早朝の公園へ散歩。ベンチに座って新緑の木々のこずえを見ていたら、ばさっ!! と何かが飛び出し、慌てて逃げ出す小さな影を足で押さえつけた。
ちちいいいーー!! ちちいいいいいーーー!
という悲鳴のような声があがり、周りのシジュウカラがちいちい大騒ぎを始める。
∧∧ ちっちゃいけど、猛禽類ですね
( ‥)
-( ‥)捕まったのはシジュウカラだな。
この公園にはオオタカがいるけども、それよりずっと小さい。せいぜい20〜30センチぐらい。ツミってやつかもしれないがよくわからん。ああいう、待ち伏せるような狩りをするとは知りませなんだ。
一方、シジュウカラたちは距離を置きつつ、近づいたり離れたりを繰り返す。あれがモビングというやつだろうか。ああいう行動にどの程度の利益があるのかは知らないけども、猛禽類くんも頭を上げたり下げたり、そわそわしているから気になる様子。それなりに効果があるらしい。
猛禽類くんがちょっと場所を変えても、ついて回って周囲でちいちい、鳴き立てる。
∧∧ ああ、でも、羽をむしってますね
( ‥)
-( ‥)むしってるねえ。
むしむしむしって、きらきらふわふわ羽毛が落ちていく。それからある程度食べたのか、それとも本格的に食べるのはもっと静かなところがいいと思ったのか、猛禽類くんは獲物をしっかりと握りしめたまま、さーーーっと飛んでいった。
シジュウカラも今度はさすがに追わなかった。林はすっと静かになって、シラカシの樹の下へいくと、キク科植物の綿毛にからまるように羽毛が落ちて輝いている。
∧∧
( ‥)風切り羽も落ちてました
-゜
(‥ )おお、非対称でカーブしていて、
半透明で透けてるなあ。
それはとてもきれいで、そしてよく出来ていた。