園芸店でイチゴの鉢植えがあったので買った。
∧∧
(‥ )基本構造はヘビイチゴと同じようです
゜-
(‥ )よしよし、後はバラが欲しいね。
それにキンポウゲももっとちゃんと観察しないと。いや、でももう花終わりかかってるか? どうだっけ?
∧∧
( ‥)それと、そもそもこの追求が本の役に立つかどうかですよね?
゜-
(‥ )ああ、そこ問題ね。
さて、閑話休題
そういやあ、こんなことを言う人がしばしばいる。科学者だって絶えず科学的なわけではありません!!
ああ、そこで先日、ふと思い出した。もうずいぶん前のことである。ある研究者と話している時、その人が曰く、「血液型占いって当たるよねえ。」
∧∧
( ‥)問題ない?
(‥ )問題ない。別に生徒を血液型で区分しているわけでもないし。
本業もちゃんとやってるしね。
というか、その人だって本気で信じてないでしょ。
∧∧
( ‥)そう?
(‥ )信じてたら論文を書くさね。
血液型占いって、あれがもしも本当ならそりゃあ大変なことなんだ。血液型を決定する遺伝子が多面発現して人間の行動を決定づける役割を果たしているか、さもなければ血液型を決定する遺伝子と行動を決定する遺伝子が染色体のごく近くにある(連鎖している)かなんかなわけだし。
(‥ )しかもそんな形質が多型状態(つまりA,B,Oが共存)
しているわけだろ? なんでそんないかにも重要な形質が
多型状態で維持されているの?
って考えたらそりゃあ大変ですよ。
∧∧
( ‥)そうですねえ。
なんで多型? 中立で現在は浮動状態ですか? それとも超優性ですかね?(ホモ接合よりヘテロの方が有利なので多型が保たれる) それとも頻度依存ですか?(例えば1が増えると2が有利に、しかし2が増えると1が有利に) あるいはある場面ではこちらが、別の場面ではあちらが有利になるという状況だからですかね。
その上、そんな状況にある「行動を決定する遺伝子」の存在が血液型を見るだけで判断できるのだとしたら、集団における「行動を決定する遺伝子」の動態が容易に分かるはずだし、そうなると、それはもう革命的なことではなかろうか? その気になれば人類の知能と心、行動の進化を読み解くツールたりえるかもしれない(ああ、こんなこと誰かが先に言っているのでしょうね)。
∧∧
( ‥)でもそんな研究、誰もしないと。
(‥ )つまり本気じゃないのさ。
これはいける!! と思ったら黙って研究するだろうし、論文にする前にべらべらしゃべったりはしない。
∧∧
( ‥)そういう意味では
( ‥)血液型占いを信じている人って
見た事ないんだよね。
「あたるよねー」と言っている分には(いやがる人もいるので倫理的には問題があるかもしれないけど)、別にどうということはない。
しかし「信じている!! なぜ認めない!!」とまで踏み込むのであれば、他人を推し量る前にちゃんと論文にしようじゃないか、それが順序ってもんさ。さもなければそんなもの、信じているに値しない。それは思い込みや勘違いと識別できません。
ひるがえれば、科学者は絶えず科学的なわけではない、というのも何言っているんだかよく分からん。
(‥ )むしろそれは単純に経済の問題ではなかろうか。
∧∧
( ‥)ああ、彼らは投資に値するだけの成果(論文)が期待される時だけ
科学というスキルを発動すると。
野球選手だっていつも野球やっているわけではないよね。
「野球選手なのに彼女とドライブとはこれいかに」、とはこれいかに?