自己紹介

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2012年1月13日金曜日

I am I

 名。名を知られることは相手に存在自体を掴まれてしまうことである。
 
 ∧∧
( ‥)相手の真の名を知る、名を奪われる
    それによって制御する、制御される
    古典的に広くみられる呪法ですね
 
    (‥ )だが結局のところ、名前というのは
        単なるカテゴリーに関連づけられた
        発音でしかないのだ。
 
 ∧∧
( ‥)ようするにあなた方の脳神経の中で
    起きている便宜的な情報処理ですよ
 
    ( ‥)人間は自分の認識の通りに外部が
       実在していると思っている。
       だから名前で制御できると思うのだな
       しかし、いかにそう思っていても
       外部と認識は別物だ。
 
 だが、人間は脳神経という枠組みから離れることができない。認識したがゆえに理解したと思い、ゆえに制御できると思い込んでいる。だから呪法が成立すると考える。だが、外部は外部、認識は認識。呪法それ自体には効果がない。
 
 ∧∧
( ‥)あなたは誰ですか?
    すると答えて曰く、
    I am I
 
    (‥ )主語である私は目的語として私を
       成立させることができる。
       この答えはつまり、私なるものは
       お前達、人の認識の枠外に
       ある、そういうことだよね?
 
 かつては便宜的な呼び名があったという。しかしその名もすでに失われて、もう誰も知らない。
 
 
 

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