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2019年3月8日金曜日

核戦争SETI計画

 
 ∧∧
( ‥)宇宙人探しっていうと
    SETIだけど
    ちーとも見つからない
 
  ( ‥)まあ50年やって
    ‐/ 業績が上がらない
      科学を
      科学と呼んでいいのか?
      という疑問はあるけどな
 
 とはいえ、人類には強い確信がある。生物は地球以外にも存在するし、知的生物も存在するはずだ、と。
 
 こういう確信は重力波にもあって、そしてついに人は重力波を見つけた。
 
 なれば宇宙人だって!
 
 ∧∧
(‥ )でも見つからな〜い
\‐
 
  (‥ )色々な説明ができるが
      これ単純な話でよ
      知的生物の出現確率と
      機械文明の出現
      そしてその存続期間が
      非常に短いんだろうな
 
 計算を簡単にするため、各恒星における生物の出現確率を1として、知的生物の出現確率も1とする。つまりこの宇宙のすべての恒星に必ず生命は誕生し、その歴史の中で少なくとも1回だけ、知的生物が出現すると考える。
 
 まあ極めて楽観的な計算ではあろう。太陽系に8つの惑星+冥王星、その他衛星があるが、確実に生命がいると分かっているのは1つだけ。この時点で出現確率が1は明らかに間違いじゃね? とも受け取れる。
 
 ∧∧
( ‥)とはいえ太陽系では
    生命は誕生したし
    我々もいる
    生命と知性の出現確率は
    1と考えてしまって良い
 
  ( ‥)問題は知的生物と
    ‐/ 機械文明の存続時間だよ
 
 知的生物は地球の歴史48億年(ほぼ50億年)で1回しか出現しなかった。色々な理屈はつけられるが、これは知性の誕生が必然ではないことを示唆している。
 
 そして機械文明。これは今の我々がそうであるように化石燃料が尽きた時に終わるし、核融合は成功していない。
 
 石油は200年程度で尽きるとして、その後の文明をなんとか維持しても、最終的には中世へ戻り、電波を発することも受信することもできなくなるだろう。後は簡単。人間は、いや他のすべての知的生物も数十万年か100万年程度で知能を喪失して動物に戻る。
 
 ∧∧
(‥ )まあ知能喪失自体は
\‐  どうでもいい要素だね
    電波を受信送信できなく
    なったら
    観測不可能になるから
    存在しないと同じになる
    だから機械文明の維持期間
    ここが肝心で
    ここが最大の要素
 
  (‥ )まあ仮に太陽の寿命
      100億年に対して
      機械文明が
      長くて1000年だと
      するだろ?
 
 つまり1000万分の1。言い換えると恒星1000万個を全部調べ上げたら、その中に文明がひとつある計算(楽観論)。
 
 地球に一番近い恒星は4光年。ある方向へ4光年進むと恒星が1つある。宇宙は三次元だから3乗した時に1000万になる距離、それだけの距離にある恒星全部を捜索すればいい。
 
 220の3乗は1064万だから、220を1000万の立方根に近似とする。これをさらに4倍すればいい。
 
 ∧∧
( ‥)880光年以内の星
    そのすべてから漏れ出る
    テレビやラジオの電波を
    聞き取れるぐらいの感度を
    持てば宇宙人を見つけられる
    まあ誤差を入れて
    1000光年だね
 
  ( ‥)今の技術じゃ
    ‐/ 無理みたいだな
 
 1000光年先まで探せば文明があるだろう。これはかなりな楽観論であると同時に、絶望でもある。

 人類は今まさに第2の中世へ帰還しようとしている。研究費が少ないってみんなぼやいているのはその表れだ。要するに、もうまもなく人類は宇宙人探索能力、それ自体を喪失してしまう。
 
 ∧∧
(‥ )つまり今
\‐  宇宙人を見つけられなかったら
    もう二度と
    見つけられないわけだ
    なかなか厳しいな
 
  (‥ )しかも50年成果を
      上げられなかった分野だろ
      予算とか理解とか
      すっごく厳しいよねえ
 
 なんか他にないかね?
 
 例えば宇宙人が全面核戦争を引き起こして、それが電波バーストになって見つかる可能性。
 
 ∧∧
( ‥)もっと可能性がへるやんけ
 
  ( ‥)というか地球に届く程度の
    ‐/ 強度になるものかねえ?
 
 でも案外とあるかもしれない。SETIの人ではなく、全然別の人が宇宙人を見つけてしまう可能性。そしてコツがわかったら芋づる式に意外と次々見つかるものかもしれない。
 
 そしてできれば花開いてほしい。核戦争電波天文学。それはそれはとても有意義で楽しい学問だろう。
    
    
 
      

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