「英国レディになる方法」河出書房
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(‥ )ようするにヴィクトリア朝時代の風俗と
□- 生活、習慣、雑貨、女性の生き方を
解説した本ですよね
(‥ )でだ、玩具におもちゃの兵隊があって
小説家H.G.ウェルズも愛好家だった
と書いてある。
彼は大人のための兵隊ゲームも解説しているそうな。今でいうロールプレイゲーム?
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( ‥)ウェルズさんというと、火星軍によって
大英帝国が崩壊する話を書いてますけども
( ‥)あの一進一退の攻防戦と描写は
-□ これから来ているのか?
大英帝国を強襲した火星軍。しかし隣の惑星からの侵略という超長距離遠征のせいか人員はごく少数。分解して運び込まれたとおもわしき多脚戦車はアルミニウム製で軽いが防御は貧弱。展開してきた小規模な大英帝国軍をレーザー光線で皆殺しにするも、森に隠されていた大砲で至近距離から直撃をくらい、一機を喪失。火星軍は一旦、陣地に引き返すことに。
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( ‥)でも、その時に引き返さず、残った2機で
進撃すれば状況がつかめていない、しかも
まったく無防備のロンドンを蹂躙できた
はずなんですよね
(‥ )大英帝国軍も、戦力の集中と陣地の
構築も無視して、しゃにむにかさに
かかって突撃すればあるいは勝てた
という状況でもあったのだよな。
しかし、火星軍は新たに組立てたロケット弾と毒ガスを用いて、陣地を構築して満を持して待ち構える大英帝国軍を長距離から殲滅。
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(‥ )それでロンドンは放棄されるわけ
\- ですけど、確かそれ以後の描写だと
火星軍は来るはずの援軍が滞っちゃうの
ですよね
(‥ )火星の増援部隊を送り込む機械に
トラブルがあったらしくて、
後続が途絶えちゃうのよな
あの描写も「おもちゃの兵隊」が由来かい?
*ちなみに、時代が時代なせいか、まず火星軍も無線がないっぽい。宇宙船は大砲で打ち出す弾丸のようなもの。ようするに当時考えられていた宇宙旅行の方法で設定されている。また、ロンドンと火星軍陣地の間が今、完全無防備であることを火星人が知らないこと、作者もそれを当然としていることからして、偵察衛星、あるいは人工衛星という概念がないらしいことも伺える。