自己紹介

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2013年9月15日日曜日

人は知性のみに生きるにあらず

 
 10歳では菓子に、20歳では恋人に、30歳では快楽に、40歳では野心に、50歳では貪欲に動かされる。
 
 ∧∧
(‥ )人はいつになったら
\‐   知性のみを追って
     進めるのか?
     という言葉がですね
 
  (‥ )...それって知性は
      知性のために存在する、
      知性は知性のために
      動作するべきである、
      知性ほどすばらしい
      ものはこの世界にない、
      そういう前提があっての
      見解だよねえ?
 
 
 最初の見解が正しくあるためには、この前提が正しくなければならない。
 

 ∧∧
( ‥)菓子を得るために頭を使い
    恋人を得るために頭を使い
    快楽を、地位を、貪欲を
    名誉を得るために頭脳を
    フル回転させる
 
  (‥ )頭を使うってそういう
      ことだし、
      そもそも、知性と称して
      己の頭脳を誇示する。
      この行為それ自体も、
      社会的な地位や立ち位置を
      計算した、
      打算的な行為だよな?
 
 つまり、
 
 人はいつになったら知性のみを追えるのか
 
 この問いは、そもそも前提が根本的に間違っているのではないか?
  
 ∧∧
( ‥)人は異性をくどくことで
    その無駄に巨大な頭脳を
    進化させてきた、
    そういう意見もありますね
 
  ( ‥)頭脳は知性と賢さの
    ‐□ ために必要だ、
      知性は生き残る上で必須だ
      仮にそうなら、
      人間だけが飛び抜けて
      大きな頭脳を持つことが
      説明できなくなるのだ
 
 人類の近縁種であるチンパンジーもここまで大きな脳は持っていないし、この地球で大繁栄している昆虫はこんな頭脳をそもそも持っていない。
 
 チンパンジーはなんで賢くなろうとしないの?
 
 それは質問が根本から間違っている。
 
 世界のこの有様が述べていることは明白だ。
 
 人間の頭脳は合理的な理由では説明できない。つまり、知性は知性的に使われるものではなく、理性的に正当化できるものでもなく、当然、知性は合理的なものではありえない。

 合理的にではなく、そもそもおかしな使い方をするもの。しょうもないことに使用するもの。それが頭脳であり知性というものだ。
 
 ∧∧
( ‥)つまり、
    人はなぜ知性を追わないのか
    この主張は
 
  (‥ )理不尽な主張と考えるべき
      でも、その意味では
      理性的な主張かもね
      言ってる内容が
      結果的には
      トンチンカンになってる
      という意味でね
 
 
    

台風18号マンニィ接近

 
 一昨日は晴れていた。昨日は曇りで妙に蒸し暑く、夕方から雲はさらに濃くなった。
 
 日付が変わって雨が降り始め、ここ神奈川では結構な強さになっている。妙に蒸し暑く、温度が高い。
 
  ( ‥)やれやれ、洗濯物を
    ‐□ 室内に入れねば
      ならないな
 
 ∧∧
(‥ )台風が来てるみたいだよ
\‐ 
 
  (‥ )...この蒸し暑さは
      そういうことか
 
 ∧∧
(‥ )台風18号マンニィ
\‐  明日の夜には関東付近を
    通過するみたい
    本日昼間と明日一日中
    雨だね
 
 テレビがないと、台風は刻一刻と接近してくる巨大な渦巻く個物、個物と言っていいのか、つまりインディビジュアルとは思えない。
 
 それは単に日々移り変わる天気の一部であり、それは強い雨の空、風の強い日、であり、それが2、3日続くだけのことだ。
 
  ( ‥)昔の人も、台風は
      あくまで夏の終わりにくる
      雨の季節とその一環としか
      思わなかったのかな
 
 ∧∧
( ‥)まあ、ぐるぐる回る雲を
    認識はできませんからね


 たしかに流れる雲と風の向きが通過にしたがって大きく変わるのは観察できる。
 
 しかし、これだけの観察から巨大な構造物全体とその渦巻きを推論するのは、発想としては不可能ではないものの、大胆すぎるだろう。
 
 
 
 

世界を二分する敵の最高指導者は、酔っていた

 
 hilihiliのhilihili: 草葉の陰に大統領の続き
 
 以前からある話。オバマっちは安倍っちに対してけんもほろろの対応で、むしろ邪険にしている、という噂。それを聞いて日本のリベラルは曰く、ほらみろ、国粋主義者の安倍なんかオバマから見たら評価に値しないってことじゃないか、ざまーみやがれ、と。
 
 ∧∧
( ‥)あなたのご意見は?
 
  (‥ )仮に本当に嫌いだから
      邪険にしました、
      そうだと言うのなら、
      それは、
      政治家うんぬん以前に
      人として駄目だよね?
      
 
 いや、リベラルで、白人社会の中で生き抜いてついにトップに立ったオバマ大統領から見れば、安倍のようなぼんぼんの極右は否定されて当然なのです。
 
 ∧∧
( ‥)という意見もありますが
 
  (‥ )だったらなおのこと。
      政治家なら会わなきゃ
      駄目じゃねえ?
 
 相手が危険だ、と聞いたなら、その危険な相手を推し量る機会が到来したれば、それを逃してはいかん。機会があるごとにつついて推し量るべし。
 
 ∧∧
(‥ )ジャーナリストで言うなら
\‐  事件の渦中にある
    重要人物が向こうから
    ひょこひょこやってくる
    ようなものですよね
 
 
  (‥ )だのに、
      聞く限りでは
      あいつはけしからん奴だ
      だから会談は軽く扱おう、
      本当にそんなことを
      したというのなら、
      それは先入観にまみれた
      手抜きであって、
      仕事に対する
      態度ではないなあ。
      ましてやこれが
      指導者の判断だとするなら
      信じがたい話だけどね

 
 なんとも言えないけども、仮にアメリカの最高指導者であるオバマ大統領が事実としてそういうことをした、あるいは”する”人物だとする。
 
 ∧∧
( ‥)でも、考えてみれば、
    オバマさんだけがそういう人だ
    というわけじゃないですよね
 
  ( ‥)その前のブッシュ
    ‐□ 出来の良いお父さん
      ではない、
      息子の方、
      あの人も大概だった
      からね
      それを考えれば
      この信じがたい話も
      普通の話なのかもしれん
 
 ブッシュ大統領(Jr)は正気とは思えない戦争を始めて、お父さんの業績を木っ端みじんにしたのみならず、結果的に国を傾けた(そもそもオバマ大統領の仕事自体、これを是正することである)。
 
 ∧∧
( ‥)一時的な後退でしょうけども、
    この痛手からアメリカが
    回復するにはベトナム同様、
    一世代ぐらいは
    かかりますかねえ
    あるいは状況が違うから
    もっと長いか
 
  ( ‥)もちろん、これは外交の
      おもてなしの問題では
      ないけども、
      理屈や打算よりも信念を
      優先している
      そういう意味では
      ブッシュJrも
      オバマ大統領も
      同じじゃないのか?
      ということよね。
 
 ならずもの国家、その筆頭であるフセイン大統領を打ち倒し、イラクに民主主義を打ち立てる十字軍を! という無神経極まる夢と信念は現実という泥沼の中で無惨な姿をさらしてもがいて死んで、腐って消えた。

 そして、ブッシュJrも敵の言うことはおろか、本来は味方である人であっても、自分に反対する人の意見は聞いたりはしなかったようである。
 
 少なくとも、当時の国際的な雰囲気とあの戦争の陣容はどう見てもそうだろう。
 
 ∧∧
( ‥)つまり、信念で素人くさい
    ことをしてしまう。
    これはアメリカ大統領に
    おいては普通に起こる?
 
  (‥ )アメリカは直接選挙。
      直接選挙で選ばれるのは
      それは日本の知事を
      見ても分かるけども、
      しばしば経験がない、
      目立つ成り上がり者
      だよな?
 
 そして必然的に彼らはしばしば信念の人ではないか? 
 
 ∧∧
( ‥)政治家はそもそも
    信念の人ですけどね
 
  (‥ )だが経験があると
      現実の前に丸くなるだろ?
      信念は現実に屈服し
      より妥当に、あるいは
      狡猾になるのだ。
 
 でも、そうでない場合、直接選挙で選ばれた政治家は”信念だけの人”になるのではないか?
 
 そして信念とは、それがいかに美しくとも空虚なものだ。だって、現実じゃないのだから。
 
 では、信念の人が舵を取る時、何が起こるか? それは、我々自身が何度も色々な場面で目撃したこと、いや、巻き込まれたことではなかったか?
 
 直接選挙で選ばれた政治家には、新鮮さと信念がある一方で、現実に対して妙に無神経なところがある。
 
 
 ∧∧
(‥ )官僚体制が整っている
\‐  国ならば、
    指導者よ、あなたはそう
    おっしゃいますが
    現実はこうですよ、
    政治家にそういう具申が
    なされるので、
    そうした現実への無神経さは
    緩衝されるのですけどね。
 
  (‥ )だからあれよね、
      官僚や専門家のいない
      古代世界の直接民主制
      よりは、
      現在の直接民主制は
      まっとうに機能している
      ように見えるよね
 
 だが、やはり成り上がり者は成り上がり者。経験の薄さは否めない。そういう素人くささは官僚制でいかに糊塗しても表に出てしまう。それが自然ではなかろうか?
 
 ∧∧
(‥ )反対に、子供の頃から
\‐  政治に関わる機会があった
    二世、三世議員の方が
    政治家としては練度が
    高くなりうる。
    彼らは成り上がり者とは
    違う。
    理屈の上ではそうですね。
    もちろん反証例は
    いくらでも
    ありそうですが
 
  (‥ )ブッシュJr大統領や、
      日本のこの前までの
      首相なんかそうだろうな
      トラストミーで
      大騒ぎですよ
  
 しかし二世たちのこうした体たらくの一方で、大きな勝利を上げたパパブッシュが戦争参加者であり、実戦経験者であり、政治家としての職歴も長く、そればかりか現場と政権中枢、その両方から戦争を見ていたことを考えると、印象的だ。
 
 ∧∧
( ‥)二世、三世議員であれば
    プロになれる、ではなく
    プロになるには職歴が
    長いことが必要で、
    世襲議員はそれを
    満たす可能性がある、
    そういう感じですかね
 
  (‥ )世襲にすれば良いって
      ものではない。
      だがそれは、
      世襲でなければ良いを
      意味するわけでもない。
      民主制は業界のことを
      知らない素人を絶えず
      中枢に放り込んでいる。
      そういう仕組みで
      あることを
      忘れちゃいかん
      そういうことだろうな
 
 僕ら観客は、舞台上の俳優たちはシナリオに沿って声を上げる均一なプロだと思っているが、考えてみればそんなことはないんである。観客から飛び込みで壇上に上がる奴がいるし、名家もあれば素人も混ざったおかしな舞台なのだ。思惑もばらばら。
 
 ∧∧
( ‥)舞台上の政治家たちは、
    理詰めやシナリオじゃ
    考えられない、
    おかしなことを
    しているだろうと
 
  (‥ )そして時々、荒削りの
      素人臭さが顔を出す、
      そうでないと説明が
      つかないことが多すぎると
      思わないかね?
 
 直接選挙で選ばれたからすばらしい”はずだ”、とか、二世、三世だから駄目”なはずだ”、それらは空虚な信念でしかないだろう。
 
 現実は経験と実力だろうし、職歴の長さはある程度ではあるが、それを示す目安となるだろう。
 
 それを考えた時、この指導者は直接選挙で選ばれたからすばらしく、こちらは二世だから劣っている、そういう前提が支持されるか? それを検討してみても悪くはない。少なくとも現実は信念ではないのだ。    
  
 そして現実と言えば
 
  ( ‥)そういえばさ、
      クリントン大統領って
      赤ら顔のエリツィンが
      くだを巻いてしゃべるのを
      聞きながら、
      いやそうな顔で会談してた
      ことあったよな
 
 ∧∧
( ‥)ああ、確か、チェチェンの
    ならずものがぁぁ〜〜とか
    どう見ても酒飲んでるだろ
    という顔でエリツィンが
    しゃべってた時ね
 
 
 なんで地球を二分する相手との会談がこれなんだ? と思っても、我慢しなければいけないことがある。現実ってのはこんなもんらしい。
 
 
  
 
 

2013年9月14日土曜日

まあ、成功してから言うこった

 
 ∧∧
(‥ )今の若者は勇ましいことを
\‐  言う...と
 
  (‥ )学生時代に
      「革命ー!」とか
      叫んでた世代が
      言う事ではないな。
 
 
 出来もしない革命に挫折し、うまくいくはずもない計画を実行して大失敗した。そんな人間が言う言葉ではない。
 
 
 
 

2013年9月13日金曜日

草葉の陰に大統領

 
 hilihiliのhilihili: 警察官はいやだけど、警察官しなくちゃいけないの続き
 
 
 湾岸戦争(1991年開戦)が始まる前、一般市民を相手に演説をする大統領にやじがとんだ。あるいは、垂れ幕であったか。
 
 「石油のために戦争をするのか?」
 
 これに対し、ブッシュ(父親)大統領は答えた。 
 
 「いや、これは正義のための戦争なのだ」
 

 ∧∧
( ‥)うろ覚えだけど、
    あなたの記憶ですね
 
  ( ‥)本当は石油のための戦争
      なんだけど、
      兵隊さんに向かって
      石油のために死んでくれ、
      とは言えないからな
 
 本音は本音。建前は建前。理想は理想。現実は現実。
 
 そんなこと、百も承知なブッシュ大統領(パパ)とパウエル将軍であったのだろう。
 
 ∧∧
(‥ )確か、クウェートから
\‐   イラク軍をたたき出した
     現地司令官がさらなる
     追撃をしようとしたのを
     パウエルさんが
     やめさせたって出来事
     ありませんでしたっけ
 
  (‥ )うろ覚えで書くのは
      良くないけども、
      そういう話あったよな。
      シュワルツコフ司令官を
      途中で止めたって話ね
 
 結果的に延命を許されたフセイン大統領は国内で起きた反乱を鎮圧したのであった。
 
 南部のシーア派を。北部のクルド人勢力を。
 
 それを見たアメリカ国民からは当時、ごうごうたる非難の声が上がった。なぜフセイン大統領をそのままにしたのか? なぜイラクに攻め込まなかったのか?
 
 ∧∧
( ‥)湾岸戦争はフセイン大統領を
    退陣させられなかったから
    軍事的にも失敗だった
    そんなことを書いた本も
    当時、ありましたよね
 
  (‥ )アメリカ人が書いた本でね
      あれを見た時は、
      衝撃だったな
      本当にめまいがしたよ
      パパブッシュと将軍の
      判断はまったく正しかった
      のではなかったか?
 
 少なくともアメリカの立場で見る限り、敵であるイランと同じシーア派を助けてどうなるだろう? 周辺諸国にまたがり、お互いに敵対する組織もあって、さらにそれぞれの国の政府と対立しているクルド諸勢力に介入してどうなるだろう? それらをしたら周りの国々はどんな顔をするだろう?
 
 見捨てたのは確かに人の道には反するが、では介入したらどうなっていたのか?
 
 ∧∧
(‥ )石油ではなく、正義の戦いだ
\‐   アメリカ国民はそれを
     真に受けたって
     ことですかね?
 
  (‥ )事実、2001年の
      アメリカ同時多発テロを
      受けた後、
      ほとんど言いがかりで
      2003年、イラクに
      攻め込むわけだね
      湾岸戦争の画竜点睛を
      いまこそつけるのだ、
      そういう勢いだよな
      バカバカしいが本気でね

 しかし、というか、当然のごとくあの結果。
 
 ∧∧
( ‥)パパブッシュの判断は
    正しかったのだ、と
 
  ( ‥)この世界には
    ‐□ 遅れた進んだとかでは
      なくて、
      欧米とは状況も条件も
      統治もまるで違う国家が
      存在する、
      そこに民主主義を
      押し付けても機能なんか
      しやしない。
      そういうことを
      アメリカ人の大多数は
      まったく
      理解できていなかった
      そういうことだよね
 
 それを考えると
 
 ∧∧
(‥ )オバマさんが10日の演説で、
\‐  イラク戦争の後、
    独裁者を排除したら
    次に起こるすべてに
    対応しなければならなくなった
    我々はそこから学んだ、
    今ひとつの独裁者、
    つまりサダトさんを排除する
    ことはしない、
    これを言ったのは
    画期的かもですね
 
  (‥ )アメリカ大統領の演説を
      全部網羅してるわけじゃ
      ないけど、なんかすごい
      ぶっちゃけたよな
      大量破壊兵器の危険性を
      アメリカに向けない限り
      独裁は容認します、
      ということだからね。
 
 これも、サダム・フセイン大統領の功績、ということか。
 
  ( ‥)大統領も、
      今頃、草葉の陰で
      お喜びだろう

 ∧∧
( ‥)俺の前に気づいてほしかった
    そう思っているのでは?
 
 いや、気づいてはいたんですよ。少なくともパパブッシュとか、将軍とか。
 
 しかしである。人はさほど賢くなくて、やってしまってから気づくのだ。
 
 ∧∧
(‥ )これを考えると、
\‐   これから先のアメリカは
     大量破壊兵器の使用には
     断固とした報復というか
     見せしめの攻撃をする
     その一方で、
     逆らわない独裁者には
     暗黙の了解を与える、
     そうした方向へ舵を切る
     そういうことですかね?
 
 (‥ )そうなるのが現実だろうけど
     現実の人々がそれを自覚する
     のはまだ先かもね。
 
 多分、言ってるオバマ大統領がそういう風には考えていない可能性もあるし。
 
 ∧∧
( ‥)なぜに?
 
   (‥ )毒ガスの使用には
       安全保障として断固たる
       措置をとるが、
       安定の要になるなら
       たとえ相手が
       独裁者であっても
       温存し、利用しよう
       そう自覚している
       指導者がだよ
 
 そういう理解の方針や戦略の枠組みで動いている指導者が、友邦国である日本の安倍首相(しばしば国家主義者と揶揄される)と距離を取る、というのは理にそぐわない。意味不明だ。
 
 ∧∧
( ‥)理に沿った行動を取らない
    それは別の理に沿って
    行動しているのでは?
 
  (‥ )ということはだ、
      オバマっち自身は
      以上のようには
      考えていないって
      ことだよね。
 
 あくまで当てずっぽうだけども
 
 しかし、演説で、
 
 4年半、戦争を終わらせる仕事をしてきました、帰還した兵士の皆さんはそれぞれの家庭からこの国を立て直してほしい、中産階級を盛り上げてほしい。
 
 そういう言い方をしていることからすれば
 
 ∧∧
( ‥)国内問題しか見ていない?
 
  (‥ )というか戦後処理しか
      していないし、
      それしか眼中にない、
      そういうことじゃね?
      リベラルらしいと
      言えばそうだよね
      そしてリベラルなら
      安倍っちと仲悪いのは
      おかしな話じゃないな
      
 
 まあ、でも、それが当然なんだろう。人間、できることには限界があるし、理解できることにも限界がある。指導者ともなればむしろなおさらだ。
 
 圧倒的な人気を誇った小泉首相だって郵政民営化、が精一杯だったわけだし。
 
 ∧∧
(‥ )人生でかなえられる願いは
\‐  たったひとつ
 
  (‥ )パパブッシュはベトナムの
      敗北を念頭にいれて、
      将軍と一緒に大勝利を
      おさめた。
 
 もちろんこれは、とてつもない大兵力を長距離輸送して、万事条件を整えて、しかも敵国には基本的に入り込まない。それを踏まえて、局地的な勝利と目的を追求した戦いだったわけで。実は例外なのだとも言える。
 
 ∧∧
( ‥)アメリカって陸戦では
    勝利を納めたことが
    事実上、ない、とも
    言えますよね。
 
  (‥ )ロシアと挟み撃ちした
      対ドイツ戦、
      クウェートだけに
      しぼった湾岸戦争、
      それ以外は朝鮮戦争
      ベトナム戦争、
      そしてイラク戦争
      ひどいもんだからね
 
 いや、ベトナム戦争の愚を踏まえて、目標をしぼってせっかく大勝利した湾岸戦争だのに、それで訳の分からん勘違いをしてしまったからこそ、結果的にイラク戦争という大失敗をしてしまったわけで。
 
 ∧∧
(‥ )パパブッシュは勝った
\‐  しかしそれしか
    評価されなかった
    ジュニアは
    フセイン大統領を打倒した
    しかしそれだけだった
    オバマさんは戦後処理、
    それだけで終えるだろう
 
  (‥ )戦後処理による復興の
      果実があっても、
      それを収穫するのは
      オバマ大統領ではない
      こういうのは当然、
      時間差があるからね
      たぶん、あまり良い評価を
      されることもなく、
      普通のレッテルを張られて
      おしまいだろうな。
      いや、指導者ってのは
      ほとんど全員
      そうなのだよね
      
 みなさん、ひとつの仕事を終えて、そして草葉の陰へと去っていくのだろう。評価として考えた場合、実りの少ない人生。しかし、考えてみれば、それこそが彼らの義務だとも言える。
 
 ∧∧
(‥ )もしかしたら、オバマさんの
\‐   演説はリベラルゆえの内容で
     戦略的な深い意味なんか
     実はないかもしれない
 
  (‥ )軍隊とか専門機関から
      具申はされるから
      演説に戦略的な意味が
      混ざるけど
      本人自身の理解は
      そういうものである
      必然性はないからね
 
 I agree あの二文字もそういう文脈で理解されるべきものなのかもしれない。
 
 とはいえ、しかし、言い換えれば指導者たちはほんの少し、ただひとつだけあるべき方向へ舵を切ればそれで良いのだ。失敗すれば、それこそオバマ大統領がやっているように逆に切ればいい。これらが累積すれば結果が出る。この過程において本人自身に自覚がある必要性はないし、自覚がなくとも歴史には参画しているし、後の時代から、これがターニングポイントだった、そう言われることもあるのだろう。
 
 皆、ひとつのことを成し遂げて、草葉の陰へと去りゆくのみ。
 
 
 
 ところで
 
 ∧∧
( ‥)あの、クリントンさんは...
 
  (‥ )口ですれば浮気にあらず
      男一匹、成したり格言。
      
 
 

2013年9月12日木曜日

警察官はいやだけど、警察官しなくちゃいけない

 
 ( ‥)状況はじょじょに
   ‐□ 進行するので、
     気づいた時には
     すでに手遅れ

 ∧∧
( ‥)さりとて、
    状況の進行に気づいた
    ところで、
    どこへいけばいいのやら
 
  (‥ )うっほ、逃げようぜ
 
 ∧∧
(‥ )どこにいくと言うのですか
\‐   仕事してください
 
 さて
 
 
 ∧∧
(‥ )...なんかね、オバマさんが
\‐  アメリカは世界の警察では無い
    と言ったとかで、
    それが一部で大受けしててね
 
  (‥ )...ああ? なんだあ?
      俺たちもう自由って
      ことか?
 
 これは吉報! 好きにさせてもらうぜえ ひゃっはー!
 
 *FSSにおけるグリーン・レフト大反乱のイメージで
 
 
 ∧∧
( ‥)そんなわけねーだろ
 
  ( ‥)具体的には...
    ‐/ 何をいったのだろうね?
       シリア政府が内戦に
       おいて毒ガスを使った
       そのことへの対応を
       説明する10日の
       演説だね
 
 NPRによる演説の起こしはこちら=>Transcript: President Obama's Address To The Nation On Syria : NPR
 
 youtubeはこちら=>Obama Addresses the Nation on Syria Sept 10th 2013 | Full Speech - YouTube
 
 *以下の訳は適当なので、知りたい人は自己解決して、よろしくプリーズ。
 
 
 But I have resisted calls for military action because we cannot resolve someone else's civil war through force, particularly after a decade of war in Iraq and Afghanistan.

 しかし私は軍の召集は控えております。このような内戦を力で解決することは不可能だからです。特に、イラクとアフガニスタンにおける戦いの後だけになおさらです。
 
 それから続く演説の要旨をまとめれば、
 
 アサド政権が毒ガスを用いた事、過去、アメリカと世界は毒ガスによって多くの犠牲を払った事、アサド政権が毒ガスを用いた証拠は多々ある事、これは国際法に反するのみならず、我々自身の安全にとっても脅威であること。
 
 化学兵器を禁じた法律が損なわれたら、他の暴君たち(tyrantsという単語を使用)がこれを使うであろうこと、そうなれば我が国の兵士たちが戦場で化学兵器の脅威にさらされうること、それのみならずテロリストたちによって市民もその脅威にさらされうること、これを受け入れるわけにはいかないこと。
 
 それゆえ、軍事攻撃を決定したこと、この攻撃の目的はアサド政権による化学兵器の使用に対してのものであること、化学兵器の使用を出来ないようにするものであること、世界が化学兵器の使用を許さないことを示すものであること。
 
 *ここで言っている軍事攻撃とは、a targeted military strike のこと。まんま訳すと”目標物を定めたなにかしらの軍事攻撃”。
 
 **つまり、military action はしないけども、targeted military strike はする、ということを大統領は説明している。前後の文脈や I will not put American boots on the ground in Syria. という言い方からするに、陸軍を投入した戦争はしないけども、軍事施設の空爆とかはするからよろぴく、という理解で良いらしい。
 
 
 ∧∧
(‥ )そして、戦争を始める
\‐   わけではないのだ、
     そういう説明が
     続きますね
 
  (‥ )今、戦争は容認できる
      手段ではないのです、
      そういう発言があるね
 
 Now, I know that after the terrible toll of Iraq and Afghanistan, the idea of any military action, no matter how limited, is not going to be popular.

 今、私が思いますに、イラクとアフガニスタンの恐るべき代償の後では、いかなる軍事行動といえども、それが例え限定的なものであってさえも、受け入れられるものではないのであります。
 
 ****これはむしろ、次のように意訳した方が良い?
=>陸軍を動員した本格的な戦争は、それがいかに限定的なものであっても、到底、国民の理解を得られないのであります。
 
 ∧∧
(‥ )くだんの箇所はこのさらに後で
\‐   出てくるものですね
 
  (‥ )最後に、多くの人が
      問いますけれども、と
      述べてから
      国民の問いかけに
      対して
      軍事行動の正当性を
      答える文脈で
      出てくるのな。
 
 And several people wrote to me, we should not be the world's policeman. I agree. And I have a deeply held preference for peaceful solutions. Over the last two years may administration has tried diplomacy and sanctions, warnings and negotiations. But chemical weapons were still used by the Assad regime.
 
 幾人かの人々は手紙により、我々は世界の警察官であるべきではない、私にそう述べております。私もそう思いますし、事実、私は平和的解決を優先してまいりました。ここに至る二年間を通して、外交的、国際法的な警告や交渉を続けてきたのです。しかし、アサド政権は化学兵器を使用したのであります。
 
 以上の部分はyoutubeでは10:27から出てくる
 =>Obama Addresses the Nation on Syria Sept 10th 2013 | Full Speech - YouTube
 
 ∧∧
( ‥)まあ、あなたの翻訳が
    良いか悪いかはともかく、
    大意としてはこういう内容で
    あると
 
  ( ‥)アメリカは世界の警察で
    ‐□ あるべきではないけど
      あいつら化学兵器を
      使ったんだよ、
      攻撃しなくちゃ
      しょーがねーだろー?
      という意味合いなのな。
 
 ∧∧
( ‥)けっして、アメリカが
    世界の警察であるという
    自負を捨てたわけではない
 
  (‥ )というか、あれな、
      世界の警察ではないが
      パクス・アメリカーナは
      行使するよ、
      そういう意味だと
      受け取れるよね
 
 ∧∧
(‥ )パクス・アメリカーナ
\‐   アメリカの圧倒的軍事力と
     それによる世界平和
 
  (‥ )そういう役回りを
      世界の警察と
      呼ぶか、呼ばないか、
      オバマ大統領自身が
      それに否定的であろうが
      アメリカ国民に
      そういう役回りをこばむ
      厭戦的な気分があろうが
      そういう名称を
      使いたくなかろうが、
      仕組みと必要性は
      軍事力による平和を
      要求する。
      そういうことだよね。
 
 そういう意味では、一部ネットで見られる、
 
 ”「アメリカは世界の警察ではない」そう述べたオバマ大統領はアメリカの歴史に残る大きな転換を行った”
 
 という解釈は過大すぎるけども
 
 ∧∧
(‥ )でも、結果的にこれは、
\‐   警察官という肩書きは
     いやだけども、
     警察行為はしなくちゃ
     いけないんだ、
     そういう主張ですよね?
     乖離している理想と現実を
     わざわざ演説で口にする。
     これは大胆だとも、
     奇妙だとも、混乱してるとも
     言えますよね。
 
  (‥ )I agree.
      この2語がなかったら
      国民の皆様の中には
      そういう意見もありますが
      で、すむのだけどね。
      わざわざ入れたのは
      なんでだろうね。
      単に国内のリベラル層に
      向けた発言かもだけど
      混乱的だよな?
 
 I don't think we should remove another dictator with force. We learned from Iraq that doing so makes us responsible for all that comes next. But a targeted strike can make Assad or any other dictator think twice before using chemical weapons.
 
 私は力によって独裁者を追放するべきとは考えておりません。我々はイラクにおいて、そのようなことをすると次にどうなるか学んだのであります。しかし、目標を定めた攻撃でも、アサドや、あるいは他のいかなる独裁者にも、化学兵器の使用をためらわせる効果があるはずです。
 
 ∧∧
(‥ )あなたの意訳ですけど
\‐  これはようするに、
    脅威を与えない独裁者なら
    追放はしません、という
    宣言ですかね?
 
 (‥ )another dictator
     直訳すれば今一人の独裁者
     つまり、
     イラクのフセイン大統領を
     殺したら、イラクがあんな
     大混乱に陥って、
     アメリカは甚大な損害を
     こうむったから、
     アサド大統領は殺さないよ
     でも化学兵器の使用を許すと
     歯止めが利かなくなるから
     限定攻撃ですませるね、
     そういうことだよな。
 
 ∧∧
( ‥)自分たちが統治するには
    あまりに手を汚しすぎるから
    拷問や秘密警察とか
    そういう汚い仕事は
    独裁者にまかせて
    間接統治しようと?
 
  (‥ )アメリカっていうと、
      南米ではもともと
      そういうことをしてた
      わけだしね、
      中東でも現実路線に
      向かいましょうって
      ことかな。
 
 単にイラク戦争の損害がでかすぎたので、嘘でも本気でも偽善でも理想を掲げる体力がありません、それだけのことだと言えるけども。
 
 ∧∧
(‥ )戦争はしません、
\‐   私は4年半の間、
     戦争を止める仕事を
     してまいりました
 
  (‥ )イラクや
      アフガニスタンから
      帰ってきた兵士たちは
      我が国を立て直し、
      中産階級を成長させて
      欲しい、そういうことも
      言ってる。
 
 ∧∧
( ‥)ブッシュ(息子)政権時代の
    つけがあまりにも大きい。
    まずは国の立て直しであると
 
  (‥ )サブプライム大爆発も
      あったしね、
      世界最強とはいえ、
      休息が必要だ、
      というか、そうしないと
      国が死にます
      そういうことだろうね

 演説の最中では
 
 This nation is sick and tired of war
 
 こういう言葉まで出てくるわけだし。
 
 それを考えると、確かにネットの過剰な反応も、実は根本において正しいのだと言える。何世紀という長期的視点から見てもそうなのだろうけど、少なくとも今のアメリカは取りあえず方針転換をしないといけないってことなのだろう。
 
 ∧∧
(‥ )でも、それをわざわざ
\‐   言っちゃうのは
     なぜでしょうね?
 
  (‥ )時代を変えなきゃいけない
      そう思っているのかも
      しれない。
      それを言いたいのかも
      しれない。
 
 もっとも、それを考えると、オバマっちが、日本の安倍っちとなんかうまくいってないらしいのは、理解に苦しむ。
 
 ∧∧
( ‥)そんなに休憩したいなら
    きな臭い戦線にいる
    友邦国ともっと緊密に
    ならなきゃいけない
    でしょうに。なんで?
 
  (‥ )オバマっちは理屈でなく
      理念で動いているの
      かもしれないね。
 
 理屈の人からすればそうでないかもしれないが、理念を持つ平和主義者からすれば安倍っちは許しがたい存在だろう。
 
 ∧∧
(‥ )その一方ではアサドさんは
\‐   殺さないよ宣言ですか
 
  (‥ )I agree.の件といい。
      なんか混乱的だな。
      でも、それこそが
      理念の人であるゆえんだ
      そういうことなのかも
      しれん。
 
 
 それにしても、さすがに立場による重圧。オバマっち、白髪が増えたなあ...
 
 
 
  

2013年9月11日水曜日

真理こそ打倒すべき敵

 
 ∧∧
( ‥)つまり?
 
  ( ‥)そうねえ、この前、
      ネットで見たのは
      こんな言い様であった
 
 ピタゴラスは数学の天才だったが、彼は無理数を発見した者を殺した。真理を見つけた者を否定する。こういうことが今も行われていないか?
  
 ∧∧
( ‥)...ピタゴラスさんが数学の
    天才だ、というのは
    多分、言い過ぎでしょ?
 
  (‥ )あの人の業績はよく
      分からないし、
      ピタゴラス教団の業績は
      ピタゴラス教徒のもの
      だからね
 
 個人の業績が不明瞭なのだ。
 
 ”無理数を発見した者を殺した”、のがピタゴラスかどうかにいたっては、さらによく分からない。少なくとも発見した者が始末された、という逸話はあるが、諸説あって(ピタゴラス自身がやった、という逸話もあるにはある)ひどく不明瞭(原典探索中)。
 
 ∧∧
( ‥)でもまあ、そいうところを
    抜きにすれば上の文章は
    おおむね意味は通じますね
 
  (‥ )こんな感じに言い換えれば
      いいわけかな?
 
 数学史において大きな業績を上げたピタゴラス教団は、数学を宗教とした教団であった。彼らは数の比で世界を示せると考えたが、いかなる数の比でも示せない数、つまり無理数の発見に恐怖し、見つけたものを殺した。このようなこと、今でも行われていないか?
 
 ∧∧
(‥ )...なんか、むしろ長く、
\‐   回りくどくなったね

 
  (‥ )うほっ、厳しい現実
      
 ともあれ

 
 ∧∧
( ‥)数学という証明と演繹から
    得られた知見を、
    己が信念でつぶしてしまう
    という矛盾
    それが起きるのは事実。
 
  (‥ )真理を追求する者が
      真理をつぶすとは
      いかなることか?
 
 ああ、しかし、ピタゴラス教団や古代ギリシャ人には、彼らなりの言い訳があるんだろう。
 
 ∧∧
( ‥)守るべき真理、それは
    数の比で示せる
    美しい世界
 
  (‥ )プラトンだって
      先生の教えた
      無理数の証明を
      どうでもいい理屈で
      矮小化して、
      無理数だって数の比で
      示せるんだって、
      トンデモ主張を始めたり
      するからね
 
 それを考えると、数学を知らぬ者は入ってはいけない、そう書いてあったというプラトンの学校。だがしかし、彼が掲げた”数学”とは一体なんだったのか?
 
 ∧∧
(‥ )彼には守るべき真理があった
\‐  そういうことでしょうね
 
  (‥ )じゃあ、結論は
      簡単よな。
 
 真理は答えありきであって、現実と結論をゆがめてしまう。理想の真実、つまりイデアとは、どこにもない単なる虚構。
 
 ならば。打倒すべき敵、すなわちそれは真理なり。
 
 あるべきは、あるべき姿ではない。
 
 
 

2013年9月10日火曜日

その鳴き声を聞け

 
 キジが鳴いたのだが、それが
 
 ひーははははぁー 貴様はここから丸見えだぁー
 
  (‥ )だった場合、そこに
      銃弾を撃ち込んで
      良いものでしょうか
 
 ∧∧
( ‥)取りあえず、あなたが
    撃って、よろしく
    プリーズ
 
 

無駄な休みあってこその休日

 
 
 ∧∧
( ‥)つまり
 
  ( ‥)そうねえ、せっかくの
    ‐□ 休みなのにどこにも
      行く気がしない、
      それは
      疲労の反映だよね
 
 ∧∧
(‥ )そういう時はただ休むべき
\‐   なのでしょうね
 
  (‥ )休みを有効活用したい
      それも分かるが、
      無理をすると
      楽しみもストレスに
      なってしまう。
      無駄な時間を過ごすのも
      休みのうちよ
      いや、むしろそれこそが
      重要なのだな。
 
 
 休めるだけも良しとしよう...、そう思って、ただぼんやりと時々の休みを過ごす。
 
 そうしてある日、ふと、
 
 暇だし、何かしようかな
 
 そう思った時が
 
 ∧∧
( ‥)疲れがとれた時だろうと
 
  (‥ )それまでの無駄な休みが
      あってこその休日なのだ
 
 例えばの話、寝ている時間はいかにも無駄だ、この睡眠時間をなんとか有効活用できまいか? これを本気で言う人がいるとすれば、それは発想がいかれているのだ。
 
 ∧∧
(‥ )寝るのは無駄な時間だけども
    無駄であるからこそ
    意義があるのです
 
  (‥ )休みもそういうこと
      だよな
 
 そうねえ、有効活用しよう、という姿勢は見方を変えれば、有効活用できなかった、そう自分に思える時間が”喪失感”に変貌する、ということでもある。
 
 ∧∧
( ‥)つまり、無駄を無くそう、
    そう思えば思うほど、
    喪失感や損をした、
    そういうストレスが
    増えることになる
 
  (‥ )そんなことしてたら
      普通に死ぬよね
     
 
 
 

2013年9月9日月曜日

デトロイト・オリンピック・シティー

 
 
  (‥ )ああ、2020年の
      オリンピックは
      東京で決まったのか。
      
 ∧∧
(‥ )もう先日のニュース
\‐   ですけどね。
 
 
 ちょっと意外だったけども、対立候補の中では一番安定した場所だから、当然と言えば当然か。
 
 
  ( ‥)2020年...
      今年は2013年
      オリンピックの年は
      4の倍数...
 ∧∧
( ‥)それがなによ
 

 
  (‥ )じゃあ去年、
      オリンピックが
      あったわけ?

 ∧∧
(‥ )2012年はロンドン
\‐   オリンピックだね
 
 
  (‥ )もっと前に盛り上がって
      いなかったっけ?
 
 ∧∧
( ‥)それ、暴動じゃね?
 
 =>https://www.google.co.jp/search?q=2011+england+riots&bav=on.2,or.r_qf.&bvm=bv.51773540,d.dGI,pv.xjs.s.en_US.jkEW54nYU50.O&biw=1002&bih=797&um=1&ie…
 
 ∧∧
(‥ )なんでこんなことに
\‐  なっちゃうんでしょうね
 
  (‥ )でもさ、ダーウィンの時代
      にも労働者階級の暴動に
      そなえて紳士階級が
      使用人と一緒に
      猟銃やバールみたいな
      もので武装して待ち構える
      話があったよね?
 
 それを考えると何一つ変わっていないし、移民もイギリスの階級社会にきっちり取り込まれ、呑み込まれていった。その結果があれなんじゃねーの? とか、英国社会をろくに知りもしないのにそう思う。
 
 ∧∧
( ‥)バールみたいなので
    貧乏人の頭をかち割るのが
    英国ジェントルマン?
 
  (‥ )日本の武士階級が
      日本刀で暴徒を
      斬るような感覚で
      いいんじゃない?
 
 ∧∧
(‥ )なんでしょうね、その違いは
\‐   ともあれ、
     東京オリンピックで
     経済効果がうんぬんと
 
  (‥ )建設すると予算が回る
      すごく暴言的に言うと
      無駄遣いがないと
      お金は貯蓄されるだけで
      意味を失うからな
      無駄遣いは必要よね
 
 クールジャパンとやらも、結局はあこぎなプロデューサーに金が落ちただけじゃん。何をやっているのだ、馬鹿役人共は。そう言う人もいるけども、まとまった金が回る、とはそういうことなのだ。
 
 ∧∧
( ‥)税金を使う以上、
    しかるべき人に
    お金を渡して
    計画的に
    消費させないと
    いけませんからね
 
  (‥ )ただ、普通は
      ちゃんとした
      ゼネコンがいて業界に
      金が回るのだけど、
      クールジャパンには
      そんなものがなかった
      あるいは
      クールジャパンは
      プロデュースなので
      高名なプロデューサー
      とやらへ無意味に
      金が流れるはめになった
      業界には関係なかった
      そういうことだよね
 
 実際のところクールジャパンとは無名の個人が好き勝手やる混沌、確率的、あるいは進化的な過程から生まれたものだ。いわば、頭の無い、顔無き混沌から生まれたもの。浮世絵の昔から日本の漫画やアニメはいわば無貌の神であり、その落とし子だったと言える。

 賢しい人は言いました、日本人は西洋へ送る陶器を包む梱包材に浮世絵を使った。だが西欧人が注目したのは浮世絵だった。だから言います、日本人は物を見る目がなかったのだと。
 
 いや、これは否。それは日本人の見る目の無さ、ではなく、無価値でどうでも良い大量の混沌からこそ価値が生まれるということを示している。今から見れば浮世絵を重要だと信奉するその人ならば、今でこそ美術館の浮世絵をたたえるが、反対に漫画は平気で踏みにじるだろう。

 だから本来ありもしないクールジャパンの顔にプロデューサーを選び、そこに金を落としてもまるで意味はないってことが分かる。
 
 あるいは、これらすべては知性から価値が生まれると考える、愚かしい知性主義者共の敗北と見るべきか。
 
 *知性主義者は知性こそが鍵だと考えるがゆえに、知性がなくとも解を探せる進化的な仕組みを理解することも作ることもできない。だから神だとかデザイナーとかを考えだす。知性主義者と言いつつ、実のところ彼らはそんな程度の知性しか持っていない人々である、という意味。
 
 つまるところ、顔がある、という時点で、それは失格なのだ。
 
 そんなことなら、漫画業界とかアニメ業界に直接に、でもなく、建築業界に金を落として、コミケ専用とまではいかないまでも、大規模イベント用の会場を作った方がよかったんじゃね? 
 
 ∧∧
(‥ )まあ、そういう話かも
\‐   しれないと
 
  (‥ )知ってる人なら
      そうじゃないんだ
      こうなんだ、と
      色々反論するだろう
      けどもね。
 
 それにしても
 
 オリンピックを開催すると金が回る、公共施設が出来る、というのなら
 
  (‥ )デトロイトでやれば
      いいじゃねえの?
 
 ∧∧
(‥ )今、あそこは壊滅的
\‐   みたいですからね
 
 子供の頃、自動車の町と知られたデトロイトが、いまや嘘みたいな状況になっているらしい。Detroit ghost town で検索すると印象的な画像の数々が

=>https://www.google.co.jp/search?q=detroit+ghost+town&bav=on.2,or.r_qf.&biw=1002&bih=797&bvm=pv.xjs.s.en_US.jkEW54nYU50.O&um=1&ie=UTF-8&hl=ja&tbm… 
 
 ∧∧
(‥ )2024年の開催地立候補
\‐  から辞退したという
    ニュースも引っかかって
    きますね。
    過去7回立候補したけど
    いずれも失敗、
    2013年の辞退理由は
    財政破綻危機などを
    考慮すると招致参加は
    断念せざるをえない、
    市長がそう述べたとか。
 
  (‥ )前の失敗が1974年、
      その時だったらなあ...
      以来、ほぼ40年、
      今となってはもはや
      壊滅状態で
      オリンピックでテコ入れ
      とか、
      そういう状態ですらない
      そういうことなのか....
      時間は怖いよね。
 
  それを考えると、さてもさても、金を投入する決断、する場所、タイミング、いずれも重要で、しかし、金を受け取る側も体力と安定が必要なのだ、それゆえにこそのタイミングだ。そういうことがよく分かる。 

 
   

2013年9月8日日曜日

無自覚な飛躍の足下になにがいるかよく見てみよう

 
 ∧∧
( ‥)演繹的帰納法?
 
  ( ‥)ネットで見た言葉でね
    ‐□
 
 演繹法で戦術を考えるには数多くの戦史を学び、名将たちの経験則や...
 
 ∧∧
( ‥)...経験則って、それ
    帰納法じゃね?
 
  ( ‥)多分、演繹に必要な
    ‐□ 大前提を経験から
      導くこと、
      そして、
      経験から導いた
      その大前提から
      演繹する、
      そういう...意味かな?
      仮にそうだとしたら
      この文章は省略しすぎ
      じゃねえか?
 
 さらに、
 
 何をすべきか(演繹法)
 
 何ができるか(帰納法)
 
 という記述。
 
 ∧∧
( ‥)すべきが演繹って
    どういうことよ?
    数学はすべきという
    義務の塊ですか?
 
  ( ‥)経験的な大前提から
      考えるとこれこれな
      結論に至るので、
      これに対応するべきだ、
      (だから演繹)
      では何をすべきか、
      具体的な方法は何か?
      それを経験的に
      見つけてください
      (ここで帰納法)
      そういう意味...かな?
 
 ごめん、何言ってるんだかよく理解できない。
 
 ∧∧
( ‥)演繹ってのは前提から
    結論を導くことだよね
 
  (‥ )すべての人は死ぬ
      ソクラテスは人だ
      ゆえにソクラテスは死ぬ
      まあ、例えばこういう
      ことよね
 
 ∧∧
(‥ )でも、すべての人は死ぬ、は
\‐   帰納法で得られた結論
     なわけだよね
 
  (‥ )Aさんは死んだ
      Bさんは死んだ
      Cさんも死んだ
      ここから
      すべての人間は
      死ぬだろう、
      そう結論する。
 
 もちろん、こんな結論、実は論理的にはまったく正当化できないのだ。Aさん、Bさん、Cさんは人間ではあるが、人間そのものではない。
 
 ∧∧
( ‥)死んだAさんたちは
    人間という集合の一部では
    あるけども、人間という集合
    そのものではない。
 
  (‥ )一部は全体じゃない。
      一部≠全体だ、
      だのに、
      一部から得た結論を
      全体に普遍する。
      明らかな論理の飛躍だよね
 
 言い換えると、帰納法は非論理的なのだ。少なくとも、演繹を論理とするならそうなる。
 
 だが、論理である演繹は、この”帰納法による飛躍した結論”を前提として組み込んでいる。
 
 つまるところ
 
 ソクラテスはなぜ死ぬか? 
 
 それは一部の観測を乱暴に普遍すると人類のすべては死ぬという、飛躍した前提が得られたこと、それを”論理的に”延長した結果だ。
 
 *だから当たり前の話だけども、いくら論理的に正しくても結論がまるで正しくない、ということは普通に起こる。
 
 ∧∧
(‥ )帰納法で得た知見を前提として
\‐   論理的、
     つまり演繹法で
     結論を見つけ出す。
     これ自体は普通の動作
     なのですけどね。
 
  (‥ )論理で結論が出たら
      それに対応するべき、
      そしてその対応策は
      これまでの経験から探す
      つまり帰納的に探す
      演繹的帰納法とやらは
      正直、何を言ってるか
      分かりかねるが、
      こういう意味だと思うの
      だけども、
      どうだろうね?
 
 ごめん、たぶん、省略されすぎで文章の意味が分からなかった。以上の言い様はあくまでも自分の推論です。
 
 ともあれ
 
 ∧∧
( ‥)でもさあ、実際は
    帰納法と演繹法では
    ほぼ無力なんでしょ?
 
  (‥ )書籍、遺跡には
      ナポレオンに
      言及するものがある
      ゆえにナポレオンは
      実在する。
      この推論は帰納法や
      演繹法では
      正当化できないと
      言われてるね。
 
 まあ、確かにそうだろう。

 三段論法的に言って、
 
 この書籍に書いてあることはすべて正しい
 この書籍にはナポレオンが実在したと書かれている
 ゆえに...
 
 と言って良いのか?
 
 あるいは
 
 書籍Aはナポレオンに言及している
 書籍Bはナポレオンに言及している
 ゆえにナポレオンは”実在した”
 
 と言えるのか?
 
 *言い換えると、ナポレオンが実在する、という仮説さえも導けない演繹法や帰納法だけで世の中を渡っていく、というのは真面目に考えると自殺行為に等しい、という意味。
 
 ∧∧
( ‥)実はこの世界を
    生き抜くためには
    演繹法でも帰納法でもない
    まったく別の方法論が
    必須である
 
  ( ‥)まあ、それは
    ‐□ みんな無自覚にやってる
      わけだから、それを
      いちいちカリキュラムに
      組み込む必要はない。
      先のネット記事で
      そのことに対する
      言及がないのは、
      そう考えたって
      ことなんだろうな。
      省略したんだろう。
 
 だが、しかし、ここで悲観的なことを考える。
 
 帰納法、演繹法、これだけで事足りると有頂天に思い込む。
 
 しかし実際には推論の領域のはるかに大規模ではるかに根源的な部分を、”それ”、つまり帰納法でも演繹法でもないそれ、が占めている。
 
 この時、この事実にまったく無自覚な人はどうなってしまうのか?
 
 ∧∧
( ‥)たぶん、どこかで
 
  (‥ )まあ、破滅するんだろうな
 
 そして彼には、自分がなぜ破滅したのか、理解も納得もまったくできないのだろう。
 
 かくて世界は謎に包まれる。
 
 ∧∧
( ‥)人間の推論にはまるで
    おかしな飛躍が
     隠されている
     しかもそれが重要
     ゆえにそれを忘れては
     致命的
 
  (‥ )飛躍は無自覚に
      行われるのだ。
      だから致命的なのだ
      気づく間違いは
      直せばいいが、
      無自覚な間違いは
      どうにもならん
 
 ほら、僕らの足下になにが潜んでいるか、よく眼をこらしてみるといい。僕らの破滅も栄光も黄昏も、そこに隠れているのだろう。
 
 
   
     
   

2013年9月7日土曜日

真面目な人の怒りの雄叫びを生暖かく


 人間は集団になると分かりきったことが出来なくなるので、なんであいつらはこんな分かりきったことが出来ないのだ! と怒る人は分かりきったことがまるで分かっていない。
 
 ∧∧
(‥ )あいつら、という複数形が
\‐   この場合、きもですね
 
  (‥ )集合は個人じゃないし、
      個人でも出来ない奴は
      いるわけだし、
      自分が抱いた確信も
      実際には間違っている
      場合があるわけだし、
      これらを全部脇に置いて
      こんな分かりきった
      ことが
      どうして出来ないんだ?
      と叫ぶのは、
      理不尽を通り越して、
      ちょっと病的だよね。
 
 ∧∧
( ‥)でも? それもまた
    人間の典型的なふるまいの
    ひとつであると
 
  (‥ )まあ、だから、
      真面目な奴の
      怒りの雄叫びは
      なるべく生暖かい眼でだな

 
 

2013年9月6日金曜日

体の要請に従います

 
 ∧∧
( ‥)つまり?
 
   ( ‥)そうねえ、経験だけで
     ‐□ こんなことを言って
       しまうのはどうなんだ、
       と思うけども
 
 これをしたいのだけども、それがどうにもめんどくさい。
 
 そう思った時は、ひどく疲れていて、とにかく睡眠を優先しろ、と体が要求しているっぽい。
 
 ∧∧
(‥ )あそこまでいくのは
\‐   めんどくさいし、
     遠いから止めようよー
     というのは
     加齢による体力の低下
     みたいですけども
 
  (‥ )それはそうなんだが
      いつもと違って
      なんかやる気が起きない
      そういう時は
      むしろ短期的な理由、
      つまり疲労が蓄積して
      いるらしいのよな。
 
 休みたい、そう思う時は、それはそもそも体が無理な時だから、休まないと駄目だ。
 
 どうにも馬鹿げているほどに単純な話なんだが、どうもそういうことらしい。
 
 ∧∧
( ‥)当たり前の話なんだけど
    意外とこれを無視したり
    しますよね
 
  ( ‥)おかしなもんで、
    ‐□ 運動する体力はあるのに
       猛烈に眠い時がある
       なんだろうね?
 
 ∧∧
( ‥)食べて、動いて、でも
    余計なことをしないで
    さっさと寝ろ。
    仕事をしたいのなら
    一眠りして、
    起きてから仕事しろ
    そういうこと?
 
  (‥ )欲望という体の要請に
      従うとそういうことに
      なるのだが、
      一体どんな状況に
      陥っているのかね?
      どこに負荷がかかって
      いるのだろうな?


 
 

やあ無自覚かつ、ジャンキーの老人諸君

 
 
 ∧∧
(‥ )酒もタバコもパチンコもない
\‐   それじゃあ何が楽しみなの?
     という問いがですね...
 
  (‥ )楽しみ? 何それ?
      意味分からない。
 
 ジャンキーじゃあるまいし、そんな得体の知れない概念、なんの必要があろうか?
 
 
  (‥ )知ってるかい?
      何かを楽しみにすると
      その依存を押さえられたら
      押さえた相手の意のままに
      されてしまうのだ
 
 ∧∧
( ‥)まあ、そりゃあそうでしょうね
 
 ならば答えはひとつではないか。
 
 すべての楽しみを殲滅すべし。焼き尽くす業火と阿鼻叫喚を眺めて、楽しもう。
 
 
 
 

2013年9月5日木曜日

彼は民主主義が蠢くグロテスクさに恐怖した

 
 日本に真の民主主義はない。
 
 ∧∧
(‥ )こういう意見は、
\‐   言い様は違えども、
     何度もしばしば
     色々な人の様々な言い方で
     繰り返し述べられてきた
     ものですよね
 
  (‥ )これを見るたびに
      思うのだけども、
      プラトン流のイデア論って
      根深いものなのな
 
 ここではないどこかに、ここでは実現されていない真。つまり理想状態が存在する。
 
 ....という無意味な信念。
 
 いや、こういう言い方は不当かもしれない。信念という言葉、それ自体がそもそも無意味なものだからだ。
 
 *信念は信念それ自身の正しさを述べていない以上、信念とはそもそも空虚な戯れ言だよね、という意味で。
 
 ∧∧
( ‥)ともあれ、言い換えると
    最初の発言はあれですよね
    ここではないどこかに
    本当の民主主義がある、
    という主張ですね
 
  (‥ )なんか馬鹿げてると
      思わないかね?
      この言い様は、
      俺様の考える理想の
      民主主義でないものは
      民主主義足り得ない、
      という主張だよな?
 
 なにその、これが理想だという意味不明な主張?
 
 なんだその、理想の抽象概念が実在するという、訳が分からん確信?
 
 ∧∧
( ‥)そんなもの、どこにも
    ございませんと
 
  (‥ )まあ、いくらでも
      真が実在すると
      主張することは
      できるけどね。
 
 何年、何月、何時、何分、この場所の議会と選挙と投票と、あるいはその結果が理想の民主主義です。
 
 と指定する。
 
 ∧∧
( ‥)それは私がそれを理想の基準、
    いわば理想の原器として
    指定した
    それだけの主張でしょ?
 
  (‥ )どっかに理想的実在が
      ございますなんていう
      たわ言にはこれ以上の
      正当性なんかありゃせんよ
      言い換えれば、これでもう
      十分に真理として正当だ。
      そういうことではないかね
 
 これは何々である。
 
 それは定義と指定だろうけども、定義も指定もそれ自身で自分自身を正当化できるはずがない。殺人鬼が自分の行為を正義と述べようと、聖人が己が行いの結果を正義であると正当化しようと、その時、その場所でその人物が成した事がなんであるか? 彼ら自身によって定義された正義というレッテルは、行為の中身について何も答えてはくれないだろう。
 
 だが、だからこそ、これぞ理想の原器なり、そう指定する事は誰でいつでも勝手に任意にできるのだ。
 
 しかしもちろん、これはそれ以上のことを語っているわけではない。
 
 ∧∧
(‥ )民主主義とは政治体制の
\‐  ひとつですよね
 
  (‥ )政治という”まつりごと”を
      動作させる仕組み。
      言って見ればエンジンだよね
      あるいはエンジンの動力を
      何かに伝えて動作する
      仕組みのことだよな。
      こういうものを評価するには
      それの今のここでの
      用途は何か、
      それに見合った性能や
      出力やコストは何か?
      条件を満たしているか
      それこそが評価されるべき
 
 熱効率100パーセントこそ理想エンジン、伝達率100パーセントが理想的な仕組み、そうでないこんな機械を使うなんてテラワロスwww
 
 ∧∧
( ‥)と笑うのは勝手だけど
    その時、その場所においては
    それが精一杯だったら
    それで取りあえず
    作業進行するべき

 
  ( ‥)現実ってのはそんなもんで
    ‐□ いくら理想を語っても
       その場、その用途に
       合っていなければ
       無意味なのだ
 
 そもそも
 
 これは理想の民主主義ではない、という言い様が述べているのは、
 
 理想の民主主義というイデアが実在する
 
 という主張、それだけではないだろう。
 
 ∧∧
( ‥)私はそれを知っている、
    私は真理の在処を知っている
    私は真理を認識できる
    そういう主張が含まれて
    いますよね。
 
  (‥ )なんとも高慢ちきだが
      それ以上に、
      間抜けな主張だと
      思わないかね。
 
 これは私のような知性を持つ者だからこそ、理想の民主主義を判別できる、という主張ではないのか?
 
 しかし、ここでどうしても思い出してしまうのがタキトゥスと軍人皇帝たち。
 
 ∧∧
( ‥)国家の中枢にいた政治家
    であるタキトゥスさんの
    思い描いた理想は実現される
    ことはなく、
    帝国は共和制に戻ることも
    市民社会に戻ることもなく、
    広大な版図は宗教で統一され
    権限を集中した皇帝によって
    統治され、
    養成された官僚が事務処理を
    行い、
    軍隊は市民軍から遠く隔たり
    騎兵が主力となっていく
 
  ( ‥)そのすべてではないけども
      それを用意したのが
      軍人皇帝時代なんだよな
      少なくとも過渡期だった
      わけだよね。
 
 教養ある理想に燃えた政治家ではなく、どちらかというと無教養な者も含めて名も知られぬままにみじめに死んでいった成り上がり者と、彼らの試行錯誤、失敗して死んだ屍、これこそが答えを出した、という事実。
 
 当たり前の話なのだ。
 
 失敗、死、我こそ指導者にふさわしいと名乗りを上げた者の立候補、そしてつかの間の成功、そして失敗、死、
 
 その果てしない連続。
 
 ここにあるのは試行錯誤の過程であって、解の探索に他ならない。これ自体は絶え間ないクーデターで起きたことだけども、民主主義は選挙と落選でこれを行う。ここに教養だの知性だの入り込む余地はない。少なくとも、必然でも必須でもないだろう。
 
 ∧∧
( ‥)それを考えますとね
 
  (‥ )理想だ、イデアだって
      馬鹿なこといってないで
      手を動かした奴こそが
      結果を手にする
      結果をもたらす
      そういうことだよね。
      当たり前だよな。
 
 それを踏まえるに、理想の民主主義、それを言って語って一体全体何をどうするつもりなのか?
 
 ∧∧
( ‥)民主主義は知能を必要と
    しない仕組みである
 
  ( ‥)多分だけどね、
    ‐□ 自分は知的だと
      思い込んでいる人間は
      知能も知性も必要としない
      民主主義がそれでも動く
      そのグロテスクな有様に
      恐怖しているのだと
      思うよ
 
 知能も知性もないのに動く。まるで頭も持たぬ動物が手探りでいつの間にか這い寄っているような恐怖。
 
 知的なそこのあなた、民主主義が示すそんなおぞましい有様があまりに恐ろしいので、理想の民主主義なんぞという、ありもしないイデアに恋こがれておりませぬかな?
 
 頭も感覚器官も持っていて、あなたに眼を向け、にこやかに微笑んでくれる、そんな民主主義が存在すると思ってはおりませんか?
 
 しかし、この子は理想の彼女ではない、そうすべてを否定する人が自分自身の可能性を閉じてしまうように、そんなありもしないものへの恋で、あなたは一体何を生むのでしょう?
 
 
    

メスクリンな台風の朝

 
 ∧∧
(‥ )雨がざーざー、
    降ったり止んだり
 
  (‥ )台風だけに低い雲が
      飛ぶように空を
      駈けてゆく。
 
 買い物に出かければ、それまで雨が降っていなかったのに、突然強く降り始めて、1分もしないうちに上がる、そんな状況。
 
 ∧∧
(‥ )今朝は雷ごろごろ
\‐   二度も停電ですよ
     南から筋状に強い雨の
     領域が移動してきます
     雷も南から接近して
     きますね
 
  (‥ )ここは南の方に
      電力関係の施設がある
      わけかね?
      南の雷がまだ
      遠雷程度なのに
      いきなり停電
      PCは作業中のまま
      落ちるし、
      難儀よなあ。
 
 どうも、本日は雨量情報と落雷の分布を見ていないと致命傷になりかねないってことらしい。
 
 ∧∧
( ‥)めまぐるしく変わる天気
 
  ( ‥)こういう日はさ、
      いつも思うのだよな
      メスクリンの天気って
      こんなのなのか?
      という
 
 *惑星メスクリン。小説「重力の使命」で出てくる架空の惑星。反重力装置などという荒唐無稽な手段を使わずに高重力の惑星で人類が活動できるよう、とんでもない速度で自転するように設定されている。必然的に強烈なコリオリの力がかかることになるので、低気圧はばらばらにされてきわめて小さなものになる。そのため、作中、天気がめまぐるしく変わる描写がある。
 
 以前も話題にした=>hilihiliのhilihili: たぶん、SFすら読んでいない
 
 ∧∧
( ‥)まあ、メスクリンだったら
    高気圧と低気圧が
    めまぐるしく交代するから
    晴れ、雨、晴れ、雨、
    なんですけどね
    雨、上がり、雨、上がり
    ではない。
 
  ( ‥)とはいえ、こういう
      めまぐるしい天気で
      メスクリンのことを
      連想すると、
      いつも考えて
      しまうのだよね
  
 
 恐竜はでっかいから動けない。だったら地球の自転を速くして、遠心力で引力を相殺すれば良いじゃない。
 
 これを考える人は、その地球では天気の意味がまるで違ってしまうことに気づいていないんだろう。こんな台風接近の不安定な空と関連づけることもないだろう。
 
 つまり、ここには埋まることのない溝がある。
 
 ∧∧
( ‥)これはおそらく、
    知識があるとか、無いとか
    そういうことではない
 
  (‥ )恐竜は大きすぎるに
      違いない
      引力を相殺すれば
      それで良い
      これで問題解決。
      これは知識の有無と
      言うよりも、
      分かって満足するか
      しないかの問題だよな
 
 大きすぎる、だから小さくすればいい
 
 これは結果的に言うとなにもかもが間違いなのだ。まず第一に恐竜は別に大きすぎる動物ではない。普通の動物だ。つまりまず、問題設定が間違っている。そもそも解決すべき問題などそこにはないってことなのだ。
 
 問題設定が間違っている以上、当然、解決も間違っているのだが、解決それ自体も間違っている。地上の引力を眼に見えて相殺するほど遠心力の大きな惑星、世界にそのような条件を与えた時に、地上がいかなる変貌を遂げてしまうのか? それを考えていない。
 
 結婚すればゴールインしました、そう思い込んで翌日以降のことを一切、考えていない。それと同じようなもんで、これは知識の有無だとか、想像力の欠如だとか、そういう問題ではない。
 
 ∧∧
( ‥)むしろ自己解決に
    満足してしまっている
    だけなのだろうと
 
  (‥ )理解とは罪である
      理解に満足するのは
      把握の自殺である、
      そういうことだよね
 
 こういう人の存在を想定すれば、科学が嫌われる理由はよく分かる。
 
 皆は理解を望み、科学にそれを期待するが、実のところ科学には理解も満足もないではないか。
 
 ∧∧
(‥ )科学は自然を理解する
\‐  過程である、そう理解する
    人もいますけどもね
 
  (‥ )だが科学は止まらない
      止まらない理解は
      理解じゃない。
      だとすればだ、
      科学は自然を理解する
      これは言葉をどう
      受け取るか次第だけども
      この意味においては
      たわ言だよね。
 
 科学にあるのは仮説の提案と検証と採用であって、それは理解ではないだろう。
 
 あるいはこう言えばいい。科学の理解とは、世間の理解とまるで意味が違う。
 
 
 
    

2013年9月4日水曜日

それは今見ると色褪せて見えた

 
 ふと、ネットを見ていたら昔の広告が眼に入った。
 
 軍人二人が画面の左右にいて、お客様、どうぞこちらへ、お先にどうぞ、という身振り。真ん中には、
 
 まず、総理から前線へ。
 
 というキャッチコピー
 
 ∧∧
(‥ )ああ、あなたが子供の頃に
\‐  見た広告じゃないですか
 
  (‥ )今見ると、ものすごく
      色褪せた広告だな。
 
 総理から前線へどうぞ。
 
 ああしかし、原発がぱーんしたその時、自ら勇ましく前線に飛び込んで無意味に力のこもった挨拶を撮影させた菅直人首相は、緊急事態の現場を滞らせ、最高指導者として官邸で統括するべき責任を売名行為で放り出した、とボロクソに叩かれたのではなかったか?
 
 ∧∧
( ‥)まあこの広告は
    戦争の話ですけどね
 
  (‥ )中央の人間が前線に
      いっちゃいけない
      そういう場合がある
      この意味では
      現場も戦場も前線も
      同じよ
 
 いや、これが戦場に限定しても同じなんである。
 
 指導者自ら戦場にいくべきです、となれば、それは平和など意味しない。単に戦争慣れした司令官が政治家になる、それだけの話なのだ。
 
 ∧∧
(‥ )この広告は反戦...
\‐   なんですかね?
 
  (‥ )例えばローマってさ、
      戦場で勝利することが
      政治的キャリアを積むこと
      だからさ、政治家は全員
      戦争にいって白兵戦をして
      殺した相手の血で体を
      染めたりしたんだよな
 
 総理自ら戦場へどうぞ。
 
 なんのこっちゃない。裏を返せば、
 
 戦場にいったのみならず、勝利を挙げた私こそが総理になるべきであり、最高指導者になるのが当然なのです。いかなかったあなたたちに出馬の権利などあるわけがありません。何を言っているんですか?
 
 そうなるだけの話なんである。
 
 ∧∧
( ‥)戦場を駆け抜け、事務や経理も
    担当してキャリアを積み、
    あわよくば凱旋将軍になって
    最高指導者になる。
 
  (‥ )それが果てしなく戦争を
      継続したローマの
      あり方である。
      そしてこれが彼らの
      共和制であり民主制なのだ
      おおいに優れた仕組み
      でもあるけど、でもさ、
      欠点もあるのよね
 
 
 こうなってしまうと、原理上、最高指導者は絶えず前線におもむかないといけない。
 
 つまりここで話題は最初に戻るのだ。
 
 ∧∧
( ‥)当然、指導者を前線にとられた
    国家は色々な問題を
    抱えることになる。
 
  (‥ )さりとて、ローマの
      最高指導者はそうせざるを
      えないんだよな。
 
 だって、自分が前線にいかなかったら、前線の司令官が”私こそが指導者にふさわしい”といわば殺し合いの選挙に立候補するし、事実、そうなった。
 
 そしてゆえに果てしなく続く内乱の時代へ突入。
 
 皆さん、戦場へいきましたよ。野望と義務を持って自発的にいきました。
 
 つまり、主戦論をおっしゃる最高指導者からどうぞ前線に、どうせ怖くていけないでしょ(ニヤニヤ)なんてことは起きなかった。事態は逆だった。
 
 浮世離れした昔の話ではあるが、しかしこれを笑う事はできないだろう。かつて条件次第で起こったことは、条件が整えば再び起こる。そうではないか?
 
 ∧∧
(‥ )それを考えると、
\‐  総理から前線へどうぞって
    なんとも言い様がない
    ですよね
 
  (‥ )ローマってある時点から
      皇帝が必ずしも前線に
      立つ必要がなくなった
      みたいなんだよな。
 
 もちろん、前線に立つ皇帝はいたけども、必ずしもその必要はなかったらしいことがうかがえる。例えば6世紀のユスティニアヌス帝は戦場にはいっていない。彼の征服は将軍にまかせられたものだった
 
 ∧∧
( ‥)官僚、軍隊、市民、
    この三者から歓呼で
    承認された者こそが
    正式な皇帝である。
    そういう時代になったと
 
  (‥ )戦場でキャリアを積む、
      軍隊のみの選挙で
      指導者が選ばれる
      専門的な官僚を作り出す
      こういう血みどろの段階を
      経て、何世紀もかけて
      官僚、軍隊、市民が
      三者鼎立して分業して
      指導者を選ぶ仕組みが
      出来たのよな。
 
 ここまで単純にいっていいものか、とはいえ、そういう側面はあったらしい。
 
 三者の歓呼を受けてある指導者は言ったという。あなた方は正統な権利を行使し、私を選んだ、と。
 
 ローマは、オスマン・トルコに滅ぼされたから、こういう仕組みは直接、近代、現代には受け継がれなかった。だけどもどっちにしても似たようなもんだ。クーデターばかりおこる国や時代、指導者の権限が法律だけでは制限できない時代、そんな時期がどこの国にもあったじゃないか。指導者とはこうあるべき、軍隊の役割はこうあるべき、専門化した集団はこう動くべき、官僚とはこういうものである、そういう長い試行錯誤があってこその現代の社会とその仕組みだ。
 
 だからこれを踏まえてひるがえるに、総理から戦場へ、これは裏を返せば、こうした長い血みどろの試行錯誤を全部ひっくり返して、私たちの主権は戦場にいった人にこそ白紙委任します、と主張するに、結果的に等しいのではないか? 
 
 ∧∧
(‥ )書いたご本人は
\‐  そういうことを
    言っているわけじゃ
    ないんでしょうけどね
 
  (‥ )だが結果的には
      そういうことだろ
      だからさ、言うのよ
 
 色褪せていると。
 
 

同心円状の的に開けられた穴が同心円状分布を....

 
 ∧∧
(‥ )台風の接近で雨ですね
    そうかと思うと晴れたり
    雲が出てきたり不安定
 
  (‥ )月は見れないな。
     まあ、出てても糸みたいに
     細くて高度も低いだろうから
     スケッチは無理だと思うけど
 
 天文学や地質学の本はまだともかく、火山や、ましてや月の地質の本となると日本語では参考書籍がほとんどない。
 
 ∧∧
(‥ )というか事実上、皆無ですよね
\‐   英語でもあまり見当たらない
     という。
 
  (‥ )アポロのせいかな、昔は
   □‐  日本語でも月の本は
      そこそこあったらしいのよ
      今、手持ちであるこの本も
      1971年に出版された
      月の本なんだけども
 
 前も話題にしたこの本(書名は現状、差し控える)、月のクレーターは火山の噴火口、あるいはカルデラである、という説をとっている。
 
 ∧∧
( ‥)すごく乱暴に要約してしまうと
  ‐□ この本は結果的に、
    全部間違いだって
    ことになります
 
  (‥ )もちろん、全部が間違い
      ということはあり得ないが
      結果的にはほとんどすべて
      間違ってるということに
      なるよね。
 
 日本の地質学は一時、マルクス主義者の力が強かったので、例えばプレートテクトニクス説、大陸移動説は西側世界のアイデア、ひいては資本主義的な思想であるとして排除されたような過去もある。
 
 *これは別に地学に限ったことではなく、例えば生物学でもルイセンコ主義のように、獲得形質による農業生産の無限増大を旗印に、マルクス主義者の活動が猛威をふるった過去がある。これはWW2以後の歴史では世界のあちこちに大きな爪痕を残した。日本ではまっとうな研究者が排除された、攻撃された、という”程度”ですんだが、東側諸国では妄言のような農業指導で壊滅的な打撃をうけた場所や時代があった。
 
 ∧∧
( ‥)この本の著者も、ソ連の
  ‐□ 研究者による
    クレーター火山説を
    積極的に押していますよね
 
  (‥ )もちろん、だから著者が
      マルクス主義者だ、とか
      そういうことには
      ならないんだけどもさ。
 
 ただ、先に上げたような人々、一世代前に猛威をふるって、今は過去の行状を忘れたかのように素知らぬ顔をしている連中と、似たところはあるかなあ。
 
 ∧∧
( ‥)例えば?
 
  ( ‥)月にも生成と発展の歴史が
    ‐□ 発展史的な見かたを...
      偶然の産物ばかりではない
      偶然クレーターができる、
      こういう見解が広がって
      クレーター成因論は
      観念的な色彩が強くなった
      などなど

 歴史は発展する
 発展という見方から歴史は理解されるべきである
 偶然に対して否定的
 偶然は観念論
 悪い仮説は観念論
 
 この本に出てくるこの論法。これはルイセンコ主義者にも見られたものだよな。
 
 54ページ、56ページにおける記述は言わずもがなだろう。
 
 *端的に言ってしまうとマルクス主義というのは物事がある必然の状態へ発展し、移行する、という考え。言い換えると偶然とか確率とか統計という考えを排除する傾向があるし、反対意見に観念論というレッテルを張りたがる。マルクス主義者の語るダーウィニズムがてんでトンチンカンなのはこのせいだし、ルイセンコ主義者やマルクス主義者はメンデル遺伝を観念論と罵倒した。こうした傾向がこの本でも見られる、ということ。
 
 ∧∧
(‥ )この著者さんは、
\‐  雨の海やその周辺にある
    光条を持つクレーターは
    火山起源を支持する、と
    考えているのですね
 
  (‥ )光条。つまり新しい
      クレーターから伸びる
      放出物の輝く筋だね
      著者はこれを火口と
      火口から放出された火山灰
      だと考えている。そして
      雨の海には多重の
      リング状構造がある
      そこに光条を持つ
      クレーターを当てはめると
      リング状に分布して見える
      そういう論点だな。
 
 つまり、雨の海をひとつの火山、あるいは巨大なカルデラ火口、あるいはそれに近似の構造とみなした時、光条を持つクレーターはこの多重リング構造に沿って並んでいるように見える、だから光条を持つクレーターは二次的に出来た新しい火口である、という考え。
 
 ∧∧
( ‥)...そう見えます?
 
  (‥ )いや、個人的には
      そうは見えないけどね
 
 まあ、確かに、雨の海(月の海をうさぎに見立てた時、お腹など下腹部にあたる部分)には多重のリング構造がある。巨大クレーターはこういう二重、三重になったリング状構造を持つようになるのだ。
 
 そして例えばアリスタルコスはそうしたリングの部分に落下して出来たものらしい。コペルニクスもリングの近くにはある。あるけども
 
 ∧∧
( ‥)...あのさ、
   多重リングクレーターって
   射撃練習に使う
   円を幾つも入れ子に
   重ねて描いた的と形は
   同じものだよね?
 
  (‥ )そこにさ、適当に
      何発か当てたら
      穴がリング状に
      分布しているように
      見えるよなあ?
 
 同心円状の的に適当に開けられた穴は、同心円に沿って分布しているように見えるのではないか?
 
 ∧∧
(‥ )これは、自分の仮説を
\‐   通して観察するあまり
     恣意的に物事を解釈して
     しまった例でしょうか
 
  (‥ )僕らは結論を知っている
      だから色々と言える。
      それは確かだ。
      だけどもさ、
      それだけで
      この著者のこの推論を
      ”結果的に間違っていた
      だけなのです”
      そう擁護できるか?
      そこが問われるよね。
  
 たぶん、擁護できないと思う。
 
 
 

2013年9月3日火曜日

脳がいてえ

 
 
  (‥ )脳がいてえ
 
 ∧∧
( ‥)寝ろよ
 
 
 

ワルゲンチンを描いていた

 
 ∧∧
( ‥)なに?
 
  ( ‥)うん、2日に描いた
    ‐□ 月のスケッチを見直して
      自分がワルゲンチンを
      描いていることに
      気がついてね。
 
 ∧∧
( ‥)ワルゲンチン・クレーター
    見かけ上、月の南の縁に
    あるクレーターで、
    内部が溶岩であふれそうに
    なっているクレーターですね
 
  ( ‥)Schickard クレーターの隣に
    ‐□ あるって書いてあるから
      Schickardはこの前、
      描いたよな、と思って
      見直したら、描いてた。
 
 もっとも、描いた、といってもクレーターの影の部分だけである。だけども、周囲の描き方からすると、明らかにこれはワルゲンチン。
 
 ∧∧
(‥ )今度はもっと高倍率で
\‐  観察したいですね、
    日没、朝焼けの状況で
    影を詳しく観察すると
    クレーター内部が
    周囲より高いことが
    分かるそうじゃないですか
 
  (‥ )不思議な地形も
      あるもんだよな。
 
 隕石衝突でクレーターが出来ると、掘削される、跳ね返りで中央丘が出来る。だからクレーターはまるで火山の火口やカルデラのようにも見える。
 
 あるいは衝突の衝撃で一部の岩石が融解し、たまりができたり、あるいはクレーターの底が平らになる場合もある。
 
 ∧∧
( ‥)ひとつの地形が火山起源なのか
    隕石による衝突起源なのか
    分かりにくくなる場合もある
 
  (‥ )あるいは深部から
      上がってきたマグマで
      底が満たされる場合もある
      海、のようにね。
 
 衝突自体が引き金になって地下深部でマグマを生成するのか(確かに幾つか手はある)、あるいはもとからマグマがそこにあったのか、あるいは衝突からずっと後で関係なく出来たマグマが上がってきたのか、そこんところの議論や根拠は色々あるだろう。
 
 *一応、書いておくと、どっかの掲示板でわめいている俺様理論屋のように、周期的な隕石衝突によって大規模火山噴火が起きてマグマでどっかーんで大量絶滅だぴょん、とか、そんな間抜けな話をここでしているわけではない。当たり前だが、大規模な隕石衝突でマグマが形成されることがあるにしても、それが起こるには、その日、その時、その場所、その事件がその条件を満たしていなければならない。マントルはきっとマグマだ、だから噴火は楽勝だ、減圧すれば即座に溶融だ、そんな雑な議論では困る。
 
 **こういう雑な議論は、コーラを開封すると必ず絶対に吹きこぼれる、というぐらいに雑。
 
 ***例えば地球のマントルは岩石で固体であって、ここからマグマという溶融した物体を生み出すには、それなりな過程と条件が必要。それを説明できていない理屈はすべからく机上の空論であり、聞くに値しない、ということ。実際、マントルがマグマなら、地球の火山はこんな異様に偏った分布を示さない。地質学者はこれを説明するために色々な努力を積み重ねてきた。地学は素人が思っているような、簡単な学問ではないのだ。
 
 
 ∧∧
( ‥)ともあれ、しかし、
    ワルゲンチンは
    変わっていると
 
  ( ‥)内部が溶岩に満たされてる
    ‐□ クレーターというのは
      まだ分かるけども、
      中身が周辺より
      高いってのはね
      印象的だよねえ。
 
 ∧∧
( ‥)中があふれるよりも前に
    中身が外へもれそうな
    ものですけどね
 
  (‥ )衝突で出来たクレーターの
      縁って、
      ぐずぐずに思えるけども、
      必ずしもそうじゃないって
      ことなのかね?

 
 

2013年9月2日月曜日

大炎上から未来を占い、そして読み取る必要はないだろう

 
 hilihiliのhilihili: 自分たちが超能力者である自覚が足りない、たぶんの続き
 
 
 みんながテレパシーでつながった世界では、その分母に見合ったどんなことでも起こりうる。
 
 ∧∧
( ‥)1年に1回起きる出来事も
    365人いれば1日で
    起こる計算ですかね
 
  (‥ )まあ、単純に言えば
      そんな感じだよな
 
 さらに分母が大きければどんなことでも時間内に発生するだろう。
 
 ∧∧
(‥ )バイト先のレストランで
\‐  冷蔵庫に入ったことを
    ネットでさらして大炎上
 
  (‥ )こういう出来事、
      こうしたレアな出来事
      このようにまれな人、
      めったにない行動、
      膨大な分母からこれを
      発見した人は、
      分母の巨大さを忘れ、
      霊感に打たれるのだ
 
 ∧∧
( ‥)霊感ねえ
 
   ( ‥)人間は確率的な思考に
       慣れていなくて、
       出来事が起こると
       それがレアで
       無意味であっても
       原因を考えだして
       しまうのだ。
 
 というか、原因を発明してしまうと言えば、いい?
  
 ∧∧
( ‥)発明ねえ
 
  ( ‥)ゆとり教育のせい、
    ‐/ 若者が馬鹿になっている
       教育に格差がある
       底辺の実態
       お笑いブームの影響
       大炎上が起こると
       あらゆる原因が
       発明されたのだ
 
 ∧∧
( ‥)あなたたち裸のお猿さんは
    何にでも原因や因果関係を
    あてはめたり、思いついたり
    しますよね
 
  (‥ )日本人はお茶に宇宙を
      見いだす!! 
      という話があったよな
 
 さも日本人が特別なようだけども、コーヒー占いってあったよね。カップの底に残ったコーヒー粉の有様から未来を見て取る。
 
 ∧∧
(‥ )人間は何からでも
\‐   お茶からもコーヒーからも
     宇宙の理や未来の神秘を
     勝手に読み取る猿であると
 
  (‥ )ネットの大炎上からでも
      人は色々なことを
      読み取るわけだね。
      現在の経済、
      現状の社会
      私でない世代の有様、
      私の嫌いな何かが
      悪魔のごとく
      人々に這い寄り、
      禍をなしている。
      そういう確信と予見
 
 そうねえ、漫画が子供を堕落させると考える連中も、大炎上に日本の破滅と世代の未来を予見する人も、人間としては比較的普通なんだろう。少なくとも己が霊感がもたらした因果関係を無批判に信仰する、この点においてはそうなのだろう。
 
 ∧∧
(‥ )でも実際には、世界は
\‐   もっとくだらない、
     確率的で即物的な
     ものでしかないだろうと
 
  (‥ )分母がでかいだけで
      説明できる時に、
      なんで余計な説明が
      さらに必要なんだ?
      意味ないだろう?
 
 己の占いと霊感を信じる前にちょいと考えるべきなのだ。この因果関係の推論は妥当なのか? もしかしたら自分がやっている理論武装とは、単に思いつきを厚化粧させただけで、実体など、最初から無かったかもしれないと。
 
 
 

悪意の神はいなくとも、世界はそれに近似

 
 画材を買いに町へ出かけて帰ってくると
 
 ∧∧ ...寒いー
( ‥)
 ‐( ‥)うおっ、室温が25度に
      なってる。
 
 30度設定のはずなんだけど
 
 ∧∧
(‥ )出かけている間、扇風機を
◎   止めていたから、
    部屋の上下で温度が
    分離しましたかね?
 
  (‥ )さりとて止めるとなあ
      室内の物体が熱を蓄えて
      エアコンのスイッチを
      入れると、がんがんに
      動き出すのよね。
 
 さて
 
 ∧∧
(‥ )シリア政府が反政府軍に
\‐   毒ガスを使ったという理由で
     アメリカが軍事介入しよう
     という勢い
 
  (‥ )...別に今に始まったことじゃ
      ないんだけど、
      イラク戦争の時、
      ”ありもしない
      大量破壊兵器を捜索する”
      これを開戦の
      口実にしたのは
      やっぱまずかったよね。
 
 1回でも嘘をつくと、ああ、またか、と、どうしても思われる。
 
 ∧∧
(‥ )まあ、アメリカは元から
\‐   そういう国だし、
     そういうキャラだし、
     力も体力もあるから
     軍事介入しても、
     ”ああ、またか”
     で済んじゃうのが
     すごいところですが
 
  (‥ )イラク戦争でも国自体は
      揺るがなかったからね
      でもさ、体力があって
      嘘に慣れると、
      人間、破廉恥になるよね
     
 とはいえ、そんな破廉恥な嘘をアメリカが叫んでいた当時のことで思い出すのは、イラクは大量破壊兵器を隠し持っている、と国連で孤軍奮闘するパウエル将軍(当時はもちろんそんな肩書きではなかったけども)。彼のあの姿、あの表情。
 
 ∧∧
( ‥)反対弁論する人を
    芝居がかった表情で
    睨みつけたりね
 
  ( ‥)WW2を経験した
    ‐□ パパブッシュと組んだ時は
      ベトナム戦争の敗北を
      塗り替えた大勝利と
      言われたのにな。
 
 その息子を上司に迎えたイラク戦争では、一転、あの有様。
 
 ∧∧
( ‥)ご本人は最後まで
    イラク戦争には反対だった
    らしいですけども、
    いざ軍事行動が決定されれば
    立場上はね、やらねばならぬ
    ことがあるでしょうからね
    芝居がかったふりだろうが
    なんだろうがね、
 
  (‥ )あの人はベトナム戦争に
      参加経験があるから、
      見てるこっちは
      やっぱ想像しちゃうのよ
 
 この戦争は一体なんだろう? と兵士として戦場を駆け抜けて、俺がトップだったらこんな戦争は、そう思ったこともあったのではないか? 
 
 一方、WW2に参加して日本軍に撃墜されたこともあるパパブッシュ、こちらは政権の内部でベトナム戦争を見つめて、戦力の逐次投入の愚をさとったというパパブッシュ。
 
 彼と組んで手にした、ベトナムを塗り替える勝利。
 
 二人にとって、それはなんというきらめきか!
 
 ∧∧
( ‥)でも、そのわずか12年後に
    あれですよ
 
  (‥ )ベトナムほどじゃないけど
      ベトナムみたいなことを、
      しかも自分ではおかしいと
      分かっているのに、
      それを命令しなければ
      いけない立場に
      なったのだよね
      なぜだろうね
      この人生は
      どうしてだろうな?
      この終着点は?
 
 確かにこの地球は何者かが創造した世界なのかもしれない。そして、その何者かは全知全能でありながら、人間に対して、とてつもない悪意を持っているんだろう。
 
 ∧∧
( ‥)でも、これが現実でしょ?
 
  (‥ )悪意の神はいなくとも
      世界は悪意を
      持っているに近似
      そういうことなのだな
 
 さてもさても、それを思うに、自分の人生の終着点はどんな悲惨な結末になることやら。
 
 
 
  

夕暮れのバベッジ

 
 ∧∧
(‥ )台風が接近中だけど、
    今朝も空は薄曇り、
    あるいは晴れてますね
 
  (‥ )でっ、昨日の月と
      今朝の月のスケッチを
      並べてみたのだけど
 
上が1日、下が本日、2日朝の月














 
 ∧∧
(‥ )北のクレーターはあまり
\‐  日没してませんね。
    1日に見えていた
    ハーシェルが消えて
    今日2日は隣のバベッジが
    ようやく夕方です。
    でも南の地形はずいぶんと
    日没して闇に消えた
    みたいですね
 
  (‥ )1日に南に見えていた
      Mare Humorum、つまり
      湿りの海が今日は
      完全に消えて、
      東の縁にあるクレーター
      Merseniusしか見えてない
      からね。
      南の方が日没が顕著だよね
 
 うまくいえないけども、全体としては月の地形が反時計回りにやや旋回する感じで見えている、というか。
 
 ∧∧
( ‥)秤動(ひょうどう)?
 
  (‥ )まあ、そういうことだよね
      月の動きは複雑怪奇だから
      素人が正確なことを
      言うのはなかなか
      難しいのだけどね。
      スケッチは手描きだから
      そういうズレも入って
      いるだろうからね。
 
 とはいえ、地形そのものの大きさと日没具合を見れば、まあそういうことなんだろう。

 クレーターや月の地形を知る参考文献として使っているのは、 [Atlas of the Lunar Terminator] 。この本の該当する経度というか月齢というか明暗境界線というかの写真を見ても、クレーターの見え方がずいぶん違う。バベッジはもっと月の縁に近い方にある。
 
 天体の動きを理解するのは難しい。そして秤動はともかくとして、月や太陽の様々な動きを把握していた古代の天文学者たちは、やはり偉大だったのだ。
 
 ところで、
 
 ∧∧
(‥ )クレーター、バベッジさんの
\‐  お隣さんがピタゴラスさん
    なんですね
 
  (‥ )計算機械の創造者と
      数学を宗教にした創始者
      なんか不思議な取り合わせ
      だよな。
 
 




2013年9月1日日曜日

アリスタルコスと溶岩の川

 
 ∧∧
( ‥)お月様〜♪
 
  ( ‥)ケプラーが夕闇に
    ‐□ 沈みかけて、
      アリスタルコスが
      だんだんよく見えて
      まいりましたー
 












 
 アリスタルコス。人物としては紀元前3世紀に、月と地球と太陽の相対的な距離を求めた人。残念ながら基づいた観測結果に誤謬があったので計算結果自体は間違っていたが、数学史と天文学史において、これは画期的な仕事だった。
 
 :アリスタルコスの業績について知りたい人は「世界の名著」中央公論社 第9巻 ギリシアの科学 pp510 太陽と月の大きさと距離について を参考のこと。この本は市立図書館以上の図書館なら置いてある。
 
 ∧∧
(‥ )アリスタルコスクレーター
\‐  そこから伸びる
    Vallis Schroteri が
    観測できましたね
 
  (‥ )気流の状態が良い時に
      くっきり見えるんだが
      なにぶん、朝の月は
      ここから見ると東京とか
      川崎、横浜があるせいか
      高度が低いと気流が
      悪くてなあ。
 
 ともあれ、見える時はきれいに見える。月面最大のrille 直訳すれば流路とか、小川。
 
 ∧∧
( ‥)実際には空気のない天体なので
    それでも流れる液体、
    例えば、溶岩が流れて
    出来た谷ですね
 
  ( ‥)長さ125km、幅4.5km
    ‐□ 地球じゃ考えられない
       規模の流れだよな
 
 アリスタルコスクレーターの周りは周囲の海よりも少し標高が高い。いわゆるアリスタルコス高地。あるいは台地とか高原。
 
 *スケッチでは中央のケプラーから見て、やや左上。2つのこぶりなクレーターが並んでいるのがアリスタルコス高地。右がアリスタルコスクレーター、左がヘロドトスクレーター。
 
 **ここで話題にしているVallis Schroteri はそこからほんの少しだけ伸びる黒い線のこと。ちなみにこの大きさだとヘロドトスクレーター周辺の影と区別が難しく、以上のスケッチでも、両者はつながっている。
 
 ∧∧
(‥ )この高地は、見た目は
\‐   巨大な火山のようにも
     見えますよね。
 
  (‥ )でも、資料によると、
      この高地って古い地形の
      名残なんだってさ。
 
 嵐の海が出来る時、周囲が溶岩に覆われてここだけがぽつんと残り、それから隕石衝突があったり、どのタイミングでか溶岩が流れ出して谷を削ったそうな。
 
 ∧∧
(‥ )アリスタルコスのお隣の
\‐  ヘロドトスは中が溶岩で
    埋まっているのですよね
 
  (‥ )でもアリスタルコスは
      きれいなままなのよ
 
 どんな順番で、どう何が起こったのやら。
 
 ∧∧
(‥ )ここは地質的に非常に
\‐   興味をもたれていて、
     論文が多いみたいですね
 
  (‥ )まあ、そんなことが
      分かるだけでも、
      スケッチの価値は
      あるよね。
      

 
 

2013年8月31日土曜日

雨の海のリング


 ∧∧
(‥ )秋っぽくなったかと
\‐  思えば、また高温ですね
 
  (‥ )まあ、天気がいいからね
 
 とはいえ、これまでの強烈な湿気ともやのかかった空に比べれば、大気の状態は色々と良い。
 













 
 ∧∧
(‥ )お月様、欠けてきました
\‐   明暗境界線では、平坦な海に
     山々が影を落として
     目立ってますね
 
  (‥ )月の山ってのは
      ちんまりしてるよな
      夜に沈んだコペルニクスと
      午後のケプラーの間に
      Montes Carpatus
      カルパティア山脈が見える
      これ、巨大クレーターでも
      あるImbriumのリングの
      一部でもあるのな。
 
 なんか論文を見たら、Imbrium、つまり雨の海を溶岩がどう流れてそこを覆っていったのか、それもそれなりに分かっているらしい。
 
 ∧∧
( ‥)でも、今はそこまで論文を
    読めませんね
 
  (‥ )まずは仕事しないとね
      いかんのでね
      
 

 

2013年8月30日金曜日

月と地形と相対年代と


 今朝の月は、空がかすんでいたせいか、あまりクリアではなかった。
 
 ∧∧
( ‥)それでもまあ、気流の
    状態は良いものでした
 
  ( ‥)ちゃちゃっと
    ‐□ スケッチしたけど、
      昨日とは
      打って変わって
      明暗境界線の
      クレーターの名前は
      知らん人名ばかりだな
 














 コペルニクスとチコはともかく、他の人は誰だか知らない。まあ、そのうちに本を読めば出会うだろう。

 ∧∧
(‥ )それにしても、こういう1枚の
\‐   スケッチでも月の地質と
     相対的な年代を
     読み取ることができますと
 
  (‥ )おおまかにいえば
      例えば南のように
      クレーターが
      多い地域がある
 
 ということはクレーターの原因になった隕石衝突の頻度が、時間的に非常に偏っていたことが分かる。
 
 ∧∧
( ‥)まんべんに偏り無く衝突が
    起きたら、月全体が
    クレーターだらけになる
    からね
 
  ( ‥)北に見える虹の入り江が
    ‐□ なかば”海”に沈んでいる
      ということは
      虹の入り江が出来てから
      溶岩が出てきたことが
      分かるよね。
 
 *月の海。つまり暗いうさぎさんマークは月の内部から滲み出た溶岩が広がったものなので。
 
 **虹の入り江:スケッチ上に見えている半円形をした入り江状の地形のこと。見た目からしてクレーターで、溶岩に半分埋まることで入り江状になっている。
 
 ∧∧
( ‥)コペルニクスクレーターが
    海にあるということは、
    海が出来てから
    衝突が起きたことは
    明らか。
 
  (‥ )だけども海は全体的に
      クレーターが非常に少ない
 
 つまり
 
 隕石の重爆撃時代=>溶岩が拡大して低地を埋める=>隕石衝突の頻度ががたっと減る=>コペルニクスを生成した衝突が起こる=>最近、月は静かです
 
 ∧∧
(‥ )まあこれは非常に
\‐   荒っぽい推論ですけども
 
  (‥ )これだけの手がかりでは
      隕石衝突の頻度が
      ずーっと同じで、
      海が最近になって
      急激にできた、
      でもいいわけだからね
 
 もちろん、月の地質学にはもっと色々な根拠があるのだ。
 
 ともあれ、最低限、前後関係は明らかだ。
 
 つまりこのスケッチだと例えば南にあるクレーターだらけの場所が一番古くて、海がより新しく、それより新しく出来たのがコペルニクスクレーターということになる。
 
 ∧∧
(‥ )ともあれ、こんな観察でも
\‐  地質学的に色々と
    考察できるのは確かですね
 
  (‥ )地球の地質学を知って
      いるとさらに色々な
      ことが見えてくる
      だろうな
 
 例えば、誤解している人もいるけども、地球の内部はマグマではない。マントルはカンラン岩で出来ているし、溶けた鉄である核(厳密には内核を抜かした外核の部分)を抜かせば地球は体積のほとんどが固体だ。固体地球物理という名称は伊達ではない。
 
 *地球の内核では晶出した鉄の雪が降っているという。
 
 とはいえ、固体も流れる。地球のマントルは実際に流れてしまう。だから月の大型クレーターのような構造物が地球にあったら、それを支えられない。だけども月にはクレーターがそのまんま残っている。見れば分かる。つまり、
 
 ∧∧
( ‥)月は地球よりずっと
    固い事がここから分かる
 
  ( ‥)その一方では溶岩は
    ‐□ 地球よりずっと柔らかい
      海が溶岩だというなら
      ぺたーっとしてるし
      月に地球のような火山は
      ほぼまったく見当たらない
      わけだしね。
 
 どう考えても月の溶岩は地球のものよりサラサラしてるんだろう。実際、月のどこを見ても富士山みたいな山は見当たらない。
 
 
 ∧∧
(‥ )見れば見るほど不思議な
\‐   天体ですよねえ
 
  (‥ )スケッチもさ、
      満ち欠けの明暗境界線を
      連続して描けば
      一枚の絵になるかなー
      とか以前は思っていたの
      だけどもねえ。
 
 もちろん、月には秤動(ひょうどう)がある、ということは知っていたのだけども
 
 ∧∧
( ‥)連続して描いてみたらね
    日時が変わると、
    地形の相対的な位置が
    まるで違ってきてしまってね
 
  ( ‥)秤動は知っていたけども
    ‐□ よもやあそこまで
      スケッチに深刻な影響を
      与えるとは思わなかった
      からねえ。
 
 *秤動:地球から見た場合、見かけ上、月がぐらぐら揺れているように見えること。
 
 **月は球体なので、ぐらぐら揺れて見えても、見た目は円盤状で変化はない。

 **上で言っている、スケッチへの影響とは、日時ごとのスケッチをつなげようとしても、クレーターや海のような地形は月という球面上にあるので、見かけの位置がずれると、日時によって相対的な配置や間隔や形が歪んだり、変化して見える。ゆえにスケッチのつなげようがない、ということ。
 
 ∧∧
(‥ )まあ、やったから
\‐  実感したわけで、
    何事もやってみるものですね
 
  (‥ )まずは、地形全体の
      把握だな
 
 
 
 

自分たちが超能力者である自覚が足りない、たぶん

 
 
 ∧∧
( ‥)なに?
 
  ( ‥)昔さ、こんなエッセイを
    ‐□ 見た事があってね
 
 駅の階段を降りていく先にいる女性の頭からアンテナが生えている。ぎょっとしたが、それは携帯のアンテナで、彼女の長い髪の毛からアンテナだけが出ているのだった。話している内容はこちらにも聞こえているがたわいもないものだ。携帯電話はいわばテレパシーである。超能力が実現したら世界はすごいことになるはずだった、SFの世界になるはずだった。だが、僕らはバカバカしいことにしかそれを使わない。
 
 *注:今から数年以上前に目にしたものなので、まだ携帯電話にアンテナがあるのが普通だった時代の話です。
 
 ともあれ、そんな感じのエッセイ
 
 ∧∧
( ‥)....なにその、
    技術革新が起きたら
    それは高尚なことにしか
    使っちゃいけません!
    みたいな上から目線は?
 
  ( ‥)まあ、それは置いておこう
    ‐□ じゃないか。
      少なくともネットや携帯が
      テレパシーと
      同じものであることは
      確かだよね。
 
 つまり、思考がだだ漏れ、とまでは言わないが、携帯とネットが普及した昨今、少なくとも、強く思考してそれを言語化、あるいはテキスト化すると、膨大な数の母集団に伝わってしまう時代。
 
 当然、母集団が大きければ大きいほど、普通では考えられないことが起こる。
 
 ∧∧
(‥ )今まで遭遇もしたことがない
\‐  愚かさや、これはもはや
    精神疾患ではないか?
    と思えるようなトンデモ理論や
    病的な勘違い、固執、陰謀論、
    放射脳、思い込み
    そして冷蔵庫に入って大炎上
 
  (‥ )みんなテレパシーが
      普及した世界で生きる事に
      まだ慣れていないのだよね
 
 平均人間からすれば、こんな愚かさや異常やぶれや欠陥や思い込みや誤謬が世界にあるとは想像もしていなかっただろう。だから世代論とか格差論とか無駄にありもしない原因を探す。
 
 立場を変えて向こうからすれば、まさか自分が母集団の反応を引き起こしてしまうとは思っていなかっただろう。今まで誰も反応しなかったのに、ある時、連鎖的に反応が反応を呼び起こして臨界に達し、集合の振る舞いが変わって人生が終わる。
 
 どっちも巨大な集合で何が起こるのか、確率的にどう振る舞うのか、それを良く理解していなかったという点では同じだ。

 そして、これぞ世界の新しき姿。
 
 ∧∧
( ‥)そういえばあなたは
    人類が嗅覚に依存した
    動物だったら、と
    考えたりしますよね
 
  (‥ )視覚に依存した生物から
      すると、
      嗅覚が鋭いってのは
      どえらいことでね。
      クラスメートの
      誰が生理か、
      誰がエロ話を聞いて
      一番興奮しているか、
      誰がトイレで大か小か
      どちらを排泄したか
      これが全部丸分かりに
      なっちゃうんだよな
      モラルハザードですよ
 
 匂いは自然と拡散するし、過去の情報を含んでいる。鋭い嗅覚は視覚生物からすればテレパシーみたいなもんだ。
 
 そういうわけで、物事がばれる世界では何事もうまく隠さないといけない。こんなことは本来、ゆっくり起こるはずだけども、機械技術の進展がそれを一気に実現させた。
 
 ∧∧
( ‥)まだ皆さん、この状況に
    慣れてませんよね
 
  ( ‥)これから1世代、2世代
    ‐□ 経過したら、ずいぶんと
      違う世界になるのかな
 
 新しい道徳というか、世界観や制御力とでも言うべき物が必要になるんだろう。自分を抑制するだけでは駄目で、巨大な集合ではあらゆることが起こる、確率的に非常に低い事でも当然のように起こる、巨大な集合はある時、臨界に達して反応を引き起こし、牙を向いてくる。こういう視点も当然、必要。
 
 ∧∧
( ‥)でも何より必要なのは
 
  (‥ )自分たちは超能力者である
      この自覚が必要だよね。


  
 

2013年8月29日木曜日

月とプラトン、レギオモンタヌス

 
 起きてみると日付はすでに変わっていて、散歩がてら森を抜けて公園に。
 
 本日は明け方の半月、月明かりの道は幻惑させられる
 
   木漏れ日の月光が
 ∧∧ 道を照らすけど
( ‥)
 ‐( ‥)照らされたところは
     白く見えるんだが、
     明るさのせいで他の
     部分が闇に見えてね
     視界が混乱するよね
 
 都会に囲まれたこの土地だ。曇り空の時など空が街明かりでまんべんに明るくむしろ分かりやすい夜道も、月光の強い木漏れ日があると、普段見えていた道はかすんで闇に消え、むしろ訳が分からなくなる。歩いているとどこが道であったかと、方向に戸惑うことがしばしば。
 
    お月様はヒアデス星団に
 ∧∧  ありますね
( ‥)
 ‐( ‥)アルデバランと並んでおる
      見事だね。
 
 空気が秋っぽくなったせいなのか、空はきれいで月も美しかった。昇るシリウスと冬のダイヤモンドを見た後、ひさかたぶりに月のスケッチをしてみる。望遠鏡で覗く月は、このあたりではすばらしいもので、大気の状態は非常に安定している。関東では都市が多いためか、望遠鏡で見ると星も月も惑星も、普段はまるで炎天下の陽炎を通してみるかのよう。しかし、本日はそんなことがない。
 











 
 

 スケッチの後でクレーター名を本で確認。上が北で、下が南(望遠鏡で見ると、上下逆になるけども)
 
 ∧∧
(‥ )月のクレーターは
\‐  自然科学や数学の偉人の
    名前がついているのですよね
 
  (‥ )月の昼と夜を分ける境界線
      ちょうど夕暮れの場所を
      みているわけだよな。
      影が長いからでこぼこが
      よく分かるよね。
 
 *実際、スケッチしている1時間弱あまりの時間の間に、クレーター”ワルター”の縁の峰々が夕暮れから夜の闇の中に没していった。
 
 北から代表的なものだけで、プラトン、アルキメデス、エラトステネス、プトレマイオス、レギオモンタヌス、歴史上のそうそうたる面々の名前がついたクレーターが境界線にならぶ。
 
 ∧∧
( ‥)ここから月の本を書くまで
    時間はかかりそうですね
 
  ( ‥)月はねえ、僕らが
    ‐□ 思っている以上に
       深い天体だからね
       時間はかけるものだよ
 
 朝焼けの中、かすんでいくところでスケッチを終えた。
 
 ∧∧
( ‥)さて、仕事をしますか
 
  (‥ )手早く終わらせよう。
 
 いまだに疲れは残っているが、涼しくなったせいだろうか、少し調子が戻ってきたようである。
      
  


2013年8月28日水曜日

宗教を持つに至った猿の飛躍した理屈ではないのか?

 
 ギリシャは衰退し、破れ、そしてローマに征服された。
 
 人は時として言う。ギリシャ人は衆愚政治に堕落し、一方、ローマは政治と軍事にたけていたと。
  
 ∧∧
( ‥)でも、そのローマが
    世襲かつ、終身制の議員による
    議会制だったことは
    なぜかしばしば
    無視されますよね
    それこそ、
    ギリシャポリスの
    直接選挙はだめだ
    という意見はプラトンさんの
    時代からあったし、
    ある意味、ローマの元老院は
    その具現化なんだけども
    ないことにされてる感じ。
 
  ( ‥)すばらしい政治は、
    ‐□ 直接選挙からではなく、
      子供の時から経験を積んだ
      2世、3世議員から
      生まれた。
      民主主義を愛する
      知識人のみなさんは
      そういう過酷な事実から
      目をそらしたい
      そういうことじゃね?
 
 でも、考えてみれば、ローマも言ってみれば直接選挙に移行してるよね?
 
 ∧∧
( ‥)いつよ?
 
  (‥ )軍人皇帝時代
 
 みんなで名乗りを上げて勝ち抜き戦。ひゃっはー!
 
 ∧∧
( ‥)あの内乱って選挙かよ
 
  ( ‥)結果的にはそうだろ?
    ‐□ 兵士の歓呼と賛成で
      皇帝として認められるし
      しかも一兵卒上がりから
       皇帝になれるのって
       この時代だよね。
 
 直接選挙らしく、有象無象な成り上がり者がぞくぞくと現れて、ばたばたと死ぬ時代。くるくると政権交代が起きる中、だがしかし、この混乱の時代からこそ解答が現れる。
 
 ∧∧
( ‥)究極的には帝国西方の放棄
    キリスト教というイデオロギー
     で束ねられた国家という
     答えがね。
 
  ( ‥)おかしなもんだよな
    ‐□ 軍人皇帝時代の
      直接選挙と短命政権は
      一般には否定されて
      いるけども、
      実際には次の時代を
      用意したという現実。
      一方で共和制と
      賞賛されている
      元老院時代のローマは
      貴族たちによる終身議会制
      なんだよこの二枚舌。
 
 民主主義の評価って、ものっすごく馬鹿っぽくね? 
 
 これって、うまくいって見えてる時代や政権や時期や場所は民主主義のおかげにして、うまくいかない時は別のもののせいにしている、ただそれだけの話じゃねーですかね?
 
  (‥ )というか今の時代自体が
      そうなんだよな。
      どの国もどの政権も
      問題だらけだが
      短命政権と馬鹿にされてる
      日本に対して、
      じゃあ長期政権の国は
      どうなった? とか、
      二大政党制で直接選挙制の
      アメリカどうなってるよ?
      とか、色々問われることは
      あるよなあ。
 
 ∧∧
( ‥)日本に限ってみても、
    直接選挙で選ばれたトップや
    成り上がりの政党に政権を
    まかせたらどうなった?
    とかですかね。
 
 一体、いつから民主主義は魔法の道具になったのだろうか?
 
 ∧∧
(‥ )あなたたち自体がそういう
\‐   受け取り方をする
    生き物だってことでしょ?
 
  (‥ )肯定すべき事柄を
      成功をもたらす呪文だと
      考えてしまうのな。
 
 そうね、宗教を持つようになったサルからすれば、これは必然の発想かもしれない。だがしかし、明らかに理屈が飛躍している。     

 

そして、冬のダイヤモンド

 
 ∧∧
( ‥)なんか効率落ちてますねえ
 
  ( ‥)そうだね、でも、
    ‐□ もしかしたら最初から
       こんなもんだったかも
       知れないなあ。
 
 猛暑の影響なのか、それともずっと休み無しなのがいけないのか、あるいは休みと仕事の境目が何もかも無くなって平坦化したのがよくないのか。
 
 ともあれ、気晴らしに散歩へいく
 
 ∧∧ 今日は空がきれいですね
( ‥)
 ‐( ‥)月が出ているから明るいけど
      三角座もちゃんと見える
      このあたりにしては
      澄んだ夜空だね。
 
 カペラ、アルデバランはすでに中空高くあがり、東の地平に輝く木星も、ふたご座のポルックスとカストルも、オリオン座もきれいに見えた。ベンチでぼんやりすると、プロキオンも見えてきた。
 
   Great Winter Hexagonが
 ∧∧ 見えますかね
( ‥)
 ‐( ‥)どうだろうね、
      星の様子からすれば
      もうシリウスが
      上がるはずだよな
      そうすれば完成だ
 
 Great Winter Hexagon 直訳すれば冬の大六角形。日本語では冬の六角形とか、あるいは冬のダイヤモンドというらしい。

 北極星に一番近いぎょしゃ座のカペラを頂点に、ふたご座のカストルとポルックス、おうし座のアルデバラン、こいぬ座のプロキオン、オリオン座のリゲル、そしておおいぬ座のシリウスで構成される、やや細長いが、なかなかきれいな姿をした六角形。それが冬のダイヤモンド。

 待っていると、暗いが流れ星を見た。10度か15度ほどすいーっと流れて消えた。か細く弱いが、なかなか寿命の長い流星で、そして、帰り際、昇ってきたシリウスを見た。
 
   冬のダイヤモンド
 ∧∧ 上がりました
( ‥)
 ‐( ‥)ああ、きれいだね。
 
 帰り道の木立の間から、切り取られたように見える夜空と昇り始めたシリウス、そして冬のダイヤモンド。ああ、夏も終わりだ。
 
 
 

2013年8月26日月曜日

主人公は誰の使徒?

 
 hilihiliのhilihili: 攻撃の右手を左手がつかんだ時、事態は膠着状態に陥るの続き
 
 ∧∧
( ‥)仕事を終えたのに
    なにしてるのよ?
    休めよ
 
  ( ‥)人生から暇つぶしを
    ‐□ 無くすと正気を失うよ
 
 ふと検索をかけてみる。
 
 ∧∧
(‥ )...ああ、例のラノベと
\‐  それを原作にしたアニメ、
    その結末に関する色々な
    意見ですか
 
  (‥ )妹が幼なじみや友人、
      同級生に勝利した世界
 
 まあ、なんというか、考えてみれば当たり前なのだけども、小説や創作における恋愛劇において、主人公はしばしば読者の分身となる。いや、分身ではないな。むしろ、自分の愛するキャラを幸せにするため、読者によって使わされた使徒として主人公は活躍を期待される、少なくともそういう役割が読者によってあてがわれることがある、そう言うべきか。
 
 だが、悲しいかな、当然だけども、作っているのは作者だ。使徒ではあるが、けっして自分の代理人そのものにはなってくれない。
 
 ∧∧
(‥ )読者の需要に応じて
\‐  女の子の数は増える、
    しかし、選択がなされた場合
    誰かが敗北することになる
 
  (‥ )妹が勝利した世界は
      他のみんなが敗北した
      世界でもある。
      必然、読者でも
      無念の涙を呑んだ人が
      たくさんいたみたいね
 
 使徒は、あなたの望まない行動を選択した。
 
 だから、ゲームや二次創作で我慢しろ、という意見が
 
 ∧∧
(‥ )ああ、そういう意見ありますね
\‐   無数に分岐するゲームが
     普及したこの時代、
     必然の意見ですね
 
  (‥ )別の時空、別の世界線
      解を探す果て無きループ
      昔だったらSFとかの
      ジャンルに限られた
      発想も、今ではむしろ
      必然のアイデアなのな。
 
 妹が勝利しなかった世界。
 
 それもどこかにあるってことなのだ(というか事実としてある)
 
 ∧∧
( ‥)この作品自体、無数の
    分岐から選択され、
    作られたものですよね
 
  (‥ )例えば、
      妹 VS 幼なじみ
      よく考えたら
      何事?? っていう
      最終決戦だけども、
      そこで幼なじみがだよ
 
 「あなたたち、兄妹なのに、セックスはどうするの??!!」
 
 という台詞を一言はいたら、その瞬間
 
 ∧∧
( ‥)とたんに別の選択肢に
    迷い込んでしまいますと
 
  ( ‥)この一言に、はい、いいえ
    ‐□ どちらで答えても
       物語というか
       テキストとしては
       かなりやばい方向へ
       舵を切ることになる。
       それは回避しなくちゃ
       いかんよなあ。
 
 作品を作り上げるのに、何度、あらゆる選択肢が試行され、そして棄却されたことか。
 
 ∧∧
(‥ )作品自体、ループと
\‐   時間線の探索を行った結果
     だとも言えますね。
 
  (‥ )おおげさな言い方に
      聞こえるけども
      まじでそうだからな
 
 ∧∧
( ‥)それを考えると、
    あなたの仕事は
    楽ですよねえ
 
  (‥ )科学を紹介する。
      文字数に応じて
      仮説を単純化すれば良い
      論文と状況さえ把握すれば
      楽なもんよ。
 
 とはいえ、この手の仕事でさえも、あっ、この単語を入れたら一気に話が膨らむから却下しよう、とか選択肢の回避を行うのだ。創作、しかも複数の恋愛となったらこんなものじゃすまないだろう。
 
 ∧∧
(‥ )いわゆるハーレムものは
\‐   読者の多様な好みに
     応じる一方で、
     最終選択をすれば
     読者の要望に応じきれない
     これはジレンマですね
 
  (‥ )本来、創作ってそういう
      ものなんだが、
      そういうことなんだよね
 
 ふと、思った。それを考えれば絶望先生のラストは、あれは、理想的かつ、画期的だったのか。
 
  (‥ )あれって、どこで
      読み終えるか次第だけど
      最後はすべてのヒロインが
      ひとつに融合する話だろ?
 
 ∧∧
( ‥)そうかもしれないけど
    ものすごく誤解を招く
    言い方だよね。
 
 すべてのヒロインを選んだが、それでもなお、選ばれたヒロインはすでに実在しないただ一人だけ。クラスメートたちであるにも関わらず、集合名詞であることをやめ、皆が単一の固有名詞となった世界
 
 ∧∧
( ‥)あなたならどうします?
 
  (‥ )残った部分を
      なんとかかき集めて
      可能な限りなことを
      したのだが、結果的に
      俺の知らない娘が出来た
      とか?
 
 ∧∧
( ‥)...どうすんだよ
 
  (‥ )強く生きろ、愛をはぐくめ
      としか言えんなあ。
      
 
  

追加の釘バット

 
 ∧∧
( ‥)どう?
 
  ( ‥)うん、下描きは
    ‐□ 出来た。
 
 ∧∧
( ‥)お疲れモード?
 
  (‥ )過労死できない
      ぐらい疲れた感じ
      なんだろね?
      夏バテかね?
      それとも歳か?
      いやだね歳をとるのは
 
 ∧∧
(‥ )過労死って体力ないと
\‐   出来ない感があるよね
 
  (‥ )突っ走って神経と
      肉体を破壊するのが
      過労死だというのなら
      それをするには当然、
      体力が必要でなあ、
      なんか今、無理。
      なにもかも無理。
 
 ああ、そのことを踏まえて思うに、私の旦那は、僕のパパは元気だから大丈夫だ、とか馬鹿なことを考えて一生後悔するぐらいなら、取りあえず、職場にバットを持って押しかけ、一撃して連れ帰る勢いが必要。
 
 あと、釘バットが必須。
 
 ∧∧
( ‥)なぜ追加で、
    しかも釘バット?
 
  ( ‥)真面目なことを言う
    ‐□ カマトトぶった上司や
      同僚を始末するのに
      必要だろう?
 
 割れないように、釘を打つ前にバットには針金を巻くように。WW1の塹壕戦な感じで上司の顔面と後頭部に叩き込め。共犯者を始末する。これは御心に従う行いぞ。すべてに許しが与えられるだろう。
 
      

2013年8月25日日曜日

精神論は物書きのごまかし

 
 hilihiliのhilihili: 滅びゆく世界の続き
 
 ∧∧
(‥ )ローマ帝国の西半分の放棄
\‐  これって究極的には
    3世紀後半の
    ディオクレティアヌス帝に
    よる四分統治が起源ですかね
 
  (‥ )この人、最後の
      キリスト教大迫害を
      したから、すごく悪く
      書かれているんだよな
 
 四分統治。実際にはあくまでひとつの帝国で指導者が4人いる体制だったから、四帝統治と表現する人もいるけども。
 
 ともあれ、どこで読んだか、宮廷が四つに増えたから財政がさらに苦しくなった。そういうことを言った人もいたっぽい。
 
 ∧∧
( ‥)? でも宮廷って
   今で言えば内閣と官僚を
   兼ねたものですよね
 
  (‥ )問題を抱える帝国を
      統治するには必要な措置に
      見えるけども、そこんとこ
      具体的な資料は残って
      いるのかね?
 
 時々思うけども、いつの時代も王様とその取り巻きは、放漫財政を行った、欲深い浪費を行った、そう批判されるものだけど。
 
 ∧∧
(‥ )今の時代よりもそれは
\‐  やりやすかったし、
    派手に横流しや着服が
    行われたのは確かなの
    でしょうけどね。
 
  (‥ )もっと後の、
      ビザンチン時代に
      あったよね。
      皇后がその特権を利用して
      貿易を牛耳って不当に
      蓄財をしているのを
      知った皇帝がマジ切れして
      皇后の輸送船を破壊する話
 
 これは、少なくともある時点からはローマ帝国において、国家のトップに立つものはそんなことをしてはいけないし、国家は皇帝、皇后、皇室の私物ではない、という意識があった、ということだけども、言い換えれば、やっちゃいけないことをする人はやはりいた、そういうことでもある。
 
 ∧∧
( ‥)でも、別に不正するために
    皇帝や皇后という役職が
    あるわけじゃないですし
 
  (‥ )ディオクレティアヌス帝に
      話を戻せばさ、
      統治者を4人、
      宮廷を4つ
      スタッフを4組作る
      それは別に不正のためじゃ
      ないよな。
 
 不正と蓄財をするのが目的ならば、例えばの話、自分一人でスタッフを4倍にして、でも世間的には16倍の予算が必要です、といって金をかき集めればいい。わざわざ統治者の数を自分以外に増やす必要などない。
 
 ∧∧
(‥ )どうしてもそれが必要だった
\‐   そういうことですよね
 
  (‥ )帝国の初期に対して
      後期は運営スタッフの
      数が増えるってことは
      処理すべき案件が増えた
      ということだよね
 
 ∧∧
( ‥)行政サービスが増えた
    というわけですかね?
    軍隊の維持費はしばしば
    やり玉に上げられますよね
  
  (‥ )蛮族は国境外から略奪に
      侵入してくるから
      それを撃退したり、
      あるいは国境外に逃げた
      蛮族に報復したり、
      そういうことをずっと
      やっていたみたい。
 
 そういう状況なので、軍団の性質も仕組みも、元首制(つまり帝政の初期)の頃とはずいぶん違ったものになっていたそうだ。個々の部隊の規模が小さくなって国境線に張り付いていたらしい。そして当然、防衛のために軍隊を維持する以上、そりゃあ金もかかるだろう。そしてこれは現代で言う行政サービスに他ならない。それに軍隊のやることはそれだけじゃなかったみたいだし。
 
 ∧∧
(‥ )それを考えると運営スタッフが
\‐   増えたり、財政が厳しくなる
     のは当然でしょうね
 
  (‥ )それを踏まえてなんとなく
      「ローマ帝国の没落」
       チェインバース編を
       読み直したら
       歴史家アンミアヌスの
       指摘が目に入ったよ
 
 曰く、378年、ゴート族との戦いでローマ軍は大敗、ヴァレンス帝戦死。この時代の歴史家アンミアヌスはローマ衰退の原因は道徳的退廃だと述べたそうだ。
 
 もちろん、この見解を引用したチェインバースは、軍事的敗北と不道徳は関係ないっしょ と否定的に指摘しているのだけど。
 
 *ちなみに「古代ローマの戦い」の著者であるゴルズワーシーも、この敗北は軍団の質的低下を示すものではない、とpp231でコメント。

 **ただし、軍団の性質が変化していたので、相互支援の経験がなかったことも指摘している=>pp205 
 
 ***詳細や原論文、一次資料などはまだ未読。
 
 ****ついでにいうとヴァレンス帝が大敗したからといって、ローマ帝国(この場合は東ローマ帝国)の国境線が一気に後退したとか、国が瓦解したとか、そういうことが起こったわけでもない
 
 ∧∧
(‥ )人間って、うまくいかないと
\‐   すぐに道徳的に退廃した、とか
     初期の理想を失った、とか
     言い立てますよね
 
  (‥ )そしてリーダーが
      運営スタッフを増やして
      対応しようとすると、
      今度は
      宮廷を4つも増やした、
      散財だ、散財だ
      って言うのな。
 
 ∧∧
( ‥)結局、物書きって運営経験が
    ないから、言う事、書く事、
    精神論で、
    しばしばハチャメチャだよね
 
  ( ‥)政権交代すればなにもかも
    ‐□ うまくいきますみたいな
       煽りをかきたてて
       大失敗したのも
       つい最近の話だしなあ
 
 それを考えれば、どう運営して、どれだけ金がかかるのか? それを知る事、これこそが物書きにとって大事だということなんだろう。
 
 確かに、精神論は実のところ、ごまかしでしかないのだ。金の計算をしなくても文章をどんどん埋められる、という点において、それは物書きにありがちなごまかしでしかない。
 
 ∧∧
(‥ )でもそこを越えるのも
\‐   また難しいのですよね
 
  (‥ )そうなんだよねえ。
      疲れちゃうよねえ。
 
 
 


滅びゆく世界 放棄された帝国

 
 ∧∧
( ‥)つまり? 
 
  ( ‥)そうねえ、
    ‐□ 末期ローマ帝国が
       魅力的なのは
       あの必死さだよな
 
 貨幣の価値が暴落し、商品価格を制御しようとしてうまくいかず、ゲリラ戦をしかける蛮族に対抗するために軍団を調整し、膨らむ予算と、それに必要な税金を集めるために義務と法律を増やし、国家を統制するイデオロギーとしてキリスト教を使用する。まさに満身創痍の姿。
 
 ∧∧
(‥ )でも末期ローマ帝国とは
\‐   言うものの、
     そう名指しされる
     3、4世紀以後も
     帝国は存続しますけどね
 
  (‥ )ローマ帝国が滅びたのは
      1453年の5月29日、
      コンスタンティノープルが
      陥落した時だからな
 
 それを考えれば3、4世紀なんて、実は帝国の末期でもなんでもない。否定的にとらえられる軍人皇帝時代だって、ああいう規模の内乱は共和制の終わりにもあったわけだし、あれをさも致命傷のように言うのはさてどうか? 事実、あの時代で帝国が大崩壊したわけでもない。名だたる皇帝の蛮族に対する敗北と敗死も、それ自体は大変なことだが別に珍しくもないとも言える。軍団が大敗、戦争指導者(古くは執政官)が戦死だなんてローマじゃよくある話だ。会戦による大敗でローマの国境線が一気に後退しただの、国が滅びただの、そんなことはやはりなかったわけだし。
 
 *むしろ大敗北が即、国境線の後退を招いたっていうと、それって末期ローマ帝国とやらよりもずっと後の話。7世紀にシリアでイスラームに敗北した時と、11世紀のマンツィケルトの戦いでセルジュク・トルコに大敗を喫した時じゃね? という意味で。
 
 ∧∧
(‥ )結果的に言うと、
\‐  いわゆるローマ帝国の滅亡とは
    領土の西半分を放棄する
    ということなのですよね
 
  (‥ )帝国の西方。
      つまり西欧世界の放棄。
      第四紀のことを知っている
      人からすれば、
      これが意味することは
      ほぼ明白だよね。
 
 つまり、帝国の滅亡とやらは人為的なことが原因ではない。そういうことになる。そして、人智でこの不可抗力に抵抗することなど出来ないということは明らかだ。西半分の放棄は当たり前だとも言える。
 
 ∧∧
(‥ )具体的にはそれが
\‐  どう影響したか
    そこですかねえ
 
  (‥ )貨幣価値の暴落
      軍隊の維持費や人件費
      分かっていない部分が
      多いみたいだけど、
      こう一回りして
      見直すと、
      やはり興味深いし、
      まったく他人事では
      ないよねえ。
 
 ∧∧
( ‥)帝国の西半分の放棄、
    これってあなたがたの世界の
    未来でもありますよね
 
 
  ( ‥)僕らは地球の植生をすべて
    ‐□ 破壊し、耕地をやせさせ
      二酸化炭素を排出し、
      環境を激変させる一方で
      人口を極限まで
      増大させようとしている
      真っ最中だからね。
      まさに狂気のさただ
 
 ∧∧
(‥ )しかも、ローマ帝国と違って
\‐  あなたたち、逃げ場ないよね
 
  (‥ )今度は地球全体だからね
      どっか放棄して、
      問題解決とはいかない
      次に何が起こるかも
      予測不可能だし、
      どうにもならんな。
 
 そういえば、ネットで見たなあ。嘘か本当か知らないが、戦争シミュレーションゲームで延々とプレイを続けたのは良かったが、核兵器戦で環境はずたずたになり、人口は急減し、しかし、三つの国家が完全な三すくみ状態で、戦争を止めて環境を戻す事も、勝利を納めて平和をもたらすこともできない。そんな状況がゲーム内で何世紀も続いてしまい、しかもどうにもならない、という話。
 
 ∧∧
( ‥)たかがゲームと
    笑い飛ばせませんね
 
  (‥ )なんかさ、技術革新が
      起こるんだから、
      そんなゲームの話なんて
      バカバカしいって
      一笑にふす人もいた
      みたいだけどさ
 
 実際には、技術革新というのは母集団がでかくて、知識の伝承が安定的に行われる状態でないと起こし得ないか、あるいは速度が恐ろしく落ちてしまうんである。つまりこの問題は通常の問題とは少し性質が違う。解決すべき問題、それそのものが拡大するに従って、解決方法が編み出せなくなるという問題を抱えている。
 
 ∧∧
(‥ )どっかの時点で、あなたがたの
\‐   文明は手の施しようが
     なくなりうる。
     そういう可能性を示唆して
     いますよね。
 
  (‥ )ブレークスルーを
      起こせない場合、
      僕らの文明は
      それこそゲームのような
      状況に陥るだろうね
 
 そうだ、こんな話もあったというじゃないか。
 
 原発って、結局、お湯を沸かしているだけだというじゃないですか?? がっかりしました、という意見。
 
 ∧∧
( ‥)...どんだけ夢を見ているのだと
 
  (‥ )僕らの文明と科学力、
      技術力がどれだけ
      地を這いずっているか
      石油という唯一成功した
      太陽エネルギーに
      代わるものとしては現状
      核分裂しかなく、
      その核分裂でさえ
      星の残り火を使っている
      という事実。この現実を
      見ていない発言だよね
 
 お湯沸かしているだけって、じゃあ、一体全体、あれをなんだと思っていたんだよ? 僕らの文明がどれだけ危うい基盤に立っているか、まるで理解していないじゃないか。
 
 たぶん、こういうことを言ってしまう人は、石油と石炭が唯一現実的に成功した太陽エネルギーで、水力も風力もそれよりはるかに下位ではあるが太陽エネルギーだ、ということすら理解していないんだろう。それを考慮すれば、太陽光発電だなんて、悪い冗談でしかないが、それを知らねば、安易に夢と踊るのだ。
 
 ∧∧
(‥ )それを考えると末期ローマの
\‐  あの苦闘ぶりは、
    他人事ではありませんね
 
  (‥ )なんかさ、蛮族の侵入
      軍団の大敗とか、
      そういう派手な事に
      みんな注目するけども、
      深刻なのってむしろ
      そこじゃないよね
 
 そして、彼らの必死さは、これがもう素敵に絶望的だ。税金が上がるだの、低賃労働者を束縛するだの、過労死する人が出るだの、対ゲリラ戦に軍団が特殊化するとか、宗教に頼るとか、笑うに笑えない。だが、そこがいい。
      
 

2013年8月24日土曜日

さあ、受け取れ、君を肯定する偽りの理論を

 
 日付も変わり、散歩に出たのはいいけども、こんなに降ったっけ? と違和感を持つほどに雨上がりの道はびしょ濡れで、冷えた分、大気は猛烈な湿度で渦巻き、森に入れば、通り雨のごとく水滴が始終垂れてくる有様。
 
 ∧∧ てっしゅー
( ‥)
 ‐( ‐ ‐)うおー
 
 さて
 
 以前、こんな人がいた。
 
 彼は家が嫌いだった。彼に言わせると彼の父親は暴君であり、母親はエゴの怪物だった。
 
 ∧∧
( ‥)でも実家住まいだと
 
  ( ‥)なぜ家を出なかったの
    ‐□ だろうな?
 
 何も出来ないくせに制作の現場に一枚噛みたい人は驚くほどいる。

 これはネットで見かけた言葉だけども、これを見て読んで、真っ先に思い出したのは彼だった。
 
 ∧∧
(‥ )絵も文章もいまいちで
\‐   僕なんかがやっても、と
     言って具体的な仕事を
     避ける割には
     企画の口出しは積極的に
     するんですよね
 
  (‥ )ご本人は参謀のつもり
      なんだけど、
      提案は理想論だけでな
      主張はもっともだから
      最初は聞いているけども
      だんだんみんなの目が
      険しくなるのよね
 
 彼は、マルクス主義者でもあった。いや、こう言うと不正確かもしれない。資本論を読んだ事はないが、マルクス主義が語る理想論に傾倒していた...
 
 ∧∧
( ‥)とっ、言うよりも
 
  (‥ )単にね、
      彼は社会が
      憎かったのだよね
 
 もしかしたら、もっと単純な話で、家庭が、親が憎かっただけなのかもしれない。でも行き着く先は同じだったのだろう。こんな性格、姿勢で社会を切り抜いていく事などできやしない。そうなれば彼が自分の家と家族を越えて、社会を憎むのは必然。
 
 ∧∧
( ‥)彼にとってマルクス主義は
    憎い現実世界にとって変わる
    ユートピアを与えるもので
    あったのだと?
 
  ( ‥)アメリカは親父の
    ‐□ ようだから嫌いだ、
      と言っていたし
      彼にとって資本主義は
      競争どころか
      自立を強制する
      悪魔の手先に
      見えたみたいだよ。
 
  彼の資本主義嫌いはなんのこっちゃない。現実がいやだ、というだけの話だったのだ。
 
 ∧∧
( ‥)金が無いなら無いなりに
    金がないなら金集めを
    時間が無いなら無いなりに
    時が無いなら時を集めよう
 
  ( ‥)しかし彼はそれが
    ‐□ 出来なかった。
      現実を制御できない彼は
      必然、恨みと挫折と
      怒りと不満と、
      そしてマルクス主義が
      保証する、かなわぬ
      夢に成り果てたのさね
 
 そうねえ、そういう意味では、現実に不満があるなら自分を変えろ、という主張はまったく正しい。
 
 ∧∧
( ‥)そういうことを言うと
    現実の欠点を変えねばならない
    はずだのに、自分を変えては
    現実の問題は永久に
    解決できないではないか!
    そう怒る人がいますよね?
 
  (‥ )それは現実を変える方法を
      すでに手にしている、
      そのことが前提になって
      いるよね。
 
 だが、そうでなかったら、どうする?
 
 いや、なお悪いことがある。
 
 現実を変える方法、とは、現実を妥当に記述している理論、ということなのだけども...
 
 ∧∧
( ‥)現実を記述する理論
    それ自体が
    自分が望む変化と道を
    許していない場合がある
    この時、どうするか?
 
  (‥ )二つしかね、
      道がないんだよ。
 
:理論が禁じている以上、自分を変えて理論が許す選択肢で打って出るしかない
 
:現実を記述する理論ではなく、自分にとって都合の良い偽りの理論を採用し、間違っているのは現実であると世間を呪いながら夢にすがる。つまるところ文句と口先だけで何もしない。
 
 ∧∧
(‥ )彼が選んだのは二番目の道
\‐   でしたか
 
  (‥ )そしてそのまま業界から
      消えたけどもね。
 
 まあ、そんなに悪い人生ではないだろう。親が死ねば遺産を手に出来るし、家も手に入る。実際、もうひとつの道を選んでがむしゃらに走り続け、社会を切り抜き続けても、疲れる時は疲れるし、死ぬ時は死ぬのだ。
 
 彼は確実な幸せを選んだ。世の理不尽を嘆くことで悦に至る道を選んだ。それだけの話で悪いことではない。
 
 そして思うに、そんな連中はいっぱいいるんである、特に、頭が良いと自画自賛、自負するが、本当の意味でのエリート、つまり国家官僚になれなかった連中。学歴はご立派だが実際には落ちこぼれである連中の中には、これがいっぱいいるのだ。
 
 ∧∧
(‥ )...あまり言いたくないですけど
\‐  あの人、韓国とか中国に
    強い親近感を持ってましたよね
 
  (‥ )単純にあの文化のここが
      好きだ、とかなら
      いいんだけどね。
      中国はおもろい国だし。
      だけどさ、
      そうじゃないんだよな。
 
 彼は家が憎かった。社会が憎かった。自分をほめてくれない日本が嫌いだった。

 だから社会と日本を否定する人がいる。これだけでも、ずいぶんと救われていたのだと思う。少なくとも、反日を語る彼の表情と言葉はそんな風だった。思うに、自分の独りよがりの復讐のため、反日に大喜びする人間はこれまたいっぱいいるんだろう。ただ、それは現実からの個人的な逃げでしかなかった、それだけの話であった。

 
 さあ、だから受け取れ、君を肯定してくれる偽りの理論を。さすれば幸せの世界に羽ばたける白き大きな翼を授からん。
 
 
 ∧∧
( ‥)つまりやるべきは
 
  (‥ )この世の幸せ、
      そのことごとく
      すべて滅ぼすべし。
 
 夢を殺し尽くさねば世界は破滅するだろう。
 
 

2013年8月23日金曜日

雲の血管

 
 すっかり夜になった帰り際、雨がぱらつく曇天の西空を雷が幾つも走るのを見た。分厚い雲の奥の方でも放電が起きているのだろう。鈍く輝く雲を次々に飾る電光は、まるで内臓をうねる光の血管のよう。
 
 10秒程度してからだろうか。ごろごろごろごろと鈍い音が聞こえてきた。
 
 ∧∧ なんかずっと鳴ってるね
( ‥)
 ‐( ‥)光っていた時間より
      ずっと長いねえ
     
 
 30秒近くは鳴っていただろうか
 
 ∧∧ 家についちゃいました
(‥ )
 ‐( ‥)見えないだけで、
     雲の向こうでは
     中でずーっと放電して
     いたってことかな?
 
 ここ数日、神奈川中央は気温自体はやや下がったものの、湿度が妙に高く曇りがちで、空は不安定である。
 
 
 
 

遺伝子本質論、テラワロス

 
 ∧∧
( ‥)なんか仕事はかどらないね
 
  ( ‥)描いても描いても
    ‐□ 終わらなくてな
 
 プラトンの本は、また今度読む事にしよう
 
 ∧∧
( ‥)あなた、プラトンさん
    嫌いだねえ
 
  ( ‥)あの人の文章さあ
    ‐□ 5分の1か10分の1に
      圧縮できるよね。
 
 同じソクラテスの弟子でもクセノフォンとはえらい違い。
 
  (‥ )クセノフォンはいいよ
      簡潔で具体的で
      よくまとまってる
      クセノフォンの語る
      ソクラテスはかっこいい
 
 ∧∧
( ‥)まあねえ
 
 そういえば
 
 ∧∧
(‥ )学会は28日からだけど
\‐   今年はパスですか
 
  (‥ )〆切の真っ最中だからね
      今、日時をとられるのは
      致命的だ。
 
 明け方、オリオン座が見える頃に学会の季節がやってくる。ああ、しかし、疲れたよ。
 
 さて
 
 人間は幾つかの前提を無自覚に持っており、それをほぼ無条件に行使する。
 
 科学に関してはこんな感じ、たぶん。
 
:科学理論は3年か5年で変わる
 
:新しい仮説の方が古い仮説よりも正しい
 
:遺伝子を調べるとなんでも分かる
 
 ∧∧
( ‥)どれも間違いですよと
 
  (‥ )理論が3年か5年で
      変わるのなら、
      ケプラーの法則
      万有引力の法則
      メンデルの法則
      相対性理論
      量子論を今でも
      使っているのはなぜか?
 
 新しい仮説が古い仮説より正しい、というのなら、これまでにない理論を今すぐ発表すれば既存の仮説を破壊できることになるが、そうか?
 
  ∧∧
 ( ‥)そうであるなら理論は
     3年か5年でころころ
     変わるでしょうね
 
  (‥ )だがそうではない
 
 遺伝子を調べるとなんでも分かる、というのなら、なぜ遺伝子を解析した結果がお互いに矛盾する結果になるのか?
 
 ∧∧
(‥ )たぶん、遺伝子は生物の
\‐   設計図であり
     生物の本質である
     本質を見れば本質が分かる
     本質が分かれば真実が分かる
     そういう発想でしょうね
 
  (‥ )まあ気持ちは分かるけどさ
      残念ながら人間は
      塩基配列の類似しか
      見てないんだよね。
 
 遺伝子が本質であるとしても、本質がどう振る舞うのか? それは本質とやらを見ただけではわからない。当たり前の話だが、本質は”本質の振る舞い”とイコールではない。
 
 ∧∧
( ‥)塩基の置換とその挙動は
    確率的に分かっては
    いるんですけどね
  
  (‥ )問題はさ、確率的に
      分かっている、というのは
      妥当な仮説を発見する上で
      非常に重要なことだけど
      それは統計的な問題と
      からまるってことでも
      あるんだよな。
 
 大データを扱った時、それが必然的に何を結論するか、何を与えてくるのか、それをちゃんと検討したことがあるか?
 
 ∧∧
( ‥)それを踏まえてね、
    論文を振り返った時にですよ
 
  (‥ )なぜ少なくとも外見上は
      非常に手堅い結論として
      提出された論文の結果が
      互いに矛盾するのか?
      これは見過ごせないよね
 
 もちろんこれは、遺伝子が駄目だだの、だから科学に限界があるだの、そんな上っ面で間抜けな話じゃない。
 
 これを見た時に気づくべきなのだ。自分たちは必然的でやばい領域に足を突っ込んでいる、明らかに遠雷が響く領域に立っている。そういうことに。
 
 ∧∧
(‥ )それを書かねばならんと
\‐
 
  (‥ )次の次だけどね
      なんかさあ、
      荷が重いのよね。
      学会もいけないし、
      いつも思うけども
      良い事のない
      人生だったなあ...
 
 
 
 

2013年8月22日木曜日

もう空母は持てないって未来も

 
 ∧∧
(‥ )そういえば22DDHは
\‐  「いずも」と命名されたの
     でしたっけね
 
  (‥ )ヘリコプター護衛艦
      あれを空母、空母って
      言う人いるけど、
      冗談の人もいれば
      本気の人もいるの
      だろうなあ
 
 動く滑走路だかヘリポートだかが出来ました。じゃあ後はそこに戦闘機を乗っければ空母です。
 
 なんてことがあるわけもなし。
 
 ∧∧
(‥ )それで空母だというなら
\‐   プラモデルと
     同じのりですね
 
  (‥ )中国はすごーくでっかいの
      作ろうとしてるって話が
      出てきたけども、
      あれかね? 中国の人は
      真面目に空母を作る気が
      ないってことなのかな?
 
 *船の運営、飛行機の運営、パイロットの養成と訓練、整備士とか色々な人を育てて運営のノウハウを蓄積する。そういうことを考えると、いきなりでかいの作るってのは、少なくとも素人目には無茶無謀に見えるので、個人的には、本気で空母を作る気あるのかな? と疑問に思うという意味。
 
 **もちろん、こうした素人の疑問がどの程度妥当なのかは要検討。
 
 ∧∧
(‥ )まあ、中国の人が空母を
\‐  持ちたい、という気持ちは
    分かりますよね
 
  (‥ )昔と違って輸入に頼る
      部分が大きいとなるとな
      生命線を防衛するには
      東南アジアから
      インド洋へ出る道筋なり
      なんなりを確保しないと
      いけないからね。
 
 とはいえ、アメリカに対抗するのは厳しかろう。しかも、日本、フィリピン、東南アジア諸国、インドなどがいるわけだし。
 
 ∧∧
( ‥)日本は空母を持つの
    ですかね?
 
  (‥ )どうなんだろうね?
      アメリカが縄張りを
      張っている以上、
      そこまで装備を
      拡張できるかね?
 
 日本が空母を持つとしたら、単純に考えて、アメリカがインド洋や東南アジアから手を引いた時だよねえ。つまり、アメリカを日本が置き換える。そういう事態。
 
 ∧∧
( ‥)...それってどんな状況よ?
 
  (‥ )さあ?
      ロサンゼルスで未曾有の
      大地震が起きて、
      イエローストーンが
      歴史上最大の大噴火を
      起こして、
      隕石がワシントンと
      ニューヨークに落下し、
      アメリカだけが
      大衰退するとか?
 
 もっとありうるとしたら、何世紀も先。アメリカがゆったりと衰退し、その勢力圏は太平洋の東半分と大西洋の西半分、および中米にまで後退した、そんな未来。地球が地域大国によって分割されている。そんな状況。
 
 ∧∧
( ‥)でもさ、そこまで時間が
    経ったら、兵器の体系も
    変っちゃってるよね
 
  (‥ )空母が無くなっている
      かもしれないよな
 
 意外と、日本が空母を持つことはもう無いのかもしれない。ふと、そんな可能性も考える。
     
 

実在するという定義を殺せ

 
 こんな指摘を聞いた。
 
 今の学生は試験で物理を選ぶ。つまり論理と演繹で解ける分野を選んで点数を良くしようともくろみ、化学や生物学をとらない。
 
 ∧∧
( ‥)そんなもんなの?
 
  (‥ )いや、俺はもう
      学生じゃないから
      分からん。
 
 だが、これが仮に事実だとしたら
 
 ∧∧
(‥ )論理と演繹だけで
\‐  問題が解ける、
    そう考える人が増えるって
    ことなんですかね?
 
  (‥ )それは困るなあ。
      化学や生物学、地学、
      これらの危機だね
 
 まあ、でも考えてみれば、昔も今も、生物学や進化学や地学のことを全然理解できない人はごろごろいたか。
 
 ∧∧
( ‥)分類学の立場から進化学や
    ダーウィニズムに反対する
    人もいるくらいですから
 
  (‥ )分類学って実は論理的、
      あるいは演繹的なんだよね
      実際にはなんちゃって
      論理学なんだけどさ
 
 定義、理屈、結論
 
 種の定義を行い、分類階級を割り当て、理路整然と体系づけて、これがなければ生物学は成り立たない、これぞ生物学の基礎であると理論武装して結論を申し述べる。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、確かに分類を知らないと
   整理された資料がどこにあるか
   分からなかったりするし、
   分類の根拠と記載論文と標本を
   知らないと、生物の同定も
   できませんからね
 
  (‥ )もっとも、その手の主張は
      本当なら、
      認識と資料の整理は
      科学の第一歩ですよ
      という、それだけの
      主張でしかないんだがな
      そしてそれだけなら
      別にいいんだけどね。
 
 だが、どういうわけか、こっから論理的な飛躍を平気でする人がいるんである。
 
 曰く、ゆえに分類学は科学だ
 
 曰く、ゆえに分類は実在する
 
 ∧∧
( ‥)認識と整理が必要である
    だから科学である
    その理屈が通るのなら
    事務作業や予算の折衝も
    科学そのものである、
    ということになるでしょうね
 
  (‥ )認識できるし、
      説明に必要だ
      ゆえに実在だ
      というのなら、
      天使や天球やエーテルが
      実在することになるからな
 
 科学に必要=科学である、ではないし、説明に必要=存在する、でもない。
 
 理路整然だと本人が信じ込んでいる主張の中には、とてつもない理屈の飛躍がある。
 
 だが、しばしば人間にとって、論理とはこういうものなのだ。
 
 ギリシャのプラトンが定義、定義と熱心に定義したように、人間はどういうわけか定義と論理さえあれば真実に安住できると思い込んでいる。
 
 実際にはそんなもの、なんちゃって論理でしかないのだけども、言い換えれば、それこそが皆が望み欲する論理そのものなのだと言える。
 
 論理と言いつつ、その実体はなんちゃって論理。だが、それが皆の論理なのだ。
 
 ∧∧
( ‥)論理と演繹しか知らない人が
    増えたら、こういう
    問題が増加すると思います?
 
  (‥ )可能性は、あるだろうな
 
 もちろん、そうだとして状況がどのくらい変るのかは分からない。影響があるかもしれないし、人間というものはプラトンの時代から元々おかしかったのだから、おかしいままで、別にこれまでと変化ないのかもしれない。
 
 しかし、どっちにしても問題の根は深い。定義と論理、そこから得られた結論は真実なり。この論法だと、連続体や定義のしようがないものを理解できなくなる、という事態が生じる。
 
 ∧∧
( ‥)例えば進化やダーウィニズムが
    理解できなくなる
 
  (‥ )反対にさ、素人受けがいい
      トンデモ進化論ってさ
      どれも
      定義を真実だと断言した
      理論なんだよね。
 
 種社会がある、と言った今西進化論
 
 種淘汰がある、と言ったグールドの断続平衡説
 
 種のために、と言ったルイセンコ主義者
 
 以上、どれもこれも、種という定義を真実とみなしてそこから出発したものである。
 
 これらは、ダーウィンが種を抹殺したところからスタートしたこととはまったく逆であって、しかし、種という定義からスタートするからこそ、この手のトンデモ理論は演繹主義者や論理主義者には受けがいい。
 
 ∧∧
( ‥)状況は悪化するかもしれない
 
  (‥ )しれないねえ、
      だとしたらやるべきは
      ひとつだ
  
 実在するという定義を殺せ
 
 ∧∧
( ‥)定義=実在、ではない
 
  (‥ )そこだね
 
 
 

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