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2009年10月8日木曜日

そこ、へっこんでます

 
 消費者を便宜的に3つに分ける。A群、B群、C群。

A群は物事を鵜呑みにする、圧倒的多数の人々
B群は物事を疑い、考えるが正しい答えにたどり着けない人々(少数派)
C群は物事を考え、正しい答えにたどり着ける人(極少数派、科学者あるいはそれに近似)

とっ、言う訳で、投資に対する利益の大きさから考えて、物書きってのはA群の人たち向けに書くように強い選択圧を受けている。

 ∧∧
( ‥)まあ、前から書いていることでもありますね

    ( ‥)A群、B群、C群。これ、そろそろ
        HPで説明しないといけないよな。

A群は平均的な能力の人々で、そいでもって本を読んでいちいち考えない。というかそんなことにコストや消費カロリーを割いたりしない。

 ∧∧
( ‥)そんなもん?

    (‥ )デート前のみんなのありさまを見てごらんよ。
       どれほどの労力を投資し、予測まで行っていることか。

 平均的な能力ってのは特にすぐれているわけではないことを示す。その上、本、この場合は難しい考えさせれる本とか教科書のことだけども、そんなものを読み。理解することにA群は投資を振り分けたりしない。

 ∧∧
( ‥)なんででしょうね?

    (‥ )投資をしても自分の生存や存続を向上させることには
        つながらないと判断しているんだろ?
 
 実際、それはおそらく正しい。そりゃあ人間にとって重要なのは見かけ、服装、容姿(容貌ではない)、相手に対してどう接するか(デートの時のエスコートの仕方など)であって科学することでもなんでもない。

 ∧∧
( ‥)その場合の相手って、、、未来の配偶者とかでしょ?

    (‥ )も、含まれるというべき。


 科学者というのはそういう点でも異能者だと言える。大部分の人間が投資しようとしない対象物に膨大な投資を行い、しかも正しい答えを自力で発見できる能力を持っている。彼らは自力で問題を解決出来る。教科書を読むし、理解できる。

 というわけで、こういう人々、つまりC群はライターの書いたものなんか(専門外の事柄をリサーチする一環としてとか/軽い読み物を読みたくなった時とかは例外として)読んだりなんかしない。だって必要ないんだから。ライターもC群向けの本なんか書きやしない。そもそもC群はC群の書いた本を読むもんだ。

 B群は? これは数が少ないからライターからすれば有望な消費者とはみなせないからいちいち書かない。というか、B群は立場が中途半端なのがいけない。

 ∧∧
( ‥)A群向けの本で満足するわけでもなく
    B群向けの本が特に書かれるわけでもなく、
    自分で教科書を読むわけでもない。

   (‥ )難しいことは専門家にまかせるっぺや、と言って問題解決を
        はかるわけでもなく、自力で妥当な答えにたどり着けるわけ
        でもない。

 どうでもいいことをいちいち考えないA群を馬鹿にするB群ってのは多いけども、でもしかしだよ、端から見ていると問題解決能力の高さを見た時、その山はA群とC群にあるのであって、B群は谷だと言える。

 ∧∧
( ‥)2つのニッチがある時に、中途半端な中間種が
    不利になりましたって話みたいですね。

   (‥ )A群はC群から答えを聞くし、C群は自力で妥当な答えに
       到達する。どっちもできない、しないB群が
       へっこんじゃうのは当然と言えば当然。

 それもこれも、自分で考える、という行為を始めながら、教科書や論文を読まないからいかんのだ。

 例:種の起源も現代進化論の教科書も読んでないけど、グールドの「ワンダフル・ライフ」を読んで、そうか、生存競争抜きの世界があって俺たちは遺伝子からも自由だー!! と叫ぶ。

 

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