自己紹介

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2013年8月21日水曜日

攻撃の右手を左手がつかんだ時、事態は膠着状態に陥る

 
 打ち合わせから帰る。
 
 ∧∧
( ‥)なにしてるの?
 
  ( ‥) 最終回で並みいる
    ‐/ ライバルの女の子たちを
       ことごとく蹴倒して
       妹が実の兄である
       主人公を
       ゲットするという
       アニメがあったそうで

 
 ∧∧
(‥ )ああ、有名なラノベを
\‐   アニメ化したものじゃ
     ないですか
     タイトルの秀逸さで
     インパクトを与えた
     作品ですよね
 
  (‥ )最終回では彼をめぐって
      幼なじみと妹の
      ガチバトルを拝めると
      聞いた。
 
 幼なじみは眼鏡ちゃん。結ばれた妹は金髪ちゃん。
 
 ∧∧
( ‥)なんか知らないけど、
    アニメ化された最後の三話は
    ネット配信されているから
    我が家でも最終回は
    見れるわけですか
 
  ( ‥)おー、組み合った女の子が
    ‐/ お互いの髪をつかんで
       殴り合いですよ、
       殴り合い。
 
 眼鏡ちゃんと金髪ちゃんによるパンチの応酬。
 
 そういえば、20年あまり前、ここまではいかないものの、これに近い場面を現実で見たことがある。
 
 駅前の商店街で、真っ昼間から右手で互いの髪をつかみ合い、左手は自分の髪をつかんだ相手の右腕をつかみ、その姿勢のまま、膠着状態で動くに動けぬお水っぽいお姉ちゃん二人。
 
 行き交う通行人は自分も含めて、老いも若きも、すれちがいざまにチラリと見るのみ。
 
 ∧∧
( ‥)...なぜ止めない
 
  (‥ )こえーよ、
      止められないよ。
      だいたい事情も
      知らないしさ
      介入する理由もない
 
 一体全体、何があったのやら。
 
 ∧∧
( ‥)あれが殴り合いに移行すれば
    このアニメのこの場面になる
    ということですか。
 
  ( ‥)しかし、このアニメの場合
    ‐/ 眼鏡ちゃんが右手で
       金髪ちゃんが左手で
       相手の髪を
       つかんでるのな
 
 次に、眼鏡ちゃんが髪をつかんでいた右手を離して金髪ちゃんの顔面に先制パンチ。
 
 ∧∧
(‥ )ああ、でもあれですね
\‐   眼鏡ちゃんの左手は
     金髪ちゃんの
     襟首をつかんでるから
     相手の回避行動は封じている
     わけですね
 
  (‥ )だが、実のところ
      眼鏡ちゃんはその左手で
      金髪ちゃんの右手を
      押さえるべきだったのだ。
     
 パンチをくらった金髪ちゃんは、自分の襟首をつかむ相手の左手を押さえていた右手を解除。いまやフリーハンドとなった右手を使い、反撃の右顔面パンチを眼鏡ちゃんに叩き込む。
 
 ああ、眼鏡ちゃんが押さえておくべきは相手の右手だったのだ。もちろん、同じことは金髪ちゃんにも言える。
 
 ∧∧
( ‥)あなたが見た現実の
    ケースでは
    お互いに右手で相手の髪を
    つかみ、
    その右手を自分の左手で
    押さえていた。だから
    膠着状態だったと
 
  ( ‥)人間って、どの文化圏でも
    ‐□ 右手が攻撃、左手が防御
      なんだよね、多分、
      そのせいじゃないかな?
 
 これを踏まえると、もし、金髪ちゃんが左手で相手の髪をつかむのではなく、右手で相手の髪の毛をつかみ、そしてお互いが自分の左手で相手の右手をつかんでいたら、殴り合いになるのは多分、難しかった、そういうことなんだろう。
 
 ∧∧
( ‥)右手でつかみ、左手で封じる
    その状況下では、
    攻撃を司る相手の右手を
    封じている自分の左手
    それを使えば反撃できるけど
 
  (‥ )しかしそうすると
      相手の右手が
      フリーハンドになって
      攻撃をしかけてくることが
      可能になるわけだ。
      右手が攻めなら
      それは相手に有利、
      自分に不利って
      ことになるからな。

 だとすると、離すわけにはいかない。つまり膠着状態。
 
 ∧∧
(‥ )それを考えると、このアニメの
\‐  この殴り合い、良く出来ている
    わけですかね?
 
  (‥ )やっぱりプロは違うね
      すばらしい

    
 
 
 
 

何も無い世界

 
 
 ∧∧
(‥ )古代人は、死んだ後、
\‐   地獄にいくことを
     本気で恐れたのですよね
 
  (‥ )現在はなんか、
      ほぼもれなく天国へ
      いくみたいね。
 
 ∧∧
( ‥)つまり
 
  (‥ )みんな薄々だけど
      気づいているんだろ?
 
 本当は、なにもないってことを
 
 
 
 

2013年8月20日火曜日

大日本帝国の終焉

 
 
 ∧∧
( ‥)どう思います?
 
  ( ‥)そうねえ、半島って
    ‐□ 経済とか、
      軍事的緊張とか
      それらを抜きにしても
      時限爆弾を抱えている
      状態だろ?
      遅かれ早かれ、
      事が起こるよね。

 ∧∧
( ‥)どうということもない
    規模かも知れないけども
 
  (‥ )でもきっかけって
      そういうものなんだよな
      そして規模がなんであれ、
      きっかけは事態を
      大きくし、流動化させる
 
 ∧∧
( ‥)流動化したら、状況は
    平衡状態に向けて
    動きだすだろう
 
  ( ‥)だとしたら、歴史的に
    ‐□ 長く必然だった状況に
       向けて落ち着くよね。
       つまり、半島は中国に
       呑み込まれるわけだ
 
 ∧∧
( ‥)単純に、それがいつ
    起こるか、ですか
 
  (‥ )もちろん、以上のような
      平衡状態を阻止する
      ことも出来るのだよね
      事実、半島では
      東西冷戦がそのまま
      残っている。
      そう言われるとは
      今がその状態だってこと
      だからな。
      そしてそれを維持して
      いるのは大日本帝国を
      継承したアメリカだ。
 
 
 ただ、それには経済的にも軍事的にも大量の投資が必要なのだろうし、アメリカにその覚悟なり、能力なり、決意なりは今どのぐらいあるの? という問題に
 
 ∧∧
( ‥)行き着くだろうと
 
  ( ‥)世界最強のアメリカ軍も
    ‐□ 規模がでかければその分、
      金食い虫になる。
      大きな組織の必然だよね
      無敵であっても、
      出来ない事がある。
      半島を維持できるのかね
 
 もちろん、半島を失うのは断固として阻止しようとするのだろう。朝鮮戦争で費やした人命もさることながら、西側の武器や技術を持った国をみすみす相手に渡すわけがない。
 
 とはいえ、これはあくまでも意気込みの話。現実として、それが出来るのか? 
 
 ∧∧
(‥ )...なんか、アメリカは半島を
\‐   放棄する決意を固めていて
     技術も資本も相手に
     渡さないために経済的に
     焦土にするつもりだ、
     という意見がネットに
     ありましたけども
 
  (‥ )そりゃあうがちすぎだろ
      典型的で頭でっかちな
      陰謀論じゃねえか?
 
 自分自身や周囲のことを考えたって、人間に深謀遠慮なんか出来やしない。人間の深謀遠慮なんてせいぜい、良い大学に入って良い会社に入る、あるいは公務員になる、国家官僚になるとか、そんなもんだ。
 
 ∧∧
( ‥)しかも、それって現状の組織や
    状況が継続するだろう、
    という前提に基づいたもの
    なのですよね
 
  ( ‥)言い換えれば
    ‐□ 事態が次の平衡状態へ
      移るという状況では
      深謀遠慮なんか
      できないってことだよね
 
 実際、仮に”半島は中国に呑み込まれる”と予測したとして、さらにそれが結果的に正しかったとする。だが、これがいつ、どのぐらいの速度で、どんな過程をへて起こるのか? そこまでは現時点では分からない。
 
 これでは深謀遠慮もなにもへったくれもない。言い換えると、そんな深謀遠慮や計画なんて無いし、仮にあっても意味がないだろう、そういうことになる。計画が立てられない深謀遠慮とはたわ言だ。
 
 ∧∧
(‥ )アメリカはどんな気なの
\‐   でしょうね。
     オバマ大統領は安倍首相を
     避けているとも伝えられて
     いますけども。
 
  (‥ )ああ、オバマっちが
      リベラルだから、
      安倍っちを嫌っていると
      解釈されている話な。
      でも、個人の思惑や好悪は
      状況には影響を与えないよ
      あるいは与えても
      無視できるレベル
 
 願えば事態が変るなんて、そんな馬鹿なことはない。リベラルだから、保守主義だから、それで世界が変ると考えるのは、悪しき心が世界を闇に変えるのです、と言っている宗教やゲームの台詞と同じだろう。


 言い換えてしまえば、次の平衡状態に至る、という大きな流れを個人の思いが阻止できるわけがない。二人の仲が良かろうが、悪かろうが、どんな思想を持とうが日米関係とやらが良好であろうがなかろうが、結果は同じだ。
 
 ∧∧
( ‥)つまり、遅かれ早かれ、
    アメリカは半島から退き、
    日本が最前線となり、
    日本の軍事力と
    役割が大きくなる
 
  ( ‥)今、アメリカは
    ‐□ 民主党政権で、
      リベラルな民主党は
      日本を軽視して、
      くだんの相手と接近する
      傾向がある。
      そう言われるよね。
 
 じゃあ、大日本帝国が復活するかのように、日本の軍事的な拡大はないのか? と言えば、そんなことはないんだろう。
 
 現在のような状況では、日本は、ああ、じゃあ自国のために勝手するね、という方向に動くだけだろうし、反対の共和党政権になれば、じゃあ軍事的以上の外交でも親密になりましょうか、という方向に動くだけではないのか? するとつまり、
 
 ∧∧
( ‥)ベクトルの向きは
    ぶれているけども、
    均衡状態という最終解が
    ある以上、
    行き着く先は同じだろうと
 
  (‥ )いくら最強でも、
      アメリカ一国で
      欧州の戦線や
      北アフリカの戦線、
      ペルシャ湾の戦線や
      南アジア、そして
      フィリピンから北海道へ
      至る各種戦線を
      維持できるわけが
      ないからね。
      だったら答えはひとつだ
 
 リベラルだろうがなんだろうが、東西冷戦という構図は、それこそモンゴル帝国時代から続いてきたような大きな構図なのだ。変えられるわけがない。
 
 リベラルだろうが保守主義者だろうが、軍国主義者だろうがファシストだろうがマルクス主義者だろうが、いかなる抵抗をしても行き着く先は同じだ。人間に自由意志はあっても、自由などありはしない。
 
 つまり、何がどうあれ、日本は、経済的、技術的な規模が許す限りの範囲内において軍事力を増大させる、ということになる。たぶん。
 
 ∧∧
(‥ )でもこれ、実は大日本帝国の
\‐  復活ではないですよね
 
  (‥ )大日本帝国っていうのは
      海洋を防衛ラインにする
      のではなくて、
      内陸にまで戦線を
      押し出した試みだからね
      むしろ以上のような
      歴史的均衡状態を
      崩してみせようとして、
      そして失敗した事例だよな
 
 考えてみれば、半島分断はその最後の名残だとも言える。だとすると、半島が中国に呑まれるだろう、という未来は
 
 ∧∧
( ‥)リベラルな人が恐怖し嫌悪する
    大日本帝国の復活ではなく
    むしろ大日本帝国の終焉ですか
 
  ( ‥)それを考えれば面白いよね
    ‐□ 戦前の軍国主義の亡霊の
      ように言われる安倍っちが
      このまったく新しい状況で
      支持され
      日米開戦の時と同じ
      民主党のオバマっちが
      リベラルらしく、
      これに否定的。
      これは興味深い。
 
 *実はどちらも時代錯誤なんだけども、この状況下でむしろ状況と要請に対応できているのは、結果的に安倍っちなんじゃねえの? という意味で。
 
 ∧∧
(‥ )時代錯誤でも、状況によっては
\‐   時代に支持されることが
     あると
 
  (‥ )人間の思想は色々な断片の
      集合体だから、
      手札の役は駄目だけど、
      その人が持っている
      ただ一枚の手札が
      今ここで必要なので
      支持される。
      そういうことがあるって
      ことよな。
 
 *例えばの話、ご本人は事実上の戦後世代で軍隊経験もないし、華やかな若者時代を羽振り良く過ごして、しかし今や、若者を鍛えるために徴兵制をと言ってしまう石原都知事(元)。軍隊がプロ化したこの時代にそんな時代錯誤な発言をするこの人が人気なのも、対外進出を活発化した中国という脅威のもと、その一点をこそ望まれてのものだろう(これは幸か不幸か、残念なことながら、この要請さえ別件で満たされてしまえば人気は消滅する、ということでもある)。
 
 ともあれ、本当の意味で大日本帝国が消滅する日が近いうちにやってくるとしたら、それは感慨深い。
 
 ∧∧
(‥ )オバマさんはそれに対応
\‐   できていないってこと
     なんですかねえ
 
  (‥ )状況はもう次に動きつつ
      あるように見えるからね
      そういうことじゃねえか?
 
 そういえば、ほとんど関係ないけども、アメリカが親米政権のパーレビ王朝を失ったのは、民主党のカーター政権の時だったよな。
 
 
 ∧∧
( ‥)あなたが子供の時、
    初めて覚えた
    アメリカ大統領ですよね
 
  (‥ )当時、レーガンに負けて、
      無念、と目を閉じた
      写真が印象的であった 

 
   
 

化粧に舞い上がるか、素顔に絶望するか

 
 
 日本人は勤勉で真面目であり、そして秩序を重んじる。これは嘘だ。お互いの目が気になって、同調圧力が強いだけじゃないか。
 
 という意見。
 
  (‥ )おしいよね。これは
      お互いに監視しあうこと、
      これこそが道徳を駆動する
      原動力だ。
      そういうことを示して
      いるのだけどな。
      だのに結論がおかしくね?
   
 ∧∧
( ‥)せっかくそれに気づいたのに
    道徳という上っ面の名称に
    惑わされてしまった、
    そういうことですかね?
 
 相互監視こそが道徳の根源で原動力であり、駆動力なのだ。

 見目麗しい道徳などという美名はエンジンにくっつけた薄っぺらいラベルでしかない。
 
 これは、単純な事実だ。
 
 ∧∧
(‥ )でも? みんな騙されるな!
\‐   このきれいな見た目の下は
     がたぴし言って排気ガスを
     吐き出すこのエンジンだ!
     そうあばいてみせた、
     冒頭の言葉は
     そんな感じですか?
     なんか絶望を感じますね
 
  (‥ )でも本当にやるべきはさ
      道徳って見た目は
      きれいだけど、
      これはハリボテなんだよね
      大事なのはこれ。
      そう言ってハリボテを
      取り除いて、それから
      エンジンの講習を
      始めるべきなんだけどな
 
 まあ、あれだ。かわいいなあ、と思っていた女の子が化粧を落とした。その素顔を見て衝撃を受ける、というのは分からんでもないのだけども、見るべきは化粧ではないだろう。
 
 ∧∧
( ‥)逆に言うと、お化粧も
    大事だってこと
    なんですけどねえ
 
  (‥ )困ったことにな、
      化粧を信じて舞い上がる奴
      素顔を知って絶望する奴、
      この両極端が多くて、
      エンジンの構造と性能、
      そして調整を議論する人は
      少ないんだよね。
 
 化粧をいくら議論してもエンジンの動作は調整できない。
 
 つまり道徳教育さえすれば問題は解決できる、と言っている奴は見てくれだけしか見ていない阿呆だ。キャバクラであっさり騙されるタイプ。
 
 しかし、素顔を見た時に絶望する奴は、それはそれで使えない。
 
 どっちもエンジンの構造に興味を示さないのだから、現実のコントロールなんか出来るわけがない。
 
 エンジンを見ないか、エンジンを見て絶望するか。そんな人間が、現実という機械を動かそうなどと片腹痛い。どちらも笑える冗談だ。
 
 
 ∧∧
(‥ )生物学や進化学の世界でも
\‐  道徳に関する研究は
    最近の話ですからね
    これからですかねえ
 
  (‥ )化粧に舞い上がるか
      素顔に絶望するか、
      どちらもエンジンには
      興味を示さんわけでな
      そういう意味では
      どちらさまも同じよな
      


2013年8月19日月曜日

別にラノベを読んでいても問題なかろう

 
 
 官僚や政治家は漫画を読まないことに成功した人たちだから漫画文化を擁護するわけがない。
 
 と言う意見。
 
 ∧∧
( ‥)仮にそうだとしたら
 
  (‥ )東大生とかがラノベを
      読んでいるっていう
      嘆きの声はむしろ
      福音だよね。
 
 若人よ、おおいに漫画やラノベを読むべし。そして萌え上がれ。
 
 そんなことが出来るのは若いうちだけだからね。
 
 というか、教科書を読める人間でないと漫画やラノベは読めないだろう。岩波文庫ウンヌンなんて知るか。
 
 
 ∧∧
(‥ )でも実際はどうなの
\‐   でしょうねえ?
 
  (‥ )官僚はともかくとして
      政治家はむしろ
      異常者がなるもの
      だからなあ
      漫画を読む読まないの
      問題ではないだろうね
 
 ∧∧
( ‥)異常者ね
 
  (‥ )身近に政治家になりたい
      なんて奴がいるか?
      いるにしても、それが
      まともな人間だったかい?
 
 思い出せば、ごくわずかにいたそういう連中は、どれもろくでもない人間だらけだったと思う。
 
 曰く、自衛隊は違憲だからぶっつぶすんだ
 
 曰く、民衆は馬鹿だから洗脳するんだ、薬物で
 
 曰く、改革のために官僚は邪魔だ。皆殺しだ
 
 ∧∧
( ‥)...まあ、ピーだね
 
  ( ‥)なにか政治的なことを
    ‐□ したいってのは、
       なにかしらいかれている
       わけだよ。
 
 選挙という現実の前にこういうたわけた理想論は摩耗し、丸くなっていくが、それでもこんな連中から立候補者が出るのだ。政治判断にいかれた見解が混ざることは必然だ。
 
 実際、選挙ポスターを見れば、通常からは考えられないほどおかしな人間の比率が多いことは、一目瞭然である。
 
 自発的に政治家になりたいなんて、まともな人間じゃあない。まともじゃない=間違っている、ではないが、まともじゃない=ゆえに正しい、でもない。

 それを考えれば当然なのだ。
 
 漫画はいかがわしいから、これを抹殺すれば清く正しく美しい世界が実現するはずだ、そういう妄想を抱く議員が現れるのは必然だ。
 
 そして、そういう妄想を共有するのは彼一人ではない。そんな議員に投票する人間がいるのも、また必然。
 
 ∧∧
( ‥)それを考えますとね
 
   ( ‥)いやでも政治家に
     ‐□ ならなければ
       いけなかった、
       二世、三世の方が
       意外とまともってことも
       あるだろうな。
       世襲制を固定化しても
       困るが、
       世襲制だから頭ごなしに
       否定、というのも
       まともな話じゃないね
       
 
 もちろん、この見解を覆すような反証例を持ち出すこともまた、比較的容易ではある。とはいえ、まあ、こんなところじゃなかろうか。直接選挙さえすれば物事が良い方向へ向かう、というのは現実的ではないし、間抜けで有害な理想論だろう。


 
 

imperfectゆえにperfect

 
 これと=>hilihiliのhilihili: 仏教徒もまた啓典の民
 
 これの=>hilihiliのhilihili: 論理をご本尊にしてはいけない
 
 続き
 
 つまり、この当時の状況はなんだったのか? というと
 
 ∧∧
( ‥)食事の席でムスリムの人と
    無神論者が議論を始めたと
 
  ( ‥)無神論者というよりは
    ‐□ 無神論教徒というか
      論理信仰者という
      べきだろうけどね
 
 神は説明に必要ない。これは感覚的には”神は存在しない”と言うに等しい。実際、そのように受け止められたことは歴史的な事実。
 
 しかし、
 
 神は説明に必要ない
 
 神は存在しない
 
 この二つは実のところ等価ではない。
 
 ∧∧
(‥ )天動説において重力は
\‐  天体の運行を説明する際に
    必要がありません。
 
  (‥ )ゆえに重力は存在しない
      そういうことになるよな
      説明に必要ないから
      神は存在しない、とは
      こういうことなんだがね
      
 
 *もちろん、まったく逆のことも言えるんだろう
 
 重力は天体の運行を説明する際に、きわめて有効なアイデアである
 
 重力は存在する
 
 この二つもまた等価ではない。
 
 ともあれ話を戻すと
 
 ∧∧
( ‥)少なくとも、彼は
    神は説明に必要ない、
    イコール、
    神は存在しない、
    そう信じていた。
    それゆえに
    存在しない神をあがめる
    ムスリムは間違っている
    そう信じていたわけですね
 
  (‥ )そう信じていた、つまり
      意地悪な言い方をすれば
      無神論教徒なわけだ。
      だから、別に相手が
      ムスリムの人で
      あろうがなかろうが、
      相手がカトリックだろうが
      仏教徒であろうが
      同じことを言っただろう
      けどもね。
 
 というか、どうも言ってるらしい。
 
 そして彼は、進化論があるから神などいない、と言った。
 
 そうでしょう? とこちらに振るので、いや、進化論は神の必要性を消し去っただけだ。それが存在の否定だというのならそうだが、実際には、必要性が無い=存在しない、ではない、と答えた。
 
 するとムスリムの人は言った、進化論もパーフェクトではないはずだ。
 
 そこで答えた、いや、パーフェクトだ、なぜなら...
 
 ∧∧
( ‥)そこで、話題が変っちゃった
    のですよね
 
  ( ‥)なんというかなあ、
    ‐□ 相手が間違っているのは
      明白だから、そんな
      まどろっこしい言い方や
      説明はどうでもいいと
      言わんばかりの勢いでね
      どんどん話題を変えて
      次々に攻撃して議論を
      吹っかけるから、
      深みが出ないのよ。
 
 いや、進化理論はパーフェクトだ。なぜならimperfectゆえにperfectだからだ。そう言うはずだったのだけども。
 
 ∧∧
( ‥)理論が完全だったら
    それで終わりで、
    論文なんてもう出ないはず
    ですからね
 
  (‥ )真理なんて人間には分からん
      僕らが分かるのは
      非常に悲観的にいうと
      証拠からして
      この仮説は駄目でした、
      とか、
      これはまだ駄目でないです
      とか、
      それだけだよって話でね。
 
 ∧∧
(‥ )科学は真理を追求する学問じゃ
\‐  ないですからね
 
  (‥ )真理を追求したって
      かまわないけど、
      それが真理であるかどうか
      それを判定する方法が
      ない状況では、
      これは否定されました、
      しか分からないからね。
 
 *真理を追求するのが科学です、と言っても、真理の判定基準がないんじゃ、否定的なことしか分からんだろう、という意味。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、これは悲観的な見解で、
    楽観的に見れば
    これだけ長く検証されて
    これだけうまく説明できて
    いるのだから、
    この理論は大丈夫じゃね?
    ぐらいは言えますよね
 
  (‥ )まあ、そういう大雑把で
      なんとなーくな意味で、
      進化理論は真理だ
      と言うのは、ありっちゃ
      ありなんだろうけどね
 
 ありなんだろうけども、少なくとも本を書く時には、いかなる科学理論も、これが真理でございます、と書くべきではないんだろう。
 
 いや、書いてもいいのかもしれないが、安易にこういうことを言うと宗教と科学の区別ができなくなるだろう。
 
 ∧∧
(‥ )ともかくあれですね
\‐  imperfectであること自体を
    積極的に自覚している科学と
    これが真理であり
    perfectであると考える宗教、
    あるいは信仰者とは
    お互いに相容れないでしょうね
 
  (‥ )というかね、
      コミュニケーションも
      うまくいかないと思うよ
      真理、という言葉に対する
      感情や価値や意味すら
      違っているわけだし。
 
 信仰する人はこれこれは真理だと信じているから、科学者とか科学理論を支持する人も自分たちと同様にその理論を真理だと信じている、そう受け取るらしい。
 
 だが、科学者とか、あるいは科学理論を支持する人にとって、真理という言葉は非常に漠然としたもので、真理と言いつつ、壊れることもあるっしょ、ぐらいにしか受け止めていない場合が多いし、真理は宗教の用語だと言って使わない人も、もちろんいる。
 
 だから、同じ文章を正反対の意味で受け取ることさえあるだろう。
 
 
 それを考えると、神は否定された、と信じていた彼は科学には向いていないよなあ。別に科学者じゃないからいいんだけど。
 
 ∧∧
( ‥)神が存在しないことが真理だ
 
  (‥ )それはあからさまに
      宗教だからね
 
 ∧∧
( ‥)あなたには信仰がある?
 
  (‥ )俺は自分が何を
      信じているか
      それがよく分からんのだ
      判断を下す以上、
      自覚的にせよ、
      無自覚にせよ、
      なにか前提や仮定が
      あるはずだよな
      だが、それが何なのか
      把握しきれておらん
 
 
 そうだ、あの時はつたない、というか変な英語でこう言ったのだった
 
 I cannot believe I am not believe.
 
 ∧∧
( ‥)? 通じましたかね?
 
  (‥ )どうだろね
      というか、
      意味通るのか?
      オレはなんて言えば
      良かったんだ?
 
      
    

2013年8月18日日曜日

論理をご本尊にしてはいけない

 
 その人は、神なんて存在しない、神を信じるなんておかしい、そう信じていた。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、神様が存在するか
    しないのか、
    どうでも良い話なんですが
 
  ( ‥)問題は神がいないと
    ‐□ ”信じていること”
      だったな。
 
 彼にとって、神がいない、は論理的で、神がいる、は非論理的で非科学なのであった。
 
 ∧∧
( ‥)神はいる。これが非科学なら
    ダーウィン以前の科学は
    全部非科学じゃ
    ありませんかね?
 
  (‥ )全部かどうかは知らんけど
      科学から神という部品が
      消えたのは
      つい最近なんだよね。
 
 確かにダーウィンは神殺しの男であった。少なくとも科学の世界ではそうだった。そしてダーウィン以後がそうだと言うのなら、神様抜きの科学の歴史はわずか150年しかない、ということになる。
 
 ∧∧
(‥ )そしてじゃあ、
\‐  それ以前の科学が
    非論理的かというと
    どうなんでしょうね
 
  (‥ )というかね、科学から
      非論理を抜いたら
      科学なんて成立せんのよ
 
 科学には明らかに、論理では正当化できないおかしな思いつきや思い込みや経験則や突飛な発想、飛躍的解釈、根拠不明な信念が混ざっている。これを抜いたら科学なんてギリシャ時代止まりで、それ以上の発展なんかなかっただろう。
 
 そもそも、
 
 データを追加して仮説を検証しよう
 
 科学の中核と言っても良いこの動作自体、証明だの論理だのと呼べるものではない。
 
 *一体、どこの世界に新しい三角を見つけたから、三角形の内角の和が180度であるかどうか、それを改めて検証しよう、とか言い出す奴がいるだろうか?
 
 
 ( ‥)おかしなもんでさ、
     経験的に何か論証するのを
     証明とは言わないし、
     論理とも呼ばないよ?
     あるいは経験を論理や証明と
     呼ぶなら、それは一般的な
     使用方法ではあるけども、
     言葉本来の意味としては
     使い方が間違ってるよ。
     数学の時間にそんな証明を
     答案に書いたらどうなると
     思う? そう尋ねるとだな
 
 ∧∧
( ‥)そう尋ねると、その人は
    視線が遠くなって、
    それから全然違うことを
    話し始めるんですよね。
 
 明らかに自分に不都合な現実を前にしてごまかしている。そこには新しいデータに基づいて自分の考えの妥当性をチェックしよう、という姿勢がまるでない。
 
 つまり、皮肉なことなんだが、科学を信じている彼は科学の基本動作を信じていないのだ。
 
 いや、実はこれ、確かに正しい態度でもある。科学を論理的だと思っている彼は科学の非論理的な動作を理解できないのだ。
 
 
 ∧∧
( ‥)でっ? そういう人が
    神様を信じる人に、
    それは非論理的だ、
    非科学だ、おかしい、と
    議論をふっかけるわけですか
 
 (‥ )ちゃんちゃらおかしいだろ?
 
 いや、それともちゃんちゃら正当なのかもしれない。単に彼の勘違いは論理=科学、というこの公式にあるのかもしれない。
 
 ∧∧
(‥ )でも、そういう人、
\‐  多いみたいですよね
 
  (‥ )なんかなあ、論理的に
      仕事をこなそうとか、
      そういういかがわしい
      ビジネス本や
      自己啓発本が
      あるらしいのよ、
      その影響もあるかもね
 
 論理は、いわば、文章の正しさ、しか述べていない。正しい文章で嘘をつくことが出来るように、論理自体は現実を何一つとして語っていない。
 
 論理は必要な部品ではあるけども論理だけでは意味がないし、ましてや論理をご本尊にしてもらっては、ちと困る。
 
 社内でのプレゼンを論理的にすれば勝てる、とかそう安易に申し述べる本もあるらしい。だが悲しいかな、プレゼンがたとえ論理的でも、論理は企画自体が成功するかどうか、それに関しては一切、何一つとして語ってはいないのだ。
 
 
 
 
 
      

宇宙に目的があったらその過程は理不尽

 
 
 ∧∧
(‥ )そういえば、イスラエルの
\‐   政府関係者が、
     広島、長崎の
     追悼式典を偽善、と
     述べたとか
 
  (‥ )ああ、じゃあ、次回は
      ビザの発給を
      しなければいい
 
 ∧∧
( ‥)虐殺を容認せよと?
 
  (‥ )容認はしないが
      敬意を払わないとは
      これと同じことだろ?
 
 どっちにしても神はおっしゃられるだろう。黙れ、これが私の計画だ、と。
 
 
 ∧∧
(‥ )偉大なラビがその対価として
\‐  虐殺されたことを見て、
    驚いたモーゼが抗議した際に
    神が述べた言葉ですよね
 
  (‥ )原典にはまだたどり着いて
      いないけども、あれね、
      宇宙に目的と計画と
      過程があったら、それは
      理不尽以外の何ものでも
      ないだろうからな。
      この言い様は正当だろう
      そして救いでもあるな、
      抗議する自由、
      それ自体は人間にある
      わけだからね。

 そういえば、故郷を滅ぼされて強制連行の憂き目にあったバビロン捕囚の時にも、選ばれし民であるはずの私たちになぜこのような仕打ちを? という疑問に対して、使わされた天使はおおよそ次のように言ったのである。物事には順番があるから、と。
 
 
 

2013年8月16日金曜日

パパの総力戦

 
 ある書籍の対談でアイドルの女の子が言ったという。パパが戦争に行ってほしくないと。なんかこの書籍とこのアイドルの対談での言葉、一部で話題らしい。
 
 ∧∧
(‥ )アイドルの女の子の
\‐  パパって40代ですよね?
 
  (‥ )一応、確認しようと
      図書館と本屋を覗いて
      みたけども、
      その対談が載っている本は
      見当たらなかったなあ。
  

 それにしても、40代のお父さんも徴兵しなければならない状態って、一体全体どんな状況だろう?
 
 ∧∧
( ‥)お父さんじゃないけど、
    年齢からすれば
    あなたもいくのですよね?
 
  ( ‥)どこいくのかな?
    ‐□ 船でいくにしても
      40代まで徴兵する
      ような膨大な人数を
      どう運ぶのかね?
 
 ∧∧
(‥ )人を輸送するには船や車
\‐   ガソリン、重油、電気、
     食事や水、
     機械を整備する人、
     食事を用意する人、
     トイレや風呂、衛生を
     管理する人や部署、
     さらにそれを統括する
     事務方が必要ですよね
 
  (‥ )それもそうだけど、
      オレは何を武器に
      戦うんだ?
 
 ∧∧
( ‥)AK47とかRPG7でも
    大量に買い入れます?
 
  (‥ )...どこと戦争してるの?

 
 
 とっ、ここまで考えてふと気がついた。ああ、そうか、ラミア戦争でもなんでもそうだけど、アテネ市(都市アテナイ)が総力戦を挑めたのは、戦場が歩いていける場所だったからだ。
 
 =>hilihiliのhilihili: 十分の一でしたの続き
 
 ∧∧
(‥ )確かに、都市アテナイは
\‐  海軍国でもあるけど、
    陸上で総力戦を挑めるのは
    戦場が比較的、お手軽に
    歩いていける距離
    だからですよね
 
  (‥ )昔は、というか、
      アレキサンダー大王以前の
      ギリシャは長距離遠征が
      出来なかったというしなあ
 
 ラミア戦争。都市アテナイから参陣した者。その数5000と騎兵が500。
 
 ∧∧
( ‥)人口2万の都市が出せる
    たぶん、限界ですよね。
    これぞ本当の意味での
    総力戦。
 
  (‥ )だからさ、当然、
      おっさんもいっぱい
      混ざってるはずなのよね
 
 いくら体が現代の都会人より頑丈だと言っても、しょせんはおっさんだ。それでもなお総力戦を挑めたのは。
 
 ∧∧
( ‥)歩いていける距離で、
    なおかつ武器は
    盾と鎧、そして槍
 
  (‥ )武器は安いし、
      扱いも簡単だよな。
      おっさんでも戦えるよね
      市民軍ってそういうこと
      だものな。
 
 ああ、そうか、総力戦ってそういうことなんだよね。
 
 ∧∧
(‥ )船だって、当時の経済規模では
\‐  それなりなもんですけど、
    木造だし、動力源は奴隷だし
    現在の軍艦とは比べ物に
    なりませんしねえ。
 
  (‥ )WW2の兵器でさえ、
      現代兵器に比べれば
      安上がりで、
      簡単だろうしね。
 
 それを考えると、戦争ってのはこの70年でずいぶんと変ってしまった。そういうことなんだろう。 
 
 ∧∧
( ‥)でっ、総力戦で出陣した
    ギリシャのおっさんたちは
    プロのマケドニア軍に
    破れると。
 
  (‥ )そこまで明瞭な構図では
      なかったにせよ、
      ギリシャポリスの凋落って
      基本的にはそういうこと
      だよね。
 
 素人の市民軍がいくらがんばっても、プロの軍隊には勝てない、という単純な事実。おそらく。
 
 
 さて、くだんの本を探しにいった図書館で、プラトンのティマイオスと国家を再び借りてくる。
 
 ∧∧
( ‥)滅びゆく都市の運命と
    自分の師匠ソクラテスに
    憂国を語らせたプラトン
 
  ( ‥)まあ、言いたい事は
    ‐□ 分かるんだよね、
       市民軍じゃ太刀打ち
       できないから、
       プロの軍人階級を
       作ろうという、
       そのアイデアは
       分かるのだけどさ。
 
 ただ、滅びゆく祖国という現実を前にした割には、プラトンの提言は空想的、楽観的、理想的、かつ非現実的すぎる。
 
 
 ∧∧
(‥ )どっちみち、パパの
\‐   総力戦って今じゃ
     考えられませんね
 
  (‥ )ナポレオン戦争から
      WW2まで続いた
      国民皆兵、市民軍、
      これがむしろ異常だった
      そう考えるべきかもな    


 
 
      

8月16日早朝の木星、すばる、アルデバラン

 
 明け方近い公園にいくも、流星は見られず。
 
 ∧∧ ちょっと残念
( ‥)
 ‐( ‥)まあしょうがない
   ‐□ デジカメで遊んでみようか
 
 何枚か撮影した星空のうちの一枚を、帰ってからレイヤーを重ねて明暗を強調してみる。














画面右下は昇り行く冬の星座オリオン。左下の明るい星は木星で、現在、双子座の中にある。中央右上の明るく輝く黄色い星は牡牛座のアルファ星アルデバラン、その上にある小さな星群は”すばる”、つまりプレアデス星団。中央左やや上の五角形はぎょしゃ座、最も明るい星がアルファ星カペラ。画面上の方にはペルセウス座の一部が見えている。

 
 ∧∧
(‥ )あら、意外と写ってますね
\‐
 
  (‥ )PENTAX Optio RZ10
      安くて小さなデジカメで
      とてもじゃないが
      星空を写せるような
      ものじゃないけども、
 
 それでも、夜景モードで、なおかつMENUで感度を選び、6200か、むしろ3200を選択、露出補正を+2.0で撮影。
 
 ∧∧
( ‥)そのままだと星は写れど、
    暗い夜空が白んだ、
    朝焼けの空のように
    明るくなってしまうけど、
 
  ( ‥)それをPhotoshopで
    ‐□ レイヤーとして重ね、
      上のレイヤーを
      乗算モードにしたのだ。
      明るいのはそのまま、
      暗い場所は暗く、
      たったそれだけなんだが
      意外とね、
      映ってくれたね。
 
 一応、元画像もアップしておくと以下のようになる。









 
 



 光と闇の加減がたまたま良い案配だったせいか、赤色巨星アルデバランがきれいに黄色く、そして若くて青い星、すばるがちゃんと青く写っている。他の画像はここまで明瞭ではなかったし、また、レイヤーを重ねた画像だとすばるの青がよく分からなくなっている。
 
 ∧∧
(‥ )今度はもっと良い装備で
\‐   挑戦ですね
 
  (‥ )ああ、もっと星の
      きれいな場所に
      引っ越したいなあ。
 
 
 



2013年8月15日木曜日

言うだけ言って金を出さない貧乏人

 
 
 ∧∧
(‥ )言うだけ言って
\‐  金を出さないのは
    オタクじゃない、
    そういう言葉を
    見つけましたよ
 
  (‥ )...ああ、ごめん、
      そういうのがオタクだと
      思ってたよ。
 
 ∧∧
( ‥)あなたはオタクですか?
 
  (‥ )どうだろね?
      あるのは仕事、作業、
      検証、検討、反復、
      それだけだからね
      この無限の作業が
      オタクかと言えば、
      どうなんだろうねえ
 
 なにをもってオタクと言うべきか、それは、ここでは問うまい。定義の問題は絶えず無意味な問題提起だ。
 
 ∧∧
(‥ )ただ、少なくとも、
\‐  文句を言うけど
    金を出さない
    ってのは最低ですね
 
  (‥ )まあ、確かにそれじゃ
      ただの人間だからな。
 
 確かに。ただの人間だったら、そんなもの、オタクと呼ぶ必要は確かにない。
 
 ただの人間なんかどうでも良いのだ。それがいやなら人間やめろ。
 
 ∧∧
(‥ )ともかく、こういう
\‐   口だけ金しぶりな人は
     ここ数年で増えたそうですよ
 
  (‥ )あれかね?
      夏のコミックマーケット
      とやらがあったから、
      そのことかい?
 
 
 確かに、金を出すにしても、出した金額以上の口出しをする奴は、素直に言えば、
 
 死ね
 
 って思うよな。
 
 ∧∧
( ‥)しかも出した以上ではなく
    そもそも金を出さない、
    一体何が?
 
  (‥ )本当に数年でおかしく
      なったというのなら、
      世代間の違いとか
      人が劣化したとか、
      母集団が増大したとか
      そういうことじゃないよね
      時間が短すぎる。
      つまるところ、
      金がなくなったんじゃね?
      景気悪かったし。
 
 ∧∧
( ‥)どうしましょ
 
  (‥ )取りあえず、民主党の
      せいにしとけばOK
 
 
 ともあれ、しかしあれか、あくまで推論ではあるが、金がなければオタクもただの人、ということか。多分、なりたくもないと思っているただの人と。
 
 
 

仏教徒もまた啓典の民

 
 
 タリバンに撃たれた少女、国連で演説
 
 ∧∧
(‥ )先月7月12日のことですか
\‐   パキスタン出身のマララさん
     ですね
 
  (‥ )なんか演説の抜粋を
      ネットとかtumblrで見てね
      念頭にひっかかっていたの
      だけども
 
 This is the compassion I have learned from Mohamed, the prophet of mercy, Jesus Christ and Lord Buddha.
 
 この慈愛の心を、私はムハンマド、そして慈悲深き預言者イエス・キリスト、ブッダから学びました。
 
 以下のyoutubeだとちょうど7分の時点からがこの部分
 =>BBC News - Malala Yousafzai speech in full - YouTube
 
 ∧∧
(‥ )Lord Buddhaって
\‐   どういう意味でしょうね?
 
  (‥ )ブッダは王族だったから
      ブッダ王と言っているの
      じゃないか?
 
 まあ、ブッダ王というのはともかくとして
 
 以上、この一文を奇異に、あるいは感慨深く受け取った日本人がいたらしい。
 
 例えば、本当の宗教者は他の宗教にも敬意を払うのだ。
 
 あるいは曰く、キリスト教の平和の心をこそ、このイスラム教徒は評価している
 
 ∧∧
( ‥)あなたとしては?
 
  (‥ )ああ、イスラム教徒の人に
      とって、やっぱり、
      イエスもブッダも
      預言者なのだな、
      という感想だよな。
 
 イスラームといっても広い。環境も場所も民族も言語も国も共同体も違っている。だから全部がどこでも同じなわけはないだろうけども。
 
 ∧∧
(‥ )少なくとも、大征服を
\‐  成し遂げたイスラームは
    征服したその地の宗教を
    いわば二級市民として
    扱ったわけですよね
 
  (‥ )こういう表現をすると
      すさまじい暴虐に
      聞こえるけども。
 
 イスラームの人々にとって、イエスは当然として、ブッダもまた預言者の一人であった。
 
 アダム、ダビデ、モーゼ、ブッダ、ゾロアスター、イエス、そしてムハンマド、いずれも連綿と連なる預言者たち、すなわち神から言葉と啓示を与えられた人々。
 
 ∧∧
( ‥)最後の預言者ムハンマドで
    啓示は完成されたが、
    それ以前の預言者も
    また等しく敬意を
    払われるべき人々である
 
  ( ‥)だから仏教も
    ‐□ キリスト教も
      ユダヤ教も、
      下位ではあるけども
      イスラームの支配に
      そのまま組み込まれる
      存在だったのだよね。
 
 考えてみれば現代社会でも、外国人や国籍を取得していない人は、なんだかんだいって二級市民である。それを考えるとこれはそんなおかしな話ではない。イスラームがひとつの共同体だというのなら余計にそうだろう。
 
 とっ、言う話は前から本で読んでいたけども、ある日、あちらから来た人と話をしていたら、ブッダも預言者である、と彼は言っていた。
 
 ∧∧
( ‥)つまり本で書かれていた
    ことは正しかった。
    イスラームの人々、
    つまりムスリムにとって
    ブッダもイエスもまた
    ムハンマドに連なる
    偉大な預言者である。
    少なくとも彼らは
    そう考える。
 
  ( ‥)このマララさんという人も
    ‐□ そういう世界観の持ち主
      なのかもね。
      少なくともそう見えるよね
 
 預言者ムハンマドは、イエスは預言者であり、自分はそれに連なり、そして最後となる預言者である、そう述べたのだから、イスラーム教徒にとってこの発想はむしろ当然、正統なんだろう。
 
 *言い換えると、本当の宗教者は他の宗教にも敬意を払う、とか、イエスの慈悲をこそ、この少女は評価したのだ、というのは、あまり正確な解釈ではないってことになる。少なくとも前者はともかく、後者は勘違いもはなはだしいだろう。
 
ただ、prophet、という表現は気になるところ。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、一応、これも
    預言者って訳されるけど
    むしろ”予言者”ですよね
 
  (‥ )預言は神からの言葉を
      預かる。
      予言は未来を
      予め(あらかじめ)言う、
      意味がずいぶんと
      違うんだよな。
 
 多分、メッセンジャーと言った方が、むしろいいのかもしれない。神の言葉を預かるとはそういうことだ。
 
 ∧∧
(‥ )ともあれ、印象的ですよね
\‐   イスラーム教徒のすべてが
     そういう発想をするわけでは
     ないかもしれないけど、
     あなたが会って話をした人、
     このマララさん、どちらも
     ブッダを予言者とみなし、
     そしてどちらもほぼ同じ
     地域出身ですよね
 
  (‥ )イスラームがイランを
      越えて大征服を行い、
      さらにイスラーム化した
      トルコ人、モンゴル人が
      インドを征服した時、
      少なくとも当地の
      イスラーム教徒の人々は
      仏教徒も啓典の民と
      みなしたってこと
      なのだろうな。
 
 イスラームにはカフィール、つまり異教徒、無明の民、という言葉がある。
 
 あいつらはカフィールなんだ。そうタリバーンのことを話す彼に、
 
 「えっ? カフィールって僕らのことじゃないの?」
 
 と言った時、彼は次のように返した。
 
 「君らはカフィールじゃない。ブッダは預言者であった。だがタリバーンはカフィールだ!」
 
 ∧∧
( ‥)もちろん、日本人や
    仏教徒をカフィールと呼ぶ
    ムスリムの人もいるのでしょう
    けどもね
 
  (‥ )だが少なくとも彼にとって
      日本人や仏教徒は
      カフィールではなかった
      そうではなく、
      タリバーンこそ
      カフィールだと怒った
      わけだね。
 
 その時に使われたカフィールという言葉は、異教徒なんていう使い方ではなかったと思う。タリバーンはムスリムだが真のムスリムではない、という言い方でもなかった。無明の民という言葉から感じる、どこかダークヒーローを思わせるようなものでもなかったし、ムスリムの世界における魔人や悪鬼、悪霊に該当する霊的な存在、つまりジーニーでもない。
 
 あのカフィールという言葉は、血塗られた悪魔、という言葉に多分、近い。
 
 
 
 

2013年8月14日水曜日

理想主義者は有害

 
 理想は現実を否定することから始まる。
 
 現実は現実を直視するところから始まる。
 
 理想論者は現実を受け入れた現実主義者が許せないし、現実主義者は現実を破壊して空っぽの夢しか語らない理想主義者を危険視する。
 
 
 ∧∧
(‥ )より正確には、
\‐   現実を記述する理論を
     手にした時、何をするか?
     なんですけどね
 
  (‥ )問題点を是正するのか、
      あるには何もしないのか、
      理想主義者の悪いところは
      ”現実を説明する理論”と
      現実の問題の肯定を
      ごちゃまぜにして
      どっちも攻撃する点だな。
 
 理想主義者は現実を否定するあまり、”現実を説明する理論”を克服すべき現実の問題点を肯定するものだ、と勘違いする。
 
 ∧∧
( ‥)でも、実際には現実を
    説明できる理論がないと
    現実の問題を是正できない。
 
  ( ‥)エンジンの問題を
    ‐□ 克服するには、
       そのエンジンの仕組み、
       さらには広く、熱力学や
       使用の目的や用途までも
       把握しないといかん。
 
 理想主義者がいかれているのは、エンジンの問題点と、エンジンの問題点を発見できる理論を、どっちも是正すべき現実であると誤認するところにある。
 
 誤認というか、どういうわけか、彼らはこれらを区別できないのだ。
 
 ∧∧
( ‥)なんででしょうね?
 
  (‥ )さあねえ?
 
 なんといえばいいのか、理想主義者がどういう思考回路で動くのか、彼らの思考や考えや誤認や固執がどんな原因で生じるのか。原因が神経に由来するのか、内分泌系の何かに由来するのか、あるいはもっと別の何かなのか、どの要因に支配されているのかは知らない。それを説明する理論があるのかもしれないが、個人的には、聞いた事はない。
 
 つまり、理想主義者の奇妙な振る舞いを説明する理論はない。
 
 とはいえ、しかし
 
 ∧∧
(‥ )まあ、最低限、
\‐  ただすべき現実と
    現実を説明する理論とを
    区別できない人がいるのは
    確実だと。
 
  (‥ )しかもな、おかしなもんで
      この手の奴に限って
      無駄に賢くて、本とか
      よく読むんだよね。
 
 本を作る側から見れば金づるではあるのだけども、以上のように、明らかに有害であるという側面がある。
 
 エンジンの騒音を取り除こうとしている時に、エンジンの騒音を理論的に説明するとは何事だ、と言い出すので、理想主義者ってのは邪魔とかうんぬん以前に有害なのだ。
 
 だが売れるので売るのだ。
 
 理想主義者の心の琴線を奏でることがうまい人がいるので、そいつに書かせるのだ。
 
 書いている連中が、あるいは作っている奴らが今でも理想主義者なのかどうかは知らない。仮に理想主義者であったとしても、もはや売れる理想を製造するだけの自動機械に成り果てているのかもしれない。
 
 理想主義者に、役にも立たない嘘っぱちな理想を売る仕事。それがこの世界にはございます。
 
 ∧∧
(‥ )出版界って罪作りなことを
\‐  してますよねえ
 
  (‥ )まあ、なんでもありな
      業界なんでな。
 
 相手が馬鹿だろうが、無駄に賢かろうが、自尊心が過剰に肥大化したおこちゃまだろうが。あるいは単に疲れた会社員だろうが、勉強の合間に一服の清涼剤を求めている学生だろうが、秘かなエロを欲している男女だろうが、売れるものはなんでも売る。それが混沌たる本の世界。これが理想ではない現実。
 
 そして現実を肯定する現実主義者め、と罵倒しつつ、与えられる理想をただただ食い続け、いまや理想とはほど遠い何かに成り果てている理想主義者がごろごろいるのもまた現実。
 
 現実ってのはそういうものだ。
 


 
 

お茶濁しに人工衛星を

 
 
 hilihiliのhilihili: 曇りで流星群極大は見られずの続き
 
 日付も変って14日の午前3時。公園の広場までいってみるが、流れ星は結局、見られず。
 
 ∧∧
(‥ )最初は雲があったけど
    4時前には晴れたの
    ですけどねえ
 
  (‥ )まあ、無念だなあ。
      また来年だね。
 
 とは言うものの、
 
 
 去年、2012年は15日の午前に流星を2つ見ている
 =>hilihiliのhilihili: 最後の人類
 
 2011年には、これもどういうわけか15日に見ている
 =>hilihiliのhilihili: 明け方
 
 ∧∧
(‥ )でもどっちの年も極大日は
\‐   12とか13日ですね
 
  (‥ )流星群は極大日に多い
      だけで極大日以外でも
      見れるからな。
      今年も今日の深夜とか
      のんびり見てみるか。
 
 ペルセウス座流星群の流星は緑色で明るく、ぽろーんと流れるから、印象的だ。輻射点がどうのもさることながら、見た目がなんか分かりやすい。
 
 ∧∧
(‥ )2010年にはこんなことも
\‐  書いていますね
 
=>hilihiliのhilihili: シグモイドに尻尾を走る
 
  (‥ )途中からハクビシンの話題に
      なっているけどね
 
 
 しかし、それにしても自分のblogをざっと見るに、2011年、2012年、どちらも極大日にペルセウス座流星群を見ていないらしい。
 
 ∧∧
( ‥)高温と湿気で、この時期、
    この地域の天気は
    ぐずつきがちですからね
 
  ( ‥)今年は、昼間は
    ‐□ 晴れていたし、
      夕方の豪雨も回避。
      期待してたんだが、
      夜になって雨と雲でね、
      だから、
      見れなかったなー
      という印象が強いだけ
      だったのかもしれないね。
 
 ともかく、14日の早朝、晴れるには晴れたが流星は目撃できず。その代わりというわけでもないけど、冗談半分に持っていった小さなデジカメを暗闇の中でいじくっていたら天頂を人工衛星が通り過ぎていくので、面白半分に撮影してみる。









 
 
 ∧∧
(‥ )ああ、ぶれてるけど、
 □‐  一応、写ってますね
 
  (‥ )おや意外。
 
 画面の右の星はカシオペア座、中央を縦に三つ並ぶのはアンドロメダ座(切れているが、画面下にあたる領域にはペガサス座がある)。そしてやや左にある二つ並んだ星座がおひつじ座。
 
 アンドロメダ座とおひつじ座の間にある、小さく、短い、かすかな暗い線が人工衛星。
 
 ∧∧
( ‥)ひっかき傷みたいです
    
 
  (‥ )もっと良い装備なら
   □‐  すぱーんと夜空を切る
       直線になるんだけど
       このデジカメじゃあ
       これが限度かな。

 
 
 星の写真ではよく使われる手法だけども、ネガに反転した方が多分、分かりやすい。












 
 ∧∧
(‥ )...もっと良い装備が
\‐  欲しいですよね
 
  (‥ )天体も月も肉眼で見る
      主義だったから、
      カメラとか持ってないの
      だよな。考え直すか。
 
 例えば今年、2013年2月16日の話だけども
=>hilihiliのhilihili: そして去りゆく2012 DA14
 
 
 ∧∧
( ‥)2012DA14は、望遠鏡の視野を
    動く様がとても印象的でした
    けども
 
  (‥ )そうねえ、装備と経験が
      あったら動画とか写真とか
      自分で残せたのだよね
      ちょっと考えてみるか。
 
 星の写真を残せるだけでも、それは楽しいものではあるに違いない。
 
 ともあれ、本日以降の夜にも期待しよう。
 
 
 


2013年8月13日火曜日

美しいなんてのは後の話だ

 
 美しい国、日本
 
 
  ( ‥)だが残念、美しさ、では
      戦に勝てないのだ
 
 ∧∧
( ‥)美しさ、誇り、
    守るものは必要でしょ?
 
 確かにそうではあるんだろう。
 
 汚いものを守りましょう、と言うのはちときつい。倒れても、名誉がないのは死に損だ。
 
  (‥ )だが、美しさでは
      腹はふくれないし、
      弾は補充されないし、
      エンジンは動かないし、
      必要な、訓練された
      兵士もそろえられない
 
 ∧∧
( ‥)まあ、美しさ、では
    勝てませんねえ。
 
 危機に直面すると必ず、美しさ、とか、誇り、そして楽園を約束する者が出る。
 
 ∧∧
( ‥)国土と心の美しさ、
    その保証ですか
 
  ( ‥)だがね、こういうのはね
      老人のたくみな嘘なのだ
 
 老人は、腹黒いか、あるいはすっかり世間擦れしてしまったか、あるいはよりありそうなことだが、ボケているせいで、自分の薄汚いエゴイズムをひそかに公衆に混ぜ込むのがうまい。しかも、無自覚にやっている。
 
 ∧∧
( ‥)美しい国、とは
    老人のエゴイズムですか
 
  ( ‥)美しい、とは
      調和だろ?
 
 調和。なんのこっちゃない、それは既得権益の防衛だ。それもあからさまな。
 
 ∧∧
( ‥)言い換えれば
    調和では戦に勝てない。
 
  (‥ )戦は調和の破壊だ。
      そもそもこの世界に
      調和なんてないのさ。
 
 人と人のエゴのぶつかり合い、国家同士のぶつかり合い。
 
 戦が起こるとはそういうことで、調和はこの世界の本質ではなく、うごめき、流転するのが世界の姿だということに他ならない。
 
 世界にあるのは調和ではない。均衡だ。
 
 ∧∧
( ‥)すなわち調和とは不自然
 
  ( ‥)じじいはな、すぐに
      調和とか言って、自分が
      手にしたものを次世代に
      渡す事を拒否するのだ。
 
 美しいとは、死にかけた老人の薄汚い欲望の隠れ蓑でしかない。
 
 ∧∧
( ‥)本当に必要なのは
 
  (‥ )死と闘争、そして
      次世代だ。
 
 ∧∧
(‥ )でもまあ、破壊された
\‐   国土よりもきれいな土地を
     後に残す方が望ましい
     でしょうね
 
  (‥ )それは当然、だが、
      その時でさえも
      美しいは役に立たんぞ。
 
 まずは勝たねばならぬ。美しいなんてのはその後の話だろう。
 
 
 
      

その理論は人生の言い訳ではなかったか?

 
 ∧∧
( ‥)?
 
  ( ‥)疲れちゃってね
    ‐□ なんでかな
 
 ∧∧
( ‥)夏バテじゃねーの?
 
  ( ‥)まあ、多分そうだろうけど
    ‐□
 
 さて
 
 その人は、日本が嫌いだった
 
 ∧∧
( ‥)日本人でしょ?
 
  (‥ )まあそうね、だから
      日本が嫌いなんじゃなくて
      社会が嫌いなんだね。
 
 というか、実は人間が嫌いなのだ。
 
 アメリカに産まれたらアメリカを憎んでいただろうし、中国に産まれたら中国を、ロシアならロシアを、イギリスならイギリスを憎んでいたのだろう。ただ、それだけの話だ。
 
 社会を憎むってのは概してそんなもんだ。
 
 ∧∧
(‥ )どんな国でも他国人には
\‐   思いもよらない暗部や悲惨や
     欠点がありますからね
     批判しだしたら
     きりないでしょう。
 
  (‥ )ちょっと頭が良いとな、
      物事の欠点が眼につくし、
      愚痴を通り越して
      批判だけになる。
 
 だが、実は頭が良いわけでもないんである。
 
 もし頭が良ければ起きている出来事の良い悪いに関係なく、現実を見据えるはずだ。
 
 そして現実を記述できる理論を作り出し、その理論に従って事を起こすだろう。
 
 例えばの話、年々、売り上げがへっていく。なぜか? この街は小さく、人口が40万人しかいない。もともと市場自体が小さい上に、少子高齢化だ。これでは予測するに確実に破滅だろう。
 
 ∧∧
( ‥)商売を変えるか、あるいは
    都会に移住するか。
 
  (‥ )決断と選択には、
      現実を説明する理論が
      必要なのだ。
 
 売り上げが減少しているのは、人口が小さく少子高齢化が進行しているからである。
 
 理論がそう告げているのなら、その条件に当てはまらない場所へ移動するべき。そう予測が立つ。的確に説明できている理論は予測も必然的にもたらすだろう。
 
 ∧∧
( ‥)でも、人が思いつく理論には
    不適切な説明をするものも
    ありますよね。
 
  ( ‥)説明というか、
    ‐□ 言い訳のための理論が
      あるんだよな。
      これが悪いもんでねえ。
 
 なぜ売り上げが減少するのか? それは日本人が文化的に劣っていて、愚かだからだ。しかも近年はゆとり教育とネットの普及で若者はますます馬鹿になり、俺の商品を買うほど眼の肥えた客もいない。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、売り上げ減少の
    説明にはなっていますか
 
  ( ‥)説明できている=正しい
    ‐□ ではないんだけどね
      だけどやっかいなことに
      表面的にではあれ、
      物事を説明できていると
      人間はその説明に
      逃げ込もうとする。
 
 説明、と言えば聞こえはいいが、こんなもの、ただの言い訳だ。
 
 ∧∧
(‥ )しかも、なにがいけないって
\‐   この説明は、
     これからどうすべきか
     それについて何も答えて
     くれてないってことですよね
 
  (‥ )ただの言い訳は
      役に立たないんだよな
 
 ああ、冒頭の彼は日本が嫌いだった。社会を憎んでいた。世の中は不正だらけだといっていた。
 
 ∧∧
( ‥)しかし、だからどうしよう
    とはしませんでしたと
 
  (‥ )そりゃな、
      出来るわけがない
      悪いは全部他人です、
      そう言っているのと
      同じなんだからな。
 
 これでは予測も選択肢の決断もできない。いや、なお悪いのだ。この理論は何をやっても駄目だ、としか予測しないからである。何をやっても駄目ならやらなくても良い。
 
 ∧∧
( ‥)まさに言い訳の理論
 
  ( ‥)世の中間違ってる
    ‐□ というのはやべーんだ
       理論の性質上、すぐに
       ただの言い訳になる。
 
 
 世の中間違ってる。それを言うのを止めろとは言わないが、このエンジンは調子が悪い、と言ってもエンジンは直らない。それと同様、必要なのは欠陥の指摘ではない。仕組みの解析だ。
 
 ∧∧
( ‥)欠点をあげつらうけど
    肝心の仕組みは解析しないと
 
  (‥ )だから口先だけで
      終わるわけさね。
      せいぜいそうね、
      「世の中間違ってると
      言うだけでは何も出来ない
      そうはおっしゃるが、
      そういう考えそれ自体が
      世の不正を見過ごしてきた
      ことが分からないのか!」
      そう鼻息荒く
      反論するだけで
      終わるだろうなあ。
 
 鼻息荒く義憤とやらにかられて言うのも結構だけど、それで? どうするの? 
 
 次に何を、そもそも自分自身が生き延びるために何をどうするの? 
 
 反論はこの問いにまったく答えていない。
 
 でも彼にはそんな必要が無かったのかもしれない。なぜなら、彼は生き延びる事が最初から最後まで保証された立場だったからだ。*親に反発しているが実家住まいのままだった、という意味で。
 
 ∧∧
( ‥)だからこんなことが
    言えたのかもしれない
 
  (‥ )今も死んではいないはずだ

 
 ただ単に、業界から消えた、というだけの話である。
 
 

 

曇りで流星群極大は見られず

 
 hilihiliのhilihili: 東から降る夕暮れの続き
 
 
 12日は東京は局地的に豪雨で、日付が変わり、13日になると神奈川中央も激しい雨だった。
 
 ∧∧
(‥ )午前2時にはあがったけど
\‐   空は雲でいっぱいでした
 
  (‥ )3時も4時も雲でな
      ペルセウス座流星群の
      極大日だったのだけど
      見れなかったね。
 
 ∧∧
( ‥)昨日の午前に一応
    空を眺めましたが
    流星はひとつだけ
    でしたしね
 
  ( ‥)まあ、一応、今夜も
      見てみるか。
 
 
 
 

2013年8月12日月曜日

東から降る夕暮れ

 
 夕方7時も近い頃、ふと雨量情報を眺めてみる
 
 ∧∧
(‥ )...東京は午後5時代から
\‐  豪雨みたいです。
   落雷も壮絶ですね
 
  (‥ )雷雲、見えるかな?
 
 外へ出てみるとなにかおかしい。夕日はとっくの昔に沈んでいるのに、夕暮れの光が、西ではなく東から差している。見上げると東京方面に沸き立つ雷雲の頂上がはるか上空、神奈川中央のここから見てもほぼ天頂にまで広がり、反射された夕焼けが東の空から降り注いでいた。












 
 ∧∧
(‥ )地上にはもう日光は
    届いていないけど、
    上空にはまだ届いている
    わけですね
 
  (‥ )ちょっと見に行ってみるか
 
 見晴らしの良い場所までいくと東の空は黒くかすみ、ぴかぴかと稲妻の光で雲が輝く。印象的ではあるが、少し遠すぎて、写真にするにはちょっと厳しい。
 
   最近、夕方になると
 ∧∧ 東京は雨じゃないですかね?
(‥ )
 ‐( ‥)都心は暑いからなあ
     上昇気流大噴火
     幸いにもここらは
     夕立はさほど降らない
     わけだけど。
 
 神奈川近辺だと、東京方面か、あるいは多摩丘陵沿い、あるいは西部の山沿いでよく夕立が降るようである。
 
 あちこちの雲が雷電で輝く中、そそくさと家まで帰った。
 
 

自然数と科学史は、無理数と歴史は

 
 さらにhilihiliのhilihili: 私たちは自然数主義者でしたの続き
 
 
 ∧∧
(‥ )単純に言ってしまえば
\‐  ピタゴラス主義が
    長く使われたのは
    自然の要素が個数だった
    からかもしれませんね
 
  (‥ )自然科学が扱ったもの
      探求しようとしたもの
      太陽系の惑星の数、
      元素の種類
      素粒子の種類
      いずれも個数だった
      だからこそ自然数主義
      とでもいうか、そういう
      考え方でよかったのかも
      知れない。
 
 単純に、それだけ、の話ではあるのだろう。
 
 ∧∧
( ‥)でも? それだけで
    すむのかと
 
  (‥ )数の比が自然界にはある。
      ボーデの法則とかは
      そういう信念が
      現れたものに見えるね
 
 ∧∧
(‥ )ボーデの法則は現在では
\‐   支持されているようなもの
     ではないですよね
 
  (‥ )だから今の科学者は
      ”比が無ければならない”
      とは考えていないの
      だよな。
      それは明らかだ。
 
 ∧∧
( ‥)一方、この世界で
    無理数はどんな働きを
    しているのか?
 
  ( ‥)物理的な定数が
    ‐□ 循環小数にならない、
      少なくともそう見える
      とか、
      なんらかの値を示す式で
      無理数が現れる、とか
      それはまあ、分かるのよ
 
 
 ∧∧
(‥ )先日、目にした水中での
\‐  光の減衰を示す式には
    自然対数の底eが登場
    していましたし
 
  (‥ )そういうのは、なんか
      分かる気するんだよね
 
 分かる気がするってのはひどく怪し気なもので、これ自体が検討の対象だけども。
 
 ∧∧
( ‥)あなたが知りたいのは
    自然科学において
    無理数はどんなところで
    顔を出してくるか、
    ですかね
 
  ( ‥)少なくともね、
    ‐□ 統計学と同様、
      無理数と自然数、
      この人間にとっては
      長く対立的だった
      考えがどんな影を
      落としているのか?
      あるいはいないのか?
      それを念頭に入れて
      科学史を見直して見る
      のも悪くないかもしれない
 
 ∧∧
( ‥)まったくの無駄かも
    しれないけども
 
  (‥ )人生は大いなる遊戯なり
      少し脱線的な発想で
      遊戯のごとく見るのも
      悪くはなかろう。
 
 例えば、ふとネットを覗いていたら、現象を確実に説明できないのなら、確率論に頼るしかないではないか、というような文章がひっかかってきたことがある。
 
 ∧∧
( ‥)言いようからすれば、
    世界は確実、確定的だけど
    人智は全能じゃないから
    確率論で近似解を得ている
    そういう発想なのでしょうね
 
  ( ‥)確率論は実は近似的な
    ‐□ 解答を得るための
      便宜的な方法論でしか
      なくて、
      ”自然界に確率は無い”
      そう考える人は実際に
      いるからね。
      その人もそうなのだろうな
 
 そして世界は確定的だ、という考えには”世界には自然数しかないのだ”という前提があるように見える。
 
 実際、無限に続くがゆえに、正確な値が正確に分からない無理数が念頭にあったなら、こんな発想をするだろうか?
 
 正確なシミュレーションが出せる、という発想は、無理数を切り捨てていないか? 穏便当然に見えて、実は”過激な自然数主義”ではないのか?
 
 
 ∧∧
(‥ )統計学と決定論、
\‐  ピタゴラス主義と
    自然数と無理数ですか
 
  (‥ )みんなそんな真剣には
      考えていないんだ。
      だけども人間の理解の
      背景になにかしら
      このあたりの議論が
      影を落とす。
 
 そういえば、電子の軌道が整数倍、というのは無理数とは逆な話であり、面白い話なんだろう。
 
 ∧∧
( ‥)なぜ整数倍なのか?
    考えてみれば
    電子が波なら必然だよね
    そういう話であると
 
 (‥ )別にこの理解の背景に
     ピタゴラス主義があった
     なんて言わないけども、
     無理数みたいな値をとっても
     おかしくないのに
     必然的に整数値しか取らない
     ことが自然界では起こる、
     というのは面白い話で
     あるよね。
 
 もちろん、波とその共鳴が整数値になる、というのはピタゴラスの時代から(結果的には)知られていた事実であって、確かに、この世界には必然的に自然数になることもあるのだ。 
 
 ∧∧
( ‥)でもこれを延長して
    すべてが自然数だ、と
    言い始めると、
    おや?? になる
 
  ( ‥)ピタゴラス主義者は
    ‐□ 無理数を発見して絶望した
      僕らはそれを見て、
      しばしば笑うが、しかし、
      実際には笑えるのだろうか

 
 

私たちは自然数主義者でした

 
 hilihiliのhilihili: 自然数の比というイデアはどうすれば良いのかの続き
 
 ∧∧
( ‥)考えてみれば、
    状況の深刻さは
    明白ですね
 
  (‥ )自然の背景には
      数の比がある
  
 なんてことだ、ピタゴラスからプラトン、ケプラー、ニュートン、メンデル、現在の物理学者に至るまで、主張のこの時点で気づくべきだった
 
 ∧∧
( ‥)数の比で示せる
    つまり自然数ですよ
 
  ( ‥)みんな無理数を
      最初から無視していたんだ
 
 つまり我々人類はおそらく全員、意図的にせよ無意識にせよ、自然数主義者だ。
 
 たぶん、僕らはその意味においてクロネッカーのことを笑えない。おそらく我々自身、円周率が存在することを信じていないのではないか?
 
 ∧∧
( ‥)少なくとも数だとは
    思っていないだろうと
 
  (‥ )自然数=数なら
      πは数じゃねえからな。
      筋道自体は通ってる。
 
 考えてみれば、πだの円周率だの、という言い方自体がひどく不穏当である。これは円周率を私たちは数だと思っていません、という無自覚の現れだったのかもしれない。
 
 
 次へ続く=>hilihiliのhilihili: 自然数と科学史は、無理数と歴史は
 
 
 
 

自然数の比というイデアはどうすれば良いのか

 
 物理学は科学の中でもプラトン主義の影響を色濃く残した特異な分野である。
 
 そんなようなことを言った人がいる。
 
 まあ、実際のところは、
 
 ∧∧
( ‥)別にプラトン主義を
    受け継いだわけじゃ
    ないですよね
 
  (‥ )単純に、世界の背景には
      数学的な実体が隠れている
      そういう世界観が
      研究でも発見の上でも
      有効だったから、
      そういう考えが
      そのままだった。
      それだけの話だろうな。
 
 というか、これはプラトン主義でもなんでもなくて、むしろピタゴラス主義と呼んだ方がいいんだろう。
 
 ∧∧
(‥ )プラトンさんは
\‐  ピタゴラス学派の影響を
    強く受けてますからね
 
  (‥ )世界の背景には
      単純な数の比が隠れている
      自然科学において、これは
      長きに渡って有効で、
      今でも有効な考えなのだ。
 
 あまりにも自然な考えなので、伝統であるかどうかすらもよく分からない。
 
 ∧∧
( ‥)物理学、化学、生物学でも
    これは有効であった。
 
  (‥ )ただ、状況が複雑に
      なるに従って、
      ”きれいな数の比”という
      考えがあまり有効で
      なくなるんだよね。
 
 生物学だと、たぶんメンデル遺伝の発見が”自然の背景にはきれいな数の比があるはずだ”という信念が大きく貢献した例だと思う。だが、それ以外、それ以後では、さてどうだろうか?
 
 ∧∧
(‥ )そこで現れるのが
\‐  統計学ですね
 
  (‥ )それを考えると、
      ボルツマン、ダーウィン、
      フィッシャーという人々は
      科学史と人類史の転換点
      だと思うのだけど。
 
 言い換えると、知の歴史においてきわめて新しいこの考え、せいぜい2世紀しか歴史がない、は大部分の知識人には理解不可能なものだ。進化学を全然理解できない人は、まあその意味では自然だし、頭の出来が普通であるとも言える。
 
 というか、たぶん、人類の脳が認識できない考えだと言った方がいいかもしれない。
 
 ∧∧
(‥ )あなたたちお猿さんは
\‐  認識、定義、論理、
    無矛盾であれば、
    それは真理である。
    そう考える
    傾向がありますよね。
 
  (‥ )そこに数が侵入したのだ
 
 数を発明し、数を認識した時。リンゴも小石もパンもすべて共通の数で数えられる、それを知った時に、思い込んだのではないか?
 
 世界を数え上げる数は世界の普遍であり、世界の背景にある究極的な存在は数ではないか? と
 
 ∧∧
( ‥)文系、と呼ばれる人も
    そうであると?
 
  (‥ )数は認識だ。
      認識、定義、論理、真理
      この流れは文系であろうが
      理系であろうが人間なら
      ほぼ共通だろ?
      数が認識なら、数は
      以上のような理解、つまり
      ”真理という理解”に容易に
      組み込むことができるよね
 
 数を組み込むか、そうしないか、それだけの話で、その背後には認識、定義、論理、真理という流れがある。そう考えれば数を振りかざそうが、そうしなかろうが、結果は同じではないか?
 
 しかも、全員、誰もが、数えられるのだ。
 
 ∧∧
( ‥)数えられる以上、
    ”真理の理解”に対する
    数の侵入を
    人は容易に許す。
 
  ( ‥)たださ、悲しいことにさ
    ‐□ みんなが言う数って
      これは実は数そのものじゃ
      ないんだよね。
 
 みんなが言う”数”とは、これは実は自然数だよね?
 
 数全体のほんのわずかな領域でしかない。
 
 ∧∧
( ‥)そこに致命的な
    誤謬の余地があると
 
  (‥ )おそらくね。
 
 あるサイエンスライターさんはこんなことを言った。
 
 系統学も分岐学も真理ではない。
 
 もし、すべての素粒子なり原子のベクトルが分かれば、
 
 もし、そのベクトルをすべて演算することが出来れば、
 
 量子コンピューターがそれを可能にすれば、
 
 世界のすべてをシミュレーションできる
 
 未来も過去もコンピューター上で再現できる
 
 絶滅した生物も、化石として残らなかった生物も再現できる
 
 この時、古生物学も進化学も真の科学になるであろう
 
 ∧∧
( ‥)たわ言だと
 
  ( ‥)まずこんな考え役に立たん
 
 そんなコンピューターどこにもないからだ
 
 まあ、それは置いておこう。
 
 こんな考えは役にたたん。なぜならすべての原子のベクトルを正確に測る機械なんてどこにもないからだ。
 
 まあ、これも置くとしよう。
 
 こんな考えは役に立たん。なぜなら、仮に地球を構成するすべての原子のベクトルを測定しても、太陽や月や、太陽系内部の天体をすべて把握しないと、地球の進化は正確に再現できないからだ。隕石ひとつの落下で大量絶滅が起こり、太陽の活動が気候に影響を与えるわけである。再現するには太陽系全体を把握しなければいけない。
 
 まあ、これも置くとしよう。
 
 こんな考えが役に立つ訳がない。仮に太陽と太陽系のすべての原子、核融合もあるからすべての素粒子のベクトルを正確に測定し、それを演算できる機械があっても、まるで話にならない。仮にひとつの宇宙線が地球に突入してきて、それが生物の遺伝子に当たって変異を起こしたとする。
 
 ∧∧
( ‥)宇宙的な規模で加速された
    アルファ粒子や電子やら
    これらは太陽系外からくる
 
  (‥ )観測できるすべての
      範囲の宇宙を再現しないと
      計算は確実に狂う。
 
 いや、これも脇に置くとしよう。
 
 それでもなお、この話はおかしい。
 
 なにがおかしいか?
 
 得られた数値が自然数じゃなかったらどうするつもりだい?
 
 ∧∧
( ‥)無理数だったらどうする?
    無限に割り切れることがない、
    数の比では示す事ができない
    無理数が入ってきたら
    どうするつもりか?
 
  (‥ )というか確実に
      無理数が入ってくるだろ
 
 物理定数とか、循環小数になってるかい?
 
 物体のベクトルが自然数に必ずなるという保証はどこにある?
 
 無限に続く数を便宜的に途中で切って計算して、それを大規模に演算した時、”正確な値”とやらが出るのは演算の何回目までかね?
 
 まあ、以上、これ自体もどうでも良い話なのだ。コンピューター上で世界を正確に再現できるだなんて、そんなことを考えてシミュレーションをする研究者なんて、そもそもいない。
 
 ∧∧
( ‥)それよりもむしろ
    注目したいのは
 
  (‥ )人間はさ、自然数しか
      理解していないんだよ
      これはそういうことだよね
      注目すべきはここだ。
 
 そうなのだ、たった130年前、数学者クロネッカーはπは実在しないと言ったし、無限の無限を研究したカントールの業績をつぶそうとしたのだった。
 
 =>hilihiliのhilihili: πは存在しない byクロネッカー 1882
 
 ∧∧
( ‥)たぶん、クロネッカーさんの
    世界には自然数しかなかった
    そういうことですね
 
  (‥ )クロネッカーが
      おかしいとかなんとか
      じゃなくて、これは
      人間の脳の問題だよ
      おそらくはね。
 
 世界の背後には自然数の比がある。
 
 ∧∧
( ‥)だが、数には無理数がある
 
  ( ‥)世界の背景に自然数がある
    ‐□ それは確かに有効な
      考え方だったのだ。
      事実、それで大きな成果を
      上げてきたわけだよね。
 
 だが、数には無理数があり、物理定数が循環小数になった、という話も特に聞かない。
 
 ∧∧
( ‥)この世界とは何か?
 
  (‥ )なんかさ、これを考えると
      ギリシャ時代から
      連綿と問題が引き続いて
      いるのな。
 
 世界の背景には自然数の比が隠されている。この信念、これ自体は有効であったのに、この状況は一体全体なんだろうか?
 
 
 ∧∧
( ‥)ピタゴラス主義、
    統計学、
    自然数と無理数
 
  ( ‥)やべえな、
    ‐□ これどうすればいいんだ?
 
 一体全体、これをどうまとめれば良いものか。
 
  
 
 以下へ続く=>hilihiliのhilihili: 私たちは自然数主義者でした
 
 

2013年8月11日日曜日

神奈川中央40度

 
 
  ( ‐ ‐)腹減った
 
 ∧∧
(‥ )冷蔵庫の中、
‐   からっぽだよ
 
 しょうがないので買い出しに出かける
 
 ∧∧ あちちです
( ‥)
 ‐( ‥)うーん、なんかすごいね
      14:00というと
      一番暑くなる時間だよな
 
 住宅街。アスファルトの熱気が舞い上がり、ごろごろと遠雷が鳴っている。
 
 スーパーは...真っ昼間だけど、ほとんど人がいなかった。
  
 ∧∧ これだけ暑くちゃね
(‥ )
 ‐( ‥)家から出る気は
     起きないよな
     何買うかなあ。
 
 家に帰って、外の日陰、洗濯機の上に出しておいた温度計を確認してみる
 
 ∧∧
(‥ )気温40度、湿度50%
°
 
  (‥ )...
 
 暗くなってきた、遠雷と共に、黒雲が西の方までかかってきたのである。
 
 
 

それは子供向けの廉価版なので

 
 2012年の秋に出た本
=>Amazon.co.jp: ふしぎな深海魚図鑑―海の底までもぐってみよう
 
 これのいわば廉価版が以下

 2013年の8月(今月)に出た本
=>Amazon.co.jp: 深海魚―なぞのモンスター: 北村 雄一: 本

 ∧∧
(‥ )ハードカバーから
\‐   ソフトカバーになって
     いるんですよね
 
  (‥ )後、終わりの生物の解説
      とかがなくて、
       子供向けのクイズが
       納められている。

 
 
 表紙を見ればある程度、予測はつくのだけど、まったく新しい本だと思われて買ってしまう人がいても困るので、一応、お知らせ。
 
 ∧∧
( ‥)HPでもお知らせしないと
 
  ( ‥)ちょっと待ってね
    ‐□ 今すぐ対応仕切れない
 
 ともかくお知らせだ。
 
 前の本はハードカバーであるとか図書館向けであるとか、そういう条件だったので2415円。
 
 廉価版はソフトカバーで本屋向けで、より子供向けで、生物の情報を全部削って簡略化して、1365円。
 
 ∧∧
( ‥)図書館と本屋では
    需要が全然違うと
 
  (‥ )ぶっちゃけた話、
      小学生が買う事を
      想定して廉価版を
      作った、
      絵本でしばしば
      使われる手法なんだけど
      そういう理解で良い
      みたいよ。
 
 
 
 

8月11日の温度と湿度

 
 2013年、8月10日の夜10時過ぎ 神奈川の中央
 
 ∧∧
(‥ )外の温度は32度
 °‐  湿度は80パーセント
 
  (‥ )日付が変って11日の
      現在、午前1時
      エアコンかけてる室内は
      温度が28度、
      湿度は60パーセント
      扇風機を回すと
      寒いくらいだね。
 
 さっきまでは室内の温度が妙に高かったけども、急に涼しくなってきたので28度設定から30度設定に変更
 
 ∧∧
(‥ )外の気温が下がって、
    室内に熱が
    侵入しにくくなった
    のではないですかね?
 
  (‥ )熱の侵入、熱の放散、
     もう一度、外の温度を
      測ってみるか
 
 そしたら31度で湿度は90パーセント
 
 ∧∧
( ‥)1度下がった分、湿度が
    あがった?
 
  (‥ )難儀なものよなあ
 



2013年8月10日土曜日

十分の一でした

 
 hilihiliのhilihili: 逃げた騎兵をみんなでボコるの続き
 
 ∧∧
( ‥)?
 
  ( ‥)自分の書き込みの
    ‐□ リンクをたどって
      いてだね
 
 アレクサンダー大王(アレクサンドロス大王)の急逝を受け、ギリシャで起こった反マケドニア闘争であるラミア戦争
 
 ∧∧
(‥ )ああ、あなた引用して
\‐  いるんですね。当時の
    アテナイ市が出したのは
    歩兵5000、騎兵500
 
 この時の書き込み=>hilihiliのhilihili: がんばったアマチュア
 
  (‥ )出典はディオドロスの
      著作、第18巻みたいね
      今度、当たってみよう。
 
 前の時は、社会が堕落したことで衰退した、しばしばそう言われる前4世紀のアテナイ市だが、実際には総力戦を行う力と意気込みを持っていたこと、ひいては社会が堕落したからギリシャ諸都市は衰退したのだという精神論は誤りじゃね? ということを示すために引用したのだけど。
 
 ∧∧
( ‥)改めて視点を変えて見直せば
    総力戦で打って出たアテナイは
    歩兵は5000そろえたけど
    騎兵はその十分の一しか
    そろえられなかった
    そこに注目ですね
 
  (‥ )やっぱあれな、
   □‐  文献の理解は
      あらかじめ自分が
      持っている作業仮説に
      左右されるってこと
      なのな。
 
 そして注目すべきは騎兵は歩兵の十分の一しかそろえられなかった、という事実。
 
 ∧∧
(‥ )やっぱり、お馬さんを
\‐  そろえるって大変
    なんですね
 
  (‥ )そういえばエルバ島から
      脱出したナポレオンは
      8000の馬から
      始めて、二ヶ月で
      2万の騎兵をそろえた
      それは奇跡に近い離れ業
      だったという論評が
      あったよね。
 
 *引用:「戦争の起源」アーサー・フェリル 河出書房新社 pp105
 
 **ちなみにこの後、ナポレオンはワーテルローの戦いで最終的に敗北するけども、これには色々な原因、要因が上げられていて、急ごしらえな騎兵隊ではやっぱ無理じゃね? という評価もあるらしい。
 
 ∧∧
( ‥)なんにせよ、騎兵を
    そろえるのは金もかかるし
    時間もかかるし、
    手間もかかる、
    そういうことですね
 
  (‥ )古代世界では騎兵は
      貴族とかだったり
      したのだよね。
      中世でも騎士は
      貴族だし、
      近代でも騎兵は
      貴族階級だよねえ
 
 ∧∧
(‥ )そして騎兵は
\‐   当時の超兵器である
 
  (‥ )時代や地域によって
      騎兵のインパクトって
      ずいぶん違うみたい
      だけどさ、
      基本的に超兵器だよね
      中世期の遊牧民族なんか
      圧倒的に強いよなあ。
 
 ∧∧
( ‥)貧乏人を訓練した大歩兵軍団の
    時代はなぜ終わり、
    そしてどのようにして
    スーパーウェポンと
    軍人貴族の時代が始まったのか
 
  (‥ )いかなる要素がそれらを
      決定するのか、知りたいねえ
      
 
 

2013年8月9日金曜日

逃げた騎兵をみんなでボコる

 
 
 ∧∧
( ‥)なに?
 
  ( ‥)[WARHORSE]という
    ‐□ 本があってね
 
 [WARHORSE] Philip Sidenell 2006
 
 ようするに古代世界における軍馬の本なのだけど
 
 ∧∧
(‥ )アレクサンダー大王の遠征
\‐  大王の急死、帝国の分裂
    これによってマケドニアの
    騎兵隊はその本来の力を
    失ったと
 
  (‥ )騎兵隊は大王の遠征に
      ついていっちゃったし、
      急逝したんで帰還せず、
      分裂と後継者同士の戦争で
      都市の経済は弱まり、
      騎兵を充分に供給できなく
      なる、そういうことが
      書いてあるなあ。

 困ったことがあるとすると、これらの部分に関して典拠が直接書かれていない、ということで。
 
 ∧∧
(‥ )でも、整合的ではありますね
\‐  ローマ軍がマケドニア軍を
    破った二回の戦い、
    いずれも騎兵の描写が
    ほとんど皆無ですからね
 
  (‥ )「プルターク英雄伝」を
      見ているだけだから
      まだ理解として充分では
      ないんだけど、どうも
      騎兵の数が少ないか、
      運用が良くないらしいの
      だよな。
 
 岩波版の第五巻ティトウス・フラーミニーヌス編での戦いでは、マケドニアの密集部隊を打ち破ったのはローマ軍の歩兵部隊であるし、第四巻アエミリウス・パウルス編でも同様。
 
 ∧∧
(‥ )というか、あれですね、
\‐   アエミリウスに
     ペルセウス王が敗北、
     負けて敗走する
     マケドニア軍の間で
     争いが起きたみたいですね
     騎兵のところを歩兵が
     裏切り者! と罵って
     馬から引きずり下ろして
     殴り始めるという
 
  (‥ )他の文献も見ないと
      いけないけど、
      英雄伝だと、ほんと、
      この二つの戦いには
      歩兵の記述しかないのよな
 
 しかもほぼ全員が脱出できた騎兵を、後から追いついた敗走の歩兵たちが「この、卑怯な裏切り者!」とみんなでボコリ始めるという内容から察するに
 
 ∧∧
( ‥)やっぱ、騎兵の数が
    絶対的に少ないって
    ことですかね
 
  (‥ )しかも台詞と記述から
      すると、
      先に逃げた以前に
      騎兵は結局、
      戦闘に投入されなかった、
      結果的に歩兵を
      見殺しにした
      そういうことじゃねえの?
 
 数が少ない騎兵は戦場では意味がなさそうだし、数が少ないから王様が投入をためらっているうちに歩兵が負けてしまえば、まあ、騎兵としては逃げるしかないだろうし、でも歩兵からすれば許しがたいだろう。
 
 繰り返せば、ほとんどが無事に離脱できた騎兵が、仲間の敗残兵にぼこられるということは、
 
 ∧∧
( ‥)つまり、歩兵が
    圧倒的に多い。
    騎兵は少ない。
 
  (‥ )そういうことだよなあ
 
 
 ∧∧
(‥ )騎兵ってお金がかかるの
\‐  ですよね
    経済的な条件が悪いと
    数をそろえられない。
 
  (‥ )馬がいます。
      馬の維持管理が必要です
      世話をする場所と
      人が必要です。
      もうこれだけで
      金がずいぶんかかる
      からね。
 
 ましてや訓練された騎兵となったら、そりゃあ育成するだけでも金が相当かかるだろう。訓練期間中、人と馬の両方を養わないといけない。
 
 だが、金はかかるし特殊技能だけども、騎兵は強い。
 
 ∧∧
( ‥)なんでしたっけ、
    モンゴル以前の中国、
    金帝国の騎兵17騎が
    南宋の歩兵2000を
    退けたって話がありましたね
 
  (‥ )金帝国は遊牧系の王朝
      騎兵と言っても
      古代世界よりも
      装備がそろっているし、
      複合弓を自在に使う
      長距離攻撃可能な戦士。
      古代世界の騎兵と
      同列に扱えないだろうけど
      騎兵が圧倒的に強力なのは
      分かるよね。
 
 
 ∧∧
(‥ )ローマ軍も6世紀に入ると
\‐  騎兵が主力になると
 
  (‥ )よく訓練された、でも
      数が少ない特殊技能の
      能力者たちだけに
      なっていったわけだ。
      この時代になると
      歩兵はいるけども、
      以前のような規律正しく
      訓練された兵士では
      なかったそうだよ。
 
 ∧∧
( ‥)でも特殊技能者で装備が
    必要な騎兵の維持には
    金がかかる
 
  (‥ )それが極端に現れたのが、
      存続した東ローマの
      対極にある
      西欧世界の騎士だよね
 
 再現なく分裂した西ローマ帝国の残骸にいるのは鎧でその身を覆い、周囲の土地と農民を支配する重装備な騎士たち。
 
 ∧∧
( ‥)民主制と訓練された
    歩兵の時代は終わり、
    お金がかかる超兵器と
    特殊技能を教え込まれた
    軍人貴族の時代が
    やってくる
 
  ( ‥)いつどこで、どういう
    ‐□ 感じでこの変化が
      起きたのか?
      よく分かってない
      みたいだよな。
 
 ∧∧
( ‥)反対に、帝政初期の
    ローマ軍って
    すごい低賃金だったの
     ですよね
 
  (‥ )タキトゥスの年代記を
      読んだりすると
      軍団は人が多くて
      人件費がかかるから
      気持ちは分かるけども
      いくらなんでも
      ひどくね? という
      低賃金でね。
 
 しかし、この、”貧乏人を集め、厳しく長い徴兵期間と訓練を受けさせる事で出来上がっていた大軍団”が、何世紀か経つうちに、金がかかる少数精鋭になって、さらには軍人貴族が誕生する。
 
 一体、これはどういう過程なのか?
 
 ∧∧
(‥ )まあ、軍馬の本にそこまで
 □‐  書いてあるか、まずは
    それを要確認ですか
 
  (‥ )そしていつも考えて
      しまうのだよね。
 
 我々の時代も、いつか民主制が終わり、恐ろしく高度化した機械を操る軍人貴族の世界へ変るのだろうか、と。
 
 ∧∧
( ‥)機械技術の発展は
    扱いの難しい超兵器を
    作り出す一方で、
    銃を抱えた市民兵
    みたいなものも
    生み出すから、
    未来技術が
    軍人貴族を作るか
    市民兵の大軍団を作るか
    予測しがたいものが
    あるけども
 
  ( ‥)なにがどういう風に
    ‐□ 世界のあり方を
      形作るのか?
      作ってきたのか?
      見極める必要が
      あるよね。
 
 これはhilihiliのhilihili: 人間はすぐに初心忘れるべからずとか言うの続き
 
 
 
  

長い夢だった

 
 
 ∧∧
( ‥)何?
 
  ( ‥)...仮眠したら
     ひどく長い夢を見た
 
 誰かと狭い部屋で話をしていた。彼が言うには最初は趣味で魚と水草を育てていただけだったそうだ。
 
 これと同じぐらいの部屋から店を始めたのです。そう言う彼の前には机と、ラックに重なった水槽があり、裏に回ると実は壁で仕切られていただけで、そこは広いフロアで引っ越し業者が作業をしているところだった。
 
 どこかで見た二人が作業をしている。配線を整え、他の業者に指示を出し。
 
 ああ、思い出した。あの二人は以前仕事をしたイベント業者ではなかったか? はて? そんな彼らがどうしてオーナーの引っ越しの手伝いをするものやら。
 
 二人が話し込んでいたスーツ姿の男が二人、こちらにも挨拶をしにきた。どこかで見た顔だ。よく見れば昔、会社員として短い間だが働いた時の同期じゃないか。確か彼は結婚して、
 
 「子供は何歳?」
 
 「今、産まれた」
 
 ?
 
 いたずらっぽく笑う彼に聞けば三人目だそうだ。
 
 ∧∧
(‥ )...同期だったら今、40歳を
\‐  越えているはずだよね
 
  (‥ )無茶な設定だよな
 
 そこはビルで、先ほどのオーナーがその階のすべてを借り切って店にしていた。どういうわけか古本が安物の金属製ラックにずらりと並び、どれも日と空気に焼けて茶色く変色していた。手に取った一冊は海賊に関するまじめな、そして古い本らしいのだが、中身の3分の2は手書きだった。どうも日に焼けて駄目になったページを前の持ち主が書き写したものらしい。
 
 その裏はいきなりペットショップだったが、そこは一風変ったコーナーで、死んでしまった動物たちの骨がずらっと並んでいる場所だった。頭骨がずらりと並んで販売される一方で、しかしケージの中にバラバラになった骨が並んでいるものもあった。死んでからそのまま虫に食わせたような、そんなぞんざいな展示。哺乳類、爬虫類...皮つきのままのヘビの骨と頭蓋。しかし、妙に臭わない。一体どんな処理をしているのだろう。
 
 カバが子供を産みました
 
 オーナーがそういって診察台にいる動物を見せてくれたが、それは、哺乳類ではあるようだが、どう見てもカバではなかった。二頭の子供を従えたその動物の大きさはイヌぐらいだったし、確かにカバを思わせる姿だが、カバではない何かだった。
 
 ∧∧
( ‥)そこから記憶があいまいだと
 
  ( ‥)さっき、昔の会社の
    ‐□ 同期が出てきたと言ったが
      そやつの若い頃のなにやら
      恥ずかしい写真をめぐって
      争奪戦を展開したと思う。
 
 奪って見てやろうとするのは業者の二人、守ってくれと頼まれたのは、どういうわけか自分。古本雑誌のどこかに挟まれているらしい。もっとも、40の男が、君が彼らよりもその写真を探し出して僕によこしてくれ、と頼むような写真とは、一体いかなるものなのか、そもそもどうしてそれが古雑誌に挟まれているのか想像しがたい。
 
 ∧∧
( ‥)でっ、いきなり場面が変ると
 
  ( ‥)田舎を歩いていたよ
    ‐□ 田舎といっても
      関東圏なのかな
      単線と都会へ通じる私鉄
      広いがほとんど誰もいない
      駅前と、からっぽな
      ショッピングモール。
      そして狭い国道。
 
 歩いていたのではなく、もしかしたら自転車だったかもしれない。線路沿いの国道をずっとどこまでも。そして今度は火薬と弾の実験をしていた。鉛か、あるいは低融点の合金を溶かして小さな弾を作り、それをミニチュアの砲台に入れて火薬に点火して飛ばし、距離を測る。これを繰り返す。最後は地下鉄に乗っていて、自動制御なのか、運転席はなく、前方は全部ガラス張りだった。地下の様子がよく分かる。いや、そもそもここが実験室ではなかったか? 実験室がいつの間にか地下鉄の上を移動している。見ているとひどくアップダウンが激しい路線で、どん詰まりの終着駅、たぶん降りた坂の数からするとずいぶん地下深い場所に着いたところで眼が覚めた。
 
 ∧∧
(‥ )なんかもう色々な記憶や
\‐   イメージがごちゃまぜだね
  
  (‥ )おかしなもんでさ、
      いや、当然なんだろうけど
      20年前にそれっきりな
      同期の顔は、再現しきれて
      いなかったよ。
 
 例えるなら、当時の画像にそのまましわを描いて安易に加齢させたような映像だった。
 
 

 
 

なんか知らんけど2色変えれば良い

 
 ∧∧
(‥ )一枚完成ですね
 □‐  ちょっと雰囲気が変った?
 
  (‥ )あー、うーん
      たまたま使った色が
      うまくはまってね
      ほんの2色程度の
      違いなんだけども、
      意外と影響があるのな
 
 ∧∧
( ‥)もうこの本、中断を入れて
 □‐  一年間は描いてるよね?
 
  (‥ )描き方を変えたり
      塗り方が変ったり
      違う画材や色を
      試してるから
      古い絵と新しい絵が
      かなり違っちゃってね
      まあ、しょうがないな
 
 そういえば以前見たサイトを数年ぶりに見つけて覗いてみたら、絵がずいぶんうまくなっていた。
 
  ( ‥)前のような荒さや味を
    ‐□ 懐かしむ人もいる
      だろうけども、
      やっぱ物事、手数だなあ
 
 ∧∧
( ‥)描くことを重ねて
    新しくより良い選択肢や
    経路を発見するのだと。
 
 それを考えると、俺様理論屋がどういうわけか絵が下手くそだったりするのは、それは自分の信念を表明し、ただ反復するのみで、新しいことを何一つしないからなんだろう。そういうことが分かる。
 
 ふふふっ、これで良いのだ。
 
 ありもしない自信と自画自賛が無駄に過剰
 
 ではなく
 
 自分の絵はへただなあ、どうすれば良いのかなあ? こうすればどうだ? あれっ? デブになっちゃった、なんでー?? 
 
 ∧∧
(‥ )そういう試行錯誤が
\‐  あるべきですね
 
  (‥ )なんか知らんが
      こうすると駄目だ、
      でもなんか分からんが
      こうすれば良い、
      それさえ分かれば
      ご大層な理論や
      信念や言葉なんか
      必要ないからね
 
 なんか知らんけど2色変えれば良いらしい、それが分かれば仕事もはかどる。
 
 
 
 
 

2013年8月8日木曜日

選んだ人と選ばれた人

 
 スーパーへ買い物にいくと、レジに新しいお兄ちゃんが入っていた。20...に届いていないような若い顔。
 
 ∧∧ ...なんか遅いですね
( ‥)
 ‐( ‥)遅いというか、
   ‐□ 余計なことしてるな
 
 前の人の品物は多かった。それをカゴから取り出し、そのバーコードを機械で読み取るたびに、
 
 発泡酒が2つで...○○円、レモンがひとつで...○○円 
 
 とっ、品物の名称と個数と値段をいちいち言う。それは構わないのだが、言うたびに、わずかだが動作が止まる。
 
   前のおばちゃん
 ∧∧ イライラしてます
( ‥)
 ‐(‥ )隣のレジの人が
   ‐□ どうぞこちらへ、と
      言っているから移るか
 
 買って、払って、買い物袋を持って振り返ると、お兄ちゃんはまださっきのおばさんの品物と格闘していた。代金を確認中ですと言いつつ、機械を見つめていたから、たぶん、バーコードが印刷されていない野菜か果物だったのだろう。押すべきタッチボタンがどれでどれだか分からないらしい。
 
 腕組みをするおばさんの後ろ姿が少し左右にゆれている。
  
   あまりレジ向けじゃ
 ∧∧ ないですね
(‥ )
 ‐( ‥)あれもあれで面接は
   ‐□ したわけだよなあ。
 
 そういえば、あのスーパーは最近、パートのおばさんがだんだんと消えて、若いのになっている。
 
 ∧∧ 人件費削減?
( ‥)
 ‐( ‥)かもね、パートの
      おばちゃんは速いけど
      客と話したり、
      わざと手を遅らせたり
      するよな
  
   給料安いから
 ∧∧ 大目に見ましょうよ
( ‥)
 ‐( ‥)とっ、言う意見は
     時々見るね。
 
 その安い給料の中でもさらに安いのに置き換えたら、こんなの来ました。そういうことだろうか。
 
   クレーマーは
 ∧∧ みっともないです
(‥ )
 ‐( ‥)おばちゃんパートの
      置き換え計画(仮称)の
      初期かな、
      若い女の子が初めての
      レジ打ちをしていて
      客のおばさんがさ
      近くの正社員に
      食ってかかってたな。
  
 レジ袋をカゴに入れることぐらい教えなさい!!
 
 ∧∧ なれてないだけだけどね
( ‥)
 ‐( ‥)先日はさ、
     おっさんが店長に
     説教してたよね。
 
 子供の頃、栄養状態が良かったのかな。大柄で、がたいが良くて。こじゃれてるけども安っぽい服を着てた。眼鏡をかけていて、経済がどうした、日本がどうした、この街は人口が少ないから品物が無いのはしょうがないけどもさ、と無駄で過剰なうんちくを披露し...
 
 ∧∧ 土曜日の午後一でしたよね
( ‥)
 ‐( ‥)年からかんがえて
      もう定年退職したのだと
      思うけども。
 
 思わず、団塊の罪は団塊であることである、そんな言葉が頭に浮かぶ。
 
 ∧∧ ...まあ証拠はないね
( ‥)
 ‐( ‥)さて、仕事の続きを
      するか。
 
 とはいえ、
 
  (‥ )とはいえさ、
      今日のお兄ちゃん
      あれ、駄目だよな?
 
 ∧∧
(‥ )上達は...するんですかねえ
\‐
 
 訳分からん客の説教に付き合わされていたあの店長さんが選んだのが彼だったのかもしれない。
 
 ∧∧
( ‥)そう思うと
 
  (‥ )世の中ままならないねえ
 
 
     

町内会のバンド演奏はしばしば痛い

 
 科学者は市民とコミュニケートするべきである。だって税金を使ってるから。
 
 ∧∧
( ‥)どう思います?
 
  (‥ )自己満足じゃね?
 
 あるいはパフォーマンス。
 
 ∧∧
(‥ )悪いことじゃないですね
\‐
 
  (‥ )悪いとは言っとらん。
 
 とはいえ、市民とのコミュニケーションとやらに自己満足やパフォーマンス以外の効果があるのか? と言われたら、たぶん皆無ではないが無いに等しいでしょう、としか言えない。
 
 ∧∧
( ‥)市民との対話で
    おおいに盛り上がった
    そう言う人もいるでしょう
 
  (‥ )別にそれは否定しないよ
 
 街のため、趣味でやっているバンド仲間と一緒に公民館で小さなライブを行った。会場はおおいに盛り上がりましたとさ。
 
 ∧∧
( ‥)嘘ではないね
 
  (‥ )嘘ではないな
 
 ∧∧
( ‥)でも無駄だと?
 
  (‥ )効果は皆無に近似とは
      言ったけども、
      無駄とは言わないよ。
 
 実際、趣味のバンドの演奏は無駄ではないだろう。効果が皆無であったとしてもだ。
 
 ∧∧
(‥ )少なくとも外交的な
\‐  成果はありますよね
    町内会の人に顔向けが
    出来ます。
 
  (‥ )自己満足だろうが
      パフォーマンスだろうが
      馬鹿げていようが
      必要なこと、
      やらねばならないことが
      あるものさ
 
 誰だってそうだ。嘘でもなんでも、君には無限の可能性があるとか、そういう愚かなたわ言を言わねばならないことがある。これは義務である。
 
 ∧∧
( ‥)ただ? 勘違いするべき
    ではないだろうと
 
  ( ‥)プロでもないのに
    ‐□ 客が来てくれるのは
      なぜだと思う?
      そこんとこ忘れちゃ
      いかんよな。
 
 会場が事実上タダだから。町内会の付き合いだから。演奏している自分が会社の重役だから。
 
 ∧∧
( ‥)知名度があるからだ。
    だけど、それは
    演奏の知名度ではない
 
  (‥ )さらに言えば
      演奏がうまいわけでも
      なんでもない。
      そういうことは
      忘れちゃいかんよね
 
 ああ、あと、ライブ感を勘違いするのはいかんよね。
 
 ∧∧
( ‥)客との一体感に満足を
    覚えるなと?
 
  ( ‥)満足を覚えたって
    ‐□ いいんだけどね、
      満足を効果と考えちゃ
      いけねえよな。
 
 満足は効果じゃない。
 
 なによりだ、効果を重視するというのなら、そこにいる客を考えている時点でただの馬鹿だ。
 
 効果だというのなら、そこにいる客じゃない、そこにいない人をこそ考えなくちゃいけない。
 
 ∧∧
( ‥)目の前の客に
    眼を奪われた時点で
    終わりだと
 
  ( ‥)そこで有頂天に
    ‐□ 舞い上がってどうするよ
 
 ∧∧
( ‥)舞い上がっている人を
    見てどう思います?
 
  (‥ )ああ、僕ちゃんたち
      元気あるねえー
      ってとこかなあ。
 
 40、50も過ぎてるって割には、いや、だからこそなのか、どうにもああいう様子は端から見ていて痛い。
 
 ∧∧
(‥ )趣味のバンドを町内会で
\‐  やっていても、
    痛くない人と
    痛い人がいるってこと
    ですかね
 
  (‥ )これ、意外と難しいのよ
 
 
 当たり前の話だけども、研究者は結局のところ会社の重役であって、別にプロのバンドではないのだ。演奏するのは勝手だけども、結果、痛い人になるか、あるいは痛くない人になるのか、それは自分次第。
 
 

ビバっ! バカンス

 
 
 ∧∧
( ‥)なに?
 
  ( ‥)人様のtumblrを覗いて
    ‐□ いるのだけど、
      ものっすごい勢いで
      更新してるのよ。
      急にどうしたの
      だろうね?
 
 ついこの前まで、徐々に更新速度が遅くなってきていたのに。怒濤の更新である。一体、何があった?
 
 
 ∧∧
( ‥)夏休みじゃね?
 
  (‥ )おおっ!
      ビバっ! バカンス!
 
 
 

首相は夢とみなされず、弾丸の放物線の最後は垂直落下に終わる

 
 35過ぎたらあきらめろ。
 
 否っ! 50過ぎても夢をかなえた人はいる!!
 
 ∧∧
( ‥)具体的には誰だよ
    言ってみろよ。
 
  (‥ )安倍さん50過ぎで
      首相になったべ
      しかも返り咲きよ?
      ドリームズ・カム
      トゥルー
 
 ∧∧
( ‥)...まーそうだね
 
  ( ‥)このやり取りが少し
    ‐□ 奇妙に聞こえるとしたら
      50過ぎで首相になっても
      それは夢をかなえたことに
      ならない、
      そう思われているらしい
      ってことだな。
 
 ∧∧
(‥ )戦後レジームの脱却とやらを
\‐   実現させないと、
     夢をかなえたとは
     言えないのでは?
 
  (‥ )じゃあ小泉さんだ。
      郵政民営化、
      まがいなりにも実現したべ
 
 なんであの人があそこまで郵政民営化にこだわったのかはともかくとして、目標を達成したのは事実。
 
 ∧∧
(‥ )でも、50過ぎで夢を
\‐   かなえた人の事例には
     あげられてはいませんね
 
  (‥ )まあ、上げる人もどこかに
      いるだろうけど、
      35過ぎたらあきらめろ
      と言われた時の反論に
      使われる場面は...
      見た事ねえな。
 
 つまり、夢をかなえる、とは、組織の中でこつこつ地道にのし上がりトップに就任するものだ、とは考えられていない。そういうことなのだろう。
 
 少なくとも、出世が夢だというのなら、首相がいるじゃないか、と反論してしかるべきだ。そうでないなら、夢見る人にとって、出世は夢と呼ぶに値しないということなんだろう。
 
 ∧∧
(‥ )でも妙ですよね、
\‐   50過ぎでも夢を...と
     反論する時には、
     居場所こそが大事だ、
     そこにさえいれば
     夢は自ずとかなう、
     だから夢を否定するな!
     そう怒る人はいますねえ
 
  (‥ )居場所ねえ。
      それって、それこそ
      組織のことじゃねーの?
 
 
 ずっとやっていて着実に、それが10年以上も持続して、しかもその間、発注も技術も収入も維持できて、さらに向上すらできて、目的とやらに到達できる。
 
 それでいながら35を過ぎてまだ夢自体はかなっていないと言う。
 
 なんだそれ?
 
 それは徒手空拳じゃねえよな? すでにそこに仕組みがあるわけだよね? 違うかね?
 
 それって、組織内部での出世か、あるいは下請け、さらに”のれん分け”とか独立じゃね? 
 
 
 ∧∧
( ‥)それはそれで道ですね。
    ただ妙なことに、
    そうであるにも関わらず
    50過ぎで首相に
    なった人がいるじゃないか
    とは反論してこない。
 
  (‥ )面白いもんでな、
      50過ぎで社長になった人
      が大勢いるじゃないか!
      とも反論しないのよ。
      なぜだろうね?
 
 
 ∧∧
(‥ )...出世でもない、独立でもない
\‐   それでいながら35を過ぎて
     組織に頼らず徒手空拳で
     成り上がる道がある、
     そういう主張ですか?
 
  (‥ )あるならあるでそれで良い
      だがね、疑問は続くよな
      道があるとするのなら
      なんで具体的に
      言わないんだろうね?
 
 そもそも本当にそんな人生航路があるというのなら、言う、言わない以前に、誰もがどこかで聞いた事があるはずじゃないのか?
 
 理想郷シャングリラにいく道がある。それはこの山の向こうを越えた山々峰々の向こうにある隠れ里。そこから年に一回山脈を越えるキャラバンが通る道であると。
 
 そんな具合に、うわさ話で聞いた事ぐらいはあるはずだろう。
 
 ありもしない都市伝説は確かに多い。だが存在するものには必ずうわさ話がまとわりつく。夢に続く道となればなおさらだ。尾ひれはつくが。
 
 ∧∧
( ‥)だのに、抽象的な反論は
    してくるのに、この道だ
    とは言ってこない。
 
  (‥ )つまり、答えはほとんど
      明らかではないのかね?
 
 そんな道はない。
 
 というか、お前さん、嘘ついてね?
 
 ∧∧
(‥ )たまに50過ぎで運良く
\‐  大ブレイクする人がいるの
    は事実なんですけどね
 
  (‥ )それなら人生を確率に
      ゆだねなさい、とか
      我が生涯の突破口は
      誤差の中にあり、と
      言うべきだよ。
 
 だが、それも言わない。
 
 ああ、分かる、分かるぞ。人生詰んだから、現実を見るのがつらいんだよな。
 
 ∧∧
( ‥)あなたも他人のこと
    言えませんけどね
 
  ( ‥)人生という放物線を
      描き切るためには、
      大気の濃い対流圏を
      一気に抜けて、
      成層圏を越えねばならん
 
 空気抵抗が少ない高空を飛び越え、ついには衛星軌道にまで到達する。
 
 だが、高度が足りない。推力も足りない。軌道は目標のはるか手前で下がり、耳を切る風の音がじょじょに高く大きくなる。
 
 ∧∧
( ‥)弾道って、時間経過と共に
    落下速度が増大し、かつ
    前進する速度は抵抗で
    落ちていくから、
    最後は垂直落下に近く
    なるって言いますね。
 
  (‥ )死ぬ時が着弾時なのか
      着弾したゆえに死ぬか
      人生の最後は
      どっちだろうな?
 

 

2013年8月7日水曜日

それは理解というよりも、むしろファンタジーではないか?

 
 16世紀から17世紀に地球が太陽の周りを回っていることが発見された。それで聖書が間違いだらけであることが分かってしまい、人々は科学理論を探求するようになった。
 
 ごめん、なに言ってるか分からん。
 
 ∧∧
( ‥)文章としては
    理解できるでしょ?
    17世紀に
    天動説から地動説へ
    パラダイムシフトが起きた
    聖書の間違いが判明し
    科学の時代が始まった、
    まあ、そういう理解を
    私はしています、という
    宣言ですよね。
 
  ( ‥)地動説は2000年前から
    ‐□ あったから、
      せめて再発見と言うべき
      だろうし、
      地動説と天動説は
      数学的には等価だし、
      そのことすら古代から
      知られていたみたいだし、
      それに、
      地動説が正しいから
      聖書が間違いだ、とは
      ならないんだよね。
 
 
 神はヨシュアのために太陽の歩みを止めた。
 
 ∧∧
( ‥)地球の自転を止めたのか
    太陽の公転を止めたのか
    それについて聖書が明言
    しているわけではない。
    天動説でも地動説でも
    聖書は成り立つ。
 
  (‥ )ルターはこれに
      気づかなかったらしい。
      残念な話だな。
      だが地動説がいわば
      1000年以上の時を
      越えて復活した時、
      カトリックの人々はこれに
      気づいたみたいだよね。
 
 まあ、そりゃあ気づくよな。教会と言えば当時の知識人をそろえている組織なわけだから、こういうことに気づかないわけがない。トマス・アクイナスとかがいた教会だ。いくら教会が堕落しただの、だからこその宗教改革だの、スコラ哲学は自ら自壊したと言われたとしても、それでもなお、人はそろっているだろう。
 
 ∧∧
(‥ )ガリレオさんはかなり
\‐   科学原理主義っぽく見えて
     実はアリストテレス主義者
     である部分もあり、
     かつまた科学的を
     おかしく追求しすぎて
     理論で大失敗した人でも
     あるみたいですよね
 
  (‥ )それが致命傷だった
      らしいんだよね。
 
 
 その一方で、ケプラーは星占いと神秘主義とプラトン主義とキリスト教と神と三位一体で、だが、ここからケプラーの法則を発見し、ニュートンに至っては近代科学の祖であるとは名ばかりで、実際には錬金術師で三位一体を否定する異端の神学者で、彼の宇宙は神そのものだったという歴史的な事実。
 
 聖書と科学理論が分離するのはごく最近の話である。
 
 ∧∧
( ‥)聖書を最終破壊したのは
 
  (‥ )ダーウィンなんだよな
      でも、これが起きたのは
      ケプラーやニュートンより
      ずっと後、19世紀の話
      なんだよね。
 
 
 それを踏まえるに、冒頭の言及は実際の歴史からかけ離れて過ぎている。たぶん、理解というよりはファンタジーに近いのではないか?
 
 
 ついでにいうと、天動説と地動説の最大の違いは、地球が宇宙の中心か? 太陽が中心か? では実はないよな。
 
 *2つの理論は数学的に変換できるのだから、地球が中心か太陽が中心か、それ自体は直接、理論の比較にはならないし、事実、重大な相違点はそこではなかった、という意味。
 
 
  
 

サブユニット軍団

 
 
 ∧∧
( ‥)データ化したテキストや
    イラストを送るだけでも
    結構時間がかかりますね
 
  ( ‥)一応、見直しをするし
    ‐□ 書き忘れてたこととか
      あるからね。
 
 ∧∧
(‥ )一枚、縦横比を間違えた
\‐  イラストがあります
 
  (‥ )しょうがないな、
      切るしか無いねえ。
 
 さて
 
 ローマの軍団レギオンは小さなサブユニットの集合から出来ていた。
 
 ∧∧
( ‥)率いる隊長さんは百人隊長
    だけども、実際には百人弱
    だったとか。
 
  ( ‥)まあ、80人とか
    ‐□ そのぐらいの数で、
      小さな方陣を組むみたいね
 
 ∧∧
( ‥)これが、使えると。
 
  (‥ )みたいね。
 
 例えばの話、敵がずらっと並んでいる。距離は100メートルぐらい。無敵の勇者が走っていけばすぐに敵兵を斬り殺せる距離だ。
 
 では勇者様、一人で突撃いたしますか?
 
 ∧∧
( ‥)無理でしょ。ぶち殺されて
    終わりだよね。
 
  (‥ )ゲームみたいに一人で
      なんとか無双とやらをして
      何百人もばったばった
      どかーんと斬るわけには
      いかないからな。
 
 というか、怖えーよ
 
 ∧∧
( ‥)たとえ敵の側面であっても
 
  (‥ )無理だよね。
      相手の何人かが向きを
      変えて反撃してきたら
      いくら陣形の側面を
      ついても一人では
      殺されるよね。
 
 というか、側面でもなんでも怖えーよ。後ろでもやだよ。
 
 ∧∧
( ‥)でも? 数十人で方陣を
    組んで攻撃をしかけたら
    どうなるのか? と
 
  (‥ )それでも怖いだろうけど
      気分はずいぶん楽に
      なるんじゃないかなあ
 
 しかも、相手がこういうサブユニットで構成された軍団や陣形でないのならどうだろう?
 
 ∧∧
( ‥)一人の敵兵が側面から
    わあああああーーー! と
    向かってきても、何人かが
    対処すれば他の人は
    前を向いて戦い続けられる
    だろうけども
  
  (‥ )数十人の方陣で
      せめてこられたら、
      こっちも数十人単位で
      対抗しないといけないけど
      あいにく、そんな訓練は
      受けていない。
      だとしたら、
      対処できないし、
      対処できないなら
      殺されるか逃げるかだよね
 
 そうなると陣形が崩れる。陣形が崩れたら、もうどうにもなるまい。
 
 ∧∧
( ‥)怖いのを我慢して命令の
    通りに戦っていたのですからね
    一回、陣形が崩れたら
    一人で踏ん張っても意味ないし
    だとしたら逃げるしかない
    でしょうねえ。
 
  (‥ )戦争って殺し合いだから
      おっかないし、
      逃げたいし、
      それを考えると、
      こういう一見すると
      くだらないけど
      大事なことが効いてくる
      そういうことなんだろうな
 
 
 
 

射程と被弾帯

 
 戦艦大和、というといつも気になることがある。
 
 ∧∧
( ‥)大砲が大きいから長射程
    という話ですか?
 
  ( ‥)あれが、よく分からん
    ‐□
 
 大砲を発射して、弾が着弾するのは
 
 ∧∧
( ‥)楕円、あるいは円形に近似な
    領域ですね。
 
  (‥ )いつも思うのだが、
      射程距離を伸ばせば
      伸ばすほど、その領域は
      広くなっていくはずだよね
 
 ∧∧
( ‥)まあ、単純に考えれば
    そうですかね
 
  ( ‥)距離を1.1倍に伸ばせば
    ‐□ 単純に相似形で考えて
      着弾する領域は1.21倍。
      すると同じ大きさの敵に
      当たる確率は1/1.21で
      0.826倍になるように
      思えるのだけど
      どうなんだろうね?
 
 ∧∧
( ‥)相手の射程の外から攻撃できる
    としても、当たる率が下がれば
    どうなるんだ、という問題
    ですか
 
  (‥ )まあ、その分たくさん
      撃てばいいのかな?
 
 相手がこっちに弾を当てられる距離に近づくまでに、相手に有意に当てられるくらい撃つことが出来れば良い、そういうことだろか?
 
 ∧∧
( ‥)戦艦の射程距離と
    機械の大きさ、
    作業の速度、
    着弾の確率や精度、
    船や機械のぶれ、
    移動速度とかを
    考えた時にどうなるか
 
  (‥ )発射速度と射程距離、
      着弾と命中、これらは
      どんな関係にあるのかね?
 
 こういう戦場なり戦況なり被弾なり損害なりを支配する要素を考慮した場合、戦艦というのはあるべき大きさが自ずと決まってくる、そういうことだろうか。
 
 そして戦艦大和の大きさは、どんな大きさだったのだろう?
 
 ∧∧
(‥ )よく分かんないっすね
\‐
 
  (‥ )まあ、こんな予測でもだよ、
      世の中、自分が
      知らないことは
      いっぱいある
      そういうことは分かるね。
 
 
 

2013年8月6日火曜日

設計すれば設計士になれるわけではないよね

 
 絵のうまい人を見て、へこむ人がいる。
 
 自分よりずっと絵がうまい人を見てあきらめる人もいる。
 
 そんなこと気にしないで描き続けて上達する人もいる。
 
 一方、うまい人の絵をけなし続けているのだが、論評だけで、なーんにもしない奴もいる。
 
 あるいはこう、俺様はスケッチした、デッサンした、模写をした。そう言っているのだが、どういうわけか、全然うまくならない奴もいる。
 
 必ずいる。どういうわけか、いや必然なのか、どいつもこいつも症状が同じだ。
 
 へたなのだ。どこがどう悪いと言えばいいのか、何もかもが悪い。デッサンが狂ってる、線に勢いがない、迷いしか見られない、そもそも線をまっすぐ引けない。引けないなら引けないなりに、へたならへたなりに工夫すればいいのに、そういう工夫の跡がまるでない。数をこなしていないからへたうまにもなっていない。才能が無い以前に、描いている枚数が少なすぎるので努力すらしていない。
 
 ただ、自分には才能がある、自分を認めない世間とオタどもが馬鹿なのだ、と本気で思っている。無駄なプライドだけは一人前で、人生がとっくの昔に詰んだことも分かっていない。
 
 ∧∧
(‥ )あきらめても駄目、
\‐   才能がなくても駄目、
     努力しないと駄目、
     でも、固執だけでも
     駄目なのだと
 
  (‥ )描く事に固執するのか
      自分のありもしない才能を
      守ることに固執するのか、
      そこかもしれんけどね。
 
 ∧∧
( ‥)でも、基本的には数だと
 
  (‥ )後は、どこがおかしいか
      自分の絵に違和感を
      感じたらとにかく
      描き続けること
      なんだろうけどね。
 
 ゾンビが数で解答を得るというのなら、イラストレーターはアホでも馬鹿でも能無しでも、それ自体は問題ないってことになる。体力と手数で勝負すれば良い。
 
 ∧∧
( ‥)言い換えると年取ったら
    もう駄目だと
 
   (‥ )35過ぎたらあきらめる
       べきだろうね。
       手数が追いつかん。
       力任せの解の探索は
       体力がなければできない
       からねえ。

 
 後は、とりあえず、
 
  ( ‥)不完全でもなんでも
      完成させることかなあ
 
 ∧∧
( ‥)取りあえず完結させろと
 
 いたなあ、下描きだけが多い奴。いや、多いのはいいのだ。問題は下描きなのにどれもこれも未完成だって奴。当然、へたくそ。少なくとも、うまい、とか、へたうま、ではなかった。
 
 考えてみれば当たり前ではなかろうか。例え話でしかないが、飛行機の部品を作ったことはあるが、飛行機自体は完成させたことがないし、飛ばしたことは当然、一度も無い。これでは困る。そして、そんなことでは、一生かかっても欠陥機ひとつすら飛ばさないで終わるだろう。こうなってくると困る以上の問題だ。
 
 ∧∧
( ‥)でも? ご本人は
    飛べる気でいると?
 
  (‥ )気分だけは世界一の
      設計士ってところだな
 
 だが、設計すれば設計士というわけじゃなかろう。飛ばしてこその設計士。イラストレーターだって、漫画家だって、同人誌作家だって、そこんところは変るまい。
 
 
 
 

足下を駆けゆく流星

 
 hilihiliのhilihili: クロスする人工衛星とISSとフクロウとの追記
 
 そういえばISSが天頂を過ぎていく時、ちょうどその辺りで流れ星が流れた。
 
 ∧∧
( ‥)ちょうどそのあたり、
    というか、実際には
    国際宇宙ステーションの
    下ですけどね
 
  (‥ )ステーションから
      夜の地球をずっと
      眺めていると、
      下を流れ星が流れる
      ように見えるわけだね
      
 
 もちろん、宇宙ステーションからあの流星は見れなかっただろう。夜空を透かしているこちらから見ても暗かったのだ。ステーションからはほぼ真下であるのみならず、あちらからは街灯りで輝く関東しか見えなかったに違いない。
 
 ∧∧
( ‥)それにあっちは高度
    400kmの上空ですから
 
  (‥ )流星との距離は
      あちらの方が
      3倍か4倍かな、
      僕らより遠いからね
 
 あの流星は角度にすると腕を伸ばし、親指と小指を広げたぐらいは流れたか。ISSからは、多分、仮に地上が真っ暗だとして、腕を伸ばした時の指四本分ぐらいの幅を流れる程度、ということになると思う。
 
 ∧∧
(‥ )6度か、7度ってとこですかね
 ‐  
 
  (‥ )考えてみれば不思議な
      光景だな。


 距離があるから、その分、流星も暗く見えるんだろう。
 
 いや、あるいは逆で、高空で燃え尽きる流星を宇宙から見ると、間に濃い大気が無い分、むしろ明るく見えるのだろうか。
 
 
  

クロスする人工衛星とISSとフクロウと

 
 
 気晴らしに森に出かけた午前3時過ぎ、ぼけーっと空を見ていると、天頂のペガサス座に北から接近する人工衛星。
 
 ∧∧ おや、ちょうど南からも
(‥ )
 ‐( ‥)天頂でくろーすっ!
 
 南から北へ、北から南へ、片方は一瞬だけぴかっと光るように増光した。たぶん、なにかの部品が光を反射したんだろう。
 
 そうこうしているうちにずっと明るい人工衛星が飛んできた。極大時の金星ほどではないけども、それに匹敵する、明るく金色に輝く物体。
 
    *・・・・
 
 ∧∧ 国際宇宙ステーション、ですか
( ‥)
 ‐( ‥)だろうね、あんな明るい
      人工天体は他にないし
 
 北北西からほぼ天頂のペガサス座を貫いて南南東へ。時刻は午前3時29分、場所は神奈川の中央。
 
 明け方近い空なので、色々な人工衛星が飛んでいく
 
     *・・
   *・・
 ∧∧ 今度は二つで飛んでいきます
( ‥)
 ‐( ‥)たまたまかね?
      必然かね?
 
 二つは北北東から南南東へ
 
 帰り際、森からゲアー、ゲアアー、とフクロウの鳴き声が聞こえた。
 
 ∧∧ 正体を知るとかわいいもんですよ
(‥ )
 ‐( ‥)昔、深夜の森で聞いた時は
     びっくり仰天したもんだがな
 
 夜空と木立を音も無く舞う小さなまるっこいシルエットを見た後では、あんなちいちゃな体で声を張り上げて鳴いているのかと思うと、なんとも思うところがある。
 
 キャプションを書いて、データを相手に送信したら、もうすっかり朝だ。
 
 

闇のスペクトル

 
 イラストを一枚描き終える







 
 ∧∧
(‥ )結局、1日がかりでしたね
\‐ 
 
  (‥ )まいったね、こんなの
      本当はちゃちゃっと
      描かないといけないの
      だけどね
 
 ああ、なんだろう、妙に疲れた感じ。最近、ひどく眠いし、甘いものが欲しいし、しょっぱいものが欲しい。 
 
 ∧∧
( ‥)...単に塩分の補給が喪失に
    追いついていないだけじゃね?
 
  ( ‥)なんかだらだら起きて
    ‐□ だらだら仕事して、
       きっと俺の人生も
       だらだらしながら
       ぱたっと終わるの
       だろうなあ。
 
 ∧∧
( ‥)あなたいつも、
    仕事を終えるたびに
    こうやって人生を
    終えるのかなー
    とかしょうもないことを
    考えてますよね。
 
  (‥ )仕事ばかりしてきた老人が
      死にたくないって言うのを
      聞いた時にぞっとしたよ
      では、今までしてきた
      仕事は何だったのか? と
 
 仕事をずっと続けてきた人が言ったのは、まだやり残した仕事があるんだ、ではなかった、死にたくない、だった。では、あの人にとって仕事とは一体全体なんだったのか?
 
 ∧∧
( ‥)他人は他人、自分は自分
    どうでも良いことじゃ
    ないですか
 
  ( ‥)自分の人生が無意味と
    ‐□ 知ればやるべきことは
      おのずと分かる。
  
 だが、自分の人生には意味がある。俺様を見てくれ! みんな僕を見てよ! ねえ、私には価値があるでしょう?? と叫んだら一体全体どうなるか?
 
 破滅だ。
 
 ∧∧
( ‥)あなたはそれが恐ろしくて
    たまらないと
 
  (‥ )命は存在それ自体が
      無意味なのだ。
      だがね、僕ら人類は
      祖先が社会性のサルに
      なった時、
      ありもしない自分の価値を
      ひたすら叫び、愛を求め、
      己の価値と自分を探すはめに
      なったのだ。
      無様だろう?
 
 ∧∧
( ‥)まあ、呪いだね
 
  ( ‥)馬鹿ヅラ下げた老人どもが
    ‐□ 幸せと理想を吹聴するのも
      気持ちは分かるね。
 
 社会をよくしたいだって? 嘘をつくんじゃあない。お前を肯定し、愛して欲しいだけじゃないか。
 
 ああ、分かるぞ、ありもしない自分の価値に眼をむける勇気がないなら、嘘をつくしかないからなあ。社会のためだと偽善の衣をかぶるしかないからなあ。
 
 気持ちは分かる。だがしかし、それはあまりに無様で、そんな姿を見るのはごめん被りたい。
 
 ともあれ、
 
   (‥ )塩キャラメルって
    °‐  意外とおいしいね

 ∧∧
( ‥)塩分と糖分、補給して
    くださいよ。
 
 



2013年8月5日月曜日

ただ無意味に生きて無意味に死ぬ

 
 
 hilihiliのhilihili: 隊伍を組むゾンビは脅威ではないの続き
 
 ∧∧
( ‥)社会をあるべき姿に変える
 
  ( ‥)人生に結論を出した
    ‐□ 老人たち、つまり
      あきらめた死体たちの
      たわ言だよ。
 
 完成させよう。
 
 それは死んだのだ。
 
 老いて体力もなく、もうこれでいいやと完成を目指す。いや、実際のところそれは完成ではない。もう変える力がない。歩く能力がない。つまり諦めて死んだだけなのだ。
 
 ∧∧
(‥ )死は確かに完成ですからね
\‐  もう変りようが無いという
    意味では完成でしょう。
 
  (‥ )無様なもんだ。
      自分の人生に価値があると
      思うから、体力を失い
      変えることもできず、
      ただ逃げて崩壊するだけの
      自分を、完成だと見なして
      金メッキで飾り立てるのだ
 
 人生の最後が完成などという嘘っぱちになる。
 
 ∧∧
( ‥)つまり
 
  (‥ )人生にはまったく
      なんの意味もない。
      そのことを知らしめねば
      ならないね。
 
 そうだ、ただ無意味に生きて無意味に死ぬ。意義も意味もなくただ死ぬ。そうでなければならぬ。そうでないと前に進むことなど出来ない。
 
 
 

隊伍を組むゾンビは脅威ではない

 
 漫画を規制しよう。
 徴兵制で若者を鍛えよう
 道徳で命の尊さを教えよう
 公共精神を学ばせよう
 食育、あるいは親学を普及しよう
 
 ∧∧
( ‥)全部、社会の老いだと
 
  (‥ )こういうのは
      社会の小じわと
      見るべきだね
 
 人間、老いると神経やホルモンの有様が変わるのか、あるいはそもそも体力が無くなったせいなのか、逃げに走る。
 
 理想というのは”これが良い”という主張であって、可能性を閉じている。それはおいぼれて歩けなくなった人間が考える逃げだ。
 
 ∧∧
( ‥)自分が考えた理想に
    世界をあわせようとする
 
  ( ‥)それではね、
    ‐□ もう駄目なんだよ
 
 お前らもう死んだんだよ。
 
 あるべき姿、あるべき形、あるべき答え、自分の考えたあるべき道にみんなが従うべきだ。

 こういう痛い事を平気で大声で、恥ずかし気もなく叫んでしまう時点で死んだのだ。
 
 お前たちはもう、ただの歩く死体だ。
 
 ∧∧
( ‥)でも、ゾンビではない
 
  (‥ )動く死体=ゾンビなら
      連中もゾンビではあるな
 
 問題は、あるべき姿、と言っている時点で、それはすなわち、”皆で隊伍を組み、ある方向へ歩こう”という提案に等しい。ここに問題が隠れている。
 
 ∧∧
( ‥)ゾンビが恐ろしいのは
    無限の体力を持ち、
    補給の必要なく数を増大させ、
    数と体力であらゆる可能性を
    しらみつぶしに確かめる点に
    ある。
 
  (‥ )だから知性がなくとも、
      迷路を通り抜け、
      障害物を乗り越え、
      経路を発見し、
      防衛ラインを突破するのだ
 
 だが、もしここで、ゾンビが隊伍を組み、整然と歩き出したらどうなるか?
 
 ∧∧
( ‥)脅威は半減、あるいは
    それ以下ですか
 
  (‥ )そんなもの、
      行進しているその方向に
      障害物を置けばいいからな
 
 地雷、鉄条網、バリケード、機関銃、なんでもいいけど、進路の先を袋小路にし、備えて構えて使って、殺して殺して殺しまくればいい。隊伍を組んで馬鹿正直に一本線で行進してくるのだ、正面突破と言えば聞こえは良いが、そんなものを防ぐなど、どうということはない。少なくともあっちこっち、勝手気ままに動き回られるよりはやりやすいだろう。
 
 整然たるゾンビは確かに危険ではあるが脅威足り得ない。
 
 ∧∧
(‥ )若者や社会をひとつの
\‐  理想に押し込めようとするのは
    例えるなら最良のクローンだけ
    にして集団を均一化させて
    しまおうってことですからね
 
  (‥ )あの連中、老いて理想に
      逃げた連中はな、
      ランダムに無秩序に動く
      ゾンビを見て、
      絶望した連中なのだ。
 
 ああ、ほら、そこの角を曲がればいいのに。ああそこのマンホールから人間が脱出しようとしている!! ほら、後ろ、後ろ。
 
 そういうもろもろの事態を見て、ええいっ、まどろっこしい、みんな俺様に従え!!  そうすれば問題解決だ。そう思い込んだ哀れな連中だ。
 
 ∧∧
( ‥)でっ、俺様の後につづけ!
    隊伍を組んで行軍するべし、
    さすればすべては解決だ
    そうもくろんでいると
 
  (‥ )だがしかし、
      現状最適なクローンは
      それゆえにこそ
      新しい状況や新しい敵の
      出現に対抗できないのだ
 
 仮にそれが今では最適解でも、状況自体が組み変われば最適でもなんでもなくなる。
 
 仮にその方向へいくことが現状、最適でも、隊伍を組んで歩き出したと見れば、相手は対応するんである。むしろ楽に対応できる。
 
 ∧∧
( ‥)そして全員が最適解であったが
    ゆえに、次の瞬間、全員が
    最悪解になってしまうと
 
  (‥ )要するに全滅だ。
 
 だが、ゾンビが本来あるようにランダムだったら? 
 
 もうこうなるとどうにもならない。
 
 知性のある人間があらゆる可能性をあらかじめ阻止しても、訳分からんところから侵入してくる。なんといっても本来的な意味においてゾンビには知性がない。知性的な予測なんかでは予測不可能なところから侵入してくるは必然。
 
 ∧∧
(‥ )数と体力、そして馬鹿でアホで
\‐  でたらめでランダム、これが
    勝利の鍵であると。
 
  (‥ )そういう意味ではね、
      あるべき社会にしよう
      そう言っている連中は
      歩く死体ではあるが
      ゾンビではないなあ。
 
 あるいはこう。同じ歩く死体ではあるが、集団で解を探索する演算装置、という存在ではない。
 
 ∧∧
( ‥)知性を持つ、ゾンビですか
 
  (‥ )ゾンビに知性があったら
      そんなもの脅威でも
      なんでもないからな。
      ただのゴミかすだよ
 
 老いというのは悲しい。知性だけが残って何も出来ない。
 
 ∧∧
( ‥)つまり知性とは
 
  (‥ )知性ってのは能無しだ
      そういうことだね。
 
 知性だけ残っても、それでは何にもならん。
 
 知性に逃げて己がゾンビであることを否定した時、破滅が待っている。
      
    

では冬が来る前にこの夏を満喫しよう

 
 午前2時を回ったところで広場へ向かう。
 
 ∧∧ 今日は比較的晴れてます
( ‥)
 ‐( ‥)気のせいかな、
     体の熱もすみやかに
     空へ逃げていくようだ
 
 *理屈の上では放射冷却するので、熱のこもりや、暑さに対する不快感などが、晴れと曇りとでは違うだろうし、感覚としてそれを感じる。という意味。
 
 いったん場所を変えて空を眺めていると、ペガサス座の四辺形をかすめるように人工衛星が南から北へ飛んでいった。ついたり消えたり。明るい時はペガサス座の四辺形の星ぐらい、多分、2等星ほど、暗い時はまったく見えない。ついたり消えたり、だいたい1〜2秒の間で規則正しく繰り返す。
 
      *・・・・
 
 ∧∧ なんかホタルみたいですね
( ‥)
 ‐( ‥)回転してるのかな?
     それにしてもここまで極端に
     減光、増光するとは
     どういう状況なんだろうね
 
 もう一度、広場に戻ってみると、木星が東の空に輝き、オリオン座がはっきりと見えた。
 
   冬が地平線の向こうに
 ∧∧ 見え始めました
(‥ )
 ‐( ‥)では、冬がくる前に、
      この暑い夏を満喫しよう
      ではないか
 
 帰り際にも人工衛星を見たけども、人類はずいぶんたくさんの月を打ち上げたものである。
 
    

2013年8月4日日曜日

黒砂糖トラップと木星と冬の星座と

 

 昨晩、森を歩いているとある場所で猛烈な発酵臭がした。強烈なイーストの匂い。
 
 ∧∧ なんでしょう?
(‥ )
 ‐( ‥)なんだろね? 
      伐採した樹から流れ出た
      樹液が猛烈に発酵しても
      こんな匂いには
      ならないよな?
 
 明けて、そして日が暮れて、夕暮れの森をいくと、別の場所だけども、同じような猛烈な発酵臭がした。見てみると、そこにあるのは樹にぶら下げられたストッキング。
 
 ∧∧ ああ、トラップですね
( ‥)
 ‐( ‥)日本酒、イースト、黒砂糖
      バナナだったっけ?
      ストッキングにいれて
      カブトムシをおびき寄せる
      というやつだね。
 
 夕暮れの中、トラップにひしひしと集まって発酵物をなめているのはカナブンたちだった。
 
 そして日付も変わって間もなく朝がくる午前3:30。今度は森を抜けて広場へ出る。
 
 天頂にはペガサス座が見えた。
 
 ∧∧
(‥ )お星さまのお話をするのは
    ずいぶん、ひさしぶりですよ
 
  (‥ )神奈川の空は基本的に
      ずーっと曇っていてなあ
      今年の夏は猛烈な暑さや
      強烈な湿気、
      梅雨を思わせる天候不順
      蒸し暑さ、
      星を見るには
      向いていないね
 
 北に見える明るい星はカペラだろう、そして東の空に昇って雲間から見えるのは昴、つまりプレアデス星団だ。下の赤い星は牡牛座のアルデバランだし、そのさらに下の星はひょっとしたらオリオン座のベテルギウスかもしれない。
 
 ∧∧
(‥ )さすがに雲が流れていて
    よく分かりませんね。
 
  (‥ )とはいえあれだね、
      もう明け方の空には
      冬の星座が見えているって
      ことは分かるよね。
 
 雲の間から時々、細い三日月が見えた。そのやや北側に明るい星があったが、これは木星だろう(帰ってから望遠鏡で確認済み)。
 
 ∧∧
( ‥)先日は夕方に明るい星が
    西空にありましたが、あれは
    金星ですね
 
  (‥ )明け方の東の空から消えて
      しばらくぶりの金星だね
      もっと空が晴れてくれると
      嬉しいのだけどねえ。
 
 広場からの帰り際、夕刻に見たトラップを照らしてみると、雄と雌のカブトムシ、コメツキムシなどがたかっていた。まだ暗く、ヒグラシが鳴き始める前に公園を出た。
 
 

2013年8月3日土曜日

ゾンビは健脚、賢者は残骸

 
 頭が良いやつはすぐに絶望する。
 
 ∧∧
( ‥)なぜでしょうね?
 
  (‥ )頭で考えてばかりで、
      足で稼ぐってこと
      忘れているんだろうな
 
 ∧∧
( ‥)ゾンビは無限の体力が
    あるから知性のある人に勝つ
    考えてみればゾンビさんって
    健脚なんですね
 
  ( ‥)記事は足で書くものだ
    ‐□ そう言われたもんだ。
 
 最近の頭いい人や、あるいはジャーナリストは足で書くということをしないようである。
 
 いや、そうではない。多分、最初からそうだったのだろう。
 
 ∧∧
( ‥)もし最初は足で書く事が
    普通だった、というのなら、
    わざわざ、”足で書け”なんて
    言いませんからね。
    言うってことは
    言わなきゃやらない、という
    ことですから。
 
  ( ‥)しかもさ、人間は
    ‐□ 無限の体力があるわけじゃ
      ないんだよな。
 
 数と無限大の体力を誇って押し寄せてくるゾンビのようなわけには、なかなかいかない。
 
 ∧∧
(‥ )勢い、判断が必要になるけど
\‐  判断する基準が
    価値観や倫理観そのものだと
    判断そのものの意味が
    担保されなくなる。
 
  (‥ )理念や道徳や宗教や
      マルクス主義は
      正しさを教えてくれるが
      正しさそれ自体が
      正しいのか、それを
      保証してはくれないからな
      ただの机上の空論だ。
      ここに賢い人間が
      はまる落とし穴があるよね
 
 
 足で稼ぎ、足で書く。もしそれが出来るのなら理念や道徳や宗教やマルクス主義をあっさりと踏み越えることが出来る。その時、人はただの歩く死体ではなく、手数で演算して解を探す者、つまりゾンビの近似値になることが可能だ。知能が無くとも解を探せるだろう。
 
 だが、歩かず、動かず、調べず、しかし頭が良いとなったら、多分、どこまでも真理の底へと堕落し落ちていくだろう。真理は正しさを教えてくれるが、正しさそれ自体の正しさは教えてくれぬ。真理に堕落した人は、己の正しさだけを標榜し、それを理解できない愚民だらけの世界を呪い、周囲を馬鹿にしてあざけるだけの老人に成り果てて、しかし一向に何もしないだろう。
 
 そんな賢い人間とやらは、実際にはもう死んでいるのに気づいていない動く死体だ。ゾンビとは別の意味でゾンビ状態。だが、こういう賢者は意外とごろごろいる。
     
 
 

ゾンビ民主制

 
 
 食べる必要も飲む必要もないゾンビは、知能が無くとも必ず迷路を突破してくる。
 
 ∧∧
( ‥)数が多くて、活動時間に
    制限が無い場合、
    でたらめな行動でも
    正解を発見できる。
 
  (‥ )おかしなものだよな
 
 ゾンビ映画を見て怖い、と思うのは彼らが補給を必要としない無限の体力を持ち、なおかつ数を誇っているからだ。
 
 見ている人はみんな分かっているはずなんである。つまり、数と体力は知性を圧倒できると。

 ∧∧
( ‥)ところが、いざ進化の話に
    なると、生物は神様とか
    デザイナーさんが作ったとか
    あるいは生物は目的に
    沿って進化するんだ、とか
    言い出す。
 
  (‥ )おかしなものよ。
      ついさっきまで
      数と体力で知性が
      ねじ伏せられる有様を
      見ていたはずではないか
 
 でも、これ、考えてみれば進化の話に限らない。
 
 ∧∧
( ‥)例えば政治の話がそうだと?
 
  (‥ )アメリカを見て日本の政治の
      欠点をあげつらって
      失望する人多いけど
      実際には、アメリカって
      やってること
      支離滅裂だろ?
 
 日本を武装解除して憲法9条だーと言っていたのに、ソヴィエトロシアや中国共産党の躍進に慌てて自衛隊をつくらせたり、民主党の時は外に消極的で、共和党に戻れば、こりゃいかん、と打って出て、それで損害を被って民主党に...

 
 ∧∧
( ‥)そんなとこいっちゃいかんと
    誰もが言っていたイラクに
    攻め込んで、泥沼状態に
    陥ったりね。
 
  ( ‥)やってることめちゃくちゃ
    ‐□ なんだよな。だけど
       体力があるから
       敗北らしい敗北を
       したことがない。
 
 たぶん、意地悪な言い方をするとあれなのだ。体力があると、失敗しても破滅しないし立て直して対応できるから、それで結果的に頭が良いように見えただけなんだろう。
 
 ∧∧
(‥ )アメリカは経験自体は
\‐   あるから、そういう意味では
     組織はしっかりしている
     わけですけども
 
  (‥ )体力あってこその経験と
      蓄積よ。体力なかったら
      経験を蓄積することすら
      出来ないからね。
 
 体力がない組織は失敗したらそれでおしまい。それっきりだ。
 
 *一応書いておくと、金のない個人も同じ、一回失敗したらそれっきりである。
 
 
 ∧∧
(‥ )でも政治に絶望している人は
\‐   多いですよ。
     有権者は馬鹿だ
     馬鹿な有権者が選んだ
     馬鹿な政治家しかいないと
 
  (‥ )つまり有権者が賢かったら
      ちゃんと機能するはずだ、
      そういう主張だよね、それ
 
 思うに本当に、”賢くないと動かない”、というのなら、それは、そんな仕組みが悪いだろう。
 
 これも考えてみればおかしな話である。賢くないと動かせない製品を売ったら、普通、批判されるのは使用者ではなく販売者のはずなんだが、政治と理念の話ではどういうわけか逆になる。
 
 ∧∧
( ‥)でも、実際には体力さえあれば
    民主制は機能するように
    出来ていると。
 
  (‥ )投票する。当選する。
      実行する。
      その結果、落選する。
      あるいは当選する。
      この過程において知能が
      役割を果たす場面なんて
      どこにもないからね。
 
 せいぜい、腹が減った、とか、こいつの時はお腹が膨れた、とか、そんな程度の感覚さえあれば良いのだ。民主制において理念も知性も必要ない。そこにあるのは法律で有権者を殺す政治家と、投票で政治家を殺す有権者による緩慢な殺し合いだけである。民主主義とは死合いと見つけたり。
 
 ∧∧
( ‥)必要なのは
 
  (‥ )単純に体力だよね
      とりあえずやらせてみた
      民主党の三年間だって、
      体力の無い国ならあれで
      ジ・エンドだったからな
 
 必要なのは体力だ。理念だ知性だのどうでもよい。そしていつも思う事だけども、頭が良い奴はすぐに絶望する。
 
 
 
 
 
 

2013年8月2日金曜日

過去の栄光にすがる人

 
昨日からアパートの壁に張り付いていたキアゲハの幼虫は、いつのまにやら蛹になっていた。

 












 
 ∧∧
(‥ )さっき見た時はまだ
°    芋虫さんでしたよね
 
  (‥ )ちょっと眼を離していたら
      あっという間だな。
 
 さて
 
 「プルタークの英雄伝」岩波文庫版、第五巻、フィロポイメーン編
 
 アレクサンドロス大王が死んですでに100年が過ぎた時代、ギリシャ本土の人。紀元前223年で30歳だったらしい。
 
 ∧∧
(‥ )アカイア同盟の将軍で
\‐   軍隊を改革しているんですね
     短い槍から長い槍、
     長い盾から円く小さな盾へ
     武装を変えて、
     部隊編成も変えている、
     そういう記述ですね
 
  (‥ )文脈からすると、それまで
      漫然と並んでいたのを
      個々の部隊にまとめて
      それをさらに並べる、
      そう読めるかなあ
 
 ∧∧
( ‥)単純にいうと、これ、
    マケドニアのファランクスの
    ぱくりでしょ?
 
  (‥ )そう見えるね。
 
 しかし、ぱくるにしても、そのマケドニアに破れてから、この時点ですでに100年経ってる。
 
 ∧∧
(‥ )英雄伝の第十巻に出てくる
\‐  都市スパルタの王、
    クレオメネースさんも
    この頃の人ですよね
    というか、
    フィロポイメーンさんと
    戦っていると。
    そしてどうもやはり
    このスパルタ王も
    ファランクスの
    ぱくりをしているらしい
 
  (‥ )負けて100年経ってから
      ぱくるってどういう状況
      なのか理解しがたいものが
      あるけどな
 
 あるいは大王が死んでから、ずっとヘレニズムの諸列強が干渉してくるので、どうにもならなかったということなのか。
 
 ∧∧
( ‥)あるいは
 
  (‥ )あるいは単に過去の栄光に
      縛られて、そこから脱却
      できなかっただけなのか。
 
 フィロポイメーン編にはこんな場面がある。戦勝したフィロポイメーンが劇場に入ってきたところ、ちょうどその時、「ペルシャの人々」とかいうのが演じられていて、「ギリシャのために輝かしく偉大な自由の飾りを仕上げて」と歌いだしたところ。人々は戦勝した兵士と指揮官の姿を見て、歌われる時代に想いを馳せ、喜びのあまり拍手を送ったという。
 
 ∧∧
( ‥)でも、遠征してきた
    大ペルシャ帝国を
    打ち負かしたのって、
    この時代からすればもう
    250年は前の話ですよね?
 
  ( ‥)あれはギリシャが勝った、
      というよりはペルシャが
      ミスをして撤退した、
      という戦いなんだよね。
 
 ようするにまぐれ勝ちだ。
 
 しかもそれからさらに250年。歌われる栄光は凍り付いたままだが、現実世界においては戦争の技術が向上し、新たな軍隊が編成され、戦争で食っていくプロの傭兵たちが戦場を駆け回り、攻城戦に大規模な機械類が使われるようになった、そんな時代。
 
 ∧∧
( ‥)悲惨、であると
 
  (‥ )まぐれ勝ちした過去の
      栄光にとらわれたまま
      諸列強に対抗できず
      100年経ってから敵の
      技術をまねしはじめたが
      すでに絶望的に時代遅れ
      しかも西からは
      最強のローマが
      やってくる。
      これを悲惨と呼ばずに
      なんと言えばいい?
 
 
 

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