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2019年6月29日土曜日

電子書籍が失敗するその三つの理由

 
 
 ∧∧
( ‥)電子書籍が失敗した
    理由とは何か?
 
  (‥ )三つあるかなあ
 
 1:書籍を売るのではなく、あくまでデータを閲覧させるだけの貸本屋だったこと。
 
 ∧∧
(‥ )次々に参入しては撤退し
\‐  そのたびに貸本はつぶれ
    買ったはずの書籍が
    消えたりしましたからな
 
  (‥ )それでは信頼が保てない
      お金を出しても閲覧だけで
      所有物にならない
      これでは客が逃げる
 
 2:タイトルが少なすぎる(タイトルとはこの場合、本の題名と思えばいい)
 
 ∧∧
(‥ )何万冊とタイトルがあっても
\‐  そんなもの学校の図書館程度
    ですからなあ
    学校の図書館だけで
    販売するのはちときつい
 
  (‥ )欲しいのがなければ
      客は買わないからな
      さりとて既存の本を
      数万タイトル電子化する
      それだけでも負担が
      大きすぎてな
      採算が取れない 
 
 
 タイトル数が大きくないと売れない。しかし大きくするには採算が取れない。これではダメだ
 
 3:そもそも電子書籍は儲からない
 
 ∧∧
( ‥)これが致命的だったと
 
  ( ‥)出版業ってさ
    ‐/ 出版社と書店の間を
       取次する業者がいて
       これらの間で金が
       ぐるぐる回ることで
       成立している部分が
       あったのよね
 
 
 すると出版業は売って儲けているのではなく、単に金を業界で回すことで成り立っていたのか??!! と思う人もいるかもしれないが、まあそういう部分はある。少なくとも、どうもそういう構造であるらしいとは言える。
 
 ∧∧
(‥ )でもそれって経済の本質でも
\‐   あるんだよね
     経済全体がそもそも
     金がぐるぐる循環して
     いるだけだろ? とも
     言えるわけでね
 
  (‥ )もちろん出版界という
      業界内部の循環から
      外へ放出されて
      消えていく金もあるし
     (著者に支払われた
       原稿料がそうである)
      反対に入ってくる金も
      あるわけだ
     (売上がこれに当たる)
 
 ∧∧
(‥ )そういう出版の仕組みを
\‐  電子の人たちは
    知りませんでしたと
 
  (‥ )作って売れば売れる
      単純にそう思っていたけど
      実は違ってた
      そこが失敗原因だろうな
 
 しかしこれ、実のところ究極的にいって原因は1つ

 電子書籍が失敗したのはIT企業が貧乏産業だったから

 じゃねえの?
 
 ∧∧
(‥ )世界の経済は70年代
\‐  80年代からコンピューター化
    要するにパソコン化を進めて
    省力化することで利益を
    出そうとしてきた
 
  (‥ )でもそれは無駄を省いて
      利益を出そうという発想で
      経済の縮小をまねいた
      その結果が今の世界だ
      アップルのiphonは
      その典型だな
      あれひとつで
      時計もラジカセもテレビも
      ゲーム機も省略してしまう
      あれは経済を破壊した
 
 なるほど、ひとつの商品が既存の商品を駆逐する。これは必然の流れであるのだが、しかし、コンピューターはたくさんの仕事をできるというこの事実が経済を萎縮させ、一部の経営者だけが労働者を搾取して金太りするという現象を引き起こし、さらには国家を弱体化させた。
 
 ∧∧
( ‥)つまりIT産業は貧乏産業
    だったのである
 
  ( ‥)これが電子書籍が失敗した
    ‐/ 究極の原因だろうな
 
 萎縮させてもできるはずだと思った。しかし本を作るのは手間暇がかかり、萎縮させた時、そもそもである出版の実現、それ自体が不可能になった。
 
 このことからするとこうなる。電子書籍が成功することは永久にないのだと。
 
 ∧∧
(‥ )永久にBLだけが
\‐  成功するのだと
 
  (‥ )それだけでも
      めっけもんだけどね
 
 実際、これは新たな雇用も生むはずだ。例えばBLを担当する編集者と作家とイラストレーターの幅に厚みが出る、という具合に。
 
 


 

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