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2012年4月4日水曜日

彼はどこまで気づいていたか

 *の続き
 
 ダーウィンを揶揄したと言われるイラストに、ミミズから進化したサルから進化した原人から進化した紳士がダーウィンを尋ねてくる、という古い漫画がある。

 
 ∧∧
( ‥)wikiですけども、例えば画像は
  -/ これですね=>*
 
    (‥ )これさ、一般的にはダーウィンと
        進化論をおちょくったものだ、と
        言われているやつなんだけども
 
 ダーウィンは亡くなる前年、72歳の時に最後の本を出した、題名は「ミミズの作用による肥沃土の形成および、ミミズの習性の観察」、日本語版邦題だと「ミミズと土」平凡社、などがある。
 
   ( ‥)ダーウィンは地質学者として
     -□ スタートして、斉一説、そして
       余計な過程はいっさい使わないという
       仮説構築と論証を行ったのだ
       ミミズが起こす漸進的な作用を
       地質的に論ずる本でもあるのだが
 ∧∧
( ‥)でも、ミミズと土のひとつのテーマって
    あれは明らかに知性の起源について
    ですよね。
 
 ミミズにもごく簡単だが判断能力がある。それを示した本でもあって、ダーウィンの他の著作と考えると、彼が無生物や単純な生物の反射的な行動から人間と知性の進化、さらには性淘汰までを射程に置いていたことは、まず明らか。
 
 ∧∧
( ‥)つまり
 
     (‥ )先のおちょくったと言われる
         イラストは、実はダーウィンの
         主旨をこれ以上はないという
         くらい正確に描いたものだ
         そう言うことが出来る。だけど
         描いた人はどこまで気づいていた
         のだろうな?
 
 
 無生物でも入力に対して出力で答えることができる。石ころと雲と人間の知性は連続した現象で、便宜的に区分することはできるが、それは別に本質的な違いではない。というか、本質って何それ? そういう話でもある。
 
  
 

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