手だ。
 
 ∧∧
( ‥)他人が耐えられない?
 
  (‥ )簡単すぎる表現だけど
      まあ、そんな感じ。
 
 しかし、問題がある。世の中には腕さえよければ仕事が舞い込んでくる、と思い込んでいる人がいるけども。
 
 ∧∧
( ‥)実際にはコネであると
 
  (‥ )こう言うとさ、やっぱり!
      オレ様の才能が認められない
      のは業界でコネが蔓延して
      いるからなんだ!! とか
      痛いことを言う奴がいるの
      だけどもさ。
      *注:まじでいます。
 
 この場合のコネ、とは文字通り、コネクション(connection:連結/関係性)の意味。
 
 *辞書を見れば、connection自体に”縁故採用”な意味があるみたいだけども、ここで言っているのは、連結、という意味合いでということ。
 
 
 ∧∧
( ‥)結局、仕事は人間関係だ
 
  (‥ )いやだ、気が合わない、
      とか、ウンヌン以前にだな
      覚えてるか覚えてないか
      それが重要なんだよね。
 
 
 彼はさそってもこなかったが、案の定、後日、編集者に話題を振ると、その人は彼のことをきれいさっぱり忘れていた。
 
 ∧∧
( ‥)じゃあ飲み会にいけば
    仕事もらえるのかよー
    とか言う人もいるでしょう
 
  (‥ )確かに、
      いかなければ0
      だがしかし
      いけば100になるよ。
      なんてことはないね。
 
 だが、忘れられては、そもそもどうにもならん。
 
 ∧∧
( ‥)技術があってこその
    職人芸だろーがよー
    とか言う人もいるでしょう
 
  (‥ )それもそうなんだけど
      技術を持っている奴は
      いくらでもいるんだよ
 
 少なくとも、2人いた時、得意先がそのうちの片方だけを覚えていたら、依頼はそっちに舞い込むのだ(当たり前)。
 
 それに、技術がある、というだけでは仕事にならない。
 
 ∧∧
( ‥)本場の油絵の技術を多様した
    すばらしき萌え絵です
 
  (‥ )すばらしいけど、
      仕事にならんね。
 
 うまい、だけでどうこうなるわけじゃない。
 
 オレ様の料理は世界一!
 
 といくらいっても、知らなければ客はこないし、場違いな場所に高級フランス料理の店を出しても意味がない。
 
 そして、彼はさそってもこなかった。
 
 ∧∧
( ‥)あなたは、名前を覚えて
    もらわないと、
    忘れられちゃうよ?
    だから行こうぜー、
    とは言いませんでしたね
 
  (‥ )ガキじゃないからな。
      そのくらいは自力で
      分かるだろう?
 
 彼は彼なりな理由でその選択をしなかった。それだけなのだ。
 
 ∧∧
(‥ )実際、いってもしょうがない
\–   飲み会ってありますからね
 
  (‥ )受けてもしょうがない
      仕事先があるように、
      いっても意味がない
      飲み会もある。
      飲み会だろうが、
      仕事だろうが、
      駄目なものは駄目だ。
 
 彼は彼なりな考えがあってその選択をしたんだろう。
 
 ただ、どうも見ていると、彼はあらゆる局面でそうしているように見えた。
 
 ∧∧
( ‥)引きこもり?
 
  (‥ )引きこもりでも仕事の
      依頼が次々くることは
      ありえるんだけどね。
 
 ただ、それは超絶的な技術か、あるいは、彼以外には誰にもできない仕事で。さらにそんな狭いジャンルにも関わらず、需要がそれなりにあって、長い間そういうことをしているうちに、名前が自動的に知られている。そんな場合だろう。
 
 ∧∧
( ‥)だが彼はそうではなかった
 
  (‥ )技術はあるんだ。
      非常に良い絵を描く。
 
 だが、以上の条件は満たしていなかった。
 
 彼がなぜ、どうして、先のような選択肢を選んだのか? それは良く知らない。
 
 ∧∧
( ‥)彼は気づいていなかった
    のかもしれない。
 
  (‥ )気づかないほど愚かで
      あるとは思えなかった
      けどもね。
 
 あるいはこう言えばいい? そこそこ頭が回るのなら、気づかないこと自体が悪だ。
 
 ∧∧
( ‥)そんなの分かるわけ
    ないだろう??!!
    そう怒る人もいますよね
 
  (‥ )ああ、それはさらに
      愚かだよねえ。
 
 分かるわけない。そんなことを言っても破滅が先延ばしになるわけでもない、成功の確率が上がるわけでもない。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、運命は変わりませんね
 
  (‥ )そんな無駄な台詞に
      脳の演算能力を
      割り当てるべきじゃないよ
 
 現状、破滅が不可避であるなれば、破滅を回避するコースをなんとかして発見しなければならない。演算能力は解の探索に割り当てるべきだ。
 
 
 ∧∧
(‥ )それでも言いたくなる時は
\–   あるんですよね
 
 (‥ )愚痴らないと人は死ぬからな
     だから、聞くだけ聞くのは
     やぶさかではないんだけどね
 
 問題は、自分も立場が同様なので、もはやこちらも聞いている余裕がない、ということなのであった。
      
 
 
 

2013年4月10日水曜日

空席ヶ原

 
 
 
 あの企業はブラック企業か? という話題を知る。
 
 ∧∧
( ‥)ああ、ちょっとしたマニアさん
    なら誰でも知ってる会社だね
 
  ( ‥)職人さんを抱えているの
      だけどな、
      正社員じゃないんだよね
 
 というか、契約しているかどうかも疑わしい。たぶん、発注して、会社の機材や場所を使わせて生産させ、出来上がれば報酬を払う。それだけの関係だろう。
 
 ∧∧
( ‥)正社員じゃないから保証は
    ないのである。
 
  (‥ )まあ、僕らがいるような
      ”コンテンツを作成する”
      という業界だとこういう
      いい加減なことが
      まかり通っているからな
 
 写真、イラスト、造形、テキスト、デザイン、二次元、三次元、どれもどこかしらそういう側面がある(あるいはそうらしい)。
 
 ∧∧
( ‥)言い方は悪いけど、
    駆け出しの若者に修行の機会を
    与えるかわりに、安くこき使う
    そういうことだよね。
 
  ( ‥)徒弟制度っぽい仕組みって
      概してそういうところ、
      あるからなあ。

 
 まあ、いい加減なのは別にいいさ。〆切りと品質以外では、どいつもこいつもいい加減なのがこの業界だ。
 
 むしろ問題は
 
 ∧∧
( ‥)問題はそのまま這い上がれずに
    下請け職人のまま一生を
    終えてしまう場合があること
    ですかね。
 
 (‥ )なんかね、コンテンツを作る
     人っていうのは、集中力が
     ある代わりに、他のことが
     おろそかになるからね。
     そこを突かれているとも
     言えるよね。
 
 好きなことをさせてもらえるから、これでいいや、
 
 ∧∧
( ‥)とっ、言うよりも、
    好きなことに夢中になっている
    うちに、時間が過ぎて、
    いつのまにか30代後半、
    あるいは40代になっている
 
  (‥ )そうなるともう手遅れだ。
 
 今のまま雇われ続けるしかないだろう。
 
 ∧∧
( ‥)会社が存続すればね
 
  (‥ )あるいは本人の才能が
      摩耗し切るまではな。
 
 会社の経営が苦しくなった時、あるいは本人の才能が加齢と体力の低下で機能を十分にはたせなくなった時、ポイ捨てされる。なんの保証もなく。
 
 
 ∧∧
( ‥)あなたの知り合いにも
    こういう立場の人たちが
    いましたけども。
 
  (‥ )ひとり、またひとりと
      消えていくのだ。
      いや、もちろん
      生きてはいるんだけどね

 
 一時、少し売れたので、このまま自分の名前だけで独り立ちするのかな? と思ったのに、軌道を下げて、無名の職人になっていった人がいる。そういう意味。
 
 
 ∧∧
( ‥)あなたよりも才能のある
    人たちでした。
    あなたよりもずっとうまい
    絵を描く人たちですよ。
 
  (‥ )才能だけじゃ
      やっていけない。
      そういうことだろうな。
 
 これを福音と見るか、あるいは凶兆と見るかは受け取る人次第なんだろう。
 
 *イラストを描く動作が集中力を要求するとすれば、集中力が高ければ高いほど、そっちいっちゃ駄目だろう、とか、なんでこれをしないの?? とか、そういうことに陥りがちになる。だとしたらある種の才能が高いことは必然的に破滅の原因になりえる。そういう意味。
 
 
 ∧∧
( ‥)あなたは以前、言いました
    若者は挑戦すべき!
    俺は正しい!
    挑戦しない者の揶揄など
    気にしない!
    皆はそう威勢良く言うけど、
    実際は死体だらけだと*
 
  (‥ )そして厳密に言うと、
      死体がある、
      というよりも、
      椅子が転がっている、
      そんな感じなんだよね。
 
 確か、誰か、以前ここにいたはずなのに、椅子だけが残っている、そんな状況。

 
 
 年収は自分の方が彼らよりも多いはずだが、自分は一人暮らしで、彼らは実家暮らし、という違いがある。
 
 ∧∧
( ‥)支出を考えれば立場の
    やばさは同じ。
    どちらも落下のカーブは
    同じようなものでしょう。
 
  (‥ )底辺の背比べでしか
      ないだろうけどさ
      彼らと話す機会があると
      おいちゃんはいつも
      ぶつぶつ愚痴を言って
      いたもんだけどね。
 
 しかし、自分のどうしようもない人生をぶつぶつ愚痴り、彼らに笑われる一方で、
 
 しかし彼らには聞けなかったんである。
 
 お前らはどうするの?
 
 とは聞けなかった。

 ∧∧
( ‥)彼らもやばさは薄々気づいて
    いたでしょうから、
    そんな愚痴を言われては
    内心穏やかで
    なかったのでは?
 
  (‥ )まあ、今となっては
      それを確かめるすべもない。
 
 彼らがどうなったのか、これからどうするのか、それは知らない。生きていることも仕事をしていることも確かだが、空っぽになった椅子を見るのみである。
 
 
 
 
 

2013年4月9日火曜日

読んでない上にあわてんぼさん

 
 
 hilihiliのhilihili: 人間は25文字以上を真面目に読めないの続き
 
 ∧∧
( ‥)つまり?
 
   (‥ )tumblrのぞいているとさ
       reblogされた文章に
       トンチンカンなコメント
       つけてる奴いるじゃんよ
 
 あれも、人間が読める文章は20文字から25文字が限界だと思えば理解しやすい。
 
 
 ∧∧
(‥ )tumblerに限らず、
\–   おかしなコメントをつける人は
     いますよね
 
   (‥ )相手の不備を指摘して
       どや顔してるが、
       端から見れば、
       お前の想定している
       事柄も、この文章の
       延長の範囲内だろ、
       そういうことあるからな
 
 仮に指摘した不備がその通り間違いであったとしても、文章の大意には変化がないこともある。
 
 *「あの時、大統領は赤いネクタイをしていたはずです!!」という指摘も、テキストの内容が、首相と大統領が共同会見を行った、というのものであれば、影響は存在しない、という意味。こういう場合、そのコメントは無駄な指摘というのだ。
 
 ∧∧
( ‥)tumblrがreblogを、
    ブックマークが増大を
    すれば分母が大きくなって
    痛い人が混ざってくる、
    そういう説明も
    ありましたけどもね
 
  (‥ )それもありえような。
      テキストに対して
      噛み合わないコメントを
      書く人は読解力が
      他の人よりも劣っている
      そういうことだからね。
 
 標準よりも劣った人間がある程度の数になるには、分母が大きくなければいけない。
 
 確かにそうだが、劣ったウンヌンそれ以前に、子供も大人もみんな20文字以上読んでいない、とするなら、根本的な影響力はこちらの方が大きかろう。
 
 ∧∧
( ‥)噛み合わないコメントを
    つける人は
    感情的に書き込むから
    根本的にあわてんぼさん。
    だから読んでいない
    そういう説明もありだけど
 
  (‥ )そうではなく、
      読んでない上に
      あわてんぼさんなの
      かもしれんよ。
 
 考えてみれば、25文字以上が読めないというのが私たちの欠陥である場合、その上にあわてんぼさんであるとしたら、それはもう絶頂にやばいのである。
 
 

人間は25文字以上を真面目に読めない

 
 
 ∧∧
( ‥)昨日は海へいって、人と会って
    食事して、お話をして
 
  ( ‥)今日は原画の回収で
      その後、寝てしまった。
 
 先日、アンケートの結果を見る機会があった。
 
 ∧∧
(‥ )問題は最後の問いに対する
\–   皆さんの答えですね
 
  (‥ )アンケート内容をそのまま
      しゃべるわけにも
      いかないから、例え話を
      すればだ。
 
 共生社会という言葉があります。あなたがこの言葉から思い浮かべる社会の構成員や職業など、思いつく限り述べてください。
 
 まあ、そんな問いだと思えば良い。
 
 それに対する答えが
 
 
  (‥ )答え:みんなが仲良く
   □–  暮らせる社会
 
 ∧∧
( ‥)そういう問いじゃねえよな?
 
 
 問いは、共生社会を構成する人々はどんなものか? であって、共生社会とは何か? ではない。
 
 だが先のような答えが非常に、圧倒的に多い。
 
 例えるならば
 
 誰もが一緒に仲良く暮らせる社会
 男も女も老いも若きも国籍が違う人も一緒
 多民族国家
 宗教の違いも認める国
 
 そういう答えがほとんど。
 
 なかには途中で気がついたらしく、
 
 みんなが一緒に・・・×
 男女、子供
 
 みたいな答えもあった。質問は全部で4問。この質問は最後のものだったけども、最初の3つのアンケートにはちゃんと全員、適切に答えている。
 
   (‥ )ただどうも見ていると、
       20文字、25文字以上の
       長い文章になると、
       後半を読んでいない
       らしいのだよな。
 
 ∧∧
( ‥)最初の3問は長くない
  –□ ですからね。
 
 例えるならば、
 
 あなたにとって良い社会とはなんですか?
 あなたにとって悪い社会とはなんですか?
 
 そういう質問だった。
 
 つまるところ、それを考えれば、第4の問いは
 
 共生社会という言葉があります。あなたがその言葉から連想する・・・
 
 までしか読んでない。そういう状況。
 
 もしやこれはアンケートの対象になった高校生がゆとり教育の犠牲になったあげくにゲーム脳でネットで毒され、読解力がおそるべき勢いで劣化したのかー
 
 とか、頭に血が昇っている文化人のように喚きたくなるような有様だけども
 
 だがしかし
 
 ∧∧
(‥ )大人に同じアンケートしたら
 □–  やっぱ同じような間違いが
     ごろごろ。
 
  (‥ )つまりだ、結論すべきは
      こうだな。
 
 人間は25文字以上の文章を読むことができない。
 
 ∧∧
( ‥)質問は簡潔にするべき、
    そういうことでもある?
 
  (‥ )まあ、そうかもしれんけど
      大人も子供も
      スローガン程度の文章しか
      真面目に読まないから
      頭の出来は小学生程度だと
      思って扱わないと
      駄目だよってことでも
      あるんだろうな
 
 人によっては、アンケートの質問が悪いのだ、と言うのかもしれない。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、50文字以上の
    文章を真面目に読むだろうと
    仮定するのが悪いと言うなら
    悪いでしょうね。
 
  (‥ )言い換えるならばだ
      文章を書く時は
      僕らは自分自身を
      小学生並みと考えるべき
      そういうことである。
      そうでないと
      質問が悪いという指摘は
      正当化されない。
      大変示唆的だ。
      実に有意義。
 
      
 
 
 

2013年4月7日日曜日

飛びゆく飛行機、去りゆくUFO

 
 
 昨晩は爆弾低気圧とやらが通過。夜半まですごい雨だった。
 
 ∧∧
(‥ )明けて7日の日曜日、
    神奈川県のここでは
    ツバメさんがさえずってます
 
  (‥ )嵐の後にきたのか、その
      前からいたのか。
 
 すっかり日も長くなり、5時頃散歩に出ても明るい。夕暮れだが、日差しは雨に洗われた大気を貫き、弱まることもなく照りつける。
 
 そして空に輝く光点。
 
     *
 ∧∧
( ‥)飛行機ですよね
 
  ( ‥)太陽の光が反射している
      のだ。
 
 ああ、こういうのって時々、UFOだと認識されるんだよね。どれ、撮ったらどう写るかな? と面白半分に小さなデジカメで写真を撮ると。
  


 
 
 
 
 
 
 
 

 ∧∧
(‥ )さすがに遠すぎて
 □–  飛行機の形は見えませんね
 
  (‥ )これは地平線に近い、
      つまり遠いものだからね
      もっと近くのものを
      撮影してみよう。
 
 そうしたらこうなった
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ∧∧
( ‥)なにこの、お団子3つが
  –□ 凸になってるこの姿?
 
  (‥ )なんかさ、
      無理矢理拡大した
      この低解像度具合、
      いかにもUFO写真ぽいよね
 
 なんでこう写るんだ? まあ理屈は色々と考えられるが、できれば実証したい。考えてみれば神奈川県にいるのだ。千葉の成田空港、そして川崎の先にある羽田空港。このあたりの空を通過する飛行機にはことかかないんである。
 
 ∧∧
(‥ )あっ、ちょうどよさげなのが
    きましたよ。
 
  (‥ )よし、連続で撮影し、
       様子を探るのだ。
 
 そうしたら、こうなった。

1〜6までが順番で並んでいて、この間、およそ2分。6’’は6の拡大。













 
 ∧∧
( ‥)1回、太陽の光を反射して
    輝く光点になってますね
 
  (‥ )それとあれだな、機体の
      本体と、左右のエンジン、
      これが3つ並んだ団子
      みたいになって見えるのな
 
 1000回に1回しか見間違えない人でも、空ゆく飛行機を1000機見れば、1回は誤認する。
 
 ∧∧
( ‥)確認できない飛行物体、
    つまりUFOになる
 
  ( ‥)ずいぶん前さ、
    –□ 夕暮れの空を指差して
       わあって顔してる
       女の子とおばあちゃん
       いたよね。
 
 それは飛行機雲をなびかせて飛んでいく飛行機だった。ただ、地平線近く、夕焼けに照らされるそれはゆっくりと動く火の玉のように見えるのである。
 
 ∧∧
( ‥)単なる誤認ですけども、
    あの女の子にとっては
    良い思い出なんでしょうね
 
  (‥ )もう、中学生か
      高校生ぐらいになって
      いるだろうなあ。
 
 その子がおばあちゃんと一緒にそれを見た空き地は、今ではもう無い。
 
 ∧∧
(‥ )みんないつも空を見上げて
\–   いるわけではない。それも
     誤認の原因でしょうか?
 
  (‥ )みんなそこまで暇ではない
      時に見上げて驚いた人は
      それを思い出にする。
      そういうことなんだろうな
 
 
 ∧∧
(‥ )...もっとも、それで終わらずに
\–   別世界へ旅立つ人もいるの
     ですよね
 
  (‥ )それはそれで、また別の
      話ってことだろうな。
 
 
 思い出にならなかった夢は悪夢になる。
 
 そういうことなんだろう。
 
 
 
 
 

そのご自慢の賢さはどこからやってきたのか?

 
 
   ( ‥)ありがちな話
 ∧∧
( ‥)ありがちな話ですか
 
 大人で漫画読んでるのは、そいつが馬鹿な証拠だと思うわけよ。
 
 ほう?
 
 オレはこういう本とか読んでる。
 
 本を作る側からすれば、本を読んでも何も分からんよ。
 
 お前はオレを馬鹿にする気か!!
 
 要約すると、こういう会話。
 
  
  (‥ )くだらないものを
      読む人間は馬鹿だって
      言っていたのはご本人
      なんだけどな。
      なに、この手のひらの
      返しよう?
 ∧∧
( ‥)漫画は駄目だけど、
    オレ様が読んでる本は合格、
    そう思っているのじゃ
    ないですかね。
 
 その本が良い、それはどういう基準で選んでいるのか?
 
 ∧∧
( ‥)ご本人の自己責任では?
 
  (‥ )つまりあれだな、
      私が読んでいる本の
      賢さは、
      私の賢さが保証します、
      というわけだ。
 
 ほほー、ずいぶんな自信じゃあねえか。
 
 
 ∧∧
( ‥)まあ、あれですね、
    循環論法っぽいですね
 
  (‥ )この本の賢さは
      私の賢さが保証します
      私の賢さは
      この本の賢さが保証します
      さて、問題です。
      賢さはどこから
      やってきたのでしょうか?
  
 
 

仮説の有効性は立場とは無関係なところに由来する

 
 これはhilihiliのhilihili: 本の動態の続きでもある。
 
 
  ( ‥)時々さ、
      科学と言えども人の所行、
      その時代、歴史、宗教
      そういう背景に左右される
      ものであって、客観的な
      ものではない。
      そう、主張する人が
      いるだろう?
 
 ∧∧
( ‥)ああ、いますね
 
 人間は結論を下す際に、何らかの前提や仮説を必要とする。そういう意味ではこれはまったく正しい。
 
 ∧∧
( ‥)でも、それは科学者でない
    あなたたちでも同じだ
 
  (‥ )全員同じなのだ。
      そこで先の話の続きさ。
      まさか、
      ガイア仮説が嫌いだ
      地球をお母さんに見立て、
      自然に過剰な期待を抱く
      能天気な連中が我慢ならん
      そういう動機で
      トンデモ仮説に手を出す
      ライターがいる、とは
      普通は思わんだろう。
 
 科学も人の営みで、人である限界から逃れられない、というのなら、
 
 じゃあ、テストや実験や観測や統計がない他のジャンルはもっとひどいことしてるんじゃね?
 
 ということに思い当たるべきなのだ。
 
 思い当たるべきなのだ。彼らがとんちんかんなら、俺たちはもっとひどいはずだ、と。
 
 ∧∧
( ‥)あなたが論理をひどく
    毛嫌いするのも、
    実は先のライターさんが
    原因ですしね
    これもおかしな動機に
    基づく行動ですか。
 
  ( ‥)論理的であれば実験なんか
    –□ 必要ない。
       すべてを統一的に
       説明できれば正しい。
       そういうことを言って
       しまう人だったからね。
 
 マントルプリュームによって引き起こされる火山噴火による2600万年周期絶滅説。彼がこんな仮説を選んだのは心理的な要因だけではない。論理的に整合性がある、そう彼が思ったからだ。
 
 ∧∧
( ‥)論理的に整合性ね
 
  (‥ )地学を学んだ人は、
      ここで、はあ?
      と言うだろうな。
 
 なぜなら、地学を学んだ人には以上の話が、そこで出てくるすべての単語が間違っているとは言わないまでも、正しいところがほとんどないように見えるからだ。
 
 だから彼らは言うだろう。
 
 はあ? どこが正しいの??
 
 と。
 
 事実、彼の書いた文章を読んだ院生の人が、この文章の正しい箇所を述べよ、と言ったことは正しい。なぜなら知っている人からすれば内容がまったくもってめちゃくちゃだからだ。
 
 ∧∧
( ‥)でも、考えるべきはですよ。
    そのライターさん
    地学を学んだことはないし、
    教科書も読んでいない
    そこですよね
 
  ( ‥)地球化学の本を読んだら
    –□ あるいは火山の本を
       読んだら絶対しない
       間違いが出てくるからな
 
 読んでいないことは明らかだ。
 
 ∧∧
( ‥)でも? 読んでいないからこそ
    彼の知識の範囲内ではまったく
    論理的に正しく、間違いがない
    ように見えているのだと
 
  (‥ )そこが論理の恐ろしい
      ところだよね。
      間違いだらけでも
      その文章の中においては
      論理的に無矛盾に出来る
      わけだ。
 
 事実、彼はその主張と自分の文章を正しいと考えた。多分、彼の中では論理的に無矛盾だったのだろう。院生から見ると、はあ?? でも、知らない人にとっては整合性があった。そういうことである。
 
 ∧∧
( ‥)しかし、悲しいかな
    論理は現実について
    まったく何も語れない
 
  ( ‥)あんな仮説を本気で
    –□ 支持するあの有様を見て
       論理だけで満足する
       その危険性に
       身が震えたよ。
 
 恐竜絶滅がもう隕石衝突説で決まり、という状況になったというのに、それでも彼は、白亜紀末期、恐竜はすでに火山活動で滅びかかっていた、たまたま落下した隕石が最後のだめ押しをした、そう書き続けた。
 
 ∧∧
( ‥)その人の本を買った人は
    書評で書いたのです。
    マスコミは隕石、隕石と
    書き立てるが、ご覧なさい
    真実はここにある
    この説は論理的で説得力が
    あります。
    こういう本を読んで、
    マスコミによる洗脳から
    自由になりましょう、と
    
 
  (‥ )マスコミがいい加減なのは
      分かるけどもさ、
      マスコミじゃない、という
      それだけの理由で
      選ぶのも、いい加減だよね
 
 そしてその背景には、それぞれの想いがあったのである。それは論理であったり、あるいは自然を擬人化するような、頭がわいたとしか思えない思想への反感であったり、あるいはマスコミに対する不信感であったりした。
 
 ∧∧
(‥ )ひとつひとつの動機は
\–   それなりにもっとも
     なんですけどもね
 
  (‥ )間違った動機から
      正しい結論が出る時もある
      ケプラーのようにね。
      だが、
      正しい動機から
      まったく間違った結論が
      出ることもある。
      この話のようにね。
 
 考えてみれば、
 
 ”科学も主観的なのだ、だから科学も俺たちと同じもので、だから科学に権威などない、俺たちの主張も科学と同じぐらい強力なはずだ”
 
 と言い立てた連中はこれが分かっていなかった。
 
 ∧∧
( ‥)科学の有効性も
    仮説の妥当性も
    それは動機と無関係な
    ところから出てくる
 
  (‥ )それは明らかだ。
 
 
 科学の相対性を言い立てる連中はこれが分かっていなかった。先のライターだってそうだ。動機も論理も仮説を保証しない。仮説の妥当性はもっと別のところから出てくる。
 
      

2013年4月6日土曜日

本の動態

 
 
 ∧∧
( ‥)昔話、ですか
 
  ( ‥)そのライターさんはね
    –□ ガイア仮説が嫌いでね
 
 ガイア仮説。地球と生物が相互作用することによって環境を維持している、そういう仮説、とでも言えばいいか。
 
 ∧∧
( ‥)ガイア仮説というと、しばしば
    地球さんが生物に色々便宜を
    はかってくれる、そういう仮説
    として受け取られることが
    ありますけどね
 
  (‥ )地球は世話焼きお母さんだ
      そういう受け取りだな
 
 これはたぶん、人類は地球の調和を破壊する悪しき存在、というセンチメンタルな発想と対になっている。
 
 ∧∧
( ‥)そのライターさんはそうした
    センチメンタルな発想が
    嫌いだったと
 
  (‥ )センチメンタル以前に
      馬鹿げてるからな
 
 それだけではないにせよ、だからなんだろう。彼は地球では2600万年ごとに大量絶滅が起きているという仮説、さらには地球自身が周期的に大変動を起こして生物を絶滅へ追いやる、という仮説に飛びついた
 
 ∧∧
( ‥)センチメンタルなバラ色の
    夢をふっとばしてくれる
    仮説だから?
 
  (‥ )それだけではなかったが
      こういう動機はあったと
      思うよ。
 
 地球自体が生物を滅ぼすという仮説
 
 地球は2600万年ごとにマントル深部から巨大なプリュームを沸き起こし、それが大陸をどっかーん、とふっとばして大量絶滅を引き起こすのだと
 
 ∧∧
( ‥)そんな仮説、誰も支持して
    いませんけどね
 
  ( ‥)マントルプリュームが
    –□ 周期的にうんぬんも
       さることながら、
       周期絶滅説自体が
       支持されてないからな
 
 *注:マントルの下の熱い部分がわき上がってくる、というマントルプリューム自体は現象としてある。それが地殻の下の溶けやすい部分を溶かして大規模な火山活動の引き金になることもありうる。だが、先のライターさんが飛びついた仮説はそういう現象をもっと複雑怪奇かつ、ご都合主義化したものだと思えば良い。
 
 **単語が指し示す現象自体は存在しても、その単語から成り立った文章自体が正しいことにはならない。

 どっちにしろ、彼はそれを本で書いた。何度も。子供向けの本でも書いた。何度も。
 
 ∧∧
( ‥)ある編集者さんは言いました
    そういうことをされては
    もう僕らではチェックできない
 
 (‥ )この話がやっかいなのは
     書いてる本人は嘘や間違いを
     書いている気が全然無い、
     そういうことなんだよね。
 
 本は、一部の原発煽りの本もそうだが、UFO本のように、書く方も編集する方も、嘘だと分かっているものがある。
 
 ∧∧
( ‥)書き手は本当だと思い込んで
    いるけども、編集者さんは
    信じていない場合もある
 
  (‥ )でもつまるところ、
      編集者の仕事は
      編集作業であってね、
      本の内容はともかく、
      仮説の妥当性を査読する
      ことではないのだよ。
 
 ∧∧
( ‥)学術誌の例を考えれば
    当然ですけども、
    査読は高度に専門的な
    知識を求められるから、
    査読自体でさえ
    限界ありますからね
 
  ( ‥)そういうことをされては
    –□ もう僕らではチェック
       できないレベルだ。
       それはそうなんだよね
 
 確かにチェック自体はできなくもないのである。そのジャンルの研究者に聞けばいい。
 
 ∧∧
( ‥)でも、それは本来、
    ライターの仕事だよね
 
  (‥ )研究者に聞かなくちゃ
      いけないなら、
      編集者は最初から
      研究者に聞いてるからな
 
 出版社によって、そのジャンルに特化して、他の追随を許さない、という会社があるのはそもそもそのためだ。ああいうのは、編集者自体が特化しているので、誰に聞けば、というか、誰に書いてもらえばよいか知っているから出来るんである。
 
 *注:この場合、編集者はサイエンスライターなんぞにそもそも執筆を依頼しない。研究者、それも信頼出来る研究者に頼めば良いのだから。
 
 ∧∧
( ‥)そうでないもっと広い
    ジャンルを扱う会社の場合、
    編集者さんはもっと色々な
    ものを扱いますから
 
  (‥ )怪談の本とロボットの本と
      自己啓発の本を同時に
      扱うことだってあるだろう
      からね。
 
 こういうことを念頭に入れておけば、書店に並ぶ本がどうしてそういう内容なのか、それがもっと理解しやすいだろう。
 
 

2013年4月5日金曜日

すべてを疑え

 
 
 科学の本質はあらゆるものを疑うことだ
 
  (‥ )という言及、これ自体を
      疑わない人がいるのは
      不思議だな。
 ∧∧
( ‥)はあ、まあねえ
 
 実際にはすべてを疑っても、どれが妥当かを見極める基準がなければ、さらに言えば、その基準自体が妥当でないと意味なんかない。
 
 ∧∧
( ‥)疑うだけでは判断は
    機能しない
 
  (‥ )では問題だ。
 
 疑うことを信じた人は何をしている?
 
 
 
 

ああ、これは、うかつ

 
 
 hilihiliのhilihili: 無いから無いではないが、あるとも言えないの続き
 
 ふと気がついて検索してみた
 
 ∧∧
( ‥)どう?
 
  ( ‥)うん、例えばイラク戦争と
    –□ 経済、戦費の関係とか
       そういうファイルが
       ヒットする
 
 ∧∧
( ‥)まあ、そりゃあ当然、
    あるでしょうね
 
  (‥ )湾岸戦争やベトナム、
      英国の事例だけども
      フォークランド紛争。
      色々な事例がある
      だろうね
 
 大戦以後の主要国で行われる近代戦が経済に及ぼす影響
 
 そのレポートや考察、論文が無いわけがない。
 
 さてここで、
 
 何も知らんのに感想していいものか、しかし、ともあれ、
 
:働いても収入が増えない、現在の閉塞状態を脱却するためには戦争しかない
 
:そんな貧乏で馬鹿な若者の意見は一笑して良い、戦争が起きれば貧乏人から死ぬからである
 
 この2つの意見は....いかに? 
 
 
 ∧∧
(‥ )どちらの意見を言うにしても
\–   裏付けが必要ですよね
 
  (‥ )そして事例はいくらでも
      あるわけだ。
 
 以上の2つの対立意見は、次のような仮説に書き換えることが出来る
 
:戦争が起こると低所得者の収入が劇的に改善する場合が多々ある
 
:戦争が起こると低所得者から顕著に死ぬ
 
 ∧∧
( ‥)しかも、この戦争とは、
    WW2以後の現代国家
    での場合でね
 
  (‥ )以上、2つの仮説は
      現実の事例や研究、
      あるいはレポートを
      引用したんだろうか?
 
 すくなくとも、個人的にはうかつなことに、
 
 ∧∧
( ‥)少なくとも、あなたは
    以上、2つの仮説を
    否定的に扱いながら、
    事例を引用していなかった
 
 ( ‥)うかつよなあ、
   –□ 我ながら、なんですぐに
      アメリカ経済と
      所得層の分布、死亡率
      それらと戦争の関係を
      調べなかったのかな?
 
 まあ、読むのも、調べるのも把握するのも、今はちょっと無理なので、レポートの存在自体は取りあえず頭の片隅に置くことにしても
 
 ∧∧
(‥ )考えてみれば、戦争というと
\–   その悲惨さや犠牲者、
     それを総力戦のイメージで
     言い立てる割にはですよ
 
 (‥ )じゃあ、アメリカの事例を
     調べて見よーぜー、と
     すぐに思いつかないのは
     致命的だよねえ。
 
 ∧∧
( ‥)あなたに関しては
    これは仕事じゃないから、
    そういうことも
    ありますか?
 
  ( ‥)んー、そうかもしれんけど
    –□ 歳かな?
       それとも、
       真剣に考えていなかった
       のかね?
 
 まあ、いずれにせよ、言うからには問われることであることは明らかだ。
 
 現代の主要国において、戦争は経済と所得ごとの集団にどんな影響を与えるか?
 
 
 
 

2013年4月4日木曜日

無いから無いではないが、あるとも言えない

 
 
 hilihiliのhilihili: 時代遅れの40代以上は老いたることを自覚して歩かねばならぬの続き
 
 ∧∧
( ‥)つまり?
 
  (‥ )そうねえ、例えばの話、
      アメリカを考えれば
      良いのではないかね?
 
 アメリカはWW2以後、幾度も戦争をしたが、貧乏人はそこでチャンスを見いだしたか? 反対に、戦争中に貧乏人から死んだか?
 
 ∧∧
( ‥)まあ、あちらさんのことは
    良く知らないですけども、
    露骨にそうだって話は
    聞いたことないですね
 
 (‥ )貧乏なんで学費援助目当てに
     志願して軍役を果たしていたら
     戦争になって出世した、とか
     イラク戦争で戦費がかさむので
     予算削ったら、ちょっと
     死んじゃった、とか
     あるかもしれんけどね
 
 とはいえ、露骨にそうだ、てきめんに効果が出た、ぐんぐん出世した、ばたばた死んだ、 という話は、聞いたことが無い。
 
 ∧∧
( ‥)もちろん、聞いたことがない
    から無いのだ、とは
    言えませんけどもね
 
  ( ‥)ただ、少なくとも、
    –□ 先の2つの言及、
       チャンスは戦争だ!
       そういう馬鹿貧乏人が
       先に死ぬ!
       この2つを積極的に
       裏付ける話が
       あるのかってことよな
 

       
 

時代遅れの40代以上は老いたることを自覚して歩かねばならぬ

 
 
 
  ( ‥)....
    –/
 ∧∧
( ‥)どうしました?
 
 何年か前、いわゆる下流とされる若者が、次のようなことを言って物議をかもしたという。
 
 この状況を打開するには戦争である
 
 と。
 
 ∧∧
( ‥)あなたは現在の戦争はもう
    総力戦じゃないから
    それは非現実的な仮定だと
 
  (‥ )少なくとも、
      その人の望みが、
      社会の混乱、
      その再編に乗じた
      地位の向上であるなら
      望み薄だろう、そういう
      ことね。
 
 確かに例えばWW2による敗戦のドサクサにまぎれて色々とよろしくないことをして、現在の地位を築いた連中や企業は幾人、いくらもいるんである。
 
 しかし、今や戦争は機械化された軍団が国境線で衝突するもの。愛国心にかられた一般市民がでばって銃を持っても、何もできないそんな時代。
 
 ドサクサまぎれが出来るのか? 出来たとしてもどこまで出来るのか? そういう状況だ。
 
 
 ∧∧
( ‥)でっ?
 
 ( ‥)しかしだ、一方では、
   –□ 下流の立場から
      希望は戦争と言った
      若い馬鹿が
      いたけども
      戦争したら貧乏人から
      死んでくだけだよ。
      そういうコメントが
      ネットにあってだな
 
 ああ、確かに、先の若い馬鹿とやらは総力戦を想定してるけども、しかしだ、これを揶揄するこの人も、実は総力戦を想定しているよね?
 
 ∧∧
( ‥)どっちも時代錯誤では
    ないかと
 
  (‥ )むしろ話は逆では
      ないかと思う。
 
 経済封鎖されたら国が干上がる。そういう状況では確かに貧乏人から死ぬだろうが、そもそもそれ以上に皆が困る。それゆえに軍事力を維持し、制海権をめぐる陣地取りと維持に全力を傾注する。制海権と生命線を維持するためには軍事力の実行も辞さず。すくなくとも、その決意と態度を表明すること、それを実行できるだけの組織力と技術力を維持すること、これら自体が政治と社会の責務。
 
 ∧∧
( ‥)そういう世界の戦争は
    社会を破壊する戦争では
    むしろない。戦争は
    状況と均衡を維持する
    ためにある。
 
  (‥ )なんかなあ、
      若いのも勘違いして
      いるけども、
      僕ら年寄りの世代も
      場違いに浮いてるよね
 
 馬鹿な若者、という言い様、そしてどうもWW2のような総力戦を念頭にいれているらしいこと、そこから考えると、先の発言者は40代以上ではないか? 
 
 そして自分も同じような年齢であることを考えると、否が応でも自分たちの老いを認識させられる。そういう意味。
 
 ∧∧
( ‥)40代前半のあなたは
    学生時代に天安門と
    冷戦終結、ソ連崩壊を
    見た世代ですから
 
  ( ‥)40以上ってもう
    –□ 時代遅れの老人
       なんだよなあ。
       中世期から
       まぎれこんだ
       遺物みたいでな
 
 WW2どころか、冷戦も終わったんだよ、おじいちゃん。そして歴史上、戦争の形態は次々に変わってきた。それは今も同じではないのか、おじいちゃん。
 
 さても、さても、40代。老いたる老人であることを自覚して歩かねばならん年齢である。
 
 
 *注:「若い馬鹿がいたが、貧乏人から死ぬだけだよ」、という指摘は、制海権をめぐる争いでも末期状態では起こりうるので、これをもって必ずしも発言者が”総力戦を前提としている”ことにはならない。しかし、機械化、プロ化が進んだ国境紛争を想定する人が、このような面から論の不備を指摘する、というのもまた考えにくい。そういうわけで、ここでは”発言者は総力戦を想定している”という前提で会話を進めています。
 
 
 
 
 

笑顔だったお前は、今、何を否定しているの?

 
 
 ∧∧
( ‥)なに?
 
   ( ‥)メタンハイドレートの
       採取に成功、という
       ニュースにこんなことを
       言った人がいたよな、
 
 投入した労力なり資金に対して、石油ならこれこれ、シェ−ルガスならこれこれな見返りがあるが、メタンハイドレートはコストに見合わないではないか、
 
 ∧∧
( ‥)...メタンハイドレートと
    その開発は緊急事態における
    エネルギー資源としての意義
    そういう考え方がありません
    でしたっけ?
 
  (‥ )周囲を完全封鎖されて
      それこそ、石油もガスも
      遮断されても
      即死しないためにね。
 
 メタンハイドレートの調査や掘削を自在に出来る船を、得意満面な素人連中が仕分けしてしまった時、こういうものは非常事態にこそ必要な技術なのに...と怒った人は幾人もいる。
 
 もちろん、それを知らない、そこまで頭が回らない連中は諸手を上げて賛成したのだ。
 
 船自体は、予算をなんとか工面することで3年間、維持はされたが、切り捨てたのは事実だ。
 
 切り捨てたんだろう?
 
 必要ないって、これを切り捨てたよな?
 
 シェールガスだって採算が合うようになったのは近年の技術革新があったからこそだ
 
  (‥ )メタンハイドレートは
      コストに見合わないって
      言ってる奴は、20年前
      30年前だったら、
      シェールガスなんて無意味
      コストに見合わない、
      そう言っただろうな。
 ∧∧
( ‥)そして切り捨てただろうと
 
 
 事実、事業仕分けで技術と未来と可能性を切り捨てたじゃないか。
 
 切り捨てたよな? そうだろう? 大喜びしてたよな?
 
 切り捨てた時、大喜びした連中は誰だ?
 
 賛成して、これで日本もよくなると無邪気に能天気に笑顔になったのは、誰だ?
 
 笑顔になったお前は、今、何を考えて、何を否定している?
 
 そして今度は、何を切り捨てて、どの未来を潰す気だ?
 
 お前が潰そうとしている未来は、今度はどれだい?
 
 
 
 

2013年4月3日水曜日

人間らしい生活とは大概ペテンで成り立っている

 
 
 ∧∧
(‥ )原発がぱーんした時に、
\–  ドイツ人だかスイス人だか、
    日本は放射能が
    危険かどうかも
    分からない野蛮人、と
    評したとかいいますが
  
 (‥ )まあ、事実だとしたら
     あれよな。太陽光発電なんて
     頭がわいた代物に飛びついた
     連中に言われたくは
     ねーやなー
 
 こっちが野蛮なら、そっちは下等だ。
 
 そんなんだから無様に衰退するんだよ、お前らは。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、そういう言い方は
    ともかくしとして、
    太陽光発電には夢が
    ありますからね
 
  ( ‥)夢じゃ生活できんのよ
    –□
 
 ∧∧
(‥ )だが問題は起きたじゃないか
\–   そう言う人もいるでしょう
 
  (‥ )問題は是正するものさ。
      そして夢じゃ是正は
      出来ない。
 
 なんといっても、問題は悪夢なのではなくて、単なる現実だ。夢では現実のテコは動かせない。
 
 ∧∧
(‥ )人間らしい生活がしたいのだ
\–   そういう主張。
     我々は人間らしい生活を
     実現した、そういう言及
 
  (‥ )植民地や移民や
      貧乏でしょぼい加盟国から
      収奪していないかね?
 
 人間らしい生活とやらは大概、ペテンで成り立っている。額面通り信用するわけにはいかないし、それを忘れたとは言わせない。
 
 
 
 
 
 
 

久しからずがこの世界

 
 
 さながら、人生は放り投げた石ころのごとく。放物線を描き、40をピークに後は...
 
 たわむれに検索をかけてみたら
 
 ∧∧
(‥ )作曲家の小室◯哉さんって
\–   大ヒットを飛ばし続けた
     全盛期は36〜41歳だった
     みたいですね
 
  (‥ )まじですか?
 
 ∧∧
( ‥)これも体力の限界?
 
 (‥ )...いや、その、個別の事例に
     関して、なんでもかんでも
     杓子定規に仮説を当てはめる
     のはいかがなものかと。
 
 ∧∧
(‥ )そういえばMy Revolutionって
\–   この人の作曲なんですよね
 
  (‥ )ああ、あの曲が大ヒットした
      当時はそんなこと
      知らなかったけども、
      というか、あの人、あの時
      ほとんど無名でね、
      後からこの事実を
      知った時はびっくりした
      もんだけどね
 
 ∧∧
( ‥)あなたのお知り合いは
    TM時代は良いけど、
    大ヒットとやらを飛ばした
    後期はむしろ駄目だ、
    そう言っていましたが。
 
  (‥ )まあ、初期のファンの心理は
      えてしてそんなものだし、
      そういうのは
      好き嫌いの問題でしか
      ないけどな
 
 ∧∧
( ‥)でも、あなたも
    びっくりした、
    のでしょう?
 
  (‥ )まあ、その、なんだ、
      音楽のイメージがね
      ずいぶん違うのでね
 
 どっちが好きか? と言われたら、まあ、そのなんだ、知り合いの意見にはおおむね同意はする。
 
 ∧∧
(‥ )とはいえ、
\–   ひとつの大ヒットと、
     大ヒットの量産を
     同列に語るのはおかしいかも
     ですね
 
 (‥ )ひらめきだけじゃ食えないし
     続けて生産できるってのは
     技量の向上以外のなにもの
     でもないからな。
     それで良いんだよ。
     ひらめき、なんて言ってたら
     死ぬよ死ぬ。
     餓死だ餓死。
 
 ∧∧
(‥ )...イメージが変わった、
\–   という言い様も、
     よく分からない話ですし
 
  (‥ )そんな外野からの
      いちゃもん、意見、
      大きなお世話だからね。
      本人には本人の理由と
      計画があるものさ。
 
 ∧∧
( ‥)でも? やっぱり、
    体力なのかなー、とか
    そう思います?
 
  (‥ )まあ、その、
      以上のような不可抗力な
      部分を考慮しても
      そんな風に
      見えちゃう部分は
      やっぱあるかなあ
 
 しかし、激走し続けた人が何を見たのか、部外者には分からない。
 
 見上げる部外者にはそう見えても、実際はそうではないのかもしれない。
 
 ∧∧
( ‥)でも、本人でない以上、
     ああいう激走とその結果も
     また、想像できない
 
  (‥ )それを考えると、
      年齢と体力って
      やっぱ深刻なのかね
 
 ∧∧
( ‥)作曲も体力いりますか
 
  (‥ )そりゃあ、脳内で
      大規模、大容量な
      検索しているわけだろ?
      人間の脳はめちゃくちゃ
      エネルギー使うし、
      体力は常人よりも
      はるかにずっと必要だろう
 
 
 ∧∧
(‥ )ともあれ、頂点を極めることは
\–   できたのだと
 
  (‥ )落下は成功者の特権よな
      成功どころか、
      落下することもできない
      人が圧倒的に
      大勢だからね
 
 
 ∧∧
(‥ )賢しい人は
\–   おごれる者は久しからず
     そう言いますかね?
 
  (‥ )おごれぬ者も久しからず
      そういう言葉もあるけどな
 
 ∧∧
( ‥)久しからずがこの世界の道理
 
  (‥ )激走すると燃え尽きる、
      しかし走り続けないと
      維持もできない。
      悩ましい道理だな。
 
 

 
 
 

2013年4月2日火曜日

教え方学

 
 
 ∧∧
(‥ )教え方学、という提案
\–
 
  (‥ )ほー?
 
 ∧∧
(‥ )1:好奇心を刺激する
\–
 
  (‥ )刺激されないと発動しない
      好奇心ってなんだそれ?
      言葉の矛盾だろ。
 
 ∧∧
( ‥)駄目だと
\–
 
  (‥ )駄目だろ。それでは
      ”餌くれひな鳥”以下だ
 
 餌くれひな鳥は、最低限、腹へったとアピールする。食欲まで刺激してください、などとは言わない。
 
 ∧∧
(‥ )でも、言わんとすることは
\–   分かりますね
 
  (‥ )分かるが、好奇心を
      そそるには、そもそも
      好奇心がないと駄目だ
 
 お姉ちゃんがきわどい格好をするのはなんのためか?
 
 お兄ちゃんがふんどし一丁で現れても、ちーとも嬉しくないのはなぜか?
 
 それを考えてみれば良い
 
 *注:以上の例え話は主に男性目線を仮定しています
 
 
 ∧∧
( ‥)最近、あなたが好奇心を
    ひかれたことって
    なんですか?
 
  (‥ )アルキメデスの写本の
      研究から、彼らはどうも
      幾何学的な証明において
      図を正確に描かなかった
      らしい、という話かな。

 *参考:「解読! アルキメデス写本」リヴェエル・ネッツ/ウィリアム・ノエル 光文社
 
 例えばの話、AとB(実際にはギリシャ文字だけど)の間をつなぐ直線を、平然と曲線で描く、そういうこと。
 
 ∧∧
( ‥)AとBを結ぶ直線、と文章で
    指定さえすれば、
    概念図として描く線自体は
    直線でなくてもよい、
    そういうことですね
 
  (‥ )ギリシャ人らしいと言えば
      らしいよな。彼らは物事の
      背景にある本質というか、
      抽象化された概念にこそ
      眼を向けたし、それゆえに
      こそ、現代数学へと続く
      始祖になったわけだからね

 *例えばアルキメデスが証明した、「放物線の切片は、内接する三角形の3分の4倍である」でも、補助線で描かれるべき三角形は、本来は直角三角形なのに、直角でもなんでもない。そんな図が使われていたらしい。
 
 そこで思い出す、ネットで見たこんな話。事実かどうかは知らないが、立方体の体積の出し方で息子が正しい値を出したのに×をもらった。教師に聞くと、体積を求める公式は、縦×横×高さ、だか、奥行きだかである、だからその順番で掛けねばならない、息子さんはそれをしなかった、とイカレた返答をしてきた。
 
 ∧∧
(‥ )数学が分かっていない先生
\–   なんですね。
     アルキメデスさんが聞いたら
     なんていうでしょうかね?
 
  (‥ )アルキメデスも、あるいは
      プラトンでさえ、
      怒るかもね。あるいは
      鼻で笑って、これだから
      無知蒙昧なバルバロイは
      奴隷になってしかるべき
      なのだ、と言うのかも
      知れないな。
 
 
 *ついでにいうと、先の先生は小学校の先生であるという。小学校は専門化されていないから、そういうのが潜り込むのかもしれないが、実のところ、順番や手順に異様に固執しているあたり、一応、しかるべき人に、みてもらった方が良いのではなかろうか?
 
 
 

誤差の扉を開く時、夢や幸せはいらない

 
 
 評価されなくても、才能がなくてもいい、もう、幸せになりたい
 
 ∧∧
( ‥)そう言われたら、あなたなら
    なんて答えます?
 
  (‥ )そこで膝をかかえて
      座ってろ能無し野郎。
  
 おまえは死体と同じだ。
 
 ∧∧
(‥ )あなたも未来が無いのは
\–   同じなんですけどね
 
  (‥ )だから見ていればいいさ
 
 ∧∧
( ‥)何も出来ずに無様に死んでいく
    あなた自身のあがく姿を
    見るがいい
    そういうことですか
 
  (‥ )まあ、見なくてもいいけど
      そういうことだな。
      未来は誤差の範囲でしか
      変えられん。ならば
      いかなる努力も試みも
      前もってほぼ確定的なのだ
 
 
 才能が無ければ未来は切り開けん。才能のない人間がどれだけ努力してもどうにもならん。才能がないなら夢を見ても意味はない。
 
 確かに確かに、それは認めようじゃないか。確かに才能がないならあきらめて膝を抱えて幸せになるしかないではないか。
 
 ∧∧
(‥ )それを考えると、
\–   もう座りたい...
     とあきらめる
     人たちの気持ちも
     分かりますね
 
  (‥ )それに、そういう連中は
      まだしも無害だからな。
 
 世の中にはよせばいいのに、へたっくそな絵しか描けないのに、どうしようもない文章しか書けないのに、自分は才能があると思い込んで、出版社に無駄な持ち込みをしたり、えらそうにアニメや漫画や小説や政治の批評をして、しかも無駄に上から目線で、せっせとHPやblogに書き込むおっさんたちが大勢いる。
 
 ∧∧
( ‥)おっさんね
 
 ( ‥)企業人でもフリーでも
   –□ ぷーたろーでも、
      おっさんになると
      なぜか同じように
      無様な有様になるよな。
      あれは謎だよね
 
 ∧∧
( ‥)ホルモンかなんかが
    原因ですかね?
 
  (‥ )意外とそういう簡単な
      要員だったら楽しいね。
 
 いずれにせよ、そんな勘違い野郎よりは、あきらめて座り込んでいる人間の方がまだしも無害だ。
 
 喜びなさい、幸せを選んだら人知無害になれる。
 
 ∧∧
(‥ )でも、幸せを望んでも、
\–   夢を望んでも、
     なんか不幸ですね
 
  (‥ )だが走り続けるのは
      もっと不幸だなあ
 
 だから当然なんである。そうまでしないといけないの? もう、幸せになりたい。そう言い出す人が出るのは当然なのだ。
 
 
 ∧∧
( ‥)あなたはどう死んでいくの
    でしょうねえ?
 
  (‥ )もう疲れた、駄目だ
      そう座り込むのか
      駄目だ、体力が...
      そう、泥沼に沈んでいくのか
      どう死ぬのかねえ
 
 ∧∧
(‥ )こうなることは、子供の頃から
\–   ほぼ確定的でしたしね
 
  (‥ )打開するには誤差が必要で
      誤差の扉を開けるには
      大量の投資が必要だ
 
 ∧∧
( ‥)もし、幸せを選ぶなら
 
  (‥ )誤差の扉が開けん。
      当たり前だよね、
      座り込んでいるの
      だからな
 
 ∧∧
( ‥)夢を選べば
 
  (‥ )やはり開けん。
      当たり前だよね、
      前ではなく上ばかり
      見ているのだからな
 
 考えてみれば当たり前なのだ。例えばの話、将棋をする時、幸せや夢は必要ないだろう。必要なのは「手」なのだ。実際、そうであるからこそ、機械が人間を打ち負かすことが出来る。コンピューターに幸せや夢なんて回路やプログラムや動作はないだろう。
 
 動物の中でも、人間だけが間抜けにも幸せだの夢だの無駄なことを言い出すのだ。つまり、それは本来、生存には関係ない要素じゃないか。事実ほら、幸せとか夢とか言い出す奴は現実を平気で切り捨てようとする。連中はまるで死の塊だ。
 
 夢や幸せは突破において必要ない。無駄なだけである。むしろ有害。それは死にまみれたおぞましい代物だ。あるいはだからこそ、安定的な夢と言うべきか。この宇宙では死こそが本来の姿で、生物も命も不自然なものでしかない。幸せという安定を求めれば、死に接近するは当然。
 
 ∧∧
(‥ )じゃあ、とるべき道は
\–   ひとつしかないですね
 
  (‥ )検索、実行、検証、
      それもなるべく
      速く多くだ
      
 ∧∧
( ‥)しかし時間は容赦なく
    進行する
 
  (‥ )チクタクチクタク、
      さて、何手打てるかな?
 
 

2013年4月1日月曜日

さあ、軌道の下り坂でなんとする?

 
 
 放り投げた物体はいずれ落下する
 
 ∧∧
( ‥)非常に強い大砲だと、
    弾丸を強力に射出
    摩擦と抵抗の強い対流圏を
    迅速に突破させ、
    弾丸の飛距離を
    のばすそうですよ
 
  ( ‥)だがいずれ落下する。
 
 落下に従い、大気が濃くなるに従い、強烈に摩擦と抵抗が効いてくる。
 
 ∧∧
( ‥)もっと強力に打ち出せば、
    理屈の上では楕円軌道を描き
    真空の宇宙を飛行する
    人工衛星になる
 
  (‥ )だが、それでも軌道が低い
      ものだと、ごくわずかな
      大気の抵抗を受けて減速
      軌道が低くなって、
      ついには燃え尽きていく
 
 人間の体力のピークが40歳だというのなら、35歳までに地位を確立せよと、人は言う。
 
 ∧∧
( ‥)組織に属していないフリーは
    特にこれが顕著だ
 
  (‥ )以上の例え話で言うとだな
      35歳までに対流圏を突破、
      40までに十分な高度を
      確保せよ、ということだね
 
 40を頂点として降下が始まる
 
 ∧∧
( ‥)低いとすぐに落下する
 
  (‥ )軌道維持も自由落下
      なんだけど、
      言わんとすることは
      明白よな。
 
 40が軌道のピークだというのなら、そこから高度を下げ始めたとしても、抵抗や摩擦が少ない高さを維持できることが望ましい。
 
 ∧∧
( ‥)そうでないと文字通りの
    意味で落下する
 
 ( ‥)40後半、50代だけど
   –□ オレ様、まだまだ
      デビューを目指してます。
      こういう奴いるけども
      それは病んでるよね。
 
 先の話の*あの人もそうだろう。あの歳で突破していないようでは、多分、もう駄目だ。30代前半であれでは、これから突破しても高度がまったく足りないだろう。良くてせいぜい、一時のスポットライトが消えて、奈落へ真っ逆さまだ。
 
 もっとも、奈落へ真っ逆さまになれただけでもたいしたもんなのである。世の中にはそれにすらなれない連中がごろごろいる。
 
 
 ∧∧
( ‥)あなたも他人事ではない
 
 ( ‥)年間に4冊書いて
   –□ 300万弱の収入。
      
 年間4冊。これが人が本を書く限界に近い、としたら
 
 ∧∧
( ‥)40を越えたあなたが、
    この高度を維持できなく
    なるのは必然
 
  (‥ )つまり、対流圏はもう、
      すぐ下だ。
 
 ∧∧
( ‥)つまり、あなたが破滅するのは
    時間の問題。
 
  (‥ )5年もたないだろうな。
      まず間違いない。
 
 これは必然の運命。
 
 ∧∧
( ‥)これを切り抜ける方法は
    1:トンデモになる
    2:うける嘘を書く
    3:資料を見ないで書く
    4:思い込みで書く
    5:親父臭い人生論に走る
 
  ( ‥)まあ、平たく言えば
    –□ 手抜きだな
 
 ちなみに、ちょっと理工系の本を読んだ人なら、ああ、あの本やあの人ね、と思い当たることがいくらかでもあるだろう。これはありがちな手なのだ。サイエンスライターやフリーのジャーナリスト、業績を上げられない研究者や、教科書作成に参画すらできない大学教官、こういう連中が辿る道でもある。これは敗者の安定解なのだ。
 
 ∧∧
( ‥)だがそれはいやだ
    しかし破滅するのもいやだ
    だとしたら
 
  (‥ )そうなると、今、
      思いつく限りでは
      2手しかないねえ。
 
 ∧∧
(‥ )実際、ジャンルとしては
 □–  あることはあるんですよね
 
  (‥ )ただね、おかしな
      言い方だけども、
      やった人がいないんだ
 
 おかしな言い方だけども、ジャンルとして存在しても、やった人がいるとは限らない。そういうことはある。
 
 ∧∧
( ‥)全員が失敗したか
 
  (‥ )あるいは道に見えるが
      道ではないのかもしれない
 
 ∧∧
( ‥)これはこれは
 
  (‥ )おもしれーことに
      なってきたじゃあないか
 
 ぞくぞくするねえ。
 
 
 
  

詰んだ人生が集う喫茶店

 
 
 31日、少し足をのばして、その帰り道にひさかたぶりの喫茶店へ。通されたテーブルのはす向かいでは、どうやら親子らしい、歳は30代前半か? 若いのが老夫婦に自分の人生哲学を語っていた
 
 ∧∧ 芸人?
(‥ )
 –( ‥)なんか、ご本人は
   –□ そんなことを言ってるな
 
 声がばかでかいから、いやでも聞こえる
 
 オレにはポリシーがあって...、高い芸はそれを見る客にも高さを要求する...、◯◯という若い芸人がいるけど、あれはやりたくないことをしているだけ....、本当はやりたい芸があるのに、放送作家の指示通りに動いて....、本人も我慢している...、時々、あいつをからかって...、オレは自分を曲げたくない....、ネットの時代は埋もれた才能が発見される時代...、これをうまく活用して....
 
 ∧∧ 成功しますかね?
( ‥)
 –( ‥)無理じゃね?
   –□
 
 ∧∧ なんで?
( ‥)
 –( ‥)顎が細いから
   –□
 
 ∧∧ 後ろ姿しか見えませんよ?
(‥ )
 –( ‥)まあ、以前言った冗談さ
   –□
 
 芸人だの、アイドルだの、イラストレーターだの、漫画家だの、作家だの、目指した連中はごろごろいるのに、成功どころか、生活が出来る者さえ一握り。
 
 ∧∧ ほぼ全員失敗する
( ‥)
 –( ‥)何々だからお前は
   –□ 失敗する。
      そう予言すると
      ほとんど全部当たる。
 
 当たることが確実な予言は意味がない。
 
 
 ∧∧ では成功すると思います?
(‥ )
 –( ‥)成功する要素は
   –□ 今の演説に
      見当たらないなあ
 
 ∧∧ 具体的には?
( ‥)
 –( ‥)今の演説に具体的な
   –□ プランや道筋が
      あったかね?
 
 ∧∧ ネットで自分を売るのだと
(‥ )
 –( ‥)それのどこが具体案
   –□ なんだよ
 
 Aを試し、Bを試した。効果的なのはBでした。
 
 ヒット数を稼ぎたくて、裸になってみましたー
 
 
 ∧∧ それなら具体的だね
( ‥)
 –( ‥)あの演説は自分の信念の
   –□ 表明だろ? 信念じゃあ
      エンジンは動かんぞ。
      というか、何してるのか
      それすら見えてこない。
 
 
 ∧∧ 高度な芸は科学のように...
(‥ )
 –(‥ )客を選ぶと
   –□ 言っているね
 
 ∧∧ 正しいでしょ
( ‥)
 –( ‥)正しかったら破滅だな
   –□
 
 科学者は給料をもらっている。
 
 科学には自然のテストがある。
 
 自然のテストは何人も逆らえない
 
 ゆえに科学には普遍性がある(当たり前)
 
 普遍性は武器になる
 
 武器を生み出す科学は必要である
 
 だから科学者は給料をもらえる
 
 これは未来に対する投資なのだ
 

 
 だがこれは言い換えると、
 
 ∧∧ 給料を与えないと動作不可能
( ‥)
 –( ‥)芸人もイラストレーターも
   –□ 自営業者だよね、つまり
      土台が全然違うよな。
 
 科学者は給料をもらっている
 
 という時点で、
 
 じゃあ、給料をもらえないフリーは即死ですね♡
 
 と気づくべきなのだ。
 
 ついでにいうと、芸人のテストは大衆に受けるかどうかであって、自然科学とは基準が全然違う。そうである以上、普遍性は持てないし、投資する理由もない。ゆえに給料はもらえない。
 
 科学者の言うことは分からなくてもいい。動くことはテストで実証済みだ。
 
 だが芸人はそうではない。
 
 科学者と芸人には致命的な相違点がある。
 
 これは、芸人は武器にはなれない、ということでもある。
 
 *ここでの芸人は、本来の芸人以外にもイラストレーター、作家、漫画家、ジャーナリスト、デマゴーグなども含みます。
 
 **ジャーナリストやデマゴーグは恐ろしい武器になる、と言うことは出来ても、機械類の発達はそれをも粉砕してしまう。これは私たち自身の経験でもあるだろう。
 
 
 ∧∧ お客に迎合しなさいと
( ‥)
 –( ‥)ぶっちゃけそうだな
   –□
 
 もちろん、”迎合すると高度な芸とやらが出来ない”、という主張はそうだろう(どういう意味で高度なんだか知らないが)。
 
 確かにその意味において、彼の主張、”高い芸には、それを分かる高い客が必要だ”、は正しい。
 
 
   あなたも客に売ることを半分
 ∧∧ 放棄してるじゃないですか
(‥ )
 –( ‥)ああ、そうでないと質を
   –□ 維持できないからね。
     *科学で売ることを考えると
     トンデモになるという意味。
      だけどね、客に売らない、
      これには実はトリックが
      あるんだけどね。
 
 
 客に売らなくても売りつける方法が、実はある。非合法なやり方ではない。具体的な手段は違うだろうが、おそらくどんな業界にもそういう方法があるのだ。
 
 事実、彼自身が言った。あの売れている芸人は、放送作家の言うことを聞いているだけで、本人は自分を曲げて、いやいや、我慢してやっているのだと。
 
 
 ∧∧ まあ、客に売らない方法だね
( ‥)
 –( ‥)客=消費者、と考えると
   –□ 見誤ることがありうる。
      そういう事例だろうな。
 
 客は視聴者ではく、放送作家だった。
 
 
   でも、放送作家が芸人を
 ∧∧ 視聴者に売るのでは?
(‥ )
 –( ‥)そうでもあるけど、
   –□ だが違うだろう。
 
 この場合、放送作家が視聴者に売っているのは、彼の描いたシナリオと物語と舞台であって、芸人などではない。
 
 ∧∧ 客は放送作家だった
( ‥)
 –( ‥)放送作家に売りつければ
   –□ 客に売る必要はないんだ
 
 ∧∧ だけど本人はそれはいやだと
(‥ )
 –( ‥)じゃあ...八方ふさがりだな
   
 
 芸は科学ではなく、そこには普遍性はない
 
 ゆえに芸は投資をするに値しない
 
 しかし、放送作家という客を望まない
 
 しかし、大衆という客も望まない
 
 普遍でもなく大きな客もいない
 
 放送作家、大衆、いずれでもない客とは、マイナーで特殊だということではないか?
 
 
 ∧∧ つまり生活できない
( ‥)
 –( ‥)つまり詰んだわけだ
   –□
 
 ∧∧ 他人事ではないですね
(‥ )
 –(‥ )他人事ではないな
   –□
 
 ちなみに、この喫茶店、以前、アイドルになるの、という会話をしていた女の子たちがいた喫茶店でもある=>hilihiliのhilihili: あの日、あの時、あの場所には未来に...
 
 
 ∧∧ この喫茶店、呪われてる?
(‥ )
 –( ‥)詰んだ人々が集う場所〜♪
   –□
 
 ∧∧ でっ、どうよ?
( ‥)
 –( ‥)アラスカ内陸部の降水量は
   –□ 砂漠並み。
      寒冷だから湿潤だが、
      日当りの良い
      南向きの斜面は
      ステップやプレーリーに
      似た植生になるそうだ。
 
 氷河期の北半球は概してそういう世界だ。そういう主張。
 
 本に眼を通して喫茶店を出た。
 
 
 

2013年3月31日日曜日

自由には死が付き従っている

 
 
 ∧∧
( ‥)つまり
 
  (‥ )もう、僕らには
      科学を捨てる自由が無い
      そういうことだね
 
 文学も音楽も芸術も、これら全部、捨てる自由はあるが、科学を捨てる自由はもはや無い
 
 ∧∧
( ‥)まあ、実際には捨てる
    自由自体はあるんですよね
 
  (‥ )捨てても良い。
 
 ただし、より優勢な国家に滅ぼされるか、あるいは奴隷化される。これは今や、全人類に共通する問題で、究極的なところ、逃げ場は地球上のどこにもない。
 
 ∧∧
( ‥)血を吐くマラソンか
 
  (‥ )死ぬか、どっちかを選べ
      そういうこっちゃ。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、自由はあるんですよ
 
  ( ‥)問題はだ。自由には
      責任が従うのだ。
 
 というよりも、自由には死が付き従っている。そういうべきか。
 
 ∧∧
( ‥)時に死に追いつかれ、
    食い殺される
 
  (‥ )自由ってのは
      ろくなもんじゃないと
      思うんだけどね。
 
 
 
 
 

ブログ アーカイブ