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2012年1月5日木曜日

でっかい物差しは隠れ蓑

 ∧∧
( ‥)なんか、あなた、
   やる気ないですよね?
 
   ( ‥)これがお正月ってやつだ。
     -□
 
 ∧∧
( ‥)もー、5日ですよ?
 
   ( — —)うー
 
 さて
 
 科学リテラシー、メディアリテラシー
 
 ∧∧
( ‥)中身がございませんと?
 
    (‥ )論文を読めば分かるが、
       科学はデータを解析手段に
       かけて得た結果を提示して
       考察する。
 
 ∧∧
(‥ )でも、どんな人でも解析手段は
 □-  もっているのですよ。直感でも
    霊感でも、好き嫌いでも、
    先入観でもなんでも。
 
    (‥ )ようするに解析や解析手段を
        持っているか、どうかではなくてだな
 
 その解析や解析手段、そのものが妥当かどうか、それが問題になる(下駄占いの天気予報はなぜ信頼されないのか? ということでもある)。
 
 ∧∧
( ‥)メディアリテラシーとか
    科学リテラシーという
    言葉はそれがまるっと
    抜けていると。
 
    (‥ )言葉自体にはそういう意味が
        含まれていないだろ? だから
        お馬鹿さんの隠れ蓑になるのだな
 
 物差しを使え!! とまっとうな人が言う時、その物差しにはミリとかそのくらいの目盛りはついているだろうと考えている。当然、しかるべき時にはもっと細かい目盛りが刻まれたものを使うことを前提としているし、注意深い人なら製品自体の誤差や温度で生じる素材の伸び縮みも考慮すべきと思っているだろう、それは当然。
 
 ∧∧
( ‥)そのはずなのだけども
 
    (‥ )物差しー? じゃあ俺様が
    |-  てきとーに俺様目盛りを刻んだ
        この物差しでも良いだろーと
         言い出すやつがいるわけさ。
 
 まあ、確かに、物差しって言葉自体には目盛りの精度や大きさのこと、その適切な使い方に関する指定は含まれていない。
 
 ∧∧
( ‥)メディアリテラシーとか
    科学リテラシーという
    言葉にもそれは含まれては
    おりませんと。
 
    (‥ )実際、どこぞの掲示板で
        俺様鳥進化論をぶちあげていた
        連中も、科学リテラシーだとか
        メディアリテラシーだとか
        言っていたろ?
 
 ここには系統解析を用いた論文と、自分の思いつきが等価だという極めて雑な言い訳がある。
 
 ∧∧
( ‥)ようするに、言葉自体に
    その指定が含まれていないことを
     良いことに、精度に基づいた
      区別を曖昧にして
      逃げるのだと。
 
    ( ‥)トンデモ君たちがよく使う手でなあ
      -□ パラダイムシフトもそういう
        使い方されるんだよね。
 
 パラダイムシフトはいわば物差し自体が変わる話。科学の世界では”どっちの物差しが良いか?”を議論や実験、検証で見極め、その結果としてパラダイムシフトが起こる。

 だが、パラダイムシフトという言葉それ自体には、物差しが変わりうる、という意味しか見当たらない(あるいは故意に無視されている)。
 
 ∧∧
( ‥)ようするに性能に関する指定が
    削ぎ落とされていると。
 
    (‥ )博物館の学芸員とか、
     □-  大学の教官とかさ、公の金を
        もらっているような奴でさえ
        こういう雑な使い方を平気で
        したりするのがいるのよな。
        ちゃっちゃと辞めてさ、
        もっと有能な若いのに席を
        ゆずるべきだよね。
 
 なんだよ、この和文誌の山は。これが業績か?
 
 でっかい俺様物差しは目盛りがあいまいすぎて、そのあいまいさの中に、トンデモ君や俺様理論家は、自分の都合良く、色々な有象無象を潜り込ませ、自分の貧弱な理論を必死に延命しようと試みる。実にたちが悪い。
 
 

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