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2016年7月28日木曜日

無貌の神に耐えられなかった人はロボットであることを望んだ

 
 日付が変わる少し前、27日の夜、なにかこうゆらゆら揺れる感じがした。かすかで振幅がひどく長い。地震だとしたらかなり遠くのものと思われた。
 
 ∧∧
(‥ )27日の23:48に
\−  福島県中通りで震度4が
    記録されてますね
 
  (‥ )時刻からするとそれかな
 
 その後、49分と50分、いずれも茨城県北部で震度5弱が記録されているが、時刻からすると48分のものと思われた。ここは神奈川で揺れは報告されていないようだけども、微弱な何かは伝わったということやもしれぬ。
 
 さて
 
 例のこの話の続きである

=>弱者を抹殺する。不謹慎な質問ですが、疑問に思ったのでお答え頂けれ... - Yahoo!知恵袋
 
 ∧∧
(‥ )弱者を抹殺してはいけないのは
\−  なぜ? という質問に
    回答者は弱者保護による
    遺伝的多様性の確保が
    人間の生存戦略だから
    と回答しており
    ネットの反応を見ると
    これが非常にうけている
 
  (‥ )ここから皆が考えている
      世界観が読み取れる
 
 まず第一に世の中の人は、世界は目的を持って先読みしている、そう考えているらしい。
 
 いつか役立つかもしれないからせっせと変異をためているのだ、という回答に納得しているとはそういうことだ。もちろんこれは間違いだ。進化は結果論で進むもので、未来予測などしたりしない。だが、間違いだろうがなんだろうが、世の中の人々が進化を目的論的に考えていることは確かだ。
 
 第二に世の中の人は、種は一律な性質を持つ、そう考えていることが分かる。
 
 人間はこれこれな生存戦略を持つ、という回答に納得していることから、それは明らかである。もちろんこれも間違いだ。人間にも他の生物にも生存戦略なんてものはない。あるのは”こういう行動をする”という遺伝子と変異だけで、有利な行動が数を増やして多数を占めるが、淘汰が変わればそれも変わる。つまり永久不変というわけではない。それにそもそも有利な行動が二つ以上存在し、並立する場合がある。サケの仲間が川にとどまるか海に降りるか選択肢が複数並立しているのはその実例。サケを見るだけで、種が持つ生存戦略などという理解がちんけなまがい物であること、明白であろう?
 
 第三に世の中の人は、どうも種には司令塔が存在していると考えているらしい。
 
 人間には人間独自の生存戦略がある。これ考えてみれば相当おかしな発想である。例えば本当に人間に生存戦略があったら我々はそれについて全員知っているし、その存在を議論することすらないだろう。というかそもそも一体全体誰がそれを決めたのだ? ということになる。しかも種ごとに決まるのだから種ごとにそれを決める何者かがいるということだ。
 
 ∧∧
( ‥)要するに世の中の人々は
    知的存在が目的意識を持って
    人間を一律にプログラムした
    そう考えているのだと
 
  (‥ )要するにみんな
      神様を信じているんだよな
 
 神を信じているからこそ、

 人間の生存戦略は弱者保護による遺伝的多様性の拡大であり、それは未来の不測の事態にそなえるためのものである

 なんていうたわ言を真に受ける。
 
 つまるところ皆、心の底では信じているのだろう? 自分たちは知的存在にプログラムされた機械であり、司令官の命令に従うべきであると。だからこそ、司令官の命令という理論武装でお前達は弱者保護を正当化しようと試みたのであろう?
 
 ∧∧
(‥ )逆に言うと
\−  ダーウィニズムがいかに
    人間に理解しがたい異質な
    概念であるかってことですな
 
  (‥ )神はおらず
      知的存在もおらず
      プログラムもされておらず
      司令官もおらず
      一律でさえなく
      何も考えず
      未来を見通さず
      計画を持たず
      ただただ結果論だけで
      物事が進行し
      うたかたの秩序が無限に
      変貌しつつ継続する
      こういう世界観がいかに
      異様かってことだな
 
 だがしかし、それが自然界の顔なのであった。
 
 確かに、自然は神に例えられる存在かもしれないが、それは知性を持たず、見る目も持たず、そして顔すら持たない無貌の神であった。

 そして多分、知的存在である人類にとって、知性無き無貌の神を把握することは苦痛そのものなのだろう。少なくとも大部分の人間にとってはそうなのである。
 
 苦痛であるどころか、無貌の神を見ると、まともな人間では気が狂ってしまうようだ。
 
 ∧∧
( ‥)無貌の神を直視する恐怖に
    耐えられないあなた達は
    知性を持つ司令官である
    神をでっちあげたのである
 
  (‥ )みんなこの恐怖に
      耐えられなかった
      わけだな
 
 そして全員、知性ある神にプログラムされたロボットであることを望んだ。どうもそういうことらしい。
 
 なれば問われるべきである
 
 あなたの望みは、どんなロボットになることだったのですか? 

 いかなる入力をあなたはお望みか? 
 
 そして、そんな嘘っぱちの正当化で一体何をするつもりです?
 
 
 
 
  

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