東京より帰宅
∧∧
( ‥)どう?
( ‥)そうねえ、ローマ帝国の税制は
-□ 属州によってまちまちみたいね
通貨で払う場合もあれば、物納(穀物など)の場合もあるらしい。
カエサルによる「内乱記」(自分の失脚をもくろむ元老院に対して、武力行使に出たカエサルと対抗勢力として担ぎ上げられたポンペイウスとの内戦を描いたもの)も読んでいる最中
∧∧
(‥ )ポンペイウス側の人が
□- 兵士に対して自分の所有地から
1人につき10ヘクタールあげるから
がんばって!! と約束する場面が
ありますね
(‥ )10ヘクタール(ようするに
正方形で1辺が333メートル)
あまりに多すぎじゃね? と
後に疑問をもたれたそうだけども
土地所有にひどい偏りが生じて
いることはわかるな。
自分の小作人や奴隷を兵力に使う人や、牧人(どうも家畜を放牧して奉仕する奴隷や小作人)を使用してカエサルに対抗する人がいたり。
∧∧
( ‥)当時の社会状況が
□- なんかほの見えますね。
(‥ )格差が拡大していることが良く
分かる。
∧∧
( ‥)徴税は、固定税だったり、土地の質や
畑の種類に応じて決めたり、
(‥ )時と場所によると人口調査があって
□- いわゆる人頭税もあったみたいだけど
どっちかというと、もっと荒い
ざっくりした感があるのだよね。
社会構成も経済も、都市のあり方も農業の重要さも、さらには徴税やそれを行う権限の仕組みも、現代人にはさっぱり理解できないくらい違っているっぽい。
当然、ガリア戦記と同様あいもかわらず、敵も味方も戦争の補給は取り付けた援助の約束、強制的な徴発、略奪、さらには権限を行使しての徴税という形で行われている。
∧∧
( ‥)でも、こういうのはナポレオンさんの
時代でも同じだったのですよね?
(‥ )戦費は戦争でまかなう。現地調達で
戦うと装備が少なくてすむので
行軍が異常に速かったというね。
なんでもナポレオンは足で勝つと言われたとか。
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(‥ )でっ、そろそろこの本も佳境ですか。
□-
(‥ )包囲したポンペイウス軍が
なかなか墜ちないし、損害も出たので
カエサルは包囲を解いて後退、
カエサルが逃げ出した!!と
追いすがるポンペイウス軍を引き離し
補給目当てに都市を劫略したところだね
カエサルに言わせると、900名以上の損害が出て後退したところ、カエサルは決定的な敗北を喫して逃げたという噂が流れ、以前は援助を約束した都市が当然というか叛旗をひるがえし、それを良いことに半日であっさりと都市の防壁を突き崩し
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( ‥)兵士諸君、思うままに略奪していーよー
( ‥)ひゃっはー!!
現在、追いすがるポンペイウスを尻目に、補給の真っ最中である。