自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年11月1日土曜日
富は不平等から生まれる
富とは不平等から生まれるものだ。
∧∧
( ‥)あるいは不平等を従うのが
富である
そういう感じですかね
( ‥)偏りが無いと
‐□ 富は生まれない
そういうことでもあるな
つまり低賃金労働者と富者がいるのが世界の理。
∧∧
(‥ )そう言うと激怒する人が
\‐ いるんですけどね
(‥ )そりゃあ事実だからね
低賃金労働者がいなければ富は作れない。
これが事実でないのなら、それは事実ではない、これを見よ、そう言って、”低賃金労働者がいない豊かな社会”を見せれば良いだけの話。
∧∧
( ‥)そうではなく
怒るということは
( ‥)それは
‐□ 負けを認めたということ
それは
現実に屈したということ
それは
現実を認めたくない
それだけのこと
そうでなければ、怒るなんていう無駄なことはしない。怒るのは反論でも説明でもないのだから 反論できる時に怒るだけでどうするというのか?
端的に言うと、奴隷がいなければ豊かな社会は築けない。
∧∧
(‥ )そう言うと
\‐ これまた激怒するだろうし
高度経済成長の日本ガー
とか言うのでは?
(‥ )高度経済成長の時代は
僕ら全員が
低賃金労働者だったからな
我々全員が奴隷だった
そう比喩するべきだろう
外部に富者がいた。それは欧米人であったのだろう。そして外部に極貧がいた。それは日本よりもずっと低賃金な人々であったのだろう。
∧∧
( ‥)富者と極貧を外部に置けば
局地的には
この場合、
それは日本のことだけど
局地的には格差の少ない
均等で豊かな社会を築ける
( ‥)だが、それはもう終わった
‐□ 僕らは豊かになった
それは僕らが
低賃金労働者で
なくなることを
しめしている
つまり高度な工業力を持つ
低賃金労働者という強みが
失われる
そうなると、もっと低賃金で、なおかつ工業化に成功した国々に市場を奪われることになる。
必然、外部の低賃金労働者と同じ能力しかない人々は脱落した。落ちこぼれる者、反対に勝った者、格差が広がる。
∧∧
(‥ )グローバル化を極端に
\‐ 単純化すれば
世界中のどの国でも
富裕層はひとにぎりで
どの国の富裕層も
同じぐらいの富を
持っていて
世界中のどの国でも
大多数の国民は
低賃金労働者であって
しかも時給は同じになるはず
(‥ )グローバル化ってのは
極端に単純化すると
そういうことだからな
世界中のどの国も
世界の縮図になってしまう
そういうことだからね
∧∧
( ‥)もちろん、
貧乏を全部外部に輸出して
日本人全員を豊かにする
そういう手もありうる
( ‥)それは...僕らの人口に
‐□ 匹敵するような数の人々を
奴隷化するってことだよな
昔の民主制はそれを露骨に行ったのである。古代ギリシャしかり、近代の植民地主義しかり。奴隷のいない世界はないが、民主主義は奴隷制を極端に押し進める。
理想的な民主主義とは極端な奴隷制なのだ。
なんでこうなるのかは知らない。貴族制と違って、選民である有権者があまりにも多いせいだろうか?
∧∧
(‥ )どっちにしろ無理だよね
\‐ 西欧世界も
支配力は行使してるけど
植民地は放棄したしね
(‥ )征服された人々は
最初は白人を
神かと思っていた
だけど
叛乱を起こしてみたら
白人もぶっ殺せる
こいつらただの人間だ
そのことを皆が知った
世界のどこも
それを学んだからねえ
現在に至っては、無敵のアメリカ軍もじわじわと出血死させることができる、ということが学ばれている真っ最中だ。アメリカ帝国でさえも成り立たない、そういうことでもある。
∧∧
(‥ )アメリカは国民を
\‐ 全員貴族にして
圧倒的な武力で
敗戦国の日本やドイツを
いや、アジア全体や
西欧をも従わせて
世界中から税金を取って
悠々自適に生活することも
出来ただろうけどね
(‥ )出来ただろうけど
その選択肢はもう無いな
アメリカ軍といえども
出血死させられる
それがばれた今となっては
もうどうにもなるまい
悠々自適の有権者帝国どころか、有権者全員を、アメリカ軍を維持するためだけの奴隷にしなければ国が存続できないだろう。
∧∧
( ‥)どうしたもんですかね
( ‥)格差が広がる
‐□ これを阻止することは
ほぼ無理だな
もちろん格差自体は
問題ではないのだ
問題は、生活ができなくなることである。例えばの話、年収300万でも、生活できるどころか結婚もできて、平均2人の子供を育てることが出来て、少なくとも高校までは子供を学校にいかせられるし、成績さえ良ければ子供を大学まで進学させることができるよう補助金が出る。一体どうやったらこんな世界が成立するのかは分からないが、仮にこういう世界であるのなら、富者は月収1億であると聞いても、別に問題ではあるまい。羨ましい話ではあるが、どうでも良い話だ。
∧∧
(‥ )でもそうじゃない
\‐ こここそが問題であると
(‥ )富は不平等から生まれる
不平等自体はどうでも良い
生活できなくなるのが
問題なのだ
だが格差の拡大はこれを
生み出してしまう
ここが難問だ
富を作るには不平等が必要で、あるいは偏りが必要だ。だから格差がなければ富は作れない。しかし格差の有り様が”ずれる”と低賃金労働者が生活できなくなってしまう。
∧∧
(‥ )格差の片方が生活を維持出来る
\‐ 水準を下回ってしまうと
社会が壊れ始める
そういうことかもね
(‥ )格差そのものではなく
格差の分布
それが問題で
これを是正しなければ
ならないわけだなあ
∧∧
( ‥)でも、じゃあこれを
どうすれば良いのか?
それを問われると
困ってしまう
( ‥)税金を上げる
‐□ 福祉を充実する
宗教に頼る
よく使われた手だけど
これもまた
小手先なんだよね
そもそも税金を上げる、福祉を充実する、宗教に頼る、これは問題を是正しているわけではない。水が入り込んでくるからバケツでかき出しているようなもので、浸水自体は止めていないようなものなのだから。
∧∧
(‥ )もう少し別の手が
\‐ 必要であるねえ
(‥ )必要であるな
だがそれが
さっぱり分からんわけだ
さて、どうしたものか
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