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∧∧
( ‥)でっ?
( ‥)サイエンスライターには淘汰が働かない
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サイエンスライターってのは”おままごとレストラン”のシェフに似ている。普通の料理を出してもいいが、段ボールで出来た料理を出してもいい。お客も、ああきれいですね、おいしそうですねと言ってくれる。
∧∧
( ‥)まあ、それはあなたの仮説ですけどね。
でっ?
(‥ )仮に最初はちゃんとした料理を出していたとしても、
手を抜き始めるのは時間の問題。
なんで? ばれないから。
(‥ )仮においちゃんが、カンブリア爆発は地球の生命史に
おいて唯一無二、特別な現象であれより先にも
後にもああしたことは起きなかったと書いたとしよう。
∧∧
( ‥)まあ、ばれないでしょうねえ。
実際のところは、そんな「特別なことがおきたんだ!!仮説」に基づいて論文書いている人って例えば誰よ? という状態。あれは唯一無二でも特別でもなんでもない。
あるいはこう? 唯一無二である仮説をチョイスする積極的な理由がありますかね? あるというのなら、それはスタンダードの論文群と張り合えるほどの強さを持ってますかね?
∧∧
( ‥)まあ、大型で現代的な動物群の化石が豊富に現れる
という点では歴史の曙なんでしょうけど、
その現象の過程は別に特別でもなんでもないでしょうね。
(‥ )だろうね。
だが、そうであってもなお、仮にそういう本を書いても淘汰はされないだろう。
あるいは仮にだ、KTの30万年前に隕石落ちたのこれ絶対って言っても、どーせばれやしねえ。
( — —)30万年前論文か、あれなあ・・・
∧∧
( ‥)あの論文を読んだ率直な感想は?
いわゆるこれ→orz
生まれて初めて使うこの表現。だがしかし、たとえそうであってもばれやしねえ。
∧∧
( ‥)地学や古生物系の人にはばれますよ。
(‥ )というか、冷たい眼で見てるみたいね。
でも、そういう人たちがお客にならないってだけさ。
∧∧
( ‥)だから手抜きを始めると?
(‥ )段ボール料理だしてもばれないなら
そりゃあ手を抜き始めるのは当たり前じゃね?
そのうち、取材でもなんでもない、思い込みや思いつきやただの感想文を書き始めたりするんだこれが。もはやそれは本じゃなくてblogだよ。
(‥ )すごいよ!! ひどいよ!! あんまりだ。
人としてどうかと思います、とかね。
∧∧
( ‥)まあ、ライターですからね。
そうねえ、ライターだから感想文を書いてもしょうがねえよなあ。ライターだし。
体力はどんどん落ちていく。35すぎれば老人、40過ぎれば死に損ない。
∧∧
( ‥)あんたのことやがな。
(;— —)ああ、眼を背けたい現実。
本を読まず、探さず、聞かず。感想文を書くようになっていく。ずるっと滑って大滑落、位置エネルギー最低まで落ちていく。これがどうにも止まらない。そしてもう二度と上がれない。
( — —)死ぬなら前向き、死ぬなら前向き、
死ぬなら前向き、死ぬなら前向き、
∧∧
( ‥)ああ、言い聞かせないと前向きに
倒れることすらできないと・・・・
見たいがために車いすでどこまでも行ってしまった子がいたが、無茶は駄目だと言えるけど、描きたいことのためなれば、その心意気を受け入れよう。
前、向いてるかい?