*の続き
∧∧
( ‥)でもさ、考えてみれば
まともに本を読む能力も無い人にも
本を無理矢理売りつけてきたのが
出版界なのですよね。
( ‥)1年に4冊出すと、少なくとも
-□ ライターなら年収は300万弱。
極端に売れるとかない限りは
ライターだろうが、出版社だろうが
利益を増大させるにはとにかく
発行する本の種類を増やすしかない。
ようするに1年4冊出して300万弱なら、1年に16冊出せば1000万はいくだろ? というごく単純な理屈(具体的な金額は本の発行に関わった人々の、1冊あたりの取り分によって変動するが、原理は同じ)。
∧∧
( ‥)でもさ、それの行き着く先は
薄利多売、粗製濫造なんですよね
( ‥)1種類あたりの利益が少ない。
-□ 次々に新しい本を出して利益を
上げるが、制作時間が短くなり
必然的に品質は下がっていく。
それが大量に出回る。
新書ブームが本の質を下げた、と言われることはしばしばだし、それもこういうことなのだ。
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(‥ )消費者の質も下げたと思います?
\-
(‥ )影響はあるだろうけども目につく
ような影響があったかは
分からないな。誤差のレベルかも
しれない。
ただ、しかし思う。消費者? あんな連中にはフライドポテトを放り投げていればいいのさ、という言葉の先には何がある?
∧∧
( ‥)フライドポテトの食べ過ぎは
体にはよくないですよ。
(‥ )あくまで例え話なんだけどもね
□- でも、本は読むと血肉になるという
例え話もあったよな。
ようするに先の言い様は、さらにいうとこういう意地悪な話になる。
上等なものを供給しても消化できないから血肉にできない。じゃあだったら、そういう客にはフライドポテトで良いではないか。それも混ぜ物をしたり、悪質な油で揚げた方が売れるし、”血肉”になるのであるよ。うはっ、”血肉”!! 笑わせる単語だ。その理解とは、その血肉とやらは一体全体なんだ? ただの悪質な廃棄油の固まりではないのかね?
∧∧
( ‥)いやな話ですね
( ‥)僕らの業界は縮小している。
-□ もっとひどくなるのか、
あるいは終わりをつげるのか
どっちだろうねえ。