オレ様理論屋さんの脳内では何がおきているのか?
解釈:使えるデータのうち、ごく少数しか使わず。そこでぱっと思いついた仮説に固執して、結果的に使用可能なデータを使わず、そして経験的に仮説を検証することができない(最悪の意味で論理的だということもできるかもしれない)
予測:少ない情報だけで問題を解くという動作は、仮説に固執するという動作とリンクして出現するだろう
∧∧
( ‥)でも、ここであなたは自分の仮説と予想に異論を
持つわけです。
(‥ )ファーストインプレッションで仮説を思いついてしまう
それ自体は問題ない。問題は仮説を(おそらく最節約的に)
検証し続けられるかどうか。だとしたら、少ない情報で
問題を解く、そのことと、仮説に固執するということ、
この2つの動作がリンクして現れるだろうという予測が
自分の仮説から本当に必然的に導けるのか?
という疑問。
そのような疑義に対して脳内会議が招集され、会議は紛糾。
でっ、
人間のパズル解決の過程を次ぎのように考える
大容量の問題→解くのをあきらめる→1:普通の人
↓
解くのをあきらめない→解く方法それ自体を考える→2:科学者
↓
一部のデータからぱっとひらめく→この仮説を経験的に検証する→3:科学者
↓
ひらめいた答えに満足して経験的に検証しない
↓
4:オレ様理論屋
∧∧
( ‥)3と4が区別できますか?
(‥ )たしかに問題だな。
ぱっとひらめく。これ自体は3と4の識別点にはならない。
∧∧
( ‥)なりませんね。だから先の疑義が提案されたわけですよね?
少ない情報で答えを思いつくことと、仮説に固執することは
必ずしもリンクしないのではないのかと。
(‥ )だがここでこう考える。
ぱっとひらめく。その後、3と4では次ぎのことが起きる。
3の場合
仮説を思いつく
↓
データを集める→仮説が支持されない→仮説を棄却し1コマ戻る
↓
仮説が支持される
↓
仮説が検証されたと考え、取りあえずその仮説を使う
↓
データを集めて3コマ戻る
4の場合
仮説を思いつく
↓
何か満足したのでそれで終わり
↓
でもなんか追加のデータがきたよ
↓
もう解決していると確信しているから無視するよ
∧∧
( ‥)ああ、3の人は無限ループで何度も思いつく
4の人は思いつくのは1回限りかあるいは
ごく少ないと。
(‥ )思いつくこと、それ自体では確かに3と4は識別できん。
だが思いつく回数を比べたらどうなのだ?
そもそも科学が永々と活動するのは真理を探究しているからでもなんでもなく、解答探索の方法がそもそも無限ループだから。
一方、オレ様理論屋さんが破滅的なのは新しいデータを無視するから。だから一歩も前に進めないし、だから現実に殺されるし、しかし仮説は無敵になる(戦闘に参加しないので不敗ということ)。
(‥ )このような考えに基づき、やはり予想する。
情報のごく一部だけから答えを出す動作と
答えに執着する動作はリンクする。
∧∧
( ‥)でっ、その予測をどう調べますか?
データを集めればいい。実際、もうすでにあるんじゃねーの。児童心理学とか認知心理学とか、人工知能とか(特にうまく動作しない事例)。
(;— —)あーでも、調べるのめんどくせー
-□
∧∧
( ‥)おや、そこでめんどくさがっていると
まさにオレ様理論屋さんですね。
あー、初めて、分かったやっこさんたちの気持ち。めんどくさいし金をかけたくないんだ、たぶん。論文読みたくないとか、教科書いや、とか、英語はいやだってそういうことじゃないんかい。
コストは最小限に、でも満足感というベネフィットは最大に。それがオレ様理論の真骨頂!!
∧∧
( ‥)馬鹿なこといってないで、
言い出したからには調べなさいよ。
( — —)はい、はい