まだ暗いうちから公園に散歩にいく。月が半月からさらに細くなり、4時にはもう朝がやってきた。明るくなった道を帰ると、ああ、ナガミヒナゲシが咲いている。昼過ぎにはほとんどが散ってしまうのに、毎朝咲かせるから同じ花がずっと咲き乱れているように見える。赤くてきれいで、しかし花弁はつやつやした和紙のようではかなげだ。
でっ
∧∧
(‥ )たいていは花弁が4枚なのに
○ 6枚のものもあるんですね。
(‥ )5枚のものとかもあるんだよな。
花弁に黒いスポットがあるものとか、
柱頭にある放射状のリッジの数も
6、7、8とバリエーションがある。
遺伝的な変異かどうかは知らないけども(でも多分、そうだよねえ?)、違いがあるのは事実。自家受精で増えていそうに見える割にはまとまりが奇妙にない。
帰って自分のベランダを見たら、ちょうど6枚花びらのナガミヒナゲシが花を咲かせたところだった。そういうわけでスケッチ・・・・スケッチ・・・??
(‥ )今、気がついたのだけど、6枚花びらのナガミヒナゲシ
-□ って、花弁が上に3枚、下に3枚なんだね。
∧∧
( ‥)それが何か?
この配置ってチューリップだったら花弁と萼に相当する配置だよな?
∧∧
( ‥)でもナガミヒナゲシの場合、花弁を包んでいて、
開花後にはずれてとれちゃう2枚のけむくじゃらな構造物が
萼ってことになってますよね?
( ‥)そうなんだけども・・・
-□
分からなくなってきたぞ。これ、6枚とも花弁でいいんだよね? それとも実は違うのか? 単子葉植物(チューリップを含む)とエウディコット(ナガミヒナゲシを含む)の3の倍数で構成された花は、確か、収斂、というか並行進化だったと思ったけど。
∧∧
( ‥)さて、困りましたね
これは何をもって萼とするなりや? という話でも
ありますからね。
(‥ )最終的には教科書にあたるにしても
何か理解がこんがらがってきたなあ。
たぶん、現時点で集めたデータが少なすぎるせいなんだろうけども、ナガミヒナゲシの花ひとつも分からないとは。
∧∧
(‥ )後、6枚花弁のナガミヒナゲシさん、
○- 雄しべの数が明らかに多いですよね?
(‥ )相関してるのか?