( ‥)人間の能力を段階評価して
それぞれの段階にある人の
数をそれぞれ示す。すると
それはピラミッド状になる
∧∧
( ‥)まあ、平均あたりを最底辺として
それより下は切ってしまってね
平均的な人々が一番多い。能力が高ければ高いほど、彼らの数は少なくなる
(‥ )実はこれ、自由競争状態における
給料なり手取りの分布に近似
なのだよな
∧∧
( ‥)まあ、最低限、反映はしているでしょうね
能力が高い人間は数が少ない。支払いも高くなる。その反対は反対。
( ‥)ピラミッドの裾野、一番数が多い層
これをまあ平均的な人々とする
彼らが十分に生活できる状況とは
どういうことか?
∧∧
( ‥)例えば国際的に見れば低賃金労働者で、
製造したものが先進国の消費者によって
すべからく高く売れるとか
そう言う状況でしょうね
一昔前の日本、今の中国
(‥ )その前提が破壊される時がくる
∧∧
( ‥)給料が上がって、競争力がなくなると
いわば、ピラミッドは自分の重みで砂に
沈んでしまう。もともと上にいた
能力が高くて付加価値をつけられる人
だけが砂より上に顔を出している
状況を是正するのに幾つか手がある
∧∧
( ‥)ピラミッド全体を浮上させる
(‥ )給料を下げて昔に戻るとでも
言うのかね?
前提が壊れているのだ。無理だ。
∧∧
( ‥)全員を訓練して、底辺さえも砂の上に
顔を出せるほどの能力者に変える。
(‥ )無理だな。やれるならとっくに
できているし、やっても人には
出来不出来があるんだ。
1000人訓練しても、顔を出せるのは10人か? 1人か?
∧∧
( ‥)だとしたら手はひとつしかないのでは?
( ‥)訓練するにせよ何にせよ、
ピラミッドを上に伸ばすしか
ないだろうな
ピラミッドというよりも、尖塔に近くなる。
∧∧
( ‥)ようするに格差を巨大化させるしかないと
(‥ )なんでもいい、一部の連中が
大金持ちになって、そいつらの
税金でかつかつの連中をなんとか
養う、それが打てるせいぜいの手
ではないのか?
全体の浮上が無理なら、砂の上に顔を出している部分だけでも上にのばさないと、下を支えられない。さもなければ全滅だ。
∧∧
(‥ )アメリカはそれをやったのですかね?
\–
(‥ )日本はみんなで足をひっぱりあって
平等に砂の下に沈んでいく感じかな
とはいえ、出来る人間は砂の上に顔を出している。
踏みにじれ、もっと上へいけ、そして少しだけでいいから義務という苦役を果たして
∧∧
( ‥)砂の下の人には?
(‥ )あきらめろ、だが無駄に沈むな
いや、他にどうしろと? 人間は大量生産品ではなく、品質が一定していないのが弱点であり、強みでもある。