自己紹介

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2017年4月29日土曜日

正しいことなんてするからそんなことになる


 
 ∧∧
(‥ )多数派による独裁...
\−  民主主義は多数決ではない
   
 
  (‥ )ちょっと頭が良い奴は
      昔っからそういうことを
      言うんだよな
 
 今をさる60年代とか、そういう前から、多数決が正しいとは限らないと言って、民主的に少数独裁を認めるべきだと主張する人間は多くいた。
 
 ∧∧
( ‥)民主的な少数独裁とは
    なんぞ?
 
  (‥ )正しいことができる
      賢い人間が愚民共を
      導きます発想
 
 もちろんこんなものうまくいくわけがない。というか24世紀も前にプラトンが得意げに提案して、以来、大失敗し続けてきた計画である。
 
 ∧∧
(‥ )うまくいかない理由は
\−  ごく単純なんだよね
 
  (‥ )正しいことが正解である
      とは限らないから
      正しいことをし続けると
      確実に間違いを連続して
      失敗自滅する
      それだけのことなのよな
 
 しかし弱ったことに、正しいことをする人間は、これが正しいと思っているから失敗を認めたり、失敗を踏まえて試みを変えて、成功できる経路を探る、ということができない。
 
 ただただ、これが正しいはずだと同じことを繰り返す。それが正しい人間なのだ。
 
 ∧∧
( ‥)それ狂人だろ?
 
  (‥ )狂人ではなくて
     執着心が強いだけですよ
     
 
 ただおかしなもので、執着心が非常に強い人間は、集中力や記憶力があるせいか試験で良い成績を収める場合がある。
 
 ∧∧
(‥ )だから賢いという部類に
\−  入ってしまうのだね
 
  (‥ )賢いと少数になる
      多数決と合わなくなる
      いつも多数に自分の立案が
      無視される
      だから
      民主主義は多数決ではない
      とか
      多数決の独裁とか
      言い出すのよね
      分かりやすい思考よな
 
 いや、分かりやすい思考というよりは、運命と言った方がよかろう。
 
 執着心が強いから成績が良い。成績が良いから賢い。賢いから少数で多数派とそりが合わない。多数に否定され続けるので多数派を憎む少数派となって、いつまでたっても成功しない。
 
 ここには理路整然とした堕落があるだけで、自由も賢さも知性も何もない。


賢い人間とは哀れなものではないか。己自身では自由と知性と賢さを高らかに言い立てているの、その賢さ故に定められた袋小路へ馬鹿の一つ覚えのように次々続々と入り込んでいく。
 
 ∧∧
(‥ )是正できないんですかね?
\−   
 
  (‥ )自分が正しいと
      思っている人間に
      是正なんかできんべさ
 
 みんな正しいことをしてきただろう? だからほら、馬鹿みたいな結果になってしまう。
 
 
      
 
  

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