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2016年4月17日日曜日

栄養士万歳! 彼らの功績に栄光あれ!!

 
 以前、話題騒然となった厚生労働省の国民健康栄養調査。
 
 なぜかというにこの調査と提言が

 所得の少ない人は肉をあまり食べない。野菜も少ない、もっと野菜を多く取り、栄養のバランスを考えるべき。
 
 という内容だと受け取られたこと。これがさらに

 所得が少ない人間は栄養バランスなど考える余裕も、実現する金銭的余地もない。そうであるのにそれを強制しようとする上から目線である

 と思われたことでいわば炎上したのである。
 
 ∧∧
(‥ )でも実際の調査結果は
\−  すごく謎めいたものなんだよね
 
  (‥ )所得の低い人は野菜と
     肉の摂取量が相対的に少ない
     それ自体は事実だけど
     キャベツと鶏肉で換算すると
     低所得者と高所得者の
     摂取量の違いは
     1日あたり40円程度の
     違いでしかないんだよな

=>hilihiliのhilihili: 野菜を食べていること自体が胡散臭い
 
 つまり、低所得者は貧乏だから食べる野菜が多くなり、高額な肉が食べられない、という受け止めはどうも怪しい。

 それに厚生労働省の提言は、必要な野菜の摂取量は1日あたりこれこれです。それに対して高所得者だろうがなんだろうが、国民の平均摂取量はこれに達していません、ということを機械的に言っているにすぎない。目くじらを立てるような内容ではないのである。
 
 さて
 
 一昨日は奮発して肉類を多く買った。300円の鶏ひき肉、300円のベーコン、そして300円のカマンベールチーズ。なんとなく、カマンベールチーズをベーコンや肉で包み焼くということをしたかったのである。
 
 ∧∧
(‥ )各々300円というのは
\−  近似値だけども
    いずれにせよ合計900円
 
  (‥ )そこそこ高いけれども
      大した金額ではないな
      ひき肉300円
      キャベツ半分150円
      キノコが100円
      その他が200円
      そういうのを
      買いそろえた場合と
      どっこいどっこいよ
 
 つまりこうも言えよう。野菜を食うことを放棄し、肉とでんぷんに特化すれば、十分以上の肉とチーズと少しの添え物でご飯をばくばく食べることが可能であると。

 実際、概算するに、以上の場合、肉の摂取量は平均を越えている。十分ではないか。勝利は我にあり!!
 

 買い物がすんでレシートを見てからこのことに思い至り、そして気がついた。
 
 国民健康栄養調査が暴いた事実、所得の低い人間が野菜を食べている。これ自体がやはり異常事態であると。
 
 ∧∧
( ‥)野菜を放棄すれば
    十分以上の肉を
    チーズとからめておいしく
    いただける
    それだけで国民の
    肉類平均摂取量を越えるし
    出費もさほど増えない
 
  (‥ )そして人は肉を好む
      だったら全員
      同じことをするはずだ
      つまりだ
      本当は低所得者ほど
      肉類の摂取が顕著に多い
      野菜はまったく食べない
      こういういびつな
      食生活になる
      これがあるべき姿じゃ
      ないのか?
 
 だが、実態は逆だ。これはつまり…
 
 ∧∧
(‥ )みんな自炊していないって
\−  ことでしょうねえ
 
  (‥ )まず間違いないな
      自炊してねえぞ
 
 実際、先ほどこのことで検索をかけたら、国民健康栄養調査の際に出た文句のひとつに興味深いものがあった。

 僕は金が無いから袋麺5個入り200円の生活であるのに、厚生労働省ときたら...というもので
 
 ∧∧
(‥ )それって麺1つが40円
\−  1食を麺ひとつでまかなっても
    1日120円の出費ですよね
    一ヶ月で3600円だ
 
  (‥ )米5キロでおよそひと月
      もつことを考えたら
      1ヶ月3600円って
      コシヒカリの良いやつ
      だよなあ…
      なんでわざわざ
      ラーメンなんていう
      高級品を食べるかな
      
 
 ラーメンを食べて貧乏生活と言っている時点で、計算をしていないことは明らかである。
 
 ∧∧
( ‥)だとしたらもはや
    状況は明白であろう
 
  (‥ )低所得者は自炊してない
      あるいは
      麺をゆでても計算してない
      計算していない自炊には
      自炊の意味がない
 
 
 そして多分、外食や弁当で知らないうちに意外に多くの野菜を摂取していると見た。
 
 国民健康栄養調査の結果は実のところ異常なのだ。何がおかしいって、低所得者が肉を減らしてまでわざわざ野菜を摂取しているとしか思えない、自主的に健康に配慮したかのような結果が出ている。異常なのはむしろここだ。
 
 ひるがえればである。弁当や外食は、しばしば、まがいなりにも栄養も考慮して作られている。素材の単価も反映されて肉は少なく、野菜は多くなっているだろう。だが、栄養も考えられていること疑いない。

 そして低所得者は自炊していない。

 つまり弁当を食べる低所得者は栄養士の影響下にあるので、結果的に比較的まともな食生活を送っている。そう見なすべきではないか?
 
 
 ∧∧
( ‥)つまり?
 
  (‥ )栄養士万歳!
      彼らの偉大なる功績に
      栄光あれ!!
 
 
 あてずっぽうではあるが、こんなところであるように思われる。
 

 
    

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