自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年11月25日火曜日
直接民主制は相互監視があまりにも強すぎる?
∧∧
( ‥)つまり?
( ‥)ふと思ったのだが....
−□
直接選挙制の古代ギリシャ。軍隊を率いる将軍も政治家も裁判も一般人がなる仕組み。
∧∧
(‥ )しょせんは素人集団
\− プロの政治家と
プロの軍人から成る
ローマに勝てる道理なし
(‥ )まあそれもそうだけど
そもそも、直接民主制では国を大きくできなかったんじゃねえの?
∧∧
( ‥)プロではないし
官僚もいない
良く言えば政治が
素人に開かれているけども
悪く言えば
政治が公民館レベルであると
( ‥)これじゃ巨大国家を
−□ 運営できるわけないよね
アレクサンドロス大王崩御の報を受け、マケドニアに対して独立を挑んだラミア戦争。国家を挙げての総力戦で動員されたアテナイ市の人数5000人。これは戦闘可能な男性の数でしかないけども、当時の政治は男性主体。戦闘不可能な高齢者を入れるにしても、統治され、統治に参加する人数はこんなもんなのだろう。
∧∧
( ‥)5000人程度を統治して
似たような都市国家を
相手にする政治だった
そういうことだよね
まさに大きめの公民館
(‥ )そしてこれ以上の
規模の統治は....
直接民主制では
そもそも無理だったろうな
∧∧
(‥ )巨大化を志向すること
\− そういう発想それ自体が
なかったと考えるべき
なんでしょうかね?
(‥ )ペルシャ戦争の勝利で
アネナイ市は
調子ぶっこいて
同盟の金を私的流用して
パルテノン神殿を築いて
大ひんしゅくを買ったよな
これだって
統治ではなくて
自分たちと身内のことしか
考えてない行動に
見えるよねえ
そして、結局この後、大ひんしゅくの果てにスパルタ市と戦争に突入、ペロポネソス戦争で敗退。ぱっとしないまま、ギリシャ諸都市はマケドニアに服属し、ヘレニズム諸国に蹂躙され、最後はローマに征服されてアテナイ市は歴史から消えてしまう。
∧∧
( ‥)伝統的な直接民主制に
こだわって
大きくもなれず
結局、より巨大な国家に
圧倒されて征服されたと?
( ‥)直接民主制が堕落したから
−□ ポリスが滅びたと
言う人もいるけども
直接民主制にこだわって
その弱点ゆえに
成長もできず
未来を失った
むしろそう見えるよな
確かに、例えばの話である。
我が社は社員全員参加型で物事を決める。そう言い始めた会社はちょっと成長できそうにない。
∧∧
(‥ )経理する人はいるけど
\− 経理部が存在しない会社
みんなの調整役はあるけど
総務部がないような会社
だよね
(‥ )こんな会社では
大きくはなれんよなあ
しかもそういう仕組みのまま最後までいってしまう。考えてみれば、これは奇妙なまでの保守性ではなかろうか?
∧∧
( ‥)オスマントルコ帝国は
最初は小規模の武装集団から
始まったけども
村を占領して
町を占領して
規模が大きくなって
そのままだと統治できないから
イスラム法学者を招いて
軍隊を維持するために
イエニチェリ制を整えて
官僚とかもそろえていったよね
それで最後は地中海を制覇する
巨大帝国になる
( ‥)それを考えると
−□ ギリシャのポリスって
とんでもなく保守的な
社会なのな
あるいは、直接民主制というのは、例えば相互監視と同調圧力があまりにも強すぎて、とてつもなく保守的にならざるをえない、そういうことだろうか?
∧∧
(‥ )戦闘人員が5000人だと
\− 全員が顔見知りみたいな
ものだからね
例えば戦争の時は
戦線から一歩も引けないよね
一人逃げたら周囲から
フルボッコでしょう
(‥ )ギリシャ諸都市は
素人集団なのに
少なくとも当初は戦争に強く
ペルシャ帝国も退けた
それは
こういうことなんだろうな
だけどそれは
社会が保守的になって
身動きがとれなくなること
だったのかもしれん
ブログ アーカイブ
-
▼
2014
(726)
-
▼
11月
(58)
- 物理法則を再現しない電子と物理世界のノイズを持つ紙
- 電子の速度で思考すると雨が止まって見える?
- 明滅する電子人間
- 愛する人を守ったのはお前が能無しだからだろ?
- 合理主義者が極端な利己主義者の擬態である可能性
- 蛋白人間の幻覚はなめらかに動く
- 電子の心は化学反応の牢獄に捕われる
- その不合理の正体とは一体何であろうか?
- 合理性と自由競争の追求から合理的に不合理が生まれてくる
- 共感できない怒りは売り物にならんのですよ
- 今はもう小説を読まない
- 大人は本に関して嘘を言う
- 直接民主制は相互監視があまりにも強すぎる?
- 正しさには空気を読まない人間がよってくる
- 青い秋空、選挙の未来
- シンギュラリティすると魂が降りてくる
- 図書館物語
- 硫酸星人よりも硝酸星人
- これはSFではなくパクりというのは認識論で自然科学ではない
- たった700億
- 80年代、すでに飽和していたという可能性
- 存在とは....しかしもはや何もかもが手遅れである
- ボテインは知らなかった
- 今はね、トサカが流行りなんすよ
- 神秘のベールをはぎ、そのすべてを還元すべし
- 劇場で踊るクジャク
- 冬のダイアモンド
- 生きているサーバーの物語
- 蛋白世界と電子世界
- 月齢20の雨の海とタヌキ
- 確かに話の腰をむやみに折ってはいけない
- オタク啓蒙計画などというのはあり得ない
- 月齢19 カエサル、デカルト、アルバテグニウス
- オタクやマニアという言葉はただのごまかしであった
- 深かろう 浅かろう
- 精神論を使うのには物理的な理由がある(歳だから)
- もう輪廻の前世においてすでに失敗しているのだよ
- 基準に合わせて自由を行使せよ
- これがgoogleの力??
- 希望を語った以上、お前は人生を賭けて特攻しなければならぬ
- 性欲こそが脳のリミッターを外す
- 意外とみなさん、これをやってしまうのである
- 絵なんてものは所詮のところ、いわゆるイデアの影
- 客は購買層ではないし、言う事とやってることが違うし
- そりゃあ本を書いても無駄に決まっておる
- 考えるとは仮説を作り出す作業でしかない
- それは言い訳だろ?
- 金こそが心のイデアなり
- 言葉や議論では外には出れぬ
- 2014.11.04 彩雲、そして火星といて座λ星
- うっそうと森が茂ったことで絶滅する
- 掴みはオッケーだが飲み過ぎ注意
- まあ、そりゃあ、お決まりの形式に逃げたくもなろう
- カワウソの思い出
- まあ、確かに日本は民主国家ではないね
- 赤珊瑚とは、まだまだバブル
- 富は不平等から生まれる
- 凶兆を具体的に説明するとこのような
-
▼
11月
(58)