自己紹介

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2010年5月5日水曜日

覚えていても配置を忘れていました

 
 ∧∧
( ‥)でっ?

     (‥ )この世界には、遺伝が蓄積される、という風には
         理解していない人がいるっぽい。


 しかし妙なことでもある。世間一般にはやっている血液型占いには表現型であるA、B、AB、O、ではなくて、AA, AO, BB, BO, AB, OO の遺伝子型を取り込んだ血液型占いもある。こんな状態→hilihiliのhilihili: 便利な体系の方がお好みです

 
    (‥ )まじめに受け取ると妙な話だろ?
        血液型占いでは遺伝子型や優性/劣性の話を
        知っているのに、これが進化の話になった途端に、
        変異が蓄積していることが理解できない。そして、
        進化ってー、その時にー、都合のいい変異が起きないとー
        進まないからきっと間違っているよねーになるわけだ??
 ∧∧
( ‥)いやまあ、血液型占い(遺伝型バージョン)を受け入れている人と
    進化論では変異はご都合主義に起きるの前提、と考えている人は
     必ずしもイコールではないと思いますが。

 まあそもそも

 ∧∧
( ‥)単に知っている知識がその時、結びついていないと考えれば
    十分に説明できますよね?
    例えば先日のあなたのように。

      ( ̄  ̄;)うっ!!

 先日のことである。パタゴニアの火山調査の話を聞いた。もう何度か聞いていたのだけども・・・

 ∧∧
( ‥)あなた、先日になってからようやく、
    「なんでパタゴニアに火山があるわけ?」
     と気がつきましたよね。

      ( — —)面目ありません

 火山というのは地球のどこでも均等にあるわけではない。異様に偏った分布を示すことはよく知られている通り(地学の授業でやるような初歩の話ですね、これ)。海嶺とか沈み込み帯に火山は集中して分布する。

      (‥ )パタゴニアは沈み込み帯であるアンデスから
          はるかに遠いからなあ。あっこに火山があるのは
           すごくイレギュラーなんだよね。
 ∧∧
( ‥)そういうことに気がつかず、あなた、ぽけーーーって
    話を聞いていたんじゃないですか。

 だとするとだ、先のちんちくりんな進化論理解も、実のところ、人の営みとしてはありだってことになる(理解としてはありではない)。
 
      (‥ )どじっ子っていうの?
 ∧∧
( ‥)かわいく言えばいいというわけでは
    ありません。

 
 それを考えると。

 例えばこんなことを言う人がいる。白亜紀末期に巨大隕石が衝突した時とインドで大規模な噴火があったのは時期的にはほぼ同じだ。もしかしたら隕石衝突が原因で噴火が起きたのではないのか??? これは素人がしばしば考えることだし、時として研究者でさえ言う人がまれにいる。

 ∧∧
( ‥)タイミング、ずれてますけどね。

      (‥ )インドの噴火の方が先だからな。
          場所だって対蹠点ですらない。
 
 *対蹠点:ここでは隕石が落下した点から見た地球の反対側のこと。地球型の天体では巨大隕石が衝突するとその力が対蹠点に集中して構造物をつくることがある。

 と、そんな突っ込みよりもなによりも先に。隕石が衝突して火山噴火が起きるメカニズムって具体的にどんなのよ? という疑問。

 ∧∧
( ‥)どんなのよ?

      (‥ )知らんよ。というかそこまで説明したやつ
          そもそもいるのかあ?

 地球は地殻もマントルも固体なので、クレーターができました、そしたらどっかーんと大噴火でマグマがぼこぼこ、どろどろ流れます、ということにはなりそうもない。

 ∧∧
( ‥)仮にクレーターの形成で、そこの地殻がすべて吹き飛んで、
    マントルまで貫通したとして、それで岩石(おそらくカンラン岩)が
    融解してマグマになるのか? ということですよね。

      (‥ )なるような条件は想像できんのだけどもね。
       □-  本を読んでも厳しそうだよなあ。
 
 納得のいく説明を求めます。

 実のところ、聞いたところによると世の中の人の多くは、地殻のすぐ下はマグマになっていて、地球は融けていると思っているそうな。もしかしたら”隕石衝突で火山がどっかーん説”は、こういう発想の延長線にあるのかもしれない。それなら衝突が起きればマグマは出てくると思うだろう。卵の殻のひびから白味がにじみ出るようなものなのだから。

 もちろん、これはまじめな人間からすればものすごくおかしなことに聞こえるだろう話。なぜならS波が通過するのだからマントルは固体である、ということは学校で地学を習ったときに聞いたはずだから。

 それに地殻の下にマグマがあるのなら、火山の異様に偏った分布も説明できぬ。

 ∧∧
( ‥)でも、ここであなたも人のことを言えないことが
    分かりますよね? パタゴニアの火山を聞き流していたのは
    知識が適切にリンクしていなかった証拠です。

       (‥ )つまり、隕石衝突で火山がどっかーん仮説も
           どじっ子な発想ということでオッケー?


 すると例えばこう? 世界が自分と同じくらい間抜けでどじだと仮定すれば、自分と世界の動態はよりうまく説明できる。

 
    

ナガミさんは本当にヒナゲシのようだ

 
 ナガミヒナゲシが1本、鉢から生えていたので、それを室内の出窓へ移動させて隔離する。

 ∧∧
(‥ )もうじき開花するつぼみしかありませんから
゜   これで実ったら、自家受粉ですね。

     (‥ )さて、どんな案配になるかな。

 





2010年5月4日火曜日

ナガミヒナゲシとハチ

 

 すっかり開花したナガミヒナゲシをいそいそと描いていたら

 ∧∧
(‥ )ちっちゃなハチさんがやってきましたよ。
゜-
     (‥ )おー、花粉を集めてる。集めてる。

 ナガミヒナゲシの花びらに着地して、雄しべに向かうと、のそんのそんと花粉を集めていく。頭から前足がまっ黄色。しかし、もさもさ歩いたり、体をぬぐうような動作をしているうちに、すっかり花粉は後ろ足に集まって黄色い塊に。そして、

 ∧∧
( ‥)飛んできました

     ( ‥)お隣のナガミヒナゲシにはいかないんだろうか?

 と、しばらくしたらまた来た。近くに巣があるのかもしれない。同じ個体だというのなら後ろ足はすっかりきれいになっていた。今度は隣のナガミヒナゲシに着陸してもさもさ集めて飛んでいった。そして今度はまたやってきて前の花に、さらにまたやってきて隣の花に。

 ∧∧
( ‥)最低限、他家受粉は可能性としてあるということですね。

     (‥ )他家受粉と自家受粉、ナガミヒナゲシでは
         どっちがどっちでどのくらいの割合なんだろうねえ。

 自家受粉(自分の花粉で自分の雌しべを受粉できる)や自家不和合性(自分の花粉では受精できないという他家受粉を促進するシステム)はまだしも確認しやすいけども、他家受粉と自家受粉の割合を調べるのは、素人には可能だろうか?

 せめてナガミヒナゲシの、確実に次世代に現れ、なおかつ変異のある特徴が分かっていれば。

 ∧∧
( ‥)それでも1年かかっちゃいますよ。

     (‥ )そうなんだよねえ。


 後、ナガミヒナゲシの花には蜜がどうも見当たらない。それでもハチは花粉目当てにやってくるけども、この意義やいかに?

 ∧∧
( ‥)ハチさんやアブさんはイネ科植物や風媒花のキク科植物の
    花でも何かしてますからね。

     (‥ )虫がくるから花粉を媒介してもらっているとは
         必ずしも言えない(かもしれない)んだよなあ。
          逆もまたしかりなんだろうけども。
 
 さてー?

 

ナガミヒナゲシが咲く頃に

 
 ナガミヒナゲシ。神奈川県ではそのへんに咲いているポピーの手合い。外来種で繁殖旺盛。花びらが妙に薄くて、繊細な和紙のよう。ピンク色で形はヒナゲシで・・・・

 ∧∧
(‥ )そして、花があっというまに散ってしまいます
゜-
     (‥ )朝咲いたと思ったら、昼には散っちゃうからな。

 細かい種をまき散らし、そのへんにいっぱい生えている雑草で、わんさかみんなで花を咲かせているとそうは思えないけども、とてもはかない花。

 でもって朝、咲き始めたところをスケッチした。いつも思うけどもスケッチしていると花や植物が動くのがよくわかる。彼らはおっそろしくのろいけども動いてる。

 でっ、

     ( ‥)開花したばかりの時は、雄しべが雌しべの柱頭に
       -゜ ぺたってくっついているんだな。
 ∧∧
( ‥)柱頭に花粉もついてますね。


 ああ? するとナガミヒナゲシは自家受粉するわけ? いや、そうとしか思えないよなあ。

 ∧∧
( ‥)そういえばナガミヒナゲシの実って、どれもちゃんと
    実ってますよね?

     (‥ )あの結実のよさは自家受粉のたまものだったのかな。


 そうだろうか? 後で調べてみよう。

 そういえば

 先日、人からこんなサイトがあるよーと教えてもらったサイト。どうやって探せばいいのか忘れちゃったけども、うろ覚えだがこんなことが書いてあった。血縁淘汰説や利己的遺伝子説は単為生殖種でしか成立しないのです!! そして近親交配すると異常があらわれるし、雑種強勢だから血縁淘汰説も利己的遺伝子説も間違いだとか以下ウンヌン

 ∧∧
( ‥)あれですかね? 血縁度最大(だけ)=血縁淘汰説で、
    すべての遺伝子がホモ接合=(絶対に)有害、という理解ですか?

      (‥ )まあ、そういう異次元的な理解なのかも
          知れないねえ。

 *丸い四角に聴力を加えるとハンバーグになる、という文章は、丸い四角と聴力がひき肉とタマネギのことではないのか? と想定すると一応、文章としては成立するが、その解釈が妥当かどうかは今ひとつ分からない、という意味で異次元。

 そういえばこんなサイトもあったよな。サラブッレッドは近親交配で弱くなってしまった。生物を機械みたいにバージョンアップしようとかそんなの無理だし、人間の浅はかな知恵では以下ウンヌン。

 ∧∧
( ‥)それ、例えば量的遺伝子を集積すると連関している
    有害遺伝子も蓄積するって話ですかね?
    大きな集団で掛け合わせと組み換えが起きれば
    是正されることでしょ?

      (‥ )そういうことだよねえ。

 しかしそれよりなによりおかしなもんだ。例えば自家受粉植物はあっちこっちに普通に生えている。近親交配で遺伝子がホモ接合になれば生物の系統は滅ぶ一方である、そうだというのなら、一体全体この状況はどう説明するよ?

 ∧∧
( ‥)トマトって自家受粉するんですよね。

      (‥ )自分と自分が結婚ですよ。
          すごいよねえ。

 たぶん、先のサイトの人たちもトマトは食っているんだろう。そして食いながら言うんだろうか。近親交配は(すべからく)有害で、だから淘汰には限界があり、血縁淘汰説も成り立たないのだと。



 

 

2010年5月3日月曜日

それは捨てない理由にならないんじゃないすか?

 
 公園の黄色いチューリップを眺める。やはりこのチューリップの萼には細かい平行脈のバンドの真ん中に比較的太い脈がある。

 ∧∧
(‥ )でも、花弁は細かい平行脈があまり目立ちませんよ。
\-
     (‥ )一応、形態から識別は可能といって
         いいみたいだな。

 つまりこんな

A:萼は細かい平行脈のバンドがあり、中央の脈は細く末端まで届かない
B:萼は細かい平行脈のバンドがあり、中央の脈は細く末端まで届く
C:萼は細かい平行脈のバンドが密にあり、中央の脈は比較的ふとくて識別できて、末端まで届く

 ∧∧
( ‥)品種や色によって萼はこういう状態で、
    変異には以上のような幅があると。

     (‥ )それでも花弁の変異というか、そのぶれの
         幅の中に萼は今のところ入ってこないというかね。

 だから「この特徴に注目すればチューリップの萼と花弁は見分けがつくんじゃないの?」仮説は取りあえず捨てる必要がない。と、思う。

 ∧∧
( ‥)だから現時点ではこの仮説を便利で使える仮説として
    採用していると。

     (‥ )恐ろしく乱暴に翻訳(むしろ誤訳か?)すると
         そう信じているってやつだな。

 だが、こんな風に比較したらどう?

:チューリップの萼と花弁は相互の相対的な位置、雌しべから見た配置で決定され、以上に取り上げた特徴はそれと明らかに相関して分布する(萼とされるものには平行脈がうんぬん/花弁とされるものには3本の目立つ脈がある/分布する、という意味)

:人間の性格やふるまい、挙動は血液型と相関して分布する

 ∧∧
( ‥)言っていることは同じですね。

     (‥ )そうねえ、やや露骨な言い方をすれば
         人間の二次性徴は男女それぞれに相関して分布する
          というのと同じだね。

 *ようするに、このコンテンツの内容はこれの続きです→hilihiliのhilihili: 萼と花弁

 確かに形式は同じだし、形式それ自体は論ずるべきことでは取りあえずなさそう。

 問題は、じゃあ、これらの仮説は全部、どれも同等であると言ってよいか? 言ってよいとするのならその理由の妥当性は何か? 言ってはいけないのならその理由と根拠の妥当性をどう示す? ということでありまして。

 ∧∧
( ‥)どう?

     (‥ )ああ、単純に計測しやすいか、しにくいか
         基準が比較的はっきりしているか、していないか
          それじゃね?

 人間の二次性徴は男女それぞれに偏って分布する、というのは例えばヒゲの有無を見れば分かる。

 ∧∧
( ‥)女性でもうっすら生える人もいれば、男性で
    ほとんどヒゲなしの人もいますよね?

     (‥ )とはいえ、この特徴の分布は調べた限りでは、例えば
         1000人中、男性998人。女性2人でした、という
          偏った分布を示すだろ。

 それなら因果関係があると考えていいんじゃないすか、取りあえず。

 ∧∧
( ‥)おヒゲの有無の識別はどうします?

     (‥ )例えば0〜1000本まで、100づつにわけて
         A〜Jまでに区分けして、そこに計測した男女を
          割り振ればいい。

 ヒゲの数における男女の分布はものすごく偏ったものになるだろう。

 チューリップの特徴も計測しやすいものと思う。平行脈に対して他の脈は花弁や萼の縁から始まり、カーブして合流する。

 ∧∧
( ‥)考えてみれば脈のそういう構造ってトポロジーの
    話なんでしょうね。

     (‥ )だろうね。

 形も比較的単純だし、どこが平行脈のバンドであるか分かりやすいし、数もカウントしやすい(ルーペでできる)、太さだってざっくりとは可能だよな。極端に言えば3本の脈の相対的な太さを見ればいいんだから。

     (‥ )つまりチューリップの萼と花弁も男女のヒゲの有無も
         計測しやすいし、相関関係を見やすいわけだよね。

 つまり、もし間違っているのなら仮説を否定しやすい。

 しかるに現時点では反証的な事例が出てこない/あるいは仮説を捨てる程には出てこない、とすれば、仮説を捨てる理由は積極的には見つからない。

 ∧∧
( ‥)逆に血液型占いは・・・

     (‥ )相関うんぬん以前に、どう計測するの?
         が問題になるよね。

 几帳面とマイペースが血液型と相関関係にあることを、計測して論証せよ、と言われたらどうするね?

 ∧∧
( ‥)几帳面とマイペースってどう計測すればいいんでしょうねえ?

     (‥ )さあ?

 こういう場合はこう言えそう。

 どう計測すればいいのか分からない場合、仮説を支持するうんぬん以前に、仮説を捨てるような自体が起こりうるのだろうか? 


 ならば、

 血液型と性格が相関するという仮説を”捨てない理由”の正当性はどこにある? 

 ∧∧
( ‥)仮説が成り立つのか? もさることながら

      (‥ )捨てる状況が起きない構造なら”捨てる理由がない”と
          主張することさえできないんじゃないのかって
           ことだね。

 採用する積極的な理由がなく、棄却する積極的な理由を持つ事すらできないとすれば、持つ正当性も、捨てない正当性も成り立たない。

 
         

 

うわ、やべえ

 
 ドイツは今頃、夜の7時ぐらい?

 さて

     ( ‥)ちょっと、この状況、めちゃくちゃやばくね?
       -/
 ∧∧
( ‥)何をいまさら。


 このスケジュールはなあ、無茶だろう?


     (‥ )なんで仕事をしないと生きていけないのかね?
 ∧∧
( ‥)この宇宙では資源が有限で、
    偏在しているからじゃないですか?

 いや

 きっとこの世は軽めの地獄で、前世で何か悪い事をしたんだな、きっと。

 ∧∧
( ‥)何を?

     (‥ )食い逃げとか?

 ∧∧
( ‥)この世界と変わりそうにない世界ですよね?

     ( ‥)資源も時間も無限で遍在している世界って
         想像つかんな。

 というか、そんな世界に知性なんてないだろう。

 

 

2010年5月2日日曜日

萼と花弁

 
 昨日スケッチした公園のチューリップが散ったので、落ちた花びらをさらに詳細に観察したところ、花弁と萼の違いはこんな感じらしい。

萼:中央に平行脈によるバンドがある。中央の脈は末端まで届くが、細く明瞭でなく、周囲に脈が多数あるので目立たない

花弁:中央の平行脈によるバンドは脈が少ない。中央の脈は太く、はっきりと末端まで届く。周囲に脈がほとんどないのでさらによく目立つ

     (‥ )品種や大きさによってその明瞭さに違いはあれど
 ∧∧
( ‥)どうやら区別できそうですね。

 黄色い大きなチューリップでは平行脈が密で、なおかつ中央の脈がかなりはっきりしているものがあった。しかし、平行脈がほとんどなく、中央にはっきりした太い脈が走り、バンドの左右を縁取る1対の脈+中央の脈の3本が走るものがある。どうもこっちが花弁で、先の、平行脈が細かいのが萼ということらしい。

 とはいえ、しかし

 ∧∧
( ‥)これこれが萼である、これこれが花弁である、そういう
    大前提に基づいて散って落ちた花弁と萼とを識別しているだけで
    それは論証とはいえないのではないか?

     (‥ )あるいはこうかね。この大前提は正しい、
         その大前提に基づいた識別はゆえに正しい
          この主張は根拠を示さぬ循環論法ではないのか?

 北村が言う、チューリップの萼と花弁は(少なくともこれまで見た品種で考える限り)形態から識別できる、という主張は実のところ意味がないのではないか。もしかしたら血液型占いと同程度なんじゃないのか以下ウンヌン。

 ∧∧
( ‥)まあ、今のところ、花弁も萼も花の中央に平行した脈による
    バンドがあること。

     (‥ )そのバンドが「平行脈が密に(10本以上)走る」もの
         「数本程度で、大部分は末端にまで届かず、
           末端にまで届く中央脈が目立つ」もの、
          このように識別することができること。

 そのように識別できるものが花についている状態から考えると、それぞれ萼と花弁に相当すること。かつまた、「平行脈も中央の脈もない」、「数本の明瞭で太い平行脈は走る」というどっちに分類/識別していいのか分からないようなものは出現していないこと。

 ∧∧
( ‥)そして、中央に明瞭な脈のあるものが、萼としての
    位置についているチューリップや、

     (‥ )平行脈が多数走るバンドをもつものが、花弁としての
         位置についているチューリップを見ていないこと。

 ∧∧
( ‥)でっ? 以上の主張はあなたの仮説が正しいことを
    証明するものですかね? (証明って言葉を使っちった)

     (‥ )違うだろうなあ。

 現時点ではこの仮説を捨てる必要性を認めないのは、以上のような理由であります。

 というだけの話。

 あっ、でも、ここでさらにいじわるなことを考えてみる。

 ∧∧
( ‥)血液型占いを信じる人や、オレ様鳥進化論者や人間アクア説論者も
    言うのではないですかね? 現時点でオレ様の仮説を捨てないのは
     以上のような理由であります、以下ウンヌン。

     (‥ )というか、そういう台詞は普通に言われることであるね。

 さて? では、おいらの仮説は彼らのとは違うんだい!! と主張するにはどうしたらいいもんですかねー。

 

葉っぱ

 
 ハツカダイコンの葉っぱがもうかなりのびたので、スケッチ

 ∧∧
(‥ )品種によって違いはあるんでしょうか?
゜-
     (‥ )ざっと見た限りでは見当たらないなあ。

 観察が悪いのか、本当にないのか、あるいはほとんどないのか。現時点では分からない。

 ∧∧
( ‥)先日、スーパーで買ってきて、そのまま植えた
   カブも葉っぱがのびてきました。

     (‥ )基本的にはハツカダイコンと見た目がよく
        似た葉っぱだね。

 違いは見て取れるけども、その違いがどんな違いなのか分からない。

 ∧∧
( ‥)外群と比較しながら検討しないと、
    違いの意義も共通点の意義も分かりかねますねえ。

      (‥ )そこが難点だよなあ。

 それにしてもいわゆるアブラナ科(いわゆるというのは、人によっては亜科の扱いだから呼称が変わりうる)の外群が

 ∧∧
(‥ )スイチョウカでしたっけ?
 □-

      (‥ )あれかよ、ってやつでね。

 覚えていないよ、スイチョウカの形態。

 時々、自分は系統ではなくて現在の有様、今の形質の分布を分類的に眺めているだけなのでは? と思う事がある。



 

イカサマと確率の間に僕らは夢を見る

 
 調べたら、萼、花弁、雄しべ、遺伝の発現はもう相当分かっているようで。

 ∧∧
( ‥)当たり前ですけどね

     (‥ )当たり前だけどね

 ほほっ、これは面白い。本を発注しなければ。

     ( ‥)だが今はとにかく知らないままに
       -□ 作業を進めよう。
 ∧∧
( ‥)ああ、アガシさんの授業の方式ですか。

 *氷河期説に当初懐疑的だったダーウィンさんが進化理論を提案すると、それに反対したのが氷河期説を熱烈にプッシュしていたアガシさん。氷河期の考えを進化理論に取り込んだダーウィンさんに対して、反進化論者として終わったアガシさんだったけども、学生に対する教え方はうまかったらしい。最初から本を読むな、調べるな、他人に聞くな、まずは、この魚を見て考えられる限りのこと、調べられる限りのことを自分で考えて調べてみなさいと、学生にお魚を渡す授業をしたのだとか。

 こういうことを聞くと、ああ、じゃあ、オレ様は本をやっぱり読まなくていいんだ〜〜、と言う人もいるんだろうか? 一応、言っておきますのですが、


 そういうことじゃねえ。


 ∧∧
(‥ )このイワシをまずは徹底的にさばいて調べて、
゜-   数えて、スケッチして、配置を調べ、血管の位置、
     神経、心臓、胃、腸、さらには・・・

     (‥ )そして最終的にはお味を。

 まあ、それはそれとして。


 6型血液占いを検索し、論文がないかと一応調べ、そいでもって分かったことは、世の中には血液型占いのコンテンツもあるが、血液型占いは駄目でしょ、と説明するコンテンツもそれはもう随分あるということ。

 ∧∧
( ‥)まあ、そりゃあねえ。

     (‥ )思いっきりな疑似科学というか、
         いや、そもそもそれ以前のなんかだからな。

 血液型占いは話題作りには重宝できるけど、性格に対する記述を(当たる/当たらない、科学/非科学うんぬん以前に)不快に思う人が当然いることからすれば、UFOよりも無害でない。だったらそりゃあ批判というか指摘というかはしますわな。

 ああ、でも面白い理屈もあった。

 日本の総理大臣の血液型は明らかに偏っているからきっと何か相関関係があるウンヌン。これを否定する人は、それは母集団が小さいからだと言うけども、そんなの科学的な否定でないからウンヌン。

 ∧∧
( ‥)この手の理屈のどこが面白いんですか?

     (‥ )その主張をする人はルーレットで赤が10回
         続いたらどっちに賭けるのかなー? と思ってね。
 

 10回もきたから今度も赤に違いないと思うのか、あるいは確率の法則(*これは開発中のイメージです)から言うと、さすがに今度は黒に違いないと考えるのか? それともこれはすでにイカサマだと考えるのか?

 ∧∧
( ‥)実際には赤と黒それぞれ1/2で確率は同じでしょ?

     (‥ )そうだね。

 偏った目が実際に偏っていると言うにはどのくらい偏っていればいいのやら。10回連続か? それとも100回連続か?? 簡単なようでいて、これはひどくやっかいな話。完全に乱数的、完全にランダムな赤黒の配置ってどういう状態なんでしょね。10回赤が続いたら駄目ですかね? それとも反対に赤も黒も2回以上続く事が一切無いと、これはこれで不安を覚えたりしませんか。

 というか断続平衡説なんかはそこんところで足を踏み抜いちゃったんじゃないですか、という風に言えばいいっちゅーの?

 ∧∧
( ‥)長く平均値をうろうろしていた生物が
    ある日突然、ある方向性をもってぶれたのです。

     (‥ )赤が10回続いたのだから
         こりゃあ何かありますよ。

 と、思うのはいいけども、じゃあそれ本当? その偏りとやらが本当の偏り(背後に原因がある)だと、この場合、どの程度言えるわけ? という判断は

 ∧∧
( ‥)そんな簡単なことじゃありませんね。

     ( ‥)もう、検定の公式なんか見ると、
       -□ それだけであちきは頭がぱーんですよ、頭がぱーん。

         ↑勉強しないとこういう大人になります。
 
 それにしてもおかしな話だで。

 ダーウィンは生存競争と自然選択とがあり、(今風に言えば)遺伝子が子孫を残せる確率に違いがあれば、進化という結果が出る。そういう主張をした。

 ∧∧
( ‥)そりゃあねえ、偏りがある状態でゲームする
    わけですから。

     ( ‥)だけどそんなデタラメでは進化が起きないずらと
         解釈したりする人がいるんだな、これが。

 偏りのあるゲームで結果(片方の破産)へと至らないとはこれいかに?

 ∧∧
( ‥)でも、10回赤が並ぶと今度は途端に
    偏りがあるに違いない!!と
    疑いのまなざしを投げかけ始めると。

     (‥ )そして赤に賭けたり、確率は偏りを
         ならしてくれるに違いないから
         反対の黒に賭けてみようとかね。


 自分たちの日頃の行いを思い出せば、当たり前と言えば当たり前だけども、奇妙と言えば何とも奇妙。
 
 ∧∧
( ‥)進化学者はあれですよね、偏りがあれば結果が生じる、
    現在の結果は過去から今に至る結果であり、偏りがあると言える。
    だとすれば偏りが検出できるはずだ、と解析して論証する。

     (‥ )血液型占いは偏りがあり、相関関係があるという。
         だがその確信、それ自体の確からしさは提出しては
         くれない。

 科学者は「偏りがあればゲームの結果は収束するでしょ?」という当たり前の一般論を根拠とすることで予測し、具体的な因果関係の論証を個々の事例について行う。

 血液型占いは確信を根拠にして、その代わり、因果関係の論証を行わず、人によっては10回赤が続いたのだから何かある、という主旨の主張を展開する。

 前者の主張はカジノでも生き残れそうな便利な理論

 後者の主張はカジノで身ぐるみはがされそうな危うい理論

 しかし前者を誤解する人は多く、後者を理解したと確信する人は多い。

 こういう不思議は心理学の問題でしょ? と言われればそうなのだけども、不思議と言えばまったくもって不思議であることに変わりはない。

 ∧∧
( ‥)そういえば確率論の黎明期って、友達の数学者に
    泣きついたギャンブラーだったんでしたっけ?

     (‥ )悲しい話だよな。

 するとこの状況は人としての因果?


 
  

2010年5月1日土曜日

ああ、チューリップな

 
 チューリップは雌しべ:1、雄しべ:6、花弁:3、萼:3の構成。雌しべはいわば三角柱で、三角柱の面に面した雄しべ×3/花弁×3と、三角柱の角に配置される雄しべ×3/萼×3となる。

 先日、ばらけて散ったチューリップの花弁と萼にはそれぞれ雄しべがついて落ちたもの/ついていなかったもの(その場合、雄しべは雌しべの基部に残っていた)とがあった。

 ばらけた花弁と萼を眺めて比較したところ、真ん中の脈が末端に届くもの、届かないものとがあり、それぞれが3、3。スケッチからすると、末端まで届くものが花弁ではなかろうか、という感触。

 その後、それらをチューリップの残った雌しべ/雄しべとに合わせたところ、配置的にうまい具合に組合わさった。すると、真ん中の脈が届く=花弁、真ん中の脈が届かない=萼、という仮定は今のところ破綻していない。

 ∧∧
(‥ )それが昨晩から今朝にかけての状態でした。
\-

     (‥ )でだ。


 これをさらに検討するには・・・


     ( ‥)公園のまだ散っていないチューリップを
         見に行けばよい。
 ∧∧
( ‥)でっ、どうでした?


 どうもそれでいいらしい。


 ∧∧
( ‥)それを踏まえて改めて押し花にした八重咲きチューリップを
    見てみるとどんな具合ですか?

     (‥ )少なくともあれだ、他の押し花も調べたけども、
      □-  以上の基準で判断した場合、花弁と萼の両方が
          残っているみたいだな。

 ただし、配置からその妥当性を考えることができない。花弁がかなりばらけている上に、八重咲きの雌しべが四角柱になっている。八重咲きになるという変異は雌しべの形態にまで影響を与えているってことか? ともあれ、これでは配置そのものを単純に比較できない。

 ∧∧
( ‥)考えてみれば、これって生物の姿が変化して
    座標が変わることで比較が難しくなる
    問題ですね。

     (‥ )そういうことになるんだろうなあ。
 
 花弁と萼のどちらが増えると八重咲きになるのかはよくわからない(というか知らない)。品種によって同じなのか違うのかどうかも分からない(より正確には分からないし、知らない)。

 昔のメモを見ると押し花にした八重咲きチューリップでは明らかに雄しべが増えていること、雄しべと一体化した花弁(この場合は広い意味で)があること、その少なくとも1つは真ん中の脈が末端まで届くこと(つまり狭い意味での花弁)、というようなことを考えると。

     (‥ )八重咲きチューリップは花弁が増えているのではないか
         と思えるけどに・・・・
 ∧∧
( ‥)それだけだと、まだ言い切れませんよねえ。


 花弁が増えている=萼は増えていない、ではない。

 花弁が増えている、萼も増えている。かもしれない。

 それにしても、

 もし、雄しべ=花弁だというのなら・・・

 ∧∧
( ‥)そもそもそれがうろ覚えの知識ですが

     (‥ )とはいえ、花弁化した雄しべがあることからすると、
         雄しべが花弁を包含しうる、ということは言えるわけでね。
         しうる、であって、包含する、ではないのだけど。
 
 はて? 雄しべと花弁に共通で固有の構造があると考えてもいい?

 ∧∧
( ‥)あります?

     (‥ )さて? どうだろうねえ。
      ゜-  ちょっと見ただけでは分からんな。

 
 

これがもしかしてそうなのか?

 
 ∧∧
(‥ )ねえ、水に浸けて戻しているチューリップが
□-   何日もそのままですよ?

     ( ̄  ̄;)うわっ、いけねー傷んじゃう。

 先日、咲いたベランダのチューリップ。スケッチをし終わり、後で萼と花弁の違いを検討しよう、と思っていたら雨で散ってしまって、パーツを回収。色々と考えてみて、これとこれが花弁、これが萼と分け、スケッチの後、現在、押し花中。

 ∧∧
( ‥)でっ? こっちは?
  -゜
     (‥ )2008年に押し花にした八重咲きのチューリップ。

 どんどんばらばらになるので一部を瞬間接着剤で固めるというなんともな代物。でもそれを水に浸けて戻して見てみる。幸いにも大丈夫だった。

 ∧∧
( ‥)目的は?

     ( ‥)萼と花弁と雄しべの違いを
         ここから探索。

 なんでかというと花弁は雄しべ由来だって話と、八重咲きでは”雄しべの葯がついた花弁”があるから、そこから考えれば雄しべ、花弁、萼のそれぞれの特徴を把握できるのでは? と思ったから。

 ∧∧
( ‥)でっ?

     (‥ )先にスケッチしたチューリップも、水で戻した八重咲きも、
         萼も花弁も中央に軸になるような平行脈があって
         そこに周囲の脈が合流するんだけども・・・

 左右1対、真ん中に目立つ脈が1つあって、それが末端まで届くのが花弁。届かないのが萼?

 ∧∧
( ‥)その推論はどの程度、確か?

     ( ‥)水に戻した八重咲きの”葯つき花弁”は末端まで
       -゜ 届いているみたいなんだけどね。

 さてー? この相違点はたまたまなのか、ある程度は普遍的なものなのか??チューリップの萼と花弁には基本的な違いがあって、花が散って元の配置が分からなくなっても識別が可能なのか。そしてそもそも最終的にはどの資料を読めば、推論の確認がとれるのか?

 
 チューリップといっても、分からないこと、多すぎ。

2010年4月30日金曜日

地獄編

 
 遺伝子型血液占い(AA, AO, BB, BO, AB, OO)、これが存在するのだから、みんな遺伝子が粒子的なものであることは分かっているはず、そしてしかるに誰でも膨大な変異を蓄積していること、そこに淘汰がかかれば、そりゃあえらいスピードで進化するのは、実は誰もがすでに分かるはずではなかろうか? という話(より正確には、あっ、でも自分のことを考えればそんなことあるわけないか)をメモ的に書こうかと思う前に、

  
    (‥ )血液型占いはなぜしょーもないのか? と考えている時、
        逆に血液型占いをお手軽に検証する方法を考えてみて、
         電車の中でぴんときました。
 ∧∧
( ‥)何がです?

:血液型によって性格が固定されていて、それら同士に相性があるんだったら、離婚と血液型の相関関係を調べればすぐに分かるんじゃねーの?


 ∧∧
( ‥)誰でも思いつくような・・・

    (‥ )誰でも思いつくから有効と楽観してみる。


 ∧∧
( ‥)おまけにひどい研究ですよ。私は反対です。

    ( ‥)まあまあ、こんな論文なら誰かが書いてるはずだ。
      -/
 
 と思って検索をかけたのだが、そうすればいいじゃんという意見は引っかかってくるが、論文となるとどうもひっかかってこない。おっ!! と思ってクリックしたらしょうもない一般論が述べられている始末。

 うあ? 誰でも思いつくけど、誰もやってないのか?

 もしも相関関係があるという結果が出たのなら、血液型占い賛成派も反対派も引用してそうなもんだし、そういう論文が出たら、「あなたのようにやったがそんな相関関係、統計的に有意には出ない」というような反対論文(あるいはその逆?)があってもいいはずだと思うのだけども。

 ∧∧
( ‥)書いた人がいないか、相関関係が出てこなかった、
    つまり論文のネタにならなかったのではないですか?

     (‥ )まあ、そういうこともありうるんだろうな。

 確かに、噂で「血液型と性格の研究をしたのだが、卒論になってくれるような結果が出なかった」、あるいは「ない」という結論を書いた、そんな話は聞いたことがある。でも、あれはほとんど都市伝説みたいな話で、なんとも言い様がない。

 あるいは見落としているだけかもしれぬ。それが”ある”ということは1個見つければ十分だけども、”ない”ということは証明不可能だ。

 とはいえ、英語でも検索してみたけど、どうも引っかかってこない(血圧の話がひっかかってきたりしました)。

 まあ、あれだよねえ、血液型占い、理論にしては基礎がぐだぐだだから。そもそもあのまんまじゃあ検証できんよなあ。

 ∧∧
(‥ )□型の人は几帳面、□型の人はマイペース、□型の人は・・・
\-  *相手の性格を定型にはめると非常にいやがる人もいますので、
    すべて□でお送りしています

     (‥ )行動を調べる時に、そんな基準を提示されてもねえ。

 まっとうな科学の論文だって、あばうとーなカテゴライズで処理したら相関関係が有意に出てきて、やった!! と思ったのもつかの間、検証してみようとちょっとカテゴライズを崩したら相関関係が無くなっちゃって、「ごめん、オレ、間違ってた」、そうやって引っ込めちゃった事例が幾つか思い浮かべられるし、調べればもっと出てくるだろう。

 ∧∧
( ‥)論文にするにはもっとちゃんとした
    基準がありませんとね。

     (‥ )その点、あれなんだよな、星占いを統計学的に
         論証しようとした論文があったって言うだろ?

:火星の配置と職業が有意に相関するという話らしい(当然、反論もあるそうだけども、ごめんねうろ覚え)

 ∧∧
( ‥)それをまねて冒頭↑のあれですか。
    非人道的だと思いますが。

     (‥ )まあ、どちらに対しても、そうだね、とは
         言っておこうじゃないか。

 とはいえ、統計的処理で相関が出たといっても事と次第ではとんでもないものをシグナルとしてひろってくる場合があるというから(さっきの火星の話もさることながら、ああ、これも? という事例あり)、そんな論文が出たところでどうなるわけでもない。しかし、そんな論文でさえ書くのは大変そう。

 ∧∧
( ‥)例の都市伝説的な話も、実話なのでは?
    几帳面をどう測定するのか? と考えだしたら
    もう論文になりませんよね?

      (‥ )複雑なことを論証するには、まず単純なものから
          論証した方がいいんよね。
          卒論でやろうなんて無茶だよ。

 思うに、血液型と性格は有意に相関している!! というの論文があったとしても、それは

 ∧∧
( ‥)血液型占いからはかけ離れたものになっているかも
    知れませんね。

      (‥ )火星と職業にちょっと相関関係があるかもよ、
          みたいなもんでね。

 
 そして、さらに、仮説としてそれが生き延びられるかというと、さてどうだろう?

 

さあ逃げよう!! 世界の果ての向こうの時間のかなた

 
 世界はゴールデンウィークというものに突入したらしく、東京も電車も人がなにやら少なかった。

 さて、

 仕事の関係で1970年前後の論文に目をざーっくりとアバウトに通して見る。

 ∧∧
(‥ )この論文、これから敗北する論文ですよね。
 □-
     (‥ )そうね。

 この地層は古生代末期のものに違いないのだけども、その地層から後の中生代で見つかる化石Aが出てきた。ゆえに、この化石Aは思われていたよりも以前、つまり古生代末期から存続していたに違いない。

 ∧∧
( ‥)でもこの化石Aって地層の相対年代を知るための
 □-  キーになる化石ですよね? 

     (‥ )つまりあれだな。

 時代を決定する鍵になる化石が産出するタイムスパンを”ある前提から古生代だってことになっている地層”の”その年代”から決定した。

 ∧∧
( ‥)・・・・

     (‥ )だから敗北したんだろ?
 
 オチは、中生代の化石が出たんなら、その地層は中生代じゃねーの? でした。

 
 

便利な体系の方がお好みです

 
 ふと以前に書いたことを思い出して、検索をかけてみる。

    ( ‥)ああ、一応、今でも血液型占いに6つの型を
      -/ 取り入れたバージョンがあるんだなあ。
 ∧∧
( ‥)遺伝子型占いって呼称もあるみたいですね。

 いやしかし、6つの型(AA, AO, BB, BO, AB, OO)というのは”手軽な占い”としてはちょっと不便じゃねーの? と思っていたら、案の定、不便でしょ・・・という意見が引っかかってきた。そりゃあそうだよなあ。

 ∧∧
( ‥)なぜ?

    (‥ )いや、だってさ。型が4つなら覚えやすいけど
        型が6つだろ? 

 単純に性格の型が4つから6つに増えたら覚える内容が増える。それに

   (‥ )それに相性を占うとき、相性の組み合わせが4×4=16通りから
      6×6=36通りに増えちまうべや。
 ∧∧
( ‥)ああ、まあ、そうですねえ。

 B×AとA×Bは同じじゃない? とも言えるけども、それでも、6型のグループとその組み合わせとなると、ちょいと人間の頭にはきつい。組み合わせを全部書き出してみればいい。それだけでいやになる。

 それに

    (‥ )それに両親の血液型を知らないと自分の型が分からない
        場合も多いし(A型とB型)。
 ∧∧
( ‥)両親の血液型(表現型)がわかっても、自分の遺伝子型が
    分からない場合もあるでしょうしね。
    *A型とA型の両親から生まれたA型の人の遺伝子型は?

 それじゃあ不便だから6つははやらないんじゃねーの? 世間は4つで十分でしょ。と思って見てみると、見た限りではやっぱり世の中、4型血液占いで動いているっぽい。

 ∧∧
( ‥)楽だから?

     (‥ )血液型占いって占いの中ではプロが存在しない
         あるいはプロの存在を抜きにしても会話が成立しうる
          占いだろ?

 星占いはこれではすまない。あっちは12のグループがある上に惑星の配置が関わってくるんだから。あれでもり上がるにはプロが必要だ。

 ∧∧
( ‥)逆に血液型占いは手軽な占いだから
    会話でしばしば使用されるのだと?

     (‥ )会話に参加する全員が所属グループを知っており、
         覚えやすく、全員参加で会話を展開しやすい。
         お手軽、便利。

 だから人気だし、だから4型じゃないだろうか。少なくとも、6型がはやらず、4型が圧倒的という状態はそれで十分説明できるんじゃないですかね。

 人間は社会生活をするサルですけん。そりゃあ自分の立ち位置をいつも気にしておりまして。あなたの性格、あの人との相性、そんなことをお手軽に知りたがるし、会話に入りたい。そりゃあ、書店にいってそういう本があったら手に取りますわ。

 というか、それを知るのは/知った気になるのは、人間にとって死活問題。

 だがしかし、それゆえにつまるところ、血液型占いとは会話の手段でしかないんじゃなかろうか?

 そして実のところ、本気で信じている人間なんて、たぶんほとんどいないのではなかろうか。

 ∧∧
( ‥)そんなもんですかね?

     (‥ )例えば、ある株式会社の社長が
         「私は血液型占いで人事を決めています!!」
          と言ったらどうなると思う?


 話題のために便利に使われるけど、誰もが使い道をきちんと分かって本気になどしていない道具。それが血液型占いだと予測。


    (‥ )例えるなら、あれ、面白い漫画のストーリーや設定をそらんじて
        夢中になっているけども、それがフィクションだって
        みんな、頭のどこかで冷静になっている状態に近似。

 ∧∧
( ‥)そんなもん?

 
 そんなもんじゃないですかね? さもないと「血液型占いで××しています」と言った場合に想定される皆の反応は説明できない。

 ∧∧
( ‥)想定ですけどね。

      (‥ )じゃあやるかい? おいちゃんはいやだよ。
 
 誰かやりますかね? もちろん責任はとれません。

 血液型占いじゃないけども、UFOがやってきたらどうしますか? 自衛隊では法的に無理です、と議員さんたちが答弁した時の皆の反応を思い出せばいい。大統領の奥さんが占いで意見していたって話が出たとき、世間がどう反応したか思い出せばいい。幽霊だのUFOだの、星占いにタロット、血液型占い、みんな「なんか信じていまーす」と常日頃から言って重宝してる。そのくせ、いざ、ちょーっと本気なことをすると皆がドン引き。うわっ、信じてなんかねーじゃんよ。

      ( ‥)例えるならあれかな、公式の場で、
          「○○(アニメキャラ)はオレの嫁」
          とマジ発言してしまうような。
 ∧∧
( ‥)ああ、そういう......

 世間の人たちがいう「これ信じてまーす」を真に受けると、時としてえらいことになる。
 
 ∧∧
( ‥)世界を理解するためのなんちゃって体系、なんちゃって理論
    それが血液型占いその他もろもろってことですかね?

     (‥ )便利な物差しなのじゃないかなー。

 ただ、世界を体系づけて分かった気になるのには便利だけど、現実世界を推し量るのには使えない目盛りが刻まれている。

 

2010年4月29日木曜日

そりゃあ調べませんよ勝つまでは

 
 ふとネットで検索をかけていて、「不倫は文化だ」にたどりつく。

 ∧∧
(‥ )なんでも石○純一さんの発言とされるこの言葉は実のところ
\-   近似的には「文化や芸術が不倫から生まれることもある」
     という発言だったとありますが・・・

     (‥ )へー、そうなの?

 ああ、そうだったんですか・・・。それは知りませんでした。認識を改めないと。

 というわけで脳内をアップデート中

 がりがりがり・・・・・


 ∧∧
( ‥)あの,,,,メディアから流布した情報を鵜呑みにしておいて
\-   今度はネットの記述を鵜呑みにするんですか?

     (‥ )ああ、そうねえ、それは良くないことだよねえ。


 うん。鵜呑みは確かに良くないよな。注意しないとね。

 ∧∧
( ‥)あの、、、調べないんですか? 文献を当たるとか、図書館にいくとか
    確認しないんですか?

     ( ‥)いや、聞いた情報のすべての妥当性を
         検証するのは無理だよ。


 うん、無理なんだ。この宇宙にはできることと、できないことがあり、物事の確認には優先順位がある。

 ∧∧
( ‥)不倫うんぬんはともかく、この事象自体は
    メディアの妥当性に関わる問題ですよ?

     ( ‥)えー? でも本人がおいしいと思って
       -/ これを否定しなかったって書いてあるぜー


 どこに? ネットに。


 ∧∧
( ‥)いや、ちょっと、それおかしい。

     (‥ )そうねえ。この理屈はたわ言だよね。


 あー、でもなんだ。ほら。「不倫は文化だ」って石○純一さんがいかにも言いそうな台詞だし。

 あぁ?

 ∧∧
( ‥)いや、完全におかしい。そのキャラクター性が確立したのは
    その発言が”あったとされる”ことが原因じゃないですか。
    根拠不明の原因が導く結果で原因を正当化してるんですよ?

     (‥ )そうねえ、これはもはやたわ言を通り越してるよね。

:あなたは嘘つきです
:いや、私は嘘つきではないよ
:嘘だ!!

 確かにこれはいかんよな。

 ∧∧
( ‥)でも調べないのだと。

     (‥ )そうね、調べないだろうね。


 これはなんたる傲慢、怠慢か?!! 物事の妥当性は直に調べ、そして絶えず追求されてしかるべきではなかったか?


     ( ‥)ああ、でもこの世界はそういうもので満ちあふれている。
 ∧∧
( ‥)はあ。例えば?


 非難ごうごうの科学技術に対する事業仕分け。だけど、それを評価するblogや書き込みもたくさん見つかる。「やれなかったことを、やってみせたじゃないか」という案配。

 ∧∧
( ‥)だけど?

     ( ‥)この手の記述を端から見ているとね。
       -/

 ああ、この人たち、何にも知らないのね。という感想。

 あるいはこう?

 調べてないですよね。読まず、聞かず、歩かず。尋ねず、で書いたでしょ? とっ、人のことを言えない私がそれらをそう評価します。ああ、世界はなんて間抜けで残酷なんだ。

 ∧∧
( ‥)だけど。

     (‥ )それでも決して調べないんだろうなー、とね。

 ∧∧
( ‥)それで?

     (‥ )それと同じように、「不倫は文化だ」発言の
         妥当性を私は調べていない。

 調べませんよ、勝つまでは。歩きませんよ、かなうまで。


 ∧∧
( ‥)なんで

     (‥ )体力の限界。

 年はとりたくないもんだ。それは誰でもそうなのに、ぺきっと折れて、楽さゆえに誰もがぺたりとへたり込む。


 

2010年4月28日水曜日

判断の根拠は配置だけではたぶん説明がウンヌン

 
 対立する仮説の良し悪し(この場合はどちらの方が現時点で妥当性があるかという意味)は何をもって判断するべきか、あるいは何をもって判断しているのか?

 ∧∧
( ‥)誰が?

     (‥ )自分も含めて色々な意味で

:仮説を支持する証拠の数が多いほどいい。それは当然ありますわいなあ。

 ∧∧
( ‥)でも、人間は仮説を通して世界と証拠を眺める
    動物ではないんですかね?

     (‥ )だからデータからグラフを描く方法が必要になる
         のじゃないの?

:ものすごく単純に考えると、例えば最節約とか、あるいは最小二乗法(トータルとして誤差最小のグラフを描く)みたいに手持ちの仮説とは別に、全部のデータを無理無く説明する仮説(グラフ)を発見する方法。そういうものがないとたぶん、どんな仮説も破壊できなくなる。逆にいえばそういう検証手段がないとどうにもならない。

 ∧∧
( ‥)データからどんなグラフを描いてもいいのなら、
    どんなデータがあってもグラフを正当化できますからね。

     (‥ )政府がUFOの存在を認めないのは、政府の陰謀だ。
         ゆえに資料がないのはエイリアンクラフトが実在する証拠

:判断の根拠は証拠や根拠の配置や分布にもあるってのも、たぶんそうなんだろうと思う。

 ∧∧
( ‥)例えば?

     (‥ )Aを支持する論文が100個ある。対抗するBを支持する
         論文が1個ある。

 数だけでいったら多分、Aを支持する論文の勝ち。でももしも、Aを支持する100個の論文が共通して”ある根拠K”に根本的に依存しているとする。それに対してBを支持する論文1つが”別の根拠L”に依存しているとする。

 ∧∧
( ‥)根拠Lが根拠Kに勝つことが論証されたら
    どうなるか?

     (‥ )そしたらBを支持する論文1つが
         対抗する100に勝ちうるよな?
         (必ず勝つ保証があるわけではないけども)

 だから証拠の数や妥当性の検証だけでなくて、証拠の配置や分布によってたぶん、その(証拠それ自体の)インパクトは変わってくるはずだ(と思う)。
*この場合、証拠や根拠の位置や配置というのは共有派生形質のように考えています。

 ∧∧
( ‥)だけど、それだけではないと?

     (‥ )それだけじゃないでしょ。

 こんなことを言った人がいた。

 相対性理論は水星の近日点の移動を”すでに”説明できていたし、さらには日食のさいに星の見かけの位置がずれて見えるだろうということを予言していた。それは1919年の観測で確認されたが、実はそのデータは当時の技術水準で行われたのでいささか怪しげな点があった(今はもうそんなことはない)。それに対し、質が良かったのは以前から観測されていた水星の近日点の移動と、相対性理論の計算結果による答えの一致だった。しかし、相対性理論が受け入れられる大きな理由になったのは、1919年の日食観測の方だった。
*S・ワインバーグ「究極理論への夢」第5章の冒頭がこんな話

 ∧∧
( ‥)しかも考えてみれば妙な話なんですよね。1919年以前の
     状況でも、「じゃあ日食を観測にいくか」というプランを立案して
     実行しちゃう人たちがいたんですから。

     (‥ )まだ確証のない理論に魅了されて、その確証を行うために
         人生の少なくとも一時期をそれに賭けちゃう人たちが
         いるってことなんだよな。

 ようするに、人間、理論の魅力も判断の材料にしているのではないかというワインバーグさんの話。それは言われれば当たり前といえば当たり前。しかし妙と言えば妙な基準。戸惑うといえば戸惑う話でもある。

 もちろん、妥当性だの理路整然としているだの、シンプルだのとか、そういう理論の基礎がしっかりしたものである上に、さらに、

 「問題解決において将来性がありそうだという予想」

 の意味合いで魅力的なんだろう。

    (‥ )実際、魅力的って言葉だけなら、死んだらラーメンや
    -    チャーハンがあたりに生えてて食べ放題、温泉が
         あっちこっちに湧いているという天国と世界観を
          チョイスするのが妥当に・・・・
 ∧∧
( ‥)それはむしろ地獄じゃないですかね?

 あるいはこの言い様を

 「既存のものだけでなく、それまで解けなかった問題さえも解く新しい能力」

 とでも言えば当たり前な選択基準だとも思える。

 でも、「この問題まで解ける!! すげーー!!」という確信、驚き、賛同、理解ってのは具体的に何なのだと言われると困るよなあ。問題を理路整然と解けること=正しい、ではないだろうから。


 ∧∧
( ‥)でも、「これ使えるじゃん!!」という
    使い勝手のよさってのは・・・・

     (‥ )その仮説を採用する生々しい根拠であるよね。

 ∧∧
( ‥)あなたにもこういう判断基準でチョイスした
    心当たりがありますか?

     ( ‥)・・・あるんだよなあ。


 「ありえない!? 生物進化論」*これ→Untitled Document という本を書いたときに、節足動物の系統をどう考えるかで、ウプサラ大学のバットさんの仮説を最後に紹介しているのだけども。

 データを大量に、それを最節約に解析すればいい、もしもそう考えている人がいたら、この仮説のチョイスはまことに奇妙になるはず。だって系統解析に使っている形態データの数でいったらブリッグスさんたちの方が

 ∧∧
( ‥)明らかに多いですよね?

     (‥ )たぶんそうなんだよな。
      □-
 
 だけども、ブリッグスさんたちではなく、最後に紹介したのはバットさんの仮説だった。

 以前、北村ってやつは狂信的な分岐学信者だ、と、どこぞにそんな書き込みがあったのを見たことがあるけども、いやあ、それは明らかに違うと思うぞ? だったらなんでバットさんの仮説を選んだのか説明がつかないじゃない。実際、「なんでお前はデータの数で勝るはずのブリッグスたちを最後に取り上げないのだ?」と誰かが文句を言ってくるかと思ってたけども(3000部が売れるくらいじゃ)、そんな突っ込みはやってきませんでしたとさ。あら悲し。

 ∧∧
( ‥)あなたはバットさんの仮説の魅力にひかれた?

     ( ‥)いやなんというかですね。
         ああっ、その手がありましたか!!というね。

 ブランキオカリスの触角+大付属肢って一体何ね? どっちが第1触角よ? と思っていたけども、あれもこれか??・・という衝撃

 ∧∧
( ‥)だけど、使い勝手がいい、美しく魅力的が、
    =妥当ではないのですよね。

     (‥ )そりゃあそうだね。


 それは当たり前。使えるし魅力的だけど駄目ってのもいっぱいある(昔の天動説ってこういう?)。

 とはいえ、基礎さえしっかりしている上に、性能が以前よりも向上して、使い勝手が良い、という確信があったら、それはたいていの人にとって当面の間は魅力的に違いない。



 

2010年4月27日火曜日

すると論文における論証された証拠の分布を?

 
 その写真はないでしょう・・・・。とはいえ、しかし。

 ∧∧
( ‥)1つの証拠がつぶれたとしても
    それでその論文の論証全体が一気に大崩壊となる
    わけではありませんよね?

      (‥ )そりゃあそうだね。

 実際、同じコア(ボーリングで地下から掘り出した円柱状の岩石/堆積物のサンプル)を見ても研究者とその論文によって解釈が違う。そこに面白さがあったわけで(だから余計に写真とその有孔虫の同定に、ちょっと待ってー!! それ止めてーー!! だったのだけども)

 ∧∧
(‥ )コアを見ると、クロスベッディングのある層が複数重なっています
\-   ああ、きれいですねえ。
 
     (‥ )では問題、その複数のクロスベッディングは
         どうやってできたと解釈するのが妥当でしょう?


*Cross-bedding:流れのあるところでできた堆積物で、傾斜する層が幾つも重なった構造を示すもの。
//////// ←こんなの。この場合、水の流れは右から左を示す
 
     \\\\\\ 
      //////
    ///////
 ∧∧ 
( ‥)こういう重なりはどうできたのか?
    解釈は複数ありますよね。

     (‥ )そして、この堆積が起きたのはクレーターの
         底でね。

ありうる解釈
1:長い時間をかけて堆積した
2:地質学的には瞬間的(事変が起きた数時間後には堆積開始)

 ∧∧
( ‥)でっ? あなたはどちらの解釈を?

     (‥ )論文をざっと見た限りでは2だねえ
      □- 

 1も2もどっちも一応は説明できている。例えば堆積の層が変わって場合によっては流れの向きも変わるのは、

1だと河川とかの流路が変わるから。つまり長い地質学的な時間をかけて流れが変わった証拠だとみなす立場。

2だと、そりゃあ崩壊した外縁からクレーターの中に水が流れ込んでくるわけだし(周りは海です)、流れの向きは色々と変わるんじゃないの? というやつ。

 とはいえ、上にいくほど堆積物の粒子が細かくなるというある論文の指摘を読むと。

 ∧∧
( ‥)・・・それ、なんかいかにも一瞬ぽいですよねえ。

     (‥ )そうなんだよなあ。

 乱泥流の堆積物がそういう分化を起こす(粗い粒子が下、細かい粒子が上になって堆積する)ことからすれば、これだって堆積は一瞬じゃないの? と思えるわけでして。でもって仮説2をとる論文が1より多く、なおかつ論証に使っている証拠の数も多いように思える(例えば1の論文では、最低限、こういう意味合いでは堆積物の分化は述べられていなかったんじゃなかったかな)

 ∧∧
( ‥)つまり論文とそれにおける論証に使われた証拠の数で
    あなたは妥当性を判断しているのだと。

     (‥ )まあ、ねえ、単純に考えるとそうかねえ。

 ああん? するとあれですか? 論文とそこに分布する証拠(あるいは論証された証拠とその分布)の有様を見て、論文の妥当性をあちきは判断しているってことになるのですかね。

 ∧∧
( ‥)論文を個体かなにかだとした場合、
    それらにおける特徴の分布で判断しているってこと?

     (‥ )のように一見思えるけどね。


 というか、自分はそういうことをしているのか? と思った。

 だがしかし、実のところそれはどうだろうか?

 

私はハエな人

 
 辞書を片手に論文を読む。[Meteoritics & Planetary Science] 2004  鉱物名がわからなーい

 ∧∧
( ‥)はい、辞書を引くー

    ( — —)あー、めんどくさ
 
 読んだ内容は、当事者たちが泥仕合、脇から丁寧な書き方で大砲をぶっ放す日本の研究者の方の論文が一番良かった感じ。なんとかまあ読み終わって、記事を書いて、向こうへ送る。

 でっ、思う。

     (‥ )なんか最近、自分がハエになっていく気分
 ∧∧   -
( ‥)?


 死にゆく仮説、滅びつつある理論、駄目になっていく研究者。その周りをぶんぶんぶんぶん

 ∧∧
( ‥)あなたの仕事は絵だろうが、文章だろうが、
    現時点で一番妥当な仮説を
    チョイスして紹介することじゃないんですかね?

     ( ‥)逆に言えばあれだよな、駄目になっていく
         仮説を発見し、その駄目具合を
         検討する仕事でもあるよね。

 ぶーんと飛んでいって、ぺたぺたと探り、うーん? と考えてから
 →A:卵を産む
 →B:リサーチに戻る

 ∧∧
( ‥)まあ、自らをハエというのはどんなもんでしょうね

     (‥ )そうねえ、あんなに性能良くないもんな。

 こいつらは予知能力でも持っているのか? と思える程にハエはそういうのを嗅ぎ付けるのがうまいという。まあ、時々、部屋に迷い込んで困っているやつがいるように、単に迷走中ってことも普通にあるんだろうけども。

 とはいえ、人間、ハエほど高性能にはなかなかなれぬ。

 だけども、しかし、その、なんだ・・・


     ( ‥)この人のこの論文の場合、微妙というより
       -□ なんかなあ、素人でもまずいのが
         まるっと分かるというか。
 ∧∧
( ‥)まあ、見た限りではそうですね。


 その解釈がいいのかはともかく、確かにこのコアサンプル(円柱状の岩石サンプル)はこういう解釈ができますよねえ、と最初はそう思って読み始めたのだけども、「この写真のここにこれがいます!!」と言われたあたりで・・・・。

 「すいません。見えません」

としか言えませんのです。ごめんなさい。というか、これはロールシャッハ・テストですか? せめてあれは載せないで欲しかった。そしたらもう少し・・・。


     (‥ )おいちゃんの観察力が絶望的に悪いのかもしれんけど。
 ∧∧
( ‥)確かに、そういう解釈もありますね。
  -□ まあ、他の研究者の方も「見えません」と書いてはおられますが。


 彼の人はもうご高齢。聞けばこの分野ではそれなりな立場だそうな。

 ではその過去の業績たるやいかに? 

 オーウェンのように最後は「うわっ!! どうしたんですか?」であっても、それまでの業績は大変立派って場合がいくらだってあるのがこの世界。だから思う。

 彼の人やいかに?

     ぶーん
             ∩
  ・・・・・・・・・・⊂( ‥)
 
 ∧∧
( ‥)おや、探索に

 
 かさこそかそこそ、そっと静かに見守ろう。いつか活字で書く日もあるだろさ。

 


2010年4月26日月曜日

相性が悪いの?

 
 去年、海岸から採集して、ちっちゃな水槽でずーっと飼っていたイソギンチャクくん。エアレーションも濾過も、何にもしないで数ヶ月に一度の頻度で水換えをする程度。

 しかし、なんか最近もっさーっと海藻が生えてきて、反対にイソギンチャクくんはなんか元気無くてぺしゃんこ状態。

 海藻がのびすぎた芝生のようになってしまったので、とってみると

    ( ‥)水槽の砂利の表面、そのほとんどが
      -⧻ 一緒に抜けました。
 ∧∧
( ‥)根というかなんというかを
    張り巡らせていたんですね。

 ちっちゃな水槽は一気に明るくなり、しばらくしたらイソギンチャクくん、ふわっさと触手を展開。元気な様子。

    (‥ )イソギンチャクと海藻って相性が悪いのかね?
 ∧∧
( ‥)どうなんでしょうね?

 どっちも付着生物だから相性が良いわけないとも言えるけども、考えてみれば不思議なことでもある。

 

2010年4月25日日曜日

沈黙か、それとも勘違いか

 
 独自の理論を考えてしまう人は多い。

 ∧∧
( ‥)まあ、そりゃあ人間ですからね

    (‥ )現象を説明する仮説を思いついちゃうのは
        当然だし、自然なことなんだよな。

 しかし、

 自分の理論はこんなにすばらしいのに、なんで誰も相手にしてくれないの? 研究者はなんでオレの理論と違うこと言っているの? オレ様は足し算、引き算、かけ算、割り算を駆使して計算したけど、研究者の答えはなんかおかしいよ、合わないよ。なんなのこれ? なんでマスコミはこれを無批判に取り上げるの? なんでオレの理論を取り上げないの?

 ははーん。分かりましたよ。お前達みんなバカなんですね??

 ∧∧
( ‥)まあ、「自分以外が全員馬鹿」仮説というのは、
    自分の理論が取り上げられないという現象を
    説明する仮説ではありますね。

     (‥ )説明する仮説ではあるんだよな。

 まあなんだ、どっかでオレ様鳥進化論を展開している掲示板とか、恐竜絶滅は隕石衝突が原因じゃないぴょん、計算が合わないぴょん、理屈がおかしいぴょん、30万年前ーー!! とか、ネオダーウィニズムは間違っているのは明らかなんですプンプンとか、そんなのはネットだろうが、本だろうが、時にはマスメディアやサイエンスライターにおいてすら(ごくごくまれではあるが論文にも)現れることなんだけども。

 でもさあ、お茶でも飲んで、落ち着いて考えてみようじゃないの。この状況を説明する、もっともっと楽で簡単な仮説があるよねえ。

 ∧∧
( ‥)自分が間違っている。自分が見落としをしている。
    自分で計算した時の前提が現実と違う、
    役にも立たない公式で計算した。etc...

    (‥ )「自分以外が全員馬鹿だ」仮説より
        「自分が馬鹿でした」仮説の方が
         現実的だと思うのだけどもね。

 というかほとんどの人はまずは「自分が馬鹿でした」仮説の方を考えるのではなかろうか? 実際、例えば学生時代に計算したのに答えが違うのだから、この問題集が間違っているなんて、叫ぶ奴はいない。そうではなくて、あれ、おいらはどこで計算間違いをしたのかな、、、、そう考えて見直すものだ。

 しかしいざ社会に出ると、

オレ様の理論と違うから研究者は全員馬鹿、読んだことはないけど、論文は全部紙くず!!

 とこんなことをネットや一部書籍で叫ぶ人はすでに申し述べた通り、意外といる。

 でっ、ふと思う。

    ( ‥)もしかしたらだよ、学校の授業中にも
       「オレ様の答えと違うこの問題集は間違いかも!!??」
        そう思っていたやつって、実はいたのかな?
 ∧∧
( ‥)オレ様理論屋さんの予備軍は子供時代からずっといて、
    ずっとずっと「おかしい、変だ」と思っていたのだけど
    ただ黙っていたので目立たなかったのだと?

 
 いやだって、妙じゃないかい? 授業中に「この問題集は間違いです!! オレが正しいです!!」そういう風に叫ぶ奴はいないのに、いざ、社会に出ると「オレ様正しいです、偉い研究者は間違いだ」と言う人間がいきなり出現するというのは、どうもおかしい。

 ∧∧
( ‥)そういう人たちは、方程式は解けるけど、
    経験的に論文の妥当性の判断をつけることができない。
    単純にそういうことなのかもしれません。
     
    (‥ )そうねえ、そういう説明もできるよなあ。

 例えばの話、科学は矛盾のない論理的な体系である、そう思い込んでいる人は「自分の頭の中では理路整然と成り立っている体系なり世界観」を作り上げることさえできればそれで十分だと考えるかもしれない。

 実際、「矛盾のない体系=科学=真実」と設定するのであれば、理路整然としている体系の作成=科学=真実となるだろうし、そうでない体系は自動的に≠科学≠真実ということになるだろう。

 論理は経験を認めることがほとんどないので、仮説(この場合は自分のもの以外の理論)をサポートするデータは無視するだろう。

 ようするに彼らは経験的に論文の妥当性を判断することができないだろう。

 彼らが認めるデータはせいぜいのところ、「すべてのカラスは黒い」を破壊する「白いカラス」のような証拠だけではなかろうか? 逆にいうと一見すると「自分以外の仮説」を反証して完全破壊するような(最低限、彼らにはそう見える)データにすぐ飛びつくのはこのためか?
 
 ∧∧
( ‥)そう説明すれば「授業中に叫ぶ人」がいないことと
   「社会に出てからオレ様理論を声高に叫ぶ人」が出現すること
    この2つが説明できるのでは?

    (‥ )オレ様理論屋さんは学生時代にどんな挙動を示していたのか?

 彼らはちょいとばかし勉強ができたんだろうか? あるいは世界が自分とずれてしまう不満をずっと心の奥底に抱え込んで、沈黙してきたのか?
 
 それは沈黙か、あるいは勘違いか? いずれなりや? あるいはいずれでもないのか。

 
    ( ‥)じつはさあ、学生時代の記憶を辿ると、
       1人、怪しいやつがいたのを思い出してなあ。
 ∧∧
( ‥)ああ、この人ですね
  -□ ←メモリー


 彼の場合、以上のどっちでもあるような・・・
 
 
    
 

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