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2013年9月26日木曜日

うん、本を読むには体力がいるんだ、そして体力がないとネットも使えん

 
 hilihiliのhilihili: コメントは脳を展開する行為なりの続き
 
 
 ∧∧
(‥ )もう10日も前のカキコですか
\‐
 
  (‥ )ある人が言った
 
 本で調べることを子供に経験させたい、そういう趣旨の文章で以下のことも書いた。
 
 ネット上で無料で読める情報は所詮は無料の情報である、と
 
 これがreblogされた時、コメントがついた
 
 本には校正がある、日本人は金銭が生じるものこそ優れていると考える、そういう理由なのだろうが、そんな見解、糞食らえだ、と
 
 おおむねこういう内容
 
 ∧∧
(‥ )でも、reblogのリンク先を見れば
\‐   最初に子供の質問にネットで
     検索して答えていること
     それでも子供に本で調べる
     経験をさせたいこと、
     本の優位性は
     監修されていることなどが
     あげられるが、
     それだけでネットと
     差別化できるだろうか?
     色々なことが書かれている
 
  (‥ )一方、
      コメントをつけた人が
      リンク先の文章を
      読んでいないことは
      明らかなのだ、
      読んでいたら、
      ...だろう、とか
      そういう推論的な
      表現は使わないからな
 

 つまり、引用先を読まずにコメントをつけてしまったことは明らかだ。
 
 ∧∧
( ‥)どう思います?
 
  (‥ )例えばこれ、
      商売になるんだよね
 
 子供を持つお母さん、お父さん向けに語る。
 
 抜粋。文章は、前後から切り離されると別の意味を持つことがあります。しかし、そういうこととは別に、読み手が勝手に解釈してしまう場合もあります。
 
 いや、これは言い過ぎかもしれません。私たちがしていることはすべて解釈だからです。解釈、これ自体が悪いわけではありません。
 
 ですが、すべての解釈が同じぐらい良いわけでもありません。
 
 例えばこれをご覧ください。このサイトで書き手の方が言いたいことはなんでしょうか?
 
 ネットは便利だ。もう本と同じように監修されている場合もある、信頼性のある情報も読める、論文でさえ手に入る。しかし、子供にネットだけでなく本で調べさせることもしたい。しかし、本で調べものをさせるメリットとは、今の時代、なんだろうか?
 
 そういう内容ですね? そして色々な理由が述べられている。
 
 これがreblogで抜粋されるとこうです。
 
 ネットにおける無料の情報は、所詮は無料である。

 この抜粋、これ自体は問題ありません。

これは皆さん、薄々気づいていることでもあるでしょう。昔からただほど高いものは無い、と申します。無料であるとは落とし穴があることだ、人は昔からそういうことを理解してまいりました。
 
 一方、以上の抜粋に対して次のようなコメントがつきました。
 
 まだこんなことを言う人がいるのか? これこれこういう理由で本の素晴らしさを述べているのだろうが、そんなもの糞食らえだ。
 
 どうでしょう? 明らかにreblogの引用先を読まずに憶測で解釈し、そして断罪していますね?
 
 さて、みなさんは、どう思われるでしょうか? 引用先をチェックしないで反射的に間違ったコメントをつけてしまう。
 
 しかも、
 
 それは第三者から見ればこのようにバレバレなのです。
 
 引用先ではなんと言っていたでしょうか? 
 
 どうやったらきちんとした調べものが出来るだろうか? ネットだけでなく本でも調べさせたいが、本で調べるメリットとはなんだろうか? 
 
 そう言っていましたね。
 
 しかしこれを、
 
 今時まだそんなことを言う奴がいるんだ。
 
 あるいは、
 
 本がすばらしいってことを言いたいのだろうけど、ネットで十分なんだよ!
 
 そう批判した人がいる。
 
 もう明らかでしょう。ネットのワンクリックを惜しんで原文を確認せず、そして勘違いを書いてしまったのは、誰あろう、ネットで十分だと言っていたこの人自身なのであります。
 
 本の重要性を言う人がネットを使いこなす。
 
 しかし、ネットで十分という人がネットを使いこなしておらず、ワンクリックの手間さえ惜しんで、間違いを書いてしまう。
 
 みなさん、みなさんのお子さんをこういう大人にして良いものでしょうか?
 
 そこでこの本....
 
 ∧∧
( ‥)実際にはこれ、半分ぐらい
    詐欺だよね?
 
  (‥ )たった一つのこういう
      事例から、
      本を読む人はネットも
      出来る、
      ネットで十分と思う奴は
      ネットすらも使えない、
      そんな普遍化は導き
      出せないからな。
 
 まあ、こういう連想を抱く事、それ自体は可能ではある。帰納法でも演繹法でもないが、それは可能だ。しかし、正当化はこのままでは難しい。
 
 だから、今言った事の半分ぐらいは詐欺なのだ。だがしかし、こういう事例を提示し、話を持っていた時、皆がどう思うか? それは、推して知るべし。
 
 ∧∧
( ‥)自分の子供に本で調べものを
    させれば、
    ネットを使いこなせる大人に
    なると
    お父さん、お母さんたちは
    期待するだろうと?
 
  (‥ )少なくとも、そう煽る
      ことは可能だな。
      たとえ、今言った事、
      本当は
      こんな単一の事例を
      一般論に普遍化するのは
      無理がありますけどね、
      このこと自体を講演の場で
      正直に話したとしても
      説得力は出るよ。
 
 最低限、これを見よ、と以上の事例を出されれば、多くの人はひるんでしまうだろう。

 だいたい、ネットで十分だ、と言いつつ、そういうあなたがワンクリックできてないじゃないか、と言われたら、言い訳は難しい。
 
 そしていやな話だが、ワンクリックを惜しむ、というのは概して体力がない証拠なんである。
 
 ∧∧
( ‥)実はワンクリックでは
    すまないのですよ、
    引用先の文章を
    読まなくてはいけない
 
  (‥ )仮に文章を読むのに
      6分かかるとしよう。
 
 時給1000円なら100円である。
 
 ∧∧
( ‥)100円の手間、
    100円分の労働の手間を
    惜しんだのであると
 
  ( ‥)まあ、ジュース1本の
      節約に近似だね
      それを考えれば当然の
      反応でもあるんだよな。
      言い換えればさ、
      ネットも、本も、
      実は体力なんだよね。
 
 例えば、オバマ大統領の演説内容を、書き起こしとyoutubeの動画で確認するのに、1時間弱かかった。アメリカ大統領の演説は情報が豊富だからこんな程度ですむ。
 
 だが、これが化石種のライオンの情報となると5時間以上調べて、読むべき論文と読むべき本がなんとなく分かった感じ。情報収集と確認はさらにここから先の作業だ。
 
 ∧∧
( ‥)必要なのは投資と、
    投資出来る体力だと
 
  (‥ )本を読むってのは
      体力が必要でね、
      本を読む大きな効果の
      ひとつは
      体力をつけること、
      そこなんだよな。
      すごい馬鹿げて
      聞こえるけど、
      これ大事。
      
 
 体力が必要って、体育会系かよwww という人がいるけども、体力がないと、ネットで探し物を5時間以上しなくなる。論文を読むために図書館までいかなくなる。英語とか国語辞典も引かなくなる。10万文字もすぐには読めない。そんな体たらくになってしまう。
 
 こんな有様では調べものなんか出来やしない。少なくとも、こういうことが出来ていない調べものなんか、ただの笑い話である。
 
 ∧∧
( ‥)漫画読むのだって
    体力がいるからね
 
  ( ‥)脳は大量のエネルギーを
    ‐□ 消費するからな、
      本が読める体力がある奴は
      ネットも使えるだろうよ
      少なくとも100円分の
      体力を惜しまない人は
      それなりなことが
      出来るってことだね。
 
 もちろん、体力つけるには普通の雑誌とか読んでも、ちとだめだ。ジャンクな情報ばかりつめると、体力がいびつになる、と言えば良いか。あるいは体力的なデブになると言うべきかもしれない。
 
 ∧∧
( ‥)そういう体力を
    つけるための本、
    それはきちんと制作
    されなくてはいけない
 
  ( ‥)トレーニングルームに
    ‐□ 体に悪い機械を
      置くわけにはいかんからな
      そして、
      ネットしかしてない連中は
      知らんだろうけども、
      そういう本は昔から
      確固たるジャンルとして
      あるわけよ。      
 
 ∧∧
(‥ )本の役割ってひとつには
\‐  そういう方向へいくんですかね
 
  (‥ )もともとそういう役割が
      あった、そして
      そういう部分だけが
      これからのネットによる
      浸食に耐えて残る、
      そういうことだと思うよ
      
 
 図書館はトレーニングルームだと思えばいい。置いてある本はたわいもない遊具もあるが、ちゃんとそれ専用に作られたトレーニング機械もある。それをどう使うのか、それは本人次第なのだ。
 
 
 

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