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2021年3月2日火曜日

断固たる意志は価値あれど、さすがにそれは無茶では?

   
 ∧∧
(‥ )尖閣に中国が
\−  上陸した場合
    武器使用も認めるとした
    日本の岸防衛大臣
    26日の発言に対し
    3月1日
    中国が断固対応すると
 
  (‥ )...きんぺーのおっちゃん
      乱暴だなー
      断固として目標に
      食らいつくのは好評だけど
      やっぱ乱暴すぎんべ
 
 
 この場合の乱暴とは雑という意味も含む。
 
 ∧∧
(‥ )もう事実上の戦争状態だな
\−  戦闘が起きてないだけだべ
 
  (‥ )日本は勝てるのか?
      と人に聞かれたけど
      勝てるよねー
 
 負けるシナリオを描くこともできるけど、これについては次のことを考えてみればいい。
 
 尖閣で日本が負ければ円は暴落し、反対に勝った中国の元が値上がりするはず。本気で中国が勝つと思っているのなら、今のうちに元を買うべきなのだが、あなたは買うか?
 
 ∧∧
( ‥)買わんだろ
 
  (‥ )まあそういうこった
 
 
 もちろん、番狂わせというのは世の中にいくらでもある。しかし、そういうことは稀であり、それを期待するのはあまりにも楽観的で、そして無理筋ってものだ。
 
 ∧∧
(‥ )それを考えると
\−  きんぺーさんの
    このこだわりぶり
    ただ事ではないな
 
  (‥ )断固たる信念を
      持っていると
      無理筋でも掴める
      ことが
      時としてあるもの
      だけどねえ...
 
 
 断固たる信念で無理筋を通す。18世紀、後にドイツ帝国となるプロセインは当時はまだまだ小国。そのフリードリヒ2世は、ハプスブルク家の跡取りが女性のマリア・テレジアになったことを口実に、ハプスブルク家のシュレージェンに侵攻、併合する。しかし当然のことながらハプスブルク家本国、オーストリア帝国の報復を招き、さらにはそれと同盟するフランス、ロシア。この強大な三大国を相手に戦うはめに。
 
 ∧∧
( ‥)勝ったり負けたり
    大敗したり
    自殺考えたり
    そこまで追い込まれて
    大損害も出して
    でも運も味方して
    結果的に領土を勝ち取り
    ここからプロイセンの
    大国化始まり
    ドイツへと続く
 
  ( ‥)あれをさ
    −/ フリードリヒ大王の
       やり口は
       戦略的に最悪だけど
       断固たる意志で
       結果をもぎとった例と
       言った人いるよね
 
 だから断固たる意志で成果を手にできないことはない。とはいえ以上の例、シュレージェン地方は人口の多い領土で価値があったから見返りが十分なのであった。
 
 この点、尖閣は小さな無人島でしかない。なるほど、ここを突破できれば日米の防衛線を抜けられるわけで、その価値は非常に大きい。大国に海洋を封鎖された中国だ。相手の防衛戦を突破するのは国家の悲願。だからこれを抜こうとするのはまったく正しい。だがしかし、1本、線を抜いたとて、日本と米国という二大国の防衛戦はまだまだ存在し、さらにその先には中国のインド洋進出を好まぬオーストラリアとインドというさらなる二大国もひかえていた。習近平最高指導者の断固たる信念は評価に値するけども、さすがにこれは無茶では? と思われる2021年の3月。
 
 
 

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