自己紹介

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2009年8月31日月曜日

聞こえなかった

 
 ガガイモの花が咲いていたのでスケッチをしていた時のこと、一休みしようと水飲み場の近くでぼーっと座っていたら石ころの広がる場所になにやら動くもの。静かに近づいてみると、

 ∧∧
(‥ )石ころみたいな青灰色、
    カワラバッタですかね?

    (‥ )たぶん、それでいいはずだけど。

 2匹が後ろ足をしゃかしゃかと動かしながら追いかっこをしていた。あれ? もしかして鳴いているの?

 ∧∧
( ‥)何も聞こえません

    (‥ )セミが鳴いているせいかな。

 ネットで検索をかけるとやはり鳴くのだそうだが、どんな声で鳴くのだろうか? 聞いてみたいもんだ。

 ∧∧
( ‥)鳴きながら求愛していたんでしょうか?

    (‥ )さもなきゃ雄同士で喧嘩かな?

 よくわからない。


でっ


 ∧∧
( ‥)それで、政界大再編とやらは
    いつやるんですか?

    (‥ )野党と与党の内部にそれぞれ大きい政府派/小さい政府派
        があるとかなんとか、そういう不安定な状態が
        潜在しているという仮定に基づけば
        いずれ起きるってことなんだろうなあ。

 後はきっかけ次第ってことになるんだろうけども。

 ∧∧
(‥ )新しい与党の中核は元与党の旧派閥だって意見もありますが
 □-
    (‥ )そういう連中がありきたりなことをして無難にしのぐのか
        あるいは一部の連中が本気で改革なんてことをやりだして
        結果的に大崩壊しちゃうのか
        未来はその両極端のどこかってことになるけども。

 まあ、普通はまずい状況になる前になんとか是正せねばとフィードバックが働くものなので、大崩壊なんてことはそうは起きない。

 ∧∧
( ‥)つまりありきたりで無難なことだけが続くと。

    (‥ )改革が現実無視のたわ言だというのなら、バカをやった
        あげくの大崩壊もそうは起きないってことさ。

 理想論者が理想を本気で追求してしまったあげくの大崩壊ってのは、そりゃあ見れたら楽しいに決まっているが、あいにく世の中ってもんはそんなに楽しいもんではない。打ち上げ花火はいつもしけているもんだ。滅びというのはいつでもめそめそとやってくる。隕石でも衝突しない限り。

 ∧∧
( ‥)でっ? どんな未来が展望できますか?

    (‥ )そーさのー

 政界大再編が起きる/不安定な状態を維持できずに安定状態へ移行するというのは何かが起きたからで

 ∧∧
( ‥)その場合、状況は平均よりやや悪いか、
    あるいは悪いかのどれかですね。

    (‥ )そうだねー

 反対に政界大再編が起きない/仮に”与党も野党も実は安定状態に達していない”という仮定に基づけば、この状況は深刻な何かが”起きていない”ことを示している。

 ∧∧
( ‥)つまり可もなく不可もなくということで、この場合、
    状況は何も変化していないんでは?

    (‥ )たぶんね。

 状況が劇的に改善されるということはあまりありそうにない。というかそんなことが人類の歴史上あったのか怪しいもんだ。

 無駄無駄言われている公共事業で支えられてきた地方はもとからガタガタで、それがいまやもっとガタガタになっているし、老人は払うものも払わず、次世代を養育することもせずに年金に血眼になって赤字国債を膨らませているし、理想論ばかりいっているやつは税金をあげるなとだだをこねるし、社員は好景気なのになんで賃金が上がらないのとたわ言をほざいている有様なわけでして、こんなありさまを一朝一夕に解決できるはずもなく。

 ∧∧
( ‥)つまり何もよくならないと。

    ( ‥)何も良くならないということが分かるのは
        それは良いことではないのかね?


       

2009年8月30日日曜日

道徳はマルチ商法です

 
 先日、こんな話。

 水に話しかけたり、あるいは花瓶にLoveと書くと、水がきれいに結晶したり、あるいは水がきれいなままである。

 ∧∧
( ‥)ああ、はやりの疑似科学ですよね。

    (‥ )まあそうだね。

 これを道徳の時間に採用した先生がいたそうな。それは問題ではないのか??!! という話題になった時に

 ∧∧
( ‥)でっ、おいちゃんは別にいいんじゃないですか?
    と言ったわけですよね。

    (‥ )だって、道徳ってせいぜいがそんなもんだろ?

 道徳はマルチ商法と区別がつかない。だから疑似科学しようが現実と齟齬をきたしている仮説を提示しようが別にかまわないだろう。

 ∧∧
( ‥)?? そう?? マルチ商法とか
    ねずみ講とか悪いことじゃないの?

    (‥ )マルチ商法にひっかかった自称被害者が
        友人/家族を勧誘する時に罪の意識があったかね?
         すばらしいことなのよ、と押し付けがましいくらいに
         善をアピールするのではなかったか?

 あるいはこう言えばどう?

 罪の意識があるかないか、良いか悪いか、善か悪か、それはそれの妥当性をまったく示していない。

    ( ‥)だから道徳はせいぜいがマルチ商法なのだ。
 ∧∧
( ‥)それは言い過ぎでは?

 じゃあこう言えばどう?

 本人が道徳的にオッケーと思っていることはそれの妥当性をまったくなにも保証していない。そうであるのであれば、道徳の時間に疑似科学を教えてもいいではないか。

    (‥ )たわごとの時間にたわごとを教えることに
        一体なんの矛盾があるというのかね?
 ∧ ∧
(  ̄  ̄)矛盾がないだけで意味がないじゃないですか。

 あるいはこう。道徳は例えばの話、仮に人間が集団で生活を送るさいにお互いに殺し合いを始めたら破滅という莫大なコストを支払うことになるので、取りあえず○○はしてはいけない、という禁止事項(あるいは推奨事項)を提案した。それが道徳であるというのであれば、道徳はそもそも物事を説明する仮説ではなかった。

    (‥ )物事を説明する仮説でないもので物事を説明しようと
        する。だから破滅するのだ。
 ∧∧
( ‥)そんなもんですかねえ?

 だからこう。

 道徳で物事を推し量ってはいけない。それは破滅である。道徳にもともとそんな力はない。

 マルチ商法の自称被害者が道徳を語るのも問題ない。どちらもたわ言なのだから。

 道徳に疑似科学を使うのも問題ない。どちらもたわ言だから。

    (‥ )なんの問題もない。
 ∧∧
( ‥)問題だらけですよ・・・



2009年8月27日木曜日

ひゅかっと流れ星

 
 もう24時間も前の話だけども、夜の公園、いってみたればひさかたぶりに晴れた夜空は

 ∧∧
(‥ )まあ神奈川のここらあたりじゃ
    いいほうですね

    (‥ )目を必死にこらして見れば、
        くじら座の星もおよそ分かるくらい

 それでもまあ、空は明るく、星の見えは悪いのですよ。しかしながらベンチで寝っころがってぼけーーっとしていたらヒュカっと流れました流れ星。

 ∧∧
( ‥)おや明るい。

   ( ‥)北北東、カシオペアとペルセウスの脇をすりぬけて
       おひつじ座のあたりで燃え尽きたかな。

 流星痕は、残らなかった。長く尾を引く星ではなくて、もっとまとまった星だった。

 

2009年8月26日水曜日

理解するなら誤解しない

 
 疑似科学を信じる人は思いつきとデータとの間にある誤差を無視する。あるいはこう、仮説とデータの誤差が大きくてもそれに頓着しない。

 ∧∧
( ‥)だから経験的なデータを使用しない、
    つまり無視すると。

    (‥ )いやむしろこう考えるべき
        誤差がでかくなってもそれに頓着しないので、
        結果的にデータが思いつきに影響を与えない。

 これはようするに”より妥当な仮説”、とか、あるいは新しいデータを提示されても彼らはそれを無視することを示している(例えばつまり最初の思いつきが反証されることはない)。

 つまりこういうこと。

 疑似科学だろそれ? と評価されるような仮説に執着する人間は研究者や院生の言うことなど聞きやしない。

 例えばこんな実例

:研究者/院生その他いろいろな人からここがこう間違っていますよ、と懇切丁寧に教えられてもそれらを全部無視する/あるいはそれを曲解する
(新しい知識が彼の最初の思いつきに影響を与えていないという実例)

:自説が受け入れられないのは科学者が保守的であるからだと主張する
(自説が受け入れられないのは自説が間違っているからではないと考えているから)

:あきれて研究者が無視すると、ははーん、相手は俺様の意見にぐーの根もでないのだな、と解釈する
(これは某サイエンスライターの実例/あれにはさすがにあきれた)

 ∧∧
( ‥)そういえばそんな実例が幾つもありましたね。

    ( ‥)この手の話は枚挙にいとまがなく、そして
        結果はいつも同じなんだなあ。

 いかなる知識、論文、成果も彼らの意見に影響を与えない。

 ようするにやはりこういうことでもある。

 現実との誤差がいかに増えても彼らはそれを無視する。

 ∧∧
( ‥)ようするに事実をつきつけて彼らの考えを
    変えさせることは不可能なんですね。

    (‥ )誤差がでかくてもかまわないと考えるから疑似科学に固執するし
        誤差がでかくなってもかわまないと考えているから
        論文を無視するのさ。

 ようするにこう

 言われて理解するような頭だったらそもそも得体の知れない仮説に固執したりしない。

 言い換えればこう

 誤解を自身で是正できない人間は、言われてもそもそも理解するわけがない。

 あるいはこう

 論文も読まず、教科書も読まず、英語の辞書も引かず、孫引きの劣化した情報を適当に集めて作った思いつきを大事にするような人には、何いっても無駄なんじゃない?

 ∧∧
( ‥)つまり研究者が疑似科学を信ずる人を
    説得することはできないってことですね。

    (‥ )実際、事実として無理であった。


 理解するようだったら誤解しない

 疑似科学に固執する動作と、人の意見に耳をかさない行動はたぶん、起源と動機が同じ。

 

 
 
 

駄目人間

 
 例えばの話、知識をとにかく聞きかじって(こういうのは調べたとは言わない)、集めた知識をぺたぺたと張り合わせて何か作る。それは楽しいかもしれないけれども、現実と照らし合わせて見るとまるで整合性がなかったりする。

 ∧∧
( ‥)そういうのは妄想と言うんですよ。

    (‥ )まあそうだね。世間的にはトンデモとも言うらしい。

 疑似科学をやっている人たちを見ればなんとなく分かるけれども、論理的であるとか、説明できるとか、そういう特徴はまともな科学と疑似科学の識別点にはなりえない。会合で自説を勝手に大声で叫ぶキチ○○とか、俺が支持するこの説を認めないのだから科学者はみんな保守的に違いないと書き立てるライターとか。、そういう人々を見ていると、彼らは彼らなりに矛盾なく論理を展開するし、説明しようと試みていること(場合によって”説明できすぎている”場合もある)、それはよく分かる。

 ∧∧
(‥ )あの手の説明が論理的ですかあ??
 □-
    (‥ )矛盾がない、そういう点では論理的であるね。
 
 まあ、確かに論理に矛盾が生じたので、それを解消するために導入された仮定とかもあるけども

 ∧∧
( ‥)それ自体はどんな説明でもあることですね。

    (‥ )データの分布にコンフリクトが生ずる。
        だからこの2つのデータは由来が異なる
        つまり違うデータであると説明する(例:収斂)
        矛盾があること自体は科学と非科学を分ける線じゃあないね。

 相違点はたぶんほとんどひとつ。余計な仮定が多いか少ないか、さらにいえば経験的にデータを積み上げた時、最節約に考えた場合、データを収拾した時、仮説との矛盾が増大するか、あるいはしないのか。あるいはこういう作業を行えるかどうか。

 ∧∧
( ‥)余計な仮定が多いか/少ないか、あるいは最節約で考えるかどうか
    それはほとんど同じことでしょ?

    (‥ )たぶんそうだろうねえ。
        データからグラフを描く時に誤差がでかいグラフを引くか、
        誤差最小のグラフを引くのか(あるいはそれに近似か)
        そういう表現に集約可能。

 データからの誤差が最小であるグラフを引くのであればこそ、データを加えた時にグラフが生き残れるのかどうか確認できる。

 こういう場合に、初めてデータを経験的に利用できる。言い換えればこれが出来ないトンデモ系の人は経験的なデータを有効活用できない。本人はデータを有効活用しているつもりだが、実はデータと本人が採用した仮説(グラフ)との誤差が悲しいかな増大している/つまり現実との乖離が激しくなる。

 ∧∧
( ‥)だからトンデモって言われるんでしょうね。

    (‥ )そりゃあ、経験的なデータをいかせないとしたら
        良くて頑固、悪くて頭おかしいって言われるだろうなあ。
        それを要約した通俗用語がトンデモってわけだな。

 とまあ、こういうことは前から書いていたことなんだけども。でっ、本題。


    ( ‥)あの手の人のあの性格というかああいう思考形態っていうの?
        あれは先天的なものなんじゃないかな。
 ∧∧
( ‥)はあ・・・・・受け止め方によってはきわめて危険な発言ですね。

 まあ、先天的なんじゃないかって疑問を呈する分には、かまわないだろう。でも意外とありなんじゃね? と思う。トンデモとはなんのこっちゃない、最初のとっぴな思いつきを経験で是正できない人ってだけであって、それはようするに

 ∧∧
( ‥)思いつきに固執するってことですかね?

    (‥ )そしてその思いつきにデータをすりあわせる。
        すりあわせるからデータを利用できない。
        まあなんだ、ストーカーとかと同じなんじゃないか?

 ∧∧
( ‥)でっ? 先天的だと?

    ( ‥)まーなんだ、以前、ストーカー行為をしていた人間の
        母親と話した時にね、こいつも頭のおかしい女だなあと
         思ったのでね。

 そして思う。いわゆるトンデモな人を是正しようとするのは間違っている。というか是正するために支払ったコストに対して効果がほとんど0、無視して良いレベルしか上がらないのでしなくて良い。

 ∧∧
( ‥)そういうあなたはどうなんですか?

    (‥ )絵を描く人間はね、ひとつのことしかできない人間なのだ。

 実際、絵がうまいやつになればなるほど駄目人間。

 まともな人間は絵がへたくそだし、ひとつのことに固執しないし、データを経験的に有効活用して、そして物事はなんでも鵜呑みにするが、トンデモ系の言った言葉は鵜呑みにしたあげくに忘れるので何の問題もない。




 

2009年8月24日月曜日

雨量情報

 
 一仕事を終えてふと寝ておきたら雨がざっと降っていたらしい。おおっ!! 外に干してあった布団が少し湿ってしまったではないか。

 と思って雨量情報を見たら3:00ぐらいにざっと降って、その一方ではるか東京は猛烈な雨だった模様。

 さて、そして今度はひさかたぶりに公園へ散歩にいこうと思ったら

 ∧∧
(‥ )雨量情報では東京方面からじりじりと雨が接近中です
\-
   (‥ )大丈夫だ、この調子なら後1時間はもってくれる。

 

賃金が上がるなんてことは

 
 賃金は儲けから産まれる。

 ∧∧
( ‥)それはそうでしょう

   (‥ )当たり前だね。

 仮に原価(あるいは原料の仕入れ値+加工/運搬の手間賃)10円のものを110円で売ったら100円の儲けが生じる。

 ∧∧
( ‥)えらく利益が上がる品物ですけど、それでも
    その儲けで生活するにはたくさん売らなくちゃいけませんね。

   (‥ )しかり。1ヶ月に20万円の利益を得るには
       原価10円/売値110円の商品を2000個売らねばならん。

 ∧∧
(‥ )でも実際には2000個それぞれの品物を生産するために
 □-   各々、10円がかかるわけですから。

   (‥ )必要な経費が2000×10=2万円で、
       純粋な利益は1ヶ月につき18万円だな。

 でもまあ、原価10円/売値110円なんてことはずいぶん割のいい話で、

 ∧∧
( ‥)原価20円/売値100円になったら

   (‥ )利益は1つあたり80円。20万円の利益を得るのに
       2500個を売らねばいかん。そして必要な経費が
       一個あたり20円だから1ヶ月で2500×20=5万円。
       たとえ2500個を売ることができても、
       純粋な利益は一ヶ月につき15万円だな。

 ∧∧
( ‥)売り上げがのびずに、2000個しか売れなかったらきついですね。
    その場合、利益は一ヶ月に16万。そこから
    2000個の必要経費4万円を抜いて、実際の利益は12万ですか。

 ようするに利益は売り上げ次第であり、かつ原価の上昇で削られる。

   (‥ )ではどうしたらいいだろう?

 ∧∧
( ‥)売り上げを伸ばす画期的(そんなものがあるとしてですが)な
    方法を採用するか、あるいは必要経費を押さえて、
    なおかつ一ヶ月の生活費を下げるしかありませんねえ。


    (‥ )しかり。言い換えればあれだね、必要経費と生活費
        そして売り上げ。この3つが破綻せずに均衡する場合に
        のみ、われわれは存続できるわけだ。

 これは個人の話であるけども、これが会社ならば必要経費には雇っている社員/労働者の人件費も含まれる(個人一人ならば自分の生活費のこと)。なるほど、日本が他の先進諸国よりも低賃金な時代であれば賃上げはできただろう。

 ∧∧
( ‥)他よりも低賃金だから利益が許せる限りは
    人件費をあげることができると。

    (‥ )だが必然的にそれは頭打ちになるな。
        均衡状態に到達するわけだ。


 そういうことを考えると、この前の好景気はいざなぎ景気を越えたといいますが、実質賃金は上がっていないじゃないですか!! というのはたぶん、たわ言。

 ∧∧
( ‥)みんな右肩上がり成長とか
    覚えているからそう思い込んでしまうのでは?

    (‥ )賃金はその条件下での均衡点に到達すると
        そこで飽和状態になってもう動かなくなるとは
        考えていないんだろうなあ。

 どうも世の中には無限成長が可能であると信じ込んでいるシュールな人々がいるらしい。

 ついでにいうと、以前、ある飲み会で「月々、20万円だっていうのよ? バカにしていると思わない??」と言っていたおばはんはやはり、あの頭をかち割りたい。刺身の大皿で。

 

 

ダンシング クリサリス

 
 仕事、取りあえず終了。

 
   ( ‥)1日、5枚+α、およびスペックはきついなあ
     -□
 ∧∧
( ‥)なんか珍妙な本になりそうですね
 
 ともあれ、終わったことは終わった。

 さて、

 庭のプランターのスミレはすっかり葉を喰われ、そこについているすっかり大きくなったウスバキチョウの幼虫(たぶん)を採集。なにやら恐ろしげなトゲがついているが実際には見かけ倒しな幼虫さん。色は真っ黒です。小さなケージに入れて、1日後に見たらサナギになっていましたとさ。

 でっ、2匹目の幼虫を入れた時。

 ∧∧
(‥ )サナギさんがぶらんぶらん揺れてますよ。
 □-
    (‥ )この動作に何の意味が???

 ケージの天井からお尻だけでぶら下がっているサナギさんがぶらんぶらん、ぐでんぐでんと揺れている。というか明らかにお尻を支点にして体をぶんぶん振り回している。この動作は一体? 最初は脅しているのかとも思ったけども、動いたらむしろ食べられちゃうんじゃないの??

    ( ‥)なぜ動く??
 ∧∧
( ‥)? さあ??


どーぴんぐ

 
 後1枚と少しのイラストと参考文献もろもろを列挙すれば仕事が一段落する状態に。


   ( ‥)なんか手や腕や肩や背骨の関節が痛いなあ。
 
 ∧∧
( ‥)職業柄しょうがないですね。

 というわけで効くという噂というか困った時はかなりの人が飲んでいるらしいコンビニで売られている”仕事疲れに効くドリンク”を購入。

 ∧∧
( ‥)でっ、効果のほどは?

   (‥ )? よく分からん。

 ドーピングというのはあまり感心しないのだけども、まあ非常事態だ。やもえまい。

 
    

2009年8月21日金曜日

敬意を払う必要なし

 
 世間的に言わせると自由競争社会が今の格差を産み、そして語るにそんなのいやだってことらしい。

 なんとまあ、僕はこんなことをやってきたんだ、俺は仕事ができる、私の言うことを聞きなさい、そういう偉そうなことを皆が言ってきた割には結局のところやっこさんたちは口先だけの能無しだったということらしい。

 ∧∧
( ‥).....まあ、確かに標準以上のある範疇の人々が
    有能だというのなら、そうでない大多数の人間は
    有能ではないということにはなりますね。理屈の上では。

   (‥ )有能でない、それがイコールで無能である、
       とはいえないけどもね。

 とはいえこう。人生や仕事観に関してかなりのおっさん、おばはんが自分の仕事ぶりを自慢げに語ってきたことをこれまで目撃してきたこと、そのくせ今は皆が愚痴をこぼしているらしいことを考えれば、

 ∧∧
( ‥)それはつまり、皆の言ってきた自慢話は
   結局のところ根拠のないものだったと

   (‥ )ありがちなことであるけどね。
 
 多くの人が自慢し、多くの人が愚痴をこぼすとはつまるところかなりの人間がそうということで理解オッケー?

 あるいはこう、

 俺は仕事がきちんとできる。それは大概の場合、根拠がない。

 あるいはこう?

 俺は仕事がきちんとできる。それは本人が有能であることを実のところまったく保証していない。

 ∧∧
( ‥)それは思い込みだった?

   (‥ )温室の中で思い描いた妄想というべき。


 つまるところ彼らに敬意を払う必要はないらしい

 

2009年8月19日水曜日

世界線

 
 チチカカミズガエルを描くのはシュール

 さて

 与党はさっさと政権を明け渡した方が貧乏くじを引かなくてすむんじゃねーの? と考えてみたり。

 ∧∧
( ‥)そんなもん?

    (‥ )そんなこともありうるんじゃないかって話さ。

 ∧∧
( ‥)その予想が当たる/当たらない、それはともかく
    政治家の皆さんは失職はしたくないですよね。

    (‥ )就職するために好きでもないやつに頭下げたり、
        どうでもいいような連中に握手したり
         笑いかけたり笑われたり。地獄だな、ありゃあ。

 あの必死さを笑う人もいるけどもあの必死さを見習うべきだろ、失業者は。

 ∧∧
( ‥)そういうおいちゃんはどうなんですか?

    ( ‥)そろそろ休みが欲しいです。

 絵も描きますよ、ちゃんと。

 ∧∧
( ‥)約束の絵は描いたでしょ?

    (‥ )いついつまでに描くと約束しただけで、
        絵はこれからだってずっと描くさ。

 ただ、明日あたりまで忙しすぎるだけなのだ。

 

2009年8月17日月曜日

言いがかり

 
 よくこんなことを言う人がいる。曰く、ダーウィンはウォレスのアイデアを盗んだ。

 しかし同じ人がこういうことも言う。曰く、ダーウィンの進化理論は間違っている。

 そしてこうも言ったりする。曰く、業績を盗まれたウォレス可哀想
 
 あるいはこう。ウォレスは生涯貧乏だった。可哀想に。

 ∧∧
( ‥)なんか変な主張ですよねえ 総合すると
    間違った理論を盗まれた人が可哀想っことでしょ?

    (‥ )単にダーウィンを貶めたいだけなんだろ?

 ダーウィンというか自然選択理論が嫌いなだけなんでしょうねえ。”自然選択理論を否定せねばならぬ”という結論にデータをすりあわせるとこうなるという事例、そう解釈すれば分かりやすい。

 ∧∧
( ‥)いわゆる疑似科学と同じ構図ですね。

    (‥ )そうだね。

 ダーウィンがウォレスのアイデアを盗んだという都市伝説には意外と根強いものがある(アポロは月にいっていなかったというのと同じ程度な意味で)

 ∧∧
( ‥)実際は違うでしょ?

    (‥ )違うね。残されている資料もさることながら
        アイデアを盗用するメリットがないからな。

 実際、当時のイギリスで進化理論なんていったらそれだけで干されたり失脚したりする。現代でいえば、僕はテロリストです、そう叫んでしまうようなもので、そんな思想犯罪なアイデアを盗用するメリットなんかどこにもない。

 そうではなくて構図全体が逆に近いと思えばいい。

    ( ‥)そもそもダーウィンがダウンの田舎に引きこもって
        家を要塞化させたり、就職しないですむように
        投資を慎重に始めたのだって、干されても大丈夫な
        ようにする準備だよなあ。
 ∧∧
( ‥)まあ、そう解釈できますね。進化理論のメモを書き貯め、
    データを集めている一方で学会に背を向けるわけですから。

 つまるところダーウィンは進化理論の発表と、それに当然のように従って起こる”干される”という危険に対して防衛策を幾つもこうじていたと考えれば理解しやすい。

 反対にウォレスは進化理論を言ってしまったばっかりにまともな就職もできずに干されたらしい(後にダーウィンとハックスリーの助力で年金をもらえるようになるが)。

 ∧∧
( ‥)だから貧乏だったとすると皮肉ですねえ。

    (‥ )盗用されたから貧乏なんじゃなくて
        言ったばっかりに貧乏になったことになるからな。

 ウォレスは若かったんでしょうね。あるいは性格的に向こう見ずだったのか、さてはて。


 

暇な時に読み物を

 
 秋口にはとうとう流行が始まるでしょう、必然的に。という結構手堅いよね、という予想があってもそういう”混乱”や”変動”から金儲けする手段はさっぱり思いつかない。


    ( ‥)あがった利益が必要十分になるほどに株を購入する
      -□ 手持ち金があるわけでもなし・・・・。
 ∧∧
( ‥)金なしっていやーんですねえ。

 でもさっき思った。流行すればみんな家にこもって、必然的に暇つぶしの本を買うんじゃね?

 ∧∧
( ‥)いや、、、みなさんゲームやるでしょ。
    
    (‥ )本は読まないよなー。

 どっちにしても今から読書向けの本を書く時間もなし、そういうジャンルの本を作る仕事をしているわけでもない。

 ∧∧
( ‥)しかし不謹慎極まりないですね、
    人命だって関わることでしょうに。

    (‥ )そんなこといったら保険業界ってどうなるんだよ。

 

2009年8月16日日曜日

冷たい冷たい海で

 
 火星には水の流れた痕がある。しかし火星がそこまで暖かかった時期が本当にあったのだろうか? そこでこんな意見。火星の海や川ってものすごく塩分が濃くて、氷点下でも液体なんじゃねーの?

 ∧∧
(‥ )おおよそ、そういう論文が掲載されていたみたいですねえ
 □-

    (‥ )直に読んでいないし、この手の議論の概要も知らないので
        なんともおぼつかない理解だけどね。

 例えばの話、以前、natureに載った始祖鳥の論文。世間的には始祖鳥は鳥ではない!!?? ということでセンセーショナルに報道され、さらに一部では、いや、始祖鳥と現代の鳥の共通祖先とその子孫のすべてが鳥なのだから定義上、鳥でないというのはおかしいという意見もでたり(もっともこれは命名の話でしかないのだけど)。

 ∧∧
( ‥)でも実際には新しい化石をちゃんと見たら、始祖鳥の形質の
    幾つかは派生状態ではないことが改めて分かりました、であって

    (‥ )そこからデータを書き換えて、なおかつ一部のOTUを抜いて
        系統解析すると始祖鳥の位置がこれまでとはズレる
        というだけの話であって。

 言ってみれば、新しいデータがでました。そいでもってそれをこうやって入力すればこういう”ちょっとセンセーショナルな結果”を出すことができますよ(たぶん/というかほぼ確信犯)、であって。

 ∧∧
( ‥)あの系統解析は余計だって言った人いましたよね。

    (‥ )まあ余計だろうなあ。

 でもいいんじゃねーの、と北村は思う。センセーショナルな結果を意図的に導いて示してみせた論文なんてこの世界にいくらでもあるじゃないか、別にかまわないさ。鵜呑みにする人がいるよと怒る人もいたけども、別にいいじゃないか、みんなすぐに忘れるよ、少なくとも大概の人は。

 ∧∧
( ‥)口の悪い人がいってましたよ、騙される奴が悪いって。

    (‥ )いや、騙すっていうか、ちょっと誇大にしただけじゃんよ。
        悪いことではないさ。鵜呑みにすることも悪いことではないよ
        普通は忘れるから。

 鵜呑みの害なんてそんなもんさ。

 とはいえ、論文の結果の行く末はどうかというと、案の定、もっとたくさんのOTUを加えたら、別に普通の系統図ができて、始祖鳥はあいもかわらずディノニコサウリアよりも現代の鳥に近いとさ、(そういえばこんな話も簡単に本にしましたねえ)

 閑話休題?

 とっ、まあ、こういうこともあるので論文をひとつ、しかもまた聞きであーだのこーだの言ってはいかんのだけども。


    ( ‥)でも、昔の火星に、すっげーーーーしょっぱい海があって
        零下10℃とか20℃とかで浜辺に打ち寄せていたら
         面白いなあ。
 ∧∧
( ‥)この前、過冷却を見てみようと思って氷に塩を加えて計ったら
  -| 零下13℃までいって氷の周りの塩水も氷点下7℃とか10℃
     でしたね。

 でっ、思う。あれ? 地球の生物のことを考えたら、火星の冷たい、しょっぱい海や川に普通に生物がいたんじゃねーの?

 
    (‥ )時間的に厳しいけど、進化に十分な時間さえあったら
        普通に動物が泳いだり、歩いたりできるだろ。
 ∧∧
( ‥)確かに、地球でさえ、氷点下、過冷却状態で
    動いたり泳いだりできる動物がいますからね。

 いつか、いつか火星の堆積岩を掘ったらそんな化石が・・・・。


 

2009年8月15日土曜日

かねもうけ

 
 それにしても世の中には政権交代さえ起これば革新的だ、いいことだ、という人がいっぱいるけども

 ∧∧
( ‥)そういう”まじめ”な人から見れば、どんな金儲けができるか
   と考えているおいちゃんは不真面目に見えるでしょうねえ。

     (‥ )人間は自分の利益になる(あるいは利益になると思い込んだ)
         ことしかやらないよ。

 私たちはこれまで日本のためにいっぱい尽くしてきたのに、どうしてこんなに年金が少ないの? という老人がいるけども、例えばこれは前半と後半で話がすり替わっている。前半は社会のためにと言っておいて、後半は自分の利益の話だ。

 ∧∧
( ‥)支払いをしたのだから十分な見返りが欲しいって
    だけの話でしょ?

     (‥ )そもそもがエゴイスティックな利益を示しただけって
        ことであるな。

 ただ、俺様に見返りよこせ、では体面が悪いので、前半は皆のために、と言っているだけなんだろう。本当に社会の利益や適応度を高めたいのなら、必然的に今すぐ消滅しろということになるのは必定。

 エゴイスティックな動機でなければ自分への見返りを求める要望は肯定されない。


 ∧∧
( ‥)そしておいちゃんは金儲けの方法が分からないと。

     (‥ )弱ったもんだね。

 
 

変動から利益を

 
 口内炎ができている。何か栄養が足りないのだろうか?

 ∧∧
( ‥)でんぷん質以外に食べているのがずっとセロリと
    タマネギとベーコンだけだからじゃないですか??

    ( ‥)というわけでトマトとリンゴを食べてみる。
      -●

 これでたぶん問題ない? 自宅で壊血病になったりしたら大笑い。

 さて

 選挙の争点が政権交代にあるというのなら、野党と与党の明白な相違点はそれだけで、つまるところ政権交代は起こるが、それと同時に争点は当然消滅するし、以降、公約を果たす必要もないに違いない。そして、

    (‥ )以降、仮になにひとつ新しいことをしないというのは
        ベストな手であるな。問題が顕在化するまでの
        数年間はそのまま維持できるし、変化しないのなら
        次回に引きずり下ろされる積極的な理由も存在しない。
 ∧∧
( ‥)でも新しいことを始めちゃったらどうなるんです?

    (‥ )混乱するんじゃねーか?

 秋口に流行が始まって、出だしでつまづくにしても、まあそんなことではバカだ無能だと言われる程度で終わりそう(犠牲者の数にもよるが)。でも新しいことをしはじめて混乱したらさてどうなることやら。

 ∧∧
( ‥)未来が混乱したらどうなるんです?

    (‥ )目ざとい奴はそれを見据えてもう動き出しているよね。

 幾つかの業種や会社の株が上がったり、あるいは下がったりというのは、秋口の流行や次期政権による”変化”をにらんだものなんでしょうねえ、当然。変化や混乱を見据えてそこから利益を導き出そうとするのは当たり前の話で、それは火事場泥棒から必要な資材の買い占め、あるいは株の売買などに至るまでなんでもあることでありまして、とはいえ

 ∧∧
( ‥)でっ、近い未来に起こりうる混乱から
    あなたはどんな利益を引き出そうと考えますか?

    ( ̄  ̄ )それがさっぱり思いつかん・・・・・



デネブ・カイトス

 
 先の書き込み「ミラとメンカル」の続き。公園にいったら雲が広がっていたが、しばらくの間、切れ間から空が見えた。おかげで星は見れたのだけども月が明るいせいなのか、流星は見ることかなわず。

 でっ、

 ∧∧
(‥ )フォーマルハウトの左上にある比較的明るいくじら座の星は
 □-  β星のデネブ・カイトスらしいですよ。

    (‥ )うかつだったなあ。

 α星のメンカルはさらにずっと左だ。デネブ・カイトスの等級は2.04だそうな。

 ∧∧
( ‥)白鳥座のγ星より暗く見えるのは
    高度が低いからですね。

    (‥ )そうだろうねえ。

 それにしてもここらの空でくじら座を見るのはなかなか大変だ。特に月が出ている夜は。ペガサス座から南の空で光っている星というと。ほとんどデネブ・カイトスとファーマルハウトぐらいなもんですんで。

 
   

2009年8月14日金曜日

上り線

 
 先日の静岡の地震で崩落した高速道路の上り線、復旧工事。でっかい工事はやってみれば色々と困難が出てくるもんで、復旧見通しがずれ込んでいるけども。

 ∧∧
( ‥)でもあのような規模の工事をあのような速度で
    現実に実行できるんですね。

    (‥ )考えてみればすごいよねえ。

 一体全体、何をどうすればあんなことができるのか驚きだ。

 ∧∧
(‥ )土砂を積載したトラックは、土砂を下ろした後、
\-   どう戻るんですか? あるいはどう下ろすんです?
 
    (‥ )よいしょよいしょと方向転換するのかねえ?

 鋼材打ち込むわ、土嚢は積むわ、排水のためなんだろうけど青いビニールチューブを幾つも突っ込んで、さらに盛り土までする予定であるそうだから、あんな限られたスペースで人間と機械を確保してかつ運営するとはいやはやおそれいる。

 

ミラとメンカル

 
 ペルセウス座の流星群が見れるはずなので未明の公園にいったけども薄雲と月のせいかさっぱり見えなかった。

 さて

 ∧∧
(‥ )木星の左下に見えるのはフォーマルハウト
    みなみのうお座のα星ですよね?

    (‥ )さらにその左上にぽつんと輝く星は
        なんだい?

 最初はミラかと思ったけども、クジラ座のα星(メンカルというそーな)だろうか?

 ∧∧
( ‥)今年のミラは11月に極大期だそうですが
  -□

    (‥ )だとするとやはりミラじゃなくてメンカルかね?
        白鳥座のγ星(2.3等星)と比較するとそれより少し暗めかな
         つまり2.8等星だというメンカルと整合的だと思うけども

 天文年鑑やデータブック買おうかね。
         

 *クジラ座のミラは変光星で明るさが変わり、2等星と10等星の間をいったりきたりする。暗い時は人間の目では見えない。

 ∧∧
( ‥)ミラちゃんの星ですよね

    (‥ )わらしちゃんもさることながら、
        絵、描きたいねー

 

2009年8月13日木曜日

分かりやすい

 
 ふと思い出したこと。もう何年か前になるけども、ネットをうろうろしていたらこんなことを見つけた。北村という人の文章は分かりにくい、私なら彼のこの文章をこう書く。そう提示された文章はなるほど確かに分かりやすくなっていたのだけども、、、

 ∧∧
( ‥)でも、意味が原文と真逆になっていたんですよね

   (‥ )そうねえ、おいちゃんの文章がそれほど分かりにくかったのか
       文章力はともかく相手の読解力に問題があったのか、
       あるいはその文章を見たおいちゃんの理解力に問題があったのか。

 いずれかそれぞれか、あるいはどれもであるのか。ともあれ言えることがある。ようするに分かりやすいということは分かったことの内容の妥当性をまったく保証していないってことなんだけども

 ∧∧
( ‥)まあ、前々から言っていることですね。

   (‥ )そうねえ、例えば地球は平らという考えは直感的にすごく
       分かりやすい結論だけど、結局、間違っていたからなあ

 マルチ商法も”騙された人”は最初は分かった、理解したと思っている。いや、分かったと思ったことが間違っていると後から分かったわけで

 ∧∧
( ‥)分かった、理解した。あるいは分かりやすい、
    これらは全部、内容が正しいかどうかは
    保証してくれていないということですね。

   (‥ )分かりやすいって免罪符にはならないんだよね。

 あるいはこう? 分かりやすいは免罪符である。免罪符が神というあるかないか分からないが取りあえず”ある”と前提したものに基づいて内容が保証されているように、分かりやすいは分かりやすいということで内容が保証されているとして発行されている。

 ∧∧
( ‥)でもそれは保証されているとは言いませんよね?

   (‥ )保証されているけど、それはトートロジーかなんかじゃねーの
       というべき?

 つまるところ免罪符も分かりやすいも内容はまったく保証されていない。あるいは保証の意味が経験的にない。
 
 ∧∧
( ‥)言い換えればこうですね。
   マルチ商法の場合、経験的に騙された!!と
   気づいたわけですよね?

   (‥ )分かったと思ったことが結局分かっていなかったと
       経験的に気づいたってことかな。
 

 もっとも、損をしたから騙されたと結論しているらしいことからすると、最初の理解も”得になる”という程度のものだったらしいことがうかがえる。

 ∧∧
( ‥)まあ、でも、それも理解であるし、
    分かった、ではあるんですよね。

   (‥ )端から見ていて、あんたそれ騙されているよ、
       そんなの分かったとは言わんよ、と言ってしまえるとしてもね。

 本人は分かっているわけだ。端から見ていると妥当でないというだけで。そしてつまり、分かったとか分かりやすいとか、そういうことは妥当性を論じるさいにおいてはどうでもいいことである。

 
 ∧∧
( ‥)分かったと妥当性。この両者の間に関係がないからですね?

   (‥ )そう思うとマルチ商法と被害者って理解しやすいよね。

 ライターと読者と疑似科学の流行もメディアが科学をまるっきり扱えないのも、こういう枠組みなら理解しやすいということでオッケー?

 
 

2009年8月11日火曜日

若き日の夢

 
 こんな話。軌道エレベーターというものがある。理想的には、あるいは簡単なアイデアとしては静止衛星から長いケーブルを地上に垂らし、それを足がかりにしてそのまま宇宙まで上昇しようという移動/輸送手段。地上に伸ばしたケーブルの重量は、同時に静止衛星軌道からさらに外側にのばしたケーブルや重量物でカウンターバランス。

 実現すれば軌道エレベーターはロケットよりもはるかに効率的で経済的な”手段”となる。これには色々なバージョンがあって、未知の技術を(まあ実際には必要になるだろうけども)仮定しなくても一応、建造可能(と提唱者/あるいは賛同者が言うよう)なものもある。

 ∧∧
( ‥)でも、一部メディアの人々は
    へー??? そんなの本当に可能なのー?
    はーん?って顔だったんですよね。

    (‥ )妙なもんだよなあ。見た限り、ああいう世代っていうと
        若い頃にマルクス主義にはまって
        世直ししよーって無駄な活動したもんだけどね。

 ちんちくりんな夢を追って挫折した世代が、技術的な可能性を検討する人たちを訳分からんと懐疑的な目で見ているのを見るのはなんとも奇妙。

    ( ‥)最近は世界同時不況でついにマルクスの予言が
      -□ 実現って主張する人もいるみたいだけども。
 ∧∧
( ‥)はあ、それはそれは。

 遅れてやってきたアンゴルモアの大王じゃあるまいし。疑似科学の真骨頂というか、ちっとも予報の当たらない気象予報士がついにあたったーっと白髪を振り乱して叫んでいるようなもんで。目ざとい証券マンはとっくに次の商品を開発してる。

 ∧∧
( ‥)若き日の夢は捨てがたいのでは?

    (‥ )どうだろう? 宗教が毒ガスをまいた時に
        こんなことを言っていたおっさんがいたな。

 学生運動は挫折した。社会主義は挫折した。あげくに宗教も挫折したとなったら今の若者は何を信じればいいのか?!!

 ∧∧
( ‥)はあ、、、さいですか。

    (‥ )信じた仮説が駄目だったと知った時の
        苦痛が苦しくて苦しくてたまらなかったんだな、
        たぶん。

 この場合、若き日の挫折が忘れられないという状態。いや、しかしそれは根本的に間違っているよね。少なくとも知識が前進したという視点から見た場合、そんな挫折に苦痛を感じるのは間違っている。採用した仮説が壊れたのは、知識の上では一歩前進だ。問題ない。渋柿をかじったら喰えなかった。そんな失敗に挫折して人生を悲観するとしたら、それはバカだ。

 ∧∧
( ‥)仮説と思っていなくて真実と思っていたから
    苦痛なのでは?

    (‥ )世界の真実ってか?

 それは自分の妄想を世界に押し付けているだけではないのかね?

 ∧∧
( ‥)ああ、この柿は甘柿に違いないって
    思い込みを真実、現実であると。

    (‥ )それで喰ったら、これは渋柿だったーーー!!って
        泣き叫ばれてもなあ。

 軌道エレベーターを懐疑的に見るのはさながらあれ、初めて見た干し柿をなんだこれといって疑わしい目で見るがごとし。

 

 

地震

 
 台風接近中。神奈川県の中央では先ほどから雨が降り始めた模様。でっ、何気にテレビをつけたら、ぽろんぽろん、ぽろんぽろん、という音とともに緊急地震速報。

 ∧∧
(‥ )そしたらゆれ始めましたね。
 
   (‥ )数秒程度だけど、一応、到達前に警報が
       間に合ってるね。

 もっと震源(静岡県・駿河湾)に近い場所ではどうだったのかは知らないが、神奈川県の中央では数秒前に伝達できたわけで、へーという感じ。

 それにしてもまずいな、このアパート、震度6とか7にあったらやばいかもしれない。

 ∧∧
( ‥)もっと頑丈なアパートに引っ越しましょうよ

   (‥ )電話番号は替えたくないから、市内だけども
       適当な場所があるかねえ・・・。

 

2009年8月10日月曜日

色鉛筆

 
 色鉛筆でごりごりごりごり絵を描く。

 ∧∧
(‥ )一部の色鉛筆の減りがずいぶん多いですね
 □-

    (‥ )灰色系の色鉛筆とか紫(ホルベイン社のGrape)とか
       RaisinやSmoke Blue はずいぶん減りが早いなあ。

 Raisin (レーズン)はようするに干しぶどう色。Grape(グレープ)と並んで影をつける時に使うのだけども。

 ∧∧
( ‥)Indigo(インディゴ) も減りが早いですね。

    (‥ )これも影つけに使う色だよなあ。
        文字通り紺色に近い暗い青
        深海魚を描く時には良く使ったもんだ。

 灰色系の色がかなり消費されているのも、まあたぶん陰影をつける時に使った結果なんだろう。RaisinやGrape ,Indigo は日本のホルベイン社のもの、灰色系の色鉛筆はドイツのFaber-Castell(ファーバーカステル)社のもの。

 訳が分からないのがCoral(コーラル:要するにサンゴ)という色鉛筆の消費が奇妙に多いこと。これ、何に使ったっけ?

 ∧∧
( ‥)コーラル。つまりサンゴ色。
    ピンクよりも柔らかいけど濃い薄赤色ですよね。
     何に使いました?

     (‥ )それがさっぱり思い出せん。

 確かに使った記憶はあるものの、手持ちの絵を見れば赤系の絵なんてほとんどない。

 ∧∧
( ‥)ノトブランキウスの鱗を描くのに使ったでしょ?

     (‥ )それだけでこんなに減らないよ。

 ムラサキクモマグサ(赤紫の花を咲かせるとてもきれいな極北/あるいは高山の植物)に使ったかと思ったものの、スケッチブックに残された記録からすると、使った色は主にCosmos(コスモス)だった。

 コーラル。何に使ったのだぞなもし?

 ∧∧
(‥ )それにしてもあなたの色鉛筆は日本のホルベイン社か
 □-  ドイツのファーバーカステル社のものですね。

     (‥ )なんでこういう偏りが産まれたんだっけかね?

 

化石と怪獣

 
 化石について質問を。そう問いかけたら出てきた答えはアンモナイトと三葉虫に関することだけで、恐竜が出てこない。ということでふとこんな風に思う。

 恐竜って化石として認識されていないんじゃねーの?

 ∧∧
( ‥)そういえば恐竜の化石っていいますよね。

    (‥ )言い換えれば恐竜は生ものとして
        認識されているってわけだな。

 化石の王者はアンモナイト。次席は三葉虫。恐竜はそもそも生もので、どうも骨であるということさえ認識されていないらしい。

 ∧∧
(‥ )そういえば恐竜の骨っていいますよね。
 □-
    (‥ )アンモナイトの殻とはあまり言わないよな。

 ∧∧
( ‥)でも、一度骨になっちゃうと全部恐竜なんでしょ?

    (‥ )そうねえ、国立科学博物館の地下、絶滅哺乳類の骨格展示を
        見た引率の先生が、こんな小さな恐竜もいるんだって
        げっ歯類の化石を見て話していたよな。

 ∧∧
( ‥)生ものと認識されているのに
    骨になっていれば一律に恐竜とはこれいかに?

    (‥ )缶詰にされれば一律にシーチキンというがごとし。

 なのかな?
 
 首長竜が海面からかま首もたげる復元画は、さる人が言うように確かに由来と動機が謎。素直に水中で餌を探している絵を描けばいいのに、なぜわざわざ首をもたげる無理のある絵を描くのか?

 ∧∧
( ‥)なぜ?

    (‥ )さあ? でも、確かに彼が言うように海面から
        見た人間視点の発想かもね。

 初期のイギリスの復元画とかでもイクチオサウルスだろうがモササウルスだろうが水面でぽかーーーって浮いている絵だし。そもそもあれって中世の海図に出てくる怪獣の描き方だよな。

 ∧∧
( ‥)水中の生物を水中視点で描くって
    比較的最近の発想なんですかね?

    (‥ )どうだろうねえ。古代ギリシャのモザイク画にはタコとか
        色々な魚とか描いているしね。

 ただ、怪獣は別扱いかもしれない。
 
    (‥ )水面という日常に突如、非日常の怪物が
        顔を出したら怖いからな。
 ∧∧
( ‥)はあ、まあ、そうかもしれませんね。

 そして夏にやる恐竜展はお化け屋敷の扱い。

 ∧∧
( ‥)あるいはかつて祭りに出てきたという怪しげな見世物小屋ですか。

    (‥ )恐竜とは空気獣なのだ。

 

 

2009年8月8日土曜日

望遠鏡

 
 外に出たら星が見えていた。というわけで何年も使っていなかった望遠鏡を引っ張り出し、星をのぞいてみる。とはいえ、いやはやこの地域の大気の状態は悪い、悪い。月でさえゆらゆらゆれるどころかクレーターがぼけたりぶれたりするし、火星はひしゃげて赤茶けた天体で、昇ったばかりの金星はまぶしく輝くロウソクのようなありさまだった。

 亜鈴星雲を探したけれどもほぼ満月であるというせいかさっぱり見つからない。矢座を見ている時に星のちょっとした集まりを見つけたけども。

 ∧∧
(‥ )これはメシエ天体71ですかね?
 □-
    (‥ )どーだろー 最初は星の少ない散開星団だと
        思ったくらいだし

 木星は、これまたやはりはっきり見えたり、かすんで見えたりした。大気の状態はつまるところやっぱり良くない。見ている途中で木星の向こう側から衛星がひとつ顔を出した模様。

 ∧∧
( ‥)今、木星の南極あたりに天体衝突の
    痕らしきものが見つかっているそうですが。

    (‥ )このあたりの空の状態で見れるもんかね?

 それは木星にできた小さな黒いしみ



2009年8月7日金曜日

木星と月と山羊座

 
 散歩にいったらば、あいもかわらず湿気った雲が低くたれ込め何も見えない。と、思っていたら。

 ∧∧
(‥ )お月様が見えてきました。

    (‥ )あら、ひさびさの満月。

 ひさかたぶりに見た晴れ間からのぞく満月は明るかった。高い空には薄い雲があり、なんだろう、氷なのか水なのか知らないが月の周りにドーナッツ状に虹ができていた。よく見る笠とは違っていて、もっと小さく、内側が暗い茶色っぽい紫、そこから青、緑、黄色、赤になっていた。印象としては琴座のドーナッツ星雲になんとなく似た感じ。

 そして月の左の斜め下には木星がぎらぎらと輝いていたけども。

 ∧∧
( ‥)えーっと、今、お月様も山羊座ですか?

    (‥ )はてねえ、たぶんそうかな。

 公園の高台の広場へいくと南の空も北の北極星もよく見える。北極星をめぐる星々を見ると古代、中世の人々が星占いと天文に興味をもった理由がなんとなく分かる。規則正しく時計仕掛けに動く大空と、そこをうろつく惑星。それぞれの星に個性があり、色が違い、惑星によっては金星や火星のようにある時期に光度を増して明るく輝くものもある。

 ∧∧
( ‥)規則正しいことは未来予想につながりますしね。

    (‥ )時間や季節、方位を知る上でも重要だしなあ。
        実利にプラスして惑星の動きという要素も入れれば
        そりゃあそこから何か意味を汲み取ろうとするよね。

 人間は自分の社会的地位にひどく敏感だ。自分がどういう能力を持っていて、これからどうなって、皆からどう評価されて、そして異性にどう評価されるのか? 人間の興味というものはすべからくここにあるわけで、星々の有様からこれらの事柄を探ろうとするのもこれ当然。

 しかし、こうした古代/中世のテクニック。つまり占星術体系はもう現代人には理解が不可能。というか理論体系が現代の知識とは異質なので理解困難。

 ∧∧
( ‥)今、牡牛座に火星が入っているし、金星もいたし
    山羊座には木星ですよね、今日はその上に満月が山羊座ですよね。
    これは過去のそういう体系ではどう理解されたんですか?

    (‥ )それがさっぱり分からんのよね。

 というかさっき占星術の本(恒星社の科学史のひとつとしての本)を見てみたら、ドイツの占星術の一派には中世ヨーロッパの占星術をかなりよく保存しているものがあるそうな。

 ∧∧
( ‥)あらびっくり。

    (‥ )時間ができたらもう少し天動説体系と
        西洋占星術(錬金術も含めて)のことを
         調べてみるか。

 

2009年8月6日木曜日

 
 神奈川県は猛烈な湿気。厚い雲が空をおおっているので

 ∧∧
(‥ )夜や明け方の公園にいっても
    なんか爽快感がないですよねえ、、、、。

    (‥ )時々、雲が薄くなるとなんか涼しく感じるんだけどねえ。

 これは放射冷却ですか? たぶんそうだよね。雲が薄まることでより涼しい高空へ熱が逃げていく。

 ∧∧
( ‥)逆にいうと雲は毛布だってことになりますね。

    (‥ )雲だって冷えているんだけどね。

 雲の高さにもよるけども、ああも低いどんより雲だと何℃ぐらいだろう? 10℃とか数℃とかそんなもんだろうか?

 ∧∧
( ‥)もっと高空の温度が−10℃とかなら
    雲の温度より20℃ぐらい冷たいことに
    なりますよね?

    (‥ )雲が薄くなると爽快感が出るのはそのためかね?
        つまり雲が抜けると、ほんの数キロ先に
        冷凍庫でキンキンに冷えた氷の固まりが出現する
        ような感じなのかな?

 すると爽快感とは、この場合、過剰な熱がどれだけ体から抜けていくのかを感じていることになるわけで。

    (  ̄  ̄)おー、体から余剰の熱が抜けていく
          赤外線が流れ出るこの爽快感。
 ∧∧
( ‥)そんなもんですかね?

 

2009年8月4日火曜日

つまぐろひょうもん

 
 スミレについていたところを採集し、育てた幼虫はサナギになって、

 ∧∧
(‥ )成虫になりました。
 □-
    (‥ )あらいつの間に。

 寝ている間に羽化したらしい。ツマグロヒョウモンチョウというやつのようで、ネットで見る限り雄の方が地味らしく、そうだとすると産まれたのは雄。

 ∧∧
( ‥)雌が派手というのは確かですよね、
    スミレの周りでうろうろしていたのは
     きれいなチョウでしたから。

    (‥ )標本にしてもいいんだけども、逃がしてやるか。
     □-

 ひらひらと飛んでいった。どこかで花の蜜を吸い、運が良ければ結婚して子孫を残せるだろう。

 先日はアシナガバチがスミレの周りをパトロールし、葉っぱの間をうろうろしていた。くだんの幼虫は時々、葉っぱの裏に隠れたり、ポットの陰に隠れたりしていたけども、これはそういうことらしい

 と思っていたら。

  ∧∧
 (‥ )幼虫さんが1匹、アシナガバチさんに
 。   襲われていますね。

    (‥ )肉団子にされているがな。

 アシナガバチさん、幼虫をもぐもぐと噛むと、まず幼虫が食べていた葉っぱとかいらない中身を捨てて、もぐもぐしながら頭とか皮とか喰えそうにないところを捨てたあげくに(たぶん)、自分の頭+胸サイズの肉団子にすると、ぶーーーんんと重そうに飛んでいった。どこかにある巣で子供にあげるのだろう。お母さんなのかお姉さんなのかは知らないが、アシナガバチさんも大変だ。

 そしてその一方では

    ( ‥)仲間が肉団子に加工されているそのお隣で
        じっとしている幼虫さんもいるんだなあ。
 ∧∧
( ‥)飼育していてもポットについているものも
    どっちもじっと動かない、お食事を繰り返していましたが
    これはそういうことですか。

 動かない。こんなことでも生き抜くにはそれなりに有効な戦術なのかもしれない。

 

2009年8月3日月曜日

アブとハンミョウ

 
 しかめっつらしい話ばかりではなんなので公園へ。今日はひさかたぶりの晴れでございます。

 ∧∧
(‥ )ムシヒキアブさん(小さな種類)が
    地面に座って、獲物を狩る待ち伏せの姿勢です。

    (‥ )茶色のちいちゃな体で地面の上(周りの芝生ではなく)
        にわざわざいるってのは保護色なのかね?

 保護色なのかどうなのか、それはあまり関係ないように思えるが、ともあれ、ハエや小さなハチなどを見つけると、ぱっと飛び立ってさっと捕まえようとする様子はさすが。とはいえ、相手も運動能力が高いせいかなかなかうまくいかない。見ている間で何度か飛び立ったがすべて失敗した模様。

 近くにはハンミョウの仲間もいて、そいつも狩りをしていたが、ムシヒキアブがハンミョウに襲いかかったこともあったらしい。

    ( ‥)とはいえ、すばやすぎて本当にハンミョウを襲ったのか
        よく分からんな。
 ∧∧
( ‥)ハンミョウさん。ゴミムシの仲間のくせに
    すいーーーっと飛びますからね。

 ハンミョウを本当に襲ったにしてもムシヒキアブ君は失敗した模様。素早い相手を捕まえるのはなかなか大変だ。

    (‥ )前はアオメアブが空中を飛ぶ虫をかっさらっていったのを
        見たことがあるけど。
 ∧∧
( ‥)狩りっていうのは、実は大変なんですねえ。

 もしかしたら小さい分だけ、よけいに大変かもしれない。襲う方も襲われる方もものすごく小回りが効くから。

 
 

 

足のひっぱりあい

 
 先日、なんとなくテレビをつけたらハ○ーポッターがやっていた。脇目で見ていたけども、敵は純血主義者の一枚岩なのに、味方は純血主義のシンパとアンチで争っているし、今ひとつ頼りにならないやつや、あろうことかクーデターを起こすつもりじゃね?と疑心暗鬼にかられて身内で内ゲバを起こす始末。これって、、、、


    (‥ )WW2直前のイギリス?
 ∧∧
( ‥)敵はナチスで、一枚岩でファシストで
    味方は足の引っ張り合いで、有効な手は出せず、
    あげくに身内にファシストがいるという?

 あれ、まんまな話なのかいな?


    ( ‥)まあ、民主主義ということでもあるけどなあ。
        さすがイギリスってところかな。
 ∧∧
( ‥)色々な勢力が右往左往しながら
    なんだかんだ試行錯誤してひとつの解答にたどり着く。
    そう言う意味ではこれぞ民主主義なのかもしれませんね。

 ファシズムとかあるいはマルクス主義とかが一枚岩で団結しようとするところとか、民主制とか選挙に否定的なそぶりを見せるのは、主催者が皆を幸せにする方法を”知っている”からにちがいない。

    (‥ )この計画を実行すれば皆を幸せにできると思えば
        独裁に至るのは当然であるな。意見を聞く必要も
        試行錯誤する必要もないからね。
 ∧∧
( ‥)まあ、そうでしょうねえ。
 
 もっともだから敗北してしまうということでもあるんだろうけども。


    ( ‥)試行錯誤を拒否するというのは
        経験を拒否することと同じだからなあ。
 ∧∧
( ‥)でっ、経験のフィードバックがいかせないまま
    現実に屈服すると。

 頭がいい。あるいは自分は頭がいいと思っている人が皆はここに投票するべきだーー!!とがなりたてたりするのもこのせいなんだろう。この政党が政権をとれば革新的に生活がよくなる、そのことを”知っている”からそこに投票するべきだと断言できるし、そこに投票しないと怒る、あるいは失望する。

 ∧∧
( ‥)でも民主主義とか選挙ってのは
    そんなもんじゃないと。

     (‥ )ファシズムやマルクス主義は理想論。
         民主主義はのたくるミミズだ。

 もっともだから結果的に解答にたどり着くんでしょうねえ。

 
 

余計な仮定はそぎおとす


 昔、仏教関係者というか僧侶の人から聞いた話。曰く、残された仏典(さまざまな言語による断片的な記述の集合)によれば仏陀は死後の生や魂については、そういったものがあるかないか分からないので取りあえずそのことに関して論じない、という立場だったのだとか。

 ∧∧
( ‥)余計な仮定はそぎおとす、ということですか?

    (‥ )そぎおとしたのは何かって議論になりそうだけど
        そうねえ、分からないことは論じてもしょうがない
         そういう健全な意見だと思えばいいんじゃない?

 だからキリスト教などにくらべると、仏教は矛盾した立場に追い込まれたりしないのかもしれぬ。というかそもそもあれは宗教なのか?

 ∧∧
( ‥)あるかないか分からないものをあると仮定して
    宗教を作ったり、あるいは体系を作ったりすると
    後々面倒なことになりますよね。

    (‥ )あるかないか分からない魂とか極楽は論じません。
        こうしておけば後々やっかいなことには
        ならないだろうなあ。

 近代において科学が発展してくるとキリスト教がそれに対立する姿勢を示したのは”あるかないか分からないもの”を”ある”と仮定したためだと言えるし、仏教があんまり影響を受けていないことからすると、”あるかないか分からないもの”をあるとは仮定しなかったためかもしれない(無いと仮定したわけではないらしいがよくわからん)。

    ( ‥)でも宗教色が強い仏教もあるんだよなあ。
 ∧∧
( ‥)仏像をおがんだりとか、魂の救済を霊魂の不滅とか
    極楽とかに求めたりする人々のことですね?

 まあなんだ、先の僧侶の人も言っていたけども、そういう宗教を無下に否定することは、これがあまりできない。つまり例えば、仏陀はそんなことあえて論じてはいないよ、魂の不滅だの極楽だのってどこの怪しげな新興宗教だよ?? なんて言うわけにはいかないということらしい。


 ∧∧
( ‥)外交的な配慮ですね?

    (‥ )異教徒には寛容であれ。神はそうおっしゃられているのだ。

 冗談はさておき、ひるがって考えれば余計な仮定を前提にしないのはいいことだ。余計な仮定を前提すると後でろくなことにならない。現実の前に敗北を喫するか、さもなくば敗北から目をそらすためにただの阿呆に成り下がるだろう。

    ( ‥)しかし余計な仮定を前提しなかった仏陀本人を
        あがめる一派もあるわけで、人間の信心とは
        まことにご都合主義なものよ。
 ∧∧
( ‥)まあ、お猿さんですからね。

 中東にはあろうことか、私は預言者ではあるが神ではないと言ったムハンマド本人を崇拝する小さな宗教がかつてあったと聞く。なんでもオスマントルコ帝国に滅ぼされたらしいけども。

    (‥ )そんなくそ異端は殲滅されて当然なのだ。
 ∧∧
( ‥)そんなもんですかね?


 大丈夫。神もお許ししてくださるだろう。



 

2009年8月1日土曜日

誤解が理解

 
 誤解は理解

 
   (‥ )誤解と(妥当な)理解の違いをより良く言えばこう?
      それがすでに妥当ではないと判明していることに気づいていないか
      妥当であると判明している理解に実際に到達したか。
 ∧∧
( ‥)まあ、そうではあるんでしょうね。

 
 物事を理解する時、人間はなにかしら仮説を立てて、それを通して物事を見る/解釈する/”理解する”

   (‥ )この、理解ってやつがくせものだなあ。
       理解とは”分かっている”ことは示してくれるが
        分かっていることが妥当なものであることは
         示していない。
 ∧∧
( ‥)まあそりゃあ、分かっていることは
    分かっていることそれ自体の妥当性は
     保証してくれないでしょうからね。

 
 あるいはこう。分かっているという本人の実感は、その理解が妥当であることを保証してくれない。

 つまりこう。物事を理解する時、人間は何らかの仮説や前提を通しているが、理解したという動作はその仮説の妥当性を保証してくれているわけではない。

 分かったということは何の保証にもならない。

 ∧∧
( ‥)当たり前のことでありますね。

    (‥ )まあ、当たり前のことであるなあ。

 でも理解されていないことである。たぶん。

 ∧∧
( ‥)なぜでしょうね?

    (‥ )理解できた。そういう実感があるからだろ?


 

 

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