調べたら、萼、花弁、雄しべ、遺伝の発現はもう相当分かっているようで。
∧∧
( ‥)当たり前ですけどね
(‥ )当たり前だけどね
ほほっ、これは面白い。本を発注しなければ。
( ‥)だが今はとにかく知らないままに
-□ 作業を進めよう。
∧∧
( ‥)ああ、アガシさんの授業の方式ですか。
*氷河期説に当初懐疑的だったダーウィンさんが進化理論を提案すると、それに反対したのが氷河期説を熱烈にプッシュしていたアガシさん。氷河期の考えを進化理論に取り込んだダーウィンさんに対して、反進化論者として終わったアガシさんだったけども、学生に対する教え方はうまかったらしい。最初から本を読むな、調べるな、他人に聞くな、まずは、この魚を見て考えられる限りのこと、調べられる限りのことを自分で考えて調べてみなさいと、学生にお魚を渡す授業をしたのだとか。
こういうことを聞くと、ああ、じゃあ、オレ様は本をやっぱり読まなくていいんだ〜〜、と言う人もいるんだろうか? 一応、言っておきますのですが、
そういうことじゃねえ。
∧∧
(‥ )このイワシをまずは徹底的にさばいて調べて、
゜- 数えて、スケッチして、配置を調べ、血管の位置、
神経、心臓、胃、腸、さらには・・・
(‥ )そして最終的にはお味を。
まあ、それはそれとして。
6型血液占いを検索し、論文がないかと一応調べ、そいでもって分かったことは、世の中には血液型占いのコンテンツもあるが、血液型占いは駄目でしょ、と説明するコンテンツもそれはもう随分あるということ。
∧∧
( ‥)まあ、そりゃあねえ。
(‥ )思いっきりな疑似科学というか、
いや、そもそもそれ以前のなんかだからな。
血液型占いは話題作りには重宝できるけど、性格に対する記述を(当たる/当たらない、科学/非科学うんぬん以前に)不快に思う人が当然いることからすれば、UFOよりも無害でない。だったらそりゃあ批判というか指摘というかはしますわな。
ああ、でも面白い理屈もあった。
日本の総理大臣の血液型は明らかに偏っているからきっと何か相関関係があるウンヌン。これを否定する人は、それは母集団が小さいからだと言うけども、そんなの科学的な否定でないからウンヌン。
∧∧
( ‥)この手の理屈のどこが面白いんですか?
(‥ )その主張をする人はルーレットで赤が10回
続いたらどっちに賭けるのかなー? と思ってね。
10回もきたから今度も赤に違いないと思うのか、あるいは確率の法則(*これは開発中のイメージです)から言うと、さすがに今度は黒に違いないと考えるのか? それともこれはすでにイカサマだと考えるのか?
∧∧
( ‥)実際には赤と黒それぞれ1/2で確率は同じでしょ?
(‥ )そうだね。
偏った目が実際に偏っていると言うにはどのくらい偏っていればいいのやら。10回連続か? それとも100回連続か?? 簡単なようでいて、これはひどくやっかいな話。完全に乱数的、完全にランダムな赤黒の配置ってどういう状態なんでしょね。10回赤が続いたら駄目ですかね? それとも反対に赤も黒も2回以上続く事が一切無いと、これはこれで不安を覚えたりしませんか。
というか断続平衡説なんかはそこんところで足を踏み抜いちゃったんじゃないですか、という風に言えばいいっちゅーの?
∧∧
( ‥)長く平均値をうろうろしていた生物が
ある日突然、ある方向性をもってぶれたのです。
(‥ )赤が10回続いたのだから
こりゃあ何かありますよ。
と、思うのはいいけども、じゃあそれ本当? その偏りとやらが本当の偏り(背後に原因がある)だと、この場合、どの程度言えるわけ? という判断は
∧∧
( ‥)そんな簡単なことじゃありませんね。
( ‥)もう、検定の公式なんか見ると、
-□ それだけであちきは頭がぱーんですよ、頭がぱーん。
↑勉強しないとこういう大人になります。
それにしてもおかしな話だで。
ダーウィンは生存競争と自然選択とがあり、(今風に言えば)遺伝子が子孫を残せる確率に違いがあれば、進化という結果が出る。そういう主張をした。
∧∧
( ‥)そりゃあねえ、偏りがある状態でゲームする
わけですから。
( ‥)だけどそんなデタラメでは進化が起きないずらと
解釈したりする人がいるんだな、これが。
偏りのあるゲームで結果(片方の破産)へと至らないとはこれいかに?
∧∧
( ‥)でも、10回赤が並ぶと今度は途端に
偏りがあるに違いない!!と
疑いのまなざしを投げかけ始めると。
(‥ )そして赤に賭けたり、確率は偏りを
ならしてくれるに違いないから
反対の黒に賭けてみようとかね。
自分たちの日頃の行いを思い出せば、当たり前と言えば当たり前だけども、奇妙と言えば何とも奇妙。
∧∧
( ‥)進化学者はあれですよね、偏りがあれば結果が生じる、
現在の結果は過去から今に至る結果であり、偏りがあると言える。
だとすれば偏りが検出できるはずだ、と解析して論証する。
(‥ )血液型占いは偏りがあり、相関関係があるという。
だがその確信、それ自体の確からしさは提出しては
くれない。
科学者は「偏りがあればゲームの結果は収束するでしょ?」という当たり前の一般論を根拠とすることで予測し、具体的な因果関係の論証を個々の事例について行う。
血液型占いは確信を根拠にして、その代わり、因果関係の論証を行わず、人によっては10回赤が続いたのだから何かある、という主旨の主張を展開する。
前者の主張はカジノでも生き残れそうな便利な理論
後者の主張はカジノで身ぐるみはがされそうな危うい理論
しかし前者を誤解する人は多く、後者を理解したと確信する人は多い。
こういう不思議は心理学の問題でしょ? と言われればそうなのだけども、不思議と言えばまったくもって不思議であることに変わりはない。
∧∧
( ‥)そういえば確率論の黎明期って、友達の数学者に
泣きついたギャンブラーだったんでしたっけ?
(‥ )悲しい話だよな。
するとこの状況は人としての因果?