自己紹介

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2010年7月9日金曜日

地上を知るために天をあおげ

 
 ふと思う。ネットで何気なく検索をかけた事柄からすると、

 
     (‥ )世間一般的には隕石衝突やクレーターの形成って
         べちょっ、って感じなのかなーと。
 ∧∧
( ‥)はっ?

 どうも、隕石衝突なんてたいしたことないんじゃなーい? とか、KT境界が世界中にあるってことは、何度も隕石衝突があったんじゃないの? という感想がネットを見るとあるっぽいので。

 ∧∧
( ‥)ああ、つまり泥玉をぬかるみにべちゃっと
    放り込んだら・・・・

     (‥ )穴ぼこができて、そして、べっちょん、と
         辺りに泥が広がるイメージなのかな?
         とね。

 たいしたことない、とか世界中にKT境界があるってことは衝突は何度もあった、という解釈をする人がいるらしいことを説明するには、以上のような解釈を彼らがしていると解釈すれば良い? 

 *ようするに影響があってもローカルだ、ローカルだからローカルなサイトで見つかるKT境界の原因は、当然、ローカルごとに個別である(つまり、イタリアのKT境界と日本のKT境界を作った隕石はそれぞれローカルごとに別々だよ仮説)という理屈ではないかと推測。

 ∧∧
( ‥)そうじゃないでしょ?

     (‥ )論より証拠、月を見ればいい。

 月の表面、美しく燦然と光条をのばすチコクレーター

 ∧∧
( ‥)直径85km。光条の長さはだいたい1500kmですね
  -□
 
     (‥ )クレーターの光条って、クレーター形成のさいに
         ふっとばされた岩石片とかが明るく見えている
         もんだからね。

 38万キロ離れた地球から見える放出物をたどってさえこの有り様。現地にいって細かく調べたら、さてどうなるだろう? そしてチコよりもずっと大きいチクシュルブのクレーター形成となったら、

 ∧∧
( ‥)いくら重力の大きい地球でも、
    放出物の有り様はこんなものじゃすまないでしょ。

     ( ‥)半径数百キロは瞬間的に完全殺菌。埋没。

 というか、放出物が地上から放出された毎秒何キロなんて速度のまま地上に(地球の反対側にまで)帰ってくるので、例えばの話、今の地球に10kmクラスの隕石が落ちた場合。

 ∧∧
( ‥)1時間で人類は半減しますかね?

     (‥ )どうだろう? 落下地点にもよるだろうけど
         そんなに生き残れるんだろうか?
         *この概論は流星で地上が高温になるという
          仮説に基づいてます。

 何にせよ、巨大隕石の衝突、クレーターの形成はローカルな現象ではなくて、地球規模の現象だよね。

 そのことを実感をもって知りたいのであれば

 ∧∧
( ‥)単に月を見上げればいいのだと。

     ( ‥)地学ってさ、守備範囲がとんでもなく
         広いんだよなあ・・・

 地球を知るために宇宙を見上げる。地学なれば、それは当たり前のことではあるまいか? 

 ∧∧
( ‥)地球化学者たちが地球を知るために手にした資料は

     (‥ )当然、隕石も含まれていたんだよね。

 チコクレーターはきれいだよ、とても。

 そして肉眼でもなんとなく分かるくらいに輝いている。証拠を知りたくば、空を見よ。なんてこともなく簡単だ。それは天に浮かんでる。

 

 

2010年7月8日木曜日

だから30万年落ち着いて考えよう

 
 
    ( ‥)これ、どう描けばいいんだろうな・・・
      -□
 ∧∧
( ‥)どうしたもんでしょうねえ?

 さて

 メキシコにあるチチュルブ・クレーター。恐竜絶滅を引き起こした白亜紀ー第三紀境界で落下した隕石によって形成された200kmサイズの巨大なクレーター。

 このクレーターが恐竜絶滅、ひいては白亜紀の終わりを引き起こした隕石によるもので間違いないでしょ? という論文はもうすでに出たわけだけども。

 しかしながら、

 ∧∧
( ‥)あのクレーターは白亜紀最後、KT境界の30万年前に
    出来たって説は、結構まだ信じている人もいるみたいですね。

     (‥ )あれを信じる人って真面目に考えると不思議だよな。

*白亜紀ー第三紀の境界(KT境界)の特徴的な堆積物を作ったのはチチュルブだ、ではなく、チチュルブはKT境界より30万年前に出来た、という異説のこと。

 30万年、30万年ねえ。地質学的にはあっという間の出来事だけども、地質学的に識別できるタイムスケールでもある。

 例えばものっすごい堆積速度が遅い深海で考えても1000年で1ミリは堆積する。すると1万年で10ミリ、つまり1センチ、10万年で10センチ、30万年あれば・・・・

 ∧∧
( ‥)30センチの堆積物が間にあることになりますね。

     (‥ )隕石衝突だろうが、なんだろうが2回のイベントの間に
         30万年のずれがあれば、地層の中で30センチ以上
         離れて見えるわけだ。

 ようするに”KT境界しか見えない”、なんてことはない。

 もし、2回のイベントがあった、そしてその間隔は30万年であったというのなら、地質学者は確実に識別できるよねえ。堆積物が乱れている場所もあるだろうけども、そうでない場所だってあるだろうし、堆積速度がもっと速い場所だってあるわけだから。

 ∧∧
( ‥)だから実際に30万年もずれがあったら

     (‥ )とっくの昔に誰かがさっさと気がついて、
         すでに一般常識になっているはずなんだよな。

 逆にいうと、新しい新知識!! 実は30万年ずれていた!! ってセンセーショナルなニュースになるわけがない。たぶん、チチュルブが見つかる前に、あれ? イベント2回あったんじゃね? これどういうこと?、という案配になっていたはず。

 逆にいうとこうなる。「チチュルブ・クレーターはKT境界の30万年前に出来た」という説を信ずる人は、地質学者がそろいもそろってどういうわけか、そういう明らかな出来事を見逃してきた、ということを前提にしている。そういうことになる。


 ∧∧
( ‥)まあそうでしょうねえ。

      (‥ )でもな、こういう時はさ、まずは落ち着いて考えるんだ。

 みんながみんな、地質学的な記録が相当そろっている状況下で、そろいもそろってほとんど全員が見逃していました、なーんて、そんなうまい話がそうそうあると思うかい? 

 ∧∧
( ‥)そうではなくて

      ( ‥)自分が飛びついた仮説が実はトンチンカン
          である可能性を考えた方が
           いいんじゃないだろうか?

 例えばだ、なんで30万年前という話が”クレーター周辺の調査だけ”から導きだされているんだと思う? おかしいと思わないかい? クレーターが形成される時、何が起きるだろう? それを考えたことはないかい? では、考えてみたらどうなると思う?

 だから落ち着いて考えてみよう。なるほど、定説が正しいとは限らない。しかし異説が正しいとはもっとはるかに限らない。

 定説となった仮説は、大概の場合、仮説自体がテストに対して頑健であったということなんだろう(さもなきゃ定説とは言わない)

 それでもそれを疑うとしたら、それは、好意的に考えれば慎重な人だと言えるだろう。

 しかしでは、飛びついた異説はテストに対して頑健か?

 飛びついた異説の頑健さはちゃんと確認しただろうか?
 
 定説に対して慎重であったほどに、異説に対しても慎重であったろうか?

 よもやと思うが、慎重であったのではなく、適当に異説を選んだだけではあるまいな?

 ∧∧
( ‥)実際のところ30万年前説は・・・・

      (‥ )頑健であるとはとても言えないね。
 
 というかあれをデータから導くのは無理だ。あの説を信じている人は論文を読んでいないと思う。

 ∧∧
( ‥)まあ、読んで支持している人もいるかも、
    ですけどね。

      ( ‥)読んで支持すると言うのなら、その理由を
          ぜひとも聞かせて欲しいね。

 定説を疑うのは科学としては一見すると健全だけども、異説を疑わないとなると、それは不健全を越えている。

 そして定説が間違っているとした場合、その間違いが前提としていることはなんだろうか? 

 そしてそれは現実的にありうる前提だろうか?

 

キャベツよりも面白い

 
 「何か面白いこと」、と検索してヒットする数は、「つまらない」よりも圧倒的に多い。

 ∧∧
(‥ )これは皆さん、「何かつまらない」
\-   でも「つまらない」ままでいたくない、
    「だから、何か面白いことを探したい」
     そういう望みと行動がネットに反映されているのでしょうか?

     (‥ )””でくくって検索すると同じぐらいのヒット数になるけどね
         何か面白いことないかな、とか他の類似したキーワードも
         相当数ひっかかってくるから、確かに、愚痴をこぼすよりも
         面白いことを探したいという欲望の方が強いのかもね。

 まあ、そうは単純に言えないとも思うけど。しかしもしそうだとするのなら、それは健全なことでもあるんだろう。つまらないままでいるよりも、面白い何かを探すのは当然だ。

 というか

 ∧∧
( ‥)あなたたちの文化も行動もそれで満ちあふれていますよね

     (‥ )そうだなあ、人間の行動は繁殖につながるか、あるいは
         面白さを追求する飽くなき欲望をかなえることに
         帰結するよなあ。

 芸人とか音楽家なんていう職業があるのも、「面白さ」を求める人々がいるからこそ成り立っているわけだし。

 ∧∧
( ‥)というか娯楽を提供できる人はもてもしますから、
    つまるところ繁殖につながってくるんでしょうね。

     (‥ )そういえば「恋人選びの心」岩波書店 ジェフリ−・ミラー
      □-  では人間の知能やばかでかい脳はそもそも求愛で
         面白さや娯楽をアピールする過程で巨大化した
         という仮説が展開されているよね。

 ようするに、人間の知能も脳も「この人の言葉は楽しい」というような求愛と性淘汰の過程でできたもので、だから脳は効率が悪いし、無駄にでかいし、石器技術の変革と脳の増大があまりリンクしているように見えないのもそのため、という説明。

 確かに他の類人猿と比べて人間だけが妙に(しかも効率が悪い部分で)変わっているように見えるというのは、自然淘汰という必然の進化よりは、性淘汰という「なんじゃこりゃあ??」な所行に見えると言えば見える(ようするに人間の脳はクジャクの尾羽だってこと)。

 ∧∧
( ‥)娯楽を提供してもてた人が勝利者になって
    進化が進むと。

     ( ‥)買いそびれて今さらこの本を手に入れたんだが、
       -□ そうねえ、人間は相手の言葉の面白さとかでも
         確かにパートナーを選んでいるからなあ。

 確かに、面白さの追求がなければ漫画も小説も舞台も演劇も映画もアニメもドラマもないだろうし、

 ∧∧
( ‥)蓄音機も何も無い時代は、人間が歌って奏でて
    皆を楽しませたんですよね。

     (‥ )ビクトリア朝の英国なんかでは彼女をくどく時に
         友人(男女2人)に歌って奏でてもらったり(小説の一場面)
         合唱隊にお金を支払って歌ってもらったり(ダーウィン)
         していたみたいだしなあ。

 しかり、確かに昔、人が他人に求めた面白さは今よりもはるかにダイレクトだった。なんといっても肉声を相手に求めたのだから。

 ∧∧
( ‥)それでもさらに何か面白いことはないかと。

     ( ‥)探し続け、より上を求め続けるランナウェイ。

 ∧∧
( ‥)でも、面白さ平均以上ってそうは現れないから、
    普段は平均(つまりあまり面白くない)で
    我慢するしかないでしょ?

     (‥ )待っているだけでは駄目だな。
         面白いものは自分で見つけなければ。

 とはいえ、平均以上に面白いものがそうそう見つかるわけもなし。

     ( ‥)ここ数日の間ではそうねえ、例のタシロランが
         面白い発見だったなあ。
 ∧∧
( ‥)ほら、面白さは身近にあった。

 もっと身近な面白さはどこにある?

     (‥ )例えばキャベツとかな。アブラナ科の祖先から
         品種改良されて、どれほど祖先的な形質が
         残っているのか、あるいはどの程度、派生的なのか
 ∧∧
( ‥)ああ、そういう視点で面白さを探すということですか。

 しかし脳は性淘汰で出来た(先のジェフリーさんは「心は遊園地」と表現している)理論、そして面白さが他人を評価する基準になるというのであれば、自分自身で世界に面白さを探しに出かけるのは、ちょっとピントがずれているやもしれぬ。

 ∧∧
( ‥)理論上とはいえ、面白さは人間の相手に求めなくてはいけません。
    あなたの基準はいかに?

     (‥ )相手に求める面白さの基準かい?

 例えばこう? 友人であろうが彼女であろうがパートナーであろうが、キャベツより面白さを提供できるかどうか?

 ∧∧
( ‥)あなたはキャベツより面白いか?

     (‥ )私はキャベツより面白いか?

 あなたはキノコより面白いか? 私はキノコより面白いか?

 今日、雨降る森の中でみかけたキノコは赤く美しいキノコだった。


2010年7月7日水曜日

メンマの匂い

 
 先日スケッチした腐生ランとおぼしき植物をもう一度スケッチして(途中、雨が降ってきたので鉛筆による線画のみ)、図書館で調べる。

 ∧∧
(‥ )タシロラン、、、という種類みたいですね
 □-
     (‥ )田代さんにでも関係するのかね?

 神奈川県植物誌2001によると昔は極めてめずらしい種類だったけども、最近は海に近い場所で分布を広げているらしい。

 ∧∧
( ‥)ここ、海に近くないですよ

     (‥ )どっからきたんだろうなあ。

 色素を失ったもやしが巨大に育ったような、ウドの芽を色抜けさせたような(軟白ウドってやつ?)のような姿をしている。花はランの姿。ルーペでのぞくと白い、色素がほとんどなさそうな花弁の細胞が、小さなしずくが無数に集まったようにちかちかと光り、まるで砂糖のように輝いていた。

 花の匂いはしない。ほとんど無臭。内部構造を見たいので、1つだけ花をつまみとって裂いてみた。

 ∧∧
( ‥)あれ??何か匂いますよ??

   ( ‥)・・・・メンマの匂いだな、これ。
     -゜

 柱頭を裂いた時に匂いがただよいはじめたから、花、それ自体の匂いではないようだけど。

 
   (‥ )なぜにメンマの匂いが?
 ∧∧
( ‥)さあ?

 

なぜそんなに速い?

 
 ∧∧
( ‥)でっ?
 
     ( ‥)もうひとつびっくりしたのが
       -/ このニュースで。

 →*

 海洋と大気の熱輸送への影響(南極の海の温度が上がった、が北太平洋の深海の水温を上昇させる)がたった40年で出ているって?? どういうこと??

 ∧∧
(‥ )・・・・桁が1つ間違っているんじゃないか
\-  と思える速度ですよね・・・・??

     (‥ )素人目にはびっくり仰天な話だけども
         こんな超特急ってありなのか?

 調べて理解しないと分からない。
 

 

深い月



 ∧∧
( ‥)おや、オーバーヒート。

     (; ̄  ̄)ぶへーーー

 仕事は続くけども、しばし待って。仕事はしてますよ、もちろん。

 さて

 もう昨日だけども公園に出かけて腐生ランとおぼしき植物が生えていたのでスケッチ。
 
   (;— —)蚊がくる蚊が!!
     - □
 ∧∧
( ‥)虫除けスプレーしても
    少しはよってきますからね。

 まあ、なんだ、これも仕事です。いやまじで。

 でっ

 

 JAXAのプレスリリースによるこんな記事を見る→*

 ∧∧
(‥ )おー、月の観測による
\-   カンラン石を主成分とする
    ダンカンラン岩の分布、ですか
     かぐや姫、やりました!!

  (‥ )ダンカンラン岩、
   □-  Duniteだよね。
      アポロ17号が
      晴れの海の縁で採集した
      岩石もダナイトなんだな
      *手持ちの資料で確認。

 ∧∧
( ‥)JAXAのプレスリリースを
\-  見る限りでは、
    晴れの海の縁にも
    ダンカンラン岩に富む部分が
    検知されているみたいですね

   (‥ )ようするに100キロは
       あるっていう
       月の地殻を貫いて
       マントルを放り出したって
       ことだそうだけど、
       すごいよね。
       100kmだもんな。
 
 *マントルの成分は地球も月もカンラン岩

 一方、(巨大クレーターである)盆地の中央や、大きなクレーターに見られる真ん中のぽっち(中央丘)にはマントルの成分が見つからなかった(あるいはほとんど見つからなかった)という話らしい。

 ∧∧
( ‥)盆地の場合、
    中央でカンラン岩が
    見つからないのは
    ひとつには
    衝突で融解した岩石に
    沈んでしまう、そういう
    説明をされているようですが。

  (‥ )もともと月の地殻の説明に
      マグマオーシャンが
      使われたのも
      表面が軽い元素に
      富んでいることを
      説明するためのもの
      だったらしいしねえ。

 マグマから結晶する軽い斜長石は表面に浮かんで斜長石に富んだ月の地殻を作り・・・・

 

 ∧∧
( ‥)反対に重いカンラン石は沈むと。

   (‥ )だから隕石衝突によって
       岩石が融けると、
       カンラン石に富んだ
       マントル部分があっても
       沈んじゃうって
       理屈なんだろうな。
       単純に溺れる、
       覆われるだけ
       なのかもしれないけど。

 どの程度マントル部分が沈んでしまうのかは、素人にはよく分からない(論文もまだ読んでないし)。とはいうものの、、、、

 ∧∧
( ‥)カナダのサドバリーなんかは
    隕石衝突で融解した
    岩石層が
    できたみたいですけども

   (‥ )資料を読むと
    □-  融解した層はパッチ状に
       出来たように
       読めるのだけど、
       もっと詳しい資料を
       見ないと
       よく分からないねえ。

 

 まあ、おいおい調べよう。なんでも資料によると昔、月の盆地(海)のあの有り様は隕石衝突で融けた痕だと思われたり(実際には深部から上がってきた玄武岩質のマグマに覆われている)、あるいは逆にサドバリーは火山か? と思われたこともあるらしい。隕石衝突による融解と実際の火山活動の識別はそれなりに難しいのだそうな。

 ともあれ、沈むにせよなんにせよ、どっちみち、後から玄武岩がやってきてさらにすべてを埋めてしまうので、盆地の中央にマントル由来のカンラン石が見当たらないのは当然か?

 ∧∧
( ‥)融解した層や
    破壊されて内部を埋めた
    岩石層を
    後から出てきた
    マグマが埋めると。

   ( ‥)手持ちの本を読むと
     -□ そうなんだよねえ。
       今回のJAXAの
       プレスリリースで
       出てくる
       クリープなんかは
       盆地というか
       巨大クレーターの
       形成初期に
       湧き出るものらしい。

 

 *クリープ:マグマーオーシャンが冷えて岩石や鉱物が結晶していく過程で残った、”まだ溶融している部分”から出来た岩石であるらしく、カリウムやリンなどに富んでいるそうな。

 ∧∧
( ‥)融け残りのマグマ
   (この場合はクリープ)が
     滲み出てくると。

   (‥ )「Volcanoes of the
    □-   Solar System」っていう
        この本を見た限りでは
        玄武岩のマグマは
        さらにそれから
        だいぶ後になって、
        地殻の下のさらに奥が
        再溶融して
        出てくるみたいだな。

*ようするに巨大クレーターの衝突はマグマが通る経路を作ってはくれるが、火山活動そのものを発生させるわけではないってことらしい。再溶融のメカニズムは多分、先に書いた「なんか冴えてるっぽい論文」がとっかかりになりそう。

 ∧∧
(‥ )JAXAの今回のリリースを
\-   読むと、
    月の裏と表では
    クリープの有り様が
    ずいぶん違うみたいですね。

     (‥ )深いなあ、月
 

 不思議な天体がぽっかり空に浮かんでる。

 

2010年7月5日月曜日

ははーん オレ様が見落としているんですね?

 
 
    ( ‥)クラゲで苦戦するとはなあ
      -□
 ∧∧
( ‥)まあ、一応、道半ばまで来ましたから。
    もう一踏ん張りです。

 さて

 温暖化は嘘だ。そういう話が出ると。えっ、嘘だったの?? やっぱり!! とかいう反応はネットのあちこちで見ることができる。そんな反応の一つに、そういえばこんなのがあった。

 ∧∧
(‥ )二酸化炭素の温室効果や熱の吸収、放射は
\-   調べればわかるんじゃないの? だそうです。

     (‥ )そりゃあ分かるだろうね。

 というか、落ち着いて考えよう。素人が思いつくようなことを科学者(複数、何十年)が見落としているなんてありえなくね?

 ∧∧
( ‥)というかねえ・・・

     (‥ )そもそもそれを調べたから分かったんだと
         思うんだけどね。

 
 つまるところ、落ち着いて考えてみよう。例えば、計算問題を解いて解答を確認したら間違っていた。ここで、「ははーん? オレ様が正しくてこの本が間違っているんだな!!」なんて、、、

 ∧∧
( ‥)そういうことは普通起きないし、言ったら
    ただの痛い人ですよねえ。

     ( ‥)どこで間違ったのかなー? おおっ、かけ算を
       -□ 足し算で計算しているがな、というのが大抵だね。


 そして、「オレ様が解答に辿り着いた1番最初!! 」と舞い上がって脳みそが天国にいってしまっている人は、有頂天に浮かれているのは分かるけども、まあ落ち着いて考えようじゃないか。


     (‥ )自分より前にさ、一体全体何人の人間がその問題に
         対峙したと思う?
 ∧∧
( ‥)それはそれは無数にいたでしょう。

 自分よりはるかに頭のいいやつら、経験を積んで訓練を受けた連中がたくさんいたわけさ。自分こそが一番乗りと考える前に、とっくの昔に誰かが解法を示していないかどうかちゃんと確かめよう。大抵、というかほとんどすべての場合、すでに解かれて、とっくの昔に論文になっているから。

 さもなければ話にならないか、確認できないアイデアなので全員が捨てたか、保留か、そのいずれか。

 とはいえ、

 「統計学を拓いた異才たち」日本経済新聞社  著ディヴィット・サルツブルグ にはこんな話がでてくるのを思い出す

 アメリカの化学者ウィルコクソンさん。実験結果を統計的に処理する過程で困った問題が生じることに悩まされていた。この問題を回避するにはどうすればよいか? 文献を調べたけど見つからない。問題解決の手段を独自に考案したが、これがもう退屈極まりない。誰かがちゃんとこの問題を解いているはずだ、そこで統計学の論文を改めて調べ直したが、やっぱり文献が出てこない。

 とうとうウィルコクソンさんは自分の考えだした問題解決の手段を論文にして投稿。その目的は、

 ∧∧
( ‥)少なくとも著者によれば、論文にして
  -□ 投稿すれば・・・

      (‥ )雑誌のレフェリーから「きみきみ、君は自分の論文が
       □-  オリジナルだと思っているようだが、これを読みなさい」
          と言われるだろうから、必要な文献を知ることができる、
           そう思っていたのだが・・・

 ∧∧
( ‥)掲載されたんですよね。

      (‥ )彼が最初だったんだよなあ。

 これがノンパラメトリック検定の起源。

 
 ∧∧
(‥ )こういう人もこういう事例もあるんですね
 □-

      (‥ )まあ、その辺のオレ様理論屋と違って
          やる気もする気も実力もあったわけだけど。


 というかそもそも現場で作業し続けていた科学者だったんですけどね。

 
 ∧∧
( ‥)逆にいうとオレ様理論屋さんのすることは、
    こういう行動と対極的ですよねえ。

      (‥ )あのやる気のなさと根拠のない自信は興味深くもある

 単語を勝手に作る、意味を変える、定義を勝手に作る、実験しない、実物見ない、現場にいかない、人に聞かない、論文読まない、英語は読みたくない、日本語の本もろくに読んでない、教科書は難しいと言う、分からないのは他人のせい。ネットもろくに調べていない。そのくせ確信と自信だけはあるという謎の行動。


 
 

2010年7月4日日曜日

夢の世界

 
 夢を見た。竹箒を持ってたった1人、墓掃除をしていた。小さな墓地だが1人だけでは掃除に1日かかるだろう。墓地は奇妙なことに円形だった。円形の斜面に円形のコンクリート壁をめぐらせて、一見するとすり鉢のような、実際には竹を斜めに切ったような地形で、そこに段々畑のごとく墓が並んでいた。どこかの国では墓石は円形で、胎内回帰の意味があるという。ここではまるで墓地全体がそのように思えたが、しかし古びて、コンクリートが一部では崩れかけ、土砂が少し流れ、赤土が所々に湿ってたまり、線香の残骸を埋めていた。くたびれ果てて人間の残骸のようになった老夫婦がそれでも墓参りに来ているのを見て思った。ここは駄目だ。墓地の3分の1あまりは空っぽで、くたびれたコンクリートの基礎とぽつんと1つだけそこにある所在無さげな墓石が見えた。見捨てられている。あまり長くはないだろう。

 ∧∧
( ‥)昔、お墓掃除のバイトをしたから
    そういう夢を見るんですかね?

     ( ‥)少なくとも、、、神奈川県の墓地は斜面に多いよな。

 というか、記憶の限りではまったく平らな現場は1カ所だけだったと思う。

 ∧∧
( ‥)昔は、斜面の使い道は墓地以外、
    あまりなかったのでしょうね。

     (‥ )今ではどこもかしこも住宅街さ。

 斜面にあるから基礎が壊れてななめに傾き、コンクリートにひびが入って、崩壊しかかっている墓石と墓を見た時は、なんとも言えぬ気がしたし、森の中で木の葉に埋もれていく墓石は時間と自然の圧倒的な勢いを思い起こさせる。

 ∧∧
( ‥)それでも古墳であれば1000年を越える。

    ( ‥)なんで保つのだろうね。当たり前と言えば当たり前だが
        不思議と言えば不思議だな。


2010年7月3日土曜日

空想中間種

 
 そういえば、ふと思い出した、昨年の秋にアルディピテクス(Ardipithecus)の化石が発見された時、こんな反応があったという記事を見たことがあった。

 曰く、アルディピテクスはチンパンジーとはまるで異なり、ダーウィンの進化論が間違っている証拠であることが分かった。

 ∧∧
(‥ )ああ、アルジャジーラがArdiをそう報道した、という話みたいですね
\-   検索でひっかかってきました。

     (‥ )たぶんあれだな、論文の中で出てくる

 "We have seen the ancestor, and it is not a chimpanzee"

Science 2009 vol.326 pp37

 おそらくこういう表現を勘違いしたか、拡大解釈しちゃったんだろうなあ、と推論。

 ∧∧
( ‥)私たちが見つけた祖先はチンパンジーではない、
    聞きようによっては人間の祖先はチンパンジーのような
     類人猿ではない、とも受け取れますからね。

     (‥ )まあねえ。

 ようするに、ごくありがちなintermediateに関する誤解だよね、これ(ありがちな誤解は視聴者に受け入れられやすいことを計算して、意図的にやったということでなければ)。

 チンパンジーと人間という現生種のみをデータにして共通祖先を推論すると。

 ∧∧
( ‥)ナックルウォークと直立二足歩行という
    2つの歩行形式の共通点が祖先が持っていた
    形質ってことになりますかね、単純に考えると。

     (‥ )ゴリラとチンパンジーのどちらもナックルウォークする
         ことを考えると、ナックルウォークが祖先的な形質
         だったのだ、そう考えることもできる。

 さらにありがちな誤解で考えるとチンパンジーが人間に近いのだから、人間の祖先は現生種のチンパンジーと現在の人間の”中間”であると解釈する人が多いだろう。

 ∧∧
( ‥)ようするにチンパンジー→人間なのだから
    人間の祖先は(チンパンジー+人間)÷2であると

     (‥ )進化を1、2、3、4、という順序で考える、
         ありがちな解釈であるね。

 だけども本当にそうだろうか? 進化は分岐するものである。つまり1、2、3、4ではない。だとしたら

 ∧∧
( ‥)人間とチンパンジーの共通祖先、さらには人間の祖先が
   (チンパンジー+人間)÷2であるという保証はありませんね。

     ( ‥)確かに、分岐するという考え、つまり順番のようでいて
         次々に分岐するので順番そのものではない(半順序ってやつ)
         で考えても、祖先形質はナックルウォークであると
         考えることはできる。

 だけどもそうだろうか? 実はチンパンジーやゴリラが派生的なだけかもしれない。

 ∧∧
( ‥)実はそんな派生的な特徴を持たない、特殊化していない
    ご先祖様からそれぞれナックルウォークや直立二足歩行が
    進化したのかもしれない。

     (‥ )ダーウィンが言ったことを思い出せー。
         異なる外見をした2品種のハトがいる。
         ではこの2品種の共通祖先の姿は
          2つの品種のごちゃまぜだろうか?

 否。2つの違う品種の共通祖先はカワラバト。2つのごちゃまぜではない。

 ∧∧
( ‥)ブルドックとダックスフントの共通祖先は
    (ブルドック+ダックスフント)÷2であるかというと

     (‥ )そうではなくて、もっと普通の姿をした
         ありきたりなイヌだよな。

 同様に、人間の祖先は(チンパンジー+人間)÷2であるかというとおそらくそうではない。人の祖先は人間とチンパンジーのあいのこだという考えは、進化とintermediateを順序であると勘違いし、さらに1と3の間は何? それは2!!と推論した誤解。

 ∧∧
( ‥)分岐(半順序)で考えても
    ナックルウォークが祖先形質に見えるけども・・・

     (‥ )では、化石という新たなデータを
         くわえた時、その最初の推論は生き残れるか?

 どうもそうではない。少なくともアウストラロピテクスはもう直立二足歩行していた。そういうことはすでに分かっていたけども。

 ∧∧
(‥ )アウストラロピテクスよりも時代的にさらに古く、
 □-  持っている形質もさらに原始的なアルディピテクスを
     見ても・・・。

     (‥ )やはりそれは(チンパンジー+人間)÷2でもないし、
         (ナックルウォーク+直立二足歩行)÷2でもない。

 いや、確かに腰の骨の形、犬歯の大きさ、歯のエナメル質の厚さ、足の親指のあり方には原始的なところがあって、そういう意味では(チンパンジー+人間)÷2かもしれないけども。

 ∧∧
( ‥)でも、アルディピテクスの見た目はチンパンジーと
  -□ あなたたちのハーフというわけではありませんね。

     (‥ )ダーウィンが言うように、2つの品種の共通祖先、
         あるいはそこから派生したばかりの片方の祖先は
          2つの品種のごちゃまぜじゃないんだよな。

 進化は順番だから1と3の中間は(1+3)÷2で考えればいいんだぴょん、というのは進化とintermediateに関するありがちな誤解

*これは種の起源を読んで、「なーんだ、中間種の問題解けて無いじゃん」としたり顔で言う人がしばしば、というかほとんどの場合、というか例外なく陥っている誤解でもある

 ∧∧
( ‥)人間の祖先の歩行形式がナックルウォークと直立二足歩行の
    中間だというまだしもありうる推論も

     (‥ )アルディピテクスはそうではない。最低限、人間の進化に
         おいてそういう”段階”は実際には観測されていない、
         そういうことだね。

 そういう意味においては We have seen the ancestor, and it is not a chimpanzee であるのは確か。


 アルジャジーラがしたという報道は

     (‥ )まあ、最低限ありがちな誤解だよな。
 ∧∧
( ‥)ですね

 宗教世界だからそういう誤報を招くのだ、と意地悪く言う人もいるかもしれないが、いやしかし、日本にだって中間種が見つかってないじゃん、しかも「種の起源」を読んだ上で”書評”にそんなことを書いてしまう、人がいるわけで、

 ∧∧
( ‥)あちら様のことを宗教のせい、とか言えないかも
    知れません。

     (‥ )そういう書評を書いた人と同じ能力者が記者であるなら
         宗教だろうが、なんだろうが起きうる誤解だろうしね。

 *書評ってのは通常の人よりも何かいいたくて、なおかつ他人よりも頭いいと思っている(思われている)人がする行為じゃないの? と考えた場合、先のような書評の存在と記事の存在は、実は”頭がいい”とされる人間の所行かもしれず、それはある意味では失望的。

 そして今日もきっと「進化論では中間種の問題が未解決!!」と得意げに言う人々がどこかにいる。

 ∧∧
( ‥)でもそれは、

     (‥ )自分の空想した中間種がいないと
         言ってる、それだけってことだね

 ”オレの考えた中間種”って言えばいいの? あるいはオラ中間種というか。

 ∧∧
( ‥)チンパンジーと人間のハーフがいないよー

     (‥ )そんなものは最初っからいねー。

 
 ありもしないものを思いついて、ないない間違っている。そんな主張はないだろう。だが人は時にそういうことを平気でいうし、それをするのは自分は頭がいいと思っている人間かもしれぬ。


 

書評は自分の脳の出来を開示する、恐ろしや

 
 種の起源を読む。そしてこういう書評を書く人は多い。

:中間種の問題はクリアーできていない
:地層記録が不完全って言い訳がましくない?
:獲得形質の方がいい
:自然が主体になっただけで、創造論と同じでは?

 ∧∧
( ‥)ありがちですね

     (‥ )ありがち、というかうじゃうじゃいるけどな。

 ”中間種が見つかっていないという解釈”が抱えている問題は先にも書いた通り。

 中間種とは半順序のintermediateであること(つまるところ中間種を問題視する人は中間種を理解も推論も出来ていない)

 中間種と進化理論は、断片的なデータから連続した過程を推論することなのであって、それを否定するのは致命的な間違いであること(中間種の問題がクリアーできていないと主張するその人自身の連続性が保証できなくなる)。

 ∧∧
( ‥)化石記録の不完全性は身近な地層を見れば
  -□ 分かることですしね。

     (‥ )三浦半島へいけば深海の堆積物の上に火山灰からできた
         赤土が積もっているしな。

 河川堆積物の上に赤土、浅い海の堆積物の上に赤土。地層の不整合なんてあっちこっちで見ることができる。よもやと思うが、不整合って言葉すら知らずに「化石記録の不完全性は詭弁」とか思っているんじゃあるまいな?

 獲得形質に関していっても

 ∧∧
( ‥)僕らネコの品種はあれですかね、努力したから
    色々な形質を獲得したってことですか?

     (‥ )長毛種は長い毛を努力や経験で獲得したってか?

 ∧∧
( ‥)寒いところにいて毛がのびたとか、そういう理屈?
    じゃあ、暑い日本にいる長毛種はどうして毛が短く
    獲得できないのですかね?

     (‥ )スコティッシュフォールドの折れた耳は
         どう経験するんだろうねえ?
         マンチカンの短い足は歩かなかったせいかね?

 いや、違うよね?

 あるいあれだ、ハツカダイコンの品種は、肥料かなんかのせいで丸くなったり、細長く伸びたりして、それが固定されたのかね?(ハツカダイコンは品種によって長かったり丸かったりする)

 ∧∧
( ‥)ハツカダイコンの赤や紫、黄色は
    何を経験したんですか?

     ( ‥)獲得形質って簡単に言うけどさあ。
         あれを平気で言う人たちって
         世界をどう見ているんだろうな?

 身近でも色々な形質を見ることができる。あれらはいかなる経験から獲得した形質なのか? パグやミニチュアダックスフントを見て考えたことはないか? 何をどう経験するとあんな形質が獲得できるというのかね?

 ∧∧
( ‥)自然が主体になっているだけで、宗教だ
    というのもねえ

     (‥ )観測できる事実だけから組み上げるのか、あるいは
         神でもインテリジェンスでも宇宙人でも不思議な法則でも
         そういう仮想存在を組み込んで説明するのか。

 その違いを無視して、神を自然に置き換えただけだというのなら

 ∧∧
( ‥)因果関係を組み込んだものが
    すべて神様になっちゃいますよね

     (‥ )神様理論を即物的な事実だけから組み上げる、そういう点では
         神を自然に置き換えた、という理解自体はたぶん正しいの
         だよね。

 しかし、だから神様理論も進化理論もどっちも同じ宗教ではないか、と言ったら

 ∧∧
( ‥)天気予報も宗教になります。

     (‥ )天候という現象を、観測できる事実だけで
         置き換えている。でも因果関係を組み込んだ
         理論であるからな。

 思うに、書評というのは恐ろしい。あれは得意げに他人を論評しているようでいて、自分の脳の出来を広く人々に開示していることに他ならない。

 ∧∧
( ‥)怖いですよねえ。

     (‥ )クジャクのオスが尾羽を広げて誇示するのだけど、
         模様がひん曲がっているようなもんでな。

 それを見て、わー、おっしゃる通りですよねえ、すごいですねー、と言ってくれる人もいるけども

 ∧∧
(‥ )うわっ!! ださっ!! ゆがんでる。
    何があった、どうした!! 寄生虫か??
    栄養不足か?? なんじゃあこりゃあ

     (‥ )という評価もあるわけでさ。

 自分の脳の出来を開示するが書評であれば、相手の脳の出来を評価することで自分の脳の出来を開示するのもまた必然。

 ∧∧
( ‥)怖い世界ですよねえ・・・

     (‥ )怖いよねえ。

 というわけで、書評をする時は

 「作者はこのように考えているらしい。この仮説Aに基づいて読み進めたところ、この仮説Aを支持する記述が以下のように見つかった。ゆえに仮説Aは妥当であると考え、ここに提示します」

 ∧∧
( ‥)ずいぶんと素朴な確からしさ表示ですが・・・

     ( ‥)でも現状はこれが精一杯だと思うよ
       -□

 やらないよりはましかと思います。





 
 *ちなみにクジャクの尾羽は正確には尾羽ではないのだけども、この呼称は分かりやすいものとして使用。

 ∧∧
( ‥)性淘汰の典型的な事例として使用

     ( ‥)クジャクの尾羽には難しい話があるのだけどもさ
       -□

 

2010年7月2日金曜日

自殺なんて馬鹿げてると言って首を吊る

 
 
 自然選択によって滅びてしまった中間種というのがほとんど発見されていないのはどうしてなのか

 ∧∧
(‥ )とっ、岩波版「種の起源」を読んでblogで書評している
\-   人が検索でひっかかってきました。

     (‥ )ああ、駄目だねえ。それは読んだとは言わないなあ。

 ダーウィンは、順序の中間じゃないよ、半順序の中間だよ、そう言ってるじゃんよ。ちゃんと読んだかい?

 ∧∧
( ‥)実際、今ではとんでもない変種が見つかって、、、、
\-   ばかでかい角をもつトナカイとか、、という懐疑的な意見を
     このblog主の方は・・・・。

     (‥ )ああ、性淘汰の話だよねえ、それも書いているよねえ。
         ちゃんと読んでないねえ。

 あるいはこう? アブストラクトを読んで分かった気になっちゃいかんよね。

 ∧∧
( ‥)種の起源ってアブストラクトですからね。
    *アブストラクト:論文の要約のこと。

     ( ‥)だからさあ、「種の起源」を読む時、地獄なんだよなあ。
       -□ 「人間の進化と性淘汰」とか
          「家畜栽培植物の変異」とか読まないと
          意味が分からない箇所が幾つもある。

 それにダーウィンという人は、何か恐ろしいことを言っているように思えてならない時がある(ちなみに社会ダーウィニズムとかの話じゃないですよ、一応言っておきますけども)。

 ∧∧
( ‥)あなたもよく分かっていないですからね

     (‥ )そうねえ、分からないねえ。big bookも
         これからだしねえ。

 うん、でも先の書評は、それはさあ、やっぱり読んだとは言わないよねえ。

 あるいはこう言えばいい?

 充分とは言えない立場から見ても充分にはほど遠いと思う。

 ∧∧
( ‥)中間種が見つからないではないか!!
   というのはありがちな意見ですけどね。

     (‥ )でもそういう人たちも、自分の記憶も記録も写真も動画も、
         それらすべてが断片的なくせに、自分は
         連続だと確信するんだよなあ。

 自分はいいが進化理論はだめだ。ダブルスタンダードだよね、単純に。

 中間種がないじゃん。そうだねえ、あなたの人生のギャップが絶対に埋まらないように埋まるわけがないよねえ。それでも断片的なデータから何かを推論するのが人間じゃないの?

 ∧∧
( ‥)というか、自分の実在も断片的なデータから得た推論でしょ?

     (‥ )中間種がないではないか!!という人はさ。

 自殺なんて馬鹿げてると言いながら、首吊り自殺してる。

 ∧∧
( ‥)まあ、なんと言いますか。

     ( ‥)見飽きたね。

 いつもいつも同じだねえ。見飽きちゃったよねえ。誰かもっと楽しい芸を見せてくれないかね?

 自分自身が単なる推論だろ? ってわざわざそこまで指摘しなければいかんか? なぜに? 自分は連続してると無邪気に実感するくせに、連続していないから歴史は信じられないという。なぜに?

 それにそもそも自分が実在するって楽天的に言うのはいいけども、、、

 ∧∧
( ‥)自分が時間の中で連続した同一のものであることを
    証明せよ。

     (‥ )無理。

 やれるという人はやってみよう。

 

老人と確信

 
 疑似科学であろうが、オレ様理論だろうが、

 
    (‥ )行き着く先は同じなんだよな
 ∧∧
( ‥)ああ、まあねえ

 自説の防衛に徹して、それ以上、ただの一歩も前に進めない。

 こんな話。ある博物館にご年配の人がやってきた。そのじいさんはこう言った。この展示物は化石ではなくて現生動物なのではないでしょうか? 係の人は言いました「おじいさん、これは復元された模型で、元は化石なんですよ」

 ∧∧
( ‥)でも、おじいさんは引き下がりませんでした。

    (‥ )おじいさんはいいました。
       「でも大きさが違うだけで形がまるで同じです!!」

 聞いただけだが、なんでもそんな話。

 おじいさんは子供の時、その博物館でまったく同じことを言って、まったく同じ返しを係の人にされたらしい。当人によると「えらい人がいっているんですからお前のような素人が口だすな」みたいなことを言われたそうなのだが。

 ∧∧
( ‥)まあ、本人の自己申告ではそうであるということですね。

    ( ‥)もはや確認のしようはないだろうな。
        じいさんが子供だったというのなら、言ったと言う
        その人はもうご存命ではあるまい。

 じいさんの気持ちも分からんでもない。あの展示は復元模型はあるものの、化石がない。おまけに復元模型は現生種をそのまんま大きくしたような模型だったし(そういう点だけでは確かに配慮がちょっと足りないのかもしれない、もっとも50年は前のものなんだけど)。

 ∧∧
( ‥)でも、おじいさんにも出来ることが
    あったはずなんですよね。

    (‥ )本を読め、調べろ。それから聞け。

 翅の脈をみれば一目瞭然、明らかに現生種ではない。じいさん、半世紀以上の間、何をしていたんだい?

 ∧∧
( ‥)素人にそこまで求めるのは酷だ、とも
    言えますけどね。

    (‥ )酷だろうがなんだろうが、
        それは本人が中途半端なのがいかんのさ。

 素人だっていうのなら「おかしいなー、なんでかなー」と言っていればいい。調べるのならちゃんと調べればいい。あの古生物はちょっとした本なら必ず載っている(私も描きましたよ)。子供だって知っている。図書館にいけば、うまくすれば化石の写真も見つけられる。現生グループは図鑑になっている。系統的な評価はないにしても、分類的な形質の評価も図書館で見つけられる。比べれば最低限こうは分かる。

 これは現生種ではない。

 だけども、そのじいさんは以上のどちらでもないことをした。


    (‥ )半世紀の間、何をしていたのかね?
 ∧∧
( ‥)まあねえ、調べてないのに、なんで
    オレが正しい、子供時代に不当な扱いを受けた!! と訴えることが
     できようかと、そういうことですね。

 思いつきと思い込みで半世紀以上。長いがただの一歩も進んでいない。

 ∧∧
( ‥)どのオレ様理論もそこへ至るのだと。

    (‥ )最初に至った答えからただの一歩も出られない
        そういう運命だってことだろうな。

 もしもオレ様理論屋さんの心理や解答探索の手続きが、

:最初に思いついた仮説に拘泥する
:最初に思いついた仮説でデータを説明するだけで満足する
:データとの整合性の度合いを計る方法論を持たない

であるのならば

 ∧∧
( ‥)最初の手持ちのデータから導いた仮説に満足して
    その仮説で説明できた、という程度でさらに満足し、
    整合性を計れないから、整合した、で十分であると
    確信すると。

    (‥ )前にも言ったけども、仮に彼らがそう動作しているとすると、
        少ないデータでそうそうに満足して検証しないし、
        自説は反証されなくなるんだよな。

 オレ様理論屋さんや疑似科学信奉者はなぜ本や論文を読まないのか? というのは第三者から見れば当然の疑問であるけども、たぶん、彼らご本人達にとってはそういう”正論”は理不尽極まりない要求でもあるんだろう。

 ∧∧
( ‥)まあねえ、もし以上のように考えているのなら
    すでに真理をつかんでいるのだから、
     より多く、さらに読め、と言われるのは
     理不尽でしょうね。

    (‥ )すでに分かっている(と思い込んでいる)ことを
        さらに理解しろ、説明できないことがあれば
        理論を破壊することもいとわずに、もっとデータを集めろ
        そんな要求は彼らには理不尽の極み。


 ∧∧
( ‥)まあ、以上の解釈自体が検証されていない
    あなたの仮説なんですが。

    (‥ )まあねえ、心理学の本も読み進めていないからなあ。

 とはいえ、世の中には満足した上でまったく調べなくなる人たちがいること、このこと自体はまぎれもない事実。

 ∧∧
( ‥)さっきのおじいさんとか。

    ( ‥)半世紀の間、ぜんぜん調べなかったというのは
        驚きだよな。

 まあ、確信していたのだから調べる必要がなかったのだ、そう言われればそうではあるんだろう。
 
 だけども、その長い長い時間、持ち続けた思いと怠惰に、では一体どんな意味がある?

 そしてどのオレ様もそこへ至るのだとしたら、さてあなたならどうする?
 

2010年7月1日木曜日

やじがとんでくるのはそういう場所だから

 
 世の中には色々な疑似科学やオレ様理論がある。

 ∧∧
( ‥)それらをどう定義します? あるいはどう識別します?
    あるいはHow to 認識?

     (‥ )そうねえ、それらの理論や仮説、新説はいずれも
         妥当性が低い、ということもさることながら
         妥当性が低いにも関わらず、「こんなにすごい!!」
         という具合に自己評価が過大にすぎるって感じかなあ。
 
 被害が出るという点だけに注目すると、科学の方が圧倒的に暴力的になりうるのだとも言える。

 ∧∧
( ‥)そりゃあね、現実を現実的に操作できる仮説を追求するわけ
    ですからね。

     (‥ )もちろん、次のようには言える。

 人を殺すには人体の解剖学的な知識や経験的な知識など現実的な操作が必要であるが、だからゆえに、現実的な操作は悪であり、抑制されるべきだ、という意見を申し述べるのは、、、

 ∧∧
( ‥)たわ言ですね

    (‥ )まあねえ、本の読み過ぎで地に足ついてないよな。

 さいわいなるかな、世の中の大部分の人間はまとも(と言われる状態)なので、例えばの話、現在の医療を全否定し、ホメオパシーに取り替えましょうとかいうことにはならない。そういう意味ではホメオパシーによる損害は、結果的には軽微なんだとも言える。世間の大部分の人間にとってホメオパシーで人が死んでも、それは無視して良いレベル。

 ∧∧
( ‥)ひどい言い様です。

    (‥ )現実世界の振る舞いってのはそんなもんさね。
        西部戦線異常なしって言うだろ?

 損害は”無視”できるレベル。当然、大部分のオレ様理論は無害。あってもなくてもどうでもいい代物。

 では、それでもなお、疑似科学やオレ様理論はなぜ嫌われるのかと言えば。

 ∧∧
( ‥)平たく言えば嘘だからでしょ?

    (‥ )既存の医療や仮説や理論を越える/既存では不可能な
        問題解決をはかれる。そういう謳い文句であるのに、
        中身がその謳い文句にそぐわない。

 ようするに嘘、おおげさ、まぎらわしい。つまるところ虚偽の情報発信。

 ∧∧
( ‥)あなたたちお猿さんは嘘を嫌いますからね。

    (‥ )嘘つきは人の命も奪いかねないからな、
        たとえ人的損害は軽微でも、不利益を
        導くというだけで嫌われて当然なんだ。

 人的損害が軽微ならば許されると思っちゃいけない。嘘は罪だ。

 だから叩かれる。

 オレ様、草野球ではホームラン王だったから、いますぐお前らの試合に出させろ、と野球スタジアムでごねていたら周囲の観客から罵詈雑言とやじの嵐。

 ∧∧
( ‥)嘘、大げさ、まぎらわしい、ですね。

     ( ‥)みんなもう知っているんだよ。プロとアマチュアを比較する
         方法があること、その差は圧倒的に歴然としていること、
          比較する方法があるがゆえに、テストも受けずに
          本番やらせろってやつに白い眼を向ける。

 ∧∧
( ‥)プロでも口だけでかくて空振りばっかだったら
     えらいやじが飛びますよね。

     (‥ )科学のやじってお上品だけどね。
         それでもやじは飛ぶよなあ。

 ここが間違っている、ここがおかしい、お前、本を読んでないだろ? 論文を読みたくないって何それ、食べられるの?

 ∧∧
( ‥)言われた側は怒るんですけどね。

     (‥ )そりゃあ怒るだろうけども、
         言われること自体は自業自得だな。

 どっかの連中のように進化理論を知らないのに鳥の進化を論じたり、明らかに本を読んでいないままクレーター形成と火山の噴火を安易に関連づけたり、あるいはどこぞの人々のように分かってさえいないのにダーウィニズムを批判してみたり、ぽっとした思いつきで温暖化なんて嘘だと言ってみたり。

 いやなあ、おい、みんな落ち着きたまえよ。素人がぽっと考えるアイデアなんてとーっくの昔に誰かが思いついて考えて、検討したあげくに捨てたか、あるいは駄目になったかしたと思わないか? お前さんのアイデア、それで1万人目ぐらいだったりするんじゃないか? あんたはご自分のアイデアをそれはそれはご大層に思っているけども、そんなもの何度も出てきて捨てられたガラクタじゃないのか? というか実際にあんたのそれは前に見たことも、捨て去られるところも見たんだが? どうよ?

 ∧∧
( ‥)そういうやじを相手がどう受け止めるか。

     (‥ )尻尾まいて草野球のグランドに逃げちまうのか
         一からやりなおすのか。

 科学はプロが真剣勝負している場所なんで、たとえプロであっても出来が悪い奴には容赦がない。そんなところに素人がのこのこ出て行っても、観客から帰れ帰れとブーイングの嵐。

 やじらないでよ!!と泣くくらいなら、最初から観客席にいればよかったじゃないよ。草野球のグランドから出なければ良かったではないか。なんでひょこひょこマウンドに出てきたのか? 

 よもや自分がプロ級だと思ったのではあるまいな? あるいはそれともお遊戯みたいな技を見せられても「わー、えらいね、すごいね」と観客がお母さんみたいに接してくれると思ったのかね?

 ∧∧
( ‥)残念ながらこの世界は・・・

      (‥ )そんなお子様向けの楽しい世界じゃないんだよね。

 

 
 

2010年6月30日水曜日

売れるテキスト

 
 
 ∧∧
(‥ )コスプレするなら何がいいですか?
\-
     ( ‥)シェイプス、テクノライズの
       -□

 ∧∧
( ‥)・・・何か変だよ
\-
      (‥ )変じゃねー

 売れる本、売れる本

 ∧∧
( ‥)皆の望みをかなえよ、さすれば売れるであろう

      (‥ )これを読むと適応度がみるみる上がる。

 ∧∧
( ‥)・・・ああ、そういう詐欺ね

      (‥ )マイナスイオン、ホメオパシー
          純粋天然ミネラル無限希釈の奇跡で
          出発進行

 まじめな話をすると、ようするに繁殖の成功度が上がると思われる(思わせる)もの、あるいはその有り様を描いたフィクションを作ればよい。

 ∧∧
(‥ )何の取り柄もない主人公がバトルで勝負で
 □-  もてもてです

      (‥ )努力という投資が0でもハーレム、うはうは
          ベネフィット最大。適応度、絶頂に上昇中。

 ∧∧
( ‥)・・・生物としても人としても間違ってはいませんね
 □-

      (‥ )真面目なテキストを書くやつは、頭が
          おっかしーーーー!!

 
 真面目にやっていると売れないんだよ、、、というのはそれは当たり前。誰も真面目な人生なんか送っていないじゃないですか。

 

月も見る

 
 選挙がやってきた。

 ∧∧
( ‥)あなたの投票の基準は”自分が馬鹿だと分かっている
    馬鹿で信念のない人間”でしたね。

     ( ‥)・・・・・

 選挙がやってきたので、張り出された候補者の顔をのぞく


     (‥ )誰が一番馬鹿なのか分からん・・・・。
       - なんかみんなやる気ありそうな顔で写ってる。
 ∧∧
( ‥)まあ、、、それはそうでしょう

 
 政治家に知能は必要ない。彼らは書類を見ることはできるが読む能力はない。推論するに、文字が読めないにかなり近似。

 ∧∧
( ‥)えらいアバウトなくくりですが、
    まあ、あなたに言わせれば文字を読む能力があるのは
     官僚であると。

      ( ‥)すぐれた/できる人間をそろえたぐらいで
          世の中が劇的に良くなるわけはないけどね。

 結果が分かっていてもイラク戦争への突入に至って行く時、アメリカの官僚はどう感じていたんだか。

 ∧∧
( ‥)破壊的な結果へ至る過程を止められない。

      (‥ )決定論的な未来がやってくる。

 クルド人とはどう定義されるカテゴリーだと思う? シーア派の方が多いとはどういう意味を持つと思う? そのデータから導き出される、”来ると分かっている事態”を阻止もできずにただ見守るだけしかないとはどんな気分かね?
 
 ∧∧
( ‥)でも、できる人間をそろえることは、そろえないことより
    望ましいでしょう。

      (‥ )最低限、あれだ。馬鹿息子の政治家がやることを
          阻止できなくても、分からずに阻止できないのと
          分かって阻止できないのとではえらい違いだろうしね。

 ∧∧
(‥ )官僚の意思決定はどう決定されるのでしょうね?
\-

      (‥ )おかしな人も時々混ざっているし、
          平均的に勘違いやミスもするけども
           やれることはやれるということで近似?
 

 ∧∧
( ‥)政治家の意思決定とは?

      (‥ )事業仕分けから推論するに、
          最低限こうだな、

 書類を読めない作れない政治家がする行動と決定とは、”意思決定”とは言わない。

      (‥ )そんなものは意思決定ではない。
          書類の要望はしたかもしれないが、
          それは意思と知能をもった生物の決定と
           呼ぶに値しない。
 ∧∧
(‥ )月探査に関する日本の予算と
\-  官僚の皆様方の意思決定はどう評価するべきなんでしょう?


      (‥ )内容を本当に詳しく調べないと
          論評できないなあ。
 ∧∧
( ‥)リモートセンシング?
\- 

 
 官僚の動態をしばしばマスコミは、あるいはマスコミ以外の人々も”癒着と不正と汚職と公共事業”で説明するけども、その理論は果たして検証されているんだろうか?

 ∧∧
( ‥)まあ、時に逮捕者が出るからそういう仮説で
    説明されるべき事例はあるんでしょうね。

      (‥ )それを言ったら人間は全員、犯罪者になっちまうけどね。
 
 それが本質なのだ、という考えも解釈も、それは非現実的だと思う。


          

その体系化は何?

 
 この生き物はこれこれの特徴を持つことからA種です

 ∧∧
( ‥)A種であると同定されました
    認識完了

      (‥ )所属するべき最小単位に所属決定

 ∧∧
( ‥)最小単位・・・・

      (‥ )おおむね、個体以上の意味で。

 個体以上=種?

 ∧∧
( ‥)サッカーチームAは個体以上の最小単位ですか?

      (‥ )人間ってすごいよな。サッカーチームAが
          類でも種でもないと、おそらくは共通認識できる。

 認識が共通される。

 ∧∧
( ‥)共通認識・・・・・

      (‥ )神経の構造が共通。およそそういうこと?

 取りあえず、これはあまり深くは追求しない。

 最小単位だ、種だ。

 仮にこれが本当にただ認識の話でしかないとしても

 ∧∧
( ‥)科学するには、まず認識しないといけません

      (‥ )ということだよね。

 ならばそれは必要なのだろう。

 ∧∧
( ‥)同定は必要です。

      (‥ )同定はぜひとも必要だ。

 その能力も経験も必要だ。誰もそれを否定しない。

 はて? では科だの目だのは何のためにある?

 ∧∧
( ‥)認識した最小単位の整理整頓のため、
    じゃないですか?

      (‥ )認識の最小単位をファイルするためのテクニック?

 おや? すると同定と分類体系は違う?

 ∧∧
( ‥)そう?

      (‥ )そうかもしれないし、そうでないかもしれない。
          でも、そうでないっぽいよね。激しく。
          あるいはこう言えばいい? 距離がある。

 種A、B、Cがあるとする。外群Xと比較した時、派生的な形質1はA+Bを支持するが、形質2はA+Cを支持する。そして形質3はB+Cを支持する。

 ∧∧
( ‥)順列組み合わせ状態

      (‥ )最節約法/分岐学では、ABCの系統関係を
          解くことができない。

 体系化できない。

 それに対し、こう言ってみる。

 分類学は形質1と2を持つことから種Aを定義でき、形質1、3を持つことからBを、以下Cを定義できる。分類学の優位は明らかである。

 ∧∧
( ‥)それは同定の話では?

      (‥ )体系化の話ではないね。

 だから以上はこういうのがより正確? 

 順列組み合わせ状態にある形質の分布は、区別はできるが系統を復元できるデータを含んでいない。

 

 次にこう言ってみる。

 以上の状態で最節約法/分岐学は体系化できない。しかるに分類学者Ω氏は形質1に着目することでA+BをAB科とした。このような状態でも体系化できる分類学の優位は明らかである。


 ∧∧
( ‥)形質2でも3でもなく、形質1がΩ氏の体系化で使われた
    その理由を述べよ。

      (‥ )さあ?

 

2010年6月29日火曜日

分類

 
 
 分類学は自然科学ではない。

 ∧∧
( ‥)あれはいわば認識論であると。

     (‥ )まあ、否定はできんよな。

 分類学は自然科学の基礎である

 ∧∧
( ‥)言い換えれば、認識したものに基づいて科学してる?

     (‥ )当たり前の話であるね。


 分類階級は実在する

 ∧∧
( ‥)認識に必要なものは実在する?

     (‥ )それはあからさまに間違いだろう。

 認識したもの、分類したもの、それの枠組みがすべからく実在するとは限らない。

 ∧∧
( ‥)実在とは何か? というのが問題かと思いますけどね。

     (‥ )こう言い換えればいい?

 何かを検証する過程において、最初に認識したグループ分け、あるいはグループ分けの手法そのものが有効であるとは限らない。

 ∧∧
( ‥)まあ、そりゃあそうでしょう。

     (‥ )認識したもの、分類したもの、区分けの仕方が
         検証の過程で壊れてしまう、放棄される場合がある。


 分類学は自然科学である

 ∧∧
( ‥)例えばある分類体系は反証可能である、とかですかね?
    ポッパさんの言い様ですが。

     (‥ )ポパーさんね。
         しかしどうだろうね? 反証するには
         何らかの比較基準なり、あるいは、いわば計測器が
          必要だろう?



 分類学はパラメーターを持たない

     ( ‥)強烈な言葉だ・・・・
 ∧∧
( ‥)比較手段がないのに科学とはこれいかに?



 分類学は自然科学に必要だ

 ∧∧
( ‥)認識は科学する時に必要だ

     (‥ )そりゃそうだ。



 書類作業は自然科学に必要だ

 ∧∧
( ‥)科学に事務作業は欠かせません。

     (‥ )当たり前であるね。



 自然科学に必要でかつ基礎的なものは科学である

 ∧∧
( ‥)腹がへっては研究ができぬ。

     ( ‥)食事は自然科学だったのか・・・・


 
 必要であるならそれは実在だ

 ∧∧
( ‥)天体の運行を説明するために必要ですから
    天球は実在します。

     (‥ )天球に宇宙船がぶつかっちゃうね。大変だね。
         ぱーん、だね。

 
 分類は外部形態に基づくべき

 ∧∧
( ‥)べき?

     (‥ )主張があいまいだと思います。



 外部形態に基づいた便宜的な分類は非常に便利である

 ∧∧
( ‥)便利ですね

     (‥ )とても有効。アンモナイトで地層と時代を切る。


 
 外部と言わず、内部と言わず、大きさに関係なく、形質が好きだ
 
     (‥ )好きだ!!
 ∧∧
( ‥)あんたの好みやがな

 

 実在するとか言うから波風が立つと思う

 ∧∧
( ‥)思ってますね?

     (‥ )はい

 

 

2010年6月28日月曜日

その技を見よ

 
 夜明け間際。こんな夜更けなのにホトトギスが鳴いている。

 というか彼らは昼間でも夜でも鳴く。あっちこっちで鳴く。公園の丘の上にいたら、公園の端から端までキョキョキョ、キョキョキョと鳴いて飛んでいった。いかにも体力を消耗しそうな行為だけども、あの行動に一体どんなメリットがあるんだろうか?

 さて

     ( ‥)ふと検索をかけたら月の進化の話が
       -□ ひっかかってきたよ。
 ∧∧
( ‥)どうですか?

 月は固い。地球と違って水がないので固い。ドライと表現されていたけどもさもありなん。

 ∧∧
( ‥)地球は水のおかげで柔らかくなってますから

     (‥ )地球が死なずに火山活動が続いてくれるのも
      □-  ひとつは水のおかげだよな。

 さもなきゃ全球凍結以来、地球は今でもかちんかちんに凍っていたかもしれぬ。


 でっ

     (‥ )月の海の溶岩、あれを説明する”再加熱”の
      □-  アイデアと文献が分かった。
 ∧∧
( ‥)ほほー

 つまりそれは、

:月が固いこと(この場合は内部があまり高温でなく、そればかりか、むしろ急冷したことを示す)
:しかし玄武岩マグマが大量に生成する(何らかの形で岩石が融解した状態であらねばならない)

という、素人が聞くに「なんすか? その無茶ぶり??」を満足させうる/あるいはそれを満足させるために提案されたアイデア。

ようするに冷却と同時に再加熱による融解、この2つを可能ならしめるアイデアらしい。

 ∧∧
(‥ )ふーむ、概要を聞くになんかすごく冴えたアイデアに
\-   聞こえますね。

     (‥ )放射性物質の再分配。素人はなーんだとか
         言いそうだけども、物質を移動させるのって
          めちゃくちゃ大変だからな。

 何かを移動させるには浮力を与えたり、あるいは密度を上昇させなくてはいけない。それも当然ながら重力の視点で見た場合にものすごく不均衡になるような状況を作る必要がある。しかしそんな状況を作るにはとんでもないエネルギーが必要だし、与えられた条件で本当にそんなことが起きるのかきちんと論証しなければいけない。例えば化学的な条件はそれを許すだろうか?

 それを必然で理路整然と示してみせたというのは面白い。もちろん解決しなきゃいけない問題は幾つもあるだろうけど、それ自体はどんな科学理論もしょって立つことだ。

     (‥ )素人はさ、こう動けばいんだよーとか
         こんなすっごいイベント起きれば動くよーとか
          しばしば安直に言うけどさあ、
 ∧∧
( ‥)エネルギーの大きさもさることながら、動力が働く
    具体的なメカニズムを説明しないといけませんからね。

 そうね、こういう技が見れるから科学は楽しいのだとも言える。逆にいうとオレ様理論にげんなりするのは彼らの技に、冴えがまるっきりないせいなんだろう。

     (‥ )へたくそで素人丸出しの痛いプレーなんか見せられても
         こっちは嬉しくもなんともないからな。
 ∧∧
( ‥)金返せと物を投げつけると。


 はは、だけどもプロの技を見るのは素敵だ、大好きだ。
     

     ( ‥)そのうち、ちゃんと論文で確認しよう。
       -/
 ∧∧
( ‥)まあ、ともあれ、本日の打ち合わせのために
    仕事をしてください。

 

2010年6月27日日曜日

やはりそれはいつも見ている謎

 
 月、いつも見ているもの。

 月、そのウサギさんマークははるか太古、月の歴史の初期に形成されたクレーターに、流出した玄武岩がたまったもの

 月の火山活動と玄武岩の流出はまだよく理解できず→*

 ともあれ、
 
 ∧∧
( ‥)地球で現在残っているような規模のクレーターと
    隕石衝突で火山活動の誘発は、現在の地球上では、、、

     (‥ )やっぱり怪しいねえ。
      □-

 というかそもそも証拠なんてあるのかね?

 というか、隕石衝突で火山噴火どっかーんなんていう仮説はたいがいの場合、根拠が「タイミングがなんかあってるように見える事例があるぴょん」とかそんなだし。

 だけども月でははるか30億年以上も前に玄武岩がさかんに噴き出して”海”を作った。クレーター形成と因果関係があるかどうかはよく分からんけども、クレーターの内部に玄武岩がたまっているし、高地からどぼどぼ玄武岩が流れた形跡もない(ただし単純な因果関係でないことも明らか→*)。

 ∧∧
( ‥)当時は地殻が比較的薄くて、さらに中が融けていて
    ばりんと地殻ごとはぎとれば融けた岩石が
    噴き出るのだとか?

     (‥ )いやそうなのかなー? と思っていたのだけど
      □-  そこがさ、次のことを考えるとどうも分からん。

 例えば、比較した場合、力学的に不安定な、とでも言えばいいのか・・・・、そういう地形はゆっくりと流れて元の状態に回帰してしまう。

 ∧∧
( ‥)アイソスタシーの話ですね。

     ( ‥)それをこう表現していいのかよく分からないが・・・
       -□

 手持ちの資料では、地球の地殻だマントルだのが持つ粘性で考えると大きなクレーターは地質学的にはごくごく短時間で、”流れる”ことによって消滅してしまう。

 ∧∧
( ‥)事実そうやって消えかかり始めたクレーターが月にある
    そういう話ですね。

     (‥ )でもきっちり残っているものもあるんだよな。
      □-  

 ようするに、初期のある時代や地域によっては地殻だのマントルだのの粘性が地球とどっこいどっこい(なのか?)であったところもあったのだが、つまるところ、それは後に解消されたっぽい。

 ∧∧
( ‥)つまり今の月は昔の月よりも、
    そして今の地球よりも固いと。

     (‥ )という理解でいいと思うのだけどもね・・・・
      □-

 はてなあ、どうも分からん。月の玄武岩の流出って何億年も続いたんだよね? 当初は柔らかい時期があったけども、月は後でこちんこちんになったとして、するとどういうこと? 内部のマントルはどうなっていたわけ?

 ∧∧
( ‥)地球よりもこちんこちんな地殻を打ち破って
    下のマントルを融解させるか、あるいは”まだ融けていた”
    状態、条件を示せ。それもクレーターが流れて消失しない
    ような状態を満足させつつ、、、ということですか?

    (‥ )あー? うー? そういうこと?
     □-  あるいは玄武岩で満たされるとクレーターの
        流れ具合も変わるってことなのかな?

 このあたりの論文はどれを見ればいいのだろうか? そしてそもそもこれってどんな状況? 月の海を作る玄武岩がわんさと長期間に渡って流出する原理を説明しつつ、クレーターが保存されている現状をシンプルかつ満足に説明せよってどんな理論?

 ∧∧
( ‥)まあ、それより今は仕事をしてください。

    ( ‥)はいはい。

 取りあえず、空に浮かぶ謎と不思議を知るのは先送りしてもいいだろう。

 ∧∧
( ‥)でもいつも見ている月が地質学の
    課題や教材になりうるとしたら
    面白いですね。

    (‥ )地球のことも知らなきゃだめだがね。

 まあ、幸いにもここは神奈川県だ。そのうち、色々見て回れば良いだろう。そういう点では恵まれている。

 

差を見て仕組みを知る

 
 ふと思い出した。昔こんなやつがいた。もっともらしく色々なことを、それも断言口調で言うのだが
 
     (‥ )間違っているんだよな・・・

 ∧∧
( ‥)あなたのメモリーによると、共通の友人(?)が彼を
  -□ 次のように評していますね「あいつは知ったかぶりの嘘つきだ」
 
 共通の友人といったら彼はいやがるかもしれない。彼はくだんの人物を嫌っていたから。

 ∧∧
( ‥)くだんの人は自信満々に色々なことを語っているんですね
  -□ ただ、しばしばそれが間違っていたり、
    事実と整合しないことがあるので、
    多くの人から避けられる傾向があったと。

     (‥ )知らないなら知らないと言えばいいし、分からないなら
         分からないと言えばいい。おかしいなと思ったら
          なぜだ? なぜなんだろうね? ただ単に
          そう言えばいい。

 くだんのその人間はそれができなかった。

 言い換えれば、それは知ってる、そのことなら分かっている、それはおかしいから間違いに違いない!! と言うと、どうやらおかしなことになるらしい。

 ∧∧
( ‥)奇妙と言えば奇妙ですね。
    おかしいから間違いに違いない、それは知っている、
    これがどうして危ういことになりうんでしょうね。

    (‥ )僕らは誰しも何もかも知っているわけではない
        単純にそういうことじゃないか?

 何もかも知っているわけではない。だとしたら

 それは知っているが、これは知らない。それは分かるが、ここから先はどうなるの? 理解できないのは、オレが何も知らないってことなんだろうなあ・・・・

 ∧∧
( ‥)というのが妥当だと。

    (‥ )まあそうだよな。

 反対に言えば、くだんのその人物がしばしば煙たがられたというのはある意味、非常に驚くべきことだとも言える。

 ∧∧
( ‥)なんで?

    (‥ )一般の人はそんなことしない、そんなことをする人を
        敬遠するってことだからさ。

 つまり人間の多くは、自分が知らないことがあることを知っている、分からないことを分からないとおよそ正直に言える、あれ? なんでこうなるんだろうと疑問に思っても、ははーん、オレ様が正しくてお前らが馬鹿なんですね? なんてことは考えない

    (‥ )ということだよね?
 ∧∧
( ‥)ああ、言われればそうですね。


 考えてみればそれは大変な能力ではなかろうか。

 それにしても今にして思えばくだんの彼は

    (‥ )オレ様理論屋さんと似ているのかもね。
 ∧∧
( ‥)まあ、そうかもしれませんね。

 例えば種の起源を読んでもいないのにダーウィン批判をする。現在進化理論を知らないのにオレ様独自の進化理論を考える。祖先復元の方法を知らないのに過去の推論をする。ニュートンがどうやって万有引力を導出したのかも知らないのに、それを論理的で完璧だと考える。固体のマントルをどう融かせばいいのか地質学者が考えていることも知らないで、隕石が落ちればマグマどろどろだと思う。地質図も読まないでクレーターの中央丘が火山だと思い込む。

 ∧∧
( ‥)知らない、分からないのに、知っている、分かったと
    言っているのだと。

    (‥ )最低限こうだよな。
        発言が事実と整合していない、一般的な教科書の内容と
        食い違っているということは、文献を読んでいないことは
        明らか。

 とはいえ、だからこそ興味深い。

 ∧∧
( ‥)なぜに?

    (‥ )一般の人の動作とも違う、研究者の動作とも違う。
        そして現時点での妥当な解とは異なる解答に
         飛びついている。

 これはおそらく、妥当な解を彼らが発見できないことを示している。たぶん、問題の解答探索がうまく機能していない。

 ∧∧
( ‥)それのどこが興味深いんですか?
    興味本位で彼らの心をのぞきたいわけじゃ
     ないんですよね?

    (‥ )中性子の内部構造を知るためにこんな実験をした
        人がいるそうな。

 高速度に加速した電子を水素と重水素に照射して電子の散乱する具合を観測した。

 ∧∧
( ‥)水素と重水素の違いは中性子の有無だから

    (‥ )電子の散乱の差は中性子の内部構造を
        反映しているものと考えることができる。

 ではこう?

 オレ様理論屋と一般人、研究者のふるまいの差を計れば人間の問題解決における内部構造の差を観測できる。

 ∧∧
( ‥)つまり推理に関する人間の心の構造を
    そこから観測できると。

    (‥ )明らかな差があるってことは
        構造を推論できることに他ならない。

 ようするに、オレ様理論屋さんというのは人類の問題解決能力とその構造を知る手がかりになりうる存在

 ∧∧
( ‥)だとあなたは考えると。

    ( ‥)とっ、推論してそういう研究がないかを
      -□  調べている。

  

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