∧∧
( ‥)なに?
( ‥)そうねえ、単なる感想なんだけど
-□
ずーっと分類学、ではなく、”系統学をやっていた気になっていた人々”がかつていた。70年代から90年代ぐらいまで(その後、じょじょに置き換えられて、数は減った、ただし絶滅はしていない)
∧∧
( ‥)それこそ分類学者の人から
歴史という憶測をもてあそぶ連中
扱いされた方々ってとこ?
(‥ )まあ、そんな
その後、複雑かつ三つ巴というか四つ巴の学閥大戦争の結果、生物の形から系統を論ずる学問は分岐学=>*のみが使われることとなった。
では先の人々は暗がりから出てきたか? 否。
∧∧
( ‥)万歳、これで僕らの考えた歴史もー!!
という結果にはなりませんでしたと
( ‥)分岐学によって、一緒に
-□ おしょぺられちゃったのよね、
ぺしょっ!! とね
お前たちが考えている歴史は憶測だ、という分類学者の批判は、しかし確かにこの人々に関しては正しかった、とでも言うべきか(ようするに生物の形からどう進化を再現するか? という方法論を確立しないまま、勝手気ままに妄想を垂れ流していたことが、アルゴリズムの確立によってばれた、という状況)。
∧∧
( ‥)でっ?
(‥ )いや、それがね、個人的な経験から
□– 考えると、その手の人って
それからどうしたのかって見ると
みんな分子系統学に逃げてるように
見えるのよな
∧∧
( ‥)なぜに?
(‥ )積極的には分子データが自分たちの
考えた歴史を支持しているように
見えるから
∧∧
( ‥)答えの一致はたまたまじゃね?
( ‥)うん、結果的に答えが正しくても
-□ 考えが正しいことにはならない
からな。たまたま自分に都合の
良い仮説が現れて、それが自分の
考えまでも支持していると
能天気に有頂天という感じ?
例:
( ‥)万歳!! やっぱりAが犯人だ!!
やはり痴情のもつれが原因!!
DNA鑑定って偉大だよな!!
∧∧
(‥ )金銭トラブルだそうですよー
\-
(‥ )おう.....
∧∧
(‥ )凶器も違いますね。
\–
まあ、こんな状況。
∧∧
( ‥)...でっ? もうひとつは?
(‥ )消極的には自分の俺様仮説を
□- 形態データが支持してくれない
ならば、よく分からんけど、
分子データに逃げればあるいは
活路が、という、そういう...
∧∧
( ‥)分子をやる人からすれば
めいわくなこってすね
(‥ )なんかさ、意見が一致しない時の
方が面白いとかって思わないのな
*意見が一致しないのは何かある証拠。たいがいはたわいない原因だが、ごくまれに大発見が隠れている。
蛇足:この手の人たちは分子系統学、というか分子データのことも全然分かっていないらしく(そもそも分かっていたらここまで能天気に考えないと思う)、別に分子系統学自体が逃げ場になっているとか、逃げ場になるような安易な学問だ、ということではない。