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2020年9月22日火曜日

火星のホイヘンス・クレーター

   
 10月6日に地球へ最接近する火星。いよいよ明るくなってきたのであるが。
 
 ∧∧
(‥ )もう南極の氷は
\−  ほとんど溶けてるね
    極の消長を観測するなら
    もっと前から見れば
    良かったね
 
  (‥ )やれやれ次の大接近
      2035年まで
      待つとしよう
 
 火星は2年2ヶ月ごとに地球に接近するが、接近のたびに軌道上での接近位置がずれていく。つまり見るたびに火星の四季がずれるという形で観測することになる。今の火星は南半球の夏で、この季節の会合が次に来るのは2035年だ。
 
 ∧∧
(‥ )さて...ともあれ今回の観測では
\−  火星のホイヘンス・クレーターが
    見えましたかな...
 

  
  (‥ )左の火星スケッチの
      ちょこんとした点が
      それなのよね
 
 スケッチ脇の概略図に、このどちらかがHuygens とメモしてあるが、左のものが多分そう。ただし、より正確にいうと逆さにした勾玉(まがたま)のような斑点の、さらにその尻尾がおそらくは火星最大のクレーター、ホイヘンス 直径467km
 
 ∧∧
(‥ )といっても地形が
\−  見えているわけではなく
    クレーターの底の一部の
    暗い領域(おそらく玄武岩)が
    見えているだけなのである
 
  (‥ )火星は地形が見えなくて
      明暗しかわからんからな
 
 しかも月や地球は地質の明暗が地形の高低と一致するが、火星は全然一致しない。
 
 ∧∧
(‥ )なんかさー
\−  探査機が火星に到着した
    60年代以後はさー
    火星観測していた人の多くが
    心折れたみたいだよねー
 
  (‥ )生物がいるという希望で
      観測してたみたいだからな
      生き物はいないし
      明暗が地形と一致しない
      何を見ているのか
      これすら保証されない
      そりゃ折れるよな
 
 探査が進んだ今となってはかなりのことがわかってきて、例えば火星で最も目立つ模様、大シルチスが実は盾状火山であることも明らかになっている。
 
 ∧∧
(‥ )でもさー
\−  生き物目当ての人たちに
    そんなこと言っても
    うれしくないんじゃね?
 
  (‥ )まーそんな気がするねー
 
 
    

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