自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年11月27日木曜日
その不合理の正体とは一体何であろうか?
それは非合理的ではないか。なぜそんなことをするのか?
∧∧
(‥ )合理的でないお前たちは
\− 馬鹿だ
そういう見解だね
(‥ )対して曰く
合理的でない事柄を
馬鹿だと評論する
そういう評論しか
できないお前は
もっと馬鹿だろ
冒頭の人物は、こう問われたら、ではなんと答えるべきか?
あるいはこうである。
合理的でない行動を行う人々がいる。それを観察すると、その行動には以下のようなパターンが見られた。それを解析し、その動態を説明する理論を作り上げ、その理論に沿って行動し、賛同を集めることに成功した。そうして取り入り、物事を操作して全体を動かす。
∧∧
( ‥)それこそが
合理的ではないのか?
( ‥)まあ、なにをもって
−□ 合理的とするのか?
それは定義の問題であるが
少なくとも言えることが
あるよな
”それは合理的ではない。なぜ非合理的なことをするのか? 非合理的なことをするお前たちは馬鹿だ。”
これはありがちな意見ではあるのだが、自分から見て合理的でない。ゆえにその現象や行動は非合理的であるから論ずる価値無し。そう切って捨てるのは実のところ説明の放棄でしかない。
∧∧
(‥ )自分の理論に
\− 拘泥しているだけだとも
言えるよね
(‥ )自分の理論で説明できない
物事は考慮しない
これはいわゆる
トンデモ理論なんだよね
トンデモ理論とは、自分の理論で説明できない物事に遭遇しても、理論が正しいのだから、現実がおかしい、そう言い出す人々とその理論のことである。
しかし考えてみれば、これは誰しもやることなのであった。
かつて団塊世代はマルクス主義に拘泥してそれで説明できない事柄は全部切って捨てた。そうして結局は自分たちが無視した現実に報復されるかのように押しつぶされた。
メンデル遺伝なんか信じている愚かな資本主義的な生物学では品種改良などできぬ! そう鼻で笑ったマルクス主義者たちは、獲得形質にこだわった品種改良で取り返しのつかない失敗を犯し、メンデル遺伝に基づいた農業生産の前に屈服した。
あるいはこうである。日本社会は遅れている、日本は封建制だ、日本は旧日本軍のように愚かだ、この国には真の民主主義などない、二世、三世議員だらけで貴族制ではないか、言論の自由もないじゃないか、馬鹿ばっかりだ、俺の会社の上司もそう、なんで俺のところを誰も評価しないのか?
∧∧
( ‥)馬鹿馬鹿言うだけで
物事を説明できて
いないんじゃないのか?
だから出世できないん
じゃねえの?
という疑惑
(‥ )少なくとも理論によって
現象を操作し扱うことに
失敗したのは確かだな
そんなに、”俺様は頭が良い”と思っているのなら、社会を説明する理論で社会を勝ち抜けば良いだけの話ではないか。
例えばの話、俺様を評価しない野球界は馬鹿ばっかりだ。俺の実力を見よ!
といったところで物事はどうにもならぬだろう。
∧∧
(‥ )実際には実力が
\− 無いのかもしれない
あるいは
実力はあるけども
チームワークが駄目なのかも
(‥ )自分には実力がある
あるいは
実力さえあれば評価される
そういう前提や理論が
間違っているのだ
だがしかし本人は
間違っているのは世の中で
正しいのは
自分であり自分の理論だ
そこに拘泥しているのだな
では問われる
正しさに拘泥する
合理的にかたくななまでにしがみつ
これこそが不合理ではないのか?
この不合理の正体とは一体なんであろうか?
∧∧
( ‥)子供の頃になにかあったのか?
(‥ )あるいは遺伝のなせる技か?
正論にこだわる人が示す不合理な拘泥。この正体は一体何であろうか?
これはhilihiliのhilihili: 合理性と自由競争の追求から合理的に不合理が生まれてくるの続き
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