自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年11月27日木曜日
合理性と自由競争の追求から合理的に不合理が生まれてくる
困った。今時の子供は、白熱電球と赤熱するタングステンのコイルを知っているのだろうか?
∧∧
( ‥)今時の照明は効率の良い
蛍光灯か発光ダイオード
だからね
( ‥)豆電球とかは今でも
−□ 教材で使うのかな?
漫画的な表現において、照明器具を意味するアイコンとして、つまり象徴として、イコンとして白熱電球を使って良いのか? そういう問題だ。
さてもさても
ホリエモンが曰く、安倍さんは元首相の孫という以外、何の取り柄も無い、と
∧∧
(‥ )そうインタビューで
\− 答えたことになって
いるんですけどね
本当ですかね?
(‥ )さあなあ
メディアは発言を
正確に伝えられるのか?
あるいは反対に
メディアのすべてを
疑うことは果たして
正当であるのか?
どっちをとっても
答えがたい部分が残るよね
まあ、とりあえず、その通りに答えたとする。
∧∧
( ‥)その場合どう思います?
( ‥)外交の場は私服では
−□ 出て行けないよな
これが結論じゃね?
∧∧
(‥ )安倍さんという色々な理由で
\− 色々な揶揄をされるけど
外交経験は昔から
あるんだよね
(‥ )ブラック企業の社長さんを
議員にしたりとか
怪しげな
精神論に傾く傾向が
あの人には
あるように見えるよな
とはいえ
これ自体は誰でも
持っている非合理性だ
しかし外務大臣だった
お父さんの秘書として
活動した経験がある
つまりこの一点で他を圧倒できるということでもあるし、こういう経験をしたことが無い人間では、かの人にまったく太刀打ちできない。これは明白だろう。
だって、やったことないんだから。
やったことがないものは出来んのだ。
やったことがない舞台にはこれまで経験したことがないルールがあり、聞いたことも無い決まり事がある。それを知らないと馬鹿にされ、それを守らないと足下を見られ、良いように利用され、そして最悪の場合、殺される。
外交もまたそういう場であろう。
∧∧
( ‥)その経験が若い時にすでにある
その一点において
もはや勝つことはできない
(‥ )それを無視して
我は蛮夷なり
鼎の軽重を問う
これが出来るのは
圧倒的な武力がある時
だけだからな
いや、圧倒的な武力があっても、結局は出来ないのだとも言えるのだろう。ナポレオンなんかはそうかもしれぬ。皇帝になっても所詮は成り上がりもので、最後は周囲から袋だたきにあって敗北だ。
∧∧
(‥ )ホリエモンさんというと
\− 民営化と自由競争と
合理化を象徴する
キャラとして
評価されたり
あるいは嫌われたりした
ものでしたけども
(‥ )希望であったよな
そして
憎しみの的でもあった
勝負が進むと
勝ち組と負け組の
二極化が進む
負け組は破壊者を望む
勝ち組は破壊者を憎む
負け組は合理主義者を望み
勝ち組は合理主義者を陥れる
それを考えると、希望であったというのは当然だ。
だがこれを踏まえると、評価されるというのも考えものだ。
それは良いように利用しようとする連中がわんさか群がってくるということでもあるから。もちろん、それ自体を利用するというのもまた手であるし、それを選んだ人もかつて大勢いたのであった。その人々がどうなったか、それはまた人それぞれである。
∧∧
( ‥)でもそれ以上に
辛辣だとすればですよ
( ‥)合理化と自由競争を
−□ ひたすら押し進めると
何が起こるか?
実は不合理が
生まれてくるのだよな
合理化と自由競争とは進化に他ならぬ。
しかし進化を見れば分かるように、自由競争によって、不合理が暴走的な発展を遂げるということが普通に起こる。例えばもしかしたら、日本のバブルとはクジャクの尾羽であったのかもしれない。まあこういうことが普通に起こる。そもそも我々人類の知性自体が不合理で無意味な理由で進化した可能性がある。
*大きな脳が良いものなら、もっと多くの動物が巨大な脳を持つようなっただろう。だがそうではない。これは、人類の巨大な脳を進化させた原因と理由が、あまり合理的なものでなかったことを示唆している。
∧∧
(‥ )どこまでいっても
\− 不合理からは逃れられない
そういうことだね
合理性の追求
自由競争の追求
それ自体が
無駄で不合理で意味不明で
不必要で無駄な構造物を
急速に肥大化させる
(‥ )そして勝負に勝つには
その無駄
その不合理な舞台
不条理で不必要なルール
それに沿って勝負を
挑まねばならぬ
だとすれば経験が
ものを言う
つまりどうやっても
素人には勝てんのだよ
2世議員、3世議員として生まれ、若い時、父親の後をついて実務を経験した。たったそれだけのことで超えがたい壁が生まれ、そうでない人間にはそれを突破できない。独自のルールがある以上そうなる。そしてそれを不合理と切って捨てても、誰も認証してはくれぬ。あるいは自由化と自由競争と合理化を押し進めても、あっという間に別の得体の知れない無駄が成長して、それが支配的なルールになる。これを止めることはできぬ。
∧∧
( ‥)それが進化であり
それこそが自由競争であり
合理化の行方とは
こういうものである
(‥ )それゆえにだ
勝ちたければルールを
知らねばならぬ
あるいは抜け道を探すのだ
うまくやると賞賛される
人間は技を評価するからね
でも
悪くすると断罪されて
袋だたきなんだがな
それにしてなんだ。顧みると、むしろこれこそが奇妙な話だろう。
飽くこと無く合理化を求め続けること。これ自体が極めて奇妙なことである。なぜならそれこそ、不合理の極みであろうから。
∧∧
(‥ )不合理な世界があるのなら
\− その不合理を説明する
理論を作らねばならぬ
そうして
不合理な世界を把握し
勝ち抜かねば成らぬ
(‥ )そうでない
そうしない
それこそが強烈で
不合理な拘泥だよね
これは合理的な理由では説明できない事柄だろう。
∧∧
( ‥)あなただって
会合に私服でいって
ひんしゅくを買ったことが
あったよね?
(‥ )分かるかい?
これがつまり
強い拘泥の一例だ
合理的に
説明できないことだな
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